JP2012091393A - 記録装置 - Google Patents

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JP2012091393A
JP2012091393A JP2010240486A JP2010240486A JP2012091393A JP 2012091393 A JP2012091393 A JP 2012091393A JP 2010240486 A JP2010240486 A JP 2010240486A JP 2010240486 A JP2010240486 A JP 2010240486A JP 2012091393 A JP2012091393 A JP 2012091393A
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JP2010240486A
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Takashi Sono
崇志 園
Ryoichi Shuto
亮一 首藤
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】分岐した形状を有する送り経路において、被記録媒体の誤進入や衝突を考慮した記録装置を提供する。
【解決手段】記録装置は、被記録媒体P1が送られる共通経路Kと、送りローラー対36と、前記共通経路Kの接続部11において接続された第1経路K1および第2経路K2と、を備え、第1モードのとき、被記録媒体は、前記第1経路K1から前記共通経路Kに送られ、第2モードのとき、被記録媒体は、前記送りローラー対36によってニップされた状態で、一度前記共通経路Kから前記第2経路K2に送られた後に、前記第2経路K2から前記共通経路Kに送られる構成であり、前記接続部11に設けられ、前記第2モードにおいて、前記共通経路Kから前記接続部11へ送られる被記録媒体P1を前記第2経路K2へ案内する案内手段14を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、被記録媒体が送られる送り経路において、分岐した形状の経路を有する記録
装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、
レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるもの
とする。
従来では、特許文献1および特許文献2に示す如く、記録装置は、媒体の種類に応じて
媒体が送られる経路が異なる構成だった。
図8(A)(B)に示すのは、従来技術の記録装置における媒体が送られる経路を示す
側面図である。
図8(A)に示す如く、記録装置60は、上側経路64と、下側経路65と、送り経路
61と、ローラー対66とを備えていた。このうち、上側経路64は、普通紙67が送ら
れるように設けられていた。具体的には、図示しない載置部に載置された普通紙67が図
示しない記録部へローラー対66によって送られる際、上側経路64から送り経路61を
通って送られるように設けられていた。
また、下側経路65は、普通紙67より比較的剛性が高いボード紙やCDRトレイが送
られるように設けられていた。具体的には、記録時の送り方向下流側にセットされたボー
ド紙やCDRトレイが、送り経路61から一度記録時の送り方向上流側である下側経路6
5へ送られ、その後、記録時の送り方向下流側の記録部へローラー対66によって送られ
るように設けられていた。言い換えると、比較的剛性が高い媒体は、側視湾曲した上側経
路64を使用せず、比較的真っ直ぐな経路によって送られるように構成されていた。
ここで、比較的真っ直ぐな経路を使用して普通紙67を送ることは可能なので、普通紙
67を、ボード紙やCDRトレイと同様にセットして記録を実行したいというニーズがあ
る。
特開2006−88657号公報 特開2003−211757号公報
しかしながら、図8(B)に示す如く、普通紙67をセットする際、図8(A)の状態
から普通紙67を記録時の送り方向上流側へ移動させる。ここで、普通紙67はコシが弱
いため軽くカールすることがある。係る場合、送り経路61における記録時の送り方向上
流側である上側経路64と下側経路65とが接続する接続部62において、接続案内部6
3の先端より普通紙67の進行方向先端が上方に位置することがある。そして、普通紙6
7がさらに上流側へ移動すると、普通紙67の前記先端が上側経路64に誤って進入する
虞がある。また、普通紙67の前記先端が接続案内部63の先端に衝突して普通紙67の
先端が破損してしまう虞が生じる。さらに、普通紙67が詰まってしまう虞が生じる。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、分岐した形状を有
する送り経路において、被記録媒体の誤進入や衝突を考慮した記録装置を提供することで
ある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体が送られる共
通経路と、前記共通経路上に設けられ、駆動ローラーと従動ローラーとを有する送りロー
ラー対と、前記共通経路の接続部において接続された第1経路および第2経路と、前記共
通経路上における前記送りローラー対を基準とした前記接続部側と反対側に、被記録媒体
に対して記録する記録部と、を備え、被記録媒体を送るモードである第1モードおよび第
2モードが切り換え可能に設けられており、前記第1モードのとき、被記録媒体は、前記
第1経路から前記共通経路に送られ、前記記録部によって記録され、前記第2モードのと
き、被記録媒体は、前記送りローラー対によってニップされた状態で、一度前記共通経路
