JP2012088487A - 光偏向器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化と捩じればね定数の調整が可能で、かつ機械強度が従来よりも改善される光偏向器を提供する。
【解決手段】トーションバー部4は、ミラー部3の回転軸C3方向に延在する複数のトーションバー構成部12a〜12eと回転軸C3に対して直交する方向に延在する複数のトーションバー構成部13a〜13dとが交互に連接されて回転軸C3方向に九十九折された形状を有すると共に、支持部2aとの接続部4a及びミラー部3との接続部4bが回転軸C3上とは異なる位置にそれぞれ位置し、かつ接続部4aから回転軸C3までの距離L4aと、接続部4bから回転軸C3までの距離L4bとが等しくなるように配置されている。複数のトーションバー構成部12a〜12eの合計の長さは、複数のトーションバー構成部13a〜13dの合計の長さよりも長い。
【選択図】図3

Description

本発明はMEMS技術を用いた光偏向器に関する。
レーザープリンタや、プロジェクタ,ヘッドマウントディスプレイ等の投射型の表示装置等に光偏向器が用いられている。
光偏向器として、ポリゴンミラーを用いたものやガルバノミラーを用いたものがあるが、近年、単結晶Si(シリコン)基板を微細加工する技術、即ちMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いた超小型の光偏向器が注目されている。
MEMS技術を用いた超小型の光偏向器の一例が例えば特許文献1及び2に開示されている。
特開2003−057586号公報 特開平4−211218号公報
ここで、特許文献1及び2に開示されているような従来の光偏向器について図15及び図16を用いて説明する。
図15に示すように、特許文献1に開示されているような従来の光偏向器101は、所定の空隙を有する支持体102と、上記所定の空隙に配置されたミラー部103と、ミラー部103を介して対向配置され、ミラー部103と支持体102とをそれぞれ接続する一対のトーションバー部104,105と、を有して構成されている。
ミラー部103を、例えば圧電素子による駆動力を利用して、ミラー部103の慣性モーメント及びトーションバー部104,105の捩じればね定数で決定される共振周波数で共振駆動させることにより、ミラー部103は、ミラー部103の重心O103及び一対のトーションバー部104,105を通る中心線を回転軸C103として、大きな回転角度(偏向角度)で往復回転駆動する。
ここで、光偏向器101におけるミラー部103の共振駆動について説明する。
ミラー部103の慣性モーメントを「I」とし、一対のトーションバー部104,105の捩じればね定数を「k´」とすると、ミラー部103の共振周波数「f」は(1)式で表すことができる。
ミラー部103や一対のトーションバー部104,105の構成材料である単結晶Si(シリコン)は、共振強度Qが数百〜数千と高く、理想的な弾性材料であるため、共振駆動による回転角度(偏向角度)を共振していないときの回転角度(偏向角度)の数十倍〜数百倍にすることができるので、小さな駆動力で大きな回転角度(偏向角度)が得られる。
例えば、ミラー部103を一辺が1mmの正方形で厚さが50μmの板状とし、一対のトーションバー部104,105を長さ,幅,及び厚さがそれぞれ1mm,50μm,及び50μmの角棒状とし、単結晶Siのヤング率E及びポアソン比γを130GPa及び0.28とすると、ミラー部103の共振周波数は約15.4kHzとなる。
従って、ミラー部103を共振周波数15.4kHzで共振駆動することにより、ミラー部103を高速で、かつ例えば±10°〜±20°の大きな回転角度で往復回転駆動させることができる。
これにより、ミラー部103に照射された光を高速で、かつ例えば±20°〜±40°の大きな偏向角度で一方向(例えば水平方向)に走査させることができる。
ところで、プロジェクタやヘッドマウントディスプレイ等の投射型の表示装置に上述した光偏向器101を用いる場合、光を水平方向及び垂直方向にそれぞれ走査(例えばラスタースキャン)する必要がある。
通常、水平方向は10kHz〜50kHzで走査し、垂直方向は水平方向よりも遅い30Hz〜500Hz(水平方向の1/1000〜1/100程度)で走査する。なお、偏向角度は水平方向,垂直方向ともに±10°〜±30°が必要である。
水平方向に対してはミラー部103を上述した共振駆動で駆動させればよい。
しかしながら、垂直方向は水平方向に比べて30Hz〜500Hzと遅いので、垂直方向に上述した光偏向器101を用いるとミラー部103を共振駆動させることができない。ミラー部103を共振駆動させることができないと、大きな回転角度(偏向角度)を得ることが困難になる。
そこで、垂直方向においてもミラー部103を共振駆動させるためには、一対のトーションバー部104,105の捩じればね定数k´を下げる工夫が必要である。
一対のトーションバー部104,105の捩じればね定数k´は(2)式で表すことができる。
「l」,「a」,及び「h」は一対のトーションバー部104,105の長さ,幅,及び厚さである。「χ」は変数であり、例えばa/h=1のときにχ=0.141であり、a/h=2のときにχ=0.229である。
(2)式から、一対のトーションバー部104,105の捩じればね定数k´を小さくするには、一対のトーションバー部104,105の幅を狭くする、厚さを薄くする、又は長さを長くする、のいずれか、或いはそれらを組み合わせる必要があるが、加工精度の点で一対のトーションバー部104,105の幅及び厚さの最小値は50μm程度と限界がある。
また、一対のトーションバー部104,105の長さを単に直線状に長くすると光偏向器101が大型化してしまうため、1枚の単結晶Siウエハから取れる光偏向器101の数(取り数)が減少してしまうため、コストが高くなってしまう。
また、光偏向器101が大型化すると、光偏向器101を搭載する表示装置も大型化してしまうため、好ましくない。
そこで、光偏向器を大型化させずにトーションバー部の捩じればね定数k´を低減させる手段の一例が特許文献2に開示されている。
図16(a)に示すように、上述した光偏向器101(図15参照)ではトーションバー部104,105が直線状の棒状であったのに対し、図16(b)に示すように、特許文献2に開示されている光偏向器のトーションバー部114,115は、ミラー部103の回転軸C103に対して直交する方向に九十九折した形状を有している。
詳細に説明すると、図16(b)に示すように、トーションバー部114,115は、ミラー部103の回転軸C103方向に延在するトーションバー構成部116a,116b,116c,116d,116e,及び116fと、ミラー部103の回転軸C103に対して直交する方向に延在するトーションバー構成部117a,117b,117c,117d,及び117eとが交互に連接した九十九折形状を有している。
