JP2012079063A - 電子機器及び通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】近接無線通信においてデータのコピープロテクトすることのできる電子機器及び通信制御方法を提供する。
【解決手段】電子機器は、通信モジュールと、記憶手段と、設定手段と、送信手段とを有する。通信モジュールは、近接無線通信を実行する。記憶手段は、データを記憶する。設定手段は、記憶手段への書き込みを許可するか否かを設定する。送信手段は、通信モジュールと外部デバイスとが近接状態である場合、設定手段による設定に応じて、記憶手段への書き込みを許可するか否かを示す第1の許可情報を付加した接続信号を前記外部デバイスへ送信する。
【選択図】 図6

Description

本発明の実施の形態は、電子機器及び通信制御方法に関する。
近年UWB(Ultra Wide Band)方式を採用した近接無線通信が普及し、大容量のデータを高速に送受信することが可能となってきている。
特開2009−118146公報
従来は、大容量のデータの移動や複製を行う場合には、SDカードのような持ち運び可能な不揮発性メモリを用いていた。SDカードでは、SDカードの筐体に設けられている機械スイッチを操作することで読み込みや書き込みを禁止することが可能である。
近接無線通信でデータの送受信を行う場合にも同様に、データの保護を行いたいという要求がある。
そこで本発明の実施形態は、近接無線通信においてデータのコピープロテクトすることのできる電子機器及び通信制御方法を提供することを目的とする。
実施形態によれば、電子機器は、通信モジュールと、記憶手段と、設定手段と、送信手段とを有する。通信モジュールは、近接無線通信を実行する。記憶手段は、データを記憶する。設定手段は、記憶手段への書き込みを許可するか否かを設定する。送信手段は、通信モジュールと外部デバイスとが近接状態である場合、設定手段による設定に応じて、記憶手段への書き込みを許可するか否かを示す第1の許可情報を付加した接続信号を前記外部デバイスへ送信する。
また、実施形態によれば、通信制御方法は、近接無線通信を実行する通信モジュールの通信制御方法であって、データを記憶手段に記憶し、前記記憶手段への書き込みを許可するか否かを設定し、前記通信モジュールと外部デバイスとが近接状態である場合、前記設定に応じて、前記記憶手段への書き込みを許可するか否かを示す第1の許可情報を付加した接続信号を前記外部デバイスへ送信する。
実施形態の電子機器と外部デバイスとの間で実行される近接無線通信の一例を示す図。 実施形態の近接無線通信システムの構成を示すブロック図。 実施形態の電子機器に適用される近接無線通信を制御するために適用されるソフトウェアアーキテクチャの一例を示す図。 実施形態の接続認証に用いる信号のデータ構造の一例を示す図。 実施形態の電子機器と外部デバイスとの間の近接無線通信の接続手順の一例を示すシーケンス図。 実施形態の読み書き制御手順を示すフローチャート。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本実施の形態における近接無線通信を、図1を参照しながら説明する。図1は、実施形態の電子機器と外部デバイスとの間で実行される近接無線通信の一例を示す図である。
本実施の形態においては、電子機器としてカメラ1、外部デバイスとしてパーソナルコンピュータ2を例にして、近接無線通信を説明する。本実施の形態においては、近接無線通信を介して、カメラ1で撮影した静止画像若しくは動画像データをパーソナルコンピュータ2へ送信することを想定する。例えば、カメラ1で撮影した画像をパーソナルコンピュータ2へ送信し、パーソナルコンピュータ2が備える大きなディスプレイで表示したり、パーソナルコンピュータ2が備える記憶装置に画像データを格納したりする。また、パーソナルコンピュータ2に格納していた画像データをカメラ1に送信し、携帯性に優れるカメラ1に所望の画像データを格納することでカメラ1に設けられるディスプレイで画像データを視聴することもできる。
本実施形態において、近接無線通信には誘導電界が用いられ、近接無線通信方式には例えばTransferJet(登録商標)が使用される。TransferJet(登録商標)はUWBを使用した近接無線通信方式であり、高速なデータ送受信を実現することができる。TransferJet(登録商標)対応のデバイスは、カプラと称される電極を有し、誘導電界を用いた無線信号により外部デバイスとの間でデータ送受信を行う。外部デバイスが通信可能距離(例えば3cm)以内に接近した場合、両デバイスのカプラ間が誘導電界によって結合され、無線通信が実行可能となる。
