JP2012090884A - 内視鏡用洗浄ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な剛性を備えると共に、水切れが良く確実に観察窓の洗浄が行なえる内視鏡用洗浄ノズルの提供。
【解決手段】内視鏡2に内蔵される管路から送られた流体が流入される孔断面が略真円形状の流路64を備えた流入管路外郭部61と、流体の流れ方向を変換する方向変換流路65を備えた方向変換流路外郭部62と、流体の流れを整流する孔断面が扁平形状の整流路66を備えた整流路外郭部63と、を具備し、方向変換流路外郭部62よび整流路外郭部63における内視鏡の表面から露出する部分の肉厚を流入管路外郭部61の肉厚よりも厚く、且つ流路64から整流路66に向けて滑らかに扁平するよう孔断面を変化させた方向変換流路65を形成して、方向変換流路65の整流路66側の孔断面積が最小面積となるように焼結成型した内視鏡用洗浄ノズル。
【選択図】図8

Description

本発明は、内視鏡の観察窓の表面に流体を供給して洗浄する内視鏡用洗浄ノズルに関する。
周知のように、医療分野において広く利用されている内視鏡は、被検体内に挿入される細長な挿入部を有する。このような内視鏡は、挿入部の先端部に観察窓が配設されている。
そして、先端部の観察窓近傍には、この観察窓の表面に付着して観察性を阻害する汚れなどを除去するために流体を噴射して洗浄するための内視鏡用洗浄ノズルが配設されているものがある。
このような内視鏡用洗浄ノズルについて、例えば、特許文献1または特許文献2に開示されている。例えば、特許文献1には、ステンレスなどの金属管体を扁平形成し、流体が通る流路の内面に金張り層を加工形成した観察窓洗浄用ノズルが開示されている。この従来の洗浄用ノズルでは、上記流路が連続的に滑らかな曲面によって形成される。
また、例えば、特許文献2には、コアピンとスライドの金型によって内部の流路を成型したノズルが開示されている。
特開2005−111480号公報 特開平11−19029号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の観察窓洗浄用ノズル(内視鏡用洗浄ノズル)は、薄肉の金属管体を湾曲加工して形成しているため、剛性が低いという問題がある。そのため、従来の観察窓洗浄用ノズルは、外部からの応力により変形し易く、内部の流路の形状が変形すると、噴出する流体の乱流(剥離)が生じたり、噴出できなくなってしまうおそれがある。
一方、特許文献2に記載の従来のノズル(内視鏡用洗浄ノズル)は、例えば、図15に示すように、ブロック形状として、特許文献1の観察窓洗浄用ノズルよりも剛性を高く形成することができるが、コアピンとスライドとの2つの金型により、例えば、図16に示すように、略L字状に形成された流路102のため、噴出する流体の乱流(剥離)が生じてしまう。
このように、従来の内視鏡用洗浄ノズルでは、内部の流路の形状が変形したり、略L字状に形成された流路であったりすると、噴出する流体の乱流(剥離)が生じてしまい、ねらい通りに観察窓の洗浄が行なえないという問題があった。
さらに、従来の内視鏡用洗浄ノズルでは、内部の流路の形状が変形したり、略L字状に形成された流路であったりすると、内部の流路に残水が生じ易く、送水から送気に切り替えたときに、観察窓に向けて水滴が噴出され水切れが悪いという問題もあった。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、十分な剛性を備えると共に、水切れが良く確実に観察窓の洗浄が行なえる内視鏡用洗浄ノズルを提供することを目的とする。
本発明は、内視鏡に配設された観察窓表面に向けて流体を噴出して洗浄するブロック状のノズルヘッドを備えた内視鏡用洗浄ノズルであって、前記内視鏡に内蔵される管路から送られた流体が流入される孔断面が略真円形状の流路を備えた管状の流入管路外郭部と、前記流路に連通して前記流体の流れ方向を前記観察窓表面に向けた方向へ変換する方向変換流路を備えた方向変換流路外郭部と、前記方向変換流路に連通して前記ノズルヘッドに配設される流体噴出口から前記観察窓表面に向けて噴出する前記流体の流れを整流する孔断面が扁平形状の整流路を備えた整流路外郭部と、を具備し、前記方向変換流路外郭部および前記整流路外郭部における前記内視鏡の表面から露出する部分の肉厚を前記流入管路外郭部の肉厚よりも厚く、且つ前記流路から前記整流路に向けて滑らかに扁平するよう孔断面を変化させた前記方向変換流路を形成して、前記整流路側の孔断面積が最小面積となるように焼結成型したことを特徴とする内視鏡用洗浄ノズル。
