JP2012097047A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】毛髪に塗布した際に、毛髪と指の間に厚みを与えて優れた塗布感(リッチ感)を有しながらも、乾燥後にべたつかず、毛髪にハリ・コシやうるおい(しっとり感)を与え、かつ、指通り性やまとまり性に優れる毛髪化粧料の提供。
【解決手段】(A)平均重合度が1000〜5000であるシリコーン又はシリコーン誘導体を0.1〜3質量%、(B)下記一般式1で示される第4級アンモニウム塩を0.3〜5質量%、(C)炭素数が14〜22の直鎖のアルコールを1〜10質量%、(D)融点が40〜60℃である水添ホホバ油を0.3〜3質量%を含有し、(B)、(C)および(D)の含有量が(C)≧(B)かつ(C)≧(D)であることを特徴とする毛髪化粧料。
Figure 2012097047

(式1中のRは炭素数16〜24の直鎖のアルキル基を、R2は炭素数16〜24の直鎖のアルキル基、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を表す。)
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪化粧料に関するものであり、具体的にはヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアリンス、ヘアパック等の毛髪化粧料に関するものである。さらに詳しくは、毛髪に塗布した際に、毛髪と指の間に厚みを与えて優れた塗布感(リッチ感)を有しながらも、乾燥後にべたつかず、毛髪にハリ・コシやうるおい(しっとり感)を与え、かつ、指通り性やまとまり性に優れる毛髪化粧料に関するものである。
毛髪は、ドライヤーの熱、紫外線等の外的な要因や、パーマやヘアカラー、ブリーチ等の化学処理によって日々損傷を受けており、また加齢に伴って、艶やハリ・コシがなくなったり、まとまり性が悪くなったりする。近年、シャンプーによる洗髪回数の増加により、毛髪の油分が失われがちとなり、損傷毛となりやすくなっている。そのため、洗髪後に使用するインバス用の毛髪化粧料、例えばヘアコンディショナーやヘアトリートメント、ヘアリンス、ヘアパック等の毛髪化粧料、ヘアミルク、ヘアクリーム等のアウトバス用の毛髪化粧料を使用することで、傷んだ毛髪を補修して、まとまり性を良くし、艶やハリ・コシの付与といったコンディショニング効果を発揮し、健やかな髪を保たせようとしている。
これらの効果を発揮するために、各種シリコーン化合物、カチオン性界面活性剤、炭化水素やエステル油、動植物油脂などの油性成分を適宜配合した各種毛髪化粧料が提案されている。例えば、特許文献1には、アミノ変性シリコーン、炭化水素油、植物油およびポリオキシアルキレングリセリルエーテルを含有する毛髪化粧料が提案されている。しかしながら、この毛髪化粧料は傷んだ毛髪を修復してまとまり性を付与できるものの、毛髪のハリ・コシが不足したり、うるおいが不足したりするという問題があった。さらに、乾燥後にべたついたり、指通り性が不十分であった。
特許文献2には、重合度の異なる2種のジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、第4級アンモニウム塩を配合した毛髪化粧料が提案され、特許文献3には、シリコーン化合物、カチオン性界面活性剤、水溶性高分子、シア脂を配合した毛髪化粧料が提案されている。しかしこれらの毛髪化粧料はべたつきがなく、毛髪にハリ・コシやうるおいを付与することができるものの、使用した際に化粧料の塗布感が十分に得られず物足りなさを感じる場合があった。さらに乾燥後の指通りやまとまり性において、十分に満足のできるものではなく、改善する余地があった。
特開2009−51817号公報 特開2005−15462号公報 特開2004−143065号公報
本発明は、上記の課題に鑑み、毛髪に塗布した際に、毛髪と指の間に厚みを与えて優れた塗布感(リッチ感)を有しながらも、乾燥後にべたつかず、毛髪にハリ・コシやうるおい(しっとり感)を与え、かつ、指通り性やまとまり性に優れる毛髪化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、(A)シリコーン又はシリコーン誘導体、(B)第4級アンモニウム塩とともに、(C)炭素数が14〜22の直鎖のアルコール、(D)融点が40〜60℃である水添ホホバ油を特定の比率で組み合わせることで、上記課題を解決することができる毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(A)平均重合度が1000〜5000であるシリコーン又はシリコーン誘導体を0.1〜3質量%、(B)式1で示される第4級アンモニウム塩を0.3〜5質量%、(C)炭素数が14〜22の直鎖のアルコールを1〜10質量%、(D)融点が40〜60℃である水添ホホバ油を0.3〜3質量%を含有し、(B)、(C)および(D)の含有量が(C)≧(B)かつ(C)≧(D)であることを特徴とする毛髪化粧料である。
