JP2012080297A - 撮像装置及びその撮像制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影シーンに応じてダイナミックレンジの拡大を行う。
【解決手段】第1画素群と第2画素群とが同一面に混在して形成され、第1画素群に属する第1画素と該画素に隣接する第2画素群に属する第2画素とがペアを構成して同色のカラーフィルタが積層され全体としてカラーフィルタがベイヤ配列される固体撮像素子と、第1画素と第2画素の夫々の露光時間を同一又は別々に制御する手段と、第1画素の出力信号と第2画素の出力信号に対して同一又は別々のゲインで増幅する手段とを備え、露光時間を同一に制御すると共にゲインを別々に制御してペアの出力信号を画素加算する第1のダイナミックレンジ拡大処理(ゲイン差方式)と、露光時間を別々に且つ重複するように制御すると共にゲインを同一に制御してペアの出力信号を画素加算する第2のダイナミックレンジ拡大処理(露光差方式)のいずれか一方を撮影シーンに応じて選択する。
【選択図】図3
【解決手段】第1画素群と第2画素群とが同一面に混在して形成され、第1画素群に属する第1画素と該画素に隣接する第2画素群に属する第2画素とがペアを構成して同色のカラーフィルタが積層され全体としてカラーフィルタがベイヤ配列される固体撮像素子と、第1画素と第2画素の夫々の露光時間を同一又は別々に制御する手段と、第1画素の出力信号と第2画素の出力信号に対して同一又は別々のゲインで増幅する手段とを備え、露光時間を同一に制御すると共にゲインを別々に制御してペアの出力信号を画素加算する第1のダイナミックレンジ拡大処理(ゲイン差方式)と、露光時間を別々に且つ重複するように制御すると共にゲインを同一に制御してペアの出力信号を画素加算する第2のダイナミックレンジ拡大処理(露光差方式)のいずれか一方を撮影シーンに応じて選択する。
【選択図】図3
Description
本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置に係り、特に、被写体の種別に合わせて被写体画像のダイナミックレンジ拡大を行うことができる撮像装置及びその撮像制御方法に関する。
固体撮像素子を搭載するデジタルカメラが普及し、更に、高精細な被写体画像を撮影できるように、固体撮像素子の搭載画素数も近年では1000万画素以上が普通となっている。この結果、1画素1画素の物理的サイズが小さくなり、1画素の飽和電荷量が少ないため、ダイナミックレンジの広い被写体画像を撮影するのが困難になっている。
そこで、被写体画像のダイナミックレンジを拡大する様々な方法が工夫されている。例えば下記の特許文献1に記載された従来技術では、固体撮像素子から出力される撮像画像信号を複数のアンプに入力し、複数のアンプの夫々のゲインを変え、それらアンプの出力を合成することで、ダイナミックレンジの拡大を図っている。
また、特許文献2記載の従来技術では、固体撮像素子で2回露光を行い、1回目の信号電荷を読み出すときと2回目に信号電荷を読み出すときで電子像倍率を変え、ダイナミックレンジの拡大を図っている。
更に、特許文献3記載の従来技術では、同色の隣接2画素を1単位として固体撮像素子の各画素にカラーフィルタを配列し、各単位の第1画素と第2画素との露光時間に差を設けて加算し、ダイナミックレンジの拡大を図っている。
特許文献1記載の従来技術では、固体撮像素子の出力信号をアンプで増幅し、複数の増幅率の異なる信号を加算することで、ダイナミックレンジを拡大している。このため、アンプの数が増え、回路が複雑化するという問題がある。
特許文献2記載の従来技術では、2回の撮像を行わなければならないため、2回の撮像画像の同時性がなくなってしまうという問題がある。
特許文献3記載の従来技術では、1単位を構成する2画素の画素加算を基本とし、各々の露光時間を重複させることで同時性を担保し、各々の露光時間に長短を付け加算することダイナミックレンジの拡大を図っている。2画素加算を基本とするため、低輝度被写体を撮像しても感度を高めることができるという利点があるが、長時間露光を行っているときに短時間露光を行っていない期間が存在し、完全な同時性を実現していないという問題がある。
上述した様に、被写体画像のダイナミックレンジを拡大する様々な方法が模索されているが、夫々1長1短があり、どの様な被写体であってもそれに合わせたダイナミックレンジの拡大を行うことができない。完全な同時性を担保でき、しかもS/Nが良好で低輝度な被写体であっても階調性が優れ高品質な撮像画像が得られるダイナミックレンジの拡大方法の実現が望まれている。
本発明の目的は、被写体に応じた即ち撮影シーンに応じたダイナミックレンジの拡大ができる撮像装置及びその撮像制御方法を提供することにある。
本発明の撮像装置は、平面上に受光素子が2次元に配置されている第1画素群と、前記平面上に受光素子が2次元に配置されている第2画素群と、を含み、
前記第1画素群と前記第2画素群は同一のカラーフィルタ配列をなし、
前記第1画素群の各画素と前記第2画素群の各画素が互いに隣接に配置されてペア画素を構成し、該ペア画素に同色のカラーフィルタが積層されている
固体撮像素子と、
前記第1画素群と前記第2画素群の露光時間を個別に制御する駆動手段と、
前記固体撮像素子から出力される画素信号をゲインで増幅する利得制御手段と、
前記利得制御手段から出力される出力信号を前記ペア画素ごとに加算する出力信号加算手段と、
前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を同一に制御すると共に前記第1画素群の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを異ならせるよう制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第1のダイナミックレンジ拡大処理と前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を異ならせるよう制御すると共に前記第1画素の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを同一に制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第2のダイナミックレンジ拡大処理とのいずれか一方を撮影シーンに応じて選択する撮像制御手段と
