JP2012094425A - 溶接方法および電池およびセパレータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 正極板Pと負極板Nとの間にセパレータSを介在させた状態で正極板Pと負極板Nとを積層した積層電極体100を,集電板110,120に溶接する。その際に,セパレータとして,スルホン化処理を施されたスルホン化領域Vと,スルホン化処理を施されていない未スルホン化領域Xとを有するセパレータSを用いる。正極集電板110を積層電極体100に溶接する際に,未スルホン化領域Xを熱の伝わりやすい箇所に配置した状態で溶接する。
【選択図】図6
Description
1.電池の概略構成
本実施の形態に係るニッケル水素電池について説明する。図1は,本形態の電池セル10の部分破断斜視図である。図1に示すように,電池セル10は,電池容器11と,封口板12と,安全弁13と,積層電極体100とを有している。電池容器11は,その内部に積層電極体100を挿入されるものであるとともに,電解液を収容するためのケースである。封口板12は,電池セル10を封止するためのものである。安全弁13は,電池セル10の内圧が上昇しすぎた場合に開弁する弁である。積層電極体100には,後述するように,正極集電板および負極集電板が接合されている。これらは,図1の破断した箇所からは見えない位置にある。
ここで,本形態に係るセパレータSについて図3により説明する。セパレータSは,薄い平板形状の電池用セパレータである。セパレータSの材質はポリオレフィン系の樹脂である。例えば,ポリプロピレン(PP)である。セパレータSには,スルホン化処理を施されているスルホン化領域Vと,スルホン化処理を施されていない未スルホン化領域Xとが形成されている。未スルホン化領域Xは,スルホン化処理を施されていない非スルホン化領域である。ここでスルホン化処理とは,セパレータSの化学組成の一部をスルホ基(SO3H)に置換する反応を起こすことをいう。
図4は,図2のLL断面を模式的に表した図である。未スルホン化領域Xについて説明するために,図4では負極板Nを省略している。正極集電板110は,正極非充填部P2の先端部PXに,図2の矢印Fの方向に沿って溶接されている。図4には,その溶接による熱影響部Wが示されている。正極集電板110と正極板Pとは,溶接により接合されている。その溶接幅はDである。溶接幅Dは,正極集電板110と正極板Pとの溶接における溶接方向Fに垂直な面における幅である。溶接幅Dは,熱影響部Wにおける正極集電板110の接合面110bである裏側の面の溶接方向Fに垂直な方向の幅である。溶接幅Dとして,ある程度以上の幅が必要である。正極集電板110と正極板Pとの接合強度を保持するためである。例えば,溶接幅Dとして0.5mmとすることができる。
続いて,溶接方法について説明する。図5は,本形態のレーザ溶接の方法を説明する図である。レーザ溶接を行うに際して,加圧治具1000により,積層電極体100を,図5中の左右方向(矢印Eの向き)に加圧する。加圧治具1000は,積層電極体100の積層方向(図2の矢印Fの方向)の厚みを薄いものとするための治具である。このように加圧しつつ溶接することにより,電池容器11への収容を可能とするとともに,電池の体積エネルギー密度を高いものとするためである。なお,加圧治具1000は,溶接工程に用いるだけであり,電池セル10には残らない。
本実施の形態に係る電池の製造方法は,上記の積層電極体100と正極集電板110や負極集電板120との溶接方法を実施することに特徴のあるものである。
正極板Pは,正極基板に正極活物質を充填することにより作成される。ここで,正極基板のうち正極活物質を充填された箇所が正極充填部P1となる。正極基板のうち正極活物質を充填されていない箇所が正極非充填部P2となる。負極板Nは,負極基板に負極活物質を塗着することにより作成される。ここで,負極基板のうち負極活物質を充填された箇所が負極充填部N1となる。負極基板のうち負極活物質を充填されていない箇所が負極非充填部N2となる。
続いて,正極板P,負極板N,セパレータSを積層する。その際に,正極板Pと負極板Nとが交互になるように配置する。そして,正極板Pと負極板Nとの間に必ずセパレータSをはさんだ状態で積層する。その際に,正極板Pの正極非充填部P2が一方から突出するようにするとともに,負極板Nの負極非充填部N2がその反対側に突出するように積み重ねる。これにより,積層電極体100が作成される。
次に,正極集電板110および負極集電板120を積層電極体100に溶接する。ここでは,前述のとおり,レーザを用いて正極集電板110を正極非充填部P2の先端部PXに溶接する。同様に,負極集電板120を負極非充填部N2の先端部NXに溶接する。これらの接合の順序はどちらでもよい。
続いて,電池容器11に積層電極体100を挿入する。そして電池容器11の内部に電解液を注入する。これにより,積層電極体100は,電解液に浸されることとなる。続いて,封口板12を電池容器11に接合する。これにより,本形態の電池セル10が組み立てられる。この後,各種の検査工程を行うとよい。以上の工程を経ることにより,本形態の電池セル10が製造される。
6−1.未スルホン化領域の形状
ここで,本形態の変形例について説明する。本形態では,スルホン化領域Vの他に未スルホン化領域Xを有するセパレータSおよびそれを用いた電池セル10について説明した。未スルホン化領域Xの表面の形状は,長方形である。しかし,未スルホン化領域Xの表面の形状は,長方形に限らない。例えば,図8に示すように,未スルホン化領域Xaの表面の形状が,台形形状であるセパレータを用いることとしてもよい。なお,図8に示すように,台形形状の長辺は,セパレータの端部側にある。溶接工程において,セパレータが燃焼することを抑制することができることに変わりないからである。なお,未スルホン化領域は,正極集電板110および負極集電板120の裏側の面に対面する位置に形成されていれば,その他の形状であってもよい。