から前記第2経路に送られた後に、前記第2経路から前記共通経路に送られ、前記記録部
によって記録される構成であり、前記接続部に設けられ、前記第2モードにおいて、前記
共通経路から前記接続部へ送られる被記録媒体を前記第2経路へ案内する案内手段を備え
ていることを特徴とする。
本態様によれば、被記録媒体を前記共通経路から前記接続部側へ送る際、被記録媒体の
進行方向先端側を前記第2経路へ案内することができる。その結果、被記録媒体の前記先
端側が前記第1経路に誤って進入する虞がない。また、被記録媒体の進行方向先端が前記
接続部に衝突する虞がない。即ち、被記録媒体の前記先端が破損する虞がない。また、該
先端が前記接続部に引っ掛かって詰まる虞がない。前記第1モードおよび前記第2モード
を有する構成の場合に、特に有効である。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記従動ローラーを回動自在に保持する
ローラーホルダーをさらに備え、前記案内手段は、前記ローラーホルダーを利用して構成
されていることを特徴とする。
本態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記ローラーホルダーを利用す
ることにより、前記案内手段を容易に構成することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記送りローラー対は、前記駆動ローラ
ーと前記従動ローラーとが接近した第1状態と、該第1状態より前記駆動ローラーと前記
従動ローラーとが離間した第2状態とを切り換え可能であり、該切り換えにより、前記ロ
ーラーホルダーの姿勢が変化する構成であり、前記第2状態のとき、前記案内手段が前記
案内する構成であることを特徴とする。
本態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、必要なときに前記案内手段の前
記案内する機能を発揮することができる。
例えば、前記第2状態に切り換えた状態で、ユーザーが、被記録媒体を前記共通経路か
ら前記接続部側へ送りながらセットする。この際、被記録媒体の進行方向先端側を、前記
第2経路へ案内することができる。言い換えると、被記録媒体の進行方向先端側が前記第
1経路に誤って進入することを防止することができる。また、被記録媒体の進行方向先端
が前記接続部に衝突することを防止することができる。
本発明の第4の態様は、第2または第3の態様において、前記案内手段における被記録
媒体と接触する箇所は、平坦な面であることを特徴とする。
本態様によれば、第2または第3の態様と同様の作用効果に加え、前記接触する箇所は
平坦な面であるので、被記録媒体に対して強い力が作用した場合であっても被記録媒体を
傷つける虞がない。言い換えると、被記録媒体が送られる方向に対する幅方向において、
接触面積を広くすることにより、前記案内手段が被記録媒体を押圧する箇所が集中しない
ように分散させることができる。その結果、被記録媒体に傷や押圧痕が生じることを防止
することができる。
本実施例のプリンターの内部を示す概略側面図(第1送りモードのとき)。 本実施例のプリンターの内部を示す概略側面図(第2送りモードのとき)。 本実施例のプリンターの内部を示す概略側面図(第3送りモードのとき)。 (A)(B)は本実施例の案内手段を示す側面図。 (A)(B)は本実施例の案内手段が媒体を案内している様子を示す側面図。 (A)(B)は記録時に用紙を送っている様子を示す側面図。 本実施例のローラーホルダーを下から見た斜視図。 従来技術における問題点を示す側面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一例としてのインクジェット
プリンター(以下「プリンター」と言う)の内部を示す概略側面図である。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録
材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及
びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述
した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して
、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ
等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光
ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、
バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射
する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
以下、媒体を送るモード毎に説明する。
[第1送りモードの場合]
図1に示すのは、第1送りモードにおいて、第1類の媒体の一例である普通紙を搬送し
記録するときにおけるプリンターの内部を示す概略側面図である。
ここで、「第1類の媒体」とは、後述するように第1送り手段26である給送ローラー
27によって第1送り経路上(R1)を送ることができる媒体をいう。具体的には、可撓
性を有する媒体であって、後述する第2送り手段35より小さい送り力を媒体に付与する
第1送り手段26によって送られる媒体であり、第1載置部22に積層された状態から一
枚ずつ送られる媒体をいう。また、「普通紙」とは、およそ重さ60〜90g/平方mの
普通に用いられる用紙をいう。この範囲外であってもよいのは勿論である。
図1に示す如く、プリンター1は、筐体2と、媒体を送る媒体送り装置42と、記録部
