JP2012099041A - 左右連動操作装置 - Google Patents

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Takanori Urushibata
貴紀 漆畑
Satoru Taniguchi
覚 谷口
Makoto Morita
真 森田
Takehiro Yanaka
壮弘 谷中
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Abstract

【課題】左右グリップの間に操作ガタを発生し難くすることができる左右連動操作装置を提供する。
【解決手段】グリップが通常荷重で操作されたときには、リンクユニット35自体がワイヤーケーブル2と一体に直線移動することにより、左右の一方のグリップの操作力が他方に伝達し、左右のグリップが連動する。一方、グリップが過荷重で操作されたときには、カム部材38が回動するとともに一対のリンク部材43,44が開き状態をとることにより、ワイヤーケーブル2が見かけ上、長くなる。このため、ワイヤーケーブル2から過荷重が逃がされるので、ワイヤーケーブル2に伸びが生じ難い。
【選択図】図8

Description

本発明は、左右のグリップが連動して動く左右連動操作装置に関する。
従来、車両等の乗り物の入力操作装置として、例えば図16に示す左右連動操作装置81(特許文献1,2等参照)が考案されている。左右連動操作装置81には、左右に一対のグリップ82,82が設けられている。グリップ82,82は、それぞれのグリップ支持部83にユニバーサルジョイント84を介して連結されている。このため、グリップ82,82は、左右方向の回動操作と、上下方向の傾倒操作とが可能である。本例の場合、グリップ82,82の左右回動操作が操舵操作に、グリップ82,82の上下傾倒操作が加減速操作に割り当てられている。
左右のグリップ82,82は、4本のワイヤーケーブル85a〜85dによって連結されている。これら4本のワイヤーケーブル85a〜85dのうち、一対の85a,85bが操舵伝達用であり、一対の85c,85dが加減速伝達用となっている。例えば、右グリップ82aが中立位置から右操舵されると、一対のケーブル85a,85bのうち一方が引き込まれるとともに他方が押し出されることにより、右方向の回転力が左グリップ82bに伝達される。よって、左グリップ82bが右グリップ82aに追従して右回転する。
特開2009−93415号公報 特開2009−93416号公報
ところで、左右連動操作装置81では、グリップ82a,82bの回動操作のとき、例えば図17(a)に示すように、グリップ82a,82bを互いに逆方向に操作したり、或いは図17(b)に示すように、グリップ82a,82bの一方を固定した状態で他方を操作したりすると、グリップ82a,82bに過荷重が加わってしまう。この過荷重は、部品として耐久性の高くないワイヤーケーブル85a〜85dに集中するため、ワイヤーケーブル85a〜85dが伸びてしまう可能性がある。こうなると、左右のグリップ82a,82bの間に操作ガタが発生し、操作が連動しない問題に繋がる。
なお、この問題は、左右のグリップ82a,82bが4本のワイヤーケーブル85a〜85dで繋がる型に限らず、種々の型のものにも同様に言えることである。
本発明の目的は、左右グリップの間に操作ガタを発生し難くすることができる左右連動操作装置を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、左右のグリップの一方が操作されたとき、左右の前記グリップを繋ぐケーブル線によってこの操作力を他方のグリップに伝達することにより、他方の当該グリップが一方に追従し、左右の前記グリップが連動する左右連動操作装置において、前記グリップが通常荷重で操作されたとき、前記ケーブル線の線上に連結された複数のリンク部材が当該ケーブル線と一体移動することにより、前記ケーブル線が長さを変えずに操作力を他方の前記グリップに伝達し、前記グリップが過荷重で操作されたとき、前記リンク部材が可動して前記ケーブル線の見かけ上の長さを変更することにより、前記過荷重を当該グリップから逃がすリンク機構を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、グリップが通常操作されたときには、複数のリンク部材がケーブル線の引きや押しの動作に合わせて一体移動する。