JP2012096306A - 高剛性チャック及びその製造方法 - Google Patents

高剛性チャック及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012096306A
JP2012096306A JP2010243988A JP2010243988A JP2012096306A JP 2012096306 A JP2012096306 A JP 2012096306A JP 2010243988 A JP2010243988 A JP 2010243988A JP 2010243988 A JP2010243988 A JP 2010243988A JP 2012096306 A JP2012096306 A JP 2012096306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chuck
carbon fiber
chuck body
fiber reinforced
reinforced plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010243988A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Okashiro
康治 岡城
Tetsuya Ogasawara
哲也 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kitagawa Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Kitagawa Iron Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kitagawa Iron Works Co Ltd filed Critical Kitagawa Iron Works Co Ltd
Priority to JP2010243988A priority Critical patent/JP2012096306A/ja
Publication of JP2012096306A publication Critical patent/JP2012096306A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gripping On Spindles (AREA)

Abstract

【課題】工作機械の旋盤などに用いられ、ワークを保持するチャックにおいて、工作機械の高速回転化による遠心力の増大により、チャックボディの変形を受け、作動部の動きに微妙な変化を与え、ワークの保持自体が安定されず、把持力の低下や加工精度の劣化などの悪影響をおよぼす。
【解決手段】チャックボディの半径方向の側面外周へ炭素繊維強化プラスチックを設け、チャックの把握力及び遠心力によるチャックボディの外方への変形を抑制することでチャックボディを高剛性とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、工作機械の旋盤などに用いられ、ワークを保持するチャックにおいて、チャックボディに高い剛性を有する高剛性チャック及びその製造方法に関する。
一般に工作機械には、ワークを把持するチャックが用いられており、把持されたワークに切削加工や穴明加工が行なわれている。
ワークを把持するチャックは、本体を構成するチャックボディと、チャックボディに内包されて外部からの駆動力により作動される作動部と、この作動部の作用により可動しワークを把持する爪を備えている。
工作機械がワークを加工する際には、チャックによりワークを把持し、チャックを回転させて加工を行なうが、この時、加工時間の短縮や、加工精度向上のため、チャックの回転数を高回転にすることが求められている。
工作機械の高回転化に伴い、チャックの回転によりチャックへ加わる遠心力が増大化される。チャックの回転が高回転となると、チャックボディへ作用する遠心力も大きくなる。
チャックボディへ遠心力が加わると、チャックボディの半径方向外方へ向けて外力が作用し、チャックボディが微小変形を起こす。
一般にチャックボディは、鉄鋼材料で形成され、鋼材料の高い剛性によって遠心力による変形を抑えていた。
また、回転による遠心力の影響を軽減させるために、特許文献1に示されるような遠心力補償機構を有するチャックが提案されている。
特開平2000−126912号公報
機械加工の効率化に伴い、工作機械の回転速度の高速化が求められているが、高速回転による遠心力の増大は、チャックボディの変形を促してしまう。
このため、前述のようなチャックの構造において、チャックボディに内包される作動部の駆動がチャックボディの変形により影響を受け、作動部の動きに微妙な変化を与えかねない。
作動部の動作の変化は、ワークを把持する爪の可動にも影響し、ワークの保持自体が安定されず、把持力の低下や加工精度の劣化などの悪影響が発生する。
例えば、チャックボディ内に作動部であるマスタージョウを摺動可能な摺動穴を設け、その摺動穴をマスタージョウを摺動することでジョウを動作させる構造を備えるチャックにおいて、回転による遠心力がチャックボディへ作用されてチャックボディの摺動穴の変形が起きる。
