JP2012091389A - 版装着装置および版装着方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】装着した印刷用版にたるみが生じることなく印刷することが可能な版装着装置、および版装着方法を提供する。
【解決手段】版装着装置1は、版駆動軸31の外周に固定して設けられて、前記版駆動軸31の先端側から印刷用版2が装着される円筒状の版装着面12を有する版胴11を備え、前記版胴11の外周には、前記版駆動軸31の先端側から前記印刷用版2の前記係合部23が嵌められる周方向位置決め溝122と、前記版胴11の径方向外側および径方向内側へ移動可能に形成された版固定部材121と、が設けられ、前記版固定部材121は、前記版胴11の外周上で前記周方向位置決め溝122に対向する側に少なくとも一つ配置され、前記版胴11に装着された前記印刷用版2の一部分を前記版胴11の径方向内側から径方向外側へ移動させて当該部分を押圧することにより、前記印刷用版2を前記版胴11の版装着面12に密着固定させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷用版を取り付けて使用する版装着装置、および版装着方法に関する。
近年、印刷機に印刷用版を装着する版装着装置として、版駆動軸に固定される版胴の外周に円筒状の印刷用版が装着されるようになったものが知られている。
このような版装着装置では、円筒状の印刷用版を装着する際における作業効率及び位置決め精度の向上が望まれていた。
そこで、下記特許文献1では、版装着装置よりエアーを噴出することで印刷用版の着脱を容易にする印刷装置が提案されている。特許文献2では、シリンダ部の外周の内側に永久磁石を設け、磁気力により印刷用版をシリンダ部の外周面に吸着させながら装着する版装着装置が提案されている。
また、特許文献3では、円筒形状の版胴の外周の一部を平面状に切り欠き加工されて外周長を短くする切欠部と、当該切欠部の近傍に印刷用版の装着位置を固定するための周方向位置決め溝とを版胴に形成し、印刷用版の版部のない部分を径方向内側から径方向外側に押して版を版胴の版装着面に密着固定させる版固定部材を切欠部に設けて、印刷用版に設けた係合部を前記周方向位置決め溝に係合させて印刷用版を固定するように構成された版装着装置が提案されている。
特開2006−272682号公報 特開2010−12616号公報 特開2010−42531号公報
しかしながら、特許文献3に記載の版装着装置では、版固定部材で印刷用版の内側から押圧して張力を与えた場合であっても、版胴の周方向位置決め溝と係合する印刷用版の係合部が張力付与の障害となり、印刷用版にたるみが生じる問題があった。
例えば、周方向位置決め溝を中心とした左右の一方に版固定部材を配し、版固定部材で印刷用版を押圧することで、印刷用版の版固定部材側には張りが与えられる。しかし、印刷用版の版固定部材が配されていない側では、印刷用版の係合部が版胴の周方向位置決め溝に係合する構成が、版固定部材の押圧力で印刷用版に与える張力を阻害する要因となり、周方向位置決め溝の左右で印刷用版に均等な張りを与えることができず、印刷用版にたるみが生じていた。
印刷用版にたるみが生じると印刷画像の印刷位置にズレが発生し、印刷精度が低下してしまう。
本発明は、上述した技術背景に鑑み、装着した印刷用版にたるみが生じることなく、印刷精度をより向上させることが可能な版装着装置、および版装着方法の提供を目的とする。
即ち、本発明は下記[1]〜[6]に記載の構成を有する。
[1] 円筒状に形成された版本体の外周部の一部に版部が設けられ、前記版本体の内周に内向きに突出してのびる係合部が形成されている印刷用版を装着するために、印刷機の版駆動軸に固定して設けられる版装着装置であって、
前記版駆動軸の外周に固定して設けられて、前記版駆動軸の先端側から前記印刷用版が装着される円筒状の版装着面を有する版胴を備え、
前記版胴の外周には、前記版駆動軸の先端側から前記印刷用版の前記係合部が嵌められる周方向位置決め溝と、前記版胴の径方向外側および径方向内側へ移動可能に形成された版固定部材と、が設けられ、
前記版固定部材は、前記版胴の外周上で前記周方向位置決め溝に対向する側に少なくとも一つ配置され、前記版胴に装着された前記印刷用版の一部分を前記版胴の径方向内側から径方向外側へ移動させて当該部分を押圧することにより、前記印刷用版を前記版胴の版装着面に密着固定させることを特徴とする版装着装置。
[2] 前記版固定部材が前記印刷用版の内周部分に当接する当接面は、前記版胴の外周面と同じ曲率の曲面状に形成されていることを特徴とする前項1に記載の版装着装置。
[3] 前記版固定部材の前記当接面は、前記版胴の前記版装着面と同じ高さに位置させるように構成されることを特徴とする前項2に記載の版装着装置。