本発明の内視鏡用洗浄ノズルは、十分な剛性を備えると共に、水切れが良く確実に観察窓の洗浄が行なえるという効果がある。
本発明の一態様の実施形態に係り、内視鏡システムの全体構成を示す斜視図 同、挿入部の先端部の構成を示す正面図 同、図2のIII−III断面図 同、内視鏡用洗浄ノズルの構成を示す側面図 同、内視鏡用洗浄ノズルの構成を示す正面図 同、内視鏡用洗浄ノズルの構成を示す背面図 同、内視鏡用洗浄ノズルの構成を示す斜視図 同、図5のVIII−VIII断面図 同、図8のIX−IX断面図 同、図8のX−X断面図 同、図8のXI−XI断面図 同、図8のXII−XII断面図 同、図8のXIII−XIII断面図 同、内視鏡用洗浄ノズルの構成を示す断面図 同、従来の内視鏡用洗浄ノズルの構成を示す正面図 同、図15のXVI−XVI断面図
以下、本発明である内視鏡用洗浄ノズルについて説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態に基づく図面は、模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、夫々の部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
先ず、図面を参照して本発明の形態を説明する。図1から図14は本発明の一態様の実施の形態に係わり、図1は内視鏡システムの全体構成を示す斜視図、図2は挿入部の先端部の構成を示す正面図、図3は図2のIII−III断面図、図4は内視鏡用洗浄ノズルの構成を示す側面図、図5は内視鏡用洗浄ノズルの構成を示す正面図、図6は内視鏡用洗浄ノズルの構成を示す背面図、図7は内視鏡用洗浄ノズルの構成を示す斜視図、図8は図5のVIII−VIII断面図、図9は図8のIX−IX断面図、図10は図8のX−X断面図、図11は図8のXI−XI断面図、図12は図8のXII−XII断面図、図13は図8のXIII−XIII断面図、図14は内視鏡用洗浄ノズルの構成を示す断面図である。
図1に示す内視鏡システム1は、内視鏡2と、光源装置5と、CCU(カメラコントロールユニット)であるビデオプロセッサ6と、モニタ7と、を有して主要部が構成さえている。
同図に示すように、内視鏡2は、観察対象部位へ挿入する細長の中空状長尺部材としての挿入部11と、この挿入部11の基端部に連設された操作部12と、この操作部12の側面より延設されたユニバーサルケーブル13と、このユニバーサルケーブル13の延出端部に設けられた光源コネクタ14と、この光源コネクタ14の側部から延出する電気ケーブル15と、この電気ケーブル15の延出端に配設された電気コネクタ16と、を有して構成されている。なお、光源コネクタ14は、光源装置5に着脱自在に接続される。そして、電気コネクタ16は、ビデオプロセッサ6に着脱自在に接続される。
挿入部11は、先端側に先端部21を有し、この先端部21の後部に湾曲自在な可動部としての湾曲部22が連続されている。さらに、この湾曲部22の後部に軟性の管状の部材より形成される長尺で可撓性を有する可撓管部23が連設されている。
操作部12は、操作把持部を構成する操作部本体20と、挿入部11の可撓管部23の基端側に接続される折れ止め部24と、この折れ止め部24の近傍に配設された挿入部11内の挿通チャンネルの開口部となる処置具挿通口25と、を有して構成されている。
操作部本体20には、挿入部11の湾曲部22を湾曲操作するための湾曲操作ノブ26が回動自在に配設されるとともに、各種内視鏡機能のスイッチ類28、29などが設けられている。なお、湾曲操作ノブ26は、湾曲部22を上下方向に湾曲操作するためのUD湾曲操作ノブ26aと、湾曲部22を左右方向に湾曲操作するためのRL湾曲操作ノブ26bとを有し、これらが重畳配設されている。また、各湾曲操作ノブ26a、26bの回動を停止/解除するときに操作する解除ノブ27がRL湾曲操作ノブ26bの中心部に設けられている。