このため、ケーブル線の長さは変わらず、一方のグリップの操作力が他方のグリップに伝達される。よって、一方のグリップの動きに他方も追従し、左右のグリップが連動する。一方、グリップが過荷重操作されたときには、リンク部材が可動することにより、ケーブル線の見かけ上の長さが変更されるので、過荷重がケーブル線から逃がされる。よって、ケーブル線に過荷重が加わり難くなるので、ケーブル線に伸びなどが生じ難くなる。このため、左右のグリップの間に操作ガタを生じ難くすることが可能となる。
本発明では、前記リンク機構は、前記ケーブル線に引っ張り方向の過荷重が加わったとき、前記リンク部材が開き方向に可動することにより、前記ケーブル線を長くし、前記ケーブル線に押し方向の過荷重が加わったとき、前記リンク部材が閉じ方向に可動することにより、前記ケーブル線を短くすることを要旨とする。
この構成によれば、ケーブル線に引っ張り方向の過荷重が加わった際には、リンク部材が開き方向に可動することにより、ケーブル線が長くなり、過荷重をケーブル線から逃がす。また、ケーブル線に押し方向の過荷重が加わった際には、リンク部材が閉じ方向に可動することにより、ケーブル線が短くなり、過荷重をケーブル線から逃がす。よって、ケーブル線に引っ張り方向の過荷重が加わったときのみならず、ケーブル線に押し方向の過荷重が加わっても、過荷重をケーブル線から逃がすことが可能となるので、ケーブル線に伸びだけでなく縮みも発生し難くすることが可能となる。
本発明では、前記リンク機構は、ベース部材と、前記ベース部材に対して前記ケーブル線の移動方向に相対移動可能な連結部材と、前記連結部材に回動可能に連結されたカム部材と、前記連結部材と前記カム部材との間に介装された節度部材と、前記カム部材に回動可能に連結された複数の前記リンク部材とを備え、前記グリップの操作荷重が前記節度部材の節度力よりも小さいとき、複数の前記リンク部材が一体移動し、前記操作荷重が前記節度部材の節度力以上のとき、複数の前記リンク部材が可動することを要旨とする。
この構成によれば、グリップの操作荷重が節度部材の節度力よりも小さいとき、リンク機構が機能せず、グリップの操作荷重が節度部材の節度力以上のとき、リンク機構が機能する。よって、節度部材の節度力を適宜調整することにより、グリップの制限荷重を適宜設定することが可能となる。
本発明では、左右の前記グリップは、軸回りの回動操作と軸交差方向への傾倒操作とが可能であり、操作力の伝達時において互いに逆方向に動く2本の前記ケーブル線を、前記回動操作と前記傾倒操作との各々に設けることにより、合計4本の前記ケーブル線にて連結されていることを要旨とする。
この構成によれば、一方のグリップに加えられた操作力を、2本(一対)のケーブル線の一方の引き動作と他方の押し動作とによって他方のグリップに伝達することにより、左右のグリップの一方を他方に追従させるので、応答性よく左右のグリップを連動させることが可能となる。
本発明によれば、左右のグリップが連動する左右連動操作装置において、左右グリップの間に操作ガタを発生し難くすることができる。
一実施形態の左右連動操作装置の斜視図。 左グリップを斜め前方から見た拡大斜視図。 左グリップの斜め後方から見た拡大斜視図。 グリップのかさ歯車付近の拡大斜視図。 グリップ回転操作時の左右連動操作装置の動作状態を示し、(a)は右グリップの側面図、(b)は左グリップの側面図。 グリップ傾倒操作時の左右連動操作装置の動作状態を示し、(a)は右グリップの側面図、(b)は左グリップの側面図。 傾倒操作戻し機構の構成を示し、(a)はグリップが中立位置のときの側面図、(b)はグリップを下方向に倒し操作したときの側面図。 リンク機構の分解斜視図。 リンク機構の組付斜視図。 (a)は、通常状態のリンク機構の側面図、(b)は、開き状態をとるリンク機構の側面図。 リンク機構が通常操作時にとる動作を示す斜視図。 ワイヤーケーブルに引っ張り方向の過荷重が加わったときのリンク機構の動作を示す斜視図。 ワイヤーケーブルに押し方向の過荷重が加わったときのリンク機構の動作を示す斜視図。 左右連動操作装置の電気的構成を示すブロック図。 別例のリンク機構を示す模式図。 従来の左右連動操作装置の斜視図。 (a)はグリップが逆操作されたときの状態を示す背面図、(b)はグリップが片側操作されたときの状態を示す背面図。
