JP2012085855A - 遊技機の基板ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】開封したことを確実に発見できる遊技機の基板ケースを提供する。
【解決手段】基板ケース100は、上ケース101と下ケース102とが重なり合う部分に、ICタグ116を内蔵した封印シール104を貼り付けるための封印シール装着部105が形成される。封印シール装着部は、封印シールが貼り付けられた際にICタグのチップ部116aとアンテナ部116bとの接続領域近傍を境に貼り付け強度に差が生じるように構成されている。封印シール装着部に被せられる封印シールカバー110には、封印シールの貼り付け強度が弱くされている部位に対向して接着部が設けられる。基板ケースを開放するために封印シールカバーを一側に向けて引き抜くと、封印シールは少なくとも接続領域近傍が破れやすく構成されているので、封印シールカバーに接着されている部位が引きちぎられ、ICタグはチップ部とアンテナ部との接続領域近傍で切り離される。
【選択図】図8

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に用いる基板ケースに関し、特に、基板ケースにICタグ付きの封印シールを貼り付ける場合に好適なものである。
一般に、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機には、遊技の制御を行う種々の制御基板が設けられている。この制御基板は、上ケースと下ケースとからなる基板ケース内に収納されて遊技機の裏面や筐体内部に着脱可能に取り付けられている。このような基板ケースには、制御基板に対する不正行為(例えば、遊技の主制御を行うためのプログラムが記憶された正規ROMを不正なプログラムが記憶された不正ROMに交換する行為や、所謂ぶら下がり基板と称する不正基板を制御基板に電気的に接続して正規の動作を妨げるようにする行為など)を防止するために、一部を破壊しない限り封印状態を解除できない封印部材(例えば、アンカーリベット及びワンウェイネジ等)で封印されている。
また、近年では、識別情報が格納されたICタグが付いた封印シール(ICタグ封印シール)をカバー体(上ケース)とベース体(下ケース)とに跨るようにして貼り付けておき、不正にICタグ封印シールを剥がそうとすると、ICタグ封印シールが破損してリーダー機による識別情報の読み取りができなくなることにより、不正行為がされたことを発見しようとする技術が公知となっている(特許文献1参照)。
特開2009−261640号公報
しかしながら、不正行為を行う手口は日を追うごとに巧妙になってきており、ICタグ封印シールが破損しないように剥がして、制御基板の正規ROMを不正ROMに交換し、再び、ICタグ封印シールを貼り直すといった不正行為が実際に行われている。
このような不正行為が行われると、ICタグ封印シール自体は破損していないため、リーダー機で識別情報を検査しても、読み取った識別情報自体は正規のものである。
従って、実際には不正行為が行われているにも拘わらず、リーダー機では不正行為を発見することができない。このため、遊技場(ホール)が被る被害は、甚大なものとなっているのが実情である。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、開封したことを確実に発見できる遊技機の基板ケースを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、上ケースを下ケースに重ね合わせることにより、その内部に遊技の制御を行う制御基板を収納することが可能な遊技機の基板ケースにおいて、
前記上ケースと前記下ケースとが重なり合う部分には、識別情報が記憶されたチップ部と該チップ部に接続するアンテナ部とで構成されたICタグを内蔵した封印シールを前記上ケースと前記下ケースとに跨って貼り付けることが可能な封印シール装着部が形成され、
前記封印シール装着部は、前記上ケースの一部を成すと共に前記封印シールの一方が貼り付けられる上側シール貼付部と、前記下ケースの一部を成し、前記封印シールの他の一方が貼り付けられると共に前記上側シール貼付部と重なり合うことが可能な下側シール貼付部とを有し、前記封印シールが貼り付けられた際に前記ICチップとアンテナ部との接続領域近傍を境に貼り付け強度に差が生じるように構成されており、前記封印シールは、前記ICチップと前記アンテナ部との少なくとも前記接続領域近傍が破れやすく構成されており、
