JP2012093553A - 画像投射装置、画像投射方法、および画像投射装置の制御プログラム - Google Patents

画像投射装置、画像投射方法、および画像投射装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】移動させた後も、ユーザの指定したフォーカス状態を自動で維持することのできる投射装置を提供することを目的とする。
【解決手段】投射位置PAで画像投射を開始すると、投射画像の中心等の予め規定した位置FAにフォーカスが自動であわせられる。その後、フォーカス位置をたとえば投射画像の縁などの位置FBに変更するユーザ操作がなされるとその操作にしたがってフォーカス調整がされ、焦点距離をα’だけ変更するためのレンズの移動距離に相当するオフセット情報が記憶される。投射装置100が距離L移動したことが検出されると、距離Lとオフセット情報とに基づいて自動でフォーカス調整され、移動後も位置FBにフォーカスがあわされる。
【選択図】図2

Description

この発明は画像投射装置、画像投射方法、および画像投射装置の制御プログラムに関し、特に、スクリーンに画像を投射する画像投射装置、画像投射方法、および該画像投射装置の制御プログラムに関する。
近年、投射装置として、オートフォーカス機構やオートズーム機構を備える投射装置が提供されている。
たとえば、特開2008−33136号公報(以下、特許文献1)は、可動式距離センサで取得した距離情報に基づいてフォーカス調整を行なう投射装置を開示している。また、特開2004−208089号公報(以下、特許文献2)は、イメージセンサで投射画像を撮影して取得した距離情報に基づいてフォーカス調整を行なう投射装置を開示している。このような自動的なフォーカス調整を行なう機能は、オートフォーカス機能とも呼ばれる。
投射装置はレンズを経由して画像をスクリーンに投射するため、スクリーンに投射される画像は曲面となる。それに対して、一部の映画館などを除いてスクリーンは平面が一般的である。そのため、画像全体にフォーカスを合わせることができず、いずれかの位置にフォーカスを合わせることになる。
特許文献1、2に開示されているような、従来のフォーカス自動調整では、画像の中心部にフォーカスを合わせるか、全体的に合わせる(すなわち、画像の中心部も画像の周辺部もフォーカスがあっておらず、その間の部分で合わせる)ようにする。そのため、特許文献1、2に開示されているような従来のフォーカスの自動調整を行なうと、画像の中心部のフォーカスと周辺部のフォーカスとが一致しないことになる。
このようなオートフォーカスは、投射画像を観覧しているユーザのニーズにあっていない場合がある。すなわち、ユーザによっては、オートフォーカスによってフォーカスが合わせられた位置とは異なる位置にフォーカスを合わせることを希望する場合がある。こういった場合、オートフォーカスの後、ユーザ操作でフォーカス調整をし直すことになる。
特開2008−33136号公報 特開2004−208089号公報
昨今、投射装置の小型化が進み、移動が容易となっている。携帯電話機などの機器にも搭載されることがあり、より移動が容易となっている。
こういった投射装置では、いったん上述のようにユーザの所望するフォーカス状態に調整されても、投射中に投射装置が移動されて投射位置が変化すると、フォーカス状態が変化してしまうという問題があった。たとえそのような投射装置に特許文献1,2に開示されているようなオートフォーカス機能を搭載したとしても、移動後に、ユーザは再度、所望のフォーカス状態に調整し直す操作が必要になる、という問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、適切なフォーカス調整を行なうことができる画像投射装置、画像投射方法、および画像投射装置の制御プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像投射装置は画像データに応じた投射光をレンズを介してスクリーンに対して投射する画像投射装置であって、レンズの投射方向の位置を移動させることで、投射光が前記スクリーン上に形成する投射像におけるフォーカスを調整するための調整手段と、フォーカスの調整を指示するユーザ指示を受付けるための入力手段と、ユーザ指示に基づいたフォーカスの調整のためのレンズの移動量に基づく値をフォーカス調整量として記憶するための記憶手段とを備える。
好ましくは、調整手段は、投射像上の予め規定された位置にフォーカスを合わせる第1のフォーカス調整と、投射像上のユーザ指示によって指定された位置にフォーカスを合わせる第2のフォーカス調整とを行ない、記憶手段は、第1のフォーカス調整の後の第2のフォーカス調整におけるフォーカス調整量を記憶する。