以下、本発明を車両に具体化した左右連動操作装置の一実施形態を図1〜図14に従って説明する。
図1〜図3に示すように、左右連動操作装置1には、ワイヤーケーブル2(本例は4本の2a〜2d)の両先端にグリップ3,3が取り付けられている。本例の場合、2つのグリップ3,3の一方を右グリップ3aと称し、他方を左グリップ3bと称する。なお、左右のグリップ3a,3bの構造は部品配置が左右対称をとるものの、基本的な構造は同じであるので、ここでは左右をまとめて説明する。また、ワイヤーケーブル2がケーブル線に相当する。
図2及び図3に示すように、グリップ3は、ユニバーサルジョイント4を介してグリップ支持部5のジョイント連結部6に回動自在に連結されている。ユニバーサルジョイント4は、2部品がある角度で交わっていても一方から他方に動力を伝達可能な継ぎ手、いわゆる自在継ぎ手の一種である。ユニバーサルジョイント4には、略カップ状のヨーク本体7に可動ヨーク8が回動可能に取り付けられている。本例のグリップ3は、ヨーク本体7における出力軸7aの軸心L1回り(左右方向)の回動操作と、可動ヨーク8における連結軸8aの軸心L2回り(上下方向)の傾倒操作が可能となっている。グリップ3は、中立位置を基点に左右に略±40度まで回動操作が可能である。なお、軸心L1回りが軸回りに相当し、これと交わる方向が軸交差方向に相当する。
本例の場合、グリップ3を中立位置から右に回動操作すると、車両が右旋回し、グリップ3を中立位置から左に回動操作すると、車両が左旋回する。また、グリップ3を中立位置から下方に傾倒操作すると、車両が加速し、下方に倒し込んだグリップ3を上方に傾倒操作すると、車両が減速する。
ワイヤーケーブル2a〜2dは、一方のグリップ3が中立位置から回動操作(操舵操作)されたとき、その操舵操作力を他方のグリップ3に伝達する操舵操作力伝達用の2a,2bと、一方のグリップ3が中立位置から傾倒操作(加減速操作)されたとき、その加減速操作力を他方のグリップ3に伝達する加減速操作力伝達用の2c,2dとからなる。ワイヤーケーブル2a〜2dには、1本のケーブル線で操作側の引き動作及び押し動作の両方を相手側に伝達することが可能なプッシュプルケーブルが使用されている。
グリップ支持部5の先端には、グリップ3と一体に上下方向に傾倒するアーム9が枢支されている。アーム9には、ユニバーサルジョイント4の軸方向に孔の開いた貫通孔10(図3参照)が形成され、この貫通孔10にユニバーサルジョイント4の可動ヨーク8が軸支されている。
図4に示すように、ユニバーサルジョイント4の基端には、かさ歯車11を介して略円板状の可動片12が連結されている。可動片12は、中心軸13がグリップ3の幅方向(図2のX軸方向)を向き、中心軸13回りに回動可能である。また、かさ歯車11は、ユニバーサルジョイント4の出力軸7aの端部に形成された駆動歯車14が、可動片12に形成された従動歯車15に噛合されている。かさ歯車11は、ユニバーサルジョイント4の図4における矢印A方向の回転力を、略90度向きが異なる可動片12の同図の矢印B方向の回転力に変換して可動片12に伝達する。
図5及び図6に示すように、操舵操作伝達用ワイヤーケーブル2aの一端は、右グリップ3aの可動片12の上部に連結された回動継ぎ手16に連結され、左グリップ3bの可動片12の上部に連結された回動継ぎ手16に他端が連結されている。操舵操作伝達用ワイヤーケーブル2bの一端は、右グリップ3aの可動片12の下部に連結された回動継ぎ手17に一端が連結され、左グリップ3bの可動片12の下部に連結された回動継ぎ手17に他端が連結されている。