この九十九折形状を有するトーションバー部114,115を用いてミラー部103を往復回転駆動させたとき、トーションバー構成部116a〜116fは「捩じれ」による回転モーメント成分を有し、トーションバー構成部117a〜117eは「反り」による回転モーメント成分を有する。そして、それぞれの回転モーメントに対する捩ればね定数の逆数の合計の逆数がトーションバー部114,115の全体の捩じればね定数に相当する。
即ち、図16(a)と図16(b)との比較からも明らかなように、図16(b)に示すトーションバー部114,115は、図16(a)に示すトーションバー部104,105に、トーションバー構成部117a〜117eの「反り」による回転モーメント成分がさらに加わったものと見なすことができるので、支持体102とミラー部103との距離Daが同じであっても、トーションバー部104,105よりも捩じればね定数を小さくすることができる。
ここで、トーションバー構成部116a〜116fの合計捩じればね定数を「k´1」とし、トーションバー構成部117a〜117eの合計捩じればね定数を「k´2」とすると、トーションバー部114,115の捩じればね定数k´cは(3)式で表すことができる。
また、トーションバー部の長さ、幅、厚さ、及びヤング率をそれぞれ「l」、「a」、「h」、及び「E」としたとき、トーションバー部の反りのばね定数kは(4)式で表すことができる。
トーションバー構成部117a〜117eの反りの形状を2次関数で近似すると、トーションバー構成部117a〜117eの「反り」による回転軸C103回りの回転モーメントの捩じればね定数k´2は(5)式で表すことができる。γはトーションバー部のポアソン比である。
トーションバー構成部116a〜116fの「捩じれ」による合計捩じればね定数k´1と、トーションバー構成部117a〜117eの「反り」による合計捩じればね定数k´2とは互いに係数は異なるものの、長さl,幅a,及び厚さhの関係は同じである。そこで、幅a=厚さhとすると、単結晶Siのポアソン比は0.28となるので、長さlが同じ場合、「反り」によるばね定数は「捩じれ」によるばね定数の約2.3倍となる。
例えば、図16(a),(b)に示すように、支持体102とミラー部103との距離Daが同じで、トーションバー部114,115の捩じればね定数をトーションバー部104,105の捩じればね定数の1/5(5分の1)にするためには、トーションバー構成部117a〜117eの「反り」による合計捩じればね定数k´2をトーションバー構成部116a〜116fの「捩じれ」による合計捩じればね定数k´1のおよそ1/4(4分の1)にすればよい。
トーションバー部104,105,114,115の断面形状が互いに同じ場合、トーションバー構成部117a〜117eの合計長さをトーションバー構成部116a〜116fの合計長さの約9.2倍にすることにより、トーションバー部114,115の捩じればね定数をトーションバー部104,105の捩じればね定数の1/5(5分の1)にすることができる。
図16(b)の場合、トーションバー部114,115の九十九折形状における折り返し数は“4”であるので、トーションバー部114,115としての幅Wは長さDの2.3倍となる。
ところで、上述した光偏向器101は単結晶Si基板を用いたMEMS技術により作製されるため、単結晶Siは金属や樹脂等の他の材料と比較して機械強度が弱い点が課題である。
特に、上述したトーションバー部104,105,114,115は他の構成部と比較して非常に細長い形状を有すると共に、ミラー部が往復回転駆動している状態では常に互いに逆向きの捩じれ応力が交互に加わった状態にあるため、最も破損しやすい構成部である。
そして、外部からの振動、衝撃に対しても、ミラー部103が大きく動かされ、細いトーションバー部104,105,114,115に大きな応力負荷がかかり、破損してしまう虞がある。
外部からの振動、衝撃の力の方向は、上下、左右、前後の方向であり、ミラー103の本来の動作である回転方向の成分は少ない。そのため、トーションバー部104,105,114,115にとっては、反り変形である、上下、左右、前後方向の力に対して、強度を保つことが必要である。
トーションバー部104,105,及び114,115の捩ればね定数をそれぞれ1/5にするために、図16(a)の直線状の棒状のトーションバーであれば、長さは5倍必要であるが、図16(b)の九十九折形状を有するトーションバーでは外形の長さは長くならない。しかしながら、九十九折形状を有するトーションバーの総延長は10.2倍と直線状の棒状のトーションバーの2倍に長くなる。
そのため、捩ればねバネ定数を1/5にすると、九十九折形状のトーションバーの反りのばね定数は直線状の棒状のトーションバーに比べ、式(4)から、1/8と小さくなり、また、上下、左右、前後の共振周波数も非常に低くなる。
即ち、九十九折形状のトーションバーの捩ればね定数を下げると、外部からの上下、左右、前後の振動に対して非常に弱くなるという課題がある。
即ち、図16(b)に示すミラー部103の回転軸C103に対して直交する方向に九十九折した形状を有するトーションバー部114,115は、図16(a)に示す直線状のトーションバー部104,105と比較して、小型化と捩じればね定数の調整が可能になるものの、外部からの振動、衝撃に対する機械強度が悪化して破損しやすくなるという問題を有するため、さらなる改善が望まれている。
そこで、本発明は、小型化と捩じればね定数の調整が可能で、かつ機械強度が従来よりも改善される光偏向器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は次の光偏向器を提供する。
1)所定の空隙を有して対向配置された第1の支持部(2a)及び第2の支持部(2b)と、前記所定の空隙に配置され、所定の回転軸(C3)で往復回転駆動すると共に、照射された光(LL)を反射して所定の方向に走査するミラー部(3)と、前記所定の回転軸(C3)上に配置され、前記第1の支持部(2a)と前記ミラー部(3)とを接続する第1のトーションバー部(4)と、前記所定の回転軸(C3)上に、前記第1のトーションバー部(4)とは前記ミラー部(3)の重心(O3)に対して点対称に、又は前記ミラー部の重心を通り、前記所定の回転軸に直交する仮想線に対して線対称に配置され、前記第2の支持部(2b)と前記ミラー部(3)とを接続する第2のトーションバー部(5)と、前記ミラー部(3)を前記所定の回転軸(C3)で往復回転駆動させる駆動部(10,11,22)と、を備え、前記第1のトーションバー部(4)は、前記所定の回転軸(C3)方向に延在する複数の第1のトーションバー構成部(12a〜12e)と、前記所定の回転軸(C3)に対して直交する方向に延在する複数の第2のトーションバー構成部(13a〜13d)と、がそれぞれの端部で交互に連接されて、前記所定の回転軸(C3)方向に九十九折された形状を有すると共に、前記第1の支持部(2a)との第1の接続部(4a)及び前記ミラー部(3)との第2の接続部(4b)が前記所定の回転軸(C3)上とは異なる位置にそれぞれ位置し、かつ前記第1の接続部(4a)から前記所定の回転軸(C3)までの距離(L4a)と、前記第2の接続部(4b)から前記所定の回転軸(C3)までの距離(L4b)とが等しくなるように配置されており