好ましくは、画像投射装置は当該画像投射装置の移動を検出するための検出手段をさらに備え、調整手段は、検出された移動の前に記憶されたフォーカス調整量と、当該画像投射装置の投射方向の移動量とから、移動後の投射像上のユーザ指示によって指定された位置にフォーカスを合わせる第3のフォーカス調整をさらに行なう。
好ましくは、調整手段は、画像データに応じた投射光の投射中における移動が検出されると、第3のフォーカス調整を行なう。
本発明の他の局面に従うと、画像投射方法は、画像投射装置から、画像データに応じた投射光をレンズを介してスクリーンに対して投射する方法であって、画像投射装置は、レンズの投射方向の位置を移動させることで、投射光がスクリーン上に形成する投射像におけるフォーカスを調整するための調整手段を含み、投射像の予め規定された位置にフォーカスを合わせるステップと、フォーカスの調整を指示するユーザ指示に従って、投射像上のユーザ指示によって指定された位置にフォーカスを合わせるステップと、ユーザ指示に従って投射像上の指定された位置にフォーカスを合わせるステップでのレンズの移動量に基づく値を、フォーカス調整量として記憶するステップと、画像投射装置の移動を検出するステップと、移動の前に記憶されたフォーカス調整量と、画像投射装置の投射方向の移動量とに基づいて、移動後の投射像上のユーザ指示によって指定された位置にフォーカスを合わせるステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、画像画像投射装置の制御プログラムは、画像データに応じた投射光をレンズを介してスクリーンに対して投射するように画像投射装置を制御するためのプログラムであって、画像投射装置は、レンズの投射方向の位置を移動させることで、投射光が前記スクリーン上に形成する投射像におけるフォーカスを調整するための調整手段を含み、投射像の予め規定された位置にフォーカスを合わせるステップと、フォーカスの調整を指示するユーザ指示に従って、投射像上のユーザ指示によって指定された位置にフォーカスを合わせるステップと、ユーザ指示に従って投射像上の指定された位置にフォーカスを合わせるステップでのレンズの移動量に基づく値を、フォーカス調整量として記憶するステップと、画像投射装置の移動を検出するステップと、移動の前に記憶されたフォーカス調整量と、画像投射装置の投射方向の移動量とに基づいて、移動後の投射像上のユーザ指示によって指定された位置にフォーカスを合わせるステップとを画像投射装置に実行させる。
この発明によると、最初の設置場所でユーザが手動でフォーカスを合わせた時のオフセットフォーカス情報と投射装置の移動量とに基づいてフォーカス調整が行なわれるため、投射装置の移動後もユーザの所望するフォーカスが継承されることになる。このため、面倒な操作を不要として的確なフォーカス設定が可能になる。それにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
本実施の形態にかかる投射装置の主要部の構成の具体例を示すブロック図である。 投射装置でのフォーカス制御について説明するための模式図である。 図2の(A),(B)のそれぞれに示された位置からスクリーンに投射された画像のフォーカスのあっている位置をスクリーンの正面から見た画像によって説明するための図である。 投射装置でのフォーカス制御のための動作の流れを示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
<装置構成>
図1は本実施の形態にかかる投射装置100の主要部の構成の具体例を示すブロック図である。
投射装置100はプロジェクタなどの投射装置単体として用いられるものであってもよいし、携帯電話機など装置に組み込まれて用いられてもよい。
図1を参照して、投射装置100は、制御部1、入力部2、画像処理部3、投射レンズ4、操作部5、加速度センサ6、およびオフセットフォーカス情報記憶部7を含む。
制御部1は、図示しない、制御プログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)、演算を行なうためのプロセッサ(Central Processing Unit)、および演算に伴う情報を記憶するためのRAM(Random Access Memory)を含み、該制御プログラムに従って投射装置全体の動作の制御を行なう。
入力部2は図示しない通信インタフェースを含む。投射装置100は、該通信インタフェースでテレビチューナまたはPC(Personal Computer)等の外部の装置に接続されて、これら外部の装置と通信を行なう。そして、入力部2は、上記外部の装置からの画像データの入力を受付ける。または、投射装置100が携帯電話機などの装置に組み込まれて用いられる場合には、入力部2は、当該装置から投射装置100への画像データの入力を受付ける。