従来、大容量のデータを他の記憶装置に移動(MOVE)若しくは複製(COPY)する場合には、例えばSDカードやCD−ROMといった媒体を利用していた。データを移動若しくは複製する場合、著作権上の問題やユーザの意向に従って、データの読み込みや書き込みについて許可/禁止を制御することができる。例えば、SDカードでデータの読み込みの許可を、カード側面に設けられるスイッチによって切り替えることができる。
データの移動若しくは複製を近接無線通信によって行う場合にも同様に、読み込みや書き込みについて許可、禁止を制御したいという要望がある。そこで本実施の形態においては、近接無線通信においてデータの送受信を行う場合にも、データの読み込み及び書き込みについて制御可能とする。
カメラ1は、本体筺体100と、本体筺体側面100bに設けられるCCDセンサ101と、本体筺体上面100aに設けられる操作ボタン102と、本体筺体側面100dに設けられるLCD103と、本体筺体側面100cに設けられるSDカードスロット104と、本体筺体側面100cに設けられる読み書き機能切替スイッチ105と、本体筺体底面100fに近接して近接無線通信モジュール106とを有する。
パーソナルコンピュータ2は、コンピュータ本体3とディスプレイユニット4とが、ヒンジ5を介して回動自在に設けられている。コンピュータ本体3は、タッチパッド6と、キーボード7と、電源スイッチ8と、近接無線通信モジュール22、読み書き機能切替スイッチ25とを有する。ディスプレイユニット4には、中央部にディスプレイ4aが設けられている。コンピュータ本体筺体3aのパームレスト部分には近接無線通信モジュール22が内蔵され、このパームレスト部分に通信相手の外部デバイスと載置して近接無線通信を行う。本実施の形態においては、近接無線通信モジュール22の設けられているコンピュータ本体筺体3aにカメラ100を載置して、近接無線通信モジュール22とカメラ100の本体筺体底面100fに設けられる近接無線通信モジュール106との間で近接無線通信を行う。
次に図2を用いて、カメラ1及びパーソナルコンピュータ2の機能について説明する。図2は、実施形態の近接無線通信システムの構成を示すブロック図である。
カメラ1は、CCDセンサ101と、操作ボタン102と、LCD103と、読み書き機能切替スイッチ105と、近接無線通信モジュール106と、メモリ109と、RAM110と、CPU112と、バッテリコントローラ113と、バッテリ114と、SDカードコントローラ115と、SDカード116とを備える。近接無線通信モジュール106は、近接無線通信アンテナ107と、近接無線通信ファームウェア108とを備える。
CCDセンサ101は、レンズの外部の風景を検出し撮影する。操作ボタン102は、CCDセンサ101で撮影するタイミングや、撮影した画像をLCD103に表示する際の各種処理を指示する。LCD103は、CCDセンサ101で検出している風景や、撮影した画像データ等を表示する。SDカードスロット104は、画像データの複製先であるSDカードを収納するために設けられるスロットである。読み書き機能切替スイッチ105は、カメラ1が外部デバイスと近接無線通信を行ってデータを送受信する場合に、受信するデータの書き込み機能を許可する(有効にする)か否か若しくは送信可能なデータ(カメラ1が保有するデータ)の読み込み機能を許可する(有効にする)か否かを切り替えるためのスイッチである。例えば、読み書き機能切替スイッチ105は、読み書き機能許可状態と、読み込み機能許可状態と、書き込み機能許可状態と、読み書き機能禁止状態との4つの状態を選択することができる。近接無線通信モジュール106は、外部デバイスと近接無線通信を行い、データの読み書きの指示があった場合、選択された読み書き制御情報に従ってデータの読み書きを実行する。
近接無線通信モジュール106は、誘導電界を用いた無線信号により外部デバイスとの間でデータ送受信を行う。外部デバイスが通信可能距離(例えば3cm)以内に接近した場合、近接無線通信アンテナ107と外部デバイスの近接無線通信アンテナとが誘導電界によって結合され、無線通信が実行可能となる。近接無線通信モジュール106は、近接無線通信アンテナ107で受信した無線信号をデジタル信号に変換したり、内部の制御に用いられるデジタル信号を無線信号に変換し近接無線通信アンテナ107から送信する。
近接無線通信ファームウェア108は、読み書き機能切替スイッチ105の選択に従い、上述の読み書き機能制御情報をPCL通信を確立するための処理に用いるリクエストメッセージ若しくはレスポンスメッセージの所定の領域に付加する。尚、本実施例に於いて、用いる領域は、リクエストメッセージまたはレスポンスメッセージのうち、規格上の空き領域(Reserved領域)の中で定めるものとする。