この時、変形された摺動穴を作動部であるマスタージョウが摺動することで摺動動作がスムーズに行なわれず、ワークの把握力が不十分になったり、動作不良となる原因となる。
前記特許文献1に示された遠心力補償機構を有するチャックであっても前記課題を十分に解消することはできない。
前述の課題を解決するため、本発明は、工作機械のワークの把持に用いられるチャックであって、チャックボディの半径方向の側面外周へ炭素繊維強化プラスチックを設け、チャックの把握力及び遠心力によるチャックボディの外方への変形を抑制することを特徴とする。
また、工作機械のワークの把持に用いられるチャックボディへ炭素繊維強化プラスチックを設ける高剛性チャックの製造方法であって、炭素繊維強化プラスチックをあらかじめ円筒形状に硬化形成する工程と、硬化形成された炭素繊維強化プラスチックをチャックボディの半径方向の側面外周へ嵌合させてチャックボディへ一体化させる工程を実施することを特徴とする。
本発明によれば、チャックボディの側面外周へ巻きつけて設けられた炭素繊維強化プラスチックによりチャックボディの変形が抑制され、高速回転による弊害が防止されるので、チャックの高速回転が可能となる。これにより、加工時間の短縮や、加工精度の向上が達成され、工作機械の作業性が良好となる。
また、炭素鋼よりも軽量な炭素繊維強化プラスチックを用いて遠心力を抑制するため、従来の炭素鋼製のチャックよりも軽量且つコンパクトなチャックボディとなすことが可能となる。これにより、チャックの回転によりチャックボディへ作用する慣性モーメントが小さくなるので、回転動力源であるモーターの負荷が低減でき、回転の急激な加減速についても容易に対応でき、加工作業のタクトタイムの短縮を実現できる。
本発明の実施例におけるチャックの全体斜視図。 実施例のチャックの縦断面図。 実施例のチャックボディと炭素繊維強化プラスチックの拡大部分断面図。 実施例のプリプレグの巻き付け工程の説明図。 本発明の作用説明図。
以下に本発明の実施の形態を図に示して説明する。
図1には、本発明の実施例におけるチャックの全体斜視図を示している。
図2には、実施例のチャックの縦断面図を示している。
図1及び図2に示すチャックは、チャックの本体を構成する略円筒形状のチャックボディ1と、チャックボディ1に内包されて外部からの駆動力により作動される作動部2と、この作動部の作用により可動しワークを把持する爪3を備えている。
前記作動部2は、外部の動力源と連結しチャック回転軸芯方向へ移動されるプランジャ4と、プランジャ4と係合してプランジャ4と同様に回転軸芯方向へ移動するブッシュ5と、このブッシュ5に形成された傾斜面7に案内されて半径方向へ移動されるマスタージョウ6で構成されている。
駆動部2には、外部からの動力源に接続する図示しないドローナットが設けられており、このドローナットの外径へプランジャ4が設けられている。このプランジャ4は、駆動力によりチャックの回転軸芯方向の前後方向に移動可能になされている。
プランジャ4の半径方向外方には、プランジャ4と係合し、プランジャ4と一体となって軸芯方向へ移動するブッシュ5が設けられている。このブッシュ5にはマスタージョウ6を摺動可能に係合させる傾斜面7がチャック前方へ向けて形成されている。このため、プランジャ4が軸芯方向へ移動する事により、傾斜面7で係合しているマスタージョウ6がブッシュ5の傾斜面7にガイドされて摺動し、チャック半径方向へ移動される。これによりマスタージョウ5に連結された爪3が半径方向へ移動され、ワークの把持、及び解除が行なわれる。
円筒形状のチャックボディ1には、半径方向の側面外周へ、炭素繊維強化プラスチック8が設けられている。
この炭素繊維強化プラスチック8は、CFRPとも標記される複合材料であり、炭素繊維9をプラスチックの中に入れたもので強度に優れており、鉄鋼材料に比べて同じ強度・剛性であっても、より軽量化できるという特性をもつ材料である。
図3は、チャックボディ1へ炭素繊維強化プラスチック8を巻き付けた状態の拡大部分断面図を示している。
チャックボディ1の側面外周に設けられた炭素繊維強化プラスチック8は、炭素繊維9の束をチャックボディ1の周方向に巻いた状態で配設させ、硬化した樹脂10が炭素繊維9を含む構造で形成されている。
炭素繊維強化プラスチック8の最外層には、後述する炭素繊維クロス11が設けられている。
本発明の実施例として、炭素繊維強化プラスチック8のチャックボディ1への取り付け方法を説明する。
炭素繊維強化プラスチック8をチャックボディ1の側面外周へ設ける方法として、2通りの方法がある。
第1の方法は、炭素繊維強化プラスチック8をあらかじめ円筒形状に硬化形成し、この円筒形状の炭素繊維強化プラスチック8をチャックボディ1の半径方向の側面外周へ嵌合させてチャックボディへ機械的に一体化させて設けるものである。
別の第2の方法は、チャックボディ1の半径方向の側面外周へ未硬化の炭素繊維強化プラスチック8であるプリプレグ12を多重に巻き付け、その後、これらを加熱することによりプリプレグ12を熱硬化させて、硬化された炭素繊維強化プラスチック8をチャックボディへ一体化させて設けるものである。