入力された画像データは画像処理部3に送出される。画像処理部3は、入力された画像データに対して画像処理を施し、スクリーン200(図2)に投射するための投射用画像データを生成する。生成された投射用画像データは投射レンズ4を介してスクリーンに投射される。
投射レンズ4は、フォーカス調整機構としての図示しないレンズ位置を可動とする機構によって、その位置が投射方向に移動される。該機構は、制御部1からの制御信号に従って投射レンズ4の位置を移動させる。これによりスクリーン200(図2)に投射される画像のフォーカスが調整される。
操作部5は操作キーやパネルなどで構成され、ユーザの操作による各種の処理指示入力を受け付ける。操作部5には、後述の、フォーカス調整を指示するための構成が含まれる。フォーカス調整を指示するための構成は、スイッチやボタンやポインタや絞りなどが該当し、フォーカスを合わせるスクリーンに投射された画像上の位置を指定するための構成であってもよいし、投射レンズ4の位置を移動させて所望のフォーカス状態となった時点を特定することでそのときの投射レンズ4の位置を特定するための構成であってもよい。
加速度センサ6は、当該投射装置100の投射方向の加速度を検出するためのセンサである。加速度センサ6は、検出された加速度を示すセンサ信号を制御部1に対して出力する。制御部1は、該センサ信号に基づいて投射装置100の投射方向の移動量を算出する。たとえば、当該投射装置100の設置位置がユーザによって変えられたときに、制御部1は上記信号に基づいてその投射方向の移動量を検出することができる。
オフセットフォーカス情報記憶部7はRAMなどで構成されて、後述する、フォーカス自動調整の後のユーザ指示によるフォーカス調整での、フォーカス調整時の投射レンズ4の位置の移動量に基づいた値をフォーカス調整量を表わすオフセットフォーカス情報として記憶する。オフセットフォーカス情報として記憶される値は、フォーカス自動調整時の投射方向のオフセット位置までの距離(以下、この距離を焦点距離とも称する)と、ユーザ指示によるフォーカス調整時の焦点距離との差分に対応した値である。
<フォーカス制御の概要>
図2は、投射装置100でのフォーカス制御について説明するための模式図である。また、図3(A)および図3(B)は、図2(A)および図2(B)のそれぞれに示された位置からスクリーン200に投射された画像のフォーカスのあっている位置をスクリーン200の正面から見た画像によって説明するための図である。図3(A),図3(B)のそれぞれにおいてハッチングされている部分がスクリーン200に投射された画像上でのフォーカスのあっている部分を表わしている。
図2を参照して、当該投射装置100を投射位置PAに設置した状態(図2の(A))で、入力部2が図示しない外部の装置からの画像データの入力を受付けると、画像処理部3で該画像データに基づいて投射用画像データが生成されて、投射レンズ4を介してスクリーン200に向けて投射される。
このとき、制御部1は、予め設定された位置として、図3(A)に示されるようにスクリーン200に投射された画像の中心にフォーカスが合うよう、上述の図示しない投射レンズ4の位置を可動とする機構に対して制御信号を出力する。これにより、スクリーン200に投射された画像の中心にフォーカスが合うように自動調整される。したがって、このときのフォーカスは、スクリーン200に投射された画像の中心を示すフォーカス位置FAに照準された状態となる。このフォーカス調整が完了すると、制御部1は、オフセットフォーカス情報として初期値「±0」をオフセットフォーカス情報記憶部7に記憶させる。
この状態において、ユーザが操作部5によりフォーカス調整を行なったものとする。たとえば、図3(B)のようにスクリーン200に投射された画像の縁にフォーカスが合うように、スクリーン200に投射された画像の縁を示すフォーカス位置FBがフォーカスを合わせる位置と指定したものとする。これにより、自動調整されるフォーカス位置FAをフォーカス位置FBに変化させる操作信号が制御部1に入力される。
制御部1はフォーカス調整を指示する操作信号に基づいて、図3(B)のようにスクリーン200に投射された画像の縁にフォーカスが合うように上述の図示しない投射レンズ4の位置を可動とする機構に対して制御信号を出力する。これにより、ユーザ指示に基づいてスクリーン200に投射された画像の縁にフォーカスが合うように調整される。
このとき、制御部1は、オフセットフォーカス情報記憶部7にオフセットフォーカス情報として、ユーザ指示に基づいたフォーカス調整における投射レンズ4の移動量に基づいた値「α」を記憶させる。オフセットフォーカス情報として記憶される値「α」は、図2に示される、フォーカス位置FAのときの焦点距離とフォーカス位置FBのときの焦点距離との差分α’に対応した値である。
