JP2012090254A - 無線タグリーダ、監視システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アレーアンテナの指向性を各設定角度に設定したときの電力強度(受信電力測定値)の測定結果(測定パターン)を基準電力パターンと対比して誤差を算出することで相関を求め(S100)、誤差の最小値となる方向を無線タグの方向(到来方位)と推定するため(S54)、指向性がシャープでないアレーアンテナを用いて正確に無線タグの方向(到来方位)を推定できる。ここで、測定した電力強度(受信電力測定値)のパターン(測定パターン)と基準電力パターンとの誤差を算出する際に、アレーアンテナの置かれる実際の環境に適合させるために各設定角度毎に重み付けの設定値を反映しているため、電波を反射する障害物などが存在しても正確に無線タグの方向を推定できる。
【選択図】 図14
Description
無線タグの電波を受信し、その到来方位を推定する無線タグリーダであって、
指向性を複数の設定角度に切り替え可能に構成されたアレーアンテナと、
前記アレーアンテナの指向性を複数の設定角度に順次切り替える指向性切替手段と、
前記アレーアンテナによって受信した電力強度を測定する受信強度測定手段と、
前記指向性切替手段が前記アレーアンテナの設定角度を1周期分切り替え走査したときに、前記受信強度測定手段によって測定された1周期分の設定角度毎の電力強度である電力強度パターンに基づいて到来方位を推定する方向推定手段と、
を備え、
前記方向推定手段は、
各到来方位から電波が届いた際の基準となる電力強度パターンを示す基準電力パターンを、到来方位毎にそれぞれ記憶するパターン記憶手段と、
各設定角度に対応付けて重み付けの設定値をそれぞれ設定する重み付け設定手段と、
を備え、
到来方位毎の前記基準電力パターンと測定された前記電力強度パターンとを対比したときの設定角度毎の誤差を、各設定角度に対応付けられた前記重み付けの設定値をそれぞれ反映して求め、誤差が最小となる設定角度に対応する方位を無線タグの到来方位と推定することを特徴とする。
無線タグの電波を受信し、その到来方位を推定する無線タグリーダであって、
指向性を複数の設定角度に切り替え可能に構成されたアレーアンテナと、
前記アレーアンテナの指向性を複数の設定角度に順次切り替える指向性切替手段と、
前記アレーアンテナによって受信した電力強度を測定する受信強度測定手段と、
前記指向性切替手段が前記アレーアンテナの設定角度を1周期分切り替え走査したときに、前記受信強度測定手段によって測定された1周期分の設定角度毎の電力強度である電力強度パターンに基づいて到来方位を推定する方向推定手段と、
を備え、
前記方向推定手段は、
周波数を指示する所定コマンドを送信するコマンド送信手段と、
前記所定コマンドで指示された周波数で前記無線タグから返信された応答電波の電力強度が前記受信強度測定手段によって測定されたときに、その測定された前記電力強度に基づいて前記無線タグの到来方位を検出する方向検出手段と、
を備え、
前記指向性切替手段は、指向性を順次切り替える切替動作を異なる周波数で複数回行い、
前記受信強度測定手段は、周波数の異なる各切替動作毎に、前記応答電波の電力強度を各設定角度で測定しており、
前記方向検出手段は、前記受信強度測定手段によって周波数毎に測定された各設定角度の前記電力強度に基づいて前記無線タグの到来方位を検出することを特徴とする。
その上、本発明では、指向性を各設定角度に切り替えたときの各電力強度(受信電力測定値)を一律に誤差算出に用いるのではなく、設定角度毎に設定された重み付けを反映させて誤差を算出することができるため、例えば、障害物からの反射電波を抑えるような重み付けを設定することで、このような反射電波に起因する到来方位の誤検出を排除しやすくなる。
このようにすると、各設定角度毎に統計処理を行って複数データを反映した電力強度を求めることができ、単一のデータに起因する悪影響(ノイズ等)を抑えた信頼性の高い電力強度(受信電力測定値)を用いやすくなる。
このようにすると、各設定角度毎に、ノイズ等の影響をより抑え且つ無線タグの方向(到来方位)をより反映した信頼性の高い電力強度(受信電力測定値)を用いやすくなる。
この構成では、設置物によって部分的に囲まれるような空間内で無線タグを検出する場合において、例えば無線タグの所持者がアレーアンテナ側に近づこうとするときに、この無線タグの電波が設置物で反射して生じる反射波の重みを相対的に小さくし、無線タグからの直接の電波の重みを相対的に大きくした上で、実測した測定パターンと各方向の基準電力パターンとの誤差を算出することができる。従って、反射波に対応する基準電力パターンと実測した測定パターンとの誤差が小さくなってしまうような事態が生じ難く、タグ方向(直接波の方向)に対応する基準電力パターンとの誤差をより小さく際立たせて正確に方向を推定することができる。