前記第1の方法では、まず、フィラメントワインディング法やシートワインディング法を用いて円筒形状の炭素繊維強化プラスチック8を成形する。円筒形状に形成された炭素繊維強化プラスチック8は、すでに硬化処理されており、これをチャックボディ1の半径方向の側面外周へ嵌合することで、チャックボディ1と一体化される。
炭素繊維強化プラスチック8とチャックボディ1を嵌合する方法としては、円筒形状に成形した炭素繊維強化プラスチック8をチャックボディ1の外形寸法に合わせて切削加工して、はめ合い寸法を調整して嵌合する。
また、他の例としては、炭素繊維強化プラスチック8を成形する際に、成形時に用いる金型と炭素繊維強化プラスチック8の熱膨張差を考慮に入れて寸法設定を行って成形するものである。これにより、成形後に切削加工して寸法調整することなく嵌合することができる。
この場合、成形時に用いる金型と炭素繊維強化プラスチック8の熱膨張差をできるだけ小さくするために、炭素繊維強化プラスチック8の線膨張係数に近似する線膨張係数を有する材質であるインバー材(NAS36)を金型材料として用いることが有効である。インバー材(NAS36)はFe−36%Ni合金であり、低熱膨張材として知られている。
また、上記2例の硬化成形された円筒形状の炭素繊維強化プラスチック8をチャックボディ1へ嵌合する際には、両者の接合部分へ接着剤を塗布して嵌合することが望ましい。これにより、両者を確実に接合できることと共に、嵌合された接合面の全域に対して半径方向外方への応力を受けることで、炭素繊維強化プラスチック8が受ける作用力を分散し、応力集中による炭素繊維強化プラスチック8の破損や割れを防ぐことができる。
前述の炭素繊維強化プラスチック8を嵌合する際には、チャックボディ1を冷却し、チャックボディ1の外形寸法が低温により収縮した後に炭素繊維強化プラスチック8の嵌合を行う。これにより、はめ合い寸法がきつく嵌合しにくいものであっても、容易に嵌合を実施でき、炭素繊維強化プラスチック8とチャックボディ1との確実な嵌合が可能となる。
次に、チャックボディ1の半径方向の側面外周へ未硬化の炭素繊維強化プラスチック8であるプリプレグ12を多重に巻き付け、その後、これらを加熱することによりプリプレグ12を熱硬化させて、硬化された炭素繊維強化プラスチック8をチャックボディへ一体化させて設ける実施例について説明する。
この実施例に用いられる未硬化の炭素繊維強化プラスチック8であるプリプレグ12は、炭素繊維9に未硬化状態の樹脂10を含浸させた中間基材であり、これを成形し、加熱することで樹脂10を硬化させて、炭素繊維強化プラスチック8を得るための部材である。
前記プリプレグ12には種々の形状のものが存在する。代表的な例では、プリプレグ12aの形状がシート形状に形成されているシート状プリプレグ12aがある。これは複数本の炭素繊維9を一方向に並列に配設したシート形状に形成されたものである。例えば、プリプレグ12aの厚さが約0.2mm、幅40mmのシート状に形成され、一度に広範囲へ巻き付け作業を実施できる。
他のプリプレグ12bの形状例として、糸状に形成された糸状プリプレグ12bがあり、これは、複数本の炭素繊維9を一方向に配置して一本の糸状に形成されたものである。
また、さらに他のプリプレグ12cの形状例として、複数本の炭素繊維9を組紐状に編み込んで樹脂10に含浸させた紐状プリプレグ12cなどがある。これは炭素繊維9が編みこまれているために、より大きな強度が多方向に得られる。
これらのプリプレグ12のチャックボディ1への巻き付け作業を、図に示しながら説明する。
図4には、前述の3種のプリプレグ12をチャックボディ1へ巻き付けている状態を説明する説明図である。
図4(a)には、シート状プリプレグ12aを用いて炭素繊維強化プラスチック7を成形する状態を示している。図4(b)には、糸状プリプレグ12bを用いて炭素繊維強化プラスチック7を成形する状態を示し、図4(c)には、紐状プリプレグ12cを用いて炭素繊維強化プラスチック7を成形する状態を示している。
以下に、図4(a)に示すシート状プリプレグ12aを用いて炭素繊維強化プラスチック7を成形する例に基づいて巻き付け工程の作業を説明する。
シート状プリプレグ12aの一端側をチャックボディ1の側面外周13の一部へ固定し、引張力を加えながら側面外周13へ巻きつけていく。
シート状プリプレグ12aは、一方向に炭素繊維が配置されるので、本実施例においては、長手方向へ炭素繊維9が設けられるようになしている。したがってチャックボディ1の円筒形状の周方向へ炭素繊維9が配置されるようになされる。また、プリプレグ12の炭素繊維含有率は50〜85%が望ましい。
プリプレグ12を多重に巻き付ける際には、引張力を加えながら複数回巻き付けていく。この時の引張力は5〜10kgfの作用力とした。これによりプリプレグ12とチャックボディが隙間無く接触できるようになり、且つプリプレグ12を蛇行することなく巻き付けることで、炭素繊維の方向を一定にすることで補強効果を高めることになる。
本実施例では、プリプレグ12の巻き数は5〜10周を巻いて、炭素繊維強化プラスチック8の多重部位としているが、この巻き数はこれに限定されず、必要強度の度合い、成形後の炭素繊維強化プラスチック8の厚みなどにより適宜変更される。
