JP2012101186A - バイオマスを原料とするメタン発酵装置およびメタン発酵槽の温度制御方法 - Google Patents
バイオマスを原料とするメタン発酵装置およびメタン発酵槽の温度制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】精製機構にガスホルダを用いたメタン発酵装置。このガスホルダは,精製液体に満たされた凹状容器と前記凹状容器の精製液体に浮遊する凹状浮蓋を具備し,前記凹状容器の精製液体と前記凹状浮蓋の間に精製空間が形成されるガスホルダであることを特徴とする。精製機構を簡易化することにより,導入・維持コストの低減や修理等の対応が容易なメタン発酵装置を完成することができた。さらに,当該メタン発酵装置に,太陽熱温水器を備え,変温管理による温度制御をおこなうことにより,維持コストのさらなる低減を図ることができる。
【選択図】図1
Description
特開2009−167233号公報には,吸着剤を利用したバイオ発酵ガスからのメタン回収,精製方法が開示されている。しかしながら,Li,Na,Ca-A型ゼオライトなどの比較的高価な吸着剤を併用する複雑な精製方法を採用しており,導入・維持コストが比較的高価であり不利である。
特開2004−83542号公報には,比較的簡便な装置と方法により,メタン発酵ガスのカロリーアップを図り,精製されたメタンガスを燃料等の用途にも供給可能とする方法が開示されている。しかしながら,具体的な装置の構造は何ら開示されておらず,具体的な精製方法などは何ら開示していない。
特開2005−198618号公報には,構造が簡単であり,経済的で小型化が可能なメタン発酵装置が開示されている。しかしながら,メタン発酵槽を温水により開示している以外の構成,たとえば発生したメタンガスの精製方法などは何ら開示していない。
本発明にかかる第二の請求項は,前記メタン発酵槽を加温するための太陽熱温水加温装置を備えるメタン発酵装置であることを特徴とする。
本発明にかかる第三の請求項は,前記ガスホルダに満たされた精製液体によりガスホルダ中のメタンガス濃度が高められるメタン発酵装置であることを特徴とする。
(条件1)太陽熱により加温された水がメタン発酵槽を温めるのに十分な第一の設定温度に達したとき,温水循環を開始する。ただし,条件3を満たす場合は,温水循環は開始されない。
(条件2)メタン発酵槽の温度が,メタン菌の活動を低下させる第二の設定温度以下のときに,温水循環を開始する。ただし,条件1を満たさない場合は,温水循環は開始されない。
(条件3)メタン発酵槽の温度が,メタン菌の活動を低下させる第三の設定温度以上のときに,温水循環を停止する。
(条件1)太陽熱により加温された水がメタン発酵槽を温めるのに十分な第一の設定温度に達したとき,温水循環を開始する。ただし,条件3を満たす場合は,温水循環は開始されない。
(条件2)メタン発酵槽の温度が,メタン菌の活動を低下させる第二の設定温度以下のときに,温水循環を開始する。ただし,条件1を満たさない場合は,温水循環は開始されない。
(条件3)メタン発酵槽の温度が,メタン菌の活動を低下させる第三の設定温度以上のときに,温水循環を停止する。
本発明にかかる第六の請求項は,前記第一の設定温度が20℃以下,前記第二の設定温度が30〜36℃,前記第三の設定温度が37〜38℃の温度でそれぞれ設定される,メタン発酵装置またはメタン発酵槽の温度制御方法であることを特徴とする。
また,太陽熱温水器の利用においては,日射量が多く,また,温暖地である場合により効率的かつ有利な利用につながるといえる。
従って日本国内にとどまらず,外国も含めた温暖地に適したコンパクトで速い反応速度を有する。エネルギー効率のよいメタン発酵装置ということもできる。