また、加減速操作伝達用ワイヤーケーブル2cの一端は、右グリップ3aのアーム9の上部に連結された回動継ぎ手18に連結され、左グリップ3bのアーム9の下部に連結された回動継ぎ手19に他端が連結されている。加減速操作伝達用ワイヤーケーブル2dの一端は、右グリップ3aのアーム9の下部に連結された回動継ぎ手19に連結され、左グリップ3bのアーム9の上部に連結された回動継ぎ手18に他端が連結されている。つまり、加減速操作伝達用ワイヤーケーブル2c,2dは、左右のグリップ3a,3bに上下が入れ換えて接続されている。
図5(a)に示すように、右グリップ3aが例えば右に回転操作されると、ユニバーサルジョイント4が同図の矢印C1方向に回転するとともに、可動片12が同図の矢印D1方向に回転する。よって、右グリップ3aでは、操舵操作伝達用ワイヤーケーブル2aが奥に押されるとともに、操舵操作伝達用ワイヤーケーブル2bが手前に引き込まれる。このため、左グリップ3bでは、操舵操作伝達用ワイヤーケーブル2aが手前に引き込まれるとともに、操舵操作伝達用ワイヤーケーブル2bが奥に押される。従って、可動片12が図5(b)の矢印D2方向に回転するため、左グリップ3bのユニバーサルジョイント4が右グリップ3aと同じ矢印C1方向に回転し、左グリップ3bが右グリップ3aに追従して右回転する。
また、図6(a)に示すように、右グリップ3aが例えば下方向に傾倒操作されると、グリップ3a及びアーム9が一体となって同図の矢印C2方向に傾倒する。このとき、右グリップ3aでは、上の加減速操作伝達用ワイヤーケーブル2cが手前に引き込まれ、下の加減速操作伝達用ワイヤーケーブル2dが奥に押し込まれる。よって、図6(b)に示すように、左グリップ3bでは、加減速操作伝達用ワイヤーケーブル2dによって上部が押されるとともに、加減速操作伝達用ワイヤーケーブル2cによって下部が引き込まれる。このため、左グリップ3bが右グリップ3aに追従して下方に傾倒する。
図2及び図3に示すように、グリップ3とアーム9との間には、グリップ3の回転量を規制するストッパ部20が形成されている。グリップ3が中立位置から目一杯回動操作されると、ストッパ部20がアーム9の規制片21に当接して、それ以上の回動操作が不可となる。なお、規制片21は、右回動操作時及び左回動操作時の一対ある。
図3及び図5(b)に示すように、グリップ3とアーム9との間には、左右方向に回動操作されたグリップ3を元の中立位置に復帰させる戻し付勢部材22が設けられている。戻し付勢部材22は、例えばトーションばね等が使用され、両端がアーム9とストッパ部20に引っ掛かった状態にある。
図7(a),(b)に示すように、グリップ3には、上下方向に傾倒操作されたグリップ3を元の中立位置に復帰させる傾倒操作戻し機構23が設けられている。この場合、グリップ支持部5とアーム9との間には、一対の戻しアーム部材24,25が枢支されている。第1戻しアーム部材24は、中立位置から下方向に傾倒操作されたグリップ3を中立位置に戻すものであり、グリップ幅方向に延びる軸24a回りに回動可能である。第1戻しアーム部材24の下端には、第1戻しアーム部材24に復帰力を付与する戻し付勢部材26が取り付けられている。戻し付勢部材26は、例えばコイルばねが使用される。
また、第2戻しアーム部材25は、中立位置から上方向に傾倒操作されたグリップ3を中立位置に戻すものであり、グリップ幅方向に延びる軸25a回りに回動可能である。第2戻しアーム部材25の上端には、第2戻しアーム部材25に復帰力を付与する戻し付勢部材27が取り付けられている。戻し付勢部材27は、例えばコイルばねが使用される。
一方、アーム9には、グリップ3の加減速操作時に戻しアーム部材24,25を押し込む係止ピン29が突設されている。係止ピン29は、グリップ3が中立位置のとき、一対の戻しアーム部材24,25に挟まれるように配置される。
