JP2012095101A - 色コンポーネント間予測型画像符号化装置および復号装置 - Google Patents

色コンポーネント間予測型画像符号化装置および復号装置 Download PDF

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Abstract

【課題】色コンポーネント間での符号化手法の違いを許容した上で、残差信号に対する色コンポーネント間予測の性能低下を低減する。
【解決手段】非基準信号をイントラ予測し予測モードを求める第1のイントラ予測部12と、基準復号画像を非基準信号の解像度と等しくなるように解像度変換する第1の解像度変換部と、該解像度変換された基準復号画像を、前記第1のイントラ予測部で求められた予測モードでイントラ予測する第2のイントラ予測部と、該解像度変換された基準復号画像から、前記第2のイントラ予測部で予測したイントラ予測画像を減算して得られた基準コンポーネント予測残差画像15と、前記非基準信号のイントラ予測の残差信号eから前記基準コンポーネント予測残差画像を減算して得られた色コンポーネント間予測誤差信号fに符号化処理を施す手段とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は色コンポーネント間予測型画像符号化装置および復号装置に関し、特に高精細映像を対象とした高能率圧縮符号化のためおよびこれを復号するための色コンポーネント間予測型画像符号化装置および復号装置に関する。
ハードディスクレコーダやVTRなどの、蓄積用途での圧縮符号化方式は、RGBに代表される4:4:4の色空間、および4:2:2の色空間をサポートする必然性が高い。このような圧縮符号化方式において符号化効率を高めるための従来技術として、以下のようなものがある。
下記の特許文献1では、4:4:4の映像入力を対象として、符号化に先立って色コンポーネント間での予測参照を行い、残差信号のみを後段の符号化処理で扱うことで、符号化性能の改善を図っている。
また、特許文献2では、色コンポーネント間予測の適用対象として、入力画像信号そのものとする場合、およびフレーム内予測により得られた残差信号とする場合のいずれかを、入力画像の解析によって決定することを提案している。
また、非特許文献1には、色コンポーネント間予測の適用対象として、フレーム内予測により得られた残差信号とする場合に、高い符号化性能を達成できることが示されている。
特開2006−310941号公報 特願2009−85661号
2009年画像符号化シンポジウム予稿集 「H.264のIntra予測残差に対するチャネル間予測の一検討」
前記4:4:4の映像信号に対しては、色コンポーネント間予測を効果的に活用でき、高い圧縮性能を達成することができる。しかしながら、前記の特許文献および非特許文献に記されている技術では、4:4:4の映像を主な適用対象としており、4:2:2映像や4:2:0映像などの、輝度信号が独立した色空間への適用を想定したものではなかった。
4:2:2映像や4:2:0映像などの、輝度信号が独立した色空間では、通常、輝度信号と色差信号で適用される符号化手法が異なることに起因し、特に予測残差信号に対して色コンポーネント間予測を適用するケースでは、圧縮性能の改善が限定的であった。これは、色コンポーネント毎に異なる符号化手法を適用したために、残差信号の色コンポーネント間の相関が低下し、圧縮性能に波及したためである。
本発明は、前記した従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は色コンポーネント間での符号化手法の違いを許容した上で、残差信号に対する色コンポーネント間予測の性能低下を低減できる、色コンポーネント間予測型画像符号化装置および復号装置を提供することにある。
前記した目的を達成するために、本発明は、色コンポーネント間予測の基準信号を適応的に設定可能な色コンポーネント間予測型画像符号化装置において、複数の色コンポーネントからなる入力画像信号から基準信号と非基準信号とを選択する基準信号選択部(3)と、該非基準信号をイントラ予測し予測モードを求める第1のイントラ予測部(12)と、前記基準信号のイントラ復号画像または局所復号画像(以下、「基準復号画像」という)を前記非基準信号の解像度と等しくなるように解像度変換する第1の解像度変換部(14a)と、該解像度変換された前記基準復号画像を、前記第1のイントラ予測部で求められた予測モードでイントラ予測する第2のイントラ予測部(14c)と、前記解像度変換された基準復号画像から、前記第2のイントラ予測部で予測したイントラ予測画像を減算して得られた基準コンポーネント予測残差画像(15)と、前記非基準信号のイントラ予測の残差信号(e)から前記基準コンポーネント予測残差画像を減算する減算器(16)と、該減算により得られた色コンポーネント間予測誤差信号(f)に符号化処理を施す手段とを具備した点に第1の特徴がある。