前記封印シール装着部に装着される封印シールカバーであって、開口を有する箱状体を成すと共に、前記箱状体の内側底面部の一部に接着部を有し、前記封印シールが貼り付けられた前記封印シール装着部を前記開口に挿入することにより、前記接着部が前記封印シールに接着するように構成された封印シールカバーを有し、
前記接着部は、前記封印シールと接着される部位が、封印シールの貼り付け強度が弱くされている部位に位置するように設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、上側シール貼付部と下側シール貼付部とに跨るように封印シールを貼り付けた後、封印シールカバーを装着すると、封印シールカバーの内側の底面部の一部に設けられた接着部の接着剤が封印シールに作用することにより、封印シールと封印シールカバーとが該接着部の部位で強固に接着されることとなる。
一方、封印シールは上側シール貼付部と下側シール貼付部に貼り付けられているが、上記のように、ICチップとアンテナとの接続領域近傍を境に貼り付け強度に差が生じるようになっており、しかも封印シールカバーの接着部は封印シールの貼り付け強度が弱くなっている部位に相当する位置に設けられているので、封印シールカバーを外そうとすると、該接着部の部位では封印シールは容易にシール貼付部から剥がされるが、ICチップとアンテナとの接続領域近傍を境に貼り付け強度が強くなっており、しかも封印シール自体が少なくとも該接続領域近傍で破れやすく形成されているので、該領域で封印シールが破断されることとなる。
そのため、封印シールが破断したことを直ちに目視で確認することができる。
さらに、アンテナの大部分がICチップから切り離されるので、リーダー機で封印シールの識別情報を読み取ろうにも、識別情報を読み取ることができない。
このように、本発明によれば、基板ケースを開封しようとすると、封印シールが引き裂かれてICタグが破壊されてしまうので、不正行為があったことを確実に発見することができる。
しかも、本発明では、封印シールカバーを装着し押圧するだけで、該封印シールカバーが接着されるので、作業を極めて単純化することができる。
なお、本発明のICタグは、RFID(Radio frequency identification)形式のものに限定されるものではなく、記憶された識別情報をリーダー機によって非接触で読み取り可能な構成であれば全て含まれる。
また、本発明は、上記構成において、貼り付け強度の強弱は、封印シール装着部の貼り付け表面の表面粗さの相違により実現されることを特徴としている
貼り付け強度の強弱を封印シールの加工で実現しようとすると封印シールのコストアップになるが、上記構成にすることで、比較的安価に貼り付け強度の強弱を実現することができる。
本発明によれば、基板ケースを開封した場合には、必ず封印シールが引き裂かれてICタグが破壊されるため、不正に基板ケースを開封する行為を確実に発見できる。
本発明の実施の形態例に係る基板ケースが取り付けられるパチンコ機の外観斜視図である。 図1に示すパチンコ機のガラス扉を開けた状態の外観斜視図である。 図1に示すパチンコ機の背面図である。 本発明の実施の形態例に係る基板ケースの外観斜視図である。 図4に示す基板ケースの正面図であり、封印シールカバーの一部を切り欠いて内部を露呈した状態を示した図である。 図4に示す基板ケースの分解斜視図である。 展開された封印シールの平面図である。 本発明の実施の形態例に係る、封印シール装着部と接着部との関係を説明するための、図4に示す封印シール装着部の一部を分解した斜視図である。 本発明の別の実施の形態例に係る、封印シール装着部と接着部との関係を説明するための、図4に示す封印シール装着部の一部を分解した斜視図である。 本発明の別の実施の形態例に係る、封印シール装着部と接着部との関係を説明するための、封印シール装着部をICチップ部が貼り付けられた側から見た正面図である。
以下、発明の実施の形態例を図面を参照して説明する。まず、本発明の実施の形態例に係る基板ケースが取り付けられるパチンコ機(遊技機)Pの構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。パチンコ機Pは、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠1と、機枠1に扉状に開閉自在に取り付けられた前面枠2と、前面枠2の内側に収容された遊技盤3と、前面枠2の前面に扉状に開閉自在に取り付けられ、中央に大きく開口部8が形成されたガラス扉4と、このガラス扉4の開口部8に取り付けられた透明なガラス板10と、前面枠2の下側に開閉自在に配設され、遊技球を収容する受皿5を有する前面ボード6と、前面枠2の下部に設けられた発射装置9と、前面ボード6に取り付けられ、パチンコ球の発射強度を調整するハンドル7等を具備している。さらに、ガラス扉4の上部