図7(a)に示す状態のとき、例えばグリップ3が下方に傾倒操作されると、係止ピン29が第1戻しアーム部材24を上方に押し上げることにより、第1戻しアーム部材24が同図の矢印E1方向に回動する。そして、図7(b)に示す下方向の傾倒操作後、グリップ3から手が離されると、第1戻しアーム部材24が戻し付勢部材26の付勢力によって同図の矢印E2方向に回動することにより、第1戻しアーム部材24が係止ピン29を下に押し、グリップ3が元の中立位置に復帰する。
図4に示すように、ユニバーサルジョイント4の出力軸7aには、ジョイント連結部6の内部において操舵側ポテンショメータ30が接続されている。操舵側ポテンショメータ30は、ユニバーサルジョイント4の出力軸7aの回転量を検出することにより、グリップ3の操舵量を検出する。また、アーム9には、複数のギヤからなるギヤ機構31を介して加減速側ポテンショメータ32が接続されている。加減速側ポテンショメータ32は、グリップ加減速時におけるギヤ機構31のギヤ回転量を検出することにより、グリップ3の加減速操作量を検出する。
図8及び図9に示すように、各ワイヤーケーブル2a〜2dの線上には、グリップ3に過荷重操作が加えられたときに、この過荷重をワイヤーケーブル2a〜2dから逃がすリンク機構33が設けられている。過荷重操作には、背景技術で述べたような左右のグリップ3a,3bを互いに逆方向に操作する逆操作や、グリップ3a,3bの一方に力を入れて固定した状態で他方を操作する片側操作などがある。
リンク機構33には、リンク機構33の座部分としてベース部材34が設けられている。ベース部材34は、例えば根元の取付片34aが車体(例えば運転席シート)に取り付け固定されている。
ベース部材34の側壁34bには、ワイヤーケーブル2の延設方向(図8のX軸方向)に沿って往復直線移動するリンクユニット35が取り付けられている。リンクユニット35は、連結部材36を介してベース部材34に連結されている。連結部材36の側面には、四角形状の突条部36aが突設され、ベース部材34の側壁34bに形成された直線状に延びる案内溝34cに突条部36aが係入されている。よって、連結部材36(リンクユニット35)は、案内溝34cに案内されながら、ワイヤーケーブル2の延設方向を直線移動する。
図8〜図10に示すように、連結部材36には、一対のプランジャ37を介してカム部材38が回動可能に枢支されている。カム部材38は、側面に形成された収納凹部38aに連結部材36を収納するとともに、中心に形成された回動軸38b回りに回動する。なお、プランジャ37が節度部材に相当する。
一対のプランジャ37,37は、連結部材36の上端及び下端の各位置、つまり連結部材36の中心を挟んだその対向位置に各々配置されている。プランジャ37は、連結部材36の端面に貫設された穴部39に、ボール40が付勢部材41を介して収納された構造をとる。各ボール40,40は、背面から付勢部材41の付勢力で押された状態で、カム部材38の内側面に形成された節度溝42,42にそれぞれ係入される。付勢部材41は、例えばコイルばねが使用される。また、節度溝42,42は、カム部材38の回動軸38bを中心にその両側に対向配置されている。
カム部材38の外面には、一対の長板状のリンク部材43,44が連結されている。下側の第1リンク部材43は、一端が回動ピン45によってカム部材38の下部に軸支され、他端が回動継ぎ手46を介して右グリップ3aのワイヤーケーブル2rに連結されている。回動継ぎ手46は、ピン部材46aを介してリンク部材43の端部に連結され、ピン部材46aの先端が案内溝34cに挿通されている。
また、上側の第2リンク部材44は、一端が回動ピン47によってカム部材38の上部に軸支され、他端が回動継ぎ手48を介して左グリップ3bのワイヤーケーブル2sに連結されている。回動継ぎ手48は、ピン部材48aを介してリンク部材44の端部に連結され、ピン部材48aの先端が案内溝34cに挿通されている。
