JP2012097906A - 爆薬及び込め物の装填装置用アダプター及びそれを用いた爆薬及び込め物の装填方法 - Google Patents

爆薬及び込め物の装填装置用アダプター及びそれを用いた爆薬及び込め物の装填方法 Download PDF

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Abstract

【課題】爆薬及び込め物を用いた模擬試験を要することなく、過大な空気圧により親ダイが爆破するような不測の事態に到ることを防止できる簡易な爆薬及び込め物の装填装置用アダプター及びそれを用いた爆薬及び込め物の装填方法を提供する。
【解決手段】爆薬及び込め物の装填装置用アダプター23は、爆薬及び込め物の装填に先立って装填機20より爆薬及び込め物が送り出される下流側、例えば装填機20の下流側端部に取付けられる。このアダプター23は、装填ホース24の内部空間24aの断面積より小さい断面積を有するスロート部23eを備えるとともに、第2圧力計26を備えている。そして、アダプター23は、爆薬及び込め物の装填に基づく負荷に相当する負荷を生じ、爆薬及び込め物の装填に必要な空気圧を予め試験可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばトンネル等の発破工事において、岩盤の切羽面に穿孔された装薬孔に包装爆薬等の爆薬や込め物を装填するための装填装置用アダプター及びそれを用いた装填方法に関する。
従来、トンネルの発破工事において、装薬孔に爆薬や込め物を装填する場合には、まず装薬孔に爆薬の起爆に用いられる雷管が取付けられた爆薬(親ダイ)が装填され、続いて爆破の威力を増す爆薬(増ダイ)が装填され、最後に増ダイの爆破威力を閉じ込め、爆破を確実にするための込め物が装填される。このような作業は、作業者が親ダイを手で装薬孔に挿入し、込め棒と称する木製の棒で親ダイを装薬孔の最奥部に移動させる。続いて、作業者が増ダイを手で装薬孔に挿入し、込め棒で増ダイを装薬孔の奥に移動させ、親ダイに密着させる。最後に、作業者が込め物を手で装薬孔に挿入し、込め棒で込め物を最初は柔らかく、順に硬くなるように押し固める。このようにして、親ダイ、増ダイ及び込め物が装薬孔に装填される。
このような作業者による装填では作業効率が悪いことから、特許文献1及び2に示すような機械装填が実施されるようになってきた。すなわち、特許文献1に記載されている装填装置は、爆薬又はその中間体の容器又はホッパーと、爆薬又は中間体を発破孔へ送り出すための送り出し装置と、該送り出し装置を制御するための制御装置とを備えている。一方、特許文献2に記載されている装填装置は、爆薬を圧送するための圧送手段が接続された装填機と、爆薬が内部に一旦保持される装填ホースと、該装填ホースに接続された装填パイプとを備えている。これらの装填装置において、親ダイは作業者により送り出し装置や装填パイプを利用して装填され、増ダイ及び込め物は装填装置により空気圧に基づいて機械的に装填される。
特許第4418709号公報 特開2006−266670号公報
前記特許文献1及び2に記載の装填装置では、増ダイ及び込め物が機械装填されるときに増ダイ及び込め物が親ダイに衝突し、そのとき親ダイに対して衝撃力が加えられる。親ダイに加えられる当該衝撃力は、増ダイ及び込め物の装填時における移動速度に依存する。一方、増ダイや込め物を装填するための空気圧は制御装置において所定圧力に設定されるが、例えば装填機の高さ、装填機に空気を供給するホースの長さ等によって装填機から増ダイや込め物を装薬孔に装填する空気圧は大きく変化する。つまり、圧縮空気のタンクと装填機との間の高低差が大きくなればなるほど空気圧のロスが大きくなり、装填機に空気を供給するホースが長くなればなるほど空気圧のロスが大きくなる。
このため、増ダイ及び込め物の機械装填時に増ダイと込め物の移動速度が異常に速くなったり、異常に遅くなったりする。増ダイ及び込め物の移動速度が異常に速くなった場合には、親ダイに過度の衝撃力が作用し、その衝撃力によって親ダイが爆破に到るおそれがある。従って、例えば増ダイ及び込め物を機械装填する前に、模擬爆薬と込め物を用意し、それら模擬爆薬及び込め物を機械装填する場合における空気圧を測定しておく必要があるが、そのような模擬試験は煩雑で、余分な時間を要し、装填効率が悪くなるという問題があった。
