JP2012083544A - カメラモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 複雑な形状(構造)のレンズを使用することなく、無調整であっても精度良く組み付けができる、カメラモジュールを提供すること。
【解決手段】 カメラモジュール(10)は、ホルダ(18)と、このホルダに内包されるレンズ(16)と、撮像面(14a)を含む撮像素子(14)と、を含む。ホルダ(18)は、レンズ(16)を取り付けると共に、レンズ(16)の光軸(O)方向の位置決めを行うレンズ取付け面(16b)と、撮像素子(14)に当接する複数本の脚部(188)とを含む。レンズ取付け面(16b)と撮像面(14a)との間の距離によって、レンズ(16)の焦点距離を規定する。
【選択図】 図4

Description

本発明はカメラモジュールに関し、特に、携帯電話機等の電子機器に搭載される小型カメラモジュールに関する。
カメラ付携帯電話機には携帯型小型カメラモジュールが搭載されている。カメラモジュールは、撮影光学系(レンズ)と、光電変換部を含む撮像素子とを備えている。このようなカメラモジュールにおいては、撮影光学系(レンズ)の合焦位置(焦点距離)に撮像素子の光電変換部を精度良く組み付ける必要がある。
そのため、撮影光学系の合焦位置(焦点距離)に、撮像そしの光電変換部を精度良く組み付けるために、従来から種々のカメラモジュールが提案されている。
例えば、特許第4157084号公報(特許文献1)は、レンズ筒に形成された雄ネジをレンズシートの雌ネジに螺合するように構成した「イメージセンサモジュール」を開示している。すなわち、特許文献1に開示されたイメージセンサモジュールでは、レンズの最適焦点距離を調整するために、レンズを遮光する部品であるレンズ筒と、それを保持する部品であるレンズシートとにネジ構造を設けている。
また、特許第4223851号公報(特許文献2)は、レンズユニットと、固体撮像素子ユニットとを組み合わせて一体化された構成の「小型カメラモジュール」を開示している。レンズユニットは、レンズが固定してある筒状のレンズホルダと、筒状のハウジングとよりなる。レンズホルダがハウジングの内側に、ねじ同士でかみ合っている構成である。レンズホルダを回動させると、レンズホルダが光軸方向に変位して、フォーカス調整がなされる。
その結果、特許文献1に開示されたイメージセンサモジュールや特許文献2に開示された小型カメラモジュールでは、ネジ構造を持った2つの部品(レンズ筒(レンズホルダ)とレンズシート(ハウジング))によるネジ嵌合で、レンズの最適な焦点距離を調整する必要があった。また、ネジ構造追加による工数アップに伴い、部品単価、設備単価が高くなってしまう。さらに、調整による工数アップと部品点数の増加によりコストが高くなってしまう。
したがって、ネジ構造を無くし、部品点数を減らすことで、コストダウンと構造の簡素化を図ることが望まれている。また、無調整化による工数削減と組み立て性を向上させることも望まれている。
このような問題点を解決した先行技術文献も種々提案されている。
例えば、特許第4032291号公報(特許文献3)は、安価でありながら、部品点数を削減でき、小型化が図れ、かつ無調整であっても精度良く組み付けでき、さらには防塵、防湿を有し、また高画質な画像を得ることができる信頼性の高い「撮像装置」を開示している。この特許文献3に開示された撮像装置は、鏡枠に内包される撮像レンズと、撮像素子とを有する。撮像レンズは、レンズ部と、このレンズ部の光軸方向に沿って筒状に延在する脚部とを備える。撮像素子は、光電変換部と、その周囲に配置された周囲面とを、レンズ部に対向する面に形成している。撮像レンズは、鏡枠に嵌合することにより光軸に直交する方向に位置決めされる。遮光板と撮像レンズの段部との間に、ゴムなどからなる弾性部材を配置して、その弾性力により、撮像レンズを下方に向かって押圧している。
また、特許第3915513号公報(特許文献4)は、安価でありながら、部品点数を削減でき、小型化が図れ、長期にわたってレンズのがたつきや外力による損傷を抑制でき、また更に、無調整であっても精度良く組み付けでき、さらには防塵、防湿の構造を有し、また信頼性の高い「撮像装置」を開示している。この特許文献4に開示された撮像装置は、光電変換部を備えた撮像素子と、この撮像素子が取り付けられた基板と、弾性手段と、基板に固定され光学部材を支持する鏡枠とを有する。光学部材は、光電変換部に被写体像を結像させるレンズ部と、このレンズ部を指示する脚部と、撮像素子に当接する当接面とを備える。弾性手段の弾性力により光学部材を光軸方向に押圧している。これによって、光学部材は撮像素子に向かって付勢された状態で、当接面が撮像素子のレンズ部に向いた面にのみ当接するようになる。