、前記第2のトーションバー部(5)は、前記所定の回転軸(C3)方向に延在する複数の第3のトーションバー構成部(14a〜14e)と、前記所定の回転軸(C3)に対して直交する方向に延在する複数の第4のトーションバー構成部(15a〜15d)と、がそれぞれの端部で交互に連接されて、前記所定の回転軸(C3)方向に九十九折された形状を有すると共に、前記第2の支持部(2b)との第3の接続部(5a)及び前記ミラー部(3)との第4の接続部(5b)が前記所定の回転軸(C3)上とは異なる位置にそれぞれ位置し、かつ前記第3の接続部(5a)から前記所定の回転軸(C3)までの距離(L5a)と、前記第4の接続部(5b)から前記所定の回転軸(C3)までの距離(L5b)とが等しくなるように配置されており、前記複数の第1のトーションバー構成部(12a〜12e)の合計の長さは、前記複数の第2のトーションバー構成部(13a〜13d)の合計の長さよりも長く、前記複数の第3のトーションバー構成部(14a〜14e)の合計の長さは、前記複数の第4のトーションバー構成部(15a〜15d)の合計の長さよりも長いことを特徴とする光偏向器(1)。
2)前記複数の第1のトーションバー構成部及び前記複数の第3のトーションバー構成部は、互いに平行な複数のトーションバー(64a〜64e)をそれぞれ1組とする構成を有していることを特徴とする1)記載の光偏向器。
3)前記複数の第2のトーションバー構成部は前記複数の第1のトーションバー構成部よりも幅広に形成されており、前記複数の第4のトーションバー構成部は前記複数の第3のトーションバー構成部よりも幅広に形成されていることを特徴とする1)記載の光偏向器。
本発明によれば、小型化と捩じればね定数の調整が可能で、かつ外部からの振動、衝撃に対する機械強度が従来よりも改善されるという効果を奏する。
本発明の光偏向器の実施例1を説明するための模式的斜視図である。 実施例1の光偏向器における支持部とミラー部とトーションバー部との関係を説明するための模式的斜視図である。 実施例1の光偏向器におけるトーションバー部の形状を説明するための模式的平面図である。 実施例1の光偏向器の製造方法の一例を説明するための模式的平面図である。 実施例1の光偏向器の製造方法の一例を説明するための模式的平面図及び模式的断面図である。 実施例1の光偏向器の製造方法の一例を説明するための模式的平面図及び模式的断面図である。 実施例1の光偏向器の製造方法の一例を説明するための模式的平面図及び模式的断面図である。 実施例1の光偏向器の製造方法の一例を説明するための模式的平面図及び模式的断面図である。 本発明の光偏向器の実施例2を説明するための模式的斜視図である。 本発明の光偏向器の実施例3を説明するための模式的斜視図である。 本発明の光偏向器の実施例4を説明するための模式的斜視図である。 実施例4の光偏向器におけるトーションバー部の形状を説明するための模式的平面図である。 実施例1〜4の光偏向器においてミラー部を共振駆動させたときに発生する応力を説明するための模式的平面図である。 実施例1〜4の光偏向器においてミラー部を共振駆動させたときに発生する応力を説明するための模式的断面図である。 従来例の光偏向器を説明するための模式的斜視図である。 従来例の光偏向器におけるトーションバー部の形状を説明するための模式的平面図である。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例1〜実施例4により図1〜図14を用いて説明する。なお、以下に説明する実施例1〜実施例4では、各構成部の関係をわかりやすくするために、同じ構成部に対しては同じ符号を付す。
<実施例1>[図1〜図10参照]
図1及び図2に示すように、光偏向器1は、所定の空隙を有して互いに対向配置された一対の支持部2a,2bを備えた支持体2と、上記所定の空隙に配置されて表面(上面)に反射膜25が形成されたミラー部3と、一方の支持部2aとミラー部3とを接続するトーションバー部4と、他方の支持部2bとミラー部3とを接続するトーションバー部5と、を有して構成されている。
トーションバー部4は、支持部2aとの接続部4aからミラー部3との接続部4bに向かって、ミラー部3の回転軸C3方向に九十九折した形状を有している。
トーションバー部5も同様に、支持部2bとの接続部5aからミラー部3との接続部5bに向かって、ミラー部3の回転軸C3方向に九十九折した形状を有している。
また、トーションバー部4とトーションバー部5とは、ミラー部3の重心O3に対して点対称に配置されている。
また、トーションバー部4と支持部2aとの接続部4aから回転軸C3までの距離L4aと、トーションバー部4とミラー部3との接続部4bから回転軸C3までの距離L4bとは等しい。
同様に、トーションバー部5と支持部2bとの接続部5aから回転軸C3までの距離L5aと、トーションバー部5とミラー部3との接続部5bから回転軸C3までの距離L5bとは等しい。
詳細は後述するが、ミラー部3の表面(上面)と反射膜25との間には電磁コイル22が形成されている。支持体2の上面には電磁コイル22の一端側に接続する引き出し電極6と、電磁コイル22の他端側に接続する引き出し電極7と、が形成されている。引き出し電極6及び引き出し電極7には、外部の電源から電磁コイル22に所定の交流電流を供給するための配線8及び配線9が接続されている。
ミラー部3の回転軸C3に直交する方向には、磁極が互いに逆向きの一対の永久磁石10,11が光偏向器1を介して対向配置されている。
そして、光偏向器1の電磁コイル22に外部から配線8,9を介して所定の交流電流を供給することによって、電磁コイル22が発生する磁界と一対の永久磁石10,11が発生する磁界とによる吸引と反発との相互作用によって、ミラー部3は回転軸C3で往復回転駆動する。
さらに、ミラー部3を往復回転駆動させた状態で、レーザ光源AAからレーザ光LLをミラー部3に向けて照射することにより、レーザ光LLはミラー部3で反射して所定の方向に走査される。
ここで、光偏向器1におけるトーションバー部4,5について図3を用いて詳細に説明する。なお、図3には図1及び図2に対応させてトーションバー部4を示しているが、トーションバー部5の構成についても点対称とされた以外はトーションバー部4の構成と同じであるため、ここではトーションバー部4,5について図3を共通に用いて説明する。
図3に示すように、トーションバー部4は、ミラー部3の回転軸C3方向に延在するトーションバー構成部12a,12b,12c,12d,及び12eと、ミラー部3の回転軸C3に対して直交する方向に延在するトーションバー構成部13a,13b,13c,及び13dとがそれぞれの端部で交互に連接した九十九折形状を有している。
また、トーションバー部4は、トーションバー構成部12aの一端が支持部2aに固定されており(接続部4aに相当する)、トーションバー構成部12eの一端がミラー部3に固定されている(接続部4bに相当する)。
同様に、トーションバー部5は、ミラー部3の回転軸C3方向に延在するトーションバー構成部14a,14b,14c,14d,及び14eと、ミラー部3の回転軸C3に対して直交する方向に延在するトーションバー構成部15a,15b,15c,及び15dとがそれぞれの端部で交互に連接した九十九折形状を有している。