さらにこのように簡便かつ低コストの仕様で運用可能なシステムを併用することで家畜糞尿等バイオマス試料の有効利用が盛んになれば環境改善にもつながると期待される。
酸発酵槽10では,酸発酵槽内に沈殿する繊維等の不純物を除去しやすい構造とすることや,耐酸性,耐熱性,機械的強度を有することが必要である。また,酸発酵の過程でもガスが発生しうることから,酸発酵槽が密閉性を有することも必要である。加えて,本発明においては,輸出等が可能な程度の酸発酵槽の大きさとすることが必要である。
酸発酵槽10は,不純物を除去しやすい構造となっている。すなわち,漏斗バルブ501を開放して漏斗50から酸発酵槽10に送液された搾汁液は,繊維や砂等の不純物を含んでいる。この不純物が,酸発酵槽の円錐の最下に蓄積することとなり,酸発酵槽バルブ101を開くことにより,酸発酵槽排出口102から容易に不純物を取り除くことができる。この場合,酸発酵槽10の素材としては,例えば,FRP(Fiber Reinforced Plastics)を用いることができる。
メタン発酵槽20,21では,メタン菌の活動を良好にするために適度な温度を保つ必要があるため,温度管理手段を備えていることが望ましい。詳細は後述するが,この場合,太陽熱温水器を備えることができる。加えて,メタン発酵槽内を均一な温度とするため,槽内の撹拌ができること望ましい。撹拌方法は特に限定することはないが,ポンプによる撹拌方法等を用いることができる。さらに,メタン菌は嫌気性細菌であることから,メタン発酵槽20,21は気密性を保つ必要がある。
その他の機能については,酸発酵槽と同様であり,耐酸性,耐熱性,断熱性,機械的強度が求められる。また,本発明においては,酸発酵槽と同様,輸出等が可能な程度のメタン発酵槽の大きさとすることが必要である。
凹状浮蓋301と精製液体303ないし303’面の間に,精製空間304が形成される。凹状浮蓋301には,ガス導入口3011とガス導出口3012があり,それぞれがバルブ等を用いて開閉可能となっている。メタン発酵槽などから生成したメタンガスは,ガス導入口3011から精製空間304に送り込まれ,精製空間304にメタンガスを一時的に溜め込むことが可能となる。浮蓋301は,取り込まれたメタンガスの量に応じて浮き上がり,結果として,精製空間304の容積が増加する。これとともに,浮蓋301自体の重さにより,メタンガスが精製液体303に接する圧力を増加させ,メタンガス中の所定の不純物を精製液体303ないし303’に溶解させる。例えば,メタン菌発酵により生ずるメタンガス中の主な不純物ガスである二酸化炭素を除去したい場合は,凹状容器302の精製液体303を二酸化炭素の溶解性が高い水酸化カルシウム水溶液または水酸化ナトリウム水溶液とする。これにより,メタンの水溶液への溶解を最小限にとどめつつ,二酸化炭素を効率的に除去することができる。また,精製液体303’を,水と交わらない液体であって,不純物を溶解しない液体とすることもできる。例えば,植物油などである。
(条件1)太陽熱により加温された水がメタン発酵槽を温めるのに十分な第一の温度(例えば25.0℃)に達したとき,温水循環を開始する。ただし,後に述べる条件3を満たす場合は,温水循環は開始されない。
(条件2)メタン発酵槽の温度が,メタン菌の活動を低下させる第二の温度以下(例えば35.9℃以下)のときに,温水循環を開始する。ただし,条件1を満たさない場合は,温水循環は開始されない。
(条件3)メタン発酵槽の温度が,メタン菌の活動を低下させる第三の温度以上(例えば37.0℃以上)のときに,温水循環を停止する。
条件2および条件3は,メタン菌の最適活動温度である36℃から38℃を保つための条件として設定される。
