JP2012104017A - 静電入力装置 - Google Patents

静電入力装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012104017A
JP2012104017A JP2010253695A JP2010253695A JP2012104017A JP 2012104017 A JP2012104017 A JP 2012104017A JP 2010253695 A JP2010253695 A JP 2010253695A JP 2010253695 A JP2010253695 A JP 2010253695A JP 2012104017 A JP2012104017 A JP 2012104017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
contact
electrode
touch
touch electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010253695A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sawada
武士 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2010253695A priority Critical patent/JP2012104017A/ja
Publication of JP2012104017A publication Critical patent/JP2012104017A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】少ない検出電極数でスライド方向および位置の検出を可能とする静電入力装置を提供する。
【解決手段】非導電性のベースパネル200と、ベースパネル200の上面に操作者の手指等でスライド入力操作される方向に長尺状に形成された接触検出用タッチ電極100と、ベースパネル200の下面に操作者の手指等でスライド入力操作される方向に長尺状に形成された接触検出用タッチ電極100と、を備えた入力センサ50と、スライド容量検出部481、接触容量検出部482、スライド入力位置判定部483、接触判定部484等からなる検出制御部480を有して概略構成する。接触検出用タッチ電極100に操作者の手指である検出対象物110が接触したと判断された場合にのみタッチ操作方向の検出またはタッチ位置の検出を行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電入力装置に関する。
従来、スライド操作量を検出してその方向と操作量を入力するスライド入力装置として、光学式、抵抗膜式等の種々のものが提案され使用されている。例えば、直線または平面曲線もしくは空間曲線状の所定の軌跡上に連続して複数のタッチ検出センサーを配したタッチ検知手段を有す入力装置において、軌跡上を倣って繰り返しタッチ入力される長さと方向とを取り込む手段を持つタッチ入力検知装置がある(例えば、特許文献1参照)。
このタッチ入力検知装置によれば、複数のタッチ検出センサーにより、連続した多くの項目、データが検出可能であり、これを使用して多くの機能やデータの選択を行ったり、多くの機能を簡単に利用することが出来る電子機器等を構成することが可能になるとされている。
また、所定領域を占める薄膜状に形成されている一つの電極と、その電極と接続されてこの電極に向けて帯電された帯電体を接近または接触させることで、その帯電体と電極との間で生じる静電容量に応じた出力信号を出力する出力手段とを備えた入力装置がある(例えば、特許文献2参照)。
この装置は、電極が所定方向に延出し、その所定方向に延出する両縁部の間隔が第1の幅で形成される第1の領域と、その第1の領域の第1の幅よりも長い又は短い第2の幅で形成される第2の領域とを有するように形成されており、出力手段によって出力される出力信号が示す出力値の変化を調査する調査手段と、その調査手段による調査結果に応じて、電極が延出する所定方向に向けて帯電体を電極に対して接近または接触させた状態でスライドさせる操作がされたのかを特定する特定手段とを備える。このタッチ入力装置によれば、簡単な構成で、スライド操作がされたのかを特定することができるとされている。
特開2005−293606号公報 特開2010−56009号公報
しかし、特許文献1に記載のタッチ入力検知装置は、複数のタッチ検出センサを多数連続して配置した構成とする必要がある。このため、静電検出回路の規模が大きくなり、電極と回路の接続線数が多くなりコスト高になるという問題もあった。また、特許文献2に記載の入力装置は、1つの電極でスライド操作の方向を検出することができるが、帯電体が電極に対して接触した状態でスライド操作されたのかの判断がなされず、検出精度が低いと共に、位置検出ができないという問題もあった。
従って、本発明の目的は、少ない検出電極数でスライド方向および位置の検出を可能とする静電入力装置を提供することにある。
