JP2012087676A - Egrシステムの故障診断装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン回転数と給気圧力に基づいてEGRシステムが正常である場合における給気流量を求める給気流量算出部65と、実際の給気流量を検出する給気流量検出手段66と、エンジン回転数と燃料噴射量とに基づいてEGRシステムが正常である場合における給気に合流するEGRガス温度と給気温度との温度差を求める温度差算出部62と、実際のEGRガス温度と給気温度との温度差を検出する温度差検出手段61とを有し、給気流量算出部で求めた給気流量と、給気流量検出手段により検出された給気流量を検出した給気流量の差か、温度差算出部で求めた温度差と、温度差検出手段により検出された温度差の差か、少なくとも一方が設定値よりも大きい場合に、EGRシステムが故障であると判断する。
【選択図】図8
Description
図1は、実施形態1に係るEGRシステムの故障診断を備えたエンジンの全体構成図である。まず、図1を用いて実施形態1に係るエンジンの全体構成について説明する。
図1において、3はエンジンであり、2及び4はそれぞれエンジン3の給気マニホールド及び排気マニホールドである。2aは給気マニホールド2に接続されるエンジン3の給気通路、4aは排気マニホールド4に接続されるエンジン3の排気通路である。
図2は、実施形態1に係るEGRシステムの故障診断装置にかかるシステム図、図3は、実施形態1に係るEGRシステムに故障診断に係るフロー図である。図2において、20はEGRシステム故障診断装置であって、各センサの検出値を元にEGRシステムの故障の診断をするものである。
温度比較部21では、図3に121で示したようにEGRクーラー出口温度と給気マニホールド温度の差を求める。
温度差変換部22では、図3に122で示したように温度差マップを用いてEGRクーラー出口温度と給気マニホールド温度の温度差を求める。前記温度差マップは、燃料噴射量、エンジン回転数、EGRクーラー出口温度と給気マニホールド温度の温度差の三者の関係を示すものであって、EGRシステムの正常時に予め作成しておくものである。つまり、該温度差マップを使用することで、燃料噴射量及びエンジン回転数の検出値から、EGRシステムの正常時におけるEGRクーラー出口温度と給気マニホールド温度の温度差を求めることができる。
温度比較部25では、図3に125で示したように、前記2つの温度差の差を求める。
故障判定部27では、図3に127aで示したように、前記温度差の差が予め定めた規定値より小さいか否か判断する。前記温度差の差が前記規定値より小さい、即ち127aにおいてYesと判断されればEGRシステムは正常であると判断する。前記温度差の差が前記規定値以上、即ち127aにおいてNoと判断されればEGRシステムは異常であると判断する。
給気流量変換部23では、図3において123で示すように体積効率マップを用いてエンジン3への給気流量を求める。前記体積効率マップは、エンジン回転数、給気圧力、給気流量の三者の関係を示すものであって、EGRシステムの正常時に予め作成しておくものである。つまり、該体積効率マップを使用することで、エンジン回転数及び給気圧力の検出値から、EGRシステムの正常時における給気流量を求めることができる。
給気流量変換部24では、図3において124で示すようにAFS較正マップを用いてエアフローセンサ16による検出値を給気流量に変換する。
流量比較部26では、図3に126で示したように、前記2つの給気流量の差を求める。
故障判定部27では、図3に127bで示したように、前記給気流量の差が予め定めた規定値より小さいか否か判断する。前記給気流量の差が前記規定値より小さい、即ち127bにおいてYesと判断されればEGRシステムは正常であると判断する。前記給気流量の差が前記規定値以上、即ち127bにおいてNoと判断されればEGRシステムは異常であると判断する。
図4は、実施形態2に係るEGRシステムの故障診断を備えたエンジンの全体構成図である。図4において、図1と同一符号は同一の物を表すものとし、その説明を省略する。図4においては、図1において設けられているEGRクーラー出口温度センサ11及び給気マニホールド温度センサ12が設けられておらず、図1において設けられていないEGRクーラー6の出口におけるEGRガスの圧力を検出するEGRクーラー出口圧力センサ17が設けられている。