を備えることを特徴とする。
前記第1画素群と前記第2画素群は同一のカラーフィルタ配列をなし、
前記第1画素群の各画素と前記第2画素群の各画素が互いに隣接に配置されてペア画素を構成し、該ペア画素に同色のカラーフィルタが積層されている
固体撮像素子と、
前記第1画素群と前記第2画素群の露光時間を個別に制御する駆動手段と、
前記固体撮像素子から出力される画素信号をゲインで増幅する利得制御手段と、
前記利得制御手段から出力される出力信号を前記ペア画素ごとに加算する出力信号加算手段と、
前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を同一に制御すると共に前記第1画素群の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを異ならせるよう制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第1のダイナミックレンジ拡大処理と前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を異ならせるよう制御すると共に前記第1画素の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを同一に制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第2のダイナミックレンジ拡大処理とのいずれか一方を撮影シーンに応じて選択する撮像制御手段と
を備えることを特徴とする。
本発明の撮像装置の撮像制御方法は、平面上に受光素子が2次元に配置されている第1画素群と、前記平面上に受光素子が2次元に配置されている第2画素群と、を含み、
前記第1画素群と前記第2画素群は同一のカラーフィルタ配列をなし、
前記第1画素群の各画素と前記第2画素群の各画素が互いに隣接に配置されてペア画素を構成し、該ペア画素に同色のカラーフィルタが積層されている
固体撮像素子と、
前記第1画素群と前記第2画素群の露光時間を個別に制御する駆動手段と、
前記固体撮像素子から出力される画素信号をゲインで増幅する利得制御手段と、
前記利得制御手段から出力される出力信号を前記ペア画素ごとに加算する出力信号加算手段と、
を備える撮像装置の撮像制御方法であって、
前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を同一に制御すると共に前記第1画素群の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを異ならせるよう制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第1のダイナミックレンジ拡大処理と前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を異ならせるよう制御すると共に前記第1画素の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを同一に制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第2のダイナミックレンジ拡大処理とのいずれか一方を撮影シーンに応じて選択する
ことを特徴とする。
前記第1画素群と前記第2画素群は同一のカラーフィルタ配列をなし、
前記第1画素群の各画素と前記第2画素群の各画素が互いに隣接に配置されてペア画素を構成し、該ペア画素に同色のカラーフィルタが積層されている
固体撮像素子と、
前記第1画素群と前記第2画素群の露光時間を個別に制御する駆動手段と、
前記固体撮像素子から出力される画素信号をゲインで増幅する利得制御手段と、
前記利得制御手段から出力される出力信号を前記ペア画素ごとに加算する出力信号加算手段と、
を備える撮像装置の撮像制御方法であって、
前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を同一に制御すると共に前記第1画素群の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを異ならせるよう制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第1のダイナミックレンジ拡大処理と前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を異ならせるよう制御すると共に前記第1画素の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを同一に制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第2のダイナミックレンジ拡大処理とのいずれか一方を撮影シーンに応じて選択する
ことを特徴とする。
本発明によれば、撮影シーンに応じたダイナミックレンジの拡大ができ、高品質な被写体画像を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置の機能ブロック図である。この実施形態の撮像装置は、被写体の静止画像或いは動画像を撮影するデジタルカメラ10を例としており、撮影レンズ20と、撮影レンズ20の背部に置かれその結像面に配置された固体撮像素子21と、撮影レンズ20と固体撮像素子21との間に置かれたレンズシャッタ19と、固体撮像素子21から出力されるアナログの画像データを自動利得調整(AGC)や相関二重サンプリング処理等のアナログ処理するアナログ信号処理部22と、アナログ信号処理部22から出力されるアナログ画像データをデジタル画像データに変換するアナログデジタル変換部(A/D)23と、後述のシステム制御部(CPU)29からの指示によってA/D23,アナログ信号処理部22,固体撮像素子21,撮影レンズ20,レンズシャッタ19の駆動制御を行う駆動制御部(タイミングジェネレータを含む)24と、CPU29からの指示によって発光するフラッシュ25とを備える。
本実施形態のデジタルカメラ10は更に、A/D23から出力されるデジタル画像データを取り込み補間処理やホワイトバランス補正,RGB/YC変換処理等を行うデジタル信号処理部26と、画像データをJPEG形式などの画像データに圧縮したり逆に伸長したりする圧縮/伸長処理部27と、メニューなどを表示したりスルー画像や撮像画像を表示する表示部28と、デジタルカメラ全体を統括制御するシステム制御部(CPU)29と、フレームメモリ等の内部メモリ30と、JPEG画像データ等を格納する記録メディア32との間のインタフェース処理を行うメディアインタフェース(I/F)部31と、これらを相互に接続するバス40とを備え、また、システム制御部29には、ユーザからの指示入力を行う操作部33が接続されている。