光源装置5は、内視鏡2内に設けられた図示しない上述のライトガイドに、照明光を供給するものである。すなわち、本実施形態の内視鏡2のユニバーサルケーブル13、操作部12、および、挿入部11内には、ライトガイドが配設されており、このライトガイドを介して、光源装置5は先端部21の照明窓を構成する、後述の照明光学系まで照明光を供給する。この照明光は、照明光学系によって発散されて被検部位を照射する。
ビデオプロセッサ6は、内視鏡2が撮像した画像データを映像信号化して、モニタ7に表示させる。さらに、ビデオプロセッサ6は、内視鏡2の操作部12に配設されたスイッチ類29の操作信号が入力され、これら信号に基づいて、光源装置5を制御したり、図示しないコンプレッサを駆動したり、または図示しない送水タンクにエアーを送ったりして、エアー、または送水タンク内の洗浄水である水、生理食塩水などを挿入部11の送気送水チャンネルを介して先端部21まで送気送水制御する装置も構成している。なお、スイッチ類28は、送気送水の際に、ユーザにより操作される機械的スイッチである。
先端部21の先端面には、図2に示すように、複数、ここでは3つの照明光学系である照明窓31と、処置具などが導出されるチャンネル開口32と、前方送水チャンネル開口33と、対物光学系である観察窓34と、この観察窓34の表面に向けて液体または気体(さらには、気液混合流体)を噴出する内視鏡用洗浄ノズル50と、が配設されている。
また、先端部21内には、図3に示すように、観察窓34の後方に複数の対物光学系である対物レンズ35が並設され、これら観察窓34および対物レンズ35を保持するレンズ保持枠36が内蔵されている。このレンズ保持枠36の後方には、CCD、CMOSなどのイメージセンサを有する撮像ユニット37が配設されている。
先端部21は、金属ブロックの先端硬質部40を備えており、この先端硬質部40の先端面側に樹脂製の先端カバー30が被せられている。先端硬質部40には、レンズ保持枠36と、内視鏡用洗浄ノズル50が挿通して固着される管状のノズル保護部材41と、金属パイプである流体管42と、が挿嵌されている。なお、流体管42の基端部には、光源装置流体供給用の送気送水チャンネルを構成するチューブ43が接続されている。また、先端硬質部40の基端には、挿入部11の外皮44に被覆される管状部材45が外嵌されている。
ここで、本実施の形態の内視鏡用洗浄ノズル50について、図4から図14に基づいて、以下に詳しく説明する。
内視鏡用洗浄ノズル50は、例えば、ステンレスの金属粉体と樹脂バインダを混合した射出成型品を脱脂/焼結するメタルインジェクション(MIM)製法で加工成型したもので、図4から図7に示すように、先端部21内に挿嵌されて固着される管状部51と、この管状部51に連設されて、先端部21の先端面に露出されて配置される外形ブロック形状のノズルヘッド52と、を有して構成されている。
管状部51は、外周部の一部分に凹部53が形成されており、この凹部53の平面部に金型における射出成型時の材料のゲートとなる注入口54が配置される。つまり、管状部51は、管状の外形稜線よりも減肉(内方)側に平面を有する凹部53を設けて、その凹部53の平面に製造時に金型を介して材料が注入される注入口54が位置する。
また、ノズルヘッド52の一側部には、先端部21の観察窓34の表面に向けて流体を噴出する流体噴出口であるノズル開口部55が形成されている。このノズル開口部55は、図5および図7に示すように、その開口周囲に平面状のテーパまたは円弧状のフィレットとする面取り部55aが形成されている。
また、内視鏡用洗浄ノズル50は、図8に示すように、管状部51の一部分を構成する流入管路外郭部61(図中破線a−b間)と、この流入管路外郭部61に連設され、管状部51およびノズルヘッド52の一部を構成する方向変換流路外郭部62(図中破線b−c間)と、この方向変換流路外郭部62に連設され、ノズルヘッド52の一部を構成する整流路外郭部63(図中破線b−c間)と、を有している。
流入管路外郭部61は、挿入部11に配設されるチューブ43および先端部21に挿嵌する流体管42を介して送られた流体が流入される流路64が内部に形成されている。この流路64は、孔断面が、図9に示すように、略真円形状である。なお、流路64は、孔断面が略真円状であって、その孔軸が略直線状のストレート孔である。
また、流入管路外郭部61の流体の流入部となる開口端部分の内周面には、テーパ面61aが形成されている。流路64のテーパ面61aは、流入管路外郭部61の端部の開口に向かって所定の角度θ2(図14参照)を有して拡がるように形成されている。