30と、を備えている。また、媒体送り装置42は、第1載置部22と、第1送り手段2
6と、分離手段28と、第2送り手段35と、記録部30と、第3送り手段38と、第1
排出部6と、を備えている。このうち、第1載置部22は、普通紙P1を載置することが
できるように設けられている。具体的には、第1載置部22は、ホッパー23と、第1エ
ッジガイド24と、を有している。
そして、ホッパー23は、載置された普通紙P1と一体となって、後述する給送ローラ
ー27に対して接離移動することができるように設けられている。また、第1エッジガイ
ド24は、ホッパー23と一体に給送ローラー27に対して接離移動し、普通紙P1の幅
方向両側において該幅方向Xにホッパー上を移動することができるように一対設けられて
いる。
従って、ホッパー上に載置された普通紙P1の両側側端をきれいに揃えることができる
。また、ホッパー上において、幅方向Xにおける普通紙P1の位置を精度良く決めること
ができる。
また、第1送り手段26は、ホッパー上の普通紙P1を送り方向下流側へ送ることがで
きるように設けられている。具体的には、第1送り手段26は、図示しない第1モーター
によって駆動する給送ローラー27を有している。
そして、ホッパー上の給送ローラー27に対して最上位の普通紙P1と接触したときの
摩擦力により、最上位の普通紙P1を送り方向下流側へ送ることができるように設けられ
ている。
尚、本実施例では、第1載置部22であるホッパー23が給送ローラー27に対して接
離移動する構成としたが、これに限られるものではない。ホッパー23と給送ローラー2
7とが相対的に接離移動する構成であればよい。言い換えると、給送ローラー27がホッ
パー23に対して接離移動する構成でもよいのは勿論である。
またさらに、分離手段28は、第1送り手段26によって送られる普通紙P1が複数枚
重なっている場合に余分な次位以降の普通紙P1を最上位の普通紙P1から分離すること
ができるように設けられている。具体的には、分離手段28は、一例として公知技術であ
る所定の負荷を伴って回転するローラーである所謂、リタードローラー29を有している

尚、分離手段28は、摩擦係数が高い素材で形成されたパッドでもよいのは勿論である
そして、最上位の普通紙P1の先端は、第1案内部43より記録時の送り方向下流側(
Y軸の矢印方向)に設けられた第2案内部44によって第2送り手段35へ案内されるよ
うに構成されている。
ここで、第1案内部43は、詳しくは後述する第2送りモードにおいて、普通紙P1、
専用紙P3、ボード紙、CD−Rトレイ等P2の媒体である場合に該媒体を案内するよう
に構成されている。
また、第2送り手段35は、普通紙P1の場合は第1送り手段26によって送られてき
た普通紙P1をさらに送り方向下流側の記録部30へ送ることができるように構成されて
いる。
尚、詳しくは後述する第2送りモードでは、普通紙P1、専用紙P3、ボード紙、CD
−Rトレイ等P2の媒体を記録時の送り方向上流側および下流側へ送ることができるよう
に構成されている。
具体的には、第2送り手段35は、第1ローラー対36を有している。第1ローラー対
36は、第2モーター41の動力によって駆動する第1駆動ローラー36aと、従動回転
する第1従動ローラー36bとによって構成されている。
さらに、第2送り手段35は、詳しくは後述するが第1接離移動手段37によって第1
駆動ローラー36aと第1従動ローラー36bとが相対的に接離移動することができるよ
うに構成されている。即ち、接近した第1状態と、離間した第2状態とを切り換え可能に
構成されている。本実施例では、第1従動ローラー36bが第1駆動ローラー36aに対
して接離移動することができるように設けられている。
尚、第1駆動ローラー36aが第1従動ローラー36bに対して接離移動する構成でも
よいのは勿論である。本実施例において第1従動ローラー36bが第1駆動ローラー36
aに対して接離移動する構成とした理由は、第1駆動ローラー36aへの動力伝達機構を
考慮すると駆動する側が移動可能な構成と比較して従動回転する側が移動可能な構成とす
る方が容易だからである。
また、接離移動させる手段である第1接離移動手段37としては、カム機構やギア機構
によって動力を伝達する機構を挙げることができる。
また、第1送り手段26から第2送り手段35へ普通紙P1が送られる際、送り方向に
対する普通紙P1の姿勢を正すための動作である所謂、スキュー取り動作を実行するよう
に構成されている。
スキュー取り動作は、所謂、「食い付き吐き出し方式」でも「突き当て方式」でもよい

ここで、「食い付き吐き出し方式」とは、第2送り手段35である第1ローラー対36
が普通紙P1の先端を一度挟持し、第1ローラー対36を逆転させて普通紙P1の先端側
を送り方向上流側へ逆送りする。そして、第1送り手段26である給送ローラー27と第
2送り手段35である第1ローラー対36との間において、普通紙P1を撓ませて普通紙
P1の先端を第1ローラー対36のニップラインに押し付けることにより、先端の姿勢を
ニップラインに倣わせる方式をいう。
即ち、第1ローラー対36に普通紙P1の先端を一度食い付かせた後、送り方向上流側
へ普通紙P1の先端側を吐き出すことにより普通紙P1を撓ませて先端の姿勢をニップラ
インに倣わせる方式をいう。
ここで、「ニップライン」とは、第1ローラー対36の外接する箇所が成す線をいう。
即ち、第1ローラー対36における挟圧する箇所が成す線である。
一方、「突き当て方式」とは、給送ローラー27によって普通紙P1を送り方向下流側
へ送り普通紙P1の先端を、停止している状態または逆転駆動している状態の第1ローラ
ー対36のニップラインに押し付けることにより、先端の姿勢をニップラインに倣わせる
方式をいう。即ち、第1ローラー対36に普通紙P1の先端を突き当てることにより先端