シート状プリプレグ12aを巻き付けた後に、その外周へ炭素繊維9を異方向へ織り込んだ炭素繊維クロス11を1層巻き付ける。これは、シート状プリプレグ12aは周方向のみに炭素繊維9が配置されており、炭素繊維9に沿って割れが発生し易い。この割れを解消するため、チャックの回転軸方向に補強を施すため周方向と異なる方向に炭素繊維9を持つ炭素繊維クロス11をもう1層設けるものである。
この際に望ましくは、シート状プリプレグ12aの炭素繊維9の方向に対して45〜90°の角度で異なる方向の炭素繊維クロス11を設けることでより強靭な強度を発現できるものである。
炭素繊維クロス11を巻き付けた後には、その外周へ加熱成形時において樹脂成分を吸収するピールプライを巻き付けることが望ましい。このピールプライがプリプレグ12の樹脂成分を吸収することで、成形後の炭素繊維強化プラスチック8における炭素繊維含有率を高めることができ、より材料強度を向上することができる。
また、このピールフライは、成形後に除去することになるが、その際に炭素繊維クロス11の外周へ除去痕が残り、表面へ微小な凹凸が形成される。この凹凸は、チャック完成後の表面処理における塗装またはメッキ処理を行う際に、塗装成分やメッキ成分が入り込むことでアンカー効果を発現し、表面処理の密着度の向上を図ることができる。さらには、前記表面処理の直前までピールフライの除去を行わないため、表面の保護を担うことにもなり、表面処理時の洗浄、サイディングを行う必要がなくなる。
さらにその外周には、熱収縮テープを巻き付けておき、後工程の加熱成形工程において、前記したプリプレグ12の積層に対してチャックの半径方向内方へ圧縮力を作用するようにする
前述の構成の材料をチャックボディ1の半径方向の側面外周へ施した後、加熱成形工程を行なう。加熱成形工程では、加熱処理を行ない、プリプレグ12の未硬化状態である熱硬化性樹脂成分を熱硬化させ、プリプレグ12から炭素繊維強化プラスチック8を形成し、チャックボディ1と積層状の炭素繊維強化プラスチック8を一体化させるものである。
また、前記熱収縮テープを加熱することで熱収縮テープの収縮作用が生じ、プリプレグ12の積層に対してチャックの半径方向内方へ圧縮力が作用する。これによりプリプレグ12がチャックボディ1へ圧縮されて硬化形成され、チャックボディ1と炭素繊維強化プラスチック8との一体化をより促進させるものである。
本実施例においては、この加熱成形工程は、乾燥炉にて2〜5時間かけて常温から140°Cまで温度上昇させ、1時間高温を維持させて加熱する。その後1時間炉内にて冷却し、常温にて空冷を実施した。しかしながら、この加熱時間、冷却時間はこの実施例に限定するものではなく、チャックボディ1の外形寸法、炭素繊維強化プラスチック8の厚み、プリプレグ12の樹脂成分の違いなどの条件により適宜最適な数値に調整されるものである。
本発明は、チャックボディ1の側面外周へ炭素繊維強化プラスチック8を巻き付けて設けることで、炭素繊維強化プラスチック8の有する材料特性が、鋼よりも高剛性、軽量であることより、遠心力及び把持力によるチャックボディ1の外方への変形を抑制して高剛性チャックを得るものである。
図5にチャックに働く作用力を模式的に示した図を示す。
チャックがワークを把持する際には外部の駆動力により、プランジャ4が図5に示すP1の作用力でP1矢印方向(回転軸芯方向)へ移動される。プランジャ4の移動に伴いブッシュ5も同様に移動し、プランジャ4と同一方向へ移動する。この移動によりブッシュ5の傾斜面7にガイドされてマスタージョウ6が摺動するが、この時ワークを把持する力の反力がマスタージョウ6を介してブッシュ5に伝わり、ブッシュ5がチャック内部からチャックボディ1を半径方向の外方へ押す作用力P2が作用する。この作用力P2に対抗するために、チャックボディ1には高い剛性が必要となる。
本発明によるチャックは、このブッシュ5からの作用力P2を受けるチャックボディ1の半径方向の側面外周へ鉄鋼材料よりも高剛性の炭素繊維強化プラスチック8を設けることでチャックボディ1の外方への変形を抑制する。
また、チャックの回転によりチャックボディ1へ作用する遠心力P3は、チャックボディ1の半径方向外方へ作用するが、チャックボディ1の側面外周へ設けられた炭素繊維強化プラスチック8で受けとめることで、チャックボディ1の変形を抑え、チャックボディ1の歪を解消し、ワークを把持する爪の動作をスムーズにできる。
また、炭素繊維強化プラスチック8は鉄鋼材料よりも軽量に構成することができるので、回転により発生する遠心力P3も従来の鉄鋼製のチャックボディ1より小さくなり、遠心力P3の大きさも抑制することができる。
前述の実施例において、チャック構造の作動部2をプランジャ4とブッシュ5及びマスタージョウ6による構造により例示しているが、本発明は前述の実施例のチャック形態に限定するものではなく、例えば、レバー式のチャック構造など他の構造のチャックにおいても同様の効果を奏するものである。
1 チャックボディ
3 爪
4 プランジャ
5 ブッシュ
6 マスタージョウ
8 炭素繊維強化プラスチック
9 炭素繊維
10 樹脂
12 プリプレグ