この構成では、無線タグの電波が隣接壁や対向壁で反射して生じる反射波の重みを相対的に小さくし、無線タグからの直接の電波の重みを相対的に大きくした上で、実測した測定パターンと各方向の基準電力パターンとの誤差を算出することができる。従って、反射波に対応する基準電力パターンと実測した測定パターンとの誤差が小さくなってしまうような事態が生じ難く、タグ方向(直接波の方向)に対応する基準電力パターンとの誤差をより小さく際立たせて正確に方向を推定することができる。
この構成では、無線タグの電波が隣接壁や遮蔽壁で反射して生じる反射波の重みを相対的に小さくし、無線タグからの直接の電波の重みを相対的に大きくした上で、実測した測定パターンと各方向の基準電力パターンとの誤差を算出することができる。従って、反射波に対応する基準電力パターンと実測した測定パターンとの誤差が小さくなってしまうような事態が生じ難く、タグ方向(直接波の方向)に対応する基準電力パターンとの誤差をより小さく際立たせて正確に方向を推定することができる。
この構成では、無線タグの所持者が遮蔽壁の反対側(開放空間側)からアレーアンテナ側に近づこうとするときに、この無線タグの電波が遮蔽壁で反射して生じる反射波の重みを特に小さくし、無線タグからの直接の電波の重みを相対的に大きくした上で、実測した測定パターンと各方向の基準電力パターンとの誤差を算出することができる。従って、無線タグの所持者が遮蔽壁の反対側からアレーアンテナ側に近づこうとするときに、反射波の方向(即ち遮蔽壁の方向)の基準電力パターンと実測した測定パターンとの誤差が小さくなってしまうような事態が生じ難く、正規のタグ方向とは全く異なる遮蔽壁側をタグ方向と推定するといった大きな角度誤差が生じにくくなる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る監視システムの模式図である。
監視システムは、無線タグの方向(到来方位)を推定できる無線タグリーダ100と、監視領域内の物体の距離と方向とを測定するレーザセンサ200とを併用し、監視領域内に侵入した人が無線タグ400を携帯しているか否かをコントローラ300が判別し、携帯していない場合に警告を行う。該監視システムでは、先ず、レーザセンサ200で、監視領域内に侵入した人の距離と方向とを検出し、無線タグリーダ100で無線タグを携帯しているか否かを判断する。ここで、無線タグを携帯していない場合には、警告を発する。そして、無線タグの存在が確認できた場合、更に無線タグリーダ100で該無線タグの方向を推定し、レーザセンサ200で検出した方向と一致している場合には、侵入者が無線タグを携帯していると判断する。他方、又は、無線タグからの応答があってもレーザセンサ200で検出した方向と一致しない場合には、侵入者が無線タグを携帯しておらず他所に置かれた無線タグからの応答であると判断し、警告を発する。
レーザセンサ200により監視領域内へ侵入者が入ることを監視している(S12)。そして、侵入者が入った場合(S12:Yes)、レーザセンサ200により侵入者の方向と距離を取得する(S14)。後述するようにアンテナの指向性を切り替え(S16)、無線タグリーダ100で、無線タグへのコマンドフレームを作成し(S18)、無線タグへ送信する(S20)。そして、無線タグからの返信信号の受信があるかを判断する(S22)。ここで、無線タグからの返信の受信が無い場合には(S22:No)、侵入者が無線タグを携帯していないと判断し、警報音等により警報を出す(S26)。一方、無線タグからの返信の受信が有った場合は(S22:Yes)、更に、レーザセンサ200により検出した侵入者の方向と、無線タグリーダ100で推定した無線タグの方向とが一致するか否か判断する(S24)。方向が一致しない場合には(S24:No)、侵入者が無線タグを携帯しておらず、監視領域内のいずれかに侵入者と無関係な無線タグが存在していると判断し、警報を出す(S26)。方向が一致する場合には(S24:Yes)、侵入した者は無線タグを携帯する侵入許可者であるとして、警報を出すことなく処理を終了する。
アレーアンテナ10は、一本の励振素子10−0と、6本の非励振素子10−1〜10−6と備えて成り、該励振素子10−0、非励振素子10−1〜10−6は、接地導体16上に形成されている。該励振素子10−0は、半径rの円周上に設けられた6本の非励振素子10−1〜10−6によって囲まれるように配置されている。6本の非励振素子10−1〜10−6は、該円周上に等間隔に配置されている。励振素子10−0、非励振素子10−1〜10−6の長さは、λ(使用周波数)/4に設定され、上記半径rもλ/4に設定されている。励振素子10−0の給電点は同軸ケーブル14を介して図2を参照して上述した無線タグリーダの送信部30、受信部40に接続されている。
[α=−60、−30、0、30、60]