[4] 円筒状に形成された版本体の外周部の一部に版部が設けられ、前記版本体の内周に内向きに突出してのびる係合部が形成されている印刷用版を装着するために、印刷機の版駆動軸に固定して設けられる版装着方法であって、
前記版駆動軸の外周に固定して設けられ、円筒状の版装着面と、前記版装着面に前記印刷用版の前記係合部を係合するための周方向位置決め溝を設ける版胴の外周面上において、前記周方向位置決め溝に対向する側に少なくとも一つ配置され、前記版胴の径方向外側および径方向内側へ移動可能に形成された版固定部材を前記版胴の径方向内側に移動させ、
前記係合部が前記周方向位置決め溝に係合するように、前記印刷用版を前記版駆動軸の先端側から前記版胴に挿し込み、
前記版固定部材で前記印刷用版の一部分を前記版胴の径方向内側から径方向外側へ移動させて当該部分を押圧して、前記印刷用版を前記版胴の版装着面に密着させることにより、
前記印刷用版を前記版胴の版装着面に密着固定させることを特徴とする版装着方法。
[5] 前記版胴の外周面と同じ曲率の曲面状に形成された少なくとも一部の前記版固定部材の有する面が前記印刷用版の内周部分に当接することを特徴とする前項4に記載の版装着方法。
[6] 前記版固定部材の前記当接面は、前記版胴の前記版装着面と同じ高さに位置させるように構成されることを特徴とする前項5に記載の版装着方法。
上記[1]に記載の版装着装置によれば、版固定部材が周方向位置決め溝と対向する側に配置されることによって、版胴に装着された印刷用版が版固定部材に内側から押圧されて、周方向位置決め溝の左右両側で略均等に引っ張られることにより、版胴に装着された印刷用版におけるたるみの発生を防止することができるようになる。これにより、印刷不良が発生する虞を低減させることができる。また、版固定部材が版胴の径方向内外に移動可能に構成されているので、印刷用版の内側の周長に応じて版固定部材の移動量を調節して、容易に装着できるようになる。
上記[2]に記載の版装着装置によれば、版固定部材における印刷用版の内周部分に当接する当接面が、版胴の外周面と同じ曲率の曲面状に形成されることにより、印刷用版の内周面と版胴の版装着面の曲率が一致して隙間なく密着固定する状態となるので、印刷用版に折れ曲がりなどの変形が生じる虞が低減するようになる。
上記[3]に記載の版装着装置によれば、版部に当接する位置に配置された版固定部材を版胴の版装着面と同じ高さに位置するように構成するので、印刷用版に変形を生じさせることがなく、印刷画像のズレが生じ難い。
上記[4]に記載の版装着方法によれば、版固定部材が周方向位置決め溝と対向する側に配置されることによって、版胴に装着された印刷用版が版固定部材に内側から押圧されて、周方向位置決め溝の左右両側で略均等に引っ張られることにより、版胴に装着された印刷用版におけるたるみの発生を防止することができるようになる。これにより、印刷不良が発生する虞を低減させることができる。また、版固定部材が版胴の径方向内外に移動可能に構成されているので、印刷用版の内側の周長に応じて版固定部材の移動量を調節して、容易に装着できる。
上記[5]に記載の版装着方法によれば、版固定部材における印刷用版の内周部分に当接する当接面が、版胴の外周面と同じ曲率の曲面状に形成されることにより、印刷用版の内周面と版胴の版装着面の曲率が一致して隙間なく密着固定する状態となるので、印刷用版に折れ曲がりなどの変形が生じる虞が低減するようになる。
上記[6]に記載の版装着方法によれば、版部に当接する位置に配置された版固定部材を版胴の版装着面上に位置するように構成するので、印刷用版に変形を生じさせることがなく、印刷画像のズレが生じ難い。
本発明の一実施形態に係る版装着装置に設けた版固定部材の説明図である。 図1に係る版装着装置に装着した印刷用版のたるみ発生時について説明する説明図である。 図1に係る版装着装置に装着した印刷用版の密着固定時について説明する説明図である。 図1に係る版装着装置に装着する印刷用版を説明する説明図である。 図1に係る版装着装置に装着する印刷用版の係合部を説明する説明図である。 図1に係る版装着装置に装着する印刷用版を説明する説明図である。 図1に係る版装着装置の構成について説明する説明図である。 図1に係る版装着装置に装着する印刷用版と版胴について説明する説明図である。 本発明の別実施形態に係る版装着装置の正面図である。 本発明の別実施形態に係る版装着装置の正面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、印刷用版2が装着された版装着装置1の版固定部材121を説明する説明図、図2は図1の版装着装置1に装着された印刷用版2のたるみを示す説明図、図3は図1の版装着装置1の版固定部材121によって密着固定された印刷用版2を示す説明図、図4は図1の印刷用版2の製造工程を示す説明図、図5〜8は図1の版装着装置1を説明するための説明図、図9は、複数の版固定部材121を備えた版装着装置1の正面図、図10は周方向位置決め溝122近傍に切欠部17を設けた版装着装置1の説明図である。
