JP2012103643A - 湿式画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ひずみを除去するとともに、十分な予備駆動を実行することが可能な湿式画像形成装置を提供する。
【解決手段】予備駆動時においては、現像ローラ24等のひずみを除去するために、現像ローラ24等を回転駆動する。現像ローラ24に付着している液体現像剤は、クリーニング部117のクリーニングブレード25により除去されて回収槽27で回収される。予備駆動時においては、開閉部材118の位置を調節して、第2の搬送経路124を介して現像槽5に回収槽27で回収した液体現像剤を搬出する。予備駆動時においては、クリーニングブレード25により除去された液体現像剤が第2の搬送経路124を介してすぐに現像槽5に補給される。
【選択図】図3
【解決手段】予備駆動時においては、現像ローラ24等のひずみを除去するために、現像ローラ24等を回転駆動する。現像ローラ24に付着している液体現像剤は、クリーニング部117のクリーニングブレード25により除去されて回収槽27で回収される。予備駆動時においては、開閉部材118の位置を調節して、第2の搬送経路124を介して現像槽5に回収槽27で回収した液体現像剤を搬出する。予備駆動時においては、クリーニングブレード25により除去された液体現像剤が第2の搬送経路124を介してすぐに現像槽5に補給される。
【選択図】図3
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの電子写真方式の画像形成装置に関し、湿式の液体現像剤を用いて現像する湿式画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、現像装置を用いて像担持体である感光体上に静電潜像がトナーにより現像される。そして、例えば、感光体上に現像された静電潜像が記録用紙に転写されて画像が形成されることになる。このような画像形成装置の転写プロセスでは、一般に静電転写方式が採用されている。
トナー像を被転写体である用紙に転写する場合は、感光体に対向するように配置された用紙の裏面から転写ローラ等により電圧を印加し、感光体と記録用紙との間に電界を形成してこの電界によりトナー像を記録用紙に静電吸着させている。
そして、その後、定着装置により加圧定着することにより転写されたトナー像を記録用紙に定着させている。
ところで、この湿式現像装置における現像装置においては、従来よりキャリア液中にトナーを分散させた液体現像剤を搬送ローラを介して弾性部材である現像ローラに供給し、この現像ローラによって感光体上の静電潜像を現像するものが知られている。このような現像装置において、画像形成をする時でない場合すなわち非画像形成時においては、弾性部材である現像ローラは静止した状態である。
この点で、画像形成する時でない場合すなわち非画像形成時においては、弾性部材である現像ローラは静止した状態である。
弾性部材(現像ローラ)の表面の一部が他の部材(例えば搬送ローラ)と圧接している状態が続くと、弾性部材の表面の圧接部に圧縮ひずみが発生する。圧縮ひずみが発生した部分では部材間の圧接力が低下するため、弾性部材が再び回転を開始して画像形成する際、均一な液体現像剤の受け渡しができなくなり、弾性部材の回転周期で濃度ムラ(以下、ピッチムラと表記する)が発生する問題が生じる。
以下に、ひずみ発生によりピッチムラが発生するメカニズムを説明する。
弾性部材の表面にひずみが生じている部分では、ひずみで凹んでいる部分に液体現像剤がより多く担持されていると考えられる。
弾性部材の表面にひずみが生じている部分では、ひずみで凹んでいる部分に液体現像剤がより多く担持されていると考えられる。
一方、液体現像剤を受け渡す側の部材と現像剤を受け取る側の部材とが対向部において同方向に回転している場合、液体現像剤は部材のニップ間を通過し、部材の速度比に応じた割合でそれぞれの部材に分配される。
したがって、受け渡し側の部材にひずみがあり、その部分に現像剤がより多く担持されている場合、受け取り側の部材上の搬送量も増加する。
また、液体現像剤を受け渡す側の部材と液体現像剤を受け取る側の部材が対向部において逆方向に回転している場合、受け渡し側の部材上の液体現像剤は、部材間のニップ部を通過せず、ニップ通過前に受け取り側の部材に搬送される。しかし、受け渡し側の部材表面にひずみが生じていると、この部分で圧接力が低下している為、液体現像剤は部材のニップ間をすり抜けやすくなる。このため、受け取り側の部材上の搬送量は減少する。
このようなメカニズムで、弾性部材にひずみが発生していると、搬送される液体現像剤の量が増加あるいは減少する為、ひずみのある弾性部材の回転する周期で濃度ムラが発生すると考えられる。
したがって、画像形成の前に現像ローラ等を所定期間回転させる予備駆動を実行することによりひずみを除去することが考えられる。
一方で、当該予備駆動を実行する場合、現像ローラ等を空回転させると、クリーニングブレード等やローラの磨耗が生じるため液体現像剤を供給しながら予備駆動する必要があるが、液体現像剤を貯留している現像槽の備蓄量に限界があるため、予備駆動の時間が長い場合には、現像槽の液が無くなり、十分な予備駆動を実行することができない。
特開2009−156935号公報では、リサイクル手段として、クリーニングブレードで回収した液を調液槽で調液した後、現像槽に戻す方式が開示されている。