また、トーションバー部5は、トーションバー構成部14aの一端が支持部2bに固定されており(接続部5aに相当する)、トーションバー構成部14eの一端がミラー部3に固定されている(接続部5bに相当する)。
なお、図3では、トーションバー部4(5)を、5つのトーションバー構成部12a〜12e(14a〜14e)と、4つのトーションバー構成部13a〜13d(15a〜15d)とがそれぞれの端部で交互に連接した九十九折形状として示している(図2も同様)のに対し、図1では見やすくするために簡略化して示している。
図3と前述した図16(b)との比較からも明らかなように、従来例の光偏向器101では、トーションバー部114,115がミラー部103の回転軸C103に対して直交する方向に九十九折された形状を有するのに対し、実施例1の光偏向器1では、トーションバー部4,5がミラー部3の回転軸C3方向に九十九折された形状を有する点で相違する。
即ち、従来例の光偏向器101におけるトーションバー部114,115では、ミラー部103の回転軸C103方向に延在するトーションバー構成部116a〜116fの長さの合計に対して、ミラー部103の回転軸C103に対して直交する方向に延在するトーションバー構成部117a〜117eの長さの合計が極めて長いのに対し、実施例1の光偏向器1におけるトーションバー部4,5では、これとは逆に、ミラー部3の回転軸C3方向に延在するトーションバー構成部12a〜12e,14a〜14eの長さの合計に対して、ミラー部3の回転軸C3に対して直交する方向に延在するトーションバー構成部13a〜13d,15a〜13dの長さの合計が極めて短い点で相違する。
また、従来例の光偏向器101では、トーションバー部114,115と支持体102との接続部、及びトーションバー部114,115とミラー部103との接続部がミラー部103の回転軸C103上にそれぞれ配置されているのに対し、実施例1の光偏向器1では、トーションバー部4,5と支持体2a,2bとの接続部4a,5a、及びトーションバー部4,5とミラー部3との接続部4b,5bがミラー部103の回転軸C103上との異なる位置にそれぞれ位置している点で相違する。
そして、この九十九折形状を有するトーションバー部4,5を用いてミラー部3を往復回転駆動させたとき、トーションバー構成部12a〜12e,14a〜14eは「捩じれ」による回転モーメント成分を有し、トーションバー構成部13a〜13d,15a〜15dは「反り」による回転モーメント成分を有する。そして、それぞれの回転モーメントに対する捩ればね定数の逆数の合計の逆数がトーションバー部4,5の全体の捩じればね定数に相当する。
前述したように、ミラー部3の回転軸C3方向に延在するトーションバー構成部12a〜12e,14a〜14eの長さの合計に対して、ミラー部3の回転軸C3に対して直交する方向に延在するトーションバー構成部13a〜13d,15a〜15dの長さの合計が十分に短いので無視できる。従って、支持部2a,2bとミラー部3との距離をDbをすると、実施例1の光偏向器1では、トーションバー部4,5の長さは、およそ{「Db」×(「折り返し数(図3では“4”)」+1)}で表すことができる。
そのため、支持部2a(2b),102とミラー部3,103との距離Da,Dbが同じ場合、トーションバー部4,5の捩じればね定数をトーションバー部104,105{図16(a)参照)の捩じればね定数の{1/(「折り返し数」+1)}にすることができる。
即ち、図3に示すように、トーションバー部4,5の「折り返し数」が“4”の場合、トーションバー部4,5の捩じればね定数をトーションバー部104,105の捩じればね定数の1/5となる。
従って、上述した実施例1の光偏向器1は、前述した直線状のトーションバー部104,105を備えた従来の光偏向器101に対して、小型化、及び捩じればね定数の調整が可能になる。
また、実施例1の光偏向器1は、ミラー部3を往復回転駆動させたときに生じる捩じれ応力は、その大部分がトーションバー構成部12a〜12e,14a〜14eの「捩じれ」による回転モーメント成分であり、トーションバー構成部13a〜13d,15a〜15dの「反り」による回転モーメント成分をほとんど無視することができるので、前述のミラー部103の回転軸C103に対して直交する方向に九十九折された形状を有するトーションバー部114,115を備えた従来の光偏向器101よりも外部からの振動、衝撃に対する機械強度が向上するため、破損しにくい。
従って、実施例1の光偏向器1によれば、トーションバー部4,5をミラー部3の回転軸C3方向に九十九折された形状とし、折り返し数や、回転軸C3方向に延在するトーションバー構成部12a〜12e,14a〜14eの合計の長さを調整することにより、トーションバー部4,5の捩じればね定数を調整することができる。これにより、30Hz〜500Hzと遅い周波数でもミラー部3を共振駆動させることができ、前述した垂直方向の走査が可能になるため、プロジェクタやヘッドマウントディスプレイ等の投射型の表示装置に上述した光偏向器1を用いて、水平方向及び垂直方向に高速で、かつ大きな回転角度(偏向角度)でそれぞれ走査(例えばラスタースキャン)することが可能になる。
上述した光偏向器1では、トーションバー部4,5をミラー部3の重心O3に対して点対称に配置した構成としたが、これに限定されるものではない。発明者が鋭意実験した結果、例えばトーションバー部4,5を、ミラー部3の重心O3を通り、かつ回転軸(C3)に直交する仮想線に対して線対称に配置した構成とすることによって、上述した効果と同様の効果が得られることを確認している。
次に、上述した光偏向器1の製造方法の一例を図4〜図8を用いて説明する。
図5〜図8における各(a)は製造過程における光偏向器(1)の模式的平面図である。図5(b),(c)は図5(a)におけるFa−Fb線,Ga−Gb線における模式的断面図である。図6(b)は図6(a)におけるHa−Hb線における模式的拡大断面図である。図7(b)は図7(a)におけるIa−Ib線における模式的拡大断面図である。図8(b),(c)は図8(a)におけるJa−Jb線,Ka−Kb線における模式的断面図である。
まず、図4に示すように、単結晶Si(シリコン)ウエハ20を準備する。
単結晶Siウエハ20は例えば外形サイズが100mmφ〜200mmφで、厚さが300μm〜600μmである。1枚の単結晶Siウエハから複数(例えば数百個程度)の光偏向器1を一度に形成することができるが、図4(図5〜図8様)では、説明をわかりやすくするために1単位の光偏向器1の領域を示している。
[第1ハーフエッチング工程]
図5に示すように、単結晶Siウエハ20の一面側の所定の領域をフォトリソグラフィ法を用いてハーフエッチングし、上述した支持部2a,2bを有する支持体2、ミラー部3、及びトーションバー部4,5に対応する部分を形成する。ハーフエッチングの深さは例えば10μm〜200μmであり、ハーフエッチングされていない領域が、支持部2a,2b、支持体2、ミラー部3、及びトーションバー部4,5に対応する領域である。また、ハーフエッチングの深さは、ミラー部3及びトーションバー部4,5の厚さに相当する。