条件2は,温度の低下によるメタン菌の活動低下を防ぐために設定される。メタン菌の最適活動温度が,36℃から38℃であることを考慮すると,条件2で設定される第二の設定温度は,30〜36℃の間で設定することが好ましく,さらに好ましくは,34〜36℃の間で設定することが好ましい。
条件3は,過度の温度上昇によるメタン菌の活動低下を防ぐために設定される。メタン菌の最適活動温度が,36℃から38℃であることを考慮すると,条件3で設定される第三の設定温度は,37℃以上の温度で設定すれば特に限定する必要はないが,好ましくは,37〜38℃で設定することができる。
これら3つの条件から構成される変温管理は,温められた水およびメタン発酵槽の温度をモニタリングすることが必要であるものの,温水循環の開始ないしは停止のみで,メタン発酵槽の温度を適切な温度に保ちうる。一方,恒常的な温度管理方法では頻繁なヒーターのオン・オフが繰り返され,それに伴い消費する電力も大きいことを考慮すると,変温管理は非常に経済的な温度制御方法である。
本発明にかかるメタン発酵装置のメタンガス生成を確認するとともに,ガスホルダによるメタンガス純度の精製能を確認するために行った。さらに,メタン発酵槽の温度制御方法の違いによるメタン生成量を比較するために行った。
以下では,メタン発酵槽等により生じた二酸化炭素等の不純物を含んだメタンガスを「バイオガス」と,バイオガスがガスホルダを通じ精製されたものを「メタンガス」という。
(1) 気候や気温が同じ条件で比較実験ができるように,メタン発酵装置を2基製作し,それぞれを実施例1,実施例2とした。いずれの実施例においても装置の構成はほぼ同じであり,異なるのはメタン発酵槽の温度制御に関する構成のみである。実施例1は本発明にかかる変温管理方法にて,実施例2はラバーヒーターを用いた恒常温度管理方法にて,温度制御を行った。
(2) いずれの実施例でも,酸発酵槽を1基,メタン発酵槽を2基用いた。
ア それぞれの槽は,高さの違いによる圧力差を利用し溶液を次の槽に送るため,図1のように槽の高さが順々に低くなるように設置した。また,槽中の溶液に温度むらがないよう,それぞれの槽の攪拌をポンプにより定期的に行った。
イ 酸発酵槽の容量は26Lとした。槽の形状は円柱の下に円錐をつなげた形とした。槽のフランジ部とアクリル製の蓋との間にシリコンゴムパッキンを挟み,ボルト・ナットで締めつける設計で気密性を保てるようにした。また,槽本体の材質はFRP(Fiber Reinforced Plastics)を採用した。
ウ メタン発酵槽は,酸発酵槽と同様のものを用いた。また,メタン発酵槽においては,マグネットポンプによる撹拌に加えて,ポンプにより槽下部から溶液を吸い込み,槽上部に円周方向に吐き出しを行い槽内に流れを作ることによる撹拌も行った。このポンプは,メタン発酵槽ごとに取付けられ,ON/OFFタイマーを使用して29分毎に1分間,発酵槽内の溶液の攪拌を行った。
オ 酸発酵槽に入れる搾汁液は漏斗を用いて補充を行った。
カ メタン発酵槽それぞれにガスホルダを設置し,ガス発生量を計測するとともに,貯めたガスの量の計測を行った。また,メタン発酵槽内の溶液の滞留期間とバイオガスの発生量も調べた。
キ 実施例1のメタン発酵槽には,図3のように太陽熱温水器を取付け,変温管理により温度制御を行った(詳細は後述)。
ク 実施例2のメタン発酵槽には,ラバーヒーターを取付け,恒温制御により温度制御を行った(詳細は後述)。