固体撮像素子21は、上記例ではCCD型であり、固体撮像素子21の出力信号を外部に設けたアナログ信号処理部(AFE:アナログフロントエンド)22で処理するが、CMOS型の固体撮像素子でも良い。CMOS型の場合は、このAFE部分は固体撮像素子内部に設けられるのが普通である。
固体撮像素子21の画素配列は、正方格子配列ではなく、奇数行の画素行に対して偶数行の画素行が1/2画素ピッチづつずらして配列された、所謂ハニカム画素配列となっている。また、カラーフィルタ配列にも特徴がある。
図2は、固体撮像素子21の表面模式図である。半導体基板上に形成された各画素(フォトダイオード:図示省略)がハニカム状に画素配列され、その各々の画素の上に、R=r=赤、G=g=緑、B=b=青のカラーフィルタが積層されている。
奇数行の画素行だけみると各画素は正方格子配列され、カラーフィルタRGBがベイヤ配列され、偶数行の画素行だけみても各画素は正方格子配列され、カラーフィルタrgbがベイヤ配列されている。この結果、斜めに隣接する2画素に同色のフィルタ(Rr)(Gg)(Bb)が並ぶことになる。
大文字のRGBで示すカラーフィルタを搭載した画素がA面(第1群)画素を構成し、小文字のrgbで示すカラーフィルタを搭載した画素がB面(第2群)画素を構成する。Rとr、Gとg、Bとbは全く同じカラーフィルタであるが、A面画素だけで撮影した被写体画像と、B面画素だけで撮影した被写体画像とを区別するために、大文字と小文字で区別している。
本実施形態では、このA面画素による被写体画像と、画素位置が1画素の大きさ(例えば2μm)程度ずれているB面画素による被写体画像とを用いて、ダイナミックレンジの拡大を、以下に述べるように図っている。
図3は、図2に示す画素配列,カラーフィルタ配列の固体撮像素子を駆動する4つの撮像制御方法を概略的に説明する図である。4つの撮像制御方法を、この実施形態では、「通常」の撮像制御方法、「露光(時間)差方式」の撮像制御方法、「アンダーゲイン方式」の撮像制御方法、「ゲイン差方式」の撮像制御方法というものとし、以下に説明する。
(1)通常の撮像制御方法
A面画素とB面画素とを同一時間露光し、A面画素の出力信号とB面画素の出力信号とを夫々図1のアナログ信号処理部(AFE)で増幅する。このとき、A面画素の出力信号とB面画素の出力信号とを同一ゲインで利得制御する。これにより、A面画素の信号表現幅(ダイナミックレンジ)とB面画素の信号表現幅は同一となる。
A面画素とB面画素とを同一時間露光し、A面画素の出力信号とB面画素の出力信号とを夫々図1のアナログ信号処理部(AFE)で増幅する。このとき、A面画素の出力信号とB面画素の出力信号とを同一ゲインで利得制御する。これにより、A面画素の信号表現幅(ダイナミックレンジ)とB面画素の信号表現幅は同一となる。
通常の撮像制御方法で撮影したA面画素による撮像画像とB面画素による撮像画像とは、画素位置が一画素の大きさだけずれた同一画像であるため、斜め隣接する同色画素信号同士を加算すれば信号量が2倍となり、高感度撮影も可能となる。しかし、勿論、画素加算をせずに、「A面画素+B面画素」の画素数の高解像度の被写体画像を作ることもできる。
この通常の撮像制御方法は、A面画素の信号表現幅とB面画素の信号表現幅が同じため、画素加算してもダイナミックレンジを広くすることはできないが、A面画素による撮像とB面画素による撮像の同時性は完全同時となる。この通常の撮像制御方法によれば、被写体の高輝度部分の再現性能は高く、解像度も高く、被写体の低輝度部分の階調もとることができ、S/Nも良好な被写体画像を得ることができる。
(2)露光(時間)差方式の撮像制御方法
タイミングt1でA面画素とB面画素の露光を開始し、タイミングt2でB面画素だけ蓄積電荷を廃棄して露光を再開し、タイミングt2で全画素の露光を終了する。これにより、A面画素の露光時間はt3−t1となり、B面画素の露光時間はt2−t1となる。
タイミングt1でA面画素とB面画素の露光を開始し、タイミングt2でB面画素だけ蓄積電荷を廃棄して露光を再開し、タイミングt2で全画素の露光を終了する。これにより、A面画素の露光時間はt3−t1となり、B面画素の露光時間はt2−t1となる。
A面画素の出力信号とB面画素の出力信号とをアナログ信号処理部(AFE)22にて同一ゲインで増幅すると、A面画素の信号表現幅は通常の撮像制御方法の場合と同じになるが、短時間露光のB面画素の信号表現幅はA面画素に比べて倍となる。
従って、A面画素とB面画素の撮像画像信号の斜めに隣接する同色画素同士を加算することで、被写体画像のダイナミックレンジを拡大することが可能となる。しかし、画素加算するため、解像度は、通常の撮像制御方法で画素加算しない場合に比較し半分になる他、タイミングt1とタイミングt2との間でB面画素の受光データがなく、露光の同時性は若干不完全になる。尤も、長露光時間のA面画素の撮像画像が存在するため被写体の低輝度部分の階調をとることができ、短露光時間のB面画素の撮像画像が存在するため被写体の高輝度部分の再現性能も高くなり、S/Nも良好な被写体画像を得ることができる。
(3)アンダーゲイン方式の撮像制御方法
通常の撮像制御方法と同じであり、A面画素の出力信号、B面画素の出力信号とをアナログ信号処理部(AFE)22にて同一ゲインで増幅する。しかし、通常の撮像制御方法のゲインに比べて小さなゲインとしている。これにより、信号表現幅が通常の撮像制御方法と比べて広くなり、広いダイナミックレンジを実現できる。
通常の撮像制御方法と同じであり、A面画素の出力信号、B面画素の出力信号とをアナログ信号処理部(AFE)22にて同一ゲインで増幅する。しかし、通常の撮像制御方法のゲインに比べて小さなゲインとしている。これにより、信号表現幅が通常の撮像制御方法と比べて広くなり、広いダイナミックレンジを実現できる。
このアンダーゲイン方式は、ゲインを小さくしているため、被写体の高輝度部分の再現性能が低下し、低輝度部分に関しては階調がとれずらい。しかし、A面B面の完全同時性は実現でき、高解像度かつ高ダイナミックレンジを実現できる利点がある。