なお、図5では、説明をわかりやすくするために、支持部2a,2b、支持体2、ミラー部3、及びトーションバー部4,5に対応する部分にそれぞれ括弧を付して示している。
[コイル形成工程]
図6に示すように、ミラー部(3)の上面にSiO等の絶縁材料からなる絶縁膜21を例えば0.1μm〜1μmの厚さで形成し、さらに絶縁膜21上に渦巻きパターン状の電磁コイル22を形成する。
電磁コイル22は、Au(金),Al(アルミニウム),及びCu(銅)等の比抵抗の小さい金属材料を、蒸着,スパッタリング,めっき等によって例えば1μm〜10μmの厚さで成膜し、フォトリソグラフィ法を用いてパターン化することにより形成することができる。
[引き出し電極形成工程]
図7に示すように、電磁コイル22を覆うようにミラー部(3)の上面にSiO等の絶縁材料からなる絶縁膜23を例えば0.1μm〜1μmの厚さで形成した後、電磁コイル22の両端部がそれぞれ露出するようにフォトリソグラフィ法を用いて絶縁膜23を部分的に除去する。
さらに、絶縁膜23からトーションバー部(4)を介して支持体(2)に亘る所定の領域上に、電磁コイル22の一方の端部と上記露出した領域で接続する引き出し電極6を形成し、絶縁膜23からトーションバー部(5)を介して支持体(2)に亘る所定の領域上に、電磁コイル22の他方の端部と上記露出した領域で接続する引き出し電極7を形成する。
引き出し電極6,7は、絶縁膜23,トーションバー部(4,5),及び支持体(2)の全面に、Au,Al,及びCu等の比抵抗の小さい金属材料を、蒸着,スパッタリング,めっき等によって例えば1μm〜10μmの厚さで成膜し、フォトリソグラフィ法を用いてパターン化することにより形成することができる。
[反射膜形成工程]
次に、図8に示すように、ミラー部(3)上に、引き出し電極6,7を覆うように、SiO等の絶縁材料からなる絶縁膜24を例えば1μm〜3μmと厚めに形成した後、絶縁膜24の上面を研磨やエッチバックにより平坦化する。
さらに、平坦化された絶縁膜24の上面に光反射率の高い反射膜25を形成する。
反射膜25は、平坦化された絶縁膜24の上面にAu,Ag(銀),Al,及びCu等の反射率の高い金属膜を、蒸着,スパッタリング,めっき等によって成膜し、フォトリソグラフィ法を用いてパターン化することにより形成することができる。
[第2ハーフエッチング工程]
同じく図8に示すように、上述の工程を経た単結晶Siウエハ20の他面側(反射膜25が形成されている側とは反対側)の所定の領域をフォトリソグラフィ法を用いてハーフエッチングして不要な部分を除去することにより、上述した支持部2a,2bを有する支持体2、ミラー部3、及びトーションバー部4,5を形成する。
ミラー部3及びトーションバー部4,5は、第1ハーフエッチング工程ではハーフエッチングされなかった領域であり、第2ハーフエッチング工程ではハーフエッチングされた領域である。
支持部2a,2b及び支持体2は、第1及び第2ハーフエッチング工程でそれぞれハーフエッチングされなかった領域である。
上述した工程によって、図1〜図3に示す光偏向器1が得られる。
<実施例2>[図9参照]
次に、実施例2の光偏向器31について図9を用いて説明する。
前述したように実施例1では、光偏向器1のミラー部3に渦巻きパターン状の電磁コイル22を形成し、光偏向器1の外側に一対の永久磁石10,11を配置した構成であったのに対し、図9に示すように、実施例2の光偏向器31は、ミラー部33の対向する両端部に一対の永久磁石36,37を例えば接着剤等によって固定し、支持体32の外周部に巻き線状の電磁コイル38を巻回した構成を有する点で相違する。
実施例2の光偏向器31における支持体32、一対の支持部32a,32b、及び一対のトーションバー部34,35は、実施例1の光偏向器1における支持体2、一対の支持部2a,2b、及び一対のトーションバー部4,5にそれぞれ対応するものであり、各形状や製造方法は実施例1と同じである。
また、一対のトーションバー部34,35がミラー部33の重心O33に対して点対称に配置されている点、トーションバー部34と支持部32aとの接続部から回転軸C33までの距離と、トーションバー部34とミラー部33との接続部から回転軸C33までの距離とが等しい点、及び、トーションバー部35と支持部32bとの接続部から回転軸C33までの距離と、トーションバー部35とミラー部33との接続部から回転軸C33までの距離とが等しい点は、実施例1と同じである。
そこで、実施例1との相違点である一対の永久磁石36,37及び電磁コイル38について詳細に説明する。
図9に示すように、ミラー部33の対向する両端部には一対の永久磁石36,37が例えば接着剤等によって固定されている。
一対の永久磁石36,37の磁極の方向はミラー部33の回転軸C33に対してそれぞれ直交する方向である。
なお、図9では一対の永久磁石36,37はミラー部33の反射膜39側に固定されているが、反射膜39の反射面積を広く確保するためにはミラー部33の反射膜39が形成されている面とは反対の面側に固定することが望ましい。
一対の永久磁石36,37の材料としては、例えばSm(サマリウム)−Co(コバルト)系やNd(ネオジウム)−Fe(鉄)系の磁性材料を用いることができる。
図9に示すように、電磁コイル38は、静止した状態のミラー部33に対して直交する方向に磁界を発生させる空芯コイルである。
電磁コイル38は、0.05mmφ〜0.5mmφのエナメル線を支持体32の外周部に50ターン〜300ターン、巻回することにより形成することができる。
そして、外部から電磁コイル38に所定の交流電流を供給することによって、電磁コイル38が発生する磁界と一対の永久磁石36,37が発生する磁界とによる吸引と反発の相互作用によって、ミラー部33は回転軸C33で往復回転駆動する。
実施例2においても、実施例1と同様に、トーションバー部34が、支持部32aとの接続部からミラー部33との接続部に向かって、ミラー部33の回転軸C33方向に九十九折した形状を有し、トーションバー部35も同様に、支持部32bとの接続部からミラー部33との接続部に向かって、ミラー部33の回転軸C33方向に九十九折した形状を有している。このため、実施例1と同様に、トーションバー部34,35は、外部からの振動、衝撃に対する機械強度が高く、破損しにくい。
そのため、ミラー部33に重量物である一対の永久磁石36,37が固定された、実施例2の構成が実現可能となる。
実施例2の光偏向器31は、実施例1の光偏向器1と比較して、ミラー部33を実施例1と同様に大きな回転角度で共振駆動させることはできるものの、ミラー部33に重量物である一対の永久磁石36,37が固定されているため、実施例1の光偏向器1よりは機械強度が劣る。
その改善手段として、トーションバー部34,35をシリコンゲル等の粘性の低い樹脂で被覆することにより、粘性抵抗を付与して共振強度を低く抑え、不要な振動を抑制することができると共に、外部からの振動、衝撃に対する強度を向上させることができる。