の姿勢をニップラインに倣わせる方式をいう。尚、給送ローラー27と第1ローラー対3
6との間において、普通紙P1を撓ませて先端の姿勢をニップラインに倣わせてもよいし
、撓ませずに先端の姿勢をニップラインに倣わせてもよい。
従って、普通紙P1の場合は、送り方向に対する普通紙P1の姿勢が傾いていたときで
あっても普通紙P1の姿勢を正してから記録部30へ送ることができる。
また、記録部30は、送られてきた普通紙等の媒体(P1〜P3)に対して記録を実行
することができるように構成されている。具体的には、記録部30は、記録ヘッド31と
、媒体支持部34と、を有している。
このうち、記録ヘッド31は、ノズル列32からインク滴を吐出することにより記録を
実行することができるように設けられている。また、媒体支持部34は、記録ヘッド31
と対向する位置に設けられている。そして、普通紙等の媒体(P1〜P3)を鉛直方向下
方から支持することにより、記録ヘッド31と普通紙等の媒体(P1〜P3)との間を所
定の間隔を保つことができるように設けられている。
尚、記録部30において、送られる媒体(P1〜P3)の材質、厚み等の種類に応じて
記録ヘッド31と、媒体支持部34との間のZ軸方向における間隔を調整することができ
るように構成されているものとする。言い換えると、記録ヘッド31と、媒体支持部34
とが相対的に変位することができるように構成されているものとする。この変位は、手動
でも自動でもよい。
ここで、Z軸の方向は、記録ヘッド31と媒体(P1〜P3)とが対向する方向である
記録ヘッド31が媒体支持部34に対して変位する構成でもよいし、逆に媒体支持部3
4が記録ヘッド31に対して変位する構成でもよい。これは、送られる媒体(P1〜P3
)と記録ヘッド31との接触を防止するためである。これにより、記録ヘッド31が破損
すること、汚れること、媒体(P1〜P3)が破損することや汚れることを防止すること
ができる。
またさらに、第3送り手段38は、記録部30より記録時の送り方向下流側に設けられ
、記録された媒体(P1〜P3)を送り方向下流側へさらに送ることができるように設け
られている。具体的に、第3送り手段38は、前述した第2送り手段35と同様に第2ロ
ーラー対39を有している。第2ローラー対39は、第2モーター41の動力によって駆
動する第2駆動ローラー39aと、従動回転する第2従動ローラー39bとによって構成
されている。
さらに、第3送り手段38は、第2接離移動手段40によって第2駆動ローラー39a
と第2従動ローラー39bとが相対的に接離移動することができるように構成されている
。即ち、接近した状態と、離間した状態とを切り換え可能に構成されている。本実施例で
は、第2従動ローラー39bが第2駆動ローラー39aに対して接離移動することができ
るように設けられている。
また、第1排出部6は、記録部30において記録された普通紙P1が第3送り手段38
によって送り方向下流側へ送られて排出される際、該普通紙P1を受け止めて積層するこ
とができるように設けられている。具体的に、第1排出部6は、第3送り手段38より記
録時の送り方向下流側であって鉛直方向下方に設けられた第1トレイ7を有している。従
って、連続して排出された普通紙P1を積層することができる。
以上、説明したように、第1送りモードの場合、普通紙P1は、第1載置部22から第
1排出部6までの経路である第1全体送り経路R1によって案内されるように構成されて
いる。
尚、図1において、理解を容易にするために第2排出部9(図2、図3参照)の図示は
省略してある。第2排出部9である第2トレイ10は、普通紙P1を第1トレイ上に排出
する妨げとならない位置に位置しているものとする。
[第2送りモードの場合]
次に、第2送りモードで普通紙(第1類の媒体)、第2類の媒体の一例であるボード紙
およびCD−Rトレイ等の媒体を送る場合について説明する。
ここで、「第2類の媒体」とは、後述するように第1送り手段26によって第1全体送
り経路上(R1)を送ることができない媒体をいう。具体的には、可撓性を有さない剛性
の高い媒体や、可撓性を有していても弾力が強い媒体をいう。また、「ボード紙」とは、
パネル(ボード)がメディアと一体になったものをいう。
図2に示すのは、第2送りモードにおける普通紙、ボード紙、CD−Rトレイ等を搬送
し記録するときにおけるプリンターの内部を示す概略側面図である。
図2に示す如く、可動案内部材25が閉じた状態では、第2トレイ10の上面、媒体支
持部34の上面、第2案内部44の上面および第1案内部43の上面によって側視一直線
上となるように構成されている。
そして、第2トレイ10の上面、媒体支持部34の上面、第2案内部44の上面および
第1案内部43の上面によって普通紙P1、ボード紙、CD−Rトレイ等P2が送られる
送り経路である第2全体送り経路R2が構成される。即ち、第2全体送り経路R2は、側
視一直線上に構成されている。この理由は、媒体がボード紙、CD−Rトレイ等P2の場
合、媒体が剛体であるためまたは弾力が強いため側視湾曲した第1全体送り経路上(R1
)を送ることができない。そのために側視一直線上に構成された第2全体送り経路R2を
第1全体送り経路R1とは別に設ける必要があるからである。
尚、普通紙P1や、後述する第3類の媒体(P3)の場合も第2類の媒体(P2)と同
様に第2全体送り経路上(R2)を送ることができることは言うまでもない。
ここで、「第3類の媒体」とは、「第2類の媒体」と同様に第1送り手段26によって
第1全体送り経路上(R1)を送ることができない媒体であって、可撓性の有しており「
第2類の媒体」と比較して弾力が弱い媒体をいう。第3類の媒体の一例として、「専用紙
」を挙げることができる。「専用紙」とは、普通紙P1とは異なり写真等の特定の目的に