しかしながら、調液槽における調整にはある程度の時間が必要であり、リサイクル手段を用いて現像槽に液を補給することはできない。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、ひずみを除去するとともに、十分な予備駆動を実行することが可能な湿式画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明のある局面に従う湿式画像形成装置は、所定濃度に現像剤を調液する調液槽と、調液後の所定濃度の現像剤を貯留する現像剤槽と、像担持体にトナー像を形成するために現像剤を担持する現像部材と、現像部材に当接され、現像部材に残存した現像剤を除去するためのクリーニング部材と、現像部材と接触して設けられ、現像剤槽に貯留される現像剤を現像部材に搬送するための搬送部材と、搬送部材および現像部材の少なくとも一方の回転駆動を制御する駆動部とを備える。駆動部は、画像形成の際の本駆動の前に現像部材を予備駆動し、予備駆動の際において、クリーニング部材により回収された現像剤を現像剤槽に搬送する第1の搬送経路と、画像形成の際において、クリーニング部材により回収された現像剤を調液槽に搬送する第2の搬送経路とをさらに備える。
好ましくは、クリーニング部材により除去された現像剤を回収する回収槽をさらに備え、回収槽は、第1の搬送経路に連結する貫通孔と、貫通孔の開閉を調節するための開閉部材とを含む。
好ましくは、クリーニング部材により除去された現像剤を第1および第2の搬送経路の一方に切り換える電磁弁とをさらに備える。
好ましくは、第1の搬送経路は、待機時において、現像剤槽に貯留される現像剤を退避させる退避槽と、予備回転および画像形成の際に現像剤槽に現像剤を送出し、少なくとも待機時に現像剤槽に貯留される現像剤を退避槽に排出するポンプ部とを有する。
本発明のある局面に従う湿式画像形成装置において、駆動部は、画像形成の際の本駆動の前に現像部材および搬送部材の少なくとも一方を一定期間、予備駆動し、予備駆動の際において、クリーニング部材により回収された現像剤を現像剤槽に搬送する第1の搬送経路と、画像形成の際において、クリーニング部材により回収された現像剤を調液槽に搬送する第2の搬送経路とをさらに備える。当該構成により、予備駆動によりクリーニング部材で回収された液体現像剤は再び現像剤槽に搬送されるため、現像剤槽に貯留された現像剤が空にならず、十分な予備駆動を実行することが可能である。
以下に図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明においては同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に従う湿式画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
図1は、本発明の実施の形態1に従う湿式画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
図1を参照して、本発明の実施の形態1に従う湿式画像形成装置には、ドラム状の像担持体である感光体1が設けられ、感光体1の周辺には矢印で示す回転方向の順に現像装置の現像ローラ24、転写ローラ11、クリーニングブレード12、イレーサランプ13、帯電装置14および露光装置15がそれぞれ配設される。
感光体1の表面は、帯電装置14により所定の表面電位に一様に帯電される。そして、その後、露光装置15により画像情報の露光を行ない、感光体1の表面に静電潜像を形成する。次いで、感光体1上の静電潜像は、現像装置の現像ローラ24によりトナー粒子およびキャリア液を含む液体現像剤で現像され、感光体1の表面にトナー像が形成される。このとき、トナー粒子だけでなく分散媒であるキャリア液も感光体1の表面に付着する。
そして、感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写ローラ11との対向部である転写部に運ばれる。そして、転写部では、被転写体10が矢印の方向(方向d)に搬送され、転写ローラ11に印加されたトナー粒子と逆極性の電圧の力により感光体1上のトナー粒子は被転写体10に転写される。そして、トナー粒子が転写された被転写体10は、図示しない定着部に搬送されトナー像が定着される。
一方、転写部を通過した後の感光体1上には、クリーニングブレード12が設けられており、感光体1上に残留した転写残トナー粒子および分散媒を回収する。トナー粒子と分散媒とが回収された感光体1はイレーサランプ13により露光され、潜像電位がキャンセルされる。これらの工程を繰り返し行なうことにより、次々に画像が印字される。
ここで、液体現像剤は、キャリア液である絶縁性液体と、静電潜像を現像するトナー粒子と、トナー粒子を分散させる分散剤とを主要成分としている。
キャリア液としては、一般に電子写真用液体現像剤に用いるものであれば特に制限することなく使用することができるが、中でも不揮発性の液体は好ましい。不揮発性液体としてはたとえば、シリコンオイル、ミネラルオイル、パラフィンオイル、鉱物油等を挙げることができる。
トナー粒子としては、一般に電子写真用液体現像剤に用いるものであれば、特に制限することなく使用することができる。トナー用結着樹脂としては、たとえばポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることができる。またこれらの樹脂を複数、混合して用いることも可能である。また、トナーの着色に用いられる顔料および染料も一般に市販されているものを用いることができる。たとえば、顔料としては、カーボンブラック、ベンガラ、酸化チタン、シリカ、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、スカイブルー、ベンジジンイエロー、レーキレッドD等を用いることができる。染料としてはソルベントレッド27やアシッドブルー9等を用いることができる。