P(α)は、上述したアンテナの指向性を方位角αに設定した際のアンテナの特性値
Y(θ)は、上述したアンテナの指向性を方位角θに設定した際に測定した受信電力
第1実施形態の無線タグリーダは、全方位角360度を12に等分して、アレーアンテナの指向性を0度、30度、60度、90度、120度、150度、180度、210度、240度、270度、300度、330度に設定して受信電力の測定を行う(即ち、設定角度をこれら角度とし得るように構成されている)。この例では、30度の方向に侵入者がいるものとして説明を続ける。
ここで、無線タグリーダに対して、240度〜330度の角度に存在する住宅が反射障害物となり、電波が反射して最大電力を求める方法でも、相関値(誤差)を求める方法でも正確に方向を推定することができなく成る。
×5/(Σ(W(θ))
[α=−60、−30、0、30、60]
P(α)は、アンテナの指向性を方位角αに設定した際のアンテナの特性値
Y(θ)は、アンテナの指向性を方位角θに設定した際に測定した受信電力
W(θ)は、アンテナからみた、反射障害物による重み付け
まず、上述した受信電力パターンP(α)[α=−60、−30、0、30、60]を設定し(S32)、上述した方向別の重み付けW(θ)[θ=0、30、60・・・330]を設定する(S34)。これは初期設定であり、S32は、無線タグリーダに製造段階で設定し、S34は、監視システムの構成装置である無線タグリーダを取り付ける際に設定する。
まず、推定角度θを0度に設定し(S102)、誤差関数Γ(θ)を0度に設定する(S104)。最初に、アンテナの特性値に対応するアンテナの指向性に対する方位角αを−60度に設定する(S106)。そして、下式を用いて相関値(誤差)Γ(θ)を求める(S108)。
Γ(θ)=Γ(θ)+|Σ(P(α)−Y(θ−α))×W(θ))|
Γ(θ)=Γ(θ)×5/(Σ(W(θ))
無線タグは、電源を内蔵するアクティブタイプで、設定された期間スリープし(S82)、スリープ後に無線タグリーダへデータを送信する(S84)。ここで、該無線タグが無線タグリーダの通信エリア内に入り、無線タグリーダからのコマンドを受信していると(S86:Yes)、無線タグリーダへ応答信号を送信する(S88)。無線タグリーダから更にコマンドを受信すると(S90:Yes)、S88へ戻り無線タグリーダへ応答信号を送信する。他方、無線タグリーダからのコマンドを受信しなくなると(S90:No)、処理を終了する。
指向性を複数の設定角度(方向)に切り替え可能に構成されたアレーアンテナ10と、アレーアンテナ10の指向性を複数の設定角度に順次切り替える指向性切替手段(制御部20及び指向性制御部50)と、アレーアンテナ10によって受信した電力強度を測定する受信強度測定手段(制御部20)と、アレーアンテナ10の設定角度を1周期分(例えば360°分)切り替え走査したときに、受信強度測定手段によって測定された1周期分の設定角度毎の電力強度である電力強度パターンに基づいて到来方位を推定する方向推定手段(制御部20及びメモリ22)と、が設けられている。
更に、方向推定手段には、各到来方位から電波が届いた際の基準となる電力強度パターンを示す基準電力パターンを、到来方位毎にそれぞれ記憶するパターン記憶手段(メモリ22)と、各設定角度に対応付けて重み付けの設定値をそれぞれ設定する重み付け設定手段(メモリ22)とが設けられており、方向推定手段の主要素となる制御部20は、到来方位毎(設定角度毎)の基準電力パターンと測定された電力強度パターンとを対比したときの設定角度毎の誤差を、各設定角度に対応付けられた重み付けの設定値をそれぞれ反映して求め、誤差が最小となる設定角度に対応する方位を無線タグの到来方位と推定している。
その上、本発明では、指向性を各設定角度に切り替えたときの各電力強度(受信電力測定値)を一律に誤差算出に用いるのではなく、設定角度毎に設定された重み付けを反映させて誤差を算出することができるため、例えば、障害物からの反射電波を抑えるような重み付けを設定することで、このような反射電波に起因する到来方位の誤検出を排除しやすくなる。
第1実施形態の第1改変例に係る無線タグリーダについて図17のグラフを参照して説明する。
第1実施形態の無線タグリーダと第1実施形態の第1改変例の無線タグリーダとで、アレーアンテナの30度毎の指向性毎に電力強度(受信電力測定値)を測定し、測定した電力強度(受信電力測定値)を重み付けし基準電力パターンで相関を求めるまでの処理は同じである。但し、第1実施形態では、アレーアンテナの30度毎の指向性(0度、30度〜330度)までしか分解能が無かった。これに対して、第1実施形態の第1改変例では、30度毎の相関値を補間して更に高い分解を実現している。
第1実施形態の第2改変例に係る無線タグリーダについて図18のグラフを参照して説明する。