使用するための用紙であって普通紙P1と比較して所謂、コシが強いものをいう。「コシ
」とは、弾力をいう。
具体的には、媒体が普通紙P1、ボード紙、CD−Rトレイ等P2の場合、ユーザーは
、普通紙P1、ボード紙、CD−Rトレイ等P2をプリンター1の前方の第2載置部8で
ある第2トレイ10に載置する。この際、操作部(図示せず)で媒体の種類を設定するこ
とにより、第1ローラー対36は、第1接離移動手段37によって前記離間した状態とな
る。同様に、第2ローラー対39は、第2接離移動手段40によって前記離間した状態と
なる。そして、ユーザーは、第2トレイ上において媒体の種類に応じて該媒体を所定の位
置に合わせる。
ここで、「所定の位置」とは、媒体(P1〜P3)の一部が第1ローラー対36の第1
駆動ローラー36aと第1従動ローラー36bとの間に位置する位置をいう。
その後、ユーザーは操作部(図示せず)を操作することにより記録実行開始の信号が制
御部へ送られる。これにより、第1ローラー対36は前記接近した状態に切り換えられる
。従って、媒体(P1〜P3)が第1ローラー対36によって挟持された状態となる。
ここで、第1ローラー対36と記録ヘッド31との間において、媒体(P1〜P3)の
有無を検出することができる第1センサー33が設けられている。従って、プリンター1
は、媒体(P1〜P3)がセットされたと判断することができる。この判断に基づいて、
制御部が第1ローラー対36を前記接近した状態に切り換える。仮に媒体(P1〜P3)
がセットされていないと判断した場合は、エラー表示をしてもよい。
尚、第2ローラー対39は前記離間した状態のままである。これは、第1ローラー対3
6によって媒体(P1〜P3)を送る精度を出すように構成されているからである。第2
ローラー対39を第1ローラー対36と同様に前記接近した状態に切り換えてもよいのは
勿論である。係る場合、前記「所定の位置」は、媒体(P1〜P3)の一部が第2ローラ
ー対39の第2駆動ローラー39aと第2従動ローラー39bとの間に位置する位置であ
ればよい。
そして、第1ローラー対36に挟持された媒体(P1〜P3)は、第1センサー33が
媒体(P1〜P3)を検出しなくなるまで、記録時の送り方向上流側へ送られる。この際
、媒体(P1〜P3)は、第2トレイ10、媒体支持部34、第2案内部44および第1
案内部43によって案内されながら第2全体送り経路上(R2)における記録時の送り方
向上流側へ移動する。
ここで、媒体(P1〜P3)の長さが長い場合、媒体(P1〜P3)における記録時の
送り方向上流側は、第1案内部43に案内されながら、筐体2の外側へ突出することがで
きるように構成されている。即ち、プリンター1の後方へ突出することができるように構
成されている。
そして、プリンター1は、第1センサー33が媒体(P1〜P3)を検出しなくなった
タイミングによって、媒体(P1〜P3)における記録時の送り方向下流端の位置を把握
することができる。即ち、記録時における媒体(P1〜P3)の先端の位置を把握するこ
とができる。これに基づいて第1ローラー対36を駆動させることにより、記録時におけ
る媒体(P1〜P3)の先端の位置を記録開始時の基準位置に合わせることができる。所
謂、頭出しである。
尚、このとき、媒体(P1〜P3)は第1ローラー対36に挟持されたままの状態であ
る。
その後、媒体(P1〜P3)は第1ローラー対36によって記録時の送り方向下流側へ
送られ、記録部30によって記録されるように構成されている。記録が完了すると、第1
ローラー対36によって媒体(P1〜P3)は記録時の送り方向下流側へさらに送られ、
第2トレイ10に排出される。即ち、ユーザーが媒体(P1〜P3)をセットした位置と
略同じ位置に排出される。
尚、操作部(図示せず)で媒体(P1〜P3)の種類を設定することにより、第2トレ
イ10が第3送り手段38より記録時の送り方向下流側であって鉛直方向Zにおいて同じ
高さとなる位置へ移動するように構成してもよい。第2トレイ10の移動は、図示しない
モーターの動力によって移動する構成でもよいし、手動で位置を切り換える構成でもよい

また、第1送りモードの場合の普通紙P1の排出を妨げない場合であって、第2トレイ
10の上面が媒体支持部34の上面と鉛直方向Zにおいて同じ高さであれば、第1送りモ
ードの場合と同じ位置であってもよい。係る場合、カバー部材5を前方に開く動作と連動
して第2トレイ10の位置が図2に示す位置まで移動する構成としてもよい。
また、制御部は、図示しない第2センサーを用いて可動案内部材25が図2に示す閉じ
た状態か否かを判定するように構成されているものとする。普通紙P1、ボード紙、CD
−Rトレイ等P2が送られる送り経路である第2全体送り経路R2が、プリンター1の後
方において開放された状態か否かを判断するためである。
そして、開いている場合はユーザーに対して注意をして閉じた状態とするように促すよ
うに構成されている。例えば、操作部(図示せず)に設けた液晶パネル等の表示部にその
旨を表示したり、警告音を発したりすることにより促すことができる。
[第3送りモードの場合]
続いて、第3送りモードで普通紙(第1類の媒体)、専用紙(第3類の媒体)の媒体を
送る場合について説明する。
図3に示すのは、第3送りモードにおける普通紙、専用紙を搬送し記録するときにおけ
るプリンターの内部を示す概略側面図である。
図3に示す如く、可動案内部材25が開いた状態では、第2トレイ10の上面、媒体支
持部34の上面、第2案内部44の上面および第1案内部43の上面により第1直線区間
S1が構成される。さらに、第1案内部43の上面における記録時の送り方向上流側およ
び可動案内部材25の揺動支点側によって側視湾曲した区間S2が構成される。またさら
に、可動案内部材25の自由端側によって第2直線区間S3が構成される。