液体現像剤の調製方法としては、一般に用いられる技法に基づいて調製することができる。たとえば、結着剤樹脂と顔料とを所定の配合比で、加圧ニーダ、ローラミルなどを用いて溶融混練して均一に分散させ、得られた分散体をたとえばジェットミルによって微粉砕する。得られた微粉末をたとえば風力分級機などにより分級することで、所望の粒径の着色トナーを得ることができる。そして、得られたトナー粒子をキャリア液としての絶縁性液体と所定の配合比で混合する。この混合物をボールミル等の分散手段により均一に分散させ、液体現像剤を得ることができる。
なお、本例においては、ポリエステル樹脂を100部、銅フタロシアニン15部をヘンシェルミキサーで十分混合した後、ロール内加熱温度100℃の同方向回転二軸押出し機を用い溶融混練を行い、得られた混合物を冷却、粗粉砕して粗粉砕トナーを得た。また、IPS2028(出光興産社製)75部、粗粉砕トナーを25部、分散剤としてV216(IPS社製)を0.8部混合し、サンドミルにより4日間湿式粉砕し、湿式現像剤を得た。なお、その時の粒径は2.0μmであった。粒径はレーザ回折式粒度分布測定装置(SALD−2200(島津製作所社製))にて測定した。
次に、現像装置の構成について詳細については後述するが、概略について簡単に説明する。
現像装置には、感光体1と加圧接触される現像ローラ24と、トナーおよびキャリア液を含む液体現像剤6を貯蔵した現像槽5と、現像槽5に一部が浸漬され、液体現像剤を汲み上げる汲み上げローラ22と、汲み上げローラ22により汲み上げられた液体現像剤の厚みを規制して計量する規制部材23と、汲み上げローラ22により汲み上げられた液体現像剤を現像ローラ24に供給する供給ローラ21とを含む。
互いに隣接している汲み上げローラ22と供給ローラ21とは接触領域において同一方向に回転するものとする。また、汲み上げローラ22は、供給ローラ21に従動して回転するものとする。本例においては、汲み上げローラ22は回転方向fの方向に回転する場合が示されている。また、供給ローラ21は、回転方向eの方向に回転する場合が示されている。
また、互いに隣接している供給ローラ21と現像ローラ24とは接触領域において互いに反対方向に回転するものとする。反対方向とすることにより供給ローラ21から現像ローラ24への液体現像剤を効率的に供給することが可能となる。また、現像ローラ24の薄層を均一にすることが可能である。画像形成時において、本例においては、供給ローラ21は、回転方向eの方向に回転し、現像ローラ24は、回転方向bの方向に回転する場合が示されている。
なお、本例においては、後述するが、供給ローラ21と現像ローラ24とにそれぞれを回転させるための駆動機構(駆動部)が設けられており、汲み上げローラ22には回転させるための駆動機構は設けられていないものとする。
なお、汲み上げローラ22には表面に凹部を設けた金属ローラ(アニロックスローラ)を用いることで液体現像剤の量を正確に規制するようにしても良い。
現像ローラ24の周辺には帯電装置26が設けられるとともに、クリーニングブレード25が設けられる。そして、現像ローラ24には、上述したように所定量の液体現像剤が供給され、帯電装置26により現像ローラ24上の液体現像剤中に含まれるトナーに電荷が与えられる。その後、現像ローラ24により感光体1に搬送された荷電されたトナーは感光体1上において画像部を現像する。なお、感光体1は、本例においては、回転方向aの方向に回転する場合が示されている。
各ローラ等は、円柱状であり、本例では、その断面部分が示されている。
なお、クリーニングブレード25は、ゴム体であっても剛体であっても良い。ゴム体は、ウレタンゴムや、NBRゴム、フッ素ゴムなどが挙げられる。剛体の場合には、ポリプロピレン、ABS、ポリカーボネート等の樹脂類や、アルミ、アルマイト、SUS、真鍮などの金属類が挙げられる。
なお、クリーニングブレード25は、ゴム体であっても剛体であっても良い。ゴム体は、ウレタンゴムや、NBRゴム、フッ素ゴムなどが挙げられる。剛体の場合には、ポリプロピレン、ABS、ポリカーボネート等の樹脂類や、アルミ、アルマイト、SUS、真鍮などの金属類が挙げられる。
上記図1の構成は、単色(例えば黒色)の画像形成が可能な湿式画像形成装置の構成であるが、次に複数色(カラー)の画像形成が可能な湿式画像形成装置について説明する。
図2は、本発明の実施の形態に従う別の湿式画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
図2を参照して、本発明の実施の形態1に従う湿式画像形成装置には、像担持体である中間転写ベルト16が設けられ、中間転写ベルト16の周辺には矢印で示す回転方向の順にイエロー用の感光体1Y、マゼンタ用の感光体1M、シアン用の感光体1Cおよび黒用の感光体1Kが配設される。また、中間転写ベルト16を挟んで感光体1と対向して転写ローラ11Y〜11Kがそれぞれ設けられる。
また、転写ローラ18と、クリーニングブレード17とが配設される。
また、各感光体1に対応して、現像装置の現像ローラ24、転写ローラ11、クリーニングブレード12、イレーサランプ13、帯電装置14および露光装置15がそれぞれ配設される。
また、各感光体1に対応して、現像装置の現像ローラ24、転写ローラ11、クリーニングブレード12、イレーサランプ13、帯電装置14および露光装置15がそれぞれ配設される。
また、現像装置は、上述したように感光体1と加圧接触される現像ローラ24と、トナーおよびキャリア液を含む液体現像剤を貯蔵した現像槽5と、現像槽5に一部が浸漬され、液体現像剤を汲み上げる汲み上げローラ22と、汲み上げローラ22により汲み上げられた液体現像剤の厚みを規制して計量する規制部材23と、汲み上げローラ22により汲み上げられた液体現像剤を現像ローラ24に供給する供給ローラ21とを含む。
ここで、記号に付記しているY,M,C,Kの記号は、イエロー用、マゼンタ用、シアン用、黒用であることをそれぞれ表している。