さらに、特許第4362737号公報(特許文献5)は、レンズと、撮像素子と、ホルダと、基板とを含んで構成された「カメラモジュール」を開示している。撮像素子は基板に搭載される。ホルダは、撮像素子が収容されたパッケージを覆うように設けられている。ホルダは基板に接着剤により取着されている。ホルダは、基板に取着されパッケージを囲む下部大径部と、この下部大径部に続く上部小径部とを有する。上部小径部の先部には開口が形成されている。レンズは上部小径部に取着されている。レンズは、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズの3枚が用いられている。第1レンズは中央に位置するレンズ部と、このレンズ部の半径方向外側に位置する取り付け部とを有する。ホルダの上部小径部には、開口の周囲に撮像素子に臨む環状の係合面が形成され、この環状の係合面に続く円筒面状の係合面が形成されている。上部小径部の環状の係合面に、第1レンズの取り付け部の面が係合され、上部小径部の円筒面状の係合面に、第1レンズの外周面が係合されることで、上部小径部に対するレンズの位置決めがなされる。
特許第4157084号公報 特許第4223851号公報(段落[0027]) 特許第4032291号公報 特許第3915513号公報 特許第4362737号公報
上述した特許文献3〜5に記載されたカメラモジュールには、それぞれ、以下に述べるような問題点がある。
特許文献3に開示された撮像装置では、撮像レンズが、レンズ部と、このレンズ部の光軸方向に沿って筒状に延在する脚部とから構成されるので、撮像レンズが非常に複雑な形状(構造)をしている。その結果、撮像レンズを製造することが困難であるという問題がある。また、撮像レンズが複雑な形状(構造)をしているので、撮像レンズはプラスチック製のものに限定され、ガラス製のものには適用できない。さらに、撮像レンズの脚部の先端を撮像素子の所定の面(当接面)へ当接せるための弾性部材も必要となり、部品点数が増加するという問題もある。
特許文献4に開示された撮像装置でも、光学部材がレンズ部を支持する脚部を備えているので、光学部材が非常に複雑な形状(構造)をしている。その結果、光学部材を製造することが困難であるという問題がある。また、光学部材が複雑な形状(構造)をしているので、光学部材はプラスチック製のものに限定され、ガラス製のものには適用できない。さらに、光学部材の脚部の先端を撮像素子の当接面へ当接せるための弾性手段も必要となり、部品点数が増加するという問題もある。
特許文献5に開示されたカメラモジュールでは、レンズがホルダ内に位置決めされ、ホルダが撮像素子を搭載する基板に接着剤により取着されている。その為、レンズの最適焦点距離(焦点位置)に撮像素子の撮像面が合うように、基板とホルダとの位置関係を調整する必要がある。また、撮像素子を搭載している基板が反ったり、捩れたりすると、レンズの最適焦点距離(焦点位置)から撮像素子の撮像面がズレてしまうという問題もある。
したがって、本発明の課題は、複雑な形状(構造)のレンズを使用することなく、無調整であっても精度良く組み付けができる、カメラモジュールを提供することにある。
本発明の他の課題は、部品点数を削減でき、小型化が図れる、カメラモジュールを提供することにある。
本発明のもっと他の課題は、コストダウンと構造の簡素化が図れる、カメラモジュールを提供することにある。
本発明の更に他の課題は、組立て工数を削減でき、組み立て性を向上できる、カメラモジュールを提供することにある。
本発明の他の目的は、説明が進むにつれて明らかになるだろう。
本発明の態様によるカメラモジュール(10)は、ホルダ(18)と、該ホルダに内包されるレンズ(16)と、撮像面(14a)を含む撮像素子(14)と、を備える。本発明によれば、前記ホルダ(18)は、前記レンズ(16)を取り付けると共に、前記レンズの光軸(O)方向の位置決めを行うレンズ突き当て面(186b)と、前記撮像素子(14)に当接する複数本の脚部(188)とを有し、前記レンズ突き当て面(186b)と前記撮像面(14a)との間の距離(A)によって、前記レンズ(16)の焦点距離(A’)を規定するようにしている。