第1実施形態の無線タグリーダと第1実施形態の第2改変例の無線タグリーダとで、アレーアンテナの30度毎の指向性毎に電力強度(受信電力測定値)を測定し、測定した電力強度(受信電力測定値)を重み付けし基準電力パターンで相関を求めるまでの処理は同じである。但し、第1実施形態では、アレーアンテナの30度毎の指向性(0度、30度〜330度)までしか分解能が無かった。これに対して、第1実施形態の第2改変例では、第1改変例と同様に30度毎の相関値を補間して更に高い分解を実現している。
第2実施形態に係る無線タグリーダについて図19、図20を参照して説明する。
図19は、第2実施形態の無線タグリーダが侵入者の無線タグの方向を検出する場合の説明図である。
第1実施形態の無線タグリーダは、住宅の正面に取り付けられ、反射物が該住宅しか存在していなかった。これに対して、第2実施形態では、住宅の正面側であって、無線タグリーダの監視領域内に電波を反射するブロック壁が存在している。このため、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、住宅側の方向に重み付けを行うと共に、ブロック壁側の方向への重み付けを、取り付けの初期設定の際に行う。
第3実施形態に係る監視システムについて図21〜図23を参照して説明する。
第1、第2実施形態では、無線タグリーダを設置する際に、反射物の影響を排除する重み付け値を操作者が手動操作で設定した。これに対して、第3実施形態では、反射物を検出し、自動的に重み付け値を設定する。
第4実施形態に係る監視システムについて主として図24〜図27を参照して説明する。
図24は、第4実施形態の無線タグリーダによる無線タグの方向推定処理を示すフローチャートである。図25は、図24における方向探索通信処理の流れを例示するフローチャートである。図26は、第4実施形態において無線タグと無線タグリーダとの間で行われる通信流れを説明する説明図である。図27(A)は、自主発信のときに無線タグから無線タグリーダへ送信されるレスポンスフレームを概念的に説明する説明図であり、(B)は、無線タグリーダから無線タグへ送信されるコマンドフレームを概念的に説明する説明図であり、(C)は、無線タグからのコマンド送信に応じて無線タグから無線タグリーダへ送信されるレスポンスフレームである。
この方向推定処理では、まず、第1実施形態のS32(図14)と同様に、上述した受信電力パターンP(α)[α=−60、−30、0、30、60]を設定し(S232)、そして、S34(図14)と同様に、上述した方向別の重み付けW(θ)[θ=0、30、60・・・330]を設定する(S234)。これは初期設定であり、S32は、例えば無線タグリーダに製造段階で設定し、S34は、例えば監視システムの構成装置である無線タグリーダを取り付ける際に設定する。
方向探索通信処理の前提として無線タグ400の動作を説明すると、本実施形態では、無線タグ400側の処理が第1実施形態と同様の流れ(図16)で行われるようになっており、まず、設定された期間スリープし(S82)、スリープ後に無線タグリーダ100へ自主発信データを送信している(S84)。この自主発信データは、例えば図27(A)のような構成をなしており、ヘッダ、リーダID、タグID、コマンド長、応答コード、タグデータ、CRCなどの各データを含んでいる。なお、リーダIDは通信対象となる無線タグリーダ100の固有IDであり、タグIDは、当該データを自主発信する無線タグ400の固有IDである。これらIDはいずれも予め無線タグ400に記憶されている。また、このような無線タグ400からの自主発信は、無線タグに設定されたデフォルトの周波数(タグに設定された基準周波数)の電波によって行われる。
Γ(θ)=Γ(θ)+|Σ(P(α)−Y(θ−α))×W(θ))|
Γ(θ)=Γ(θ)×5/(Σ(W(θ))
本実施形態の無線タグリーダも、指向性を複数の設定角度に切り替え可能に構成されたアレーアンテナ10と、アレーアンテナ10の指向性を複数の設定角度に順次切り替える指向性切替手段(制御部20及び指向性制御部50)と、アレーアンテナ10によって受信した電力強度を測定する受信強度測定手段(制御部20)と、指向性切替手段がアレーアンテナ10の設定角度を1周期分(例えば360度の角度範囲分)で切り替え走査したときに、受信強度測定手段によって測定された1周期分の設定角度毎の電力強度である電力強度パターンに基づいて到来方位を推定する方向推定手段(制御部20、メモリ22)とを備えている。
更に、制御部20は、周波数を指示する所定コマンドを送信する「コマンド送信手段」として機能し、更に、制御部20は、所定コマンドで指示された周波数で無線タグから返信された応答電波の電力強度が受信強度測定手段によって測定されたときに、その測定された電力強度に基づいて無線タグの到来方位を検出する「方向検出手段」として機能している。