図5は、実施形態2に係るEGRシステムの故障診断装置にかかるシステム図、図6は、実施形態2に係るEGRシステムに故障診断に係るフロー図である。図5において、40はEGRシステム故障診断装置であって、各センサの検出値を元にEGRシステムの故障の診断をするものである。
圧力比較部41では、図6に141で示したようにEGRクーラー出口圧力と給気圧力の差を求める。
圧力差変換部42では、図6に142で示したように圧力差マップを用いてEGRクーラー出口圧力と給気圧力の圧力差を求める。前記圧力差マップは、燃料噴射量、エンジン回転数、EGRクーラー出口圧力と給気圧力の圧力差の三者の関係を示すものであって、EGRシステムの正常時に予め作成しておくものである。つまり、該圧力差マップを使用することで、燃料噴射量及びエンジン回転数の検出値から、EGRシステムの正常時におけるEGRクーラー出口圧力と給気圧力の圧力差を求めることができる。
圧力比較部45では、図6に145で示したように、前記2つの圧力差の差を求める。
故障判定部47では、図6に147aで示したように、前記圧力差の差が予め定めた規定値より小さいか否か判断する。前記圧力差の差が前記規定値より小さい、即ち147aにおいてYesと判断されればEGRシステムは正常であると判断する。前記圧力差の差が前記規定値以上、即ち147aにおいてNoと判断されればEGRシステムは異常であると判断する。
つまり、流量比較部46によって、給気流量変換部43で求めた給気流量即ちEGRシステムが正常である場合の給気流量と、給気流量変換部44で求めた給気流量即ち現状における給気流量の差を求める。
故障判定部47では、図6に147bで示したように、前記給気流量の差が予め定めた規定値より小さいか否か判断する。前記給気流量の差が前記規定値より小さい、即ち147bにおいてYesと判断されればEGRシステムは正常であると判断する。前記給気流量の差が前記規定値以上、即ち147bにおいてNoと判断されればEGRシステムは異常であると判断する。
さらに、実施形態1よりも使用するセンサが少なく、安価に発明に実施が可能である。
図7は、実施形態3に係るEGRシステムの故障診断を備えたエンジンの全体構成図である。図7において、図1又は図4と同一符号は同一物を表すものとし、その説明を省略する。図7においては、図1又は図4の何れかにおいて設けられている全てのセンサが設けられている。
図8は、実施形態3に係るEGRシステムの故障診断装置にかかるシステム図、図9は、実施形態3に係るEGRシステムに故障診断に係るフロー図である。図8において、60はEGRシステム故障診断装置であって、各センサの検出値を元にEGRシステムの故障の診断をするものである。
つまり、温度比較部67によって、温度比較部61で求めた温度差即ち現状におけるEGRクーラー出口温度と給気マニホールド温度の温度差と、温度差変換部62で求めた温度差即ちEGRシステムが正常である場合のEGRクーラー出口温度と給気マニホールド温度の温度差との差を求める。
故障判定部70では、図9に170aで示したように、前記温度差の差が予め定めた規定値より小さいか否か判断する。前記温度差の差が前記規定値より小さい、即ち170aにおいてYesと判断されればEGRシステムは正常であると判断する。前記温度差の差が前記規定値以上、即ち170aにおいてNoと判断されればEGRシステムは異常であると判断する。
つまり、圧力比較部68によって、圧力比較部63で求めた圧力差即ち現状におけるEGRクーラー出口圧力と給気圧力の圧力差と、圧力差変換部64で求めた圧力差即ちEGRシステムが正常である場合のEGRクーラー出口圧力と給気圧力の圧力差の差を求める。
故障判定部70では、図9に170bで示したように、前記圧力差の差が予め定めた規定値より小さいか否か判断する。前記圧力差の差が前記規定値より小さい、即ち170bにおいてYesと判断されればEGRシステムは正常であると判断する。前記圧力差の差が前記規定値以上、即ち170bにおいてNoと判断されればEGRシステムは異常であると判断する。
つまり、流量比較部69によって、給気流量変換部65で求めた給気流量即ちEGRシステムが正常である場合の給気流量と、給気流量変換部66で求めた給気流量即ち現状における給気流量の差を求める。
故障判定部70では、図9に170cで示したように、前記給気流量の差が予め定めた規定値より小さいか否か判断する。前記給気流量の差が前記規定値より小さい、即ち170cにおいてYesと判断されればEGRシステムは正常であると判断する。前記給気流量の差が前記規定値以上、即ち170cにおいてNoと判断されればEGRシステムは異常であると判断する。