そして、第1直線区間S1、側視湾曲した区間S2および第2直線区間S3によって普
通紙P1、専用紙P3が送られる送り経路である第3全体送り経路R3が構成される。即
ち、第3全体送り経路R3は、プリンター1の後方において側視湾曲した区間S2を有す
るように構成されている。この理由は、可撓性のある媒体である普通紙P1、専用紙P3
が、ボード紙、CD−Rトレイ等P2と同様に第2載置部8に載置され、記録実行前の段
階において記録時の送り方向上流側へ送られた際、普通紙P1、専用紙P3における記録
時の送り方向上流側を曲げるためである。
これにより、プリンター1の後方へ媒体(P1、P3)が突出する距離を、第2全体送
り経路R2を用いた場合と比較して短くすることができる。従って、プリンター1の後方
近傍に部屋の壁等の障害物があった場合であっても、記録実行前の段階においてプリンタ
ー1の後方へ突出した媒体(P1、P3)が障害物と接触する虞を殆ど無にすることがで
きる。その結果、普通紙P1および専用紙P3の場合、第2全体送り経路R2ではなく第
3全体送り経路R3を使用することにより、プリンター1の後方において第2全体送り経
路R2の使用時に必要であった十分に広い空間を確保する必要がない。
即ち、第3送りモードの場合、プリンター1の後方に十分な広い空間を確保するために
プリンター1を前方へ移動させるユーザーの手間を無くすことができる。
尚、専用紙P3は普通紙P1と比較して弾力が強く、送り経路との間で生じる摩擦抵抗
等が大きい。そのため、給送ローラー27では十分な送り力を専用紙P3に対して付与す
ることが困難であり、第1全体送り経路R1で普通紙P1と同様には送ることができない
このような理由により、専用紙P3は、ボード紙、CD−Rトレイ等P2と同様に第2
載置部8に載置され、第1ローラー対36に挟持されて記録時の送り方向上流側および下
流側へ送られるように構成されている。尚、普通紙P1も第3全体送り経路R3で専用紙
P3と同様に送ることができることは言うまでもない。
ここで、第1ローラー対36は、媒体(P1、P3)をしっかりと挟持する構成である
ことにより、給送ローラー27と比較して、媒体(P1、P3)に対して大きい送り力を
付与することができるものとする。
そして、専用紙P3は、第1全体送り経路R1で普通紙P1と同様には送ることはでき
ないが、ボード紙、CD−Rトレイ等P2と比べて、可撓性を有しており、弾力が弱い媒
体であるものとする。
その後、前述したボード紙、CD−Rトレイ等P2の場合と同様に、第1ローラー対3
6に挟持された媒体(P1、P3)は、第1センサー33が媒体(P1、P3)を検出し
なくなるまで、記録時の送り方向上流側へ送られる。この際、媒体(P1、P3)は、第
2トレイ10、媒体支持部34、第2案内部44、第1案内部43および可動案内部材2
5によって案内されながら第3全体送り経路上(R3)における記録時の送り方向上流側
へ移動する。
そして、プリンター1は、第1センサー33が媒体(P1、P3)を検出しなくなった
タイミングによって、媒体(P1、P3)における記録時の送り方向下流端の位置を把握
することができる。即ち、記録時における媒体(P1、P3)の先端の位置を把握するこ
とができる。これに基づいて第1ローラー対36を駆動させることにより、記録時におけ
る媒体(P1、P3)の先端の位置を記録開始時の基準位置に合わせることができる。所
謂、頭出しである。
尚、このとき、媒体(P1、P3)は第1ローラー対36に挟持されたままの状態であ
る。
その後、媒体(P1、P3)は第1ローラー対36によって記録時の送り方向下流側へ
送られ、記録部30によって記録されるように構成されている。そして、記録が完了する
と、第1ローラー対36によって媒体(P1、P3)は記録時の送り方向下流側へさらに
送られ、第2トレイ10に排出される。即ち、ユーザーが媒体(P1、P3)をセットし
た位置と略同じ位置に排出される。
続いて、本実施例の案内手段について説明する。
図4(A)(B)に示すのは、本実施例の案内手段を示す側面図である。このうち、図
4(A)は第1従動ローラーが第1駆動ローラーに接近した第1状態である。一方、図4
(B)は第1従動ローラーが第1駆動ローラーから離間した第2状態である。
図4(A)(B)に示す如く、第1接離移動手段37として、ローラーホルダー15と
、カム19とが設けられている。
第1従動ローラー36bはローラーホルダー15によって回動自在に保持されている。
また、ローラーホルダー15は、第1支点3を中心に揺動可能に設けられており、図示し
ないばねによって図中における時計方向へ付勢されている。またさらに、カム19が第2
支点20を中心に回動可能に設けられて、カム19がローラーホルダー15に設けられた
カムフォロア4と接触し、押圧することにより、前記第1状態と前記第2状態とを切り換
えることができる。
ここで、第1送りモード〜第3送りモードで共通して媒体(P1〜P3)が送られる経
路である第2案内部上の経路を共通経路Kとする。そして、第1送りモードで普通紙P1
がホッパー23から送られる経路であって、第2案内部上の経路より記録時の送り方向上
流側の経路を第1経路K1とする。また、第2送りモードおよび第3送りモードで媒体(
P1〜P3)が送られる経路であって、第2案内部上の経路より記録時の送り方向上流側
の経路を第2経路K2とする。そして、共通経路Kから記録時の送り方向上流側へ向かっ
て第1経路K1と第2経路K2とに分岐するように接続された箇所を接続部11とする。
本実施例において、接続部11には、共通経路Kから送られた媒体(P1)を第2経路
K2へ案内する案内手段14が設けられている。案内手段14は、一例として、ローラー
ホルダー15における経路に面する箇所に設けられた突部16である。ここで、第1経路