読み書き機能切替スイッチ105は、カメラ1が外部デバイスと近接無線通信を行ってデータを送受信する場合に、受信するデータの書き込み機能を許可する(有効にする)か否か若しくは送信可能なデータの読み込み機能を許可する(有効にする)か否かを切り替えるためのスイッチである。例えば、読み書き機能切替スイッチ105は、読み書き機能許可状態と、読み込み機能許可状態と、書き込み機能許可状態と、読み書き機能禁止状態との4つの状態を選択することができる。近接無線通信モジュール22は、外部デバイスと近接無線通信を行い、データの読み書きの指示があった場合、選択された読み書き制御情報に従ってデータの読み書きを実行する。
メモリ109は、カメラ1に備えられる記憶媒体であり、撮影した静止画像や動画像データを格納する。RAM110は、各種アプリケーションプログラムを展開するためのいわゆるワーキングメモリであり、本実施の形態においては、近接無線通信制御プログラム111が展開される。CPU112は、カメラ1の全体を制御するための制御部である。バッテリコントローラ113は、バッテリ114を用いてカメラ1の各コンポーネントに供給すべきシステム電源を生成する。SDカードコントローラ115は、装着されるSDカード116にアクセスし、格納した画像データの移動や複製を行ったり、画像データをLCD103に出力したりする。
パーソナルコンピュータ2は、ディスプレイ4aと、タッチパッド6と、キーボード7と、電源スイッチ8と、CPU10と、ノースブリッジ11と、主メモリ12と、グラフィックスコントローラ13と、VRAM14と、サウスブリッジ15と、HDD16と、BIOS−ROM17と、EC/KBC18と、電源コントローラ19と、バッテリ20と、ACアダプタ21と、近接無線通信モジュール22と、読み書き機能切替スイッチ25とから構成される。近接無線通信モジュールは、近接無線通信アンテナ23と、近接無線通信ファームウェア24とを備える。
CPU10は、本パーソナルコンピュータ1の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、HDD16から主メモリ12にロードされるオペレーティングシステム(OS50)及び各種アプリケーションプログラムを実行する。またCPU10は、BIOS−ROM17に格納されたシステムBIOS51を主メモリ12にロードした後、実行する。システムBIOS51はハードウェア制御のためのプログラムである。また、CPU10は近接無線通信プログラム52を実行し、近接無線通信モジュール23で行う近接無線通信を制御する。
ノースブリッジ11は、CPU10のローカルバスとサウスブリッジ15との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ11には主メモリ12をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。またノースブリッジ11はAGP(Accelerated Graphics Port)バス等を介してグラフィックスコントローラ13との通信を実行する機能も有している。
主メモリ12は、HDD16に記憶されるオペレーティングシステム(OS50)及び各種アプリケーションプログラムや、BIOS−ROM17に格納されたシステムBIOS51を展開されるためのいわゆるワーキングメモリである。
グラフィックスコントローラ13は、本コンピュータのディスプレイモニタとして使用されるディスプレイ4aを制御する表示コントローラである。このグラフィックスコントローラ13はオペレーティングシステム/アプリケーションプログラムによってVRAM14に描画された表示データから、ディスプレイ4aに表示すべき表示イメージを形成する映像信号を生成する。
サウスブリッジ15は、BIOS−ROM17へのアクセスや、HDD16及びODD(Optical Disk Drive)等のディスクドライブ(I/Oデバイス)の制御を行う。
HDD16は、OS50及び各種アプリケーションプログラム等を記憶する記憶装置である。例えば、近接無線通信モジュール22で実行する近接無線通信を介して受信した画像データを格納する。
BIOS−ROM17は、ハードウェア制御のためのプログラムであるシステムBIOS51を格納する書き換え可能な不揮発性メモリである。
EC/KBC18は、入力手段としてのタッチパッド6、キーボード7の制御を行う。EC/KBC18はパーソナルコンピュータ1のシステム状況に関わらず、各種のデバイス(周辺機器、センサ、電源回路等)を監視し制御するワンチップ・マイコンである。またEC/KBC18は、ユーザによる電源スイッチ8の操作に応じて、電源コントローラ19と共同して、本パーソナルコンピュータ2をパワーオン/パワーオフする機能を有している。