その一方、増ダイ又は込め物の移動速度が異常に遅くなった場合には、増ダイ又は込め物の装填が極端に遅くなって装填効率が悪化する。従って、爆薬及び込め物を円滑に圧送するために適切な空気圧を設定する手段が求められている。
そこで、本発明の目的とするところは、爆薬及び込め物を用いた模擬試験を要することなく、過大な空気圧により親ダイが爆破するような不測の事態に到ることを防止できる簡易な爆薬及び込め物の装填装置用アダプター及びそれを用いた爆薬及び込め物の装填方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、第1の発明の爆薬及び込め物の装填装置用アダプターは、爆薬及び込め物を装薬孔に装填するための空気を供給する空気供給配管及び潤滑水を供給する潤滑水供給配管を制御装置と装填機との間に接続し、前記装填機に爆薬及び込め物を投入した後、制御装置内の第1圧力計で設定された空気圧で空気供給配管から空気を装填機に供給するとともに、潤滑水供給配管から潤滑水を装填機に供給し、装填ホース及び装填ノズルを介して爆薬及び込め物を装薬孔に装填する爆薬及び込め物の装填装置において、爆薬及び込め物の装填に先立って装填機より爆薬及び込め物が送り出される下流側に取付けられ、装填ホース又は装填ノズルの内部空間の断面積より小さい断面積を有するスロート部を備えるとともに、第2圧力計を備え、爆薬及び込め物の装填時における負荷に相当する負荷を生じ、爆薬及び込め物の装填に必要な空気圧が予め試験可能に構成されていることを特徴とする。
第2の発明の爆薬及び込め物の装填装置用アダプターでは、第1の発明において、前記スロート部は、断面積調整手段により断面積が変更可能に構成されていることを特徴とする。
第3の発明の爆薬及び込め物の装填装置用アダプターでは、第2の発明において、前記断面積調整手段は断面積の異なるスロート部を有するアダプターであり、該アダプターが交換可能に構成されていることを特徴とする。
第4の発明の爆薬及び込め物の装填装置用アダプターでは、第2の発明において、前記断面積調整手段は、断面積を可変にするバルブであることを特徴とする。
第5の発明の爆薬及び込め物の装填方法では、第1から第4のいずれか1項に係る発明の爆薬及び込め物の装填装置用アダプターを使用し、爆薬及び込め物を装薬孔に装填する爆薬及び込め物の装填方法であって、爆薬及び込め物の装填に先立って装填機より爆薬及び込め物が送り出される下流側に前記アダプターを取付け、装填機に空気を供給して制御装置の第1圧力計で空気圧を測定する試験を行い、装填機に供給される空気圧を設定した後、アダプターを取外し、装填機に爆薬及び込め物を投入し、設定された空気圧を有する空気及び潤滑水を制御装置から装填機に供給して爆薬及び込め物を装薬孔に装填することを特徴とする。
第1の発明の爆薬及び込め物の装填装置用アダプターは、爆薬及び込め物の装填に先立って装填機より爆薬及び込め物が送り出される下流側に取付けられ、装填ホース又は装填ノズルの内部空間の断面積より小さい断面積を有するスロート部を備えるとともに、第2圧力計を備えている。そして、爆薬及び込め物の装填時における負荷に相当する負荷を生じ、爆薬及び込め物の装填に必要な空気圧が予め試験可能に構成されている。
このため、爆薬及び込め物の装填に先立つ試験において、装填用の空気は装填機から吐出されてスロート部に到ったときにその内部空間の断面積が装填ホース又は装填ノズルの内部空間の断面積より絞られており、爆薬及び込め物の装填時における負荷に相当する負荷によって空気圧が変化する。従って、この試験で得られた空気圧に基づいて、爆薬及び込め物の装填に必要な空気圧を設定することができる。
よって、本発明の爆薬及び込め物の装填装置用アダプターによれば、爆薬及び込め物を用いた模擬試験を要することなく、過大な空気圧により親ダイが爆破するような不測の事態に到ることを防止できる。