上記本発明のカメラモジュール(10)において、前記撮像素子(14)は、前記撮像面(14a)の周囲に配置された周囲面(14b)を持ってよい。この場合、前記ホルダ(18)の前記複数本の脚部(188)の先端(188a)が、前記撮像素子の周囲面(14b)に当接する。また、前記レンズ(16)は、中央に位置するレンズ部(16a)と、該レンズ部の半径方向外側に位置するレンズ受け面(16b)とを有してよい。この場合、前記レンズ受け面(16b)が、前記ホルダのレンズ突き当て面(186b)に係合している。前記レンズ(16)は、実質的に円柱状をしており、外周面(16c)を持つものでよく、前記ホルダ(18)は、角筒状の下部(182)と、円筒内面(184a)を持つ円筒状の上部(184)と、を備えるものであってよい。この場合、前記ホルダの前記上部の円筒内面(184a)に、前記レンズの外周面(16c)が実質的に係合し、これによって、前記レンズ(16)は、光軸(O)と直交する方向に位置決めされる。レンズモジュール(10)は、前記撮像素子(14)を上面(12a)に搭載する基板(12)を更に有してよい。この場合、前記ホルダの下部(182)の下端が、前記基板の上面(12a)上に固着する。
尚、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例に過ぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、ホルダが、レンズを取り付けると共に、レンズの光軸方向の位置決めを行うレンズ突き当て面と、撮像素子に当接する複数本の脚部とを有し、レンズ突き当て面と撮像面との間の距離によって、レンズの焦点距離を規定するようにしているので、複雑な形状(構造)のレンズを使用することなく、無調整であっても精度良く組み付けができる。
本発明の第1の実施の形態に係るカメラモジュールの外観斜視図である。 図1に示したカメラモジュールの分解斜視図である。 図1の線III-IIIについての縦断面図である。 図1の線IV-IVについての縦断面図であり、 図1の線V-Vについての斜視横断面図である。 図1に示したカメラモジュールにおける、ホルダと撮像素子との間の配置関係を示す断面図である。 図1に示したカメラモジュールにおける、レンズと撮像素子との間の配置関係を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態によるカメラモジュールの分解斜視図である。 図8に示したカメラモジュールの縦断面図である。 図8に示したカメラモジュールに使用されるホルダを底面側から見た斜視図である。 図8に示したカメラモジュールにおける、ホルダと撮像素子との間の配置関係を示す断面図である。 図8に示したカメラモジュールにおける、レンズと撮像素子との間の配置関係を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図5を参照して、本発明の第1の実施の形態によるカメラモジュール10について説明する。図1はカメラモジュール10の外観斜視図であり、図2はカメラモジュール10の分解斜視図である。図3は図1の線III-IIIについての縦断面図であり、図4は図1の線IV-IVについての縦断面図であり、図5は図1の線V-Vについての斜視横断面図である。
ここでは、図1乃至図5に示されるように、直交座標系(X,Y,Z)を使用している。図1乃至図5に図示した状態では、直交座標系(X,Y,Z)において、X軸方向は前後方向(奥行方向)であり、Y軸方向は左右方向(幅方向)であり、Z軸方向は上下方向(高さ方向)である。そして、図1乃至図5に示す例においては、上下方向Zがレンズの光軸O方向である。
但し、実際の使用状況においては、光軸O方向、すなわち、Z軸方向が前後方向となる。換言すれば、Z軸の上方向が前方向となり、Z軸の下方向が後方向となる。