Figure 2012097047
(式中Rは炭素数16〜24の直鎖のアルキル基を表し、R2は炭素数16〜24の直鎖のアルキル基、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表し、R,Rはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)
本発明の毛髪化粧料によれば、毛髪に塗布した際に、毛髪と指の間に厚みを与えて優れた塗布感(リッチ感)を有しながらも、乾燥後にべたつかず、毛髪にハリ・コシやうるおい(しっとり感)を与え、かつ、指通り性やまとまり性に優れるという効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を説明する。本発明の毛髪化粧料は、下記(A)成分〜(D)成分を含有する。
〔(A)シリコーン又はシリコーン誘導体〕
本発明に用いられる(A)シリコーンはジメチルポリシロキサンを意味し、シリコーン誘導体はジメチルポリシロキサン骨格にアミノ基、アルキル基、ポリエーテル基、カチオン基などを導入した各種変性シリコーンを意味する。シリコーン又はシリコーン誘導体の分子量(重合度)については、低分子量のシリコーン油からシリコーングリース、シリコーンゴム、シリコーン樹脂(ケイ素樹脂)といった高分子量のものが使用できるが、本発明においては乾燥時の毛髪の指通り性を与える効果から、好ましくは平均重合度が1000〜5000のシリコーン又はシリコーン誘導体であり、更に好ましくは平均重合度が2000〜5000のシリコーン又はシリコーン誘導体である。平均重合度が1000未満では十分な指通り性が得られない場合がある。一方、平均重合度が5000を超えると、十分なハリ・コシが得られない場合があり、また油性成分との相溶性が悪くなるため、十分な経時安定性が得られない場合がある。これらのシリコーン又はシリコーン誘導体を2種類以上組み合わせることも可能である。
また、これら平均重合度のシリコーン又はシリコーン誘導体を、作業性の点より、重合度が10〜100のジメチルポリシロキサンやデカメチルシクロペンタシロキサン等で希釈したものを使用することも可能である。
〔(B)第4級アンモニウム塩〕
本発明に用いられる(B)第4級アンモニウム塩は、前記式1で示されるものである。式中R は炭素数16〜24の直鎖のアルキル基を表し、R2は炭素数16〜24の直鎖のアルキル基、又は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表し、R,Rはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表す。R,R2 における炭素数16〜24の直鎖のアルキル基は、炭素数が好ましくは18〜22である。具体的なアルキル基としては、セチル基、ステアリル基、ベヘニル基等が挙げられる。R2〜Rにおける炭素数1〜3のアルキル基もしくは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等が挙げられる。Xはハロゲン原子を表し、具体的には塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。(B)第4級アンモニウム塩は1種又は2種以上を用いることができる。
式1で示される(B)第4級アンモニウム塩としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、等が挙げられる。中でも、毛髪のまとまり性の点において、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましい。
〔(C)アルコール〕
本発明に用いられる(C)アルコールは、炭素数14〜22で直鎖のアルキル基を有するアルコール類を指し、好ましくは炭素数16〜18である。具体的には、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等や、これらの混合物であるセトステアリルアルコールや水添ナタネ油アルコール等が挙げられる。またこれらの化合物の中から2種類以上を組み合わせることができ、組成物の保存安定性においてアルコールの平均炭素数が16〜18となるように組み合わせることが好ましい。
〔(D)水添ホホバ油〕
本発明に用いられる(D)水添ホホバ油は、ホホバ油を融点が40〜60℃となるように水素添加したものを指す。融点は、医薬部外品原料規格2006記載の一般試験法融点測定法第2法の方法により測定した値とする。融点が60℃を超えるホホバ油を用いた場合、指通り性やまとまり性が悪く、また保存性も悪くなる。本発明に用いられる水添ホホバ油の具体的な製品としては、香栄興業株式会社製の「ホバクリームM-40」が挙げられる。さらに、水添ホホバ油以外の特定の油性成分を併用することができ、毛髪にハリ・コシやうるおい(しっとり感)を付与することができる。特定の油性成分としては、融点が30〜40℃の動植物油が挙げられ、具体的には、シア脂、カカオ脂、ムルムル脂、ラノリン等が挙げられる。