まず、図4〜8を参照して印刷用版2について説明する。
(印刷用版について)
印刷用版2には、弾性材料で円筒状に形成された版本体21と、版本体21の内周に内向きに突出して軸方向にのびる係合部23と、版本体21の外周部の一部に形成された版部22とが備えられる。
版本体21は、長方形状の金属などからなる弾性材料製シート(以下、「シート」と記す。)が円筒状に形成されて、両端部が重ね合わされて接合されることにより構成されている。版部22は、接合部24を除いた版本体21の外周面の所定箇所に設けられている。
シートには、版部22となる樹脂層がその片面、即ち円筒状に形成された際の外側面に形成されている。この樹脂層は、例えばポリビニルアルコール系、ビニルエステル系またはポリアミド系等の樹脂を採用することができ、ショアD硬度で例えば硬化後D20〜80程度のものが好適である。
以降では、所定の厚さ(例えば、0.26mm)のブリキ板(Fe)に通常のオフセット印刷用のUV硬化樹脂(紫外線硬化樹脂)を、所定厚さ(例えば、0.57mm)で接着させた印刷用版2の製造工程の一例を記載する。紫外線硬化樹脂を用いると、それ以外の硬化樹脂のような用材や高圧スチームによる煩雑な洗浄作業を必要とせず、一般に水洗浄で容易に洗浄作業を行うことができる。樹脂層の厚さは、印刷の版部22として必要な厚みがあればよい。
尚、シートの厚さは、円筒状に形成できて、且つ弾性力により円筒状を保持できる程度であればよく、上述した数値に特に限定するものではない。
前記接合部24の内側には、シートの端部が内側に折り曲げられて係合部23が形成されている。当該係合部23が、版胴11に対する周方向の位置決め用の突起部材となる。
図5で示すように、以下では、前記係合部23が、破線で示すシートの平坦な状態から折り曲げられた角度αを折り曲げ角度、係合部23と隣接するシート部分とのなす角度βをシート・係合部間角度という。
折り曲げ角度αは、90度より大きい角度(シート・係合部間角度βは90度より小さい)が好ましく、折り曲げ角度αは125度〜145度(シート・係合部間角度βは35度〜55度)がさらに好ましく、折り曲げ角度αは135度が最も好ましい。以降では、折り曲げ角度αが約135度、シート・係合部間角度βが約45度として説明する。
(印刷用版の製造方法)
以下では、印刷用版2の製造工程について説明する。
所定サイズの長方形状に切り出された印刷用版2となるシートが、版部22とする部分に紫外線を照射して紫外線硬化させ、版部22とならない非版部となる未硬化部分である樹脂層を水で洗い落として除去する。非版部の樹脂層を除去することで、非版部が曲がり易くなり、シートを円筒状に曲げる曲げ加工を容易に行うことができるようになる。
尚、本明細書における版部22とは、印刷用版2の完成前は版部22となる未硬化の樹脂層も含めて定義している。
長方形状のシートの一端部を樹脂層の形成されていない側(以下、「内側」と記す。)に曲げ加工することで、係合部23を形成する。この係合部23のシートの内側方向の曲げ加工の長さは、円筒材成形工程のシリンダ部材4、或いは彫刻機や印刷機の後述する版装着装置1に装着される際、シリンダ部材4のシリンダ40に形成された溝部41、或いは版装着装置1の版胴11に形成された周方向位置決め溝122と確実に係合する長さがあればよい。この例においては、係合部23を例えば4mmの長さに曲げ加工する。
係合部23が形成されたシートを、例えば円筒材成形工程用のシリンダ部材4に巻きつけて丸め、シートの両端部を重ね合わせて円筒状に接合する。シリンダ部材4の外周面には溝部41が形成されており、シートの係合部23をシリンダ部材4の溝部41に係合させた状態で、シートをシリンダ40の外周面に巻き付けて丸めるようになっている。
このようにしてシートの両端部を重ね合わせ、接合手段によって円筒状に接合することで印刷用版2を円筒状に成形する。その後、当該印刷用版2の版部22に対して印刷模様が彫刻される。
尚、上述の接合手段は、シートの接合強度が確保できれば任意の接合手段を採用することができる。例えば、シリンダ部材4に巻き付ける前に係合部23側のシートの端部の係合部23と反対側の面に適当な接着剤242を塗布しておく。そして、シートをシリンダ40の外周面に巻き付けて円筒状に形成して、接着剤242の外側に反対側のシートの端部21aを重ね合わせて接合し、さらに必要に応じて接合部24を図6(b)に示すスポット溶接部241のようにスポット溶接で強固に接合してもよい。
円筒状に形成された印刷用版2は、後述する版装着装置1の版胴11の外周に沿うように装着される。
(版装着装置について)
図1〜8に基づいて、印刷対象物に対して印刷を行う印刷機3及び印刷機3に備えられる版装着装置1の構成について説明する。尚、当該版装着装置1は、印刷機3に用いられる印刷用版2に対して印刷模様を彫刻する彫刻機にも共通して備えられるものであってもよい。