ワイヤーケーブル2に加わる操作荷重が、プランジャ37の節度力、つまり付勢部材41がボール40を節度溝42に押し付ける荷重よりも小さい通常操作時、図11に示すように、連結部材36及びカム部材38は一体となって直線移動する。一方、ワイヤーケーブル2に加わる操作荷重がプランジャ37の節度力以上となる過荷重操作時、図12及び図13に示すように、カム部材38が連結部材36に対して回動するとともに、一対のリンク部材43,44も回動ピン45,47を支点に回動する。よって、リンク部材43,44の軸間距離rが変化することにより、ワイヤーケーブル2の長さが変えられ、過荷重がワイヤーケーブル2から逃がされる。
図8及び図10に示すように、カム部材38の内部には、カム部材38の回動を規制する複数(本例は4箇所)のストッパ部49が形成されている。カム部材38は、回動軸38b回りの回動時、ストッパ部49がプランジャ37に当接することにより、それ以上の回動が制限されている。
図14に示すように、左右連動操作装置1には、左右連動操作装置1を統括制御するコントローラ50が設けられている。コントローラ50には、ポテンショメータ30,32が接続されている。コントローラ50は、ポテンショメータ30,32から出力される検出信号を基に左右のグリップ3a,3bの操舵量及び加減速操作量を演算し、これら情報を必要とする他のECUに操舵量及び加減速操作量の情報を出力する。また、コントローラ50は、ポテンショメータ30,32から入力する検出信号を基に、左右のグリップ3a,3bが正しく連動しているか否かを常時監視する。
次に、本例の左右連動操作装置1の作用/効果を説明する。
グリップ操作時、例えばワイヤーケーブル2が通常荷重で引き操作(又は押し操作)されたときは、プランジャ37の節度力よりも、ワイヤーケーブル2の操作荷重の方が小さくなる。このため、図11に示すように、連結部材36とカム部材38とは、プランジャ37によって一体となった状態を維持する。よって、リンクユニット35が案内溝34cに沿って直線移動することにより、ワイヤーケーブル2の引き−押しの操作力が一方のグリップ3から他方に伝達されるので、左右のグリップ3a,3bが同じ方向に動く。
一方、左右のグリップ3a,3bが逆操作や片側操作されたときは、プランジャ37の節度力よりも、ワイヤーケーブル2に加わる操作荷重の方が大きくなる。よって、図12に示すように、引っ張り方向X1に過荷重が加わったワイヤーケーブル2では、同図の時計回り方向にカム部材38が回動するとともに、一対のリンク部材43,44が開き方向Y1、つまり互いに離間する方向に回動する。このため、軸間距離rが長くなることにより、ワイヤーケーブル2の長さが見かけ上において伸びることから、過荷重がワイヤーケーブル2から逃がされる。
また、図13に示すように、押し方向X2に過荷重が加わったワイヤーケーブル2では、同図の反時計回り方向にカム部材38が回動するとともに、一対のリンク部材43,44が閉じ方向Y2、つまり互いに接近する方向に回動する。このため、軸間距離rが短くなることにより、ワイヤーケーブル2の長さが見かけ上において縮むことから、過荷重がワイヤーケーブル2から逃がされる。
ワイヤーケーブル2がリンク機構33によって伸び又は縮んだ後、グリップ3から手を離してワイヤーケーブル2に操作荷重がなくなると、ボール40が付勢部材41の付勢力によって節度溝42の脇の斜面51を節度溝42に向かって移動しようと動く。このため、カム部材38がこれまでと逆方向に回動し、ボール40が節度溝42に係入したところでカム部材38の回動が停止する。つまり、連結部材36とカム部材38とが一体回動可能な図10(a)に示す状態に復帰する。
以上により、本例においては、ワイヤーケーブル2の線上に、ワイヤーケーブル2の見かけ上の長さを変化させるリンク機構33を設けたので、ワイヤーケーブル2に過荷重が加わっても、リンク機構33でワイヤーケーブル2の長さが変えられることにより、過荷重がワイヤーケーブル2から逃がされる。よって、ワイヤーケーブル2が伸び変形し難くなるので、ワイヤーケーブル2の伸び変形を要因とする左右のグリップ3a,3b間の操作ガタを生じ難くすることが可能となる。従って、左右のグリップ3a,3bの連動性を確保することが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)グリップ3が過荷重操作されたとき、ワイヤーケーブル2の長さを変更するリンク機構33を各ワイヤーケーブル2に設けた。このため、グリップ3が過荷重操作されたときには、ワイヤーケーブル2の長さが変わることにより、過荷重がワイヤーケーブル2から逃がされるので、ワイヤーケーブル2に過荷重が加わり難くなる。よって、ワイヤーケーブル2に伸びが生じ難くなるので、左右のグリップ3a,3bに操作ガタを生じ難くすることができ、ひいては左右のグリップ3a,3bの連動性を確保することができる。