にはスピーカ20が左右に1個ずつ取り付けられており、遊技に関する様々な効果音を発している。また、受皿5の側部には、遊技者が押下操作するタッチボタン60が設けられている。
また、図3に示すように、このパチンコ機Pは、背面側に、主制御処理部11と、副制御処理部を構成する演出制御処理部12a、特別図柄表示制御部12b、ランプ制御処理部12c、払出制御処理部12e、および普通図柄表示制御部12fと、発射制御処理部13と、賞球払出装置14等を備えている。
遊技盤3は、その盤面に遊技領域31を有しており、前面枠2に装着した後、ガラス板10から遊技領域31を観察することができる。遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成されており、発射装置9によって打ち出された遊技球はこの遊技領域31内を流下する。また、遊技領域31内には、特別図柄表示装置17と、演出表示装置34と、スルーチャッカ21と、普通図柄表示装置22と、電動チューリップ49と、ステージ36と、第1始動入賞口(始動口)37aおよび第2始動入賞口(始動口)37bと、一般入賞口38と、アウト口39と、遊技釘(図示せず)と、風車(図示せず)と、アタッカー装置41等が設けられている。なお、遊技盤3に設けられたこれらの構成は公知であるため、各構成の詳しい説明は省略する。
主制御処理部11は、CPU(Central Processing Unit)と、予め定められた制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)と、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory)等が実装されたメイン基板(制御基板)103と、このメイン基板103を収納する基板ケース(遊技機の基板ケース)100とを備えて構成されている。このCPUがROMに格納された各種プログラムやデータを読み込んで実行することにより、遊技に関する主要な処理が行われる。なお、基板ケース100は、遊技盤3の裏面に支持部材等を介して設けられている。
副制御処理部を構成する演出制御処理部12a、特別図柄表示制御部12b、ランプ御処理部12c、払出制御処理部12e、および普通図柄表示制御部12fは、主制御処理部11からの指令(コマンド)を受けて、演出表示装置34やスピーカ20、その他の演出装置(LED装置など)などの制御を行う装置である。この副制御処理部を構成する各装置も、遊技盤3の裏面に支持部材等を介して設けられている。
演出制御処理部12aは、遊技の演出に関する制御を行うためのものであり、特別図柄表示制御部12bは、主制御処理部11で決定した特別図柄に関する表示の制御を行うためのものであり、普通図柄表示制御部12fは、普通図柄に関する表示の制御を行うためのものである。また、ランプ制御処理部12cは、主制御処理部11からコマンドを受けて各種ランプや電飾の点灯制御を行うものである。また、払出制御処理部12eは、CRユニットからの信号を受けて遊技球を遊技者に貸し出すように賞球払出装置14を制御する他、主制御処理部11からの払出指令を受けて、所定個数の賞球を遊技者に対して払い出すように賞球払出装置14を制御するためのものである。また、発射制御処理部13は、ハンドル7の回動量に応じて、発射装置9に対する作動の制御を行う装置である。
次に、メイン基板103を収納する基板ケース100の構造の詳細について、図4〜図6を参照しながら説明するが、以下の説明において上下左右の方向を言うときは、図5に示すように基板ケースの正面側から見た場合を前提としている。
本実施形態に係る基板ケース(遊技機の基板ケース)100は、矩形箱状の透明な上ケース101と、矩形箱状の透明な下ケース103とを備えており、該上ケース101と下ケース102は、スライド嵌合によって重ね合わされるように構成されており、そのように重ね合わせると内部に空間が形成されるようになっている。その空間に、図6に示すように、メイン基板103が収納されることとなる。
さらに、基板ケース100には、封印シール104を貼り付けるための封印シール装着部105が形成されている。
封印シール104は、図7に示すように、ICタグ116が内蔵され、裏面に粘着性材料が塗布された略矩形のシールである。該封印シール104は、基板ケース100に貼り付けられる前の状態では、裏面の粘着性材料に剥離シートを付着させた状態で準備される。