<実施例3>[図10参照]
次に、実施例3の光偏向器41について図10を用いて説明する。
図10(a)は実施例3の光偏向器41を説明するための模式的斜視図であり、図10(b)は図10(a)における支持体42の空隙に配置された構成部を説明するための模式的拡大斜視図である。
前述した実施例1,2の光偏向器1,31は、ミラー部3,33が1つの回転軸C3,C33で往復回転駆動する、即ち走査方向が1方向の1次元光偏向器であったのに対し、図10に示すように、実施例3の光偏向器41は、互いに直交する2つの回転軸CX48,CY48でそれぞれ往復回転駆動する、即ち走査方向が互いに直交する2方向の2次元光偏向器である点で相違する。
図10に示すように、光偏向器41は、所定の空隙を有して互いに対向配置された一対の支持部42a,42bを備えた支持体42と、所定の空隙に配置され、一対の支持部42a,42bと同じ方向に互いに対向配置された一対の支持部43a,43bを備えた支持体43と、一方の支持部42aと一方の支持部43aとを接続するトーションバー部44と、他方の支持部42bと他方の支持部43bとを接続するトーションバー部45と、支持部43aと支持部43bとの間に互いに離間して配置され、支持部43aに一端側がそれぞれ固定されて支持部43bに向かって延在し、他端側がそれぞれ自由端である一対のアーム部46a,46bと、支持部43aと支持部43bとの間に互いに離間して配置されると共に一対のアーム部46a,46bに対向配置され、支持部43bに一端側がそれぞれ固定されて支持部43aに向かって延在し、他端側がそれぞれ自由端である一対のアーム部47a,47bと、各一対のアーム部46a,46b,47a,47bの間に配置されたミラー部48と、ミラー部48と一対のアーム部46a,46bの自由端側とをそれぞれ接続する一対のトーションバー部49a,49bと、ミラー部48と一対のアーム部47a,47bの自由端側とをそれぞれ接続する一対のトーションバー部50a,50bと、一対の支持部43a,43bに固定された一対の永久磁石51,52と、支持体42の外周部に巻回された巻き線状の電磁コイル53と、を有して構成されている。
支持部42a,42b、支持体42、及びトーションバー部44,45は、実施例1の支持部2a,2b、支持体2、及びトーションバー部4,5、並びに実施例2の支持部32a,32b、支持体32、及びトーションバー部34,35にそれぞれ対応するものである。
トーションバー部44,45は、ミラー部48の重心O48に対して点対称に配置されている。
トーションバー部44は、支持部42aとの接続部からミラー部48との接続部に向かって、ミラー部48の回転軸CY48方向に九十九折した形状を有している。
トーションバー部45も同様に、支持部42bとの接続部からミラー部48との接続部に向かって、ミラー部48の回転軸CY48方向に九十九折した形状を有している。
トーションバー部44,45の九十九折形状は、実施例1のトーションバー部4,5の九十九折形状、及び実施例2のトーションバー部34,35の九十九折形状とそれぞれ同じである。
トーションバー部44と支持部42aとの接続部から回転軸CY48までの距離と、トーションバー部44とミラー部48との接続部から回転軸CY48までの距離とは等しい。
同様に、トーションバー部45と支持部42bとの接続部から回転軸CY48までの距離と、トーションバー部45とミラー部48との接続部から回転軸CY48までの距離とは等しい。
アーム部46a,46b,47a,47bには、下電極,圧電膜,及び上電極が順次積層された構造を有する圧電モノモルフ素子54a,54b,55a,55bが各アーム部に対応して形成されている。
圧電膜の材料としては、PZT(チタン酸ジルコニウム酸鉛),BTO(チタン酸バリウム),及び酸化亜鉛等の圧電材料を用いることができる。
アーム部46a,46bの一方の電極(例えば上電極)はそれぞれ引き出し電極56に接続されており、他方の電極(例えば下電極)はそれぞれ接地されている。
アーム部47a,47bの一方の電極(例えば上電極)はそれぞれ引き出し電極57に接続されており、他方の電極(例えば下電極)はそれぞれ接地されている。
引き出し電極56,57は配線58,59を介して外部の電源にそれぞれ接続されている。
支持部43aには永久磁石51が例えば接着剤等によって固定されており、支持部43bには永久磁石52が例えば接着剤等によって固定されている。
一対の永久磁石51,52の磁極の方向はミラー部48の回転軸CY48に対してそれぞれ直交する方向である。
一対の永久磁石51,52の材料としては、実施例2と同様にSm−Co系やNd−Fe系の磁性材料を用いることができる。
図10に示すように、電磁コイル53は、静止した状態のミラー部48に対して直交する方向に磁界を発生させる空芯コイルである。
電磁コイル53は、0.05mmφ〜0.5mmφのエナメル線を支持体42の外周部に50ターン〜300ターン、巻回することにより形成することができる。
次に、上述した光偏向器41のミラー部48の駆動方法について同じく図10を用いて説明する。
まず、ミラー部48を回転軸CX48で往復回転駆動させる方法について説明する。
外部の電源から配線58,59及び引き出し電極56,57を介して、ミラー部48が共振駆動するように、一方の圧電モノモルフ素子54a,54bと他方の圧電モノモルフ素子55a,55bとに互いに逆位相の交流電圧を印加する。
これにより、一方の圧電モノモルフ素子54a,54bと他方の圧電モノモルフ素子55a,55bとで互いに逆位相の圧電効果が作用して、一方の一対のアーム部46a,46bの各自由端部と他方の一対のアーム部47a,47bの各自由端部とは互いに逆向きに往復回転駆動するため、ミラー部48は、ミラー部48の慣性モーメント及びトーションバー部49a,49b,50a,50bの捩じればね定数で決定される共振周波数で、回転軸CX48で往復回転駆動する。
このため、ミラー部48は、高い周波数で、かつ大きな回転角度で往復回転駆動する。
次に、ミラー部48を回転軸CY48で往復回転駆動させる方法について説明する。
外部から電磁コイル53に所定の交流電流を供給することによって、電磁コイル53が発生する磁界と一対の永久磁石51,52が発生する磁界とによる吸引と反発の相互作用によって、ミラー部48は回転軸CY48で往復回転駆動する。
前述したように、トーションバー部44,45は、支持部42a,42bとの接続部からミラー部48との接続部に向かって、ミラー部48の回転軸CY48方向に九十九折した形状を有しているので、トーションバー部44,45の捩じればね定数を任意の値に小さくすることができるので、ミラー部48を共振周波数よりも低い任意の非共振周波数で、かつ大きな回転角度で往復回転駆動することができる。
そして、ミラー部48を回転軸CX48,CY48の2軸でそれぞれ往復回転駆動させた状態で、実施例1と同様に、レーザ光源AA(図1参照)からレーザ光LLをミラー部48に向けて照射することにより、レーザ光LLはミラー部48によって2次元状に反射される。