図示のカメラモジュール10は、カメラ付き携帯電話機に備えられる。カメラモジュール10は、Z軸方向(光軸O方向)の下側(後側)に配置された基板12を有する。この基板12の上面12aには、撮像素子14が搭載される。換言すれば、矩形薄板状の撮像素子14の下面は、基板12の上面12aに取り付けられている。この撮像素子14は、レンズ16(後述する)により結像された被写体像を撮像して電気信号に変換する。撮像素子14は、例えば、CCD(charge coupled device)型イメージセンサ、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサ等により構成される。
撮像素子14の上面中央には、画素が2次元的に配列された光電変換部(撮像面)14aが形成されており、その周囲には、周囲面14bが形成されている。撮像素子14は、複数本のワイヤ14cを介して基板14に接続されている。撮像素子14と基板12との組み合わせは、撮像ユニットと呼ばれる。
レンズ16は、中央に位置するレンズ部16aと、このレンズ部16aの半径方向外側に位置するレンズ受け面16bとを有する。図2に示されるように、レンズ16は、実質的に円柱状をしており、外周面16cを持つ。
レンズ16の外側には、遮光性のある素材からなるホルダ18が配置されている。換言すれば、レンズ16はホルダ18に内包されている。ホルダ18は、角筒状の下部182と、円筒状の上部184とを備える。上部184は、円筒内面184aを持つ。ホルダ16は、上部184の上端に設けられた遮光部186をさらに有する。遮光部186は、その中央に開口186aが形成されている。遮光部186の上側内壁面186bは、レンズ16を取り付けるためのレンズ突き当て面として使用される。レンズ受け面16bは、ホルダ16のレンズ突き当て面186bに係合している。すなわち、レンズ突き当て面186bは、レンズ16の光軸O方向の位置決めを行う。
一方、ホルダ18の上部184の円筒内面184aに、レンズ16の外周面16cが実質的に係合している。これによって、レンズ16は、光軸Oと直交する方向に位置決めされる。なお、図示はしないが、ホルダ16の上部184の円筒内面184aとレンズ16の外周面16cとの間にはクリアランスがある。このクリアランスにUV樹脂から成る接着剤(図示せず)を注入することによって、ホルダ18内にレンズ16が固着される。
尚、ホルダ18の下部182の下端は、基板12の上面12a上に樹脂によって固着される。
図4および図5に示されるように、ホルダ18は、撮像素子14に当接する4本の脚部188を有する。図5に示されるように、ホルダ18の4本の脚部188の先端は、撮像素子14の周囲面14bに当接している。
カメラモジュール10は、撮像素子14とレンズ16との間に配置された赤外線カットフィルタ20を更に備えている。この赤外線カットフィルタ20は、矩形薄板形状をしており、ホルダ18の上部184の下側内壁面に取り付けられる(貼り付けられる)。
次に、図6および図7を参照して、本実施の形態による、レンズ16の焦点距離の精度を出す構造について説明する。図6は、ホルダ18と撮像素子14との間の配置関係を示す断面図である。図7は、レンズ16と撮像素子14との間の配置関係を示す断面図である。
図6に示されるように、ホルダ18のレンズ突き当て面186bと撮像素子14の撮像面14a(脚部188の先端188a)との間の光軸O方向の距離(以下、「ホルダ距離」と略称する)をAとする。一方、図7に示されるように、レンズ16のレンズ受け面16bと撮像素子14の撮像面14aとの間の光軸O方向の距離(以下、「レンズ16の最適な焦点距離」と呼ぶ)をA’とする。
本第1の実施の形態では、レンズ16のレンズ受け面16bがホルダ18のレンズ突き当て面186bに取り付けられ(係合し)て、レンズ18の光軸O方向の位置決めがされる。すなわち、ホルダ距離Aによって、レンズ16の焦点距離が規定される。したがって、ホルダ18を設計・製造する段階において、ホルダ距離Aを、レンズ16の最適な焦点距離A’に等しくなるように設計、製造しておけば(寸法精度を出しておけば)、ネジ構造の調整なしで、レンズ16の焦点距離を最適な焦点距離A’に設定することができる。
すなわち、カメラモジュール10は、ホルダ18のホルダ距離(高さ寸法)Aとレンズ16の光学長による、2部品の寸法精度と組み立て精度のみで、レンズ16の焦点距離の精度を出す構造をしている。
次に、本第1の実施の形態に係るカメラモジュール10の効果について説明する。
上述したように、上記ホルダ距離(ホルダ寸法)Aを精度良く規定することによって、無調整で、レンズ16の焦点距離を最適な焦点距離A’に設定することができる。したがって、カメラモジュール10の製造工程を削減することができる。