方向変換流路外郭部62は、流入管路外郭部61の流路64に連通し、先端部21に配設される観察窓34の表面に向けて流体の流れを変換する方向転換路である方向変換流路65が内部に形成されている。この方向変換流路外郭部62は、内視鏡2に組付けた際に、内視鏡2の表面となる先端部21の表面(先端カバー30表面)から露出する部分全ての肉厚が流入管路外郭部61の肉厚よりも厚くなっている。
そして、整流路外郭部63は、方向変換流路外郭部62の方向変換流路65に連通してノズル開口部55から先端部21の観察窓34の表面に向けて噴出する流体の流れを整流する整流路66が内部に形成されている。この方向変換流路65は、その孔断面がノズル開口部55に向けて段差なく連続的に滑らかに横方向に拡がり、両端部分が円弧状で細長な扁平形状に変化している。つまり、方向変換流路65は、扁平形状の孔断面の長手方向がノズル開口部55に向けて段差なく連続的に滑らかに拡がる形状を有し、観察窓34に向けて孔軸が略直線状となっている。この整流路外郭部63も、方向変換流路外郭部62の一部と同様に、先端部21の表面から露出するように内視鏡2に組付けられ、その肉厚が流入管路外郭部61の肉厚よりも厚くなっている。
なお、方向変換流路外郭部62の方向変換流路65は、図10から図13に示すように、流入管路外郭部61の略真円状の流路64から整流路外郭部63の扁平形状の整流路66に向けて孔断面が、徐々に略真円状から楕円状、さらに両端部分が円弧状で細長な扁平形状となるように段差なく連続的に滑らかに変形する湾曲孔である。この方向変換流路65は、流入管路外郭部61の流路64と整流路外郭部63の整流路66の各孔軸に直交し、ノズル開口部55の開口面に平行な図7に点Oで示す軸に沿って拡がるように扁平され、この軸O回りに湾曲するように形成されている。
そして、方向変換流路65は、図13に示す断面位置において、その断面積が最小となっている。この方向変換流路65における最小断面積となる位置(図13に示す位置)は、直線状に形成された流入管路外郭部61の長手軸に直交する面、つまり、例えば、図9に示した断面に対して、整流路66の開口部となるノズル開口部55側(図8の紙面に向かった上方側)に45度以上の角度θ1で傾斜するよう設定されている。
以上のように構成された、本実施の形態の内視鏡用洗浄ノズル50は、上述したように、方向変換流路外郭部62および整流路外郭部63の内視鏡2の先端部21の表面から露出する部分の肉厚を流入管路外郭部61よりも厚く形成することで、外部からの応力により変形し難い十分な剛性(強度)を備えた構成となる。
この構成により、内視鏡用洗浄ノズル50は、内視鏡2の表面に露出する方向変換流路外郭部62および整流路外郭部63が十分な剛性を備えた構成となっており、これらの内部に形成された、方向変換流路65と整流路66の形状が変形することが防止される。なお、流入管路外郭部61と方向変換流路外郭部62の一部を含む管状部51は、先端部21の表面から露出することなく、先端部21内に収容されているため、外部からの応力の影響を受けないようになっている。
これに加えて、内視鏡用洗浄ノズル50は、上述したように、方向変換流路外郭部62の方向変換流路65が流入管路外郭部61の流路64から整流路外郭部63の整流路66に向けて段差なく連続的に滑らかに孔断面が扁平となるように変形した形状となっている。
このような構成により、挿入部11に配設されるチューブ43および先端部21に挿嵌する流体管42を介して流路64から供給された流体に乱流が生じることなく滑らかに整流路66まで流れる。そのため、内視鏡用洗浄ノズル50内に流れる流体は、内視鏡用洗浄ノズル50のノズル開口部55から先端部21の観察窓34に向けて良好に噴出される。これにより、確実に観察窓34の洗浄が行なえる。
さらに、内視鏡用洗浄ノズル50は、外部から応力が加えられたとしても、露出する部位が十分な剛性を備えているため、内部の流路の形状が変形し難く、且つ段差なく連続的に滑らかな流路が形成されているため、内部の流路に残水が生じず、送水から送気に切り替えたときに、観察窓34に向けて水滴が噴出されることもなく非常に水切れが良い構成となっている。