本発明の実施形態において、装填機と装填ホースとの間にスロート部が設けられたアダプターを取付けた状態の爆薬及び込め物の装填装置を模式的に示す概略説明図。 装填機と装填ホースとの間にスロート部が設けられた爆薬及び込め物の装填装置用アダプターを拡大して示す概略説明図。 装填ノズルの先端にスロート部が設けられた爆薬及び込め物の装填装置用アダプターを示す概略説明図。 トンネル内に配置された爆薬及び込め物の装填装置を示す概略説明図。 爆薬及び込め物の装填装置における空気供給回路及び潤滑水供給回路を示す回路図。 圧縮空気の圧力と装填速度との関係を示し、許容される装填速度の範囲を示すグラフ。 圧縮空気の圧力と装填速度との関係を示し、最適な装填速度での圧縮空気の圧力を示すグラフ。
以下に本発明を具体化した実施形態を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
図4に示すように、岩盤11に形成されたトンネル12の切羽面13には、複数の装薬孔14が所定の位置及び深さに穿設されている。トンネル12内には該トンネル12を掘削するためのドリルジャンボ15が配置されている。該ドリルジャンボ15の本体16から前方へ延びるブーム17の先端には、作業者18が爆薬(親ダイと増ダイ)及び込め物を空気圧で装薬孔14に装填する装填作業を行うために乗り込む作業用ケージ19が支持されている。
該作業用ケージ19には爆薬の装填機20が着脱可能に取付けられるとともに、手動バルブよりなる装填スイッチ21が支持されている。爆薬としては、硝安油剤爆薬等の粒状爆薬、紙やプラスチックフィルムで包装された硝安油剤爆薬、包装された含水爆薬、包装されたダイナマイト等の爆薬などが用いられる。込め物は、装薬孔14内で爆薬が燃焼したとき、生成する高温高圧のガスを外部に逃がすことなく、発破に有効に作用させるためのものであり、粘土、砂等で形成されている。
前記増ダイ及び込め物を装填機20から供給される空気(圧縮空気)で装薬孔14に適正に装填するためには、圧縮空気の圧力と増ダイ及び込め物の装填速度との関係が重要である。図6に示すように、増ダイ1本、込め物3本とした場合には、圧縮空気の圧力をP1まで上昇させたとき増ダイ及び込め物が移動を開始し、圧縮空気の圧力増大に伴って図6の一点鎖線のように増ダイ及び込め物の装填速度が上昇する。増ダイ2本、込め物3本とした場合には、圧縮空気の圧力をP2まで上昇させたとき増ダイ及び込め物が移動を開始し、圧縮空気の圧力増大に伴って図6の破線のように増ダイ及び込め物の装填速度が上昇する。増ダイ3本、込め物3本とした場合には、圧縮空気の圧力をP3まで上昇させたとき増ダイ及び込め物が移動を開始し、圧縮空気の圧力増大に伴って図6の実線のように増ダイ及び込め物の装填速度が上昇する。
このように、装填速度が図6の二点鎖線S1以上でなければ増ダイ及び込め物は装填できず、その一方装填速度が図6の二点鎖線S2以下でなければ増ダイが親ダイに衝突するエネルギーが過大になる。従って、図6のハッチングで示す領域における圧縮空気の圧力範囲で、かつ増ダイ及び込め物の装填速度の範囲で増ダイ及び込め物を装填することが好ましい。
また、図7に示すように、増ダイ及び込め物の装填速度の最適値が図7の二点鎖線S3である場合、増ダイ1本、込め物3本のときには図7の一点鎖線に示すように、圧縮空気の圧力はP4でなければならない。同様に、増ダイ2本、込め物3本のときには、図7の破線に示すように圧縮空気の圧力はP5でなければならず、増ダイ3本、込め物3本のときには、図7の実線に示すように圧縮空気の圧力はP6でなければならない。
図1に模式的に示すように、装填機20の上部にはテーパ状をなす投入口22が設けられるとともに、下部には爆薬及び込め物の装填装置用アダプター23(以下、単にアダプターともいう)を介して装填ホース24が接続されている。アダプター23は、装填機20より爆薬及び込め物が送り出される下流側、すなわち装填機20と装填ホース24との間に設けられる。
図2に示すように、アダプター23の上流側端部の嵌合部23aには、装填機20の下流側端部が気密及び水密の状態で嵌合されるとともに、アダプター23の連通孔23bが装填機20の筒部の内側空間20aに連通されている。アダプター23の下流側端部には締結部23cが設けられ、該締結部23cには装填ホース24の上流側端部が挿入されて気密及び水密の状態に連結されている。なお、締結部23cには一対の操作レバー23dが突設され、締結部23cの回動操作を容易に行うことができるようになっている。