[1]本発明は、上記目的を達成するため、入力接触面上または前記入力接触面に沿って設けられ、長尺状に形成された第1の電極と、前記第1の電極から離間して設けられ、長尺状に形成された第2の電極と、前記第1の電極への検出対象物の近接または接触により前記第1の電極から検出される静電容量、及び、前記第2の電極から検出される静電容量に基づいて、前記検出対象物の操作方向または操作位置を検出する検出制御部と、を有することを特徴とする静電入力装置を提供する。
[2]前記第2の電極は、前記検出対象物が前記入力接触面上の異なる位置に近接または接触したときに、異なる静電容量値を検出するように、前記入力接触面に対して傾斜して形成されていることを特徴とする上記[1]に記載の静電入力装置であってもよい。
[3]また、前記第1の電極、及び、前記第2の電極は、前記入力接触面の法線方向に投影した状態で、互いに重ならずに所定の間隔を有して配置されていることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の静電入力装置であってもよい。
本発明の一形態によれば、少ない検出電極数でスライド方向および位置の検出を可能とする静電入力装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る静電入力装置全体の概略構成図である。 図2(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る静電入力装置の入力センサ部の全体斜視図であり、図2(b)は、入力センサ部を上方向からみた上平面図である。 図3は、図2で示した入力センサ部の変形例を示す図2(a)相当の全体斜視図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る静電入力装置の並行平板モデルを示す図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る静電入力装置の検出容量と横軸時間との関係を示すグラフである。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る静電入力装置のタッチ操作方向の検出フローチャートである。 図7(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る静電入力装置の入力センサ部の全体斜視図であり、図7(b)は、入力センサ部を上方向からみた上平面図である。 図8は、本発明の第2の実施の形態に係る静電入力装置において、左端部を基準として右方向(Xプラス方向)にXをとったときの、位置(距離)及びその位置での電極間距離を示す説明図である。 図9は、本発明の第2の実施の形態に係る静電入力装置のタッチ位置の検出フローチャートである。
(本発明の第1の実施の形態に係る静電入力装置)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る静電入力装置全体の概略構成図である。静電入力装置10は、ベースパネル200、ベースパネル200の上面に操作者の手指等でスライド入力操作される方向に長尺状に形成された接触検出用タッチ電極100、及び、ベースパネル200の下面に操作者の手指等でスライド入力操作される方向に長尺状に形成されたスライド操作検出用タッチ電極150とを有して構成される入力センサ部50と、接触検出用タッチ電極100への検出対象物の近接または接触により接触検出用タッチ電極100から検出される静電容量、及び、スライド操作検出用タッチ電極150から検出される静電容量に基づいて、検出対象物の操作方向または操作位置を検出する検出制御部480とから概略構成されている。
図2(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る静電入力装置10の入力センサ部の全体斜視図であり、図2(b)は、入力センサ部を上方向からみた上平面図である。
第1の電極である接触検出用タッチ電極100は、導電性材料、例えば、銅系材料による薄膜の長尺状に形成されたパターンであって、後述するベースパネル200の上面に配置されている。この接触検出用タッチ電極100は、ベースパネル200の入力接触面であるベース上面200aに配置されていることから、検出対象物、例えば、操作者の手指が接触または近接することができる。また、長尺状に形成されているので、操作者の手指がその長尺方向に操作されることで連続的にあるいは断続的にスライド入力することができる。
第2の電極であるスライド操作検出用タッチ電極150は、接触検出用タッチ電極100と同様に、導電性材料、例えば、銅系材料による薄膜の長尺状に形成されたパターンであって、接触検出用タッチ電極100から離間してベースパネル200の下面に配置されている。スライド操作検出用タッチ電極150は、操作者の手指がベースパネル200のベース上面200aの異なる位置に近接または接触したときに、異なる静電容量値を検出するように、ベース上面200aに対して傾斜して形成されている。詳細は後述するが、スライド操作時に、操作者の手指とスライド操作検出用タッチ電極150との間の距離がスライド方向(長尺方向)に漸次変化するように形成されている。