なお、本実施の形態の内視鏡用洗浄ノズル50では、上述したように、流入管路外郭部61の流路64と整流路外郭部63の整流路66の各孔軸に直交し、ノズル開口部55の開口面に平行な軸Oに沿った方向へ徐々に拡がるように扁平形成され、この軸O回りに湾曲するように変換する方向変換流路65が形成されている。このような形状の方向変換流路65としたことで、内部を通過する流体に乱流が生じることなく滑らかに整流路66まで流れ、特に内部の方向変換流路65に残水が生じない水切れが良い構成となる。
さらに、方向変換流路65の最小断面積位置を流入管路外郭部61の長手軸に直交する面に対して、整流路66側に45度以上傾けた位置としたことによっても、内視鏡用洗浄ノズル50は、方向変換流路65内部を通過する流体に乱流が生じることなく滑らかに整流路66まで流れ、特に内部の方向変換流路65に残水が生じない水切れが良い構成となる。
また、内視鏡用洗浄ノズル50は、図14に示したように、流入管路外郭部61の開口端部分に、ノズル保護部材41の内周面41aと段差なく接合面が一致するように、ノズル保護部材41との接続側の端部開口に向けて所定の角度θ2を有して拡がるようにテーパ面61aが形成されている。この構成により、ノズル保護部材41から流路64への流体に乱流が生じることなく滑らかに流れる構成となっている。
なお、内視鏡用洗浄ノズル50がノズル保護部材41に挿嵌した状態において、ノズルヘッド52とノズル保護部材41の対向する夫々の端面間に所定の距離だけ離間する隙間dが設けられるように、流入管路外郭部61の端面が当接するノズル保護部材41の段部の位置が設定されている。この構成により、組み付け時の余分な接着剤が隙間dに流れて、不要な接着剤の量が減り、接着剤の拭き取り作業のときに、ノズル開口部55から整流路66内に流れ込むことを防止することができる。
また、内視鏡用洗浄ノズル50は、上述したように、管状部51の外周一部分に凹部53が形成されており、この凹部53の平面部に金型における射出成型時の材料の注入口54が配置される。この構成の利点として、射出成形時に発生するゲート残り(バリ)が凹部53内に収まるため、このゲート残りを除去する研磨加工などの2次加工をしなくとも、内視鏡用洗浄ノズル50の内視鏡2への組み付けが行なえる。この構成により、内視鏡用洗浄ノズル50は、製造コストが低減され、安価に製造することができる。
そして、内視鏡用洗浄ノズル50は、管状部51が先端部21内に挿嵌されるため、ゲート残りが内視鏡2の外表面となるノズルヘッド52の表面、つまり、生体と接触する部位(面)に設けていないため、ゲート残りにより体内粘膜を擦りつけたりして損傷する虞も防止される。
なお、管状部51に凹部53を形成しないで、管状部51の外周部に注入口54を配置した構成としても、勿論、構わない。さらに、管状部51に注入口54を配置した利点として、本実施の形態のように、メタルインジェクション(MIM)製法の場合、材料注入のときに、その圧力によって変形し難い最も直径の大きな流路64を形成するコアがある位置となる。つまり、最も太径(肉厚)のコアがある位置、特に流入管路外郭部61の外周部に、内視鏡用洗浄ノズル50成型時の注入口54を配置することが好ましい。これにより、内視鏡用洗浄ノズル50は、射出成型時において、形成された内部流路の形状の影響が少なくなり、歩留まりが向上する。
そして、内視鏡用洗浄ノズル50は、上述したように、ノズル開口部55の周囲が角部とならないように平面状のテーパまたは曲面状のフィレットの面取り部55aが形成されている。この構成の利点として、ノズル開口部55の周囲が角部となっている場合、内視鏡2の検査前、洗浄時などに先端部21がガーゼなどで拭かれると、ノズル開口部55に、ガーゼなどが引っ掛かり、その繊維が整流路66内に入り込んで、蓄積したり沈着したりする場合があり、流路詰まり、流体の乱流などの原因となる。そのため、内視鏡用洗浄ノズル50は、ノズル開口部55にガーゼなどの引っ掛かりを防止するため、ノズル開口部55の周囲に面取り部55aを設けている。
以上の説明から、本実施の形態の内視鏡用洗浄ノズル50は、如何なる使用環境においても、観察窓34への流体噴出性能、耐強度性能、および水切れ性能に優れ、内視鏡2の観察視野を長時間良好な状態に維持し、さらには歩留まりが向上して低コスト化に寄与する構成とすることができる。
以上の実施の形態に記載した発明は、その実施の形態、および変形例に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得るものである。