K1および第2経路K2は、第3案内部12によって分岐する形状に構成されている。
そして、図4(B)に示す如く、前記第2状態では、突部16の頂部18は、第3案内
部12における接続部側の先端13の位置より、下がった位置となるように構成されてい
る。言い換えると、頂部18の位置は、第3案内部12の前記先端13の位置より、第2
経路K2の第1案内部側となるように構成されている。
図5(A)(B)に示すのは、本実施例の案内手段が普通紙を案内している様子を示す
側面図である。このうち、図5(A)は第2送りモードおよび第3送りモードにおいて普
通紙がセットされ、普通紙の記録時の上流端が第1ローラー対の間を通過して上流側へ送
られたときの様子を示す図である。一方、図5(B)は図5(A)よりさらに上流側へ送
られたときの様子を示す図である。
図5(A)(B)に示す如く、前述したように第2送りモードおよび第3送りモードで
も普通紙P1を送ることができる。係る場合、普通紙P1を記録時の送り方向下流側から
セットする。この際、第1ローラー対36は、互いに離間した前記第2状態である。そし
て、案内手段14としての突部16は、接続部11における第3案内部12の先端13よ
り記録時の送り方向下流側において、普通紙P1の記録時の上流端側と接触する。
さらに、突部16は、普通紙P1の記録時の上流端側を押し下げるように接触し、普通
紙P1の記録時の上流端を第2経路K2へ案内する。
その結果、普通紙P1の記録時の上流端が第1経路K1に誤って進入する虞がない。ま
た、普通紙P1の記録時の上流端が第3案内部12の先端13に衝突して破損する虞がな
い。
尚、普通紙P1の位置を所定の位置に合わせてセットした後は、前述したように第1ロ
ーラー対36は、互いに接近した前記第1状態に切り換えられる。そして、普通紙P1は
、一度記録時の送り方向上流側へ送られた後、下流側へ送られながら記録される。
また、セットしたとき、普通紙P1の記録時の送り方向上流端の位置は、接続部11よ
り上流側、下流側のどちらでもよいのは言うまでもない。
図6(A)(B)に示すのは、記録時に普通紙を送っている様子を示す側面図である。
このうち、図6(A)は第1送りモードにおいて普通紙を記録時の送り方向下流側へ送っ
ている様子である。一方、図6(B)は第2送りモードおよび第3送りモードにおいて普
通紙を記録時の送り方向下流側へ送っている様子である。
図6(A)に示す如く、第1送りモードにおいて普通紙P1を記録時の送り方向下流側
へ送って記録するとき、第1ローラー対36は前記第1状態である。そして、案内手段1
4の突部16の頂部18の位置は、第3案内部12の先端13より上方である。従って、
案内手段14の突部16は、普通紙P1と接触しないので、普通紙P1を送ることに対し
て影響を与えない。仮に接触したとしても殆ど普通紙P1を送ることに対して影響を与え
ない。即ち、普通紙P1を送るとき、案内手段14が負荷を発生させる虞が殆どない。
図6(B)に示す如く、第2送りモードおよび第3送りモードにおいて普通紙P1を記
録時の送り方向下流側へ送って記録するとき、第1送りモードと同様、第1ローラー対3
6は前記第1状態である。従って、案内手段14の突部16は、普通紙P1と接触しない
ので、普通紙P1を送ることに対して影響を与えない。
即ち、案内手段14は、前述したように、第2送りモードおよび第3送りモードにおい
て、普通紙P1をセットする際のみに、普通紙P1の記録時の上流端に対して作用する。
尚、本実施例では、ローラーホルダー15を利用して案内手段14を構成したが、これ
に限られない。ローラーホルダー15とは別体に設けてもよいのは勿論である。本実施例
において、ローラーホルダー15を利用して案内手段14を構成したのは、第1ローラー
対36の前記第1状態と前記第2状態との切り換えによって、案内手段14が作用する状
態と、作用しない状態とを切り換えることができるからである。
図7に示すのは、本実施例のローラーホルダーを下から見た斜視図である。尚、第1従
動ローラーの図示は省略する。
図7に示す如く、ローラーホルダー15に設けられた案内手段14としての突部16は
、媒体が送られる方向に対する幅方向Xにおいて、平坦な面となるように形成されている
。即ち、突部16における普通紙P1と接触する箇所17は、前記平坦な面である。
ここで、仮に突部における媒体と接触する箇所をリブ状に形成したとすると、普通紙P
1に対して押さえ付けるように作用する際、接触面積が小さくなるため、接触した箇所に
押圧力が集中し、普通紙P1にリブの圧痕が生じる虞がある。
そこで、本実施例では、突部16における普通紙P1と接触する箇所17は、前記平坦
な面とする。これにより、普通紙P1に前記リブの圧痕が生じることを防止することがで
きる。
尚、ローラーホルダー15の下側面21における突部以外の箇所には、リブ21a、2
1a…が形成されているが、普通紙P1に対して強い押圧力が作用しないので、普通紙P
1に圧痕が生じることはない。接触面積を少なくすることにより、滑らかに媒体を送り方
向Yに案内することができる。
また、案内手段14が前記案内することに関しては、突部16における前記接触する箇
所17が平坦な面である構成に限らない。また、案内手段14の形状は、案内することが
できればよく突部に限らない。
本実施例の記録装置であるプリンター1は、被記録媒体の一例である普通紙P1が送ら
れる共通経路Kと、共通経路上に設けられ、駆動ローラーである第1駆動ローラー36a
と従動ローラーである第1従動ローラー36bとを有する第1ローラー対36である第1
ローラー対36と、共通経路Kの接続部11において接続された第1経路K1および第2
経路K2と、共通経路上における第1ローラー対36を基準とした接続部側と反対側に、