(3) ガスホルダは,直立させ下方を塞いだ250Aの塩ビ管を凹状容器(円筒形状,外径26.7cm,内径25cm,高さ200cm)として用い,水を精製液体として凹状容器を満たした。その中に,浮蓋として上方を塞いだ210A の塩ビ管(円筒形状,外径21.6cm,内径21.0cm,高さ200cm)を沈めた。浮蓋上方には,3/8PT のタケノコニップルを2 つ取り付け,これらをそれぞれガス導入口,ガス導出口とした。それぞれの槽から発生したガスは,ガス導入口からガスホルダ中に形成される精製空間に入り,入ったガスの量に比例して浮蓋が浮くことになる。溜まったガスは,浮蓋が自重で下がることにより,ガス導出口から流れ出される。この際,設置されたガス流量計により,流量の計測を行った。
(4) それぞれの槽に取り付けられたガス導出口からつながる配管には,硫化水素除去のため,コイル状の酸化させた鉄の切り子を使用した脱硫装置を設置した。このコイル状の酸化させた切り子を用いることにより,発生するメタンガスとの接触面積が大きくなり,従来型より効率よく脱硫を行うことができ,メタン発酵装置の小型化を図ることができる。
(5) いずれの実施例においても,発酵槽及び温水器に熱電対を取付け,温度測定を行い,1分間毎にデータロガーに記録した。
ア 実施例1の温度制御は,変温管理により行った。すなわち,温水器の水温が25℃を越えたとき,実施例1のメタン発酵槽1の温調器の電源がONになり,その後,メタン発酵槽1内の温度が36℃を下回ったときに温水循環が開始される。この温水循環は,メタン発酵槽1内の温度が37℃を超えたときに停止する
イ 実施例2の温度制御は,恒温制御により行った。実施例2のメタン発酵槽1,2に取り付けたラバーヒーターは,メタン発酵槽1に取付けられた熱電対で計測された温度をもとに温調器によってON/OFF制御され,メタン発酵槽1の温度が36℃を下回ったときにラバーヒーターの電源がONになるようにした。また,メタン発酵槽1の温度が38℃を超えたときラバーヒーターの電源はOFFになるという制御を24時間行った。
(6) 補機類には電力量計を取り付け,消費電力量を計測できるようにした。
(1) 週に1回,家畜の糞尿から破砕・搾汁した溶液約14Lを酸発酵槽に導入した。
(2) 下記の作業を毎朝9時におこなった。
(i) はじめにメタン発酵槽2 から消化液を2L抜き取りメタン発酵槽1 からメタン発酵槽2 に溶液を2L送った。
(ii) 次にメタン発酵槽1 に酸発酵槽から溶液2Lを送った。溶液を次の槽に送る前に攪拌を行った。
(3) バイオガスの発生量の計測は朝に溶液を槽間移動させる前と17時頃の計2回行った。
(4) 温度管理のため補機類を作動させているときは,槽内の溶液に温度むらができないよう定期的にポンプで攪拌を行い,適温37℃を保った。冬場の運転であったので,夜間には太陽熱温水器の温水の温度が下がり,夜間の温水循環は行われなかった。
(5) 発生したバイオガスは脱硫装置を経由しガスホルダに溜まり,流量計をガスホルダに取り付けガスを開放する際に発生量を計測した。併せて,電力量計により消費電力量を記録した。
(1) 図4に,実施例1と実施例2のガス発生量の比較を示す。グラフ中,棒グラフがその日におけるガスガス発生量を,線グラフはガス発生量の積算値を示している。変温管理の実施例1は,恒温制御と比較して,各日のガス発生量が安定しなかった。これは,後述のとおり,その日の天候が原因である。すなわち,天候によりその日の日照時間が変化し,場合によっては温水の温度が25℃を超えず,温水循環が開始されないからである。しかしながら,ガス発生量の積算値では,恒温制御によるガス発生量の約30%に相当するガスを変温管理で生産できることがわかった。
(2) 変温管理では,晴天で日射量が多い日は,日が昇るとともに温水器の水温が上昇し,午前中から温水循環が開始されていることが分かった。また,正午を過ぎた辺りで温水器の水温が40℃を超え,翌朝9時まで温水循環が行えていることが分かった。
一方,天候が雨で日射がない日では,温水器の水温が温調器の設定温度である25℃を超えず循環が行われていないことが分かった。