そして、指向性切替手段に相当する制御部20及び指向性制御部50は、指向性を順次切り替える切替動作を異なる周波数で複数回行い、受信強度測定手段に相当する制御部20は、周波数の異なる各切替動作毎に、応答電波の電力強度を各設定角度で測定している。そして、方向検出手段に相当する制御部20は、受信強度測定手段によって周波数毎に測定された各設定角度の電力強度に基づいて無線タグの到来方位を検出している。
この構成によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。特に、アレーアンテナ10の指向性を各方向に設定したときの電力強度(受信電力測定値)を基準電力パターンで相関を求め、誤差の最小値となる方向を無線タグ400の方向と推定するため、指向性がシャープでないアレーアンテナ10を用いて正確に無線タグ400の方向を推定できる。ここで、電力強度(受信電力測定値)に対して基準電力パターンで相関(補間)を求め、アレーアンテナ10の置かれる実際の環境に適合させるための重み付けの設定値と併せて各方向における誤差を算出するので、電波を反射する障害物が存在しても正確に無線タグ400の方向を推定できる。
第4実施形態では、周波数毎に行われる図25の方向探索通信処理において、各方向の受信電波強度を1回ずつ特定していたが、例えば、S266の判断を360°に代えて、720°(2周)或いは1080°(3周)などとし、各方向の受信電波強度を複数回測定するようにしてもよい。例えば、図28の例では、S266の判断を360°に代えて1800°(5周)とした場合の検出結果の例を示しており、各周において、各方向の受信電波強度の測定結果が得られている。
上記第4実施形態の第1改変例によれば、各設定角度毎に統計処理を行って複数データを反映した電力強度(受信電力測定値)を求めることができ、単一のデータに起因する悪影響(ノイズ等)を抑えた信頼性の高い電力強度を用いやすくなる。
第4実施形態では、それぞれの周波数にしたときに得られた測定結果に基づいて各周波数毎に独立して相関値誤差を算出し、相関値誤差の最小となる設定角度の方向を無線タグの方向(到来方位)としたが、全ての周波数の測定結果に基づいて各方向毎に統計処理を行い、それら各方向毎の統計処理結果を各方向の受信電力測定値として相関値誤差を求めるようにしてもよい。例えば、全ての周波数での各方向の電波強度測定結果について、方向毎に平均値を算出する平均値算出処理(統計処理)を行い、方向毎に得られた平均値算出結果(統計処理結果)を各方向それぞれの受信電力測定値とすればよい。この場合、得られた各方向の受信電力測定値に基づいて、第1実施形態と同様に無線タグ方向を決定すればよい(図14のS100、S54参照)。
次に、第5実施形態について説明する。
なお、第5実施形態は、代表例及びいずれの変更例についても、無線タグリーダが配置される環境及び重み付けの設定方法が第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同様である。よって第1実施形態と同様の部分については第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、第1実施形態と同様の構成については、適宜、図1〜図18を参照して説明することとする。
(代表例)
図29(A)は、第5実施形態の無線タグリーダが隣接壁及び遮蔽壁に囲まれる環境に設けられ、この無線タグリーダによって無線タグの方向を推定する例を説明する説明図である。図29(B)は、開放空間側から進入する無線タグから送信される直接の電波の向きと、この電波が遮蔽壁で反射したときの反射波の向きとを説明する説明図である。図30(A)は、図29の環境において、最大電力法によって方向を推定した場合の推定結果を示すグラフであり、図30(B)は、図29の環境において、方向毎の重み付けを設定せずに電力相関パターン法で方向を推定した場合の推定結果を示すグラフであり、図30(C)は、図29の環境において、方向毎に重み付けを設定して電力相関パターン法で方向を推定した場合の推定結果を示すグラフである。
図29(A)に示すように、本実施形態に係る無線タグリーダ100では、部分的に設置物によって囲まれた通路空間ARが通信エリアとなるようにこの通路空間AR内にアレーアンテナ10が配置されている。具体的には、住宅の外壁等からなる所定の隣接壁Hと当該隣接壁Hに対して交差する方向(図29(A)では直交する方向)に延びる遮蔽壁Maとによって囲まれ且つ遮蔽壁Maと対向する側が開放するように通路空間ARが構成されており、この通路空間AR内において、隣接壁H寄りの位置にアレーアンテナ10が配置されている。そして、この無線タグリーダ100では、遮蔽壁Maの位置が通信エリア(アレーアンテナ10と通信可能となるエリア)に含まれるようにアレーアンテナ10からの通信エリアが設定されている。遮蔽壁Maは、電波を反射し得る物体であり、例えば金属材料を主体とする壁部やドア部、或いは、鉄筋などを内蔵するコンクリートやセラミックなどを主体とする壁部などが該当する。