本形態の別の変形例について説明する。本形態では,未スルホン化領域Xの端部X1,X2が正極集電板110の表側の熱影響部の幅HAZの両端部より外側に位置しているとした。しかし,端部X1,X2が熱影響部の幅HAZの両端部と対面する位置に位置することとしてもよい。
以上,詳細に説明したように,本実施の形態に係るセパレータSは,スルホン化領域Vと未スルホン化領域Xとを有するものである。未スルホン化領域Xは,平板形状における向かい合う2辺のそれぞれに1箇所ずつ合計2箇所形成されている。これにより,溶接時において熱による燃焼を抑制することのできるセパレータが実現されている。
第2の実施形態について説明する。本形態のセパレータは,未スルホン化領域を設ける代わりに,脱スルホン化処理を行った脱スルホン化領域を有するものである。したがって,異なる点について説明する。
本形態のセパレータは,スルホン化領域Vと脱スルホン化領域Yとを有するものである。脱スルホン化領域Yを図3の括弧内の符号で示す。脱スルホン化領域Yとは,脱スルホン化処理を施されたセパレータ内部の領域である。脱スルホン化処理とは,スルホン化された化学物質を加水分解等させることでその化学組成からスルホ基(SO3H)を取り除く処理のことをいう。したがって,脱スルホン化領域Yは,化学組成にスルホ基(SO3H)をほとんど有していない非スルホン化領域である。
本形態の脱スルホン化領域Yの形状は,図3に示したとおりである。前述したとおり,脱スルホン化処理については,局所的に施すことができる。そのため,図8や図9に示した未スルホン化領域Xa,Xbと同様の形状とすることも可能である。
以上,詳細に説明したように,本実施の形態に係るセパレータは,スルホン化領域Vと脱スルホン化領域Yとを有するものである。脱スルホン化領域Yは,平板形状のセパレータにおける向かい合う2辺のそれぞれに1箇所ずつ合計2箇所形成されている。これにより,溶接時において熱による燃焼を抑制することのできるセパレータが実現されている。
100…積層電極体
110…正極集電板
110a…表側の面(非接合面)
110b…裏側の面(接合面)
120…負極集電板
200…溶接体
P…正極板
P1…正極充填部
P2…正極非充填部
PX…先端部
N…負極板
N1…負極充填部
N2…負極非充填部
NX…先端部
S…セパレータ
D…溶接幅
HAZ…熱影響部の幅
V…スルホン化領域
X,Xa,Xb…未スルホン化領域
Y…脱スルホン化領域
Claims (9)
- 正極板と負極板との間にセパレータを介在させた状態で前記正極板と前記負極板とを積層した電極体と,
前記電極体に溶接された集電体とを有する電池において,
前記セパレータは,
スルホン化されているスルホン化領域と,
スルホン化されていない非スルホン化領域とを有し,
前記非スルホン化領域は,
前記集電体の接合面である裏側の面における前記電極体との溶接時に溶融した熱影響部と対面する位置に配置されているものであることを特徴とする電池。 - 請求項1に記載の電池であって,
前記セパレータの前記非スルホン化領域における溶接方向に垂直な溶接幅方向の両端部が,
前記電極体と前記集電体とを溶接した溶接幅の両端部と対面する位置またはその位置より外側の位置にあることを特徴とする電池。 - 請求項2に記載の電池であって,
前記セパレータの前記非スルホン化領域における溶接方向に垂直な溶接幅方向の両端部が,
前記集電体における非接合面である表側の面における熱影響部の両端部と対面する位置またはその位置より内側の位置にあることを特徴とする電池。 - 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の電池であって,
前記セパレータにおける前記非スルホン化領域が,
スルホン化処理を未だ受けていない未スルホン化領域であることを特徴とする電池。 - 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の電池であって,
前記セパレータにおける前記非スルホン化領域が,
脱スルホン化処理を受けた脱スルホン化領域であることを特徴とする電池。 - 平板形状の電池用セパレータであって,
スルホン化されているスルホン化領域と,
スルホン化されていない非スルホン化領域とを有し,
前記非スルホン化領域は,
向かい合う辺のそれぞれに少なくとも1箇所ずつ形成されていることを特徴とするセパレータ。 - 請求項6に記載のセパレータであって,
前記非スルホン化領域は,
スルホン化処理を未だ受けていない未スルホン化領域であることを特徴とするセパレータ。 - 請求項6に記載のセパレータであって,
前記非スルホン化領域は,
脱スルホン化処理を受けた脱スルホン化領域であることを特徴とするセパレータ。 - 正極板と負極板との間にセパレータを介在させた状態で前記正極板と前記負極板とを積層した電極体を,集電体に溶接する溶接方法において,
前記セパレータとして,
スルホン化されているスルホン化領域と,
スルホン化されていない非スルホン化領域とを有し,
前記非スルホン化領域が,
向かい合う辺のそれぞれに少なくとも1箇所ずつ形成されている平板形状のものを用い,
前記非スルホン化領域を,
前記集電体における前記電極体と対面する位置に配置した状態で前記集電体と前記電極体とを溶接することを特徴とする溶接方法。
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JP2002157988A (ja) * | 2000-11-16 | 2002-05-31 | Asahi Kasei Corp | ニッケル水素二次電池 |
JP2007207526A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Sanyo Electric Co Ltd | ニッケル水素蓄電池 |
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