例えば実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、述べられている課題が解決でき、述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得るものである。
1…内視鏡システム
2…内視鏡
5…光源装置
6…ビデオプロセッサ
7…モニタ
11…挿入部
12…操作部
13…ユニバーサルケーブル
14…光源コネクタ
15…電気ケーブル
16…電気コネクタ
20…操作部本体
21…先端部
22…湾曲部
23…可撓管部
30…先端カバー
34…観察窓
40…先端硬質部
41…ノズル保護部材
41a…内周面
42…流体管
43…チューブ
44…外皮
45…管状部材
50…内視鏡用洗浄ノズル
51…管状部
52…ノズルヘッド
53…凹部
54…注入口
55…ノズル開口部
55a…面取り部
61…流入管路外郭部
61a…テーパ面
62…方向変換流路外郭部
63…整流路外郭部
64…流路
65…方向変換流路
66…整流路
d…隙間
O…軸
θ1…角度

Claims (8)

  1. 内視鏡に配設された観察窓表面に向けて流体を噴出して洗浄するブロック状のノズルヘッドを備えた内視鏡用洗浄ノズルであって、
    前記内視鏡に内蔵される管路から送られた流体が流入される孔断面が略真円形状の流路を備えた管状の流入管路外郭部と、
    前記流路に連通して前記流体の流れ方向を前記観察窓表面に向けた方向へ変換する方向変換流路を備えた方向変換流路外郭部と、
    前記方向変換流路に連通して前記ノズルヘッドに配設される流体噴出口から前記観察窓表面に向けて噴出する前記流体の流れを整流する孔断面が扁平形状の整流路を備えた整流路外郭部と、
    を具備し、
    前記方向変換流路外郭部および前記整流路外郭部における前記内視鏡の表面から露出する部分の肉厚を前記流入管路外郭部の肉厚よりも厚く、且つ前記流路から前記整流路に向けて滑らかに扁平するよう孔断面を変化させた前記方向変換流路を形成して、当該方向変換流路の前記整流路側の孔断面が最小面積となるように焼結成型したことを特徴とする内視鏡用洗浄ノズル。
  2. 前記方向変換流路の最小面積を有する前記孔断面の位置を前記流入管路外郭部の長手軸に直交する断面に対して、前記整流路側に45度以上の傾けた角度位置に設けたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用洗浄ノズル。
  3. 前記方向変換流路を前記流路と前記整流路の各孔軸に直交すると共に、前記流体噴出口の開口面に平行な軸回りに変換させて当該軸に沿った方向へ滑らかに拡がる扁平形状に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内視鏡用洗浄ノズル。
  4. 前記整流路の扁平形状の孔断面が前記流体噴出口に向けて長手方向に滑らかに拡がるように形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の内視鏡用洗浄ノズル。
  5. 前記先端部への組付けの際に前記管路が接続される管状の保護部材に前記流入管路外郭部が挿嵌され、前記保護部材の内周面と前記流路の接合部が段差なく一致するテーパ面を前記流入管路外郭部の前記保護部材との接続側端部に形成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の内視鏡用洗浄ノズル。
  6. 射出成型の金型における材料の注入口を略真円形状の前記流路が配設された前記流入管路外郭部の外周部位置に配置したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の内視鏡用洗浄ノズル。
  7. 前記流入管路外郭部の外周部に内方へ凹設された凹部を形成し、当該凹部の平面に前記注入口を配置したことを特徴とする請求項6に記載の内視鏡用洗浄ノズル。
  8. 前記流体噴出口の開口部周囲に平面状または曲面状の面取り部を形成したことを請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の内視鏡用洗浄ノズル。
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