各感光体1で現像されたトナー像は、転写ローラ11により中間転写ベルト16に転写される。そして、中間転写ベルト16に転写されたトナー像は、それぞれの色に重ね合わせられ、転写ローラ18との対向部である転写部に運ばれる。そして、転写部では、被転写体10が矢印の方向に搬送され、転写ローラ11により中間転写ベルト16上のトナー像が被転写体10に転写される。そして、図示しない定着部に搬送されて、トナー像が定着される。
以下においては、説明を簡易にするために図1の構成を用いて説明するが、図1に限られず図2の構成についても同様に適用可能である。
図3は、本発明の実施の形態1に従う現像装置の構成を説明する図である。
図3を参照して、本発明の実施の形態1に従う現像装置には、現像装置を制御する制御部38と、感光体1と加圧接触される現像ローラ24と、トナーおよびキャリア液を含む液体現像剤6を貯蔵した現像槽5と、現像槽5に一部が浸漬され、液体現像剤を汲み上げる汲み上げローラ22と、汲み上げローラ22により汲み上げられた液体現像剤の厚みを規制して計量する規制部材23と、汲み上げローラ22により汲み上げられた液体現像剤を現像ローラ24に供給する供給ローラ21と、制御部38からの指示に従って現像ローラ24および供給ローラ21をそれぞれ回転させるための駆動部36と、現像ローラ24に対して設けられ、現像ローラ24に付着して残留した液体現像剤を回収するクリーニング部117と、液体現像剤を調液する調液槽127と、クリーニング部117で回収された液体現像剤を調液槽127に搬送する第1の搬送経路122と、クリーニング部117で回収された液体現像剤を現像槽5に搬送する第2の搬送経路124と、調液槽127から現像槽5に調液された液体現像剤を搬送する第3の搬送経路126とを含む。また、第1の搬送経路122には、ポンピング動作によりクリーニング部117で回収された液体現像剤を調液槽127に送出するポンプ120が設けられている。また、第3の搬送経路126には、ポンピング動作により調液槽127で調液された液体現像剤を現像槽5に送出するポンプ128が設けられている。
図3を参照して、本発明の実施の形態1に従う現像装置には、現像装置を制御する制御部38と、感光体1と加圧接触される現像ローラ24と、トナーおよびキャリア液を含む液体現像剤6を貯蔵した現像槽5と、現像槽5に一部が浸漬され、液体現像剤を汲み上げる汲み上げローラ22と、汲み上げローラ22により汲み上げられた液体現像剤の厚みを規制して計量する規制部材23と、汲み上げローラ22により汲み上げられた液体現像剤を現像ローラ24に供給する供給ローラ21と、制御部38からの指示に従って現像ローラ24および供給ローラ21をそれぞれ回転させるための駆動部36と、現像ローラ24に対して設けられ、現像ローラ24に付着して残留した液体現像剤を回収するクリーニング部117と、液体現像剤を調液する調液槽127と、クリーニング部117で回収された液体現像剤を調液槽127に搬送する第1の搬送経路122と、クリーニング部117で回収された液体現像剤を現像槽5に搬送する第2の搬送経路124と、調液槽127から現像槽5に調液された液体現像剤を搬送する第3の搬送経路126とを含む。また、第1の搬送経路122には、ポンピング動作によりクリーニング部117で回収された液体現像剤を調液槽127に送出するポンプ120が設けられている。また、第3の搬送経路126には、ポンピング動作により調液槽127で調液された液体現像剤を現像槽5に送出するポンプ128が設けられている。
クリーニング部117は、現像ローラ24に当接され、現像ローラ24に付着した残留した液体現像剤を除去するためのクリーニングブレード25と、除去した液体現像剤を回収する回収槽27と、開閉部材118と、開閉部材118の位置を調節する調節部119とを含む。
回収槽27は、後述するが第2の搬送経路124と貫通孔を介して連結されている。開閉部材118は、調節部119により移動可能に設けられており、通常位置において貫通孔を塞ぐ位置に配置されている。そして、その位置を調節することにより貫通孔を開いたり閉じたりすることが可能である。
本発明の実施の形態1に従う現像装置の動作について説明する。
上述したように、画像形成時においては、現像槽5に貯留された液体現像剤6は、汲み上げローラ22により汲み上げられる。汲み上げローラ22には、規制部材23が設けられており、液体現像剤の量を規制して供給ローラ21に供給する。そして、供給ローラ21から現像ローラ24に液体現像剤が供給される。
上述したように、画像形成時においては、現像槽5に貯留された液体現像剤6は、汲み上げローラ22により汲み上げられる。汲み上げローラ22には、規制部材23が設けられており、液体現像剤の量を規制して供給ローラ21に供給する。そして、供給ローラ21から現像ローラ24に液体現像剤が供給される。
現像ローラ24に供給された液体現像剤は、感光体1に形成された静電潜像に従って感光体1に移動し、画像を形成する。残りの液体現像剤は、クリーニング部117のクリーニングブレード25により除去されて回収槽27で回収される。
なお、汲み上げローラ22から汲み上げられるため現像槽5の液体現像剤6の液量は減少するが、画像形成時においては、既に調液槽127における液体現像剤の濃度調整が終了しているためポンプ128を介するポンピング動作により必要に応じて液体現像剤が調液槽127から現像槽5に第3の搬送経路126を介して補給される。
当該動作が継続して実行され、回収槽27に回収された液体現像剤については、ポンプ120により第1の搬送経路122を介して調液槽127に搬送される。
調液槽127においては、後述するが、回収された液体現像剤とともにコンク液等を補給することにより調液槽127に貯留されている液体現像剤のトナー濃度を調節する。
