JP2009210196A - 加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】消炎距離よりも小さく設定されたノズル孔12を介してかつ火炎の維持が可能な流速にて噴出された可燃燃料を含む未燃ガスG1が燃焼されると共に上記燃焼による燃焼ガスG2が流れる第1流路R1と、上記該第1流路R1の周りに形成されると共に上記ノズル孔12を介して供給される上記未燃ガスG1が流れる第2流路R2とを備える。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1には、燃焼用空気と共に燃料を燃焼させることによって生じた高温の燃焼ガスによって配管内を流れる水を加熱し、これによって蒸気を得る加熱装置が開示されている。
また、加熱装置は、蒸気や温水の生成のためのみならず、様々な流体(被加熱流体)を加熱する際に用いられている。
そこで、未燃ガスを予め燃焼ガスによって加熱してから燃焼させることにより、小さな燃焼室でも火炎が安定に維持することがなされている。
しかしながら、燃焼ガスはかなり高温である。このため、未燃ガスが燃焼室に供給される前に過度に加熱されて未燃ガスが自着火したり、延焼が生じたりして、燃焼室外で燃焼してしまう虞がある。
ここで、第2流路は第1流路の周りに形成されているため、その全周が第1流路と接触することがない。したがって、燃焼ガスから伝熱された熱量の一部が未燃ガスから放熱される。
このため、本発明によれば、未燃ガスを加熱することにより燃焼室を小さくすることが可能となると共に、未燃ガスが加熱され過ぎることを抑制して、燃焼室に安定な火炎を形成することが可能となる。
したがって、本発明によれば、被加熱流体を加熱する加熱装置における燃焼室を小さくすると共に燃焼室における火炎を安定させることが可能となる。
図1〜図3は、本実施形態の小型ボイラB1を模式的に示した概略構成図であり、図1が斜視図であり、図2が水平断面図であり、図3が鉛直断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態の小型ボイラB1は、第1配管1(第1配管)と、第2配管2(第2配管)と、第3配管3(第3配管)とが平面視において同心に配置された三重管構造を有している。
水流路R3の下端近傍には、水流路R3に水Wを供給するための水供給部(不図示)が接続されており、当該水供給部によって水流路R3に流量調整された水Wが供給される。また、水流路R3の上端近傍には、水流路R3の水Wが蒸発することによって生成された蒸気を排出するための排出部(不図示)が接続されており、当該排出部によって水流路R3から流量調整された蒸気が外部に排出される。
なお、燃焼ガス流路R1の下端近傍(ノズル孔12近傍)は、ノズル孔12から噴出した未燃ガスG1が燃焼する燃焼室Kとされている。そして、当該燃焼室Kには、不図示の着火装置が設けられている。
なお、第2配管2は、上端部が未燃ガス流路R2に未燃ガスG1を供給するための未燃ガス供給装置(不図示)に接続されている。
そして、燃料としては、石油燃料や、天然ガス等を用いることができる。
さらに、未燃ガス流路R2が、燃焼ガス流路R1の周りに形成されているため、未燃ガス流路R2の全周が燃焼ガス流路R1と接触することがなく、燃焼ガスG2から伝熱された熱量の一部が未燃ガスG1から放熱される。このため、未燃ガスG1が加熱され過ぎることを抑制し、火炎が未燃ガス流路R2まで延焼すること、未燃ガスG1が自着火することが抑制される。
この結果、燃焼室Kにおいて火炎が安定され、燃焼が継続される。
そして、水Wが蒸発することによって生成された蒸気が不図示の排出部を介して小型ボイラB1の外部に排出される。
ここで、本実施形態の小型ボイラB2においては、水流路R3が、燃焼ガス流路R1に囲まれている。水流路R3の全周から水Wに熱量を伝熱することができ、水Wを効率的に加熱することができる。
このため、本実施形態の小型ボイラB1によれば、未燃ガスG1を加熱することにより燃焼室Kを小さくすることが可能となると共に、未燃ガスG1が加熱され過ぎることを抑制して、燃焼室Kにおける火炎を安定させることが可能となる。
したがって、燃焼室Kを小さくすると共に燃焼室Kにおける火炎を安定させることが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
この図に示すように、本実施形態の小型ボイラB2は、第2配管2を同心円状に囲む第4配管4を備えている。そして、第2配管2と第4配管4とに挟まれた空間が、水流路R3と接続されると共に水Wを貯留する貯留部5として構成されている。
このため、未燃ガスG1から放熱される熱量を水Wの加熱に利用することができ、より効率的に水Wを加熱することが可能となる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、本第3実施形態の説明においても、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
この図に示すように、本実施形態の小型ボイラB3は、第3配管3の外周面から燃焼ガス流路R1側に突設される複数のフィン10を備えている。このフィン10は、第3配管3と一体形成されており、第3配管3と同様に伝熱性の高い材料によって形成されている。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。なお、本第4実施形態の説明においても、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
この図に示すように、本実施形態の小型ボイラB4においては、第2配管2が所定間隔で燃焼ガス流路R1側と水流路R3側とに屈曲されて星型形状とされている。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、水を加熱してお湯とする湯沸かし器や、油やガスを加熱する装置等に適用することもできる。また、大型のボイラや、加熱した粉流体を用いる流動床ボイラ等の工業製品に適用することもできる。
また、本発明の加熱装置を循環型の流動床ボイラに適用する場合には、燃焼ガスを用いて粉流体を搬送することもできる。
Claims (5)
- 消炎距離よりも小さく設定されたノズル孔を介してかつ火炎の維持が可能な流速にて噴出された可燃燃料を含む未燃ガスが燃焼されると共に前記燃焼による燃焼ガスが流れる第1流路と、
前記該第1流路の周りに形成されると共に前記ノズル孔を介して供給される前記未燃ガスが流れる第2流路と
を備えることを特徴とする加熱装置。 - 前記第1流路に囲まれると共に被加熱流体が流れる第3流路を備えることを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
- 前記第3流路が第3配管の内部空間から構成され、
前記第1流路が前記第3配管と該第3配管を同心円状に囲う第1配管とに挟まれた空間から構成され、
前記第2流路が前記第1配管と該第1配管を同心円状に囲う第2配管とに挟まれた空間から構成される
ことを特徴とする請求項2記載の加熱装置。 - 前記第3配管の外周面から前記第1流路に向けて突設される複数のフィンを備えることを特徴とする請求項3記載の加熱装置。
- 前記第3配管は、所定間隔ごとに前記第1流路側と前記第2流路側とに屈曲されていることを特徴とする請求項3記載の加熱装置。
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