2a 給気通路
3 エンジン
4 排気マニホールド
4a 排気通路
5 EGR通路
6 EGRクーラー
7 EGR弁
11 EGRクーラー出口温度センサ
12 給気マニホールド温度センサ
13 燃料噴射量信号
14 回転センサ
15 給気圧力センサ
16 エアフローセンサ
20、40、60 EGRシステム故障診断装置
21、61 温度比較部(温度差検出手段)
22、62 温度変換部(温度差算出部)
23、43、65 給気流量変換部(給気流量算出部)
24、44、66 給気流量変換部(給気流量検出手段)
41、63 圧力比較部(圧力差検出手段)
42、64 圧力差変換部(圧力差算出部)
Claims (5)
- エンジンの排気ガスの一部で構成されるEGRガスを、EGR通路を介して給気通路に戻すEGR(排気ガス再循環)システムの故障診断装置において、
エンジン回転数と給気圧力に基づいて前記EGRシステムが正常である場合における給気流量を求める給気流量算出部と、
実際の給気流量を検出する給気流量検出手段と、
エンジン回転数と燃料噴射量とに基づいて前記EGRシステムが正常である場合における給気に合流するEGRガス温度と給気温度との温度差を求める温度差算出部と、
実際の前記EGRガス温度と給気温度との温度差を検出する温度差検出手段とを有し、
前記給気流量算出部で求めた給気流量と、前記給気流量検出手段により検出された給気流量を検出した給気流量の差か、前記温度差算出部で求めた前記温度差と、前記温度差検出手段により検出された前記温度差の差か、少なくとも一方が予め設定した規定値よりも大きい場合に、前記EGRシステムが故障であると判断する故障判定部を設けたことを特徴とするEGRシステムの故障診断装置。 - エンジンの排気ガスの一部で構成されるEGRガスを、EGR通路を介して給気通路に戻すEGR(排気ガス再循環)システムの故障診断装置において、
エンジン回転数と給気圧力に基づいて前記EGRシステムが正常である場合における給気流量を求める給気流量算出部と、
実際の給気流量を検出する給気流量検出手段と、
エンジン回転数と燃料噴射量とに基づいて前記EGRシステムが正常である場合における給気に合流するEGRガス圧力と給気圧力との圧力差を求める圧力差算出部と、
実際の前記EGRガス圧力と給気圧力との圧力差を検出する圧力差検出手段とを有し、
前記給気流量算出部で求めた給気流量と、前記給気流量検出手段により検出された給気流量を検出した給気流量の差か、前記圧力差算出部で求めた前記圧力差と、前記圧力差検出手段により検出された前記圧力差の差か、少なくとも一方が予め設定した規定値よりも大きい場合に、前記EGRシステムが故障であると判断する故障判定部を設けたことを特徴とするEGRシステムの故障診断装置。 - エンジン回転数と燃料噴射量とに基づいて前記EGRシステムが正常である場合における給気に合流するEGRガス圧力と給気圧力との圧力差を求める圧力差算出部と、
実際の前記EGRガス圧力と給気圧力との圧力差を検出する圧力差検出手段とを有し、
前記故障判定部は、前記給気流量の差、前記温度差の差、若しくは前記圧力差算出部で求めた前記圧力差と前記圧力差検出手段により検出された前記圧力差の差の少なくとも1つが予め設定した規定値よりも大きい場合に、前記EGRシステムが故障であると判断することを特徴とする請求項1記載のEGRシステムの故障診断装置。 - エンジン回転数と燃料噴射量とに基づいて前記EGRシステムが正常である場合における給気に合流するEGRガス温度と給気温度との温度差を求める温度差算出部と、
実際の前記EGRガス温度と給気温度との温度差を検出する温度差検出手段とを有し、
前記故障判定部は、前記給気流量の差、前記温度差の差、若しくは前記圧力差算出部で求めた前記圧力差と前記圧力差検出手段により検出された前記圧力差の差の少なくとも1つが予め設定した規定値よりも大きい場合に、前記EGRシステムが故障であると判断することを特徴とする請求項2記載のEGRシステムの故障診断装置。 - 前記故障判定部は、EGRシステムが故障であると判断した時間が予め設定した所定時間以上継続した場合に、前記エンジンへの燃料噴射量を制限する制御信号を発することを特徴とする請求項1〜4何れかに記載のEGRシステムの故障診断装置。
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