そして、調液槽127で調液された液体現像剤は、ポンプ128により第3の搬送経路126を介して再び、現像槽5に搬送される。当該処理により、クリーニング部117で除去された液体現像剤を有効にリサイクルして現像槽5に戻すことが可能となる。
次に、予備駆動について説明する。
予備駆動時においては、現像ローラ24等のひずみを除去するために、現像ローラ24等を回転駆動する。具体的には、画像形成の際と同様に、現像槽5に貯留された液体現像剤6は、汲み上げローラ22により汲み上げられる。汲み上げローラ22には、規制部材23が設けられており、液体現像剤の量を規制して供給ローラ21に供給する。そして、供給ローラ21から現像ローラ24に液体現像剤が供給される。
予備駆動時においては、現像ローラ24等のひずみを除去するために、現像ローラ24等を回転駆動する。具体的には、画像形成の際と同様に、現像槽5に貯留された液体現像剤6は、汲み上げローラ22により汲み上げられる。汲み上げローラ22には、規制部材23が設けられており、液体現像剤の量を規制して供給ローラ21に供給する。そして、供給ローラ21から現像ローラ24に液体現像剤が供給される。
現像ローラ24に供給された液体現像剤は、感光体1との間のニップ領域を通過するが感光体1には静電潜像は形成されていない。また、図示しない帯電装置により液体現像剤のトナーの帯電が行われていないため感光体1上に画像が形成されることなく、当該領域を通過する。
そして、現像ローラ24に付着している液体現像剤は、クリーニング部117のクリーニングブレード25により除去されて回収槽27で回収される。なお、回収槽27で回収された液体現像剤のトナー濃度は、上述したように静電潜像が形成されておらず電界によるトナーの移動も生じないため変化していない。
そして、予備駆動時においては、開閉部材118の位置を調節して、第2の搬送経路124を介して現像槽5に回収槽27で回収した液体現像剤を搬出する。なお、本例においては、ポンプを用いず自重により液体現像剤が現像槽5に搬出される場合について示しているが、ポンプを用いるようにしても良い。
したがって、予備駆動時においては、クリーニングブレード25により除去された液体現像剤が第2の搬送経路124を介してすぐに現像槽5に補給される。
当該処理により、予備駆動の際において、現像槽5から汲み上げられた液体現像剤は、クリーニング部117で回収されて、再び、第2の搬送経路124を介して現像槽5に補給されるため、予備駆動の時間が長い場合であっても、現像槽5から液体現像剤が無くなることはなく、十分な予備駆動を実行することが可能である。
なお、予備駆動が実行される現像装置の起動時においては、調液槽127における調液動作にある程度の時間が必要であり、調液槽127における当該調液動作の完了を待ってから画像形成が実行されるが、本発明の実施の形態1に従う予備駆動は、調液動作と並行して実行することが可能であるため早期に画像形成を開始することが可能である。
図4は、本発明の実施の形態に従うクリーニング部117の開閉部材118について説明する図である。
図4(A)、(B)は、クリーニング部117を横から見た断面図である。
図4(C)、(D)は、クリーニング部117を上から見た図である。
図4(C)、(D)は、クリーニング部117を上から見た図である。
図4(A)の開閉部材118の状態が図4(C)に対応している。すなわち、通常位置において、開閉部材118は、現像槽5に設けられた貫通孔28を塞ぐ位置に位置している。
画像形成の際は、図4(A)、図4(C)の状態である。
一方、予備駆動時において、調節部119は、図4(B)、図4(D)に示されるように移動可能な開閉部材118の位置を調節する。図4(D)においては、塞がれていた貫通孔28が開放された状態を示している。当該状態において回収槽27で回収された液体現像剤は貫通孔28および第2の搬送経路124を介して現像槽5に供給される。
一方、予備駆動時において、調節部119は、図4(B)、図4(D)に示されるように移動可能な開閉部材118の位置を調節する。図4(D)においては、塞がれていた貫通孔28が開放された状態を示している。当該状態において回収槽27で回収された液体現像剤は貫通孔28および第2の搬送経路124を介して現像槽5に供給される。
なお、当該構成は一例であり、例えば、開閉部材118が回転して貫通孔28を閉じたりあるいは開いたりするようにしても良い。
(変形例)
図5は、本発明の実施の形態1の変形例に従う現像装置の構成を説明する図である。
図5は、本発明の実施の形態1の変形例に従う現像装置の構成を説明する図である。
図5を参照して、本発明の実施の形態1の変形例に従う現像装置は、図3で説明した現像装置の構成と比較して、クリーニング部117をクリーニング部117#に置換した点が異なる。
また、図3で説明した現像装置の構成と比較して、第1および第2の搬送経路122,124を第1および第2の搬送経路122#,124#に置換するとともに、ポンプ120の代わりに電磁弁130を設けた点が異なる。
その他の構成については同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
クリーニング部117#は、クリーニング部117と比較して開閉部材118と調節部119を除いた点が異なる。その他の構成について基本的に同様である。
クリーニング部117#は、クリーニング部117と比較して開閉部材118と調節部119を除いた点が異なる。その他の構成について基本的に同様である。
クリーニング部117#の貫通孔は、電磁弁130を介して第1の搬送経路122#および第2の搬送経路124#と連結している。具体的には、電磁弁130は、画像形成の際には、第1の搬送経路122#と貫通孔とを連結させる。一方、電磁弁130は、予備駆動の際には、第2の搬送経路124#と貫通孔とを連結させる。