このとき、無線タグリーダとレーザセンサとは、ほぼ同じ軸上に存在するため、レーザセンサの角度と無線タグリーダの角度がほぼ一致することになる。
次に、図29の構成に対して一部を変更した変更例1について説明する。
図31は、図29とは異なる環境に設けられた無線タグリーダによって無線タグの方向を推定する例を説明する説明図である。図32(A)は、図31の環境において、方向毎の重み付けを設定せずに電力相関パターン法で方向を推定した場合の推定結果を示すグラフであり、図32(B)は、図31の環境において、方向毎に重み付けを設定した上で第1実施形態と同様の電力相関パターン法で方向を推定した場合の推定結果を示すグラフである。
次に、図29、図31の構成に対して一部を変更した変更例2について説明する。
図33は、図29、図31とは異なる環境に設けられた無線タグリーダによって無線タグの方向を推定する例を説明する説明図である。図34(A)は、図33の環境において、方向毎の重み付けを設定せずに電力相関パターン法で方向を推定した場合の推定結果を示すグラフであり、図32(B)は、図31の環境において、方向毎に重み付けを設定した上で第1実施形態と同様の電力相関パターン法で方向を推定した場合の推定結果を示すグラフである。
図35は、図29の環境において第1実施形態と同様の電力相関パターン法で方向を推定した場合の、遮蔽壁の方向の重みと平均誤差及び異常値出現率との関係を示すグラフである。図36は、図31の環境において第1実施形態と同様の電力相関パターン法で方向を推定した場合の、遮蔽壁の方向の重みと平均誤差及び異常値出現率との関係を示すグラフである。図37は、図33の環境において第1実施形態と同様の電力相関パターン法で方向を推定した場合の、遮蔽壁の方向の重みと平均誤差及び異常値出現率との関係を示すグラフである。
図38は、図29(A)のような環境において、無線タグが135°の方向に存在する場合の実際の測定パターンと、135°用に用意された基準パターンと、これら測定パターンと基準パターンとを対比した場合の角度毎の誤差を求めた結果を示すものである。なお、図38で示す誤差は角度毎の重み付けをしていないものである。本実施形態では、遮蔽壁Maが存在する角度の重みを他の角度の重みよりも低くするように重み付けをする場合、上記のように角度毎に得られた各誤差に対し、対応する角度の重み付けを掛け合わせ、角度毎に得られた掛け合わせ結果(乗算値)の総和を最終的なマッチング誤差(相関値)とする手法を用いることができる。このようにすると、図38(A)の矢印に示すように、重みが低く設定された角度範囲の誤差をより大きく低減させることができる。従って、重み付けの補正を行わない場合と比較して、測定パターンを適切な基準パターン(即ち、実際の無線タグの方向に近い方向の基準パターン)と対比したときのマッチング誤差(相関値)を極めて小さくすることができ、実際の角度を把握しやすくなる。なお、図38(B)のグラフは、このような手法でマッチング誤差(相関値)を求めたときの効果を示すものであり、図38(A)のような測定パターンが得られたときに、角度毎に用意された基準パターンとそれぞれ対比して上述の方法でマッチング誤差(相関値)を求めた場合の実験結果を示すものである。このグラフでは、遮蔽壁Maの範囲の重みを0.5とした場合をPc、遮蔽壁Maの範囲の重みを0とした場合をPd、重み付けをしない場合をPeで示している。重み付けを0.5とした場合のPcも、重み付けを0とした場合のPdも実際の角度(135°)に対応する基準パターンと対比したときのマッチング誤差が最も誤差が少なくなっており、この角度付近のマッチング誤差の角度変化が急峻となっている。角度変化が急峻ということは、間違った方位に誤判定することが発生しにくく、実際の方向を得やすいことを示している。
この構成では、隣接壁H及び遮蔽壁Maに囲まれるような通路空間AR内で無線タグ400を検出する場合において、特に、無線タグ400の所持者が遮蔽壁Maの反対側(開放空間側)からアレーアンテナ10側に近づこうとするときに、この無線タグ400の電波が遮蔽壁で反射して生じる反射波の重みを相対的に小さくし、無線タグ400からの直接の電波の重みを相対的に大きくした上で、実測した測定パターンと各方向の基準電力パターンとの誤差を算出することができる。従って、無線タグ400の所持者が遮蔽壁Maの反対側からアレーアンテナ側に近づこうとするときに、反射波の方向(即ち遮蔽壁Maの方向)に対応した基準電力パターンと実測した測定パターンとの誤差が小さくなってしまうような事態が生じ難く、正規のタグ方向とは全く異なる遮蔽壁側をタグ方向と推定するといった大きな角度誤差が生じにくくなる。