Claims (8)

  1. 工作機械のワークの把持に用いられるチャックであって、チャックボディの半径方向の側面外周へ炭素繊維強化プラスチックを設け、チャックの把握力及び遠心力によるチャックボディの外方への変形を抑制することを特徴とする高剛性チャック。
  2. 前記炭素繊維強化プラスチックが、あらかじめ円筒形状に硬化形成され、前記チャックボディの半径方向の側面外周へ嵌合されてチャックボディへ一体化されることを特徴とする請求項1に記載の高剛性チャック。
  3. 前記炭素繊維強化プラスチックが、前記チャックボディの半径方向の側面外周へ未硬化のプリプレグを多重に巻き付けた後に加熱により熱硬化されてチャックボディへ一体化されることを特徴とする請求項1に記載の高剛性チャック。
  4. 前記プリプレグが、シート形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の高剛性チャック。
  5. 前記プリプレグが、糸状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の高剛性チャック。
  6. 前記プリプレグが、紐形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の高剛性チャック。
  7. 工作機械のワークの把持に用いられるチャックボディへ炭素繊維強化プラスチックを設ける高剛性チャックの製造方法であって、炭素繊維強化プラスチックをあらかじめ円筒形状に硬化形成する工程と、硬化形成された炭素繊維強化プラスチックをチャックボディの半径方向の側面外周へ嵌合させてチャックボディへ一体化させる工程を実施することを特徴とする高剛性チャックの製造方法。
  8. 工作機械のワークの把持に用いられるチャックボディへ炭素繊維強化プラスチックを設ける高剛性チャックの製造方法であって、チャックボディの半径方向の側面外周へ未硬化のプリプレグを多重に巻き付ける工程と、巻き付けられたプリプレグを熱硬化させるための加熱成形工程を実施することを特徴とする高剛性チャックの製造方法。
JP2010243988A 2010-10-29 2010-10-29 高剛性チャック及びその製造方法 Pending JP2012096306A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010243988A JP2012096306A (ja) 2010-10-29 2010-10-29 高剛性チャック及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010243988A JP2012096306A (ja) 2010-10-29 2010-10-29 高剛性チャック及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012096306A true JP2012096306A (ja) 2012-05-24