上述したように、画像形成時において、回収槽27に回収された液体現像剤は、電磁弁130により第1の搬送経路122#を介して調液槽127に搬送される。
そして、調液槽127で調液された液体現像剤は、ポンプ128により第3の搬送経路126を介して再び、現像槽5に搬送される。当該処理により、クリーニング部117で除去された液体現像剤を有効にリサイクルして現像槽5に戻すことが可能となる。
次に、予備駆動について説明する。
上述したように、予備駆動時においては、電磁弁130により第2の搬送経路124#を介して現像槽5に回収槽27で回収した液体現像剤を搬出する。
上述したように、予備駆動時においては、電磁弁130により第2の搬送経路124#を介して現像槽5に回収槽27で回収した液体現像剤を搬出する。
したがって、予備駆動時において、クリーニングブレード25により除去された液体現像剤は第2の搬送経路124#を介して、すぐに現像槽5に補給される。当該処理により、予備駆動の際において、現像槽5から汲み上げられた液体現像剤は、クリーニング部117で回収されて、再び、第2の搬送経路124#を介して現像槽5に補給されるため、予備駆動の時間が長い場合であっても、現像槽5から液体現像剤が無くなることはなく、十分な予備駆動を実行することが可能である。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に従う現像装置の構成を説明する図である。
図6は、本発明の実施の形態2に従う現像装置の構成を説明する図である。
図6を参照して、本発明の実施の形態2に従う現像装置は、図3で説明した現像装置と比較して、クリーニング部117をクリーニング部117Aに置換した点と、退避槽140をさらに設けた点等が異なる。
具体的には、クリーニング部117Aにおいては、開閉部材118および調節部119は設けられず、ポンプ132によるポンピング動作により第2の搬送経路124を介して現像槽5の代わりに退避槽140に回収された液体現像剤が搬送される。また、ポンプ120によるポンピング動作により第1の搬送経路122を介して調液槽127に回収された液体現像剤が搬送される。
調液槽127で調液された液体現像剤は、ポンプ128によるポンピング動作により第3の搬送経路126を介して退避槽140に供給される。
また、現像槽5には、液体現像剤が常に貯留されているわけではなく、必要時に退避槽140から供給されるものとする。具体的には、ポンプ142によるポンピング動作により第4の搬送経路146を介して退避槽140に退避されていた液体現像剤が現像槽5に供給される。また、ポンプ144によるポンピング動作により第5の搬送経路148を介して現像槽5に貯留している液体現像剤を退避槽140に搬送して退避させる。
例えば、画像形成および予備駆動の際には、退避槽140から現像槽5に液体現像剤がポンプ142により供給されるものとする。
一方、待機時においては、現像槽5から退避槽140にポンプ144により液体現像剤を排出して退避させる。
当該構成により、定常的に汲み上げローラ22が液体現像剤に浸漬している状態を回避して、汲み上げローラ22に付着するトナーの固化を防止することが可能である。
その他の構成については図3で説明したのと同様である。
すなわち、画像形成時においては、回収槽27に回収された液体現像剤は、ポンプ120により第1の搬送経路122を介して調液槽127に搬送される。
すなわち、画像形成時においては、回収槽27に回収された液体現像剤は、ポンプ120により第1の搬送経路122を介して調液槽127に搬送される。
そして、調液槽127で調液された液体現像剤は、ポンプ128により第3の搬送経路126を介して、退避槽140に搬送され、そして、退避槽140から再び、現像槽5に搬送される。当該処理により、クリーニング部117で除去された液体現像剤を有効にリサイクルして現像槽5に戻すことが可能となる。
次に、予備駆動について説明する。
上述したように、予備駆動時においては、ポンプ132により第2の搬送経路124を介して退避槽140に回収槽27で回収した液体現像剤を搬出する。
上述したように、予備駆動時においては、ポンプ132により第2の搬送経路124を介して退避槽140に回収槽27で回収した液体現像剤を搬出する。
そして、退避槽140は、ポンプ142により第4の搬送経路146を介して現像槽5に液体現像剤を補給する。
したがって、予備駆動時においては、クリーニングブレード25により除去された液体現像剤が第2の搬送経路124を介して退避槽140に搬送されて、そして、退避槽140から第4の搬送経路146を介して現像槽5に補給される。
当該処理により、予備駆動の際において、現像槽5から汲み上げられた液体現像剤は、クリーニング部117で回収されて、再び、現像槽5に補給されるため、予備駆動の時間が長い場合であっても、現像槽5から液体現像剤が無くなることはなく、十分な予備駆動を実行することが可能である。
(変形例)
図7は、本発明の本発明の実施の形態2の変形例に従う現像装置の構成を説明する図である。
図7は、本発明の本発明の実施の形態2の変形例に従う現像装置の構成を説明する図である。
図7を参照して、本発明の実施の形態2の変形例に従う現像装置は、図6で説明した現像装置の構成と比較して、現像槽5を現像槽5#に置換した点が異なる。
具体的には、現像槽5#においては、マイラ29が設けられ、マイラ29にポンプ142により退避槽140に退避された液体現像剤が供給される。マイラ29に供給された液体現像剤は、規制部材23との間で液溜りを生じさせる。規制部材23で液体現像剤が適量に規制されて供給ローラ21に搬送される。なお、余剰の液体現像剤は、汲み上げローラ22から滴下して下部に設けられた現像槽5#で回収される。現像槽5#で回収された液体現像剤は、ポンプ144により退避槽140に搬送される。