(3) 図5に,実施例1と実施例2における電力消費の比較を示す。消費電力の平均をとると,変温管理は,恒温制御において一日に必要な消費電力の約9%という,非常に少ない電力で運転できることが分かった。
(4) いずれの実施例においても,気体検知管による濃度測定においてバイオガス中に含まれる二酸化炭素濃度35%がおよそ10%程度にまで減少し,日によっては1%以下にまで減少した。このことから,ガスホルダにより,発生したメタンガスの精製が効果的に行われていることが確認できた。
(5) いずれの実施例においても,硫化水素濃度を検知管で測定したところ,検出限界以下であったことから,脱硫が適切に行われていたことが確認できた。
(6) 以上より,いずれの実施例においてもメタンガスが発生していたこと,およびガスホルダによる高いバイオガス精製能が確認された。また,変温管理は,恒温制御よりも効率よく運転できることが確認できた。
101・・・酸発酵槽バルブ
102・・・酸発酵槽排出口
20,21・・・メタン発酵槽
201,211・・・メタン発酵槽バルブ
202,212・・・メタン発酵槽排出口
30〜32・・・ガスホルダ
301・・・凹状浮蓋
3011・・・ガス導入口
3012・・・ガス導出口
302・・・凹状容器
303,303’・・・精製液体
304・・・精製空間
40〜43・・・送液バルブ
50・・・漏斗
501・・・漏斗バルブ
60〜62・・・脱硫装置
70・・・太陽熱温水器
80・・・ポンプ
Claims (6)
- メタン発酵槽およびガスホルダを少なくとも具備するメタン発酵装置であって,前記ガスホルダが,精製液体に満たされた凹状容器と前記凹状容器の精製液体に浮遊する凹状浮蓋を具備し,前記凹状容器の精製液体と前記凹状浮蓋の間に精製空間が形成されるガスホルダであることを特徴とするメタン発酵装置。
- 前記メタン発酵槽を加温するための太陽熱温水加温装置を備えた,請求項1に記載のメタン発酵装置。
- 前記ガスホルダに満たされた精製液体によりガスホルダ中のメタンガス濃度が高められることを特徴とする請求項1又は2に記載のメタン発酵装置。
- 下記の3つの条件から構成されるメタン発酵槽の温度制御方法により温度制御される,請求項2又は3に記載のメタン発酵装置。
(条件1)太陽熱により加温された水がメタン発酵槽を温めるのに十分な第一の設定温度に達したとき,温水循環を開始する。ただし,条件3を満たす場合は,温水循環は開始されない。
(条件2)メタン発酵槽の温度が,メタン菌の活動を低下させる第二の設定温度以下のときに,温水循環を開始する。ただし,条件1を満たさない場合は,温水循環は開始されない。
(条件3)メタン発酵槽の温度が,メタン菌の活動を低下させる第三の設定温度以上のときに,温水循環を停止する。 - 太陽熱温水器でメタン発酵槽を加温する際の温度の制御方法であって,下記の3つの条件から構成されるメタン発酵槽の温度制御方法。
(条件1)太陽熱により加温された水がメタン発酵槽を温めるのに十分な第一の設定温度に達したとき,温水循環を開始する。ただし,条件3を満たす場合は,温水循環は開始されない。
(条件2)メタン発酵槽の温度が,メタン菌の活動を低下させる第二の設定温度以下のときに,温水循環を開始する。ただし,条件1を満たさない場合は,温水循環は開始されない。
(条件3)メタン発酵槽の温度が,メタン菌の活動を低下させる第三の設定温度以上のときに,温水循環を停止する。 - 前記第一の設定温度が20℃以下,前記第二の設定温度が30〜36℃,前記第三の設定温度が37〜38℃の温度でそれぞれ設定される,請求項4ないし5記載のメタン発酵装置またはメタン発酵槽の温度制御方法。
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