ベースパネル200は、接触検出用タッチ電極100及びスライド操作検出用タッチ電極150を支持固定するためのものである。接触検出用タッチ電極100を支持するベース上面200aに対してベース下面200bは所定の角度で傾斜して形成されている。このベースパネル200は、誘電体であり、例えば、ポリカーボネート(PC)等の樹脂で形成され、このPCの場合は、比誘電率εが約3である。
ここで、図2(b)に示す接触検出用タッチ電極100の幅H1及びスライド操作検出用タッチ電極150の幅H2は、略同一とされている。この接触検出用タッチ電極100とスライド操作検出用タッチ電極150は、ベース上面200aの法線方向(Nベクトル)に投影した状態で、図2(b)に示すように、互いに重ならずに所定の間隔W1を有して配置されている。これにより、少なくとも対向面積が干渉しない構成とすることができる。
また、ベース上面200aには、スライド操作の案内として、例えば図2(a)、(b)に示すような意匠マーク220である矢印が形成されている。意匠マーク220は、非導電性材料により印刷等で形成されている。この矢印に従ってスライド等の操作を行なうと、手指が接触検出用タッチ電極100とスライド操作検出用タッチ電極150との間に接触または近接する。これにより、手指とスライド操作検出用タッチ電極150との間の静電容量が安定し、かつ、検出に十分な静電容量が確保される。尚、意匠マーク220は、接触検出用タッチ電極100とスライド操作検出用タッチ電極150に略等しい割合で跨ってベース上面200a上に形成されていることが好ましい。また、意匠マーク220の幅W2は、手指とベース上面200aとの接触面積と同程度にすることが好ましい。
図3は、図2で示した入力センサ部の変形例を示す図2(a)相当の全体斜視図である。ベースパネル200の下部に支持パネル210を設け、ベース上面200aが略水平になるようにすることで、入力センサ部50を載置した状態で操作者が手指でベース上面200aをスライド等の操作を行ないやすいようにすることができる。
検出制御部480は、スライド容量検出部481、接触容量検出部482、スライド入力位置判定部483、接触判定部484、通信制御部485から構成されている。この検出制御部480には、接触検出用タッチ電極100及びスライド操作検出用タッチ電極150からの検出信号Vs1、Vs2が入力される。ここで、図1により、静電入力装置10の回路構成を説明する。
図1において、交流信号を出力する発振器400Aは、この発振器400Aから出力された交流信号を増幅するアンプ410Aとアンプ410Aによって増幅された交流信号を調整する負荷抵抗420Aを介して直列に接触検出用タッチ電極100の一端に接続されている。また、接触検出用タッチ電極100の一端は、上記した負荷抵抗420Aの一端に接続されると共に、交流信号を増幅するアンプ430Aと、所定の周波数のみを通過させてノイズを除去するBPF(Band-Pass-Filter)440Aと、交流信号を整流するダイオード等からなる整流器450Aと、整流された整流信号をDC信号にするLPF(Low-Pass-Filter)460Aに直列に接続されている。これにより、接触検出用タッチ電極100へのタッチ信号が検出信号Vs1として検出制御部480に入力される。
スライド操作検出用タッチ電極150も同様に、交流信号を出力する発振器400Bから出力された交流信号を増幅するアンプ410Bとアンプ410Bによって増幅された交流信号を調整する負荷抵抗420Bを介して直列にスライド操作検出用タッチ電極150の一端に接続されている。また、スライド操作検出用タッチ電極150の一端は、上記した負荷抵抗420Bの一端に接続されると共に、交流信号を増幅するアンプ430Bと、所定の周波数のみを通過させてノイズを除去するBPF(Band-Pass-Filter)440Bと、交流信号を整流するダイオード等からなる整流器450Bと、整流された整流信号をDC信号にするLPF(Low-Pass-Filter)460Bに直列に接続されている。これにより、スライド操作検出用タッチ電極150へのタッチ信号が検出信号Vs2として検出制御部480に入力される。
上記示した構成において、発振器400Aから出力される交流信号は、アンプ410Aおよび負荷抵抗420Aを介して直列に接触検出用タッチ電極100に入力されている。よって、接触検出用タッチ電極100は交流電圧が印加された状態になっている。ここで、操作者がベース上面200aにタッチすると、指と接触検出用タッチ電極100との間に静電容量C1が形成され、上記の交流電圧により交流電流が指を介して通電する。これにより、接触検出用タッチ電極100の交流信号の振幅は低下する。この電圧信号をアンプ430Aで増幅し、BPF通過後に整流して、LPFにより直流信号として、指タッチにより変化した検出信号Vs1が出力される。尚、この検出信号Vs1は、長尺方向の接触位置によっては、基本的に変化しない。