このICタグ116は、固有の識別情報が記憶されたICチップ部116aと、該ICチップ116aに接続して直線状に延びる金属薄膜からなるアンテナ部116bとを備えており、ICチップ部116aが矩形シールのほぼ中央に配置され、アンテナ部116bが矩形シールの辺に対し斜めになるように配置されている。
また、該封印シール104は、ICチップ部116aを除き、外力を加えることにより容易に破れ易い材料で作製されており、そのため、一部に応力が掛かると、その応力が掛かった部分が容易にちぎれる(破断する)ようになっている。
このICチップ部116aに記憶された識別情報は、リーダー機によって読み取りが可能となっている。
封印シール104を貼り付ける封印シール装着部105は、図4に示すように上ケース101と下ケース102の重なり合う部分のうち、右側部に形成されている。この封印シール装着部105は、図6に示すように、封印シール104の一部が貼り付けられる上側シール貼付部106と、封印シール104の他の一部が貼り付けられる下側シール貼付部107とから構成されている。
上側シール貼付部106は、上ケース101の右側部に形成されたプレート状の構造体であり、その平面部には、封印シール104の厚さとほぼ等しい高さの段差122が設けられており、この段差122に封印シール104を突き当てることにより、封印シール104の位置合わせが行えるようになっている。したがって、封印シール104を貼り付けると、上側シール貼付部106の表面は略面一となる。
また、封印シール104が貼り付けられる部位の上下に、1つずつネジ止め用孔120a、120bが設けられている。
下側シール貼付部107は、下ケース102の右側部に形成されたプレート状の構造体であり、上側シール貼付部106と同様に、その平面部には、封印シール104の厚さとほぼ等しい高さの段差122が設けられており、この段差122に封印シール104を突き当てることにより、封印シール104の位置合わせが行えるようになっている。
また、上側シール貼付部におけるネジ止め用孔120a、120bに対応するように、上下に1つずつネジ穴121a、121bが設けられている。
そして、上ケース101と下ケース102とをスライド嵌合によって重ね合わせると、上側シール貼付部106と下側シール貼付部107とが重なり合うようになり、ネジ止め用孔120aとネジ穴121aの位置が一致し、ネジ止め用孔120bとネジ穴121bとも位置が一致するようになっており、上ケース101と下ケース102を重ね合わせた後にネジ止め用孔120a、120bからネジを挿入してネジ穴121a、121bにてネジ止めすると、上側シール貼付部106と下側シール貼付部107とが固定されることとなる。
さらに、封印シール装着部105は、上側シール貼付部106と下側シール貼付部107とが固定されると、封印シール104を上記のように貼り付けた場合に該封印シール104のほぼ中央部が貼り付けられる背部分108が形成されるように構成されている。
封印シール104の略中央部にはICタグ116のICチップ部116aが配置されており、上記のように段差122に該貼付シール104の側端を突き当てて位置合わせすると、ICチップ部116aが背部分108の略中央に配置されて貼り付けられるように該段差122の位置が設定されている。
ここで、封印シール装着部105の背部分108は、封印シール104が貼り付けられた際にICチップ部116aとアンテナ部116bとの接続領域近傍(図7 104c)を境に貼り付け強度に差が生じるように、図8に示すように、表面粗さが粗くされた貼り付け強度の弱い背部分108a(図8 点線部分)と、表面粗さが殆どなく貼り付け強度の強い背部分108b(図8 上記点線部分から下の部分)とから構成されている。
つまり、該背部分108の略上半分が貼り付け強度の弱い背部分108a、略下半分が貼り付け強度の強い背部分108bとして構成され、背部分108の略中央部に、貼り付け強度が異なる境界108’が設けられる。そして、上側シール貼付部106の背部分108aに対応する側面(但し、封印シールによって覆われることのない側面)には、貼り付け強度の弱い部分を示すための矢印106aが刻印されている。
封印シールカバー110は、開口112を有し、上側シール貼付部106と下側シール貼付部107とを一度に覆うことが可能な大きさの矩形の箱型形状を成している。
また、封印シールカバー110の上下端部には、それぞれ三角柱状の突起(爪部)113a、113bが設けられており、上ケース101には、該突起113a、113bと係合する係合突起(係合部)114a、114bが設けられている。