(4)ゲイン差方式
ゲイン差方式は、A面画素とB面画素で同一時間の露光を行うが、A面画素の出力信号にアナログ信号処理部(AFE)22にて掛けるゲインに対し、B面画素の出力信号に掛けるゲインを小さくしている。この結果、A面B面の完全同時性が実現できると共に、B面画素の信号表現幅が広くなり、斜めに隣接する同色画素加算を行うことで、広ダイナミックレンジを実現できる。しかし、画素加算が前提のため解像度は低下する。また、B面画素に対するゲインを小さくしているため被写体の高輝度部分の再現性は低下し、A面画素に対するゲインは大きいため被写体の低輝度部分の階調はとれている。
ゲイン差方式は、A面画素とB面画素で同一時間の露光を行うが、A面画素の出力信号にアナログ信号処理部(AFE)22にて掛けるゲインに対し、B面画素の出力信号に掛けるゲインを小さくしている。この結果、A面B面の完全同時性が実現できると共に、B面画素の信号表現幅が広くなり、斜めに隣接する同色画素加算を行うことで、広ダイナミックレンジを実現できる。しかし、画素加算が前提のため解像度は低下する。また、B面画素に対するゲインを小さくしているため被写体の高輝度部分の再現性は低下し、A面画素に対するゲインは大きいため被写体の低輝度部分の階調はとれている。
図4(a)は、露光(時間)差方式とゲイン差方式の階調表現範囲を示すグラフである。露光差方式のA面画素は長時間露光し、B面画素は短時間露光するため、A面画素の階調表現範囲は狭いが、B面画素の階調表現範囲は広くなる。ゲイン差方式も同様であり、A面画素のゲインは大きいため階調表現範囲は狭く、B面画素の階調表現範囲は広くなる。
4図(b)はアンダーゲイン方式の階調表現範囲を示すグラフであり、A面画素とB面画素とを同一時間露光し,同一ゲインで増幅するため、A面画素の出力信号,B面画素の出力信号共に、その階調表現範囲は同じに、かつ広くなる。
図5は、露光差方式とゲイン差方式の露光時間の差を示す図である。露光差方式では、A面画素とB面画素の露光時間を変えて撮像を行うが、ゲイン差方式はA面画素とB面画素の露光時間は同一である。
なお、図3の露光差方式では、A面画素とB面画素の露光時間の終了時点を一致させる制御を行っているが、図5の露光差方式では、露光時間の開始時点をA面B面で一致させ、A面画素の露光時間終了より先にB面画素の露光時間を終了させている。図5,図3のどちらの露光差方式でも良く、適宜選択できるようにすることもできる。
以上述べた様に、露光差方式は、A面とB面との間に露光時間の差を設け、短時間露光のB面画素が高輝度信号を受光しても飽和しないようにでき、長時間露光のA面画素が低輝度信号を表現できる。アンダーゲイン方式では、ゲインを下げることでA面画素及びB面画素が共に低輝度から高輝度の信号を表現できる。ゲイン差方式は、A面とB面との間にゲイン差を設けるため、大きいゲインのA面画素が低輝度信号を表現でき、小さなゲインのB面画素が高輝度信号を表現できる。
これに対し、露光差方式は、露光期間が異なるため、素早い動体などを被写体としたとき、後述の様に正しくダイナミックレンジが表現できない。また、アンダーゲイン方式は、A面とB面とが同じ信号量となり、ゲイン差方式と異なり、高輝度や低輝度の階調が出ない。
高輝度の被写体を撮影する場合、もともとシャッタースピードが短くなるため動体が被写体であっても影響が小さく、露光差方式が有利となるが、被写体が低輝度の場合は、露光差方式の長時間露光と短時間露光とが重なっていない時間中に被写体が動いてしまうため、正しいダイナミックレンジが表現できなくなってしまう。
この様に、3つのダイナミックレンジを拡大する撮像制御方法(露光差方式、アンダーゲイン方式、ゲイン差方式)には、撮影シーンや被写体の種別に応じて夫々一長一短がある。そこで、本実施形態では、撮影シーン,被写体種別に応じた最適なダイナミックレンジの拡大を行うことができる様に、ゲイン差方式と他の撮像制御方法とを組み合わせることを特徴としている。以下に述べる実施形態では、上記の3つのダイナミックレンジ拡大を行う撮像制御方法を搭載し、撮影シーン,被写体種別に応じて適宜選択する様にしている。
図6は、本発明の第1実施形態に係る撮像制御方法の処理手順を示すフローチャートであり、図1のCPU29が配下のデジタル信号処理部26等を使って実行する。
先ず、撮影開始即ち撮影モードでの電源投入を待機し(ステップS1)、撮影モードが開始したとき次のステップS2に進み、固体撮像素子21からスルー画像状態で出力される撮像画像信号を解析し、露出(AE)データを取得する。
次のステップS3では、ダイナミックレンジを拡大する撮影モードであるか否かを判定する。ユーザ(撮影者)が図1の操作部33から指示入力している場合や、カメラがスルー画像を解析して撮影シーン等を解析し、自動判別する場合がある。
ダイナミックレンジを拡大する撮影モードでない場合には、ステップS3からステップS4に進み、上述した「通常」の撮像制御を実行すべく図1のCPU29は駆動部24に固体撮像素子21等の駆動方法を指示し、ステップS5で撮影処理を実行する。
この撮影処理の後は、ステップS6に進み、固体撮像素子21から出力される撮像画像信号に対してガンマ補正処理やRGB/YC変換処理などの周知の画像処理を施して被写体画像データを生成すると共に、この画像データをJPEG形式等で圧縮し、次のステップS7で画像データを記録メディア32に記録し、この図6の処理を終了する。
ステップS3の判定結果が、ダイナミックレンジを拡大する撮影モードであった場合、次にステップS11に進み、ステップS2で取得した露出データが一定露出以上(露出値が所定の閾値以上:フローチャート上では「一定」と表現。以下同様。)である否かを判定する。一定露出以上の場合には、ステップS11からステップS12に進み、上述した「露光差方式」の撮像制御を行うべく、CPU29は固体撮像素子21等の駆動方法を駆動部24に指示し、ステップS5に進む。以下、ステップS6,S7と進み、この図6の処理を終了する。
ステップS11の判定の結果、一定露出未満の場合にはステップS13に進み、今度は被写体の中に動体が存在するか否かを判定する。動体が存在するか否かは、図7に示す様に、スルー画像の第1フレーム(同図(a))と第2フレーム(同図(b))との間で、同一被写体画像の位置がずれているか否かで判定できる。この判定処理には、周知の動体検出処理方法を適用できる。
