JP2012093464A - 表示体 - Google Patents

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Shinichiro Suzuki
慎一郎 鈴木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】 光回折構造を持ち、見かけ上は通常の回折画像を表示しながら、所定の観察条件の下では、特別な用具を用いることなく、隠し画像が視認可能となる表示体を提供する。
【解決手段】 表示体1はセル3からなり、隠し画像となる図柄A11を構成するセルは、可視光の波長より短い格子ピッチを持ち、通常の状態で表示される図柄B12を構成するセルと混在して表示領域に配置される。図柄A11のセル数を図柄B12のセル数より少なくすることで、通常の観察状態では図柄A11は視認不可となり、特定の観察条件、すなわち、図柄A11のセルは1次の回折光が見え、かつ図柄B12のセルは2次の回折光が見える状態とすることで図柄A11を明瞭に視認可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に偽造防止分野に適用される表示体に関し、特に、回折格子を用い、通常の観察条件では不可視状態にある隠し画像が、利用時には簡便な方法で目視可能となるような表示体に関する。
商品や物品の真正性を確認するための真偽判定手段としては、従来より多様な方法が提案されており、特に回折格子を利用した表示体は、ラベルや転写箔などに加工された形態で広く用いられている。回折格子を用いた表示体は、その独特の光学特性から、装飾性とともにコピー牽制などの偽造防止効果も併せ持ち、また、微細加工を伴い高度な生産技術を要する一方で一旦原版を製作すれば量産性に優れ比較的低コストで製造可能なことが特徴として挙げられる。
ところが、回折格子の作成技術が広く知られるようになるとともに、一見したところでは本物と酷似した偽物が出回るに至り、装飾性やコピー牽制効果などの回折格子の特徴を活かしながらも一段と高度な視覚効果や偽造防止効果を持つ真偽判定媒体が求められている。
特許文献1において、光回折構造体に隠しパターンを埋め込み、目視状態では通常の表示パターンが観察でき、隠しパターンは判読困難であるが、判別具を重ね合わせることで隠しパターンが判読可能となる表示体に関する技術が開示されている。
しかし、判別具を必要とする真正性確認手段は、広く流通するような物品や商品には適用が難しい。そのため、業界においては、真正性を確認する際に、特段の器具も必要とせずに目視で確認できること、すなわち「見てわかる」手軽さも強く求められている。
特開2004−212927号公報
そこで、本発明は、光回折構造を利用し、見かけ上は通常の回折画像を表示しながら、所定の観察条件の下では隠し画像が視認可能となる表示体を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の表示体は、
異なる回折特性を持つ少なくとも第1および第2の回折格子からなるセルの集合が同一領域内に混在して配置され、第1の回折格子からなるセルは第1の図柄を構成し、第2の回折格子からなるセルは第2の図柄を構成してなり、前記セルの集合に対して、所定の光源から光を照射した際に前記各回折格子がなす回折光により第1および第2の図柄がそれぞれ可視可能に再生される表示体であって、
前記第1の回折格子は可視光の波長より短い格子ピッチからなり、前記第2の回折格子は可視光の波長または可視光の波長より長い格子ピッチからなることを特徴とする。
なお、好ましくは、前記第1の回折格子の格子ピッチは500nm以下であり、前記第2の回折格子の格子ピッチは500〜1500nmである。
また、前記第1の図柄を構成するセルの数は前記第2の図柄を構成するセルの数より小であることを特徴とする。
さらに、好ましくは、前記第1の図柄を構成するセルの数は、前記第2の図柄を構成するセルの数の1/20〜1/5の範囲にある。
本発明の表示体は、回折光の干渉性の相違するセルからなる異なる図柄を同一領域内に埋め込むことにより、一方の図柄が通常の観察状態では不可視となり、特定の観察状態では再生するので、特別な用具を用いる必要がない。したがって、本発明の表示体は、物品に付加するなどして真正性の判定や偽造防止の効果を発揮する。
本発明の表示体の原理を説明するための模式図。 光源と観察点の関係を示す図。 本発明の表示体の観察状態を示す図。 本発明の表示体の実施例を示す図。 比視感度を示す図。
図1は、本発明の表示体の原理を説明するための模式図である。
ここで、図1(a)は、表示体1を構成する図柄A11と図柄B12とをそれぞれ分けた状態を表わした図である。また、図1(b)は、図柄A11と図柄B12を一つの媒体上に合成した状態を表わした図である。また、また、図1(c)は、図1(b)の部分拡大図である。
光回折構造を持つ表示体1は、表示領域4をマトリクス状に分割したセル3で構成され、部分拡大図が示すように、それぞれのセル3には、第1の図柄にあたる図柄A11を構成する回折格子A5、または第2の絵柄にあたる図柄B12を構成する回折格子A5の何れかが配置されている。なお、回折格子A5は第1の回折格子、回折格子B6は第2の回折格子にあたる。
回折格子A5と回折格子B6は少なくとも格子ピッチが異なっており、かつ、回折格子A5の格子ピッチは可視光の波長より短く、回折格子B6の格子ピッチは可視光の波長または可視光の波長より長く設定されている。