この光偏向器41をプロジェクタやヘッドマウントディスプレイ等の投射型の表示装置に用いることにより、照射された光(例えばレーザ光LL)を水平方向及び垂直方向に、大きな回転角度(偏向角度)でそれぞれ走査(例えばラスタースキャン)することができる。
<実施例4>[図11及び図12参照]
次に、実施例4の光偏向器61について図11及び図12を用いて説明する。図11及び図12は前述の図2及び図3にそれぞれ対応するものである。
図11に示すように、光偏向器61は、所定の空隙を有して対向配置された一対の支持部62a,62bを備えた支持体62と、上記所定の空隙に配置されて表面(上面)に反射膜が形成されたミラー部63と、一方の支持部62aとミラー部63とを接続するトーションバー部64と、他方の支持部62bとミラー部63とを接続するトーションバー部65と、を有して構成されている。
トーションバー部64は、支持部62aとの接続部からミラー部63との接続部に向かって、ミラー部63の回転軸C63方向に九十九折した形状を有している。
トーションバー部65も同様に、支持部62bとの接続部からミラー部63との接続部に向かって、ミラー部63の回転軸C63方向に九十九折した形状を有している。
また、トーションバー部64とトーションバー部65とは、ミラー部63の重心O63に対して点対称に配置されている。
また、トーションバー部64と支持部62aとの接続部から回転軸C63までの距離L64aと、トーションバー部64とミラー部63との接続部から回転軸C63までの距離L64bとは等しい。
同様に、トーションバー部65と支持部62bとの接続部から回転軸C63までの距離L65aと、トーションバー部65とミラー部63との接続部から回転軸C63までの距離L65bとは等しい。
図12に示すように、トーションバー部64は、ミラー部63の回転軸C63方向に平行して延在する2本1組のトーションバー構成部64a,64b,64c,64d,及び64eと、ミラー部63の回転軸C63に対して直交する方向に延在するトーションバー構成部66a,66b,66c,及び66dとがそれぞれの端部で交互に連接した九十九折形状を有している。
また、トーションバー部64は、トーションバー構成部64aの各一端が支持部62aにそれぞれ固定(接続)されており、トーションバー構成部64eの各一端がミラー部63にそれぞれ固定(接続)されている。
同様に、トーションバー部65は、ミラー部63の回転軸C63方向に平行して延在する2本1組のトーションバー構成部65a,65b,65c,65d,及び65eと、ミラー部63の回転軸C63に対して直交する方向に延在するトーションバー構成部67a,67b,67c,及び67dとがそれぞれの端部で交互に連接した九十九折形状を有している。
また、トーションバー部65は、トーションバー構成部65aの各一端が支持部62bにそれぞれ固定(接続)されており、トーションバー構成部65eの各一端がミラー部63にそれぞれ固定(接続)されている。
図2及び図3と図11及び図12との比較からも明らかなように、実施例4の光偏向器61は、実施例1〜実施例3の光偏向器1,31,41と比較して、ミラー部63の回転軸C63方向に延在するトーションバー構成部64a〜64e,65a〜65eをそれぞれ2本1組とした点に特徴を有する。
これにより、ミラー部63を往復回転駆動させたときにトーションバー構成部64a〜64e,65a〜65eにかかる捩じれ応力を各2本にそれぞれ分散することができるので、トーションバー構成部64a〜64e,65a〜65eの機械強度を実施例1〜実施例3のトーションバー構成部12a〜12e,14a〜14eよりも向上させることができる。
また、トーションバー部64,65は、ミラー部63の回転軸C63に対して直交する方向に延在するトーションバー構成部66a〜66d,67a〜67dが、ミラー部63の回転軸C63方向に延在するトーションバー構成部64a〜64e,65a〜65eよりも幅広く、また、実施例1〜実施例3のトーションバー構成部13a〜13d,15a〜15dよりも幅広く形成されている点に特徴を有する。
これにより、ミラー部63の回転軸C63に対して直交する方向に延在するトーションバー構成部66a〜66d,67a〜67dの「反り」による捩じればね定数が大きくなるので、トーションバー部64,65の捩じればね定数は、ミラー部63の回転軸C63方向に延在するトーションバー構成部64a〜64e,65a〜65eの「捩じれ」による捩じればね定数と同等と見なすことができる。
そのため、実施例4の光偏向器61は実施例1〜実施例3の光偏向器1,31,41よりも機械強度がさらに向上する。
実施例4の光偏向器61では、トーションバー部64,65をミラー部63の重心O63に対して点対称に配置した構成としたが、これに限定されるものではない。例えば実施例1〜実施例3の光偏向器1,31,41と同様に、トーションバー部64,65を、ミラー部63の重心O63を通り、かつ回転軸(C63)に直交する仮想線に対して線対称に配置した構成とすることによって、上述した効果と同様の効果が得られる。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
例えば、実施例3では、アーム部46a,46b,47a,47bの他方の電極(例えば下電極)をそれぞれ接地させたが、これに限定されるものではない。
例えばアーム部46a,46b,47a,47bの他方の電極(例えば下電極)にも、一方の電極(例えば上電極)に接続する引き出し電極56,57とは別の引き出し電極を接続した構成とし、これら引き出し電極に外部の電源から所定の電圧を印加して一方の電極(例えば上電極)と他方の電極(例えば下電極)との間の圧電膜にかかる電圧を制御して圧電モノモルフ素子を駆動するようにしてもよい。
また、実施例1〜実施例4では、ミラー部の往復回転駆動手段として、電磁コイルや圧電モノモルフ素子を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば静電力を利用した手段であってもよい。
また、実施例4では、ミラー部63の回転軸C63方向に延在するトーションバー構成部64a〜64e,65a〜65eをそれぞれ2本1組としたが、これに限定されるものではなく、1組をそれぞれ3本以上としてもよい。
ここで、トーションバー部4,5(64,65も同様)にかかる捩じれ応力について図13及び図14を用いて説明する。図13及び図14では説明をわかりやすくするためにトーションバー部4,5(64,65も同様)を簡略化したトーションバー部74,75として示している。また、図14(a),(b)は支持部72a側からミラー部73を見たときの模式的側面図であるが、説明をわかりやすくするためにミラー部73を手前側に、支持部72aを奥側にして示している。また、図14(a)はミラー部73が図13に示す回転軸C73で往復回転駆動している状態を示すものであり、図14(b)はミラー部73が図13に示す回転軸E73で往復回転駆動している状態を示すものである。
図13に示すように、トーションバー部74は、一方の支持部72aとミラー部73とを接続するものであり、ミラー部73の回転軸C73,E73方向に延在するトーションバー構成部74a及び74bと、ミラー部73の回転軸C73,E73に対して直交する方向に延在するトーションバー構成部74cとが交互に連接した形状を有している。