〔各成分の含有率〕
本発明において、上記の(A)シリコーン又はシリコーン誘導体の含有量は、組成物全量中に0.1〜3質量%であり、好ましくは0.2〜2質量%であり、更に好ましくは0.2〜1質量%である。0.1質量%未満では良好な指通り性が得られず、3質量%を超えるとハリ・コシが得られ難く、ごわつきが生じてまとまり性が悪くなる。
(B)第4級アンモニウム塩の含有量は、組成物全量中に0.3〜5質量%であり、好ましくは0.5〜4質量%であり、さらに好ましくは1〜3質量%である。0.3質量%未満では得られる毛髪のまとまり性が不十分であり、また安定した組成物を調製することができず、5質量%を超えると配合量に見合った効果が得られない上、べたつきが生じるおそれがあり、また保存安定性が悪くなる。
(C)高級アルコールの含有量は、組成物全量中に1〜10質量%であり、好ましくは2〜7質量%であり、更に好ましくは3〜7質量%である。1質量%未満では毛髪にうるおい(しっとり感)を付与できず塗布感(リッチ感)が得られず、また安定した組成物を調製することができず、10質量%を超えるとべたつきや指通り性が悪くなり、組成物が硬くなって使用性が悪くなり、また低温での保存安定性が悪くなる。
(D)水添ホホバ油の含有量は、組成物全量中に0.3〜3質量%であり、好ましくは0.3〜2質量%であり、さらに好ましくは0.5〜2質量%である。0.3質量%未満では髪にハリ・コシやうるおい(しっとり感)を得ることができず、3質量%を超えると毛髪のまとまり性が悪くなりべたつきが生じ、また保存安定性が悪くなる。
本発明において(B)、(C)および(D)の含有量が(C)≧(B)かつ(C)≧(D)である。(B)の含有量が(C)の含有量を超えている、もしくは(D)の含有量が(C)の含有量を超えていると、安定した組成物を調製することができず、毛髪への塗布感(リッチ感)を得ることができず、また組成物の保存安定性が悪くなる。
本発明の毛髪化粧料は、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアリンス、ヘアパック等に適用することができ、それぞれ通常の方法に従って製造することができる。なお、本発明の毛髪化粧料には、化粧料に常用されている他の成分を本発明の性能を損なわない範囲で配合することも可能である。
本発明の毛髪化粧料はpHが4〜7であれば、より高い効果が得られるとともに、経時安定性にも優れたものとすることができるため好ましい。pHは、クエン酸、グルタミン酸や乳酸などの有機酸を使用して調整することができる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
〔実施例1〜6および比較例1〜10〕
毛髪化粧料として表1に示すヘアリンスを調製し、下記の方法により評価を行った。その結果を表1に示す。なお、下記表記中の%とあるのは、質量%を意味する。但し、(A)〜(D)として表2〜表5に示す各成分を使用した。クエン酸一水和物によりpHを4.0〜5.0に調整した。
Figure 2012097047
Figure 2012097047
※1「KF−9029」(信越化学工業株式会社製品)
ジメチルポリシロキサン(平均重合度:3500) /(平均重合度:30)=15:85(V/V)
※2「KF−8020」(信越化学工業株式会社製品)
アミノプロピルジメチルポリシロキサン(平均重合度:3500)/(平均重合度:30)=20:80(V/V)
なお、表1中の成分A−1の含有量は平均重合度が3500であるジメチルポリシロキサンの含有量を表し、成分A−2の含有量は平均重合度が3500であるアミノプロピルジメチルポリシロキサンの含有量を表す。
Figure 2012097047
Figure 2012097047
Figure 2012097047
※3「ホバクリームM−40」(香栄興業株式会社製品)
※4「リペックスシア」(AKK社製品)
※5「極度水添ホホバ」(香栄興業株式会社製品)
(1)毛髪への塗布感(リッチ感)
20名の男女(20〜40才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた頭髪に各ヘアリンス5gを塗布した際の感触について下記の基準で評価した。20名の平均値を求めて、15点以上を毛髪に塗布感(リッチ感)を与えるヘアリンスであると評価して表1中に「○」を表示し、15点未満10点以上を毛髪に塗布感(リッチ感)をやや与えるヘアリンスであると評価して表1中に「△」を表示し、10点未満を毛髪に塗布感(リッチ感)を殆ど与えないヘアリンスであると評価して表1中に「×」を表示した。