また、回折格子A5を持つセルの数は、回折格子B6を持つセルの数より少ない方がより一層視認性が向上する。具体的には、両者の比は1対20〜1対5が好ましい。
図2は、本発明の表示体1に対する光源と観察点の関係を示す図である。同図において、回折格子を表わす式として、
λ=d(sinθ1+sinθ2)/n ――――(1)式
ただし λ:波長
d:回折格子の格子ピッチ
θ1:入射角
θ2:回折角
n:回折の次数
となることが知られている。
図3は、本発明の表示体1の観察状態を示す図である。図3に対して上記(1)式を適用すると以下のようになる。なお、図3の例では、図1の回折格子A5と回折格子B6に対応する回折格子A5の格子ピッチdaと回折格子B6の格子ピッチdbをそれぞれda=400nm、db=1000nmとする。
<通常の観察状態>
図3(A)は通常の観察条件を想定して、θ1=0°、θ2=45°、すなわち光源を真上から照射し45°の角度で観察したときの態様を示しており、このとき、(1)式より、回折格子B6は、n=1でλ≒700nmの回折像を作り、回折格子A5はn=1でλ≒280nmの回折像を作ることになる。ところがλ≒280nmは可視光の波長から外れるため知覚できず回折格子A5は光っては見えない。また、表示領域4に占める回折格子A5のセルの数は回折格子B6のセルの数より少ないため、光らない回折格子A5のセルは認識できない。したがって、通常の観察状態では、回折像31のように、隠し画像である図柄A11の「A」の形状は視認できない。
<隠し画像の観察状態>
図3(B)は、θ1=80°、θ2=45°、すなわち光源をほぼ水平方向から照射し45°の角度で観察した場合である。このとき、(1)式より、回折格子A5はn=1でλ≒670nmの回折像を作り、回折格子B6は、n=2でλ≒850nmの回折像を作る。
ここで、回折格子B6の回折光に着目すると、2次の回折光(n=2)は1次の回折光(n=1)に比べ光強度は数%〜10数%であるので、回折格子B6の回折像は暗く、観察点22では、回折像32のように、図柄A11が明瞭に観察される。
なお、本願発明者の試行によれば、回折格子A5のセルの数を回折格子B6のセルの数の1/20〜1/5とすることで、図柄A11が明瞭に判読できる良好な結果を得た。
<格子ピッチについて>
回折格子A5の格子ピッチdaが500nm以下であれば、(1)式と図5の比視感度図から、回折格子A5の回折像の波長は可視光の範囲から外れるので、通常の観察条件では回折格子A5は光って見えない。なお、通常の観察条件とは、θ1、θ2とも60°以下であることを想定している。
また、通常の観察条件では、
0<sinθ1+sinθ2<√(3) (θ1<60°、θ2<60°)
ただし √(3)は「ルート3」を示し、√(3)≒1.7である。
にあるので、回折格子B6の格子ピッチdbが、少なくとも500〜1500nmにあれば、(1)式より、θ1<60°、θ2<60°の範囲で回折格子B6の1次(n=1)の回折光が観察できる観察点22が存在する。すなわち、図柄B12は見えるが図柄A11は見えない。
なお、可視光の波長は、図5を参照して、400nm〜700nmとしている。
<実施例>
図4は、本発明の表示体の実施例であり、例えば図柄Bにあたるパターンは、図4(a)のような、偽造防止用途にしばしば用いられる地紋模様である。また、図柄B42を、少数の特定の観察点でなく、多様な観察点で視認できるよう設定することも可能である。また、例えば、図柄Bに異なる複数の図柄を割当て、これらを切り換えて表示することも可能である。このようなパターンは、図柄B42を構成する各セルの回折格子の格子角度、格子ピッチ、格子密度を様々に変化させ配置することで実現できる。
図4(b)は隠し画像が現われたときの観察状態であり、図柄B42とともに隠し画像である図柄Aの「A」の形状が視認される。
このように、本発明の表示体によれば、装飾性とともに隠し画像による真正性判別効果を持ち、量産性にも優れた偽造防止媒体が実現できる。
1 表示体
2 回折格子
3 セル
4 表示領域
5 回折格子A
6 回折格子B
11 図柄A
12 図柄B
21 光源
22 観察点

Claims (4)

  1. 異なる回折特性を持つ少なくとも第1および第2の回折格子からなるセルの集合が同一領域内に混在して配置され、
    第1の回折格子からなるセルは第1の図柄を構成し、第2の回折格子からなるセルは第2の図柄を構成してなり、
    前記セルの集合に対して、所定の光源から光を照射した際に前記各回折格子がなす回折光により第1および第2の図柄がそれぞれ可視可能に再生される表示体であって、
    前記第1の回折格子は可視光の波長より短い格子ピッチからなり、
    前記第2の回折格子は可視光の波長または可視光の波長より長い格子ピッチからなることを特徴とする表示体。
  2. 前記第1の回折格子の格子ピッチは500nm以下であり、
    前記第2の回折格子の格子ピッチは500〜1500nmであることを特徴とする請求項1に記載の表示体。
  3. 前記第1の図柄を構成するセルの数は前記第2の図柄を構成するセルの数より小であることを特徴とする請求項1または2記載の表示体。
  4. 前記第1の図柄を構成するセルの数は、前記第2の図柄を構成するセルの数の1/20〜1/5の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示体。

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