動体が存在する場合には、段落〔0040〕〔0041〕で述べた様に、露光差方式では正しいダイナミックレンジの表現ができない虞があるためステップS12には進まず、動体が存在しない場合に、ステップS13からステップS12に進む。
ステップS13の判定の結果、動体が存在する場合には、次にステップS14に進み、被写体の低輝度部分のグラデーションが一定以上あるか否かを判定する。低輝度グラデーションが一定以上の場合には低輝度の階調がとれるゲイン差方式を選択すべくステップS15に進み、ゲイン差方式で固体撮像素子21等を駆動するようにCPU29は駆動部24に指示を出し、ステップS5で撮影処理を実行する。
ステップS14の判定の結果、低輝度部分のグラデーションが一定以上ない場合には、ステップS16に進み、アンダーゲイン方式を選択する。低輝度部分のグラデーションが一定以上ない場合には、ゲイン差方式とアンダーゲイン方式とで低輝度階調における優劣が起きないため、解像度の高い被写体画像が撮像できるアンダーゲイン方式を選択する。ステップS16でCPU29は固体撮像素子21等をアンダーゲイン方式で駆動するように駆動部24に指令を出し、ステップS5で撮影処理を実行する。
本実施形態では、低輝度部分のグラデーションが一定以上の場合にゲイン差方式(ステップS15)を選択し、一定以上ない場合にアンダーゲイン方式(ステップS16)を選択しているのは、解像度より階調表現をゆたかにした方が被写体画像の品質が高くなるためである。
なお、図6の処理ステップのうち、動体検出の判定ステップS13は、ステップS11と順序が逆でも良く、あるいはステップS13は無くても良い。
図8は、本発明の第2実施形態に係る撮像制御方法の処理手順を示すフローチャートである。図6の第1実施形態と同じ処理ステップには同じステップ番号を付けてその詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。なお、以下で述べる各実施形態のフローチャートでは、「通常」の撮像制御処理に進む部分は省略している。
本実施形態では、ステップS2でデータを取得した後に、図6のステップS11の代わりに行うステップS21でフラッシュ発光を行うか否かを判定し、フラッシュ発光無しの場合にステップS12の露光差方式に進む。ステップS2で露出データを取得し、明るさが暗いとカメラが判断した場合には、フラッシュ発光が自動的に行われる。
この場合、露光差方式では、図9に示す様に、長時間露光中でかつ短時間露光が開始していない間にフラッシュが発光されると、フラッシュ光は長時間露光画素には入るが、短時間露光画素には入らないことになり、正しいダイナミックレンジを表現することができなくなってしまう。そこで、この様な場合には、露光差方式を選択しないようにする。
図5に示す露光差方式の様に、長時間露光と短時間露光の開始タイミングが同じ場合に長時間露光と短時間露光が重なっている間にフラッシュを焚いても、正しいダイナミックレンジを表現することができない。
長時間露光と短時間露光で露光時間に差を設けているのはダイナミックレンジを拡大するためであるが、撮影シーンが暗くてフラッシュを焚くと、フラッシュ光が長時間露光画素と短時間露光画素の両方に同じ様に入り、長時間露光画素の出力信号レベルと短時間露光画素の出力信号レベルにあまり差はなく、露光時間に差を設けてもその効果は薄いものになってしまうからである。
ステップS21の判定の結果、フラッシュ発光無しと判定された場合、次のステップS22で、ビット精度が一定以上であるか否かを判定する。そして、ビット精度が一定以上の場合にはステップS16のアンダーゲイン方式を選択し、ビット精度が一定以上ない場合にはステップS15のゲイン差方式を選択する。
例えば、高速連写を行う場合、AD変換やデータ転送に時間がかかるため、被写体画像のビット精度を自動的に落とし、高速連写が可能なようにするのが一般的である。ビット精度を落とすことで、記録メディアに保存できる画像枚数も増える。この様に、高速連写モードの場合、ビット精度は低くなり易く、低輝度部分の階調も落ち易いため、ゲイン差方式を選択して低輝度の階調を改善する。
図10は、本発明の第3実施形態の撮像制御方法の処理手順を示すフローチャートである。本実施形態は、図8のステップS21の代わりにステップS25を行い、ステップS22の代わりにステップS26を行う点が異なる。
ステップS25では、ステップS2で取得したデータに基づいて撮影シーンの明るさを判定し、明るさが一定以上の場合にはステップS12の露光差方式を選択する。明るさが一定以上なく暗い場合にはステップS26に進み、デジタルゲインが一定以上あるか否かを判定する。デジタルゲインが一定以上の場合にはステップS15のゲイン差方式を選択し、デジタルゲインが一定以上ない場合にはステップS16のアンダーゲイン方式を選択する。
固体撮像素子21の出力信号は、アナログ信号処理部(AFE)22でアナログ的に増幅される。しかし、アナログゲイン以上にゲインが必要な場合には、カメラが自動的にデジタルゲインをかけて増幅を行う。この場合、デジタルゲインによるビット階調が落ちる懸念がある。そこで、本実施形態では、デジタルゲインが一定以上の場合にはゲイン差方式を選択し、低輝度階調を改善する。
図11は、本発明の第4実施形態の撮像制御方法の処理手順を示すフローチャートである。本実施形態では、図10のステップS26に代わりにステップS27を行う点のみ異なる。
図10のステップS26ではデジタルゲインが一定以上あるか否かを判定したが、このステップS27では、ホワイトバランスゲインが一定以上あるか否かを判定する。そして、ホワイトバランスゲインが一定以上のときゲイン差方式(ステップS15)を選択し、ホワイトバランスゲインが一定以上ないときアンダーゲイン方式(ステップS16)を選択する。
色温度が低い場合や高い場合には、ホワイトバランスを調整するためのホワイトバランスゲインが、特定色で大きくなる。このホワイトバランスゲインは、デジタルゲインと同様に、ビット階調を落とす懸念があるため、ある一定以上のホワイトバランスゲインが必要な場合には、ゲイン差方式を採用して、低輝度階調を改善する。
図12は、本発明の第5実施形態の撮像制御方法の処理手順を示すフローチャートである。本実施形態では、図11のステップS27に代わりにステップS28を行う点のみ異なる。
ステップS28では、固体撮像素子21の受光面の周辺部分の信号量が中心部分の信号量より一定以下であるか否かを判定し、一定以下の場合にはステップS15のゲイン差方式を選択し、一定を越える場合にはステップS16のアンダーゲイン方式を選択する。