(2)ワイヤーケーブル2に引っ張り方向X1の過荷重が加わると、リンク機構33が開き状態をとり、ワイヤーケーブル2に押し方向X2の過荷重が加わると、リンク機構33が閉じ状態をとる。よって、ワイヤーケーブル2に引っ張り方向X1の過荷重のみならず、押し方向X2の過荷重が加わったときも、この過荷重をワイヤーケーブル2から逃がすことが可能となるので、ワイヤーケーブル2に伸びだけでなく縮みも発生し難くすることができる。
(3)グリップ3の操作荷重がプランジャ37の節度力よりも小さいとき、リンクユニット35自体がワイヤーケーブル2と連れ動きし、グリップ3の操作荷重がプランジャ37の節度力以上となるとき、リンク部材43,44が開き、過荷重をワイヤーケーブル2から逃がす。よって、プランジャ37の節度力を適宜調整することにより、グリップ3の制限荷重を適宜設定することができる。なお、グリップ3の制限荷重とは、リンク機構33を機能させるか否かの判定ラインに相当する。
(4)左右のグリップ3a,3bの連動性が確保されるので、左右のグリップ3a,3bのポテンショメータ30,32の出力に誤差を生じ難くすることができる。
(5)グリップ3a,3bの一方の回動操作力(操舵操作力)又は傾倒操作力(加減速操作力)を、2本(一対)の組のワイヤーケーブル2a,2b(2c,2d)の一方の引き動作と他方の押し動作とによって他方に伝達することにより、左右のグリップ3a,3bの一方を他方に追従させる。よって、例えば、単に1本のワイヤーケーブルで操作力を伝達するよりも、高い追従性にて相手が連れ動きするので、応答性よく左右のグリップ3a,3bを連動させることができる。
(6)グリップ3の回動操作を制限するストッパ部20をグリップ3の根元に設けたので、グリップ3の回転を適度な位置でストッパ部20により止めることができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・リンク機構33は、実施形態に述べた構成のものに限定されず、例えば図15に示すような構造のものを採用してもよい。同図のリンク機構33は、一対のリンク部材43,44の頂部同士を回動可能に連結し、これらの下端をともに直線移動可能に連結部材36に連結する。リンク部材43,44の連結箇所には、これらの間に節度力を発生させるトーションばね61を取り付ける。そして、グリップ3の操作荷重がトーションばねの付勢力よりも小さいときには、リンク部材43,44が一体となって直線移動し、グリップ3の操作荷重がトーションばね61の付勢力以上のときには、リンク部材43,44が開き状態をとって、ワイヤーケーブル2を長くする。
・リンク部材43,44は、2つに限定されず、3つ以上が連なる構造のものでもよい。
・プランジャ37の個数は、2つに限定されず、3つ以上設けてもよい。
・節度部材は、プランジャ37に限定されず、これ以外のものが採用可能である。
・一対のリンク部材43,44を介さずに、ワイヤーケーブル2をカム部材38に直接取り付けてもよい。
・リンク機構33は、ワイヤーケーブル2の真ん中近辺に配置されることに限らず、例えばワイヤーケーブル2の端部付近など、配置位置を変更してもよい。
・左右のグリップ3a,3bが正しく連動していないとき、左右連動操作装置1の動作を停止させてもよい。
・グリップ3は、中立位置から下方向(上方向)にのみ傾倒操作可能としてもよい。
・グリップ3の操作態様は、左右方向の回動操作や、上下方向の傾倒操作に限定されず、例えば左右方向の傾倒操作など、他の態様を採用することも可能である。よって、グリップ3の傾倒操作方向は、上下方向に限らず、例えば左右方向としてもよい。