上述したように、本第1の実施の形態では、ホルダ18の複数本の脚部188が、基板12の上面12aではなく、撮像素子14の周囲面14bに当接しているので、前述した特許文献5に開示されているカメラモジュールのような、レンズ16の最適焦点距離(焦点位置)A’に、撮像素子14の撮像面14aが合うように、基板とホルダとの間の位置関係を調整する必要がない。また、撮像素子14を搭載している基板12が反ったり、捩れたりすることによる不具合も解消される。
また、特許文献3や4に開示されている撮像装置のように、レンズに脚部を設けるのではなく、ホルダ18に脚部188を設けているので、複雑な形状(構造)のレンズを作る必要がない。したがって、レンズ18の素材は、プラスチック材料に限定されず、ガラス材料であってもよく、安価となる。また、特許文献3や4に開示されて撮像装置のような、レンズを光軸方向に押圧するための弾性部材(弾性手段)も不要であるので、部品点数を削減できる。
上述した本発明の第1の実施の形態では、レンズの最適な焦点距離が固定であって、焦点距離の微調整が不要である場合の例について説明している。しかしながら、ホルダとレンズとの組み合わせによって、レンズの最適な焦点距離にバラツキが発生する場合もある。そこで、以下に述べる本発明の第2の実施の形態では、この寸法のバラツキを相殺し、レンズの最適な焦点距離を微調整可能にする構成を有する。
図8乃至図10を参照して、本発明の第2の実施の形態によるカメラモジュール10Aについて説明する。図8はカメラモジュール10Aの分解斜視図であり、図9はカメラモジュール10Aの縦断面図である。図10は、カメラモジュール10Aに使用されるホルダ18Aを底面側から見た斜視図である。
ここでは、図8及び図9に示されるように、直交座標系(X,Y,Z)を使用している。図8及び図9に図示した状態では、直交座標系(X,Y,Z)において、X軸方向は前後方向(奥行方向)であり、Y軸方向は左右方向(幅方向)であり、Z軸方向は上下方向(高さ方向)である。そして、図8及び図9に示す例においては、上下方向Zがレンズの光軸O方向である。
但し、実際の使用状況においては、光軸O方向、すなわち、Z軸方向が前後方向となる。換言すれば、Z軸の上方向が前方向となり、Z軸の下方向が後方向となる。
図1乃至図5に示されたカメラモジュール10の構成要素と同一の機能の有するものには同一の参照符号を付す。
図示のカメラモジュール10Aは、カメラ付き携帯電話機に備えられる。カメラモジュール10Aは、Z軸方向(光軸O方向)の下側(後側)に配置された基板12を有する。この基板12の上面12aには、撮像素子14が搭載される。換言すれば、矩形薄板状の撮像素子14の下面は、基板12の上面12aに取り付けられている。この撮像素子14は、レンズ16A(後述する)により結像された被写体像を撮像して電気信号に変換する。撮像素子14は、例えば、CCD(charge coupled device)型イメージセンサ、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサ等により構成される。
撮像素子14の上面中央には、画素が2次元的に配列された光電変換部(撮像面)14aが形成されており、その周囲には、周囲面14bが形成されている。撮像素子14は、複数本のワイヤ14cを介して基板14に接続されている。撮像素子14と基板12との組み合わせは撮像ユニットと呼ばれる。
レンズ16Aは、中央に位置するレンズ部16aと、このレンズ部16aの半径方向外側に位置する、第1乃至第3のレンズ受け面16b−1、16b−2、および16b−3とを有する。図8に示されるように、レンズ16Aは、実質的に円柱状をしており、外周面16cを持つ。
第1のレンズ受け面16b−1は、光軸Oの周りに120度の等角度間隔で3箇所に設けられている。第2のレンズ受け面16b−2も、光軸Oの周りに120度の等角度間隔で3箇所に設けられており、第3のレンズ受け面16b−3も、光軸Oの周りに120度の等角度間隔で3箇所に設けられている。したがって、第1乃至第3のレンズ受け面16b−1〜16b−3は、光軸Oの周りに40度の等角度間隔で、合計9箇所に設けられる。