第5実施形態では、設置物として隣接壁H及び遮蔽壁Maが設けられ、少なくとも遮蔽壁Maの方向の重み付けを他の方向よりも低く設定する例を示したが、遮蔽壁Maの方向だけでなく、隣接壁Hの方向の重み付けも低く設定した上で、第1、第5実施形態と同様の誤差算出、方向推定を行ってもよい。
10−0 励振素子
10−1〜10−6 非励振素子
12−1〜12−6 可変リアクタンス回路
20 制御部(方向推定手段、指向性切替手段、受信強度測定手段、重み付け設定手段、コマンド送信手段、設定値調整手段)
22 メモリ(方向推定手段、パターン記憶手段、重み付け設定手段)
50 指向性制御部(指向性切替手段)
52 リアクタンス値制御装置
100 無線タグリーダ
200 レーザセンサ
300 コントローラ
400 無線タグ
H1 隣接壁(設置物)
Ma 遮蔽壁(設置物)
AR 通路空間
Claims (15)
- 無線タグの電波を受信し、その到来方位を推定する無線タグリーダであって、
指向性を複数の設定角度に切り替え可能に構成されたアレーアンテナと、
前記アレーアンテナの指向性を複数の設定角度に順次切り替える指向性切替手段と、
前記アレーアンテナによって受信した電力強度を測定する受信強度測定手段と、
前記指向性切替手段が前記アレーアンテナの設定角度を1周期分切り替え走査したときに、前記受信強度測定手段によって測定された1周期分の設定角度毎の電力強度である電力強度パターンに基づいて到来方位を推定する方向推定手段と、
を備え、
前記方向推定手段は、
各到来方位から電波が届いた際の基準となる電力強度パターンを示す基準電力パターンを、到来方位毎にそれぞれ記憶するパターン記憶手段と、
各設定角度に対応付けて重み付けの設定値をそれぞれ設定する重み付け設定手段と、
を備え、
到来方位毎の前記基準電力パターンと測定された前記電力強度パターンとを対比したときの設定角度毎の誤差を、各設定角度に対応付けられた前記重み付けの設定値をそれぞれ反映して求め、誤差が最小となる設定角度に対応する方位を無線タグの到来方位と推定することを特徴とする無線タグリーダ。 - 無線タグの電波を受信し、その到来方位を推定する無線タグリーダであって、
指向性を複数の設定角度に切り替え可能に構成されたアレーアンテナと、
前記アレーアンテナの指向性を複数の設定角度に順次切り替える指向性切替手段と、
前記アレーアンテナによって受信した電力強度を測定する受信強度測定手段と、
前記指向性切替手段が前記アレーアンテナの設定角度を1周期分切り替え走査したときに、前記受信強度測定手段によって測定された前記1周期分の設定角度毎の電力強度である電力強度パターンに基づいて到来方位を推定する方向推定手段と、
を備え、
前記方向推定手段は、
周波数を指示する所定コマンドを送信するコマンド送信手段と、
前記所定コマンドで指示された周波数で前記無線タグから返信された応答電波の電力強度が前記受信強度測定手段によって測定されたときに、その測定された前記電力強度に基づいて前記無線タグの到来方位を検出する方向検出手段と、
を備え、
前記指向性切替手段は、指向性を順次切り替える切替動作を異なる周波数で複数回行い、
前記受信強度測定手段は、周波数の異なる各切替動作毎に、前記応答電波の電力強度を各設定角度で測定しており、
前記方向検出手段は、前記受信強度測定手段によって周波数毎に測定された各設定角度の前記電力強度に基づいて前記無線タグの到来方位を検出することを特徴とする無線タグリーダ。 - 前記方向検出手段は、
前記受信強度測定手段によって周波数毎にそれぞれ測定された前記各設定角度の前記電力強度を設定角度毎に統計処理を行い、設定角度毎に得られた統計処理結果を前記各設定角度それぞれの電力強度とする統計処理手段を備え、
前記統計処理手段によって得られた前記各設定角度の前記電力強度に基づいて前記無線タグの到来方位を検出することを特徴とする請求項2に記載の無線タグリーダ。 - 前記統計処理手段は、前記受信強度測定手段によって周波数毎に測定された前記各設定角度の前記電力強度を設定角度毎に平均化し、設定角度毎に得られた平均化結果を前記各設定角度の前記電力強度とすることを特徴とする請求項3に記載の無線タグリーダ。
- 前記方向推定手段は、
各到来方位から電波が届いた際の基準となる電力強度パターンを示す基準電力パターンを、到来方位毎にそれぞれ記憶するパターン記憶手段と、
各設定角度に対応付けて重み付けの設定値をそれぞれ設定する重み付け設定手段と、
到来方位毎の前記基準電力パターンと測定された前記電力強度パターンとを対比したときの設定角度毎の誤差を、各設定角度に対応付けられた前記重み付けの設定値をそれぞれ反映して求め、誤差が最小となる設定角度に対応する方位を無線タグの到来方位と推定することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の無線タグリーダ。 - 前記アレーアンテナは、1つの励振素子と、前記励振素子から所定間隔離れて設けられた複数の非励振素子と、前記複数の非励振素子にそれぞれ接続された可変リアクタンス素子とを備え、前記可変リアクタンス素子のリアクタンス値を変化させることで、指向性の設定角度を360度/N(但し、Nは自然数)毎に切替え可能とされており、