アダプター23の連通孔23bと締結部23cとの間には、装填ホース24の内部空間24aの断面積より小さい断面積を有するスロート部23eが形成されている。アダプター23の外周には第2圧力計26が取着され、連通路26aにより連通孔23bに連通されて連通孔23b内の空気圧を計測できるようになっている。つまり、爆薬及び込め物の装填に基づく負荷に相当する負荷による空気圧が第2圧力計26に示されるようになっている。該スロート部23eを形成することにより、爆薬及び込め物の各本数に応じた空気圧を知ることができるようになっている。
アダプター23のスロート部23eは、断面積調整手段により断面積が変更可能に構成されている。この断面積調整手段の1つは断面積の異なるスロート部23eを有する複数のアダプター23であり、それらのアダプター23が交換可能に構成されている。
図4に示すように、前記装填ホース24は一対のガイドローラ27間を通り、その先端には装填ノズル25が連結されている。装填ホース24は耐圧性及び耐屈曲性に優れた導電性材料で形成されるとともに、装填ノズル25も炭素繊維強化プラスチック(CFRP)等の導電性材料で形成されている。
装填ホース24は一旦下方へ延びてから上方へ円弧状に延びるように形成され、装薬孔14に向かって延びている。従って、装填機20に投入された爆薬や込め物を装填ホース24内に一旦停止させることができるようになっている。そして、装填機20の投入口22から投入された爆薬や込め物が装填ホース24内で一旦停止され、その後爆薬及び込め物は空気圧で装填ホース24から装填ノズル25を通って装薬孔14に圧送され、装填されるようになっている。
ドリルジャンボ15の本体16上には制御装置28が配置され、作業用ケージ19に支持された装填機20との間に空気供給配管29及び潤滑水供給配管30(図1参照)よりなる給気・給水配管31が接続されている。また、制御装置28と装填スイッチ21との間には、遠隔操作を行うための作動用空気ホース32とバルブ開閉用空気ホース33(図1参照)からなる空気圧配管34が接続されている。そして、この作動用空気ホース32によって、制御装置28の遠隔操作用の空気が装填スイッチ21に送られ、装填スイッチ21のオン・オフによってバルブ開閉用空気ホース33により制御用の空気が制御装置28に送られるように構成されている。その結果、装填スイッチ21を操作すると制御装置28が作動し、圧縮空気及び潤滑水を装填機20に供給できるようになっている。
ドリルジャンボ15の本体16後部にはコンプレッサー35が配設され、該コンプレッサー35と制御装置28との間には空気パイプ36が接続されてコンプレッサー35から所定圧力(例えば0.3MPa)の圧縮空気が制御装置28へ供給されるようになっている。また、制御装置28には水パイプ37の一端が接続され、その他端がドリルジャンボ15の後部において潤滑水タンク38に接続されている。そして、潤滑水タンク38内の水が水パイプ37を介して制御装置28に供給されるようになっている。なお、ドリルジャンボ15の後端部には電源用ケーブル39が接続され、コンプレッサー35等に電力が供給されるようになっている。
ドリルジャンボ15の前端部には、支持アーム40を介してドリフタ式のドリル41を有する穿孔装置43が支持されている。このドリル41によって岩盤11の切羽面13に複数の装薬孔14が順に穿設される。なお、ドリルジャンボ15の前端部及び後端部の底部には脚体としてのアウトリガー44がそれぞれ出没可能に設けられている。前記装填機20は作業用ケージ19に取付けて使用されるほか、ドリルジャンボ15の本体16前端部に取付けて使用される。
次に、空気供給回路及び潤滑水供給回路の構成について説明する。
図5に示すように、空気供給回路について説明すると、制御装置28内には、一端が前記コンプレッサー35に接続された空気パイプ36の他端が元バルブ45及びフィルタ46を介して圧力調節器47に接続されている。該圧力調節器47に一端が接続された連結管48の他端が第1バルブ49に接続され、その第1バルブ49には前記空気供給配管29がコネクター50を介して装填機20に接続されている。この空気供給配管29には第1圧力計51が設けられるとともに、連結管48には安全弁52が取付けられている。