図示の例では、第1のレンズ受け面16b−1の光軸O方向の位置を基準面とした場合、第2のレンズ受け面16b−2は、基準面よりも7μmだけ光軸O方向に低い位置にあり、第3のレンズ受け面16b−3は、基準面より7μmだけ光軸O方向に高い位置にある。尚、図示の例では、第1乃至第3のレンズ受け面16b−1〜16b−3の段差を7μmに設定しているが、これは一例に過ぎず、任意の長さに設定して良いのは勿論である。
レンズ16Aの外側には、遮光性のある素材からなるホルダ18Aが配置されている。換言すれば、レンズ16Aはホルダ18A内に内包されている。ホルダ18Aは、角筒状の下部182Aと、円筒状の上部184Aとを備える。上部184Aは、円筒内面184Aaを持つ。ホルダ18Aは、上部184Aの上端に設けられた遮光部186Aをさらに有する。遮光部186Aは、その中央に開口186Aaが形成されている。
図10に示されるように、上部184Aは、光軸Oの周りに120度の等角度間隔の3箇所に配置され、光軸O方向の下方へ突出するレンズ突き当て面184Abを持つ。これら3つのレンズ突き当て面184Abに、上述したレンズ16Aの第1乃至第3のレンズ受け面16b−1〜16b−3のいずれか1つが係合される。すなわち、レンズ突き当て面184Abは、レンズ16Aの光軸O方向の位置決めを行う。
一方、ホルダ18Aの上部184Aの円筒内面184Aaに、レンズ16Aの外周面16cが実質的に係合している。これによって、レンズ16Aは、光軸Oと直交する方向に位置決めされる。なお、図示はしないが、ホルダ16Aの上部184Aの円筒内面184Aaとレンズ16Aの外周面16cとの間にはクリアランスがある。このクリアランスにUV樹脂からなる接着剤(図示せず)を注入することによって、ホルダ18A内にレンズ16Aが固着される。
尚、ホルダ18Aの下部182Aの下端は、基板12の上面12a上に固着している。
図10に示されるように、ホルダ18Aは、撮像素子14に当接する4本の脚部188を有する。ホルダ18Aの4本の脚部188の先端は、撮像素子14の周囲面14bに当接している。
カメラモジュール10Aは、レンズ16Aの上方に配置された赤外線カットフィルタ20Aを更に備えている。この赤外線カットフィルタ20Aは、矩形薄板形状をしており、図9に示されるように、ホルダ18Aの内壁面に取り付けられる。
次に、図11および図12を参照して、本第2の実施の形態による、レンズ16Aの焦点距離の精度を出す構造について説明する。図11は、ホルダ18Aと撮像素子14との間の配置関係を示す断面図である。図12は、レンズ16Aと撮像素子14との間の配置関係を示す断面図である。
図11に示されるように、ホルダ18Aのレンズ突き当て面184Abと撮像素子14の撮像面14a(脚部188の先端188a)との間の光軸O方向の距離(以下、「ホルダ距離」と略称する)をAとする。一方、図12に示されるように、レンズ16Aの第1のレンズ受け面16b−1と撮像素子14の撮像面14aとの間の光軸O方向の距離(以下、「レンズ16Aの最適な焦点距離」と呼ぶ)をA’とする。
本第2の実施の形態では、レンズ16Aの第1のレンズ受け面16b−1がホルダ18Aのレンズ突き当て面184Abに取り付けられ(係合し)て、レンズ18Aの光軸O方向の位置決めがされる。すなわち、ホルダ距離Aによって、レンズ16Aの焦点距離が規定される。したがって、ホルダ18Aを設計・製造する段階において、ホルダ距離Aを、レンズ16Aの最適な焦点距離A’に等しくなるように設計、製造しておけば(寸法精度を出しておけば)、ネジ構造の調整なしで、レンズ16Aの焦点距離を最適な焦点距離A’に設定することができる。
また、レンズ16Aの第2のレンズ受け面16b−2をホルダ18Aのレンズ突き当て面184Abに取り付け(係合す)れば、レンズ16Aの焦点距離を最適な焦点距離(A’−7μm)に微調整できる。一方、レンズ16Aの第3のレンズ受け面16b−3をホルダ18Aのレンズ突き当て面184Abに取り付け(係合す)れば、レンズ16Aの焦点距離を最適な焦点距離(A’+7μm)に微調整できる。すなわち、レンズ16Aの焦点距離の微調整範囲は、−7μm〜+7μmの範囲にある。
次に、本第2の実施の形態に係るカメラモジュール10Aの効果について説明する。
上述したように、上記ホルダ距離(ホルダ寸法)Aを精度良く規定することによって、ネジ構造なしで、レンズ16Aの焦点距離を最適な焦点距離(A’−7μm)〜(A’+7μm)に設定することができる。したがって、カメラモジュール10Aの製造工程を削減することができる。また、レンズ16Aやホルダ18Aの寸法精度が変わった場合でも、最適な段差(レンズ受け面)16b−1〜16b−3の1つを選定することで、焦点距離を微調整することが可能である。