前記重み付け設定手段で設定される前記重み付けの設定値は、360度/N度毎に設定され、前記アレーアンテナに対して電波を反射する障害物の存在している角度に相関する値とされていることを特徴とする請求項1又は請求項5の無線タグリーダ。 - 前記重み付け設定手段で設定される前記重み付けの設定値は、前記アレーアンテナに対して電波を反射する障害物の前記アレーアンテナまでの距離、又は、該障害物の材質の少なくとも一方に相関する値とされていることを特徴とする請求項6の無線タグリーダ。
- 前記方向推定手段は、前記誤差の最小値を求めるため、各設定角度の誤差値を補間した横軸を角度・縦軸を誤差値とする誤差関数に対して、特定の誤差値で、前記誤差関数に対して横軸に平行な線を引き、該線と前記誤差関数との交点をつなぐ線分の半分の位置における角度を、前記誤差の最小値となる無線タグの到来方位と推定することを特徴とする請求項1、5〜7のいずれか一項に記載の無線タグリーダ。
- 前記電力強度を測定する設定角度は360度/N毎であり、
前記特定の誤差値は、前記誤差関数の誤差最小のピークから、360度/N毎の設定角度で2つ分離れた値の内で、誤差の低い側の値であることを特徴とする請求項8に記載の無線タグリーダ。 - 前記方向推定手段は、前記誤差の最小値を求めるため、各設定角度の誤差値を補間した横軸を角度・縦軸を誤差値とする誤差関数に対して、誤差が最小となるピーク値の両隣の値の内、誤差の小さい方の値と、該誤差の小さい方の隣であって、誤差の大きかった方の反対側の隣の値とをつないだ線分を延長させ、次に、該誤差の大きかった方の値と、該誤差の大きかった方への隣の値とをつないだ線分を延長させ、両線分の交点を、前記誤差の最小値となる無線タグの到来方位と推定することを特徴とする請求項1、5〜7のいずれか一項に記載の無線タグリーダ。
- 前記アレーアンテナが、部分的に設置物によって囲まれると共に前記設置物の領域外が開放してなる空間内に配置された場合に、
前記重み付け設定手段において、前記指向性切替手段により前記アレーアンテナの指向性を切り替え可能な各設定角度の内、当該アレーアンテナから前記設置物に向かう設定角度の重み付けが、前記設置物の領域外の開放空間に向かう設定角度の重み付けよりも小さく設定されることを特徴とする請求項1、5〜10のいずれか一項に記載の無線タグリーダ。 - 前記アレーアンテナが、所定の隣接壁と当該隣接壁と対向する対向壁とによって囲まれる空間内において前記隣接壁寄りに配置された場合に、
前記重み付け設定手段において、前記指向性切替手段により前記アレーアンテナの指向性を切り替え可能な各設定角度の内、当該アレーアンテナから前記隣接壁に向かう設定角度又は前記対向壁に向かう設定角度の重み付けが、前記隣接壁及び前記対向壁が配置されない開放空間に向かう設定角度の重み付けよりも小さく設定されることを特徴とする請求項1、5〜11のいずれか一項に記載の無線タグリーダ。 - 前記アレーアンテナが、所定の隣接壁と当該隣接壁に対して交差する方向に延びる遮蔽壁とによって囲まれる空間内において前記隣接壁寄りに配置された場合に、
前記重み付け設定手段において、前記指向性切替手段により前記アレーアンテナの指向性を切り替え可能な各設定角度の内、当該アレーアンテナから前記隣接壁に向かう設定角度又は前記遮蔽壁に向かう設定角度の重み付けが、前記遮蔽壁と対向する側に構成される開放空間に向かう設定角度の重み付けよりも小さく設定されることを特徴とする請求項1、5〜11に記載の無線タグリーダ。 - 前記アレーアンテナが、所定の隣接壁と、当該隣接壁と対向する対向壁と、当該隣接壁に対して交差する方向に延びる遮蔽壁とによって囲まれる空間内において前記隣接壁寄りに配置された場合に、
前記重み付け設定手段において、前記指向性切替手段により前記アレーアンテナの指向性を切り替え可能な各設定角度の内、当該アレーアンテナから前記遮蔽壁に向かう設定角度の重み付けが、前記遮蔽壁と対向する側に構成される開放空間に向かう設定角度、前記隣接壁に向かう設定角度、及び前記対向壁に向かう設定角度の重み付けよりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1、5〜11に記載の無線タグリーダ。 - 請求項1、5〜14のいずれか一項に記載の無線タグリーダを用いた監視システムであって、
監視領域内の物体の距離と方向とを測定するレーザセンサと、
レーザセンサで検出された物体の距離と方向に応じて、前記重み付けの設定値を調整する重み付けの設定値調整手段と、を備える監視システム。
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