前記空気パイプ36と装填スイッチ21との間には、遠隔操作用の空気を送る作動用空気ホース32が接続されている。第1バルブ49と装填スイッチ21との間は前記バルブ開閉用空気ホース33で接続されている。そして、装填スイッチ21を押圧操作することにより、操作信号としての空気圧に基づいて第1バルブ49が開放され、圧縮空気が装填機20に供給されるように構成されている。装填機20に供給された空気圧により爆薬と込め物が、装填ホース24及び装填ノズル25を通って装薬孔14に装填される。前記操作信号が発せられなくなると、第1バルブ49は閉状態に戻る。
一方、潤滑水供給回路について説明すると、前記水パイプ37(水圧が例えば0.1〜1.0MPa)は元バルブ54及びフィルタ55を介して定量バルブ56(流量調節バルブ)に接続されている。さらに、水パイプ37は、流量計57を介して第2バルブ58に接続されている。この第2バルブ58に一端が接続された前記潤滑水供給配管30の他端がコネクター59を介して装填機20に接続されている。
前記バルブ開閉用空気ホース33はバルブ開閉用分岐空気ホース60として分岐され、該バルブ開閉用分岐空気ホース60は第2バルブ58に接続されている。そして、装填スイッチ21を操作することによって操作信号としての空気圧に基づいて第2バルブ58が開放され、潤滑水が装填機20に供給されるように構成されている。この潤滑水により、装填ホース24や装填ノズル25を通過する爆薬及び込め物の摩擦力を低下させて円滑な移動を可能にするとともに、静電気の発生を抑制することができる。前記操作信号が発せられなくなると、第2バルブ58は閉状態に戻る。
上記のアダプター23を用いた爆薬及び込め物の装填方法について説明する。
図4に示すように、トンネル12内の装薬孔14に爆薬及び込め物を装填する場合には、ドリルジャンボ15のブーム17を伸縮或いは傾動させ、作業者18が乗った作業用ケージ19を装薬孔14に対向するように移動させる。その状態で、爆薬及び込め物を装薬孔14に装填する際の空気圧を決定するための予備試験を行う。
予備試験では、図1及び図2に示すように、まず装填機20と装填ホース24との間にアダプター23を取付ける。すなわち、アダプター23上流側の嵌合部23aを装填機20の下流側端部に嵌合するとともに、アダプター23下流側の締結部23cに装填ホース24を締結する。この状態で、装填スイッチ21を押圧操作し、圧縮空気を制御装置28から空気供給配管29を介して装填機20に供給する。すると、圧縮空気は装填機20内の内側空間20aからアダプター23の連通孔23b及びスロート部23eを経て装填ホース24へと流出する。このとき、スロート部23eはその断面積が装填ホース24の内部空間24aの断面積より小さく設定されていることから、このスロート部23eにより爆薬及び込め物の装填に基づく負荷に相当する負荷が生ずる。このため、その負荷に応じた空気圧、すなわち爆薬及び込め物、装填機20の高さ、装填ホース24の長さ等による負荷によって生ずる空気圧を第2圧力計26及び第1圧力計51で測定することができる。
ここで、直径30mmの円柱状で質量100gの増ダイと、直径30mmの円柱状で質量200gの込め物とを下記に示す3種類のパターンで組合せて具体的に予備試験を行った。装填ホース24は外径46.5mm、内径38mmのものを使用した。
パターン1:増ダイ1本、込め物3本、アダプター23のスロート部23eの内径5mm(装填ホース24の内径に対して13%、装填ホース24の内部空間24aの断面積に対して1.8%)、長さ10mm
パターン2:増ダイ2本、込め物3本、アダプター23のスロート部23eの内径8mm(装填ホース24の内径に対して21%、装填ホース24の内部空間24aの断面積に対して4.4%)、長さ12mm
パターン3:増ダイ3本、込め物3本、アダプター23のスロート部23eの内径11mm(装填ホース24の内径に対して29%、装填ホース24の内部空間24aの断面積に対して8.4%)、長さ15mm