印刷機3の機枠に軸受けハウジング30を設け、軸受けハウジング30は版駆動軸31を回転支持している。前記軸受けハウジング30に設けた版駆動軸31は、所定方向、例えば、向かって時計回り方向に所定速度で回転している。尚、当該版駆動軸31が回転するための駆動手段は、適宜公知の技術を適用すればよい。
版駆動軸31の前端よりの部分は、軸受けハウジング30より前方に突出しており、軸受けハウジング30より前側の版駆動軸31の前端部は、先端が先細になったテーパー部が形成されている。版装着装置1は、版駆動軸31の当該テーパー部に着脱可能に固定される。
版装着装置1は、前記版駆動軸31の外周に固定して設けられ、前記版駆動軸31の先端側から前記印刷用版2が装着される円筒状の版装着面12を有する版胴11を備えている。版胴11は、その中心に前側の内径の小さいテーパー孔14が形成された円筒状をなし、その外周に、版駆動軸31と同心の円筒状の版装着面12が形成されている。
重量軽減のため、版胴11の周方向の複数個所(この例では4箇所)の内部が取り除かれている。それにより、版胴11は、内周にテーパー孔14が形成された軸テーパー筒部と、外周に版装着面12が形成された外側円筒部15と、これらを連結する複数(この例では4つ)の連結部16などとから構成されている。版胴11は、テーパー孔14に版駆動軸31のテーパー部を嵌め合わせた状態で版駆動軸31に固定され、版駆動軸31と一体となって回転する。版胴11の回転方向を図2,3に矢印Rで示している。
版装着面12は、装着された印刷用版2の内面との摩擦抵抗による固定力を確保するため、その表面粗さはRa1μm以下程度で静摩擦を保つことが望ましい。また、その表面粗さを小さく保ち、かつ表面に傷が付きにくい点を考慮すると版装着面12は、ハードクロム塗装(メッキ)することが好ましい。
例えば、版胴11の外周の版装着面12には、印刷用版2の係合部23が嵌められる周方向位置決め溝122が形成されている。周方向位置決め溝122は、版装着面12から版駆動軸31方向に向かってのびる溝であり、前記版駆動軸31の先端側から前記印刷用版2の前記係合部23が嵌められるように構成されている。
周方向位置決め溝122と版装着面12を含む円筒面のなす角度は、印刷用版2の係合部23のシート・係合部間角度βとほぼ等しい。また、周方向位置決め溝122は、その底部が開口部より回転方向後側になるように形成されている。
周方向位置決め溝122と版装着面12を含む円筒面のなす角度は、シート・係合部間角度βよりも小さめにとっておくと、図3等に示すように、装着後、係合部23の先端が周方向位置決め溝122の内面の係合部23から遠い側に接し、係合部23が長さ方向に周方向位置決め溝122幅内の2点で押さえられる。この結果、版の位置決めが1点に動かずに決まり、装着後も印刷用版2の回転によるずれが起こらない。
(版固定部材について)
前記版胴11の外周には、前記版胴11の径方向外側および径方向内側の双方向へ移動可能に形成された版固定部材121が設けられている。
図2に示すように、本実施形態では、版固定部材121は、前記版胴11の外周上で前記周方向位置決め溝122に対向する側に少なくとも一つ配置される。例えば、版固定部材121は、周方向位置決め溝122を0°の角度位置とした場合に、おおよそ90°〜270°に相当する角度範囲に配置される。つまり、前記周方向位置決め溝122に対向する側とは、前記周方向位置決め溝122を基準位置とした場合に、基準位置に対して直角或いは鈍角となる範囲を示している。以降では、記周方向位置決め溝122に対向する側を意味する角度範囲を「対向配置範囲」と記す。
尚、対向配置範囲のうち、基準位置に対して180°となる位置に版固定部材121が設置されるのが最も好適である。
版固定部材121の近傍には、回転ダイヤル式に構成された操作部13が設けられている。版固定部材121は、当該操作部13が回転操作されることで版胴11の径方向内外に移動するように構成されている。
例えば、版胴11の外周面に軸方向に長い方形状を成す凹部が形成されるとともに、当該凹部に嵌められた版固定部材121が操作部13の操作によって版駆動軸31の径方向内外に移動するように構成されるとよい。このように構成することで、版固定部材121は、周方向及び軸方向に凹部にほぼ隙間なく嵌り、凹部の周方向両端壁及び軸方向壁に沿って径方向に移動させることができる。
尚、版固定部材121は、版胴11の連結部16に沿って版駆動軸31の径方向に移動するように構成されることが好ましい。このように構成されることで、版固定部材121の径方向への稼動範囲を広く設定することができる。
版胴11の外周に設けた版固定部材121が印刷用版2の内周部分に当接する面である当接面は、前記版胴11の外周面と同じ曲率の曲面状に形成される。