すなわち、当該構成は、図6の構成と比較して、液体現像剤に浸漬した汲み上げローラ22が液体現像剤を汲み上げる構成ではなく、マイラ29に必要な液体現像剤が供給されて、当該液体現像剤を汲み上げローラ22が搬送する構成であるため、汲み上げローラ22と液体現像剤とが接触している領域が少なく、さらに汲み上げローラ22に付着するトナーの固化を防止することが可能である。その他の構成については上記で説明した図6の構成と同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
すなわち、画像形成時においては、回収槽27に回収された液体現像剤は、ポンプ120により第1の搬送経路122を介して調液槽127に搬送される。
そして、調液槽127で調液された液体現像剤は、ポンプ128により第3の搬送経路126を介して、退避槽140に搬送され、そして、退避槽140から再び、現像槽5#に搬送される。当該処理により、クリーニング部117で除去された液体現像剤を有効にリサイクルして現像槽5#に戻すことが可能となる。
次に、予備駆動について説明する。
上述したように、予備駆動時においては、ポンプ132により第2の搬送経路124を介して退避槽140に回収槽27で回収した液体現像剤を搬出する。
上述したように、予備駆動時においては、ポンプ132により第2の搬送経路124を介して退避槽140に回収槽27で回収した液体現像剤を搬出する。
そして、退避槽140は、ポンプ142により第4の搬送経路146を介して現像槽5#に液体現像剤を補給する。
したがって、予備駆動時においては、クリーニングブレード25により除去された液体現像剤が第2の搬送経路124を介して退避槽140に搬送されて、そして、退避槽140から第4の搬送経路146を介して現像槽5#に補給される。
当該処理により、予備駆動の際において、現像槽5#から汲み上げられた液体現像剤は、クリーニング部117で回収されて、再び、現像槽5#に補給されるため、予備駆動の時間が長い場合であっても、現像槽5#から液体現像剤が無くなることはなく、十分な予備駆動を実行することが可能である。
図8は、本発明の実施の形態に従う調液槽127の具体的構成について説明する図である。
図8を参照して、ここでは、調液槽127として、待機槽150と、検知槽152と、コンク液槽154と、キャリア液槽160とが設けられている場合が示されている。
具体的には、クリーニング部117から第1の搬送経路122を介して搬送された、回収された調液前の液体現像剤は待機槽150において待機する。
調液する際には、待機槽150から検知槽152に液体現像剤がポンプ162を介して搬送される。なお、そして、検知槽152において、トナー濃度の調整が行われる。
具体的には、コンク液槽154から濃縮されたトナーがポンプ156を介して検知槽152に搬送され、キャリア液槽160からキャリア液がポンプ158を介して搬送される。そして、検知槽152で所定のトナー濃度の調整が行われる。
検知槽152でトナー濃度の調整が行われた調液された液体現像剤は、上述したように、退避槽140あるいは現像槽5に搬送される。
図9は、現像装置の起動後に実行される調液槽127における調液処理を説明するフロー図である。
図9を参照して、まず、ブランク電流を測定する(ステップS2)。検知槽152において、攪拌ばねを1分間空回転させてブランク電流を測定する。なお、現像装置の起動時においては、検知槽152は空の状態であるものとする。
そして、次に、モータ温度を測定する(ステップS4)。
次に、検知槽152に待機槽150で待機している液体現像剤を送液する(ステップS5)。
次に、検知槽152に待機槽150で待機している液体現像剤を送液する(ステップS5)。
次に、攪拌ばねで攪拌しながら液温度と電流を測定する(ステップS6)。
そして、次に、トナー濃度(TC比)を算出する(ステップS7)。
そして、次に、トナー濃度(TC比)を算出する(ステップS7)。
そして、次にトナー濃度(TC比)が所定値に到達したかどうかを判断する(ステップS8)。
ステップS8においてトナー濃度(TC比)は所定値に到達していないと判断した場合(ステップS8においてNO)には、コンク液とキャリア液を補給する(ステップS10)。
そして、再び、ステップS6に戻り、トナー濃度(TC比)を算出してトナー濃度(TC比)が所定値に到達したかどうかを判断する。上記処理を繰り返し、トナー濃度(TC比)が所定値に到達した場合(ステップS8においてYES)には調液完了として処理を終了する(エンド)。
(実施例)
図6の現像装置を用いて予備駆動を実行した。
図6の現像装置を用いて予備駆動を実行した。
起動前においては、退避槽140に0.5Lの液体現像剤が貯留していた。
図10は、本発明の実施の形態に従う実施例と比較例とを説明する図である。
図10は、本発明の実施の形態に従う実施例と比較例とを説明する図である。
図10(A)は、実施例の処理の経過時間を説明する図である。
具体的には、起動後、予備駆動を実行した。具体的には、退避槽140から現像槽5に液体現像剤を供給するとともに、ひずみを除去するために現像ローラ24および供給ローラ21を回転駆動させた。また、クリーニング部117から退避槽140に液体現像剤を供給し、退避槽140から現像槽5に液体現像剤を供給した。そして、5分後、予備駆動が正常に終了し、現像槽5には0.2Lの液体現像剤が貯留していた。そして、その後、画像形成を開始した。なお、起動直後、予備駆動とともに調液処理も並行して実行した。調液処理は7分後に完了して、調液完了後、現像槽5に補給を開始した。