また、本発明は、前記第1のイントラ予測部(12)の前段に、前記基準復号画像を前記非基準信号の解像度と等しくなるように解像度変換する第2の解像度変換部(31a)と、前記非基準信号から該第2の解像度変換部で得られた基準コンポーネント予測画像を減算する減算器(32)とを設けた点に第2の特徴がある。
また、本発明は、復号装置において、前記符号化された信号から基準信号と非基準信号とを判別する判別部(42)と、前記基準信号のイントラ復号画像または局所復号画像(以下、「基準復号画像」という)を前記非基準信号の解像度と等しくなるように解像度変換する第3の解像度変換部(55a)と、該解像度変換された前記基準復号画像を、前記非基準信号から抽出された予測モード(d)でイントラ予測する第3のイントラ予測部(55c)と、前記解像度変換された基準復号画像から、前記第3のイントラ予測部で予測したイントラ予測画像を減算して得られた基準コンポーネント予測残差画像(56)と、前記非基準信号の復号画像(54)と該基準コンポーネント予測残差画像(56)とを加算して得られる復号残差画像(58)と、前記非基準信号から抽出された予測モード(d)でイントラ予測して得たイントラ予測画像(60)と、前記復号残差画像(58)とを加算する加算器(59)とを具備した点に第3の特徴がある。
本発明の符号化装置および/または復号装置によれば、4:2:2信号や4:2:0信号などの、輝度信号が独立した色空間においても、残差信号に対する色コンポーネント間予測の性能低下を低減できるようになる。このため、色コンポーネント間予測を高精度に機能させることができるようになる。
特に、基準信号のイントラ復号画像または局所復号画像(「基準復号画像」)を、非基準信号と同一の解像度に変換した上で、該非基準信号に適用したイントラ予測(フレーム内予測)を施して、基準コンポーネント予測残差画像を得るようにしたので、残差信号に対する色コンポーネント間予測の性能低下を低減できるようになる。このため、色コンポーネント間予測を高精度に機能させることができ、符号量を削減できるようになる。
本発明者の実験結果では、概ね10%程度の符号量の削減が確認できた。
本発明の第1実施形態の概略の構成を示すブロック図である。 図1の第1のコンポーネント間予測部の一具体例の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態の概略の構成を示すブロック図である。 図3の第2のコンポーネント間予測部の一具体例の構成を示すブロック図である。 前記第1実施形態に対応する復号装置の概略の構成を示すブロック図である。 図5の第1のコンポーネント間予測部の一具体例の構成を示すブロック図である。 前記第2実施形態に対応する復号装置の概略の構成を示すブロック図である。 図7の第2のコンポーネント間予測部の一具体例の構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。動画像符号化において、色コンポーネント間での予測を行う方式または方法として、(1)入力画像そのものを対象とする方式または方法、(2)色コンポーネント別にフレーム内予測を適用した際の残差信号を対象とする方式または方法がある。これらのうち、前者の(1)については、入力画像の予測を、局所復号画像の参照によって行うため、色コンポーネント毎の符号化手法の違いが効率低下に波及することはない。
本発明は、後者の(2)を対象とするものである。この(2)は、次の2つのケースに分けることができる。
(a)色コンポーネント間での予測を行う方式または方法として、色コンポーネント別にフレーム内予測(イントラ予測)を適用した際の残差信号を対象とする方式または方法を、単独で適用するケース。
(b)色コンポーネント間での予測を行う方式または方法として、入力画像そのものを対象とする方式または方法と、色コンポーネント別にフレーム内予測(イントラ予測)を適用した際の残差信号を対象とする方式または方法とを、併用するケース。
次に、前記(a)と(b)のケースの符号化装置の実施形態を個別に説明する。以下では、H.264/AVC方式などの画像圧縮方式を用いて説明するが、本発明はこの画像圧縮方式に限定されるものではなく、他の画像圧縮方式を用いたものであってもよい。