・ケーブル線は、プッシュプル式のワイヤーケーブル2に限定されず、他の素材の線が使用可能である。
・左右連動操作装置1は、ワイヤーケーブル2が合計4本ある構造のものに限定されず、例えばグリップ3の回動操作及び傾倒操作のそれぞれにワイヤーケーブル2が1本のみ存在する計2本のものでもよい。
・左右連動操作装置1は、グリップ3が回動操作及び傾倒操作の両方が可能なものに限らず、例えば回動操作又は傾倒操作の一方のみが可能なものでもよい。
・左右連動操作装置1は、車両に適用されることに限定されず、他の乗り物に使用可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項1〜4のいずれかにおいて、前記グリップを操作して当該グリップから手を離したとき、当該グリップを元の中立位置に復帰させる復帰機構を備えた。この構成によれば、操作したグリップを元の中立位置に自動で戻すことが可能となる。
(ロ)請求項3又は4、前記技術的思想(イ)のいずれかにおいて、前記節度部材は、付勢部材の付勢力によって節度溝に係止したボールが当該節度溝から当該付勢部材の付勢力に抗して昇ろうとする力を、前記節度力として付与する。
1…左右連動操作装置、2(2a〜2d,2s,2r)…ケーブル線としてのワイヤーケーブル、3(3a,3b)…グリップ、33…リンク機構、34…ベース部材、36…連結部材、37…節度部材としてプランジャ、38…カム部材、43,44…リンク部材、X1…引っ張り方向、X2…押し方向、Y1…開き方向、Y2…閉じ方向、L1…軸としての軸心。

Claims (4)

  1. 左右のグリップの一方が操作されたとき、左右の前記グリップを繋ぐケーブル線によってこの操作力を他方のグリップに伝達することにより、他方の当該グリップが一方に追従し、左右の前記グリップが連動する左右連動操作装置において、
    前記グリップが通常荷重で操作されたとき、前記ケーブル線の線上に連結された複数のリンク部材が当該ケーブル線と一体移動することにより、前記ケーブル線が長さを変えずに操作力を他方の前記グリップに伝達し、前記グリップが過荷重で操作されたとき、前記リンク部材が可動して前記ケーブル線の見かけ上の長さを変更することにより、前記過荷重を当該グリップから逃がすリンク機構を備えた
    ことを特徴とする左右連動操作装置。
  2. 前記リンク機構は、前記ケーブル線に引っ張り方向の過荷重が加わったとき、前記リンク部材が開き方向に可動することにより、前記ケーブル線を長くし、前記ケーブル線に押し方向の過荷重が加わったとき、前記リンク部材が閉じ方向に可動することにより、前記ケーブル線を短くする
    ことを特徴とする請求項1に記載の左右連動操作装置。
  3. 前記リンク機構は、
    ベース部材と、
    前記ベース部材に対して前記ケーブル線の移動方向に相対移動可能な連結部材と、
    前記連結部材に回動可能に連結されたカム部材と、
    前記連結部材と前記カム部材との間に介装された節度部材と、
    前記カム部材に回動可能に連結された複数の前記リンク部材とを備え、
    前記グリップの操作荷重が前記節度部材の節度力よりも小さいとき、複数の前記リンク部材が一体移動し、前記操作荷重が前記節度部材の節度力以上のとき、複数の前記リンク部材が可動する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の左右連動操作装置。
  4. 左右の前記グリップは、軸回りの回動操作と軸交差方向への傾倒操作とが可能であり、操作力の伝達時において互いに逆方向に動く2本の前記ケーブル線を、前記回動操作と前記傾倒操作との各々に設けることにより、合計4本の前記ケーブル線にて連結されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の左右連動操作装置。
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