レンズの特性や固体撮像素子の特性上、固体撮像素子受光面の中心と周辺で信号量が異なる。即ち、受光面周辺の信号量が受光面中央の信号量より小さくなる場合が多い。このため、デジタルゲインで周辺信号量を増幅することがある。特に、F値が低いレンズの場合、受光面への入射光角度が大きくなるため、周辺光量が低下して信号量が低下しやすくなる。この様な場合、デジタルゲインと同様に、周辺のビット階調が落ちる懸念があり、ある一定以上即ちある閾値以上周辺信号量が落ちたとき、低輝度階調を改善できるゲイン差方式を選択する。
なお、上述した実施形態では、図2に示す画素配列(所謂ハニカム画素配列),カラーフィルタ配列で説明したが、図13に示す様に、各画素が正方格子配列され、奇数行の各画素にカラーフィルタがベイヤ配列され、偶数行の各画素にカラーフィルタがベイヤ配列される固体撮像素子にも上述した各実施形態をそのまま適用可能である。奇数列に各画素にカラーフィルタがベイヤ配列され、偶数列の各画素にカラーフィルタがベイヤ配列される場合も同様である。
以上述べた様に、実施形態の撮像装置及びその撮像制御方法は、
平面上に受光素子が2次元に配置されている第1画素群と、前記平面上に受光素子が2次元に配置されている第2画素群と、を含み、
前記第1画素群と前記第2画素群は同一のカラーフィルタ配列をなし、
前記第1画素群の各画素と前記第2画素群の各画素が互いに隣接に配置されてペア画素を構成し、該ペア画素に同色のカラーフィルタが積層されている
固体撮像素子と、
前記第1画素群と前記第2画素群の露光時間を個別に制御する駆動手段と、
前記固体撮像素子から出力される画素信号をゲインで増幅する利得制御手段と、
前記利得制御手段から出力される出力信号を前記ペア画素ごとに加算する出力信号加算手段と、
を備える撮像装置において、
前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を同一に制御すると共に前記第1画素群の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを異ならせるよう制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第1のダイナミックレンジ拡大処理と前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を異ならせるよう制御すると共に前記第1画素の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを同一に制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第2のダイナミックレンジ拡大処理とのいずれか一方を撮影シーンに応じて選択することを特徴とする。
平面上に受光素子が2次元に配置されている第1画素群と、前記平面上に受光素子が2次元に配置されている第2画素群と、を含み、
前記第1画素群と前記第2画素群は同一のカラーフィルタ配列をなし、
前記第1画素群の各画素と前記第2画素群の各画素が互いに隣接に配置されてペア画素を構成し、該ペア画素に同色のカラーフィルタが積層されている
固体撮像素子と、
前記第1画素群と前記第2画素群の露光時間を個別に制御する駆動手段と、
前記固体撮像素子から出力される画素信号をゲインで増幅する利得制御手段と、
前記利得制御手段から出力される出力信号を前記ペア画素ごとに加算する出力信号加算手段と、
を備える撮像装置において、
前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を同一に制御すると共に前記第1画素群の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを異ならせるよう制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第1のダイナミックレンジ拡大処理と前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を異ならせるよう制御すると共に前記第1画素の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを同一に制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第2のダイナミックレンジ拡大処理とのいずれか一方を撮影シーンに応じて選択することを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及びその撮像制御方法は、更に、前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を同一に制御すると共に前記ゲインを同一かつ前記第2のダイナミックレンジ拡大処理のゲインに比べて小さく制御し前記出力信号の加算を行わずに被写体画像を生成する第3のダイナミックレンジ拡大処理とを備え、前記第1,前記第2及び前記第3のダイナミックレンジ拡大処理のいずれか1つの処理を前記撮影シーンに応じて選択することを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及びその撮像制御方法は、被写体の露出が所定の閾値以上である場合に前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を行い、該露出が該所定の閾値未満である場合に該被写体の低輝度階調の情報を基に前記第2又は前記第3のダイナミックレンジ拡大処理のいずれか1つの選択を行うことを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及びその撮像制御方法は、更に、被写体中に動体を検出したとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択することを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及びその撮像制御方法は、更に、フラッシュ発光が必要なとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択することを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及びその撮像制御方法は、更に、ビット精度が閾値より低いとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択することを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及びその撮像制御方法は、更に、デジタルゲインが閾値より大きいとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択することを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及びその撮像制御方法は、更に、ホワイトバランスゲインが閾値より大きいとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択することを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及びその撮像制御方法は、更に、前記固体撮像素子の受光面の中央の信号量に対して周辺の信号量が閾値以上小さいとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択することを特徴とする。
以上述べた実施形態によれば、撮影シーンに応じたダイナミックレンジ拡大方法が選択されるため、撮影シーンが代わっても最適なダイナミックレンジを表現可能となる。
本発明に係る撮像制御方法は、撮影シーン,被写体種別に応じた適切なダイナミックレンジの拡大を行うことができるため、デジタルスチルカメラやカメラ付携帯電話機,カメラ付小型電子装置,デジタルビデオカメラ等のデジタルカメラに適用すると有用である。
21 固体撮像素子
22 アナログ信号処理部(AFE)
24 駆動部
26 デジタル信号処理部
29 システム制御部
R,r 赤色フィルタ
G,g 緑色フィルタ
B,b 青色フィルタ
22 アナログ信号処理部(AFE)
24 駆動部
26 デジタル信号処理部
29 システム制御部
R,r 赤色フィルタ
G,g 緑色フィルタ
B,b 青色フィルタ
Claims (18)
- 平面上に受光素子が2次元に配置されている第1画素群と、前記平面上に受光素子が2次元に配置されている第2画素群と、を含み、
前記第1画素群と前記第2画素群は同一のカラーフィルタ配列をなし、
前記第1画素群の各画素と前記第2画素群の各画素が互いに隣接に配置されてペア画素を構成し、該ペア画素に同色のカラーフィルタが積層されている
固体撮像素子と、
前記第1画素群と前記第2画素群の露光時間を個別に制御する駆動手段と、
前記固体撮像素子から出力される画素信号をゲインで増幅する利得制御手段と、
前記利得制御手段から出力される出力信号を前記ペア画素ごとに加算する出力信号加算手段と、
前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を同一に制御すると共に前記第1画素群の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを異ならせるよう制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第1のダイナミックレンジ拡大処理と前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を異ならせるよう制御すると共に前記第1画素の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを同一に制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第2のダイナミックレンジ拡大処理とのいずれか一方を撮影シーンに応じて選択する撮像制御手段と
を備える撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置であって、
前記撮像制御手段は更に、前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を同一に制御すると共に前記ゲインを同一かつ前記第2のダイナミックレンジ拡大処理のゲインに比べて小さく制御し前記出力信号の加算を行わずに被写体画像を生成する第3のダイナミックレンジ拡大処理とを備え、前記第1,前記第2及び前記第3のダイナミックレンジ拡大処理のいずれか1つの処理を前記撮影シーンに応じて選択する撮像装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置であって、
前記撮像制御手段は、被写体の露出が所定の閾値以上である場合に前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を行い、該露出が該所定の閾値未満である場合に該被写体の低輝度階調の情報を基に前記第2又は前記第3のダイナミックレンジ拡大処理のいずれか1つの選択を行う撮像装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置であって、前記撮像制御手段は、更に、被写体中に動体を検出したとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択する撮像装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置であって、前記撮像制御手段は、更に、フラッシュ発光が必要なとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択する撮像装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置であって、前記撮像制御手段は、更に、ビット精度が閾値より低いとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択する撮像装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置であって、前記撮像制御手段は、更に、デジタルゲインが閾値より大きいとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択する撮像装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置であって、前記撮像制御手段は、更に、ホワイトバランスゲインが閾値より大きいとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択する撮像装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置であって、前記撮像制御手段は、更に、前記固体撮像素子の受光面の中央の信号量に対して周辺の信号量が閾値以上小さいとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択する撮像装置。