さらに、図8に示すように、該封印シールカバー110には、その開口112に対向する内側の底面部113の一部に接着部115が設けられている。
該接着部115は、エポキシ樹脂等からなる接着剤が予め塗布され、非接着部材と圧接することでその接着剤が機能して接着するいわゆるプレコート接着剤層により形成されている。
さらに、該接着部115が配置される部位は、該封印シールカバー110を上側シール貼付部106と下側シール貼付部107とを覆うように装着した際に、該接着部115が背部分108の貼り付け強度の弱い背部分108aに配置される位置とされている。
また、該封印シールカバー110の接着部115がある側の側面には、該接着部115の位置を示すための矢印110aが刻印されている。この矢印110aは、封印シールカバー110を封印シール装着部105に被せたときに、上側シール貼付部の矢印106aと対向する位置に設けられている。
次に、メイン基板103を基板ケース100に取り付けて、基板ケース100を封印するまでの手順について説明する。
まず、メイン基板103を下ケース102にネジ止めして固定し、その次に、上ケース101を下ケース102に被せる。
そして、上ケース101と下ケース102との締結部(図示せず)を適宜固定すると共に、ネジ止め用孔120a、120bからネジを差し込んで、上側シール貼付部106と下側シール貼付部107とを固定する。
次に、封印シール104の裏面の剥離シートを剥がし、該封印シール104の一端を段差122に突き当てて位置合わせをした後、上側シール貼付部106と下側シール貼付部107とに跨るように全体的に貼り付ける。このように位置合わせをして貼り付けると、ICタグ116のICチップ部116aが該背部分108のほぼ中央に位置することとなり、併せて、該ICチップ部116aとアンテナ部116bとの接続領域近傍104cが、貼り付け強度の弱い背部分108aと貼り付け強度の強い背部分108bとの境界108’に位置するように貼り付けられることとなる。
次いで、封印シールカバー110の開口112を左側に向け、その状態で、封印シールカバー110を右側から左側に移動させて、上側シール貼付部106と下側シール貼付部107とに、被せる。このとき、該封印シールカバー110の接着部115が背部分108の略上半分の貼り付け強度の弱い背部分108aに位置するように、上側シール部材の側面の刻印矢印106aと封印シールカバー110の側面の刻印矢印110aを対向させて被せる。
次いで、その状態で、封印シールカバー110を右側から左側に移動させて、突起113a、113bが係合突起114a、114bとカチッと係合するまで左側に強く押し込む。
このように押し込むと、封印シールカバー110の内側の底面部113に形成された接着部115が、封印シール装着部105の背部分108に向けて強く押圧される。このように押圧されると、接着部115に予め設けられていた接着剤が封印シール104に作用することとなり、封印シールカバー110は、該接着部115の位置で、封印シール104と強固に接着する。
これにより、図5に示すように、基板ケース100の封印が完了する。
このように封印が完了した状態ではリーダー機を封印シール104に近付けると、ICタグ116に記憶されている識別情報を読取ることができる。
続いて、基板ケース100の封印を解除する手順について説明する。
図5の状態では、封印シールカバー110を引き抜いたとしても、封印シールカバー110の接着部115は、封印シール104と強固に接着されているので、封印シール104からは容易に剥がれない。また、封印シール104の上側シール貼付部106と下側シール貼付部107のそれぞれ側面(106b、107b)に貼り付けられた部分(図7 104b)も、封印シールカバー110を引き抜く方向に張力が掛かったとしても、該シール封印シール装着部105からは容易に剥がれない。
これに対し、封印シールの接着部115に接着されている部位は、貼り付け強度の弱い背部分108aに貼り付けられているので、封印シールカバー110を引き抜く方向に張力が掛かると、該背部分108aからは容易に剥がれる状態となっている。
このような状態で、封印シールカバー110の右端を手で掴んで右側に引き抜くと、突起113a、113bと係合突起114a、114bとの係合が解除され、封印シールカバー110は右側にスライド移動する。これにより、図9に示すように、封印シール104の接着部分104aは、上側シール貼付部106と下側シール貼付部107のそれぞれ側面(106b、107b)に貼り付けられた部分(104b)から容易にちぎれ、切り離されていく。