具体的には、起動後、予備駆動を実行した。具体的には、退避槽140から現像槽5に液体現像剤を供給するとともに、ひずみを除去するために現像ローラ24および供給ローラ21を回転駆動させた。また、クリーニング部117から退避槽140に液体現像剤を供給し、退避槽140から現像槽5に液体現像剤を供給した。そして、5分後、予備駆動が正常に終了し、現像槽5には0.2Lの液体現像剤が貯留していた。そして、その後、画像形成を開始した。なお、起動直後、予備駆動とともに調液処理も並行して実行した。調液処理は7分後に完了して、調液完了後、現像槽5に補給を開始した。
本実施例では、起動開始から画像形成まで5分であった。
(比較例)
図10(B)は、比較例の処理の経過時間を説明する図である。
(比較例)
図10(B)は、比較例の処理の経過時間を説明する図である。
比較例においては、上記の実施例と同様に起動後、予備駆動を実行した。なお、クリーニング部117から退避槽140に液体現像剤を供給しないようにした。4分後、現像槽5の液体現像剤が空となり予備駆動を停止した。
なお、起動直後、予備駆動とともに調液処理も並行して実行した。調液処理は7分後に完了して、調液完了後、現像槽5に補給を開始した。現像槽5に補給する時間として2.5分を要した。また、現像ローラ24に液体現像剤を供給するために0.5分を要した。
そこから、残りの1分間予備駆動を実行して、予備駆動を完了した。そして、画像形成を開始した。起動開始から画像形成までの間に11分であった。
そこから、残りの1分間予備駆動を実行して、予備駆動を完了した。そして、画像形成を開始した。起動開始から画像形成までの間に11分であった。
したがって、本発明の実施の形態に従う構成の予備駆動を実行することにより、ひずみを解消することが可能であるとともに、従来構成よりも早期に画像形成を開始することが可能となる。また、調液処理が完了するまで待つ必要が無く、予備駆動完了後、すぐに画像形成を実行することができるため起動直後の画像形成の開始時間を早めることが可能である。
なお、本例においては、予備駆動の時間として5分間とする場合について説明したが、特にこれに限られず、ひずみを解消可能な時間であれば他の時間とすることも可能である。また、ひずみ量に応じて当該時間を変更するようにしても良い。また、ひずみ測定装置を用いてひずみが解消されたかどうかを判断するようにしても良い。
なお、本例においては、感光体1と現像ローラ24とが接触した状態で予備駆動を実行する場合について説明したが、特にこれに限られず、現像ローラ24が感光体1と離間する離間機構を設けて、当該離間機構の動作により現像ローラ24と感光体1とが離間した状態で予備駆動を実行するようにしても良い。離間することにより感光体1に液体現像剤が付着することを防止して、液体現像剤が消費することを防ぐことが可能となる。
なお、離間機構としては、現像ローラ24のみが離間する場合でも良いし、現像装置全体が移動して現像ローラ24と感光体1とが離間するような構成であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1C,1K,1M,1Y 感光体、5 現像槽、6 液体現像剤、10 被転写体、11,11Y〜11K,18 転写ローラ、12,17,25 クリーニングブレード、13 イレーサランプ、14,26 帯電装置、15 露光装置、16 中間転写ベルト、21 供給ローラ、22 汲み上げローラ、23 規制部材、24 現像ローラ、27 回収槽、28 貫通孔、29 マイラ、36 駆動部、38 制御部、117,117#,117A クリーニング部、118 開閉部材、119 調節部、120,128,132,142,144,156,158,162 ポンプ、127 調液槽、130 電磁弁、140 退避槽、146 第4の搬送経路、148 第5の搬送経路、150 待機槽、152 検知槽、154 コンク液槽、160 キャリア液槽。
Claims (4)
- 所定濃度に現像剤を調液する調液槽と、
調液後の所定濃度の現像剤を貯留する現像剤槽と、
像担持体にトナー像を形成するために現像剤を担持する現像部材と、
前記現像部材に当接され、前記現像部材に残存した現像剤を除去するためのクリーニング部材と、
前記現像部材と接触して設けられ、前記現像剤槽に貯留される前記現像剤を前記現像部材に搬送するための搬送部材と、
前記搬送部材および前記現像部材の少なくとも一方の回転駆動を制御する駆動部とを備え、
前記駆動部は、画像形成の際の本駆動の前に前記現像部材を予備駆動し、
前記予備駆動の際において、前記クリーニング部材により回収された現像剤を前記現像剤槽に搬送する第1の搬送経路と、
前記画像形成の際において、前記クリーニング部材により回収された現像剤を前記調液槽に搬送する第2の搬送経路とをさらに備える、湿式画像形成装置。 - 前記クリーニング部材により除去された現像剤を回収する回収槽をさらに備え、
前記回収槽は、
前記第1の搬送経路に連結する貫通孔と、
前記貫通孔の開閉を調節するための開閉部材とを含む、請求項1記載の湿式画像形成装置。 - 前記クリーニング部材により除去された現像剤を前記第1および第2の搬送経路の一方に切り換える電磁弁とをさらに備える、請求項1記載の湿式画像形成装置。
- 前記第1の搬送経路は、
待機時において、前記現像剤槽に貯留される前記現像剤を退避させる退避槽と、
前記予備回転および前記画像形成の際に前記現像剤槽に現像剤を送出し、少なくとも前記待機時に前記現像剤槽に貯留される現像剤を前記退避槽に排出するポンプ部とを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の湿式画像形成装置。
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JP2010254459A JP2012103643A (ja) | 2010-11-15 | 2010-11-15 | 湿式画像形成装置 |
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