上述したように、本第2の実施の形態では、ホルダ18Aの複数本の脚部188が、基板12の上面12aではなく、撮像素子14の周囲面14bに当接しているので、前述した特許文献5に開示されているカメラモジュールのような、レンズ16Aの最適焦点距離(焦点位置)A’に、撮像素子14の撮像面14aが合うように、基板とホルダとの位置関係を調整する必要がない。また、撮像素子14を搭載している基板12が反ったり、捩れたりすることによる不具合も解消される。
また、特許文献3や4に開示されている撮像装置のように、レンズに脚部を設けるのではなく、ホルダ18Aに脚部188を設けているので、複雑な形状(構造)のレンズを作る必要がない。したがって、レンズ16Aの素材は、プラスチック材料に限定されず、ガラス材料であってもよく、安価となる。また、特許文献3や4に開示されて撮像装置のような、レンズを光軸方向に押圧するための弾性部材(弾性手段)も不要であるので、部品点数を削減できる。
以上、本発明についてその好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明の精神を逸脱しない範囲内で、種々の変形が当業者によって可能であるのは明らかである。例えば、上記実施の形態では、ホルダ18、18Aに形成された脚部188の本数が4つの場合を例に挙げているが、脚部188の本数は複数本であってよい。また、上記第2の実施の形態では、レンズ16Aのレンズ受け面の種類が3種類の場合を例に挙げているが、レンズ受け面の種類は2種類以上あればよい。また、上記第2の実施の形態では、ホルダ18Aに形成したレンズ突き当て面は、光軸Oの周りに120度の等角度間隔で3箇所に設けられているが、一般に、光軸Oの周りに(360/N)度の等角度間隔でN箇所(Nは3以上の整数)に設けられて良い。
10、10A カメラモジュール
12 基板
12a 上面
14 撮像素子
14a 撮像面(光電変換部)
14b 周囲面
14c ワイヤ
16、16A レンズ
16a レンズ部
16b レンズ受け面
16b−1〜16b−3 レンズ受け面
16c 外周面
18、18A ホルダ
182、182A 下部
184、184A 上部
184a、184Aa 円筒内面
184Ab レンズ突き当て面
186、186A 遮蔽部
186a、186Aa 開口
186b レンズ突き当て面
188 脚部
188a 先端
20、20A 赤外線カットフィルタ
O 光軸

Claims (5)

  1. ホルダと、該ホルダに内包されるレンズと、撮像面を含む撮像素子と、を備えたカメラモジュールにおいて、
    前記ホルダは、前記レンズを取り付けると共に、前記レンズの光軸方向の位置決めを行うレンズ突き当て面と、前記撮像素子に当接する複数本の脚部とを有し、
    前記レンズ突き当て面と前記撮像面との間の距離によって、前記レンズの焦点距離を規定するようにしたことを特徴とするカメラモジュール。
  2. 前記撮像素子は、前記撮像面の周囲に配置された周囲面を持ち、
    前記ホルダの前記複数本の脚部の先端が、前記撮像素子の周囲面に当接している、ことを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 前記レンズは、中央に位置するレンズ部と、該レンズ部の半径方向外側に位置するレンズ受け面とを有し、
    前記レンズ受け面が、前記ホルダのレンズ突き当て面に係合している、ことを特徴とする請求項2に記載のカメラモジュール。
  4. 前記レンズは、実質的に円柱状をしており、外周面を持ち、
    前記ホルダは、角筒状の下部と、円筒内面を持つ円筒状の上部とを備え、
    前記ホルダの前記上部の円筒内面に、前記レンズの外周面が実質的に係合し、これによって、前記レンズは、光軸と直交する方向に位置決めされることを特徴とする請求項3に記載のカメラモジュール。
  5. 前記撮像素子を上面に搭載する基板を更に有し、
    前記ホルダの下部の下端が、前記基板の上面上に固着している、ことを特徴とする請求項4に記載のカメラモジュール。
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