- 平面上に受光素子が2次元に配置されている第1画素群と、前記平面上に受光素子が2次元に配置されている第2画素群と、を含み、
前記第1画素群と前記第2画素群は同一のカラーフィルタ配列をなし、
前記第1画素群の各画素と前記第2画素群の各画素が互いに隣接に配置されてペア画素を構成し、該ペア画素に同色のカラーフィルタが積層されている
固体撮像素子と、
前記第1画素群と前記第2画素群の露光時間を個別に制御する駆動手段と、
前記固体撮像素子から出力される画素信号をゲインで増幅する利得制御手段と、
前記利得制御手段から出力される出力信号を前記ペア画素ごとに加算する出力信号加算手段と、
を備える撮像装置の撮像制御方法であって、
前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を同一に制御すると共に前記第1画素群の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを異ならせるよう制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第1のダイナミックレンジ拡大処理と前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を異ならせるよう制御すると共に前記第1画素の出力信号と前記第2画素群の画素信号に対する前記ゲインを同一に制御して前記出力信号を前記ペア画素ごとに加算する第2のダイナミックレンジ拡大処理とのいずれか一方を撮影シーンに応じて選択する
撮像装置の撮像制御方法。 - 請求項10に記載の撮像装置の撮像制御方法であって、
更に、前記第1画素群の露光時間と前記第2画素群の露光時間を同一に制御すると共に前記ゲインを同一かつ前記第2のダイナミックレンジ拡大処理のゲインに比べて小さく制御し前記出力信号の加算を行わずに被写体画像を生成する第3のダイナミックレンジ拡大処理とを備え、前記第1,前記第2及び前記第3のダイナミックレンジ拡大処理のいずれか1つの処理を前記撮影シーンに応じて選択する撮像装置の撮像制御方法。 - 請求項10又は請求項11に記載の撮像装置の撮像制御方法であって、被写体の露出が所定の閾値以上である場合に前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を行い、該露出が該所定の閾値未満である場合に該被写体の低輝度階調の情報を基に前記第2又は前記第3のダイナミックレンジ拡大処理のいずれか1つの選択を行う撮像装置の撮像制御方法。
- 請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の撮像装置の撮像制御方法であって、更に、被写体中に動体を検出したとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択する撮像装置の撮像制御方法。
- 請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の撮像装置の撮像制御方法であって、更に、フラッシュ発光が必要なとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択する撮像装置の撮像制御方法。
- 請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の撮像装置の撮像制御方法であって、更に、ビット精度が閾値より低いとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択する撮像装置の撮像制御方法。
- 請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の撮像装置の撮像制御方法であって、更に、デジタルゲインが閾値より大きいとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択する撮像装置の撮像制御方法。
- 請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の撮像装置の撮像制御方法であって、更に、ホワイトバランスゲインが閾値より大きいとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択する撮像装置の撮像制御方法。
- 請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の撮像装置の撮像制御方法は、更に、前記固体撮像素子の受光面の中央の信号量に対して周辺の信号量が閾値以上小さいとき前記第1のダイナミックレンジ拡大処理を選択する撮像装置の撮像制御方法。
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JP2010223280A JP2012080297A (ja) | 2010-09-30 | 2010-09-30 | 撮像装置及びその撮像制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180079519A (ko) * | 2016-12-30 | 2018-07-11 | 삼성전자주식회사 | 이미지 센서 |
JP2021136332A (ja) * | 2020-02-27 | 2021-09-13 | ヤマハ発動機株式会社 | 撮像装置および部品実装機 |
JP7544116B2 (ja) | 2013-08-12 | 2024-09-03 | 株式会社ニコン | 撮像素子及び撮像装置 |
-
2010
- 2010-09-30 JP JP2010223280A patent/JP2012080297A/ja active Pending
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