Family

ID=46388836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010243988A Pending JP2012096306A (ja) 2010-10-29 2010-10-29 高剛性チャック及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012096306A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015014925A1 (de) * 2013-07-31 2015-02-05 Haimer Gmbh Werkzeugaufnahme
WO2020234536A1 (fr) * 2019-05-20 2020-11-26 De-Sta-Co France Pince de prehension

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06226516A (ja) * 1993-01-27 1994-08-16 Hitachi Seiko Ltd 工具ホルダ
US6425584B1 (en) * 2000-09-01 2002-07-30 Illinois Tool Works, Inc. Sliding jaw chuck assembly
JP2005187523A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Nippon Oil Corp 排出装置用耐熱性frp部材およびこれを使用したfrp製排出装置
JP2006205536A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The ポリビニルアルコール系フィルムロールおよびそれを用いた偏光膜ならびにそれを用いた偏光板
JP2008304001A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Mitsubishi Electric Corp 管状部材の接合構造及びその接合方法
WO2010061707A1 (ja) * 2008-11-26 2010-06-03 Ntn株式会社 等速自在継手用外側継手部材

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06226516A (ja) * 1993-01-27 1994-08-16 Hitachi Seiko Ltd 工具ホルダ
US6425584B1 (en) * 2000-09-01 2002-07-30 Illinois Tool Works, Inc. Sliding jaw chuck assembly
JP2005187523A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Nippon Oil Corp 排出装置用耐熱性frp部材およびこれを使用したfrp製排出装置
JP2006205536A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The ポリビニルアルコール系フィルムロールおよびそれを用いた偏光膜ならびにそれを用いた偏光板
JP2008304001A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Mitsubishi Electric Corp 管状部材の接合構造及びその接合方法
WO2010061707A1 (ja) * 2008-11-26 2010-06-03 Ntn株式会社 等速自在継手用外側継手部材

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015014925A1 (de) * 2013-07-31 2015-02-05 Haimer Gmbh Werkzeugaufnahme
CN105492158A (zh) * 2013-07-31 2016-04-13 海莫有限公司 刀夹
JP2016525457A (ja) * 2013-07-31 2016-08-25 ハイマー ゲーエムベーハー ツール保持具
WO2020234536A1 (fr) * 2019-05-20 2020-11-26 De-Sta-Co France Pince de prehension
FR3096285A1 (fr) * 2019-05-20 2020-11-27 De-Sta-Co France Pince de préhension

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9680342B2 (en) Magnet holding member used in rotating electrical machine, rotor, rotating electrical machine, and machine tool
US10245647B2 (en) Tool holding fixture
KR101527335B1 (ko) 억지 끼워맞춤에 의해 샤프트의 부분의 둘레에 부시를 장착하는 부시 장착 방법
KR101594976B1 (ko) 성형형, 성형 지그, 및 성형 방법
EP2895318B1 (en) Apparatus for manufacturing a flanged component and method of manufacturing the same
KR20160142234A (ko) 탱크의 제조 방법
JP2018202753A (ja) 炭素繊維強化樹脂部材の製造方法
US20080157418A1 (en) Methods for fabricating composite structures with flanges having tethered corners
US7749927B2 (en) Tethered corners and flanges and articles comprising the same
JP2012096306A (ja) 高剛性チャック及びその製造方法
EP2484653A2 (en) Fiber-reinforced article and method of it's making
JP6800323B2 (ja) Spmモータ回転子およびその製造方法
JPH02167602A (ja) 工作機械の主軸
KR100938098B1 (ko) 웨어링 제조방법
JP5514658B2 (ja) ケース及びその製造方法
US10919239B2 (en) Method and system for fabricating a composite structure
KR101927059B1 (ko) 극저온 냉매를 이용한 cfrp 구멍가공결함 디버링 방법
JP5161903B2 (ja) 金属/frpパイプの製造方法及び金属/frpパイプ、並びに、金属/frpパイプの熱残留応力除去方法
US20140345897A1 (en) Composite materials spindle
EP2527683B1 (en) Hybrid tape for robotic transmission
KR102013621B1 (ko) 고속회전 복합재 공구 및 이를 제조하는 방법
EP2042285B1 (en) Method for forming an elongate, hollow article of a fiber-reinforced composite material
WO2007149547A2 (en) Integrated composite structure
US11806946B1 (en) Method of designing and producing carbon fiber connecting rods
KR101825399B1 (ko) 복합소재부재와 복합소재부재 제조장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140701

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150707