スライド操作検出用タッチ電極150も同様に、発振器400Bから出力される交流信号は、アンプ410Bおよび負荷抵抗420Bを介して直列にスライド操作検出用タッチ電極150に入力されている。よって、スライド操作検出用タッチ電極150は交流電圧が印加された状態になっている。ここで、操作者がベース上面200aにタッチすると、指とスライド操作検出用タッチ電極150との間に静電容量C2が形成され、上記の交流電圧により交流電流が指を介して通電する。これにより、スライド操作検出用タッチ電極150の交流信号の振幅は低下する。この電圧信号をアンプ430Bで増幅し、BPF通過後に整流して、LPFにより直流信号として、指タッチにより変化した検出信号Vs2が出力される。尚、この検出信号Vs2は、長尺方向の接触位置によって変化する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る静電入力装置の並行平板モデルを示す図である。例えば、操作者の手指である検出対象物110とスライド操作検出用タッチ電極150との間の距離をd、対向面積をSとすると、
静電容量Cは、C=εε・S/dで算出できる。
ここで、真空の誘電率:ε、ベースパネル200の比誘電率:εである。
図1に示すように、左端部を基準として右方向(Xプラス方向)にXをとると、X=X1の位置で電極間の距離はd1であり、X=X2の位置で電極間の距離はd2である。その間は直線的に形成されている。従って、ベース上面200aを操作者が指でスライド操作すると、指とスライド操作検出用タッチ電極150の距離は、d1からd2の間で変化する。従って、検出される静電容量Cは、上式により接触(近接)位置に応じて変化することになる。
尚、上記示した静電容量Cは、検出信号Vs1、Vs2に基づいて演算により算出することができる。回路定数等の設定あるいは演算時の定数等を調整するキャリブレーションを実施することが好ましい。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る静電入力装置の検出容量と横軸時間との関係を示すグラフである。操作者が指を入力センサ部50の左端部の上方向からベース上面200aに向けて近接させ、接触した状態で右方向にスライド操作し、右端部で指を上方向に離間していく場合の検出容量の変化を示すものである。すなわち、操作者が左端部において指を上方向からベース上面200aに向けて接近させ接触させると検出容量は最大値C1まで増加し、その左端部から指を接触させたまま右方向にスライド操作すると検出容量は距離dの変化に従って徐々に低下し、右端部で検出容量がC2になる。操作者が右端部において指を上方向に向ってベース上面200aから離間していくと検出容量がC2からさらに低下していく。
図5において、実線で示すものがスライド操作検出用タッチ電極150によるスライド電極検出容量である。一方、破線で示す矩形状の信号が接触検出用タッチ電極100による接触判定結果であり、Hiレベルが接触状態、Loレベルが非接触状態である。尚、検出対象物のスライド操作検出用タッチ電極150への接触と近接の間に閾値を設定することにより、このHiレベルとLoレベルを適切に設定でき、接触または非接触の状態を判定できる。
(タッチ操作方向の検出)
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る静電入力装置のタッチ操作方向の検出フローチャートである。このフローチャートは、静電入力装置10の入力センサ部50にタッチ入力がされたときの、タッチによるスライド方向を検出するサブルーチンを示している。
タッチ入力がされると、検出制御部に入力される検出信号Vs1により、まず接触容量検出部482が電極容量を検出する(Step1)。
次に、検出対象物、例えば、操作者の手指が接触検出用タッチ電極100に接触すると検出信号Vs1が変化し、接触判定部484により接触の有無を検出する(Step2)。接触があったと判定された場合はStep3へ進み、接触があったと判定されない場合はメインルーチンへ戻って本フローを終了する。
スライド操作検出用タッチ電極150により、初期容量を取得しているかいないかを判定する(Step3)。未取得の場合はStep4へ進み、取得済みの場合はStep5へ進む。
スライド操作検出用タッチ電極150から入力される検出信号Vs2に基づきスライド容量検出部481にて初期容量の検出を行なう(Step4)。初期容量を取得した後は、メインルーチンに戻り、スライド操作等による次のタッチ入力待ち状態となる。
既に初期容量が取得されている場合には、スライド操作検出用タッチ電極150から入力される検出信号Vs2に基づきスライド容量検出部481にて現在容量の検出を行なう(Step5)。
次に、初期容量と現在容量の比較をスライド入力位置判定部483にて行なう(Step6)。初期容量と現在容量を比較し、初期容量よりも現在容量の方が大きい場合はStep7へ進み、初期容量よりも現在容量の方が小さい場合はStep8へ進む。
初期容量よりも現在容量の方が大きい場合は、Xプラス方向検出がされ、これに対応する信号が通信制御部485から車両通信バス500を介して出力され、車両システム600(例えば、オーディオ装置、エアコン装置、カーナビ装置等)が遠隔制御される(Step7)。
初期容量よりも現在容量の方が小さい場合は、Xマイナス方向検出がされ、これに対応する信号が通信制御部485から車両通信バス500を介して出力され、車両システム600(例えば、オーディオ装置、エアコン装置、カーナビ装置等)が遠隔制御される(Step8)。