まず、本発明の第1実施形態(前記(a)のケース)の構成及び動作を、図1のブロック図を参照して説明する。なお、以下で説明する処理は、マクロブロック単位で繰り返される。
4:2:2映像や4:2:0映像などの、輝度信号が独立した入力画像1が入力されると、前処理解析部2では、入力画像1の色コンポーネント(輝度信号および色差信号)の例えば解像度などの解析を行う。基準信号選択部3では基準信号とする色コンポーネント(基準コンポーネント)を選択する。例えば、前処理解析部2で求められた色コンポーネントの解像度に従い、解像度の最も大きい色コンポーネントを基準信号として選択する。一般的には、輝度信号(Y)が基準信号(基準コンポーネント)となり、色差信号(Cb,Cr)が非基準信号(非基準コンポーネント)となることが多い。
基準信号aはイントラ予測部4に送られ、一方非基準信号bは減算器11とイントラ予測部12に送られる。該イントラ予測部4、12は、例えばH.264/AVC方式のイントラ予測を行う。基準信号aは、イントラ予測部4でイントラ予測され、符号量最小、RDコスト最小、又は/及び誤差電力最小の予測モードが選択される。次いで、基準信号aはDCT部5で直交変換され、直交変換係数は量子化部6で量子化される。続いて、可変長符号化部7で可変長符号化され出力される。また、該可変長符号化部7で可変長符号化された信号は、イントラ復号部8に入力されイントラ復号される。イントラ復号部8からは、基準コンポーネントのイントラ復号画像cが出力される。この基準コンポーネントのイントラ復号画像cは、第1のコンポーネント間予測部14に送られる。その理由は後述する。なお、可変長符号化部7で可変長符号化した信号からイントラ復号せずに、量子化部6で量子化された信号を逆量子化、逆DCTして得た局所復号画像cを第1のコンポーネント間予測部14に送るようにしてもよい。
次に、非基準信号bは、イントラ予測部12でイントラ予測され、符号量最小、RDコスト最小、又は/及び誤差電力最小の予測モードが選択される。H.264/AVC方式では、例えば4×4画素のブロックについて、予測モード0〜8の9種類があるので、そのうちの前記符号量等の最小の予測モードが選択される。該選択された予測モードdは、第1のコンポーネント間予測部14に通知されると共に、可変長符号化部19に送られる。また、該選択された予測モードに従って得られたイントラ予測画像13は、減算器11で非基準信号bから減算されて、フレーム内予測の残差信号eが得られる。この残差信号eは、減算器16に送られると共に第1のコンポーネント間予測部14へ送られる。
ここで、該第1のコンポーネント間予測部14の具体例を、図2のブロック図を参照して説明する。該第1のコンポーネント間予測部14は、前記基準コンポーネントのイントラ復号画像cまたは局所復号画像cが入力する解像度変換部14a、該解像度変換部14aで非基準信号bと同じ解像度に変換された変換後基準画像14b、該変換後基準画像14bを前記予測モードdでイントラ予測するイントラ予測部14c、該イントラ予測に従って得られたイントラ予測画像14d、変換後基準画像14bとイントラ予測画像14dから予測残差xを得る減算器14e、該予測残差xを線形変換して得られる線形変換後の残差信号y、つまり出力yを出力する線形変換部14fから構成されている。ここに、解像度変換部14aは、例えば画面を構成するサンプル数が非基準信号のそれと同一となるように、基準信号のイントラ復号画像cまたは局所復号画像cを変換する。また、線形変換部14fは、y=αx+βの線形変換をする。該予測係数α、βは、出力yが前記フレーム内予測の残差信号eに近くなるように決められる。該予測係数α、βは第1の予測係数z1として、可変長符号化部19に送られる。前記出力yは、基準コンポーネント予測残差画像15と同じものである。
次に、前記のようにして得られた基準コンポーネント予測残差画像15は減算器16で前記フレーム内予測の残差信号eから減算されて、フレーム内予測の残差信号の色コンポーネント間予測誤差信号fが形成される。該基準コンポーネント予測残差画像15は前記したように、解像度変換部14aで非基準信号の解像度と等しくされた後非基準信号のイントラ予測と同じイントラ予測を施し、該イントラ予測前後の信号から基準コンポーネント予測残差信号15を得るようにしているので、残差信号に対する色コンポーネント間予測の性能低下を低減できるようになる。さらに、該残差信号を、前記線形変換部14fで残差信号eに近くなるように補正しているので、色コンポーネント間予測誤差信号fは、さらに小さくなり符号量が低減される。