印刷用版2の内周部分に当接する版固定部材121の当接面が版胴11の外周面と同じ曲率、所謂R形状となっていることにより、版固定部材121を版胴11の径方向外側に移動させた場合であっても、印刷用版2の内周面と版胴11の版装着面12の曲率が一致して隙間なく密着固定する状態となるので、印刷用版2に折れ曲がりなどの変形が生じる虞が低減するようになる。
版装着装置1に装着される印刷用版2の内周長は、版固定部材121が標準状態に設定されている場合に、版胴11の版装着面12の外周長と略等しい長さに設定されている。
尚、版固定部材121の標準状態とは、図1(a)に示すような、版固定部材121の外側面が版胴11の外周の版装着面12と同じ高さに位置した状態を意味する。
図2に示すように、係合部23が周方向位置決め溝122に係合した状態で、版固定部材121を標準状態に設定した場合に、版装着装置2の内周の長さによっては周方向位置決め溝122の回転方向R前側に印刷用版2のたるみが生じることがある。
この場合には、版胴11の外周上で周方向位置決め溝122に対向する側に配置された版固定部材121を版胴11の径方向外側に移動させ、版胴11に装着された印刷用版2の一部分を版胴11の径方向内側から径方向外側へ移動させて当該部分を押圧することにより、生じたたるみを解消するとともに、印刷用版2を版胴11の版装着面12に密着固定させる。
図1(b)に示すように、操作部13を操作して、版固定部材121を径方向外側の押圧方向に移動させ、当接面を印刷用版2の接合部24のない印刷用版2の内周部分に押し当て、版固定部材121によって印刷用版2が内側から径方向外側に押された押圧状態にする。
版固定部材121を版胴11の径方向外側に移動させて版装着面12よりも版固定部材121の当接面が突出するように位置させるので、当該版固定部材121によって印刷用版2に所定の張力が付与されて、印刷用版2が版装着面12に密着固定される。この状態で、操作部13の操作を停止して、版固定部材121の位置を固定する。
印刷用版2の版部22を設けない部分に配置された版固定部材121で押圧されるので、印刷用版2の折れ曲がりなどの変形が生じ難く、そのため印刷画像のズレに影響し難い。
図3に示すように、版固定部材121を径方向外側に移動させることで、版固定部材121で付与された押圧力によって印刷用版2に押圧方向P(印刷用版2の内側から外側方向、図中、下方向)への圧力がかかる。印刷用版2に押圧方向Pへの圧力がかかることで、版固定部材121の左右から版胴11の版装着面12に沿って当該押圧方向Pへ向かう張力が生じることにより、印刷用版2の周方向位置決め溝122の回転方向R前側に生じるたるみが解消される。
版胴11に装着されている印刷用版2を取り外すときには、再度、操作部13を版駆動軸31の径方向内側、つまり印刷用版2の押圧状態解除方向に版固定部材121を移動させ、版胴11の版装着面12より内側の位置である没入位置に固定する。これにより版装着面12と版固定部材121の当接面との間に隙間が生じ、印刷用版2を軸方向手前に移動させて、版胴11の一端から簡単に取り外すことができる。
詳述すると、印刷用版2の内周面の周長は、版装着面12がなす円筒面より版固定部材121を内側に位置させたときの版胴11の外周の周長と比較すると、僅かに大きくなっている。これは、版固定部材121が版胴11の内側に移動することで、例えば、版胴11の周長の一部を構成する版装着面12の版固定部材121の外周面が、版胴11の版装着面12と同じ高さの位置から版装着面12の内側に変化し、版胴11の周長を短くするためである。
このように、版固定部材121は、版胴11の径方向外側から径方向内側へと移動して版胴11の周長を短くするように構成されているので、印刷用版2と版装着面12との間に十分なゆとりを確保して、印刷用版2を版胴11から容易に取り外しすることができる。
(版装着方法)
次に、図3に示す版固定部材121を設けた版胴11に印刷用版2を装着する版装着方法について説明する。
まず、版固定部材121を版胴11の径方向内側へ移動させて、版胴11の周長が短くなるように設定する。つまり、予め印刷用版2の内周の周長よりも版胴11の周長の方が短くなるように調整し、印刷用版2を版胴11に容易に取り付けできるようにしておく。
図7に示すように、このような版駆動軸31に装着された版胴11の外周の周長が印刷用版2の内周の周長よりも短く設定された状態で、版駆動軸31の先端側から版胴11に印刷用版2を挿し込む。
版固定部材121の当接面が版胴11の版装着面12より低くなる位置に配置した状態で印刷用版2が取り付けされるので、印刷用版2を容易に挿し込むことができる。
続いて、版固定部材121を版胴11の径方向外側へ移動させて、版固定部材121の当接面が印刷用版2の内周面に当接するように位置させて、版胴11の外周の版装着面12と印刷用版2の内周面とが密着固定し、たるみが生じないように調整する。版固定部材121は、印刷用版2と版胴11を密着固定する際に印刷用版2の内側に当接し、印刷用版2を内側から押出して版胴11の周長を長くすることで、版胴11の外周長を印刷用版2の内周長に合わせて調整するので、版胴11と版装着面12との密着度を高めることができる。