上述の例のように、自動調整されるフォーカス位置FAがスクリーン200に投射された画像の中心、ユーザ指示に従うフォーカス位置FBがスクリーン200に投射された画像の縁であるものとし、スクリーン200に投射される画像のサイズが50インチ(1.27m)であって、投射レンズ4の直径が10mm、投射レンズ4からスクリーン200までの距離が2mとすると、投射レンズ4の移動量としてのオフセットフォーカス情報「α」は2mm程度が挙げられる。
次に、投射装置100が画像投射中に、投射位置PAからスクリーン200に近い位置である投射位置PBに移動されたとする。このとき、照射方向の加速度を検出した加速度センサ6より制御部1に対してセンサ信号が出力される。これにより、制御部1は、投射装置100の投射方向の移動距離Lを検出する。
制御部1は上記移動を検出すると、予め記憶されている変換式を用いて、検出された移動距離Lと記憶されているオフセットフォーカス情報「α」とに基づいて投射位置PBにおける投射レンズ4の位置の移動量を算出し、上述の図示しない投射レンズ4の位置を可動とする機構に対して制御信号を出力する。具体的には、制御部1は、投射装置100の移動距離Lを焦点距離の変化量に変換した後、その変化量が投射位置PAにおけるフォーカス自動調整時の焦点距離に加算し、さらに、オフセットフォーカス情報「α」に基づいた焦点距離を加算する。
これにより、移動後の投射位置PBからでも、投射位置PAでユーザが指示した位置(フォーカス位置FB)にフォーカスのあった画像が投射レンズ4を介してスクリーン200に投射される。
<制御構成>
再び図1を参照して、投射装置100の制御部1は、上述のフォーカス制御を行なうための構成として、図示しない投射レンズ4の位置を可動とする機構に対して制御信号を出力して投射レンズ4の位置を制御することでフォーカスを調整するためのフォーカス制御部101と、加速度センサ6からのセンサ信号に基づいて当該投射装置100の移動を検出するための移動検出部102と、加速度センサ6からのセンサ信号に基づいて当該投射装置100の移動量としての上述の移動距離Lを算出するための移動量算出部103と、移動後のフォーカスの調整量を算出するためのフォーカス調整量算出部104とを含む。これら機能は、図示しないプロセッサが制御プログラムを読み込んで実行することによって主にプロセッサに形成される機能であるが、少なくとも一部がハードウェアによって形成されてもよい。
フォーカス制御部101は、画像の投射が開始されると、予め設定されている位置(たとえばスクリーン200に投射された画像の中心)にフォーカスが合うように投射レンズ4の位置を制御する。これは、オートフォーカス機能とも呼ばれる。
フォーカス制御部101がオートフォーカス機能を実現するため制御としては、従来の制御を採用することができる。たとえば、投射装置100に図示しない処理を測定する機構が含まれる場合、当該機構によって得られるスクリーン200までの距離がフォーカスを合わせる位置の焦点距離となるように投射レンズ4の位置を制御することが挙げられる。また、他の方法としては、制御部1に投射された画像を解析する機能が含まれる場合、投射された画像のフォーカスを合わせる位置のエッジが最大に検出されるように投射レンズ4の位置を制御することが挙げられる。
フォーカス制御部101は、オートフォーカス機能によってフォーカスを合わせると、そのときの焦点距離を記憶する。
また、フォーカス制御部101は、操作部5からのフォーカス調整を指示する操作信号に従って投射レンズ4の位置を制御する。これは、マニュアルフォーカス機能とも呼ばれる。
操作部5からのフォーカス調整を指示する操作信号に従ってフォーカス制御部101が投射レンズ4の位置を制御すると、制御部1はそのときの投射レンズ4の移動量に基づいた値をフォーカス調整量であるオフセットフォーカス情報としてオフセットフォーカス情報記憶部7に記憶させる。
移動量算出部103は、移動検出部102が画像投射中の当該投射装置100の移動を検出すると、投射方向の移動量である移動距離Lを算出する。具体的には、該センサ信号に示される加速度を時間で2回積分することによって、その時間における移動距離Lが算出される。移動量算出部103での移動距離Lの算出は、移動検出部102で移動が検出された時点で開始され、移動が検出されている間、所定の短い時間間隔で繰り返されてもよい。または、移動検出部102で移動が検出された後に、その検出がなくなった時点、つまり、移動が完了したことが検出された時点で行なわれてもよい。
フォーカス調整量算出部104は予め換算式を記憶しておき、投射装置100の移動距離Lを焦点距離の変化量に変換する。そして、フォーカス調整量算出部104は、焦点距離の変化量に変換された投射装置100の移動距離Lと、移動前のオートフォーカス時の焦点距離と、オフセットフォーカス情報記憶部7に記憶されたオフセットフォーカス情報とに基づいて、移動後のフォーカス調整量を算出する。