Step7またはStep8によりスライド操作方向に対応した出力信号を送出した後は、一旦メインルーチンへ戻って本フローを終了する。
(本発明の第2の実施の形態に係る静電入力装置)
図7(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る静電入力装置の入力センサ部の全体斜視図であり、図7(b)は、入力センサ部を上方向からみた上平面図である。第1の実施の形態と異なるのは、接触検出用タッチ電極100の上部に表面保護パネル240が設けられていることである。また、スライド操作による検出位置の増減を示すような意匠マーク230が表面保護パネル240のパネル上面240aに施されている。図7(b)において、左側のマークの幅W3が徐々に大きくなり右端でのマーク幅W4で最大となるようにされている。その他の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る静電入力装置において、左端部を基準として右方向(Xプラス方向)にXをとったときの、位置(距離)及びその位置での電極間距離を示す説明図である。
図8に示すように、接触検出用タッチ電極100(スライド操作検出用タッチ電極150)の左端部を基準として右方向(Xプラス方向)にXをとると、パネル上面240aからスライド操作検出用タッチ電極150までの距離は、X=0の位置でd、X=Lの位置でdである。また、任意の位置、X=Lでの距離はdである。また、それぞれの位置での静電容量をC、C、Cとする。一方、パネル上面240aから接触検出用タッチ電極100までの距離は、XによらずDであり、そのときの静電容量はCである。
第1の実施の形態で説明したのと同様に、静電容量はつぎのようになる。尚、操作者の手指である検出対象物110と接触検出用タッチ電極100及びスライド操作検出用タッチ電極150との間の対向面積Sは一定とする。
=εε・S/d
=εε・S/d
これより、d=d・(C/C
ここで、任意の位置dは、図8に示したA点とB点との比例計算から次のように求めることができる。
=L・(d―d)/(d―d
上式に、d=d・(C/C)を代入すれば、
=d・L/(d―d)・(C/C)―d・L/(d―d
上式において、第1項は既知のd・L/(d―d)と測定値により求まる(C/C)の積であり、第2項は既知の―d・L/(d―d)である。従って、C及びCの測定により、任意のタッチ位置Lが求まる。
(タッチ位置の検出)
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る静電入力装置のタッチ位置の検出フローチャートである。このフローチャートは、静電入力装置10の入力センサ部50にタッチ入力がされたときの、タッチによる位置を検出するサブルーチンを示している。
タッチ入力がされると、検出制御部に入力される検出信号Vs1により、まず接触容量検出部482が静電容量を検出する(Step11)。
次に、検出対象物、例えば、操作者の手指がパネル上面240aにタッチして接触検出用タッチ電極100に近接すると検出信号Vs1が変化し、接触判定部484により接触の有無を検出する(Step12)。タッチ(近接)があったと判定された場合はStep13へ進み、タッチ(近接)があったと判定されない場合はメインルーチンへ戻って本フローを終了する。
スライド操作検出用タッチ電極150から入力される検出信号Vs2に基づきスライド容量検出部481にて静電容量Cの検出を行なう(Step13)。
前述のLを求める式により、測定値に基づいてタッチ操作位置の算出を行なう。Step11で検出した接触検出用タッチ電極100の静電容量CとStep13で検出したスライド容量検出部481にて静電容量Cの2つの測定値に基づいて算出する。この求められた位置信号Lは通信制御部485から車両通信バス500を介して出力され、車両システム600(例えば、オーディオ装置、エアコン装置、カーナビ装置等)が遠隔制御される(Step14)。この位置信号を送出した後は、一旦メインルーチンへ戻って本フローを終了する。
(本発明の実施の形態の効果)
本発明の実施の形態によれば、次のような効果を有する。
・ 少ない検出電極数、すなわち接触検出用タッチ電極100及びスライド操作検出用タッチ電極150により、検出精度よく、スライド方向および位置の検出を可能とする静電入力装置を提供することができる。これにより、IC化する際に、ポート数が低減できて静電容量検出回路の規模を小さくできるので、コスト低減等も可能となる。
・ 本発明の実施の形態では、接触検出用タッチ電極100により操作者の手指である検出対象物110の接触(タッチ)あるいは近接を判断し、この判断がされた場合にのみタッチ操作方向の検出またはタッチ位置の検出を行なう。これにより、静電容量検出の精度が向上し、確実なタッチ操作方向検出またはタッチ位置検出を行なうことが可能となる。
(3)接触検出用タッチ電極100とスライド操作検出用タッチ電極150は、ベース上面200aの法線方向(Nベクトル)に投影した状態で、図2(b)に示すように、互いに重ならずに所定の間隔W1を有して配置されている。これにより、少なくとも対向面積が干渉しない構成とすることができ、測定される静電容量CTと静電容量CXの検出精度が向上する。
