JP2012098013A - 燃焼装置 - Google Patents

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和幸 高木
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Abstract

【課題】弱燃焼時においても、蒸発部に連続的に液体燃料が供給され、気化脈動を起こさず、安定した燃焼火炎を得ることができる燃焼装置を提供する。
【解決手段】燃焼用ガスと一次空気とを混合した予混合ガスを燃焼するバーナを有する燃料装置において、送油管からの液体燃料を拡散する燃料拡散部材を設け、該燃料拡散部材は金属板とメッシュから構成されるとともに、蒸発部と1点又は複数の点で接触させた。このように構成することにより、弱燃焼時においても、蒸発部に連続的に液体燃料が供給され、気化脈動を起こさず、燃焼火炎が安定し、広い燃焼幅を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体燃料を気化した燃焼用ガスと一次空気とを混合した予混合ガスを燃焼する燃焼装置に関するものである。
従来、ヒータで加熱した気化器に液体燃料及び一次空気を供給し、液体燃料を気化させ、一次空気と混合し予混合ガスとし、その後バーナから噴出させて燃焼させる燃焼装置が知られている。そして、このような燃焼装置において、液体燃料(灯油)が連続的に気化するために様々な改良がなされてきている。
例えば、気化器の蒸発面に格子状の溝を設けたり、あるいはステンレス製等の耐熱性の良い網を蒸発面に密着させ、液体燃料の気化が連続的にかつ一様に行われるようにして安定した火炎が得られる気化器を備えた燃焼装置が提案されている。(特許文献1)
実開昭55−153410号公報
しかしながら、前述のような燃焼装置では、弱燃焼時において送油管の外周を通る燃焼用空気の送風圧が弱まり、送油管先端から噴出される液体燃料が微粒子化されず、油滴となり直接高温の気化器に滴下する問題をなんら解決するものではなく、滴下の間隔で気化脈動を起こし、燃焼火炎が安定せず、広い燃焼幅を得ることができないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためのもので、弱燃焼時においても、蒸発部に連続的に液体燃料が供給され、気化脈動を抑制し、安定した燃焼火炎を得ることができる燃焼装置を提供することを目的とする。
本発明は、気化器を加熱するヒータと、液体燃料を加熱気化して燃焼用ガスとする蒸発部と、燃焼用ガスと燃焼用空気とを混合して予混合ガスとする気化室と、前記気化室に燃焼用空気を供給する給気室と、前記気化室に液体燃料を供給する送油管と、前記予混合ガスを燃焼するバーナ部とを備えた燃焼装置において、前記送油管からの液体燃料を拡散する燃料拡散部材を設け、該燃料拡散部材は金属板とメッシュから構成されるとともに、前記蒸発部と1点又は複数の点で接触していることを特徴とする燃焼装置に係わるものである。
上記の構成にすることにより、弱燃焼時においても、液体燃料の滴下の間隔による気化脈動を抑制し、燃焼火炎が安定し、広い燃焼幅を得ることができる。
本発明の燃焼装置の正面断面図である。 本発明の燃料拡散部材の概略図である。
好適と考える本発明の実施形態を、本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、液体燃料を気化した燃焼用ガスと一次空気とを混合した予混合ガスを生成する気化器を備え、この予混合ガスを気化器の鉛直上方に設けたバーナ部で燃焼する燃焼装置である。
具体的には、弱燃焼時に送油管から気化器に供給された液体燃料は、燃料拡散部材のメッシュから金属板を介して蒸発部まで流れ、蒸発部にて加熱されることによって気化して燃焼用ガスとなり、この燃焼用ガスは気化室で一次空気と混合されて予混合ガスとなった後、バーナ部の予混合ガス噴出孔から噴出されて燃焼する。
つまり、燃料拡散部材は、蒸発部と1点又は複数の点で固定されているため、蒸発部からの熱伝導による温度上昇を抑えることができるので、弱燃焼時において送油管先端から微粒子化されなかった油滴は、メッシュで気化されることなく拡散され、金属板から蒸発部に連続的に供給されるのである。
したがって、弱燃焼時において液体燃料の滴下の間隔による気化脈動を抑制できるため、燃焼火炎が安定し、広い燃焼幅を得ることができるのである。
以下、図面に基づいて本発明の燃焼装置について詳細な説明をする。