20点:毛髪への塗布感(リッチ感)があると感じた場合。
10点:毛髪への塗布感(リッチ感)がややあると感じた場合。
0点:毛髪への塗布感(リッチ感)がないと感じた場合。
(2)毛髪の指通り性
20名の男女(20〜40才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた頭髪に各ヘアリンス5gを塗布し洗い流して、タオルドライ後2時間乾燥した時の感触について下記の基準で評価した。20名の平均値を求めて、15点以上を毛髪に優れた指通り性を与えるヘアリンスであると評価して表1中に「○」を表示し、15点未満10点以上を毛髪に指通り性をやや与えるヘアリンスであると評価して表1中に「△」を表示し、10点未満を毛髪に指通り性を殆ど与えないヘアリンスであると評価して表1中に「×」を表示した。
20点:毛髪の指通りがとても良好であると感じた場合。
10点:毛髪の指通りがまあまあであると感じた場合。
0点:毛髪がきしみ、指通りが悪いと感じた場合。
(3)毛髪のまとまり性
20名の男女(20〜40才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた頭髪に各ヘアリンス5gを塗布し洗い流して、タオルドライ後2時間乾燥した時の感触について下記の基準で評価した。20名の平均値を求めて、15点以上を毛髪のまとまり性に優れたヘアリンスであると評価して表1中に「○」を表示し、15点未満10点以上を毛髪のまとまり性がまあまあであるヘアリンスであると評価して表1中に「△」を表示し、10点未満を毛髪のまとまり性が殆どないヘアリンスであると評価して表1中に「×」を表示した。
20点:毛髪のまとまり性が良好であると感じた場合。
10点:毛髪のまとまり性がまあまあであると感じた場合。
0点:毛髪のまとまり性が悪いと感じた場合。
(4)毛髪のうるおい(しっとり感)
20名の男女(20〜40才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた頭髪に各ヘアリンス5gを塗布し洗い流して、タオルドライ後2時間乾燥した時の感触について下記の基準で評価した。20名の平均値を求めて、15点以上を毛髪にうるおい(しっとり感)を与えるヘアリンスであると評価して表1中に「○」を表示し、15点未満10点以上を毛髪にうるおい(しっとり感)をやや与えるヘアリンスであると評価して表1中に「△」を表示し、10点未満を毛髪にうるおい(しっとり感)を殆ど与えないヘアリンスであると評価して表1中に「×」を表示した。
20点:毛髪がとてもうるおっていると感じた場合。
10点:毛髪がややうるおっていると感じた場合。
0点:毛髪がぱさつき、全くうるおっていないと感じた場合。
(5)毛髪のハリ・コシ
20名の男女(20〜40才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた頭髪に各ヘアリンス5gを塗布し洗い流して、タオルドライ後2時間乾燥した時の毛髪のハリ・コシについて下記の基準で評価した。20名の平均値を求めて、15点以上を毛髪にハリ・コシを与えるヘアリンスであると評価して表1中に「○」を表示し、15点未満10点以上を毛髪にハリ・コシをやや与えるヘアリンスであると評価して表1中に「△」を表示し、10点未満を毛髪にハリ・コシを殆ど与えないヘアリンスであると評価して表1中に「×」を表示した。
20点:毛髪にハリ・コシがあると感じる。
10点:毛髪にややハリ・コシがあると感じる。
0点:毛髪にハリ・コシがなく、ボリューム感がないと感じる。
(6)毛髪のべたつき
20名の男女(20〜40才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた頭髪に各ヘアリンス5gを塗布し洗い流して、タオルドライ後2時間乾燥した時の感触について下記の基準で評価した。20名の平均値を求めて、15点以上を毛髪がべたつかないヘアリンスであると評価して表1中に「○」を表示し、15点未満10点以上を毛髪がややべたつくヘアリンスであると評価して表1中に「△」を表示し、10点未満を毛髪がべたつくヘアリンスであると評価して表1中に「×」を表示した。
20点:毛髪がべたつかないと感じた場合。
10点:毛髪がややべたつくと感じた場合。
0点:毛髪がべたつくと感じた場合。
実施例1〜6より、本発明の毛髪化粧料はいずれも塗布感(リッチ感)を与え、また乾燥後にべたつかず、毛髪にハリ・コシやうるおい(しっとり感)を与え、かつ、指通り性やまとまり性に優れる効果が得られていた。一方、比較例1〜10では十分な性能が得られていない。