そして、貼り付け強度の弱い背部分108aと貼り付け強度の強い背部分108bとの境界、つまりICチップ部116aとアンテナ部116bとの接続領域近傍では、封印シール104の一方が強く貼り付けられているため容易に剥がれずに応力が掛かるので、封印シールカバー110を更に強引に引き抜こうとすると、その応力が掛かった部位で封印シール104が引きちぎれてしまう。つまり、ICタグ116は、ICチップ部116aとアンテナ部116bとが、その接続領域近傍(104c)で互いに切り離されることとなり、もはや封印シール104としての機能は喪失してしまうこととなる。結局、封印シール104は、図7に示す境界線104c、104c’、104c’’で引き裂かれてしまうこととなる。
このように、本実施形態に係る基板ケース100によれば、ICタグ116を上側シール貼付部106と下側シール貼付部107とに跨るようにして貼り付け、一旦、封印シールカバー110を封印シール装着部105に嵌め込んでしまうと、封印シール104を引き裂かない限り封印シールカバー110を取り外すことはできないこととなる。
よって、基板ケース100を不正に開封して不正なROMに交換するような行為を行った場合には、ICタグ116が破壊されることから、リーダー機で封印シール104の識別情報を読み取ろうにも、読み取ることができない。封印シールの104の再使用も当然できない。
そのため、本実施形態に係る基板ケース100は、不正行為がされたことを確実に発見することができるのである。勿論、封印シール104が引き裂かれているため、目視確認することによっても、確実に不正行為の発見が可能である。
また、本実施形態に係る基板ケース100は、封印シールカバー110を封印シール装着部105に嵌め込むことで封印が完了するので、封印がワンタッチで行え、作業効率がよい。
なお、上記した実施の形態例では、シール装着部105の背部分108の略上半分が貼り付け強度の弱い背部分108a、略下半分が貼り付け強度の強い背部分108bとして構成したが、この構成に代えて、図9に示すように、該背部分108の上ケース101からなる部分101aを貼り付け強度の弱い背部分108a’、下ケース102からなる部分102aを貼り付け強度の強い背部分108b’としてもよい。このように構成した場合は、封印シールカバー110における接着部115’は、貼り付け強度の弱い背部分108a’に対応する位置に設けられる。なお、図9では、図8と対比して明らかなように、封印シール104の記載を省略してある。
この実施の形態例では、封印シールカバー110の右端を手で掴んで右側に引き抜くと、貼り付け強度の弱い背部分108a’に対応した封印シール104の接着部分は、該封印シールカバー110に接着されたまま、他の部分からちぎれ、切り離されていく。
したがって、ICタグ116は、ICチップ部116aとアンテナ部116bとにおける接続領域近傍が互いに切り離されることとなる。
また、上記した実施の形態例において、該封印シール104は、ICチップ部116aを除き、全体が、外力を加えることにより容易に破れ易い材料で作製されているが、
全体をそのような破れやすい材料とするのではなく、図7に点線で示すように、封印シールの接着部が他の部位から容易にちぎれることができるように、チップ部116aとアンテナ部116bとの少なくとも接続領域近傍に、応力が負荷されると容易にちぎれるようなミシン目などの切れ目を予め設けておくこととしてもよい。
つまり、図7における場合には、少なくとも接続領域近傍である境界104c、必要に応じて境界104c’、104c’’に切れ目を予め入れておいても良い。
このようにすると、この切れ目によってチップ部116aからアンテナ部116bの大部分が容易に切り離されるので、ICタグ116からアンテナとしての機能が喪失し、識別情報を読み取りことができなくなるのである。
これは、図9に示す実施の形態例においても、同様に、接続領域近傍、より具体的には貼り付け強度の弱い背部分108a’が他と接する境界に切れ目を予め設けておくことができる。
また、上記の実施形態例では、背部分108の一部に接着強度の弱い部分108a(あるいは108a’)を設けたが、背部分108全体を接着強度の弱い部分とし、接着部115を封印シールカバー110の底面部全面に設けるように構成しても良い。