このようにして、印刷用版2が版胴11の外周に密着固定された状態で印刷が開始される。
以上説明したように版胴11及び印刷用版2が構成されることで、印刷機3により印刷対象物に対して印刷模様を印刷する際でも、上記のように版胴11に印刷用版2が固定されている状態で、版胴11を回転させることができる。このとき、版固定部材121によって印刷用版2が版装着面12に密着固定され、しかも、印刷用版2の係合部23の先端側が回転方向R後側を向くことになり、係合部23が周方向位置決め溝122に食い込み、印刷用版2の位置がずれることがない。
印刷用版2の取り外し時には、版固定部材121を版胴11の径方向内側に移動させて、版胴11の外周長を再び版胴11の内周長より短くすることで、版装着面12と印刷用版2との間に十分なゆとりを確保して、印刷用版2を版胴11から容易に取り外すことができる。
(第2実施形態)
上述では、一つの版固定部材121を設けた版装着装置1について説明したが、この構成に限定されるものではない。以下では、上述した実施形態の構成との差異についてのみ説明する。
例えば、図9に示すように、版装着装置1は、前記周方向位置決め溝122に対向する側を意味する角度範囲である好適角度範囲に配置される前記版固定部材121を複数設けて構成される。複数の版固定部材121は、版部111が設けられていない箇所に一つの版固定部材121、版部111が設けられた箇所に当該版固定部材121の左右にそれぞれ一つずつの版固定部材121が設けられてなり、各版固定部材121が、それぞれ一つずつ操作部13によって版胴11の径方向内外へ移動可能に構成される。
版胴11に版固定部材121の一つのみが設けられている場合には、より大きな版固定部材121を版胴11の径方向内外に移動させることで、版胴11の周長の変化量を増大させることができるが、その大きさに比例して版固定部材121を移動させるための操作負担も増大することとなる。しかしながら、このように複数の版固定部材121を設けることにより、各版固定部材121の移動による版胴11の外周長の変化量が第1実施形態と略同等であっても、一つあたりの版固定部材121が第1実施形態における版固定部材121よりも小さくなり、重量を軽くすることができるので、版固定部材121の操作負荷を軽減させることができるようになる。
(第2実施形態における版装着方法)
対向配置範囲に複数の版固定部材121を設けた第2実施形態における印刷用版2の版胴11への版装着方法について説明すると、予め各版固定部材121を版胴11の径方向内側に移動させ、印刷用版2の内周の周長よりも版胴11の周長のほうが短くなるように調整し、印刷用版2を版胴11に容易に装着できるようにしておく。
各版固定部材121は、予め各版固定部材121の当接面が版胴11の版装着面12より低くなる位置に設定される。この状態で、前記係合部23が前記周方向位置決め溝122に係合するように、前記印刷用版2を前記版駆動軸31の先端側から前記版胴11に挿し込む。
対向配置範囲の版固定部材121のうち、版部22が設けられた位置に配置された2つの版固定部材121を版胴11の径方向外側へ移動させて、2つの版固定部材121の当接面が版装着面12と同じ高さに位置する標準状態となるようにする。更に、基準位置(周方向位置決め溝122)に対しておおよそ180°となる版部22を設けない位置に配置された版固定部材121を版胴11の径方向外側へ移動させて、印刷用版2にたるみが生じないように張りを与えるとともに、版胴11の版装着面12と印刷用版2の内周面とを密着固定させる。
版部22に当接する位置に配置された各版固定部材121は、版胴11の版装着面12と同じ高さに位置するように構成されるので、印刷用版2の折れ曲がりなどの変形が生じる虞がさらに低減し、印刷画像のズレが生じ難い。
このようにして、印刷用版2を版胴11の版装着面12に密着固定した状態で印刷が開始され、印刷が終了して印刷用版2を取り外しする際には、取り付け時とは逆に版固定部材121を版胴の径方向内側に移動させて版胴11の周長を短くすることにより、印刷用版2を版胴11から容易に取り外すことができる。
尚、複数の版固定部材121の全てが操作される必要はなく、印刷用版2にたるみが生じないように張りを与えるとともに、版胴11と印刷用版2を密着固定できるのであれば、複数の版固定部材121のうちの少なくとも1つの版固定部材121が操作されるように構成されるのであってもよい。
(第3実施形態)
また、図10に示すように、上述した周方向位置決め溝122に対向する側に設けられた版固定部材121b(121)に加えて、版胴11の外周上部の連結部16に対応する部分において、円筒面の一部が取り除かれて、平坦な面を有する切欠部17が形成され、当該平坦な面に版固定部材121a(121)が設けられる構成であってもよい。