普通紙P1に対して記録する記録部30と、を備え、普通紙P1を送るモードである第1
モードとしての第1送りモードおよび第2モードとしての第2送りモード(第3送りモー
ド)が切り換え可能に設けられており、第1送りモードのとき、普通紙P1は、第1経路
K1から共通経路Kに送られ、記録部30によって記録され、第2送りモード(第3送り
モード)のとき、普通紙P1は、第1ローラー対36によってニップされた状態で、一度
共通経路Kから第2経路K2に送られた後に、第2経路K2から共通経路Kに送られ、記
録部30によって記録される構成であり、接続部11に設けられ、第2送りモード(第3
送りモード)において、共通経路Kから接続部11へ送られる普通紙P1を第2経路K2
へ案内する案内手段14を備えていることを特徴とする。
また、本実施例において、第1従動ローラー36bを回動自在に保持するローラーホル
ダー15をさらに備え、案内手段14は、ローラーホルダー15を利用して構成されてい
ることを特徴とする。具体的には、ローラーホルダー15に形成した突部16である。
またさらに、本実施例において、第1ローラー対36は、第1駆動ローラー36aと第
1従動ローラー36bとが接近した第1状態と、該第1状態より第1駆動ローラー36a
と第1従動ローラー36bとが離間した第2状態とを切り換え可能であり、該切り換えに
より、ローラーホルダー15の姿勢が変化する構成であり、前記第2状態のとき、案内手
段14が前記案内する構成であることを特徴とする。
また、本実施例において、案内手段14における普通紙P1と接触する箇所17は、平
坦な面であることを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲
内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言
うまでもない。
1 プリンター、2 筐体、3 第1支点、4 カムフォロア、5 カバー部材、
6 第1排出部、7 第1トレイ、8 第2載置部、9 第2排出部、
10 第2トレイ、11 接続部、12 第3案内部、13 先端、14 案内手段、
15 ローラーホルダー、16 突部、17 接触する箇所、18 頂部、19 カム、
20 第2支点、21 下側面、21a リブ、22 第1載置部、23 ホッパー、
24 第1エッジガイド、25 可動案内部材、26 第1送り手段、
27 給送ローラー、28 分離手段、29 リタードローラー、30 記録部、
31 記録ヘッド、32 ノズル列、33 第1センサー、34 媒体支持部、
35 第2送り手段、36 第1ローラー対、36a 第1駆動ローラー、
36b 第1従動ローラー、37 第1接離移動手段、38 第3送り手段、
39 第2ローラー対、39a 第2駆動ローラー、39b 第2従動ローラー、
40 第2接離移動手段、41 第2モーター、42 媒体送り装置、
43 第1案内部、44 第2案内部、60 (従来技術の)記録装置、
61 送り経路、62 接続部、63 接続案内部、64 上側経路、65 下側経路、
66 ローラー対、67 普通紙、K 共通経路、K1 第1経路、K2 第2経路、
P1 普通紙(第1類の媒体)、
P2 ボード紙またはCD−Rトレイ(第2類の媒体)、
P3 専用紙(第3類の媒体)、R1 第1送りモードの経路(第1全体送り経路)、
R2 第2送りモードの経路(第2全体送り経路)、
R3 第3送りモードの経路(第3全体送り経路)、S1 第1直線区間、
S2 側視湾曲した区間、S3 第2直線区間、X 幅方向、Y 記録時の送り方向、
Z 記録ヘッドと媒体とが対向する方向(鉛直方向)

Claims (4)

  1. 被記録媒体が送られる共通経路と、
    前記共通経路上に設けられ、駆動ローラーと従動ローラーとを有する送りローラー対と

    前記共通経路の接続部において接続された第1経路および第2経路と、
    前記共通経路上における前記送りローラー対を基準とした前記接続部側と反対側に、被
    記録媒体に対して記録する記録部と、を備え、
    被記録媒体を送るモードである第1モードおよび第2モードが切り換え可能に設けられ
    ており、
    前記第1モードのとき、被記録媒体は、前記第1経路から前記共通経路に送られ、前記
    記録部によって記録され、
    前記第2モードのとき、被記録媒体は、前記送りローラー対によってニップされた状態
    で、一度前記共通経路から前記第2経路に送られた後に、前記第2経路から前記共通経路
    に送られ、前記記録部によって記録される構成であり、
    前記接続部に設けられ、前記第2モードにおいて、前記共通経路から前記接続部へ送ら
    れる被記録媒体を前記第2経路へ案内する案内手段を備える記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記従動ローラーを回動自在に保持するローラー
    ホルダーをさらに備え、
    前記案内手段は、前記ローラーホルダーを利用して構成されている記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、前記送りローラー対は、前記駆動ローラーと前記
    従動ローラーとが接近した第1状態と、該第1状態より前記駆動ローラーと前記従動ロー
    ラーとが離間した第2状態とを切り換え可能であり、該切り換えにより、前記ローラーホ
    ルダーの姿勢が変化する構成であり、
    前記第2状態のとき、前記案内手段が前記案内する構成である記録装置。
  4. 請求項2または3に記載の記録装置において、前記案内手段における被記録媒体と接触
    する箇所は、平坦な面である記録装置。
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