フォーカス制御部101は、移動検出部102が画像投射中の当該投射装置100の移動を検出したことに応じて、算出されたフォーカス調整量に基づいた移動距離だけ投射レンズ4の位置を移動させるよう制御する。
<動作フローチャート>
図4は、投射装置100でのフォーカス制御のための動作の流れを示すフローチャートである。図4のフローチャートに示される動作は、制御部1の図示しないプロセッサが制御プログラムを読み込んで実行し、図1に示された各部を制御することによって実現される。
図4を参照して、投射装置100に投射する対象である画像データが入力されると(ステップS101でYES)、ステップS103で制御部1は、たとえばスクリーン200に投射された画像の中心などの、予め設定されている位置にフォーカスが合うように投射レンズ4の位置を制御することで、フォーカスを自動調整する。そして、ステップS105で制御部1は、オフセットフォーカス情報記憶部7に記憶されるオフセットフォーカス情報を初期化する。
画像データの投射中に操作部5からフォーカス調整を指示する操作信号の入力があると(ステップS107でYES)、ステップS109で制御部1は、該操作信号に基づいて投射レンズ4の位置を制御し、フォーカス調整する。さらに、ステップS111で制御部1は、上記ステップS103での自動調整時の投射レンズ4の位置から上記ステップS109でのユーザ指示に従うフォーカス調整時の投射レンズ4の位置までの移動量に基づいた値をオフセットフォーカス情報としてオフセットフォーカス情報記憶部7に記憶させる。
加速度センサ6からのセンサ信号に基づいて画像データの投射中に当該投射装置100の移動が検出されると(ステップS113でYES)、ステップS115で制御部1は該センサ信号に基づいて投射方向の移動量を算出し、さらにステップS117でフォーカス調整量を算出する。ステップS117では、上述のように、投射装置100の移動量を焦点距離の変化量に変換した後、その変化量を移動前の投射位置におけるオートフォーカス時の焦点距離に加え、さらに、オフセットフォーカス情報記憶部7に記憶されたオフセットフォーカス情報で表わされる焦点距離を加えて、フォーカス調整量を得る。
ステップS119で制御部1は、ステップS117で算出された調整量に基づいた移動距離だけ投射レンズ4の位置を移動させるよう制御することで、当該投射装置100の移動後のフォーカス調整を行なう。
上記ステップS107〜S119の動作が、その画像の投射が終了するまで繰り返され、その画像の投射が終了すると(ステップS121でYES)、一連の動作が終了する。
なお、上の説明では投射装置100の移動後に、移動前のユーザ指示に従って得られたオフセットフォーカス情報「α」を用いてフォーカス調整を行なうものとしているが、レンズ等を含めた光学特性は様々であり、スクリーン200からの距離によっては投射レンズ4の位置が同じであってもスクリーン上のフォーカス位置が一致しない場合がある。したがって、好ましくは、投射装置100の光学特性に応じてスクリーン200との距離にしたがって投射レンズ4の移動量を変換するための変換テーブルや変換式を予め用意しておき、移動前の「α」を変換テーブルや変換式を用いて補正して移動後のオフセットフォーカス情報を算出する。
<実施の形態の効果>
投射装置100においてこのような動作が行なわれることで、第1の投射位置においてユーザ指示に従うフォーカス調整がなされた後、投射装置100が第2の投射位置に移動したとしても、移動後において、その移動量と、ユーザ指示に従うフォーカス調整量とに基づいて、フォーカスが調整される。これにより、投射装置100が第2の投射位置に移動した後も、第1の投射位置にてユーザが指示したフォーカスの状態が維持されることになる。そのため、第2の投射位置に移動した後に再度、ユーザがフォーカスを調整するという操作が不要となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
<他の例1>
なお、以上の説明では、投射装置100が、フォーカス制御部101が画像の投射が開始されると予め設定されている位置に自動的にフォーカスが合うように投射レンズ4の位置を制御する、オートフォーカス機能を有していることを前提としている。しかしながら、投射装置100において上記オートフォーカス機能は必須ではない。オートフォーカス機能を有しない場合、上記ステップS111で、制御部1は、予め投射レンズ4の初期位置を記憶しておき、該初期位置から、画像データの投射中に操作部5から受付けたフォーカス調整を指示する操作信号に基づく投射レンズ4までの移動量に基づいた値を、オフセットフォーカス情報としてオフセットフォーカス情報記憶部7に記憶させる。
以降、同様の処理が行なわれる。