(4)意匠マーク220は、接触検出用タッチ電極100とスライド操作検出用タッチ電極150に略等しい割合で跨ってベース上面200a上に形成されている。これにより、操作者の接触・近接操作は接触検出用タッチ電極100とスライド操作検出用タッチ電極150に均等になされ、静電容量検出の精度が向上する。
尚、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。
10 …静電入力装置
50 …入力センサ部
100…接触検出用タッチ電極
110…帯電体
150…スライド操作検出用タッチ電極
200…ベースパネル
200a…ベース上面
200b…ベース下面
210…支持パネル
220、230…意匠マーク
240…表面保護パネル
240a…パネル上面
400A、B…発振器
410A、B…アンプ
420A、B…負荷抵抗
430A、B…アンプ
440A、B…BPF
450A、B…整流器
460A、B…LPF
480…検出制御部
481…スライド容量検出部
482…接触容量検出部
483…スライド入力位置判定部
484…接触判定部
485…通信制御部
500…車両通信バス
600…車両システム

Claims (3)

  1. 入力接触面上または前記入力接触面に沿って設けられ、長尺状に形成された第1の電極と、
    前記第1の電極から離間して設けられ、長尺状に形成された第2の電極と、
    前記第1の電極への検出対象物の近接または接触により前記第1の電極から検出される静電容量、及び、前記第2の電極から検出される静電容量に基づいて、前記検出対象物の操作方向または操作位置を検出する検出制御部と、
    を有することを特徴とする静電入力装置。
  2. 前記第2の電極は、前記検出対象物が前記入力接触面上の異なる位置に近接または接触したときに、異なる静電容量値を検出するように、前記入力接触面に対して傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の静電入力装置。
  3. 前記第1の電極、及び、前記第2の電極は、前記入力接触面の法線方向に投影した状態で、互いに重ならずに所定の間隔を有して配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電入力装置。






JP2010253695A 2010-11-12 2010-11-12 静電入力装置 Pending JP2012104017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010253695A JP2012104017A (ja) 2010-11-12 2010-11-12 静電入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010253695A JP2012104017A (ja) 2010-11-12 2010-11-12 静電入力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012104017A true JP2012104017A (ja) 2012-05-31

Family

ID=46394306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010253695A Pending JP2012104017A (ja) 2010-11-12 2010-11-12 静電入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012104017A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014071734A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ一体型タッチパネルセンサ用基板、カラーフィルタ一体型タッチパネルセンサおよびカラーフィルタ一体型タッチパネルモジュール
CN110888563A (zh) * 2019-10-29 2020-03-17 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 触控屏及触控显示装置
CN113220205A (zh) * 2020-01-21 2021-08-06 株式会社东海理化电机制作所 远程控制装置、处理装置以及非暂时性计算机可读介质

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09139142A (ja) * 1995-11-16 1997-05-27 Seikosha Co Ltd 入力装置
JP2004335273A (ja) * 2003-05-08 2004-11-25 Alps Electric Co Ltd タッチセンサ
JP2004333302A (ja) * 2003-05-08 2004-11-25 Alps Electric Co Ltd タッチセンサ
JP2007242571A (ja) * 2006-03-13 2007-09-20 Fujikura Ltd 静電容量式スイッチ