次に、該色コンポーネント間予測誤差信号fは、DCT部17でDCTされ、量子化部18で量子化され、さらに可変長符号化部19で可変長符号化されて、可変長符号化された前記第1の予測係数z1および予測モードdと共に出力される。
また、可変長符号化された誤差信号gは、局所復号部20で局所復号されて加算器21に送られ、該加算器21で基準コンポーネント予測画像15と加算されて、復号残差画像22が形成される。該復号残差画像22は、加算器23でイントラ予測画像13と足し合わされ、イントラ復号画像(非基準コンポーネント)24が得られる。該イントラ復号画像24は前記イントラ予測部12に送られ、参照画素としてイントラ予測に供される。なお、上記の処理は、2つの非基準信号に対して順次行われる。
以上のように、本実施形態によれば、色コンポーネント間の解像度が異なっていても、一方の色コンポーネントの解像度を他方の色コンポーネントの解像度と等しくし、かつ該他方の色コンポーネントに適用したイントラ予測を施した上で処理するようにしているので、色コンポーネント間予測の相関低下を従来方式に比べて大幅に低減することができるようになる。また、色コンポーネント間予測を高精度に機能させることができるので、符号化性能の向上を期待することができる。本発明者の実験結果では、概ね10%程度の符号量の削減が確認できた。
次に、本発明の第2実施形態(前記(b)のケース)の構成及び動作を、図3のブロック図を参照して説明する。図3において、図1と同じ符号は同一または同等物を示す。
この実施形態は、前記第1実施形態に、入力画像そのものを対象とする方式または方法を付加したものであり、これを実施するために、図1の装置に、第2のコンポーネント間予測部31、減算器32および基準コンポーネント予測画像33が付加されている。
前記第2のコンポーネント間予測部31は、図4に示すように、解像度変換部31aおよび線形変換部31bから構成される。基準コンポーネントのイントラ復号または局所復号画像cは解像度変換部31aに入力し、非基準信号bと同じ解像度に変換される。解像度変換後の基準信号は線形変換部31bに入力し、図2の線形変換部14fと同様の線形変換処理が行われる。つまり、解像度変換後の基準信号xが非基準信号b(一般的には、CbまたはCr)に近似するように、y=γx+δ(γ、δは重み係数または予測係数)の線形変換を施され、出力yとして出力される。予測係数γ,δは、第2の予測係数z2として、可変長符号化部19へ送られる。該出力yは、基準コンポーネント予測画像33と同じものである。
減算器32は、非基準信号bからコンポーネント予測画像33を減算して残差信号iを形成する。該残差信号iは、減算器11とイントラ予測部12に送られ、イントラ予測部12からはイントラ予測画像13が得られる。以降の処理は、第1実施形態と同じであるので、説明を省略する。なお、図1のイントラ予測画像13およびイントラ復号画像24は、それぞれイントラ予測画像13およびイントラ復号画像24に変えられる。
この実施形態においても、第2のコンポーネント間予測部31の解像度変換部31aにて、基準信号の解像度を非基準信号のそれと同等にした上で、減算器32で非基準信号から減算するようにしているので、基準信号と非基準信号とを相関させることができるため、基準信号と非基準信号間の相関を従来方式に比べて大幅に高めることができる。換言すれば、色コンポーネント間予測の相関低下を従来方式に比べて大幅に低減することができるようになる。また、符号量を大きく低減できるようになる。
次に、本発明の復号装置について説明する。まず、本発明の第3実施形態(前記(a)のケース)の構成及び動作を、図5のブロック図を参照して説明する。
図示されているように、図1の符号化装置から出力された基準信号(基準色コンポーネント)と非基準信号(非基準色コンポーネント)の符号化出力は、回線を経て伝送される場合には該回線を経て、あるいは何らかの記憶装置に蓄積されていた場合には該蓄積装置から読み出される等して、入力ストリーム41として、復号装置に入力する。該入力ストリーム41は、基準信号判別部42にて符号化時に決められた通りの基準信号mと非基準信号nとに判別される。基準信号mのストリームは可変長復号部43に送られて可変長復号され、次いで逆量子化部44、逆DCT部45にて順次逆量子化、逆DCTされる。これらの処理により、基準信号はイントラ復号画像46とされ、出力される。なお、該イントラ復号画像46は、第1のコンポーネント間予測部55にも送られる。