このように構成すると、封印シールカバー110を外すことに伴って、該背部分108に接着されていた封印シール部分が、他の部分(つまり、上側シール貼付部106と下側シール貼付部のそれぞれ側面106b、107bに接着されていた部分。この部分には、アンテナ部116bの大部分が、チップ部116との接続領域近傍を経て接着されている。)から切り離されることとなる。したがって、アンテナ部116の大部分がチップ部から切り離され、ICタグとしての機能を喪失してしまう。
また、別の実施形態例として、背部分108を正面とした図10に示すように、ICチップ部116aおよびアンテナ部116bとの接続領域近傍(破線での斜線部)を貼り付け強度の弱い部分108a’’とし、他の部分を貼り付け強度の高い部分108b’’とする。それに対応して、封印シールカバー110ではその貼り付け強度の弱い部分108a’’に対向する部分を接着部115とするように構成しても良い。
このように構成すると、封印シールカバー110を外すことに伴って、ICチップ部116aを含む接続領域近傍が、他の部分からちぎれることにより、ICチップ部116aが他の大部分のアンテナ部116bから切り離され、ICタグとしての機能を喪失させることができる。この場合、該接続領域近傍に予めミシン目などの切れ目118を設けておくと、そのような切り離しを確実に行うことができて、好ましい。
また、上記した実施の形態例では、係合突起113a、113b及び114a、114bを設けて、それらが係合するように封印シールカバー110を押圧することで、接着部115に予め設けた接着剤が作用するように構成したが、該封印シールカバー110は接着部によって封印シールに接着されるので、これら係合突起は必ずしも必要としない。
しかしながら、該係合突起が係合することで、封印シールカバー110と封印シール104との接着が確認できるとともに、該封印シールカバー110を好適に保持可能である。
なお、これら係合突起を設ける場合には、係合突起114a、114bを下ケース102にのみ設けても良いし、上ケース101と下ケース102の両方に設けても良い。
さらに、上記した実施の形態例に係る基板ケース100は、メイン基板103以外にも、上記した演出制御処理部12a、特別図柄表示制御部12b、ランプ制御処理部12c、払出制御処理部12e、あるいは発射制御処理部13等の制御基板を収納するケースとしても用いることができる。
100 基板ケース
101 上ケース
102 下ケース
103 メイン基板(制御基板)
104 封印シール
105 封印シール装着部
106 上側シール貼付部
107 下側シール貼付部
108 背部分
110 封印シールカバー
112 封印シールカバーの開口部
113 封印シールカバーの底面部
113a、113b 突起(爪部)
114a、114b 係合突起(係合部)
115 接着部
116 ICタグ
116aICチップ部(チップ部)
116bアンテナ部
118 切れ目

Claims (2)

  1. 上ケースを下ケースに重ね合わせることにより、その内部に遊技の制御を行う制御基板を収納することが可能な遊技機の基板ケースにおいて、
    前記上ケースと前記下ケースとが重なり合う部分には、識別情報が記憶されたチップ部と該チップ部に接続するアンテナ部とで構成されたICタグを内蔵した封印シールを前記上ケースと前記下ケースとに跨って貼り付けることが可能な封印シール装着部が形成され、
    前記封印シール装着部は、前記上ケースの一部を成すと共に前記封印シールの一方が貼り付けられる上側シール貼付部と、前記下ケースの一部を成し、前記封印シールの他の一方が貼り付けられると共に前記上側シール貼付部と重なり合うことが可能な下側シール貼付部とを有し、前記封印シールが貼り付けられた際に前記ICチップとアンテナ部との接続領域近傍を境に貼り付け強度に差が生じるように構成されており、前記封印シールは、前記チップ部と前記アンテナ部との少なくとも前記接続領域近傍が破れやすく構成されており、
    前記封印シール装着部に装着される封印シールカバーであって、開口を有する箱状体を成すと共に、前記箱状体の内側底面部の一部に接着部を有し、前記封印シールが貼り付けられた前記封印シール装着部を前記開口に挿入することにより、前記接着部が前記封印シールに接着するように構成された封印シールカバーを有し、
    前記接着部は、前記封印シールと接着される部位が、封印シールの貼り付け強度が弱くされている部位に位置するように設けられていることを特徴とする遊技機の基板ケース。
  2. 請求項1において、前記貼り付け強度の強弱は、前記封印シール装着部の貼り付け表面の表面粗さの相違により実現されることを特徴とする遊技機の基板ケース。
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