JP2007329090A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Nec Corp 入力装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09139142A (ja) * 1995-11-16 1997-05-27 Seikosha Co Ltd 入力装置
JP2004335273A (ja) * 2003-05-08 2004-11-25 Alps Electric Co Ltd タッチセンサ
JP2004333302A (ja) * 2003-05-08 2004-11-25 Alps Electric Co Ltd タッチセンサ
JP2007242571A (ja) * 2006-03-13 2007-09-20 Fujikura Ltd 静電容量式スイッチ
JP2007329090A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Nec Corp 入力装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014071734A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ一体型タッチパネルセンサ用基板、カラーフィルタ一体型タッチパネルセンサおよびカラーフィルタ一体型タッチパネルモジュール
CN110888563A (zh) * 2019-10-29 2020-03-17 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 触控屏及触控显示装置
CN113220205A (zh) * 2020-01-21 2021-08-06 株式会社东海理化电机制作所 远程控制装置、处理装置以及非暂时性计算机可读介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8390272B2 (en) Position detecting device
TWI525513B (zh) 用於顯示裝置之電極裝置
JP4358679B2 (ja) 静電容量式近接センサ
TWI791002B (zh) 使用多個電容器的非接觸式電壓測量系統
US20130241578A1 (en) Capacitance type sensor
JP2007018839A (ja) 静電容量式近接センサ
US20190050097A1 (en) Touch panel-equipped display device
KR20200095524A (ko) 힘 센서 장착부, 및 이를 포함하는 관련 하우징 및 시스템
KR20140079801A (ko) 위치 검출용 용량성 센서 디바이스를 위한 전극 디바이스
US20090166097A1 (en) Device for improving the accuracy of the touch point on a touch panel and a method thereof
US20200207189A1 (en) Operation input device and door handle
CN104303136B (zh) 电容式传感器、用于读取电容式传感器阵的方法和用于制造电容式传感器阵的方法
JP2012104017A (ja) 静電入力装置
JP2020505617A (ja) 難視構成を均一の電界で検出する装置及び方法
KR101922014B1 (ko) 용량성 센서 장치 및 용량성 센서 장치 교정을 위한 방법
US9886143B2 (en) Multi-function sensing apparatus
EP3147765A1 (en) Operation input device
US9594182B2 (en) Capacitive positioning device
US7277817B2 (en) Position sensing device
KR101649750B1 (ko) 인접 오브젝트 검출 방법 및 이를 이용한 인접 오브젝트 검출 장치, 터치 검출 방법 및 이를 이용한 터치 검출 장치
US11693143B2 (en) Scanner for detecting objects behind an opaque surface
US11360606B2 (en) Control circuit of resistive touch panel
KR20200020082A (ko) 터치센서 모듈
JP2013257807A (ja) タッチセンサ
US20050110771A1 (en) Three dimensional position sensing apparatus and method for a display device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131210

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140430