非基準信号nのストリームは可変長復号部51に送られる。該可変長復号により、可変長復号画像信号と予測モードdと第1の予測係数z1とが得られる。該可変長復号画像信号は逆量子化部52に送られ、該予測モードdと第1の予測係数z1は、第1のコンポーネント間予測部55に送られる。また、該予測モードdは、イントラ予測部62にも送られる。
ここで、第1のコンポーネント間予測部55の一具体例の説明を図6を参照して行う。第1のコンポーネント間予測部55は、図2の構成とほぼ同じであり、解像度変換部55a、変換後基準画像55b、イントラ予測部55c、イントラ予測画像55d、減算器55eおよび線形変換部55fから構成される。ここで、これらの構成は、図2の解像度変換部14a、変換後基準画像14b、イントラ予測部14c、イントラ予測画像14d、減算器14eおよび線形変換部14fと対応する。図2と違うところは、線形変換部55fに可変長復号部51の処理で得られた第1の予測係数z1、つまり予測係数αとβが与えられる点だけであるので、線形変換部55fの動作のみ説明し、他の処理部の動作の説明は省略する。線形変換部55fは予測係数α、βが与えられると、図2の線形変換部14fで用いられたy=αx+βの演算を行って出力y、つまり基準コンポーネント予測残差画像56を再生する。
再び図5に戻って説明を続けると、前記可変長復号画像信号は逆量子化部52で逆量子化され、次いで逆DCT部52で逆DCTされ、復号結果54の誤差信号が得られる。この復号結果54の誤差信号は、図1の予測誤差信号fに相当する。次いで、該復号結果54の誤差信号は、加算器57で基準コンポーネント予測残差信号56と加算され、復号残差画像58が得られる。該復号残差画像58は、図1の残差信号eに相当する。
続いて、該復号残差画像58は加算器59に入力されてイントラ予測画像60と加算される。この結果、イントラ復号画像61、つまり非基準信号のイントラ復号画像61が得られる。このイントラ復号画像61は復号画像として出力されると共に、イントラ予測部62に参照画素として送られる。該イントラ予測部62は、可変長復号部51から通知された予測モードdのイントラ予測を行う。なお、前記イントラ復号画像61は、図1の非基準信号bに相当する。
以上のようにして、図1の符号化装置で符号化された基準信号と非基準信号を復号することができ、基準信号と非基準信号とを相関させることができるため画質の良い復号画像を得ることができるようになる。
次に、本発明の第4実施形態(前記(b)のケース)の構成及び動作を、図7のブロック図を参照して説明する。第2のコンポーネント間予測部71は、図4の構成とほぼ同じであり、図8に示されているように、解像度変換部71aおよび線形変換部71bとから構成される。ここで、これらの構成は、図4の解像度変換部31aと線形変換部31bとに対応する。図4と違うところは、線形変換部71bに可変長復号部51の処理で得られた第2の予測係数z2、つまり予測係数γ、δが与えられる点だけである。線形変換部71bは予測係数γ、δが与えられると、図4の線形変換部31bで用いられたy=γx+δの演算を行って出力y、つまり基準コンポーネント予測信号72を再生する。
再度、図7に戻ると、加算器73で、該基準コンポーネント予測画像72にイントラ復号画像61が加算されて、非基準信号の復号画像が得られる。ここで、図7の復号残差画像58、イントラ復号画像61は、それぞれ図3の残差信号e、残差信号iに、および加算器73の出力である復号された非基準画像は図3の非基準信号bに相当する。
以上のように、第4実施形態によれば、第1、第2コンポーネント間予測部55,71において基準信号と非基準信号とを相関させた上で基準信号と非基準信号を復号することができ、画質の良い復号画像を得ることができるようになる。
1・・・入力画像、3・・・基準信号選択部、8・・・イントラ復号部、14・・・第1のコンポーネント間予測部、14a・・・解像度変換部、14c・・・イントラ予測部、14f・・・線形変換部、31・・・第2のコンポーネント間予測部、31a・・・解像度変換部、31b・・・線形変換部、41・・・入力ストリーム、42・・・基準信号判別部、55・・・第1のコンポーネント間予測部、55a・・・解像度変換部、55f・・・線形変換部、71・・・第2のコンポーネント間予測部、71a・・・解像度変換部、71b・・・線形変換部。

Claims (8)

  1. 色コンポーネント間予測の基準信号を適応的に設定可能な色コンポーネント間予測型画像符号化装置において、
    複数の色コンポーネントからなる入力画像信号から基準信号と非基準信号とを選択する基準信号選択部(3)と、
    該非基準信号をイントラ予測し予測モードを求める第1のイントラ予測部(12)と、