トーションバー部75は、他方の支持部72bとミラー部73とを接続するものであり、ミラー部73の回転軸C73,E73方向に延在するトーションバー構成部75a及び75bと、ミラー部73の回転軸C73,E73に対して直交する方向に延在するトーションバー構成部75cとが交互に連接した形状を有している。
トーションバー部74とトーションバー部75とは、ミラー部73の重心O73に対して点対称に配置されている。
回転軸C73はミラー部73の重心O73を通る中心線に相当し、回転軸E73はミラー部73の重心O73を通らず、かつ回転軸C73に平行な線に相当する。
ミラー部73の回転軸C73から各トーションバー構成部74a,74bまでの各距離D74a,D74bは互いに等しく、ミラー部73の回転軸C73から各トーションバー構成部75a,75bまでの各距離D75a,D75bは互いに等しい。
一方、ミラー部73の回転軸E73から各トーションバー構成部74a,74bまでの各距離D74c,D74dは互いに異なっており、ミラー部73の回転軸E73から各トーションバー構成部75a,75bまでの各距離D75c,D75dも互いに異なっている。
図14(a)に示すように、ミラー部73を、ミラー部73と支持部72a(72b)とのなす角度がθaとなるように回転軸C73で往復回転駆動させたとき、トーションバー構成部74c(75c)と支持部72a(72b)とのなす角度θbと、トーションバー構成部74c(75c)とミラー部73とのなす角度θcとは等しくなる。そのため、トーションバー構成部74a(75a)及びトーションバー構成部74b(75b)は等しく捩じれることになり、かかる応力も等しくなる。
これに対して、図14(b)に示すように、ミラー部73を、ミラー部73と支持部72a(72b)とのなす角度が同じくθaとなるように回転軸E73で往復回転駆動させたとき、トーションバー構成部74c(75c)とミラー部73とのなす角度θeが、トーションバー構成部74c(75c)と支持部72a(72b)とのなす角度θdよりも大きくなるので、トーションバー構成部74b(75b)にかかる応力はトーションバー構成部74a(75a)にかかる応力よりも大きくなるため、トーションバー構成部74b(75b)にかかる応力とトーションバー構成部74a(75a)にかかる応力とのバランスが崩れてしまう。
そのため、ミラー部73を回転軸E73で往復回転駆動させた場合は、ミラー部73を回転軸C73で往復回転駆動させた場合に比べてトーションバー構成部74b(75b)にかかる応力が大きくなるため、トーションバー部74(75)が破損しやすくなる。
実施例1〜4で説明したトーションバー部の形状は本発明の要旨を逸脱しない範囲において限定されるものではないが、上述した理由により、トーションバー部と支持部との接続部からの距離と、トーションバー部とミラー部との接続部からの距離とが互いに等しくなるような回転軸でミラー部を往復回転駆動させることが望ましい。
1,31,41,61_光偏向器、 2a,2b,32a,32b,42a,42b,43a,43b,62a,62b_支持部、 2,32,42,43,62_支持体、 3,33,48,63_ミラー部、 4,5,34,35,44,45,49a,49b,50a,50b,64,65_トーションバー部、 4a,4b,5a,5b_接続部、 6,7,56,57_引き出し電極、 8,9,58,59_配線、 10,11,36,37,51,52_永久磁石、 12a〜12e,13a〜13d,14a〜14e,15a〜15d,64a〜64e,65a〜65e,66a〜66d,67a〜67d_トーションバー構成部、 20_単結晶Siウエハ、 21,23,24_絶縁膜、 22,38,53_電磁コイル、 25,39_反射膜、 46a,46b,47a,47b_アーム部、 54a,54b,55a,55b_圧電モノモルフ素子、 C3,C33,CX48,CY48,C63_回転軸、 O3,O33,O48,O63_重心、 L4a,L4b,L5a,L5b,L64a,L64b,L65a,L65b_距離、 AA_レーザ光源、 LL_レーザ光

Claims (3)

  1. 所定の空隙を有して対向配置された第1の支持部及び第2の支持部と、
    前記所定の空隙に配置され、所定の回転軸で往復回転駆動すると共に、照射された光を反射して所定の方向に走査するミラー部と、
    前記所定の回転軸上に配置され、前記第1の支持部と前記ミラー部とを接続する第1のトーションバー部と、
    前記所定の回転軸上に、前記第1のトーションバー部とは前記ミラー部の重心に対して点対称に、又は前記ミラー部の重心を通り、前記所定の回転軸に直交する仮想線に対して線対称に配置され、前記第2の支持部と前記ミラー部とを接続する第2のトーションバー部と、
    前記ミラー部を前記所定の回転軸で往復回転駆動させる駆動部と、
    を備え、
    前記第1のトーションバー部は、前記所定の回転軸方向に延在する複数の第1のトーションバー構成部と、前記所定の回転軸に対して直交する方向に延在する複数の第2のトーションバー構成部と、がそれぞれの端部で交互に連接されて、前記所定の回転軸方向に九十九折された形状を有すると共に、前記第1の支持部との第1の接続部及び前記ミラー部との第2の接続部が前記所定の回転軸上とは異なる位置にそれぞれ位置し、かつ前記第1の接続部から前記所定の回転軸までの距離と、前記第2の接続部から前記所定の回転軸までの距離とが等しくなるように配置されており、
    前記第2のトーションバー部は、前記所定の回転軸方向に延在する複数の第3のトーションバー構成部と、前記所定の回転軸に対して直交する方向に延在する複数の第4のトーションバー構成部と、がそれぞれの端部で交互に連接されて、前記所定の回転軸方向に九十九折された形状を有すると共に、前記第2の支持部との第3の接続部及び前記ミラー部との第4の接続部が前記所定の回転軸上とは異なる位置にそれぞれ位置し、かつ前記第3の接続部から前記所定の回転軸までの距離と、前記第4の接続部から前記所定の回転軸までの距離とが等しくなるように配置されており、
    前記複数の第1のトーションバー構成部の合計の長さは、前記複数の第2のトーションバー構成部の合計の長さよりも長く、
    前記複数の第3のトーションバー構成部の合計の長さは、前記複数の第4のトーションバー構成部の合計の長さよりも長いことを特徴とする光偏向器。
  2. 前記複数の第1のトーションバー構成部及び前記複数の第3のトーションバー構成部は、互いに平行な複数のトーションバーをそれぞれ1組とする構成を有していることを特徴とする請求項1記載の光偏向器。
  3. 前記複数の第2のトーションバー構成部は前記複数の第1のトーションバー構成部よりも幅広に形成されており、前記複数の第4のトーションバー構成部は前記複数の第3のトーションバー構成部よりも幅広に形成されていることを特徴とする請求項1記載の光偏向器。
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