図1は燃焼装置の正断面図であって、液体燃料を気化した燃焼用ガスと一次空気との予混合ガスを生成する気化器1と、予混合ガスを燃焼するバーナ部2と、燃焼用空気としての一次空気を供給する給気室3と、二次空気を供給する二次空気送風経路4を設けている。
気化器1は、気化器1に液体燃料を供給する送油管5と、気化器1を昇温させるためのヒータ6と、液体燃料を加熱気化して燃焼用ガスとする蒸発部7と、送油管5からの液体燃料を蒸発部7に供給する燃料拡散部材8と、燃焼用ガスと一次空気とを混合して予混合ガスとする気化室9と、バーナ部2で形成された火炎に二次空気を供給する二次空気噴出孔10とを備えている。
図2は燃料拡散部材8の概略図であり、燃料拡散部材8は、熱伝導率の低いステンレス製の金属板12の表面にステンレス製のメッシュ13を取付けたもので、金属板12は蒸発部7からの熱伝導を抑えるために4箇所の接触部14で蒸発部7と接触している。尚、本実施例の燃料拡散部材8は4箇所の接触部14を設けているが、燃料拡散部材8の形状は本実施例に限定されるものではない。
バーナ部2は、側壁に複数の予混合ガス噴出孔11を有し、気化器1の鉛直方向上方に設けられている。さらに、点火装置および燃焼状態を検知する炎検知装置(図示省略)は、その先端が予混合ガス噴出孔11に臨むように設けられている。
次に、前述した構成から成る本実施例に係る燃焼装置の動作について説明する。
まず、運転が指示されると、ヒータ6への通電を開始して気化器1を加熱する。そして、気化器1の温度が液体燃料を気化することのできる温度に達したことをセンサー(図示省略)が検知すると、気化器1へ液体燃料の供給を開始する指示が出され、液体燃料は送油管5を通って気化器1に供給される。
気化器1に供給された液体燃料は、弱燃焼時以外では送油管5の外周を通る給気室3の送風圧が強いため送油管5先端から噴出される液体燃料は微粒子化されるが、弱燃焼時には給気室3の送風圧が弱まり液体燃料が微粒子化されず、油滴となり直接高温の蒸発部7に滴下し、滴下の間隔で気化脈動を起こし、燃焼火炎が安定せず、広い燃焼幅を得ることができないという問題があった。
しかしながら、本実施例では、送油管5と蒸発部7との間に設けられた燃料拡散部材8は蒸発部7と4箇所の接触部14で接触して蒸発部7からの熱伝導による温度上昇が抑えられ、液体燃料は金属板12上に取付けられている表面積の大きなメッシュ13により拡散される。
つまり、弱燃焼時において送油管5先端から微粒子化されなかった油滴は、メッシュ13で気化されることなく金属板12に拡散され蒸発部7に連続的に供給されて液体燃料の滴下の間隔による気化脈動を抑制できるため、燃焼火炎が安定し、広い燃焼幅を得ることができるのである。
そして、蒸発部7に供給された液体燃料は加熱気化されて燃焼用ガスとなり、燃焼用ガスが気化室9内に拡散することになる。
一方、給気室3から供給された空気は、送油管5の隙間から気化室9内に一次空気として取り込まれ、気化室9に拡散した燃焼用ガスと混合されて予混合ガスとなり、予混合ガスはバーナ部2の予混合ガス噴出孔11より噴出して、点火装置(図示省略)により点火されて燃焼が開始される。
燃焼が開始されると、二次空気噴出孔10からは二次空気が噴出されており、予混合ガスの燃焼により形成される火炎の先端付近に二次空気が供給されて予混合ガスは完全燃焼することになる。また、予混合ガスの燃焼状態は、炎検知装置(図示省略)によって監視されている。
1 気化器
2 バーナ部
3 給気室
5 送油管
6 ヒータ
7 蒸発部
8 燃料拡散部材
9 気化室
12 金属板
13 メッシュ

Claims (1)

  1. 気化器を加熱するヒータと、液体燃料を加熱気化して燃焼用ガスとする蒸発部と、燃焼用ガスと燃焼用空気とを混合して予混合ガスとする気化室と、前記気化室に燃焼用空気を供給する給気室と、前記気化室に液体燃料を供給する送油管と、前記予混合ガスを燃焼するバーナ部とを備えた燃焼装置において、前記送油管からの液体燃料を拡散する燃料拡散部材を設け、該燃料拡散部材は金属板とメッシュから構成されるとともに、前記蒸発部と1点又は複数の点で接触していることを特徴とする燃焼装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106247327A (zh) * 2016-09-22 2016-12-21 张家港腾辉智能科技有限公司 商用灶具喷烧炉芯

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