    前記基準信号のイントラ復号画像または局所復号画像(以下、「基準復号画像」という)を前記非基準信号の解像度と等しくなるように解像度変換する第1の解像度変換部(14a)と、
    該解像度変換された前記基準復号画像を、前記第1のイントラ予測部で求められた予測モードでイントラ予測する第2のイントラ予測部(14c)と、
    前記解像度変換された基準復号画像から、前記第2のイントラ予測部で予測したイントラ予測画像を減算して得られた基準コンポーネント予測残差画像(15)と、
    前記非基準信号のイントラ予測の残差信号(e)から前記基準コンポーネント予測残差画像を減算する減算器(16)と、
    該減算により得られた色コンポーネント間予測誤差信号(f)に符号化処理を施す手段とを具備したことを特徴とする色コンポーネント間予測型画像符号化装置。
  2. 請求項1に記載の色コンポーネント間予測型画像符号化装置において、
    前記解像度変換された基準復号画像(14b)から、前記第2のイントラ予測部(14c)で予測したイントラ予測画像を減算して得られた信号に線形変換を施して前記基準コンポーネント予測残差画像(15)を得る第1の線形変換部(14f)をさらに具備したことを特徴とする色コンポーネント間予測型画像符号化装置。
  3. 請求項1または2に記載の色コンポーネント間予測型画像符号化装置において、
    前記第1のイントラ予測部(12)の前段に、
    前記基準復号画像を前記非基準信号の解像度と等しくなるように解像度変換する第2の解像度変換部(31a)と、前記非基準信号から該第2の解像度変換部で得られた基準コンポーネント予測画像(33)を減算する減算器(32)とを設けたことを特徴とする色コンポーネント間予測型画像符号化装置。
  4. 請求項3に記載の色コンポーネント間予測型画像符号化装置において、
    前記第2の解像度変換部(31a)で解像度変換された基準復号画像に線形変換を施して前記基準コンポーネント予測画像(33)を得る第2の線形変換部(31b)をさらに具備したことを特徴とする色コンポーネント間予測型画像符号化装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の色コンポーネント間予測型画像符号化装置において、
    前記基準信号選択部(3)は、最大解像度を有する色コンポーネントを前記基準信号として選択することを特徴とする色コンポーネント間予測型画像符号化装置。
  6. 請求項1または2の色コンポーネント間予測型画像符号化装置で符号化された信号の復号装置において、
    前記符号化された信号から基準信号と非基準信号とを判別する判別部(42)と、
    前記基準信号のイントラ復号画像または局所復号画像(以下、「基準復号画像」という)を前記非基準信号の解像度と等しくなるように解像度変換する第3の解像度変換部(55a)と、
    該解像度変換された前記基準復号画像を、前記非基準信号の可変長復号から抽出された予測モード(d)でイントラ予測する第3のイントラ予測部(55c)と、
    前記解像度変換された基準復号画像から、前記第3のイントラ予測部で予測したイントラ予測画像を減算して得られた基準コンポーネント予測残差画像(56)と、
    前記非基準信号の可変長復号結果(54)である残差信号と該基準コンポーネント予測残差画像(56)とを加算して得られる復号残差画像(58)と、
    前記非基準信号の可変長復号から抽出された予測モード(d)でイントラ予測して得たイントラ予測画像(60)と、前記復号残差画像(58)とを加算する加算器(59)とを具備することを特徴とする復号装置。
  7. 請求項6に記載の復号装置において、
    前記解像度変換された基準復号画像から、前記第3のイントラ予測部(55c)で予測したイントラ予測画像を減算して得られた信号に、前記非基準信号の可変長復号から抽出された第1の予測係数を適用した線形変換を施して前記基準コンポーネント予測残差画像(56)を得る第3の線形変換部(55f)をさらに具備したことを特徴とする復号装置。
  8. 請求項6に記載の復号装置において、
    前記基準復号画像を前記非基準信号の解像度と等しくなるように解像度変換する第4の解像度変換部(71a)と、前記非基準信号の可変長復号から抽出された第2の予測係数を適用した線形変換を施して基準コンポーネント予測画像(72)を得る第4の線形変換部(71b)をさらに具備したことを特徴とする復号装置。
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