比較例1では、(A)成分の配合量が本発明規定範囲の上限値を超えていることから、毛髪への塗布感や毛髪のまとまり性、ハリ・コシが不十分であり、比較例2では、(B)成分の配合量が本発明規定範囲の下限値より少ないことから、毛髪のうるおい(しっとり感)やハリ・コシが不十分であり、塗布感に乏しく、まとまり性に欠けている。比較例3では、(D)成分が配合されていないことから、毛髪への塗布感や、毛髪のまとまり性やうるおいが不十分であり、ハリ・コシが出ておらず、比較例4では、(A)成分が配合されておらず、かつ、(D)成分の配合量が本発明規定範囲の上限値を超えていることから、べたつきが生じており、指通り性が悪くなっている。
比較例5では、(C)成分の配合量が本発明規定範囲の上限値を超えていることから、毛髪への塗布感や毛髪のまとまり性が不十分な上、指通り性が悪く、べたつきが酷く、比較例6では、(B)成分の含有量が(C)成分の含有量を超えていることから、毛髪のまとまり性やハリ・コシが不十分な上、塗布感が得られていない。比較例7では、(C)成分の配合量が本発明規定範囲の下限値より少ないことから、毛髪のまとまり性やハリ・コシが不十分な上、塗布感に劣り、十分なうるおいが得られておらず、比較例8では、(D)成分の水添ホホバ油を融点が高いものに置き換えていることから、毛髪のまとまり性やうるおい、ハリ・コシが不十分で、若干べたつきが生じ、指通り性が悪くなっている。比較例9では、(D)成分が配合されず特定の油性成分しか配合されていないために、毛髪の指通り性やハリ・コシが不十分であり、十分なうるおいが得られておらず、比較例10では、(D)成分が他の油性成分に置き換えていることから、毛髪の指通り性やまとまり性、うるおい、ハリ・コシが不十分であり、べたつきが生じている。
下記実施例7,8の毛髪化粧料を調製し、上記と同様に評価を行った。結果を下記に示す。
〔実施例7〕
常法により下記組成のヘアコンディショナーを調製し、評価を行った。
(%)
(1)成分A−1 0.2
(2)成分B−1 0.5
(3)成分C−1 2.5
(4)成分D−1 0.3
(5)グリセリン 5.0
(6)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(7)パラオキシ安息香酸プロピル 0.1
(8)クエン酸一水和物 0.1
(9)香料 0.5
(10)精製水 残余
なお、成分A−1の含有量は平均重合度が3500であるジメチルポリシロキサンの含有量を表す。
毛髪への塗布感(リッチ感)は18点(○)、毛髪への指通り性は19点(○)、毛髪のまとまり性は18点(○)、毛髪のうるおい(しっとり感)は18点(○)、毛髪のハリ・コシは19点(○)、毛髪のべたつきは19点(○)だった。
〔実施例8〕
常法により下記組成のヘアトリートメントを調製し、評価を行った。
(%)
(1)成分A−1 0.5
(2)成分A−2 0.5
(3)成分B−1 3.0
(4)成分C−3 8.0
(5)成分D−1 0.5
(6)成分D−2 0.5
(7)ステアリン酸グリセリル 3.5
(8)ステアリン酸PEG−5 0.5
(9)ステアリン酸PEG−30 0.5
(10)ジグリセリン 3.0
(11)水添ポリイソブテン 2.0
(動粘度(37.8℃):4.1mm・S−1
(12)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(13)パラオキシ安息香酸プロピル 0.1
(14)クエン酸一水和物 0.1
(15)香料 0.5
(16)精製水 残余
なお、成分A−1の含有量は平均重合度が3500であるジメチルポリシロキサンの含有量を表し、成分A−2の含有量は平均重合度が3500であるアミノプロピルジメチルポリシロキサンの含有量を表す。
毛髪への塗布感(リッチ感)は20点(○)、毛髪への指通り性は19点(○)、毛髪のまとまり性は19点(○)、毛髪のうるおい(しっとり感)は20点(○)、毛髪のハリ・コシは20点(○)、毛髪のべたつきは19点(○)だった。
実施例7,8より、本発明の毛髪化粧料はいずれも塗布感(リッチ感)を与え、また乾燥後にべたつかず、毛髪にハリ・コシやうるおい(しっとり感)を与え、かつ、指通り性やまとまり性に優れる効果が得られていた。

Claims (1)

  1. (A)平均重合度が1000〜5000であるシリコーン又はシリコーン誘導体を0.1〜3質量%、(B)式1で示される第4級アンモニウム塩を0.3〜5質量%、(C)炭素数が14〜22の直鎖のアルコールを1〜10質量%、(D)融点が40〜60℃である水添ホホバ油を0.3〜3質量%を含有し、(B)、(C)および(D)の含有量が(C)≧(B)かつ(C)≧(D)であることを特徴とする毛髪化粧料。
    Figure 2012097047
    (式中Rは炭素数16〜24の直鎖のアルキル基を表し、R2は炭素数16〜24の直鎖のアルキル基、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表し、R,Rはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)
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