装填機20の高さを0m(ドリルジャンボ15前端部の装填機20取付位置と同じ高さ)、4m及び8mとしたときの装填機20の内側空間20aにおける空気圧を第2圧力計26で測定するとともに、制御装置28における空気圧を第1圧力計51で測定した。装填機20の高さが0mのときには装填ホース24の長さは10m、装填機20の高さが4mのときには装填ホース24の長さは30m、装填機20の高さが8mのときには装填ホース24の長さは40mであった。それらの予備試験の結果を表1に示した。
Figure 2012097906
このように予備試験で得られる第1圧力計51の空気圧に基づいて、実際の爆薬及び込め物の装填時における空気圧を、例えば0.25〜0.30MPaの範囲で設定することができる。
なお、装填機20の実際の使用条件を考慮すると、装填ホース24の内径に対するアダプター23のスロート部23eの内径の割合は5〜50%が好ましく、断面積の割合は1〜10%が好ましい。
その後、アダプター23を取外し、装填機20に装填ホース24を直接接続する。そして、作業用ケージ19上の作業者18が起爆用爆薬を装薬孔14の内奥部に装填し、次いで作業者18は装填ホース24先端の装填ノズル25を装薬孔14に挿入する。一方、装填機20にその投入口22から爆薬と込め物を投入する。そして、装填スイッチ21の押圧操作によりバルブ開閉用空気ホース33を介して第1バルブ49を作動させ、前記予備試験で得られた第1圧力計51の圧力値に基づく空気圧の圧縮空気を装填機20に供給する。同時に、バルブ開閉用分岐空気ホース60を介して第2バルブ58を作動させ、潤滑水を装填機20に供給し、爆薬及び込め物を装填ホース24から装填ノズル25を経て装薬孔14へ装填する。
また、作業者18がトンネル12内の地面に立った状態で装薬孔14に爆薬及び込め物を装填する場合には、その状態で前記と同様にして爆薬及び込め物を装薬孔に装填する際の空気圧を決定する予備試験を行う。その後、アダプター23を取外して装填機20に装填ホース24を接続する。そして、作業者18が装填ノズル25を装薬孔14に挿入した後、ドリルジャンボ15の本体16の前端面に取付けられた装填機20に、前記予備試験で得られた空気圧に基づく圧縮空気を供給すると同時に、潤滑水を供給する。そして、該装填機20から爆薬及び込め物を装填ホース24に送り出し、さらに装填ノズル25から装薬孔14に装填する。このような爆薬及び込め物の装填作業は、全ての装薬孔14に対して順に行われる。
以上の実施形態により発揮される効果を以下にまとめて記載する。
(1)本実施形態のアダプター23は、爆薬及び込め物の装填に先立って装填機20より下流側に取付けられ、装填ホース24の内部空間24aの断面積より小さい断面積を有するスロート部23eを備えるとともに、第2圧力計26を備えている。そして、スロート部23eを有するアダプター23により爆薬及び込め物の装填に基づく負荷に相当する負荷を生じ、爆薬及び込め物の装填に必要な空気圧を予め試験可能に構成されている。
このため、予備試験において得られた空気圧に基づいて、爆薬及び込め物の装填に必要な空気圧を設定することができる。従って、本実施形態のアダプター23によれば、爆薬及び込め物を用いた模擬試験を要することなく、過大な空気圧により親ダイが爆破するような不測の事態に到ることを防止することができる。
(2)前記スロート部23eは、断面積調整手段により断面積が変更可能に構成されていることから、スロート部23eの断面積を容易に変更することができ、予備試験を速やかに行うことができる。
(3)前記断面積調整手段は断面積の異なるスロート部23eを有する複数のアダプター23であり、それらのアダプター23が交換可能に構成されている。このため、断面積の異なるスロート部23eを有するアダプター23を所定数用意し、それらを交換して使用することにより、スロート部23eの断面積を簡単に変更することができる。
(4)前記アダプター23を使用して爆薬及び込め物を装薬孔14に装填する場合には、該装填に先立って装填機20より下流側にアダプター23を取付け、装填機20に圧縮空気を供給して第2圧力計26及び第1圧力計51で空気圧を測定する試験を行い、装填機20に供給される空気圧を把握する。その後、アダプター23を取外し、装填機20に爆薬及び込め物を投入し、圧縮空気及び潤滑水を供給して爆薬及び込め物を装薬孔14に装填する。