例えば、切欠部17は、周方向位置決め溝122の回転方向R後方側に形成される。版胴11の外周を切り欠いて形成された当該切欠部17が形成する面には、版固定部材121aが設けられ、版装着面12の外側面を含んだ外側円筒部15の外周の切欠部17を除く部分が版装着面12となっている。印刷用版2の版部22は、印刷用版2が版胴11に装着されたときに、版装着面12に密着した版本体21の外側に形成される。
切欠部17に形成される版固定部材121aも、上述した版固定部材121と同様に操作部13によって版胴11の径方向に移動するように構成される。
(第3実施形態における版装着方法)
版固定部材121(121a,121b)を2つ設けた第3実施形態における印刷用版2の版胴11への版装着方法について説明すると、まずは切欠部17に設けた版固定部材121a及び切欠部17に対向する位置に設けた版固定部材121bを前記版胴11の径方向内側に移動させ、予め印刷用版2の内周の周長よりも版胴11の周長の方が短くなるように調整し、印刷用版2を版胴11に容易に取り付けできるようにしておく。
版固定部材121(121a,121b)は、予め版固定部材121bの当接面が版胴11の版装着面12より低くなる位置に設定される。この状態で、前記係合部23が前記周方向位置決め溝122に係合するように、前記印刷用版2を前記版駆動軸31の先端側から前記版胴11に挿し込む。
版固定部材121aを版胴11の径方向外側へ移動させて、版胴11の版装着面12と印刷用版2の内周面とが密着固定するように調整した後、版固定部材121bを版胴11の径方向外側へ移動させて、印刷用版2にたるみが生じないよう張りを与えるとともに、版胴11と印刷用版2をより密着固定させる。好適角度範囲に設けた版固定部材121bを移動させることによって、印刷用版2に張りを与えることができるようになる。
このようにして、印刷用版2を版胴11の版装着面12に密着固定した状態で印刷が開始され、印刷が終了して印刷用版2を取り外しする際には、取り付け時とは逆に版固定部材121a,121bを版胴11の径方向内側に移動させて版胴11の周長を短くすることにより、印刷用版2を版胴11から容易に取り外す。
尚、第3実施形態における版装着方法では、版固定部材121bを版胴11の径方向外側へ移動させた後にもう一方の版固定部材121aを版胴11の径方向外側へ移動させるように説明したが、これに限定するものではなく、版固定部材121aを移動させた後にもう一方の版固定部材121bを移動させるなどであってもよい。
以上説明したように何れの実施形態においても、前記版駆動軸31の外周に固定して設けられ、円筒状の版装着面12と、前記版装着面12に前記印刷用版2の前記係合部23を係合するための周方向位置決め溝122を設ける版胴11の外周面上において、前記周方向位置決め溝122に対向する側に少なくとも一つ配置され、前記版胴11の径方向外側および径方向内側へ移動可能に形成された版固定部材121を前記版胴11の径方向内側に移動させ、前記係合部23が前記周方向位置決め溝122に係合するように、前記印刷用版2を前記版駆動軸31の先端側から前記版胴11に挿し込み、前記版固定部材121で前記印刷用版2の一部分を前記版胴11の径方向内側から径方向外側へ移動させて当該部分を押圧して、前記印刷用版2を前記版胴11の版装着面12に密着させることにより、前記印刷用版2を前記版胴11の版装着面12に密着固定させる版装着方法がなされる。
上述したような構成によって、版固定部材121が周方向位置決め溝122と対向する側に配置され、版胴11に装着された印刷用版2が版固定部材121に内側から押圧されて、周方向位置決め溝122の左右両側で略均等に引っ張られることにより、版胴11に装着された印刷用版2におけるたるみの発生を防止することができるようになる。これにより、印刷不良が発生する虞が低減する。また、版固定部材121が版胴11の径方向内外に移動可能に構成されているので、印刷用版2の内側の周長に応じて版固定部材121の移動量を調節して、容易に装着できるようになる。
尚、上述した版装着方法では何れの場合も、版胴11の版装着面12より内側の位置に版固定部材121を移動させて印刷用版2を取り付け・取り外しするように説明したが、版固定部材121を標準状態に設定した場合に、版装着面12と版固定部材121の当接面との間に間隙が生じている場合には、版固定部材121の当接面が版装着装置12と同じ高さに位置するように設定して、印刷用版2を取り付け・取り外しするのであってもよい。
上述した印刷機3、版装着装置1及び印刷用版2の全体構成及び各部の構成は、上記実施形態に限ることなく、適宜変更可能である。
例えば、印刷用版2は、円筒状の版本体21に、別体で形成された係合部23が固着取り付けされたものであってもよい。また、継ぎ目のない円筒材を用いるのであってもよい。