この場合であっても、第1の投射位置においてユーザ指示に従うフォーカス調整がなされた後、投射装置100が第2の投射位置に移動したとしても、移動後において、その移動量と、ユーザ指示に従うフォーカス調整量とに基づいて、フォーカスが調整される。
<他の例2>
さらに、上述の投射装置100におけるフォーカス調整を制御部1のプロセッサに実行させるための制御プログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 制御部、2 入力部、3 画像処理部、4 投射レンズ、5 操作部、6 加速度センサ、7 オフセットフォーカス情報記憶部、100 投射装置、101 フォーカス制御部、102 移動検出部、103 移動量算出部、104 フォーカス調整量算出部、200 スクリーン、FA,FB フォーカス位置、PA,PB 投射位置、L 移動距離。

Claims (6)

  1. 画像データに応じた投射光をレンズを介してスクリーンに対して投射する画像投射装置であって、
    前記レンズの投射方向の位置を移動させることで、前記投射光が前記スクリーン上に形成する投射像におけるフォーカスを調整するための調整手段と、
    前記フォーカスの調整を指示するユーザ指示を受付けるための入力手段と、
    前記ユーザ指示に基づいた前記フォーカスの調整のための前記レンズの移動量に基づく値をフォーカス調整量として記憶するための記憶手段とを備える、画像投射装置。
  2. 前記調整手段は、前記投射像上の予め規定された位置にフォーカスを合わせる第1のフォーカス調整と、前記投射像上の前記ユーザ指示によって指定された位置にフォーカスを合わせる第2のフォーカス調整とを行ない、
    前記記憶手段は、前記第1のフォーカス調整の後の前記第2のフォーカス調整における前記フォーカス調整量を記憶する、請求項1に記載の画像投射装置。
  3. 当該画像投射装置の移動を検出するための検出手段をさらに備え、
    前記調整手段は、前記移動の前に記憶された前記フォーカス調整量と、当該画像投射装置の投射方向の移動量とから、前記移動後の前記投射像上の前記ユーザ指示によって指定された位置にフォーカスを合わせる第3のフォーカス調整をさらに行なう、請求項2に記載の画像投射装置。
  4. 前記調整手段は、前記画像データに応じた投射光の投射中における前記移動が検出されると、前記第3のフォーカス調整を行なう、請求項3に記載の画像投射装置。
  5. 画像投射装置から、画像データに応じた投射光をレンズを介してスクリーンに対して投射する方法であって、
    前記画像投射装置は、前記レンズの投射方向の位置を移動させることで、前記投射光が前記スクリーン上に形成する投射像におけるフォーカスを調整するための調整手段を含み、
    前記投射像の予め規定された位置にフォーカスを合わせるステップと、
    前記フォーカスの調整を指示するユーザ指示に従って、前記投射像上の前記ユーザ指示によって指定された位置にフォーカスを合わせるステップと、
    前記ユーザ指示に従って前記投射像上の指定された位置にフォーカスを合わせるステップでの前記レンズの移動量に基づく値を、前記フォーカス調整量として記憶するステップと、
    前記画像投射装置の移動を検出するステップと、
    前記移動の前に記憶された前記フォーカス調整量と、前記画像投射装置の投射方向の移動量とに基づいて、前記移動後の前記投射像上の前記ユーザ指示によって指定された位置にフォーカスを合わせるステップとを備える、画像投射方法。
  6. 画像データに応じた投射光をレンズを介してスクリーンに対して投射するように画像投射装置を制御するためのプログラムであって、
    前記画像投射装置は、前記レンズの投射方向の位置を移動させることで、前記投射光が前記スクリーン上に形成する投射像におけるフォーカスを調整するための調整手段を含み、
    前記投射像の予め規定された位置にフォーカスを合わせるステップと、
    前記フォーカスの調整を指示するユーザ指示に従って、前記投射像上の前記ユーザ指示によって指定された位置にフォーカスを合わせるステップと、
    前記ユーザ指示に従って前記投射像上の指定された位置にフォーカスを合わせるステップでの前記レンズの移動量に基づく値を、前記フォーカス調整量として記憶するステップと、
    前記画像投射装置の移動を検出するステップと、
    前記移動の前に記憶された前記フォーカス調整量と、前記画像投射装置の投射方向の移動量とに基づいて、前記移動後の前記投射像上の前記ユーザ指示によって指定された位置にフォーカスを合わせるステップとを前記画像投射装置に実行させる、画像画像投射装置の制御プログラム。
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