従って、爆薬及び込め物の装填方法によれば、アダプター23を使用して予備試験を行うことにより、過大な空気圧によって親ダイが爆破するような不測の事態に到ることを有効に防止することができる。
なお、前記実施形態を次のように変更して実施することもできる。
・ 図3に示すように、アダプター23を装填ノズル25の下流側端部に取付けることも可能である。すなわち、アダプター23の上流側端部には嵌合部23aが設けられ、装填ノズル25の下流側端部が嵌合されている。なお、嵌合部23a内には2条の環状溝61が形成され、シールリング62が嵌着されて、嵌合部23aと装填ノズル25との間が気密及び水密に保持されている。アダプター23内の連通孔23bは装填ノズル25の内部空間25aに連通されている。
アダプター23の下流側には、連通孔23bと連通し、装填ノズル25の内部空間25aの断面積より小さい断面積を有するスロート部23eが形成されている。アダプター23の外周には第2圧力計26が取着され、連通路26aにより連通孔23bに連通されて連通孔23b内の空気圧を計測できるように構成されている。
・ 前記断面積調整手段として、断面積を可変にするバルブを使用することもできる。この場合、1つのアダプター23でバルブのハンドルを回動操作するだけで、簡単に断面積を変更することができる。
・ 前記実施形態で使用したアダプター23を、装填ホース24と装填ノズル25との間に装着することもできる。
・ アダプター23のスロート部23eを、下流側ほど縮径するテーパ状に形成することも可能である。
14…装薬孔、20…装填機、23…アダプター、23e…スロート部、24…装填ホース、24a…内部空間、25…装填ノズル、25a…内部空間、26…第2圧力計、28…制御装置、29…空気供給配管、30…潤滑水供給配管、51…第1圧力計。

Claims (5)

  1. 爆薬及び込め物を装薬孔に装填するための空気を供給する空気供給配管及び潤滑水を供給する潤滑水供給配管を制御装置と装填機との間に接続し、前記装填機に爆薬及び込め物を投入した後、制御装置内の第1圧力計で設定された空気圧で空気供給配管から空気を装填機に供給するとともに、潤滑水供給配管から潤滑水を装填機に供給し、装填ホース及び装填ノズルを介して爆薬及び込め物を装薬孔に装填する爆薬及び込め物の装填装置において、
    爆薬及び込め物の装填に先立って装填機より爆薬及び込め物が送り出される下流側に取付けられ、装填ホース又は装填ノズルの内部空間の断面積より小さい断面積を有するスロート部を備えるとともに、第2圧力計を備え、爆薬及び込め物の装填時における負荷に相当する負荷を生じ、爆薬及び込め物の装填に必要な空気圧が予め試験可能に構成されていることを特徴とする爆薬及び込め物の装填装置用アダプター。
  2. 前記スロート部は、断面積調整手段により断面積が変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の爆薬及び込め物の装填装置用アダプター。
  3. 前記断面積調整手段は断面積の異なるスロート部を有するアダプターであり、該アダプターが交換可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の爆薬及び込め物の装填装置用アダプター。
  4. 前記断面積調整手段は、断面積を可変にするバルブであることを特徴とする請求項2に記載の爆薬及び込め物の装填装置用アダプター。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の爆薬及び込め物の装填装置用アダプターを使用し、爆薬及び込め物を装薬孔に装填する爆薬及び込め物の装填方法であって、
    爆薬及び込め物の装填に先立って装填機より爆薬及び込め物が送り出される下流側に前記アダプターを取付け、装填機に空気を供給して制御装置の第1圧力計で空気圧を測定する試験を行い、装填機に供給される空気圧を設定した後、アダプターを取外し、装填機に爆薬及び込め物を投入し、設定された空気圧を有する空気及び潤滑水を制御装置から装填機に供給して爆薬及び込め物を装薬孔に装填することを特徴とする爆薬及び込め物の装填方法。
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