操作部13は、上記実施形態では、回転ダイヤル式の操作部13として図示しているが、プッシュ式の操作部13であってもよい。また、電力などの動力で版固定部材121が移動する、或いは手動で版固定部材121が移動するように構成されていてもよい。操作部13の構成については、設計事項である。
各版固定部材121に対してそれぞれ操作部13を一つずつ備えるようにしているがこれに限定するものではなく、一つの操作部13で複数の版固定部材121を同時に操作するように構成するのであってもよい。
また、印刷用版2によって版部22を設ける位置が異なる場合であっても、同じ版装着装置1を用いて印刷可能に構成されるのであってもよい。
例えば、版胴11に複数の版固定部材121を設けておいて、取り付けた印刷用版2の版部22の配置状況に基づいて、設けられた版固定部材121のうち、前記印刷用版2の版部22が設けられていない部分に当接する版固定部材121のみを選択的に版胴11の径方向外側へ移動させて印刷用版2を押圧するように構成するのであってもよい。
複数の版固定部材121が設けられる場合、各前記版固定部材121が、前記版胴11の外周でそれぞれ対称となる位置に配置されるような構成であれば、版胴11の重量バランスがよく配置されるため、印刷時の印刷機3の回転運動に支障を与えることがなく、好適である。
また上述では、版固定部材121の当接面が版胴11の外周面と同じ曲率の曲面状に形成されるように説明したが、これに限定するものではなく、当接面が平坦な面であってもよい。
上述の説明中の数値については、いずれも設計事項であり、実施例に限定されるものではない。
以上説明した実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において具体的構成などを適宜変更設計できることは言うまでもない。
1…版装着装置
2…印刷用版
11…版胴
12…版装着面
21…版本体
22…版部
23…係合部
31…版駆動軸
121(121a,121b)…版固定部材
122…周方向位置決め溝

Claims (6)

  1. 円筒状に形成された版本体の外周部の一部に版部が設けられ、前記版本体の内周に内向きに突出してのびる係合部が形成されている印刷用版を装着するために、印刷機の版駆動軸に固定して設けられる版装着装置であって、
    前記版駆動軸の外周に固定して設けられて、前記版駆動軸の先端側から前記印刷用版が装着される円筒状の版装着面を有する版胴を備え、
    前記版胴の外周には、前記版駆動軸の先端側から前記印刷用版の前記係合部が嵌められる周方向位置決め溝と、前記版胴の径方向外側および径方向内側へ移動可能に形成された版固定部材と、が設けられ、
    前記版固定部材は、前記版胴の外周上で前記周方向位置決め溝に対向する側に少なくとも一つ配置され、前記版胴に装着された前記印刷用版の一部分を前記版胴の径方向内側から径方向外側へ移動させて当該部分を押圧することにより、前記印刷用版を前記版胴の版装着面に密着固定させることを特徴とする版装着装置。
  2. 前記版固定部材が前記印刷用版の内周部分に当接する当接面は、前記版胴の外周面と同じ曲率の曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の版装着装置。
  3. 前記版固定部材の前記当接面は、前記版胴の前記版装着面と同じ高さに位置させるように構成されることを特徴とする請求項2に記載の版装着装置。
  4. 円筒状に形成された版本体の外周部の一部に版部が設けられ、前記版本体の内周に内向きに突出してのびる係合部が形成されている印刷用版を装着するために、印刷機の版駆動軸に固定して設けられる版装着方法であって、
    前記版駆動軸の外周に固定して設けられ、円筒状の版装着面と、前記版装着面に前記印刷用版の前記係合部を係合するための周方向位置決め溝を設ける版胴の外周面上において、前記周方向位置決め溝に対向する側に少なくとも一つ配置され、前記版胴の径方向外側および径方向内側へ移動可能に形成された版固定部材を前記版胴の径方向内側に移動させ、
    前記係合部が前記周方向位置決め溝に係合するように、前記印刷用版を前記版駆動軸の先端側から前記版胴に挿し込み、
    前記版固定部材で前記印刷用版の一部分を前記版胴の径方向内側から径方向外側へ移動させて当該部分を押圧して、前記印刷用版を前記版胴の版装着面に密着させることにより、
    前記印刷用版を前記版胴の版装着面に密着固定させることを特徴とする版装着方法。
  5. 前記版胴の外周面と同じ曲率の曲面状に形成された少なくとも一部の前記版固定部材の有する面が前記印刷用版の内周部分に当接することを特徴とする請求項4に記載の版装着方法。
  6. 前記版固定部材の前記当接面は、前記版胴の前記版装着面と同じ高さに位置させるように構成されることを特徴とする請求項5に記載の版装着方法。
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