電源コントローラ19は、外部電源がACアダプタ21を介して供給されている場合、ACアダプタ21から供給される外部電源を用いてパーソナルコンピュータ2の各コンポーネントに供給すべきシステム電源を生成する。また、電源コントローラ19は、外部電源がACアダプタ21を介して供給されていない場合、バッテリ20を用いてパーソナルコンピュータ2の各コンポーネント(コンピュータ本体3及びディスプレイユニット4)に供給すべきシステム電源を生成する。
近接無線通信モジュール22は、誘導電界を用いた無線信号により外部デバイスとの間でデータ送受信を行う。外部デバイスが通信可能距離(例えば約3cm)以内に接近した場合、近接無線通信アンテナ23と外部デバイスの近接無線通信アンテナとが誘導電界によって結合され、無線通信が実行可能となる。近接無線通信モジュール22は、近接無線通信アンテナ23で送受信する無線信号をデジタル信号に変換し、内部に伝送する。
近接無線通信ファームウェア24は、読み書き機能切替スイッチ25の選択の従い、上述の読み書き機能制御情報をPCL通信を確立するための処理に用いるリクエストメッセージ若しくはレスポンスメッセージの空き領域に付加する。
読み書き機能切替スイッチ25は、パーソナルコンピュータ2が外部デバイスと近接無線通信を行ってデータを送受信する場合に、送信するデータの書き込み機能を許可する(有効にする)か否か若しくは受信するデータの読み込み機能を許可する(有効にする)か否かを切り替えるためのスイッチである。例えば、読み書き機能切替スイッチ25は、読み書き機能許可状態と、読み込み機能許可状態と、書き込み機能許可状態と、読み書き機能禁止状態との4つの状態を選択することができる。近接無線通信モジュール22は、外部デバイスと近接無線通信を行い、データの読み書きの指示があった場合、選択された読み書き制御情報に従ってデータの読み書きを実行する。
次に図3を用いて本実施の形態における近接無線通信を制御するためのソフトウェアアーキテクチュアを説明する。図3は、実施形態の電子機器に適用される近接無線通信を制御するために適用されるソフトウェアアーキテクチャの一例を示す図である。
図3のソフトウェアアーキテクチュアは近接無線通信を制御するためのプロトコルスタックの階層構造を示している。プロトコルスタックは、物理層(PHY)60、コネクション層(CNL)70と、プロトコル変換層(PCL)80と、アプリケーション層90とから構成される。例えば、コネクション層(CNL)70と、プロトコル変換層(PCL)80と、アプリケーション層90とは、近接無線通信ファームウェア24及び近接無線通信プログラム52によって実現される。
物理層(PHY)60は、物理的なデータ転送を制御する層であり、OSI参照モデル内の物理層に対応する。物理層(PHY)60の一部の機能又は全ての機能は、近接無線通信モジュール22内のハードウェアを用いて実現することもできる。
物理層(PHY)60はコネクション層(CNL)70からのデータを無線信号に変換する。コネクション層(CNL)70は、OSI参照モデル内のデータリンク層及びトランスポート層に対応しており、物理層(PHY)60を制御してデータ通信を実行する。コネクション層(CNL)70は、プロトコル変換層(PCL)80からの接続要求又は外部デバイスからの接続要求に応じて、近接状態にある外部デバイスとの間の接続(CNL接続)を確立する処理を実行する。
プロトコル変換層(PCL)80は、OSI参照モデル内のセッション層及びプレゼンテーション層に対応しており、アプリケーション層90とデバイス間の接続の確立及び解除を制御するためのコネクション層(CNL)70との間に位置する。プロトコル変換層(PCL)80は、アプリケーション層90内のアプリケーション(通信プログラム)からの指示に従い、コネクション層(CNL)70の制御を行う。
より具体的には、プロトコル変換層(PCL)80は、アプリケーション層90の各通信プログラムが扱うアプリケーションプロトコル(例えばSCSI、OBEX、他の汎用プロトコル等)に対応した複数の通信アダプタ(PCLアダプタ81)と、プロトコル変換層(PCL)80の動作を制御するPCLコントローラ82とを有する。
PCLアダプタ81は、データ(ユーザデータ)を特定の伝送用データ形式に変換するための変換処理を実行する。この変換処理により、何れの通信プログラムによって送受信されるデータであっても、コネクション層(CNL)70が扱うことが可能なパケット(特定の伝送用データ形式のデータ)に変換することができる。このプロトコル変換層(PCL)80は、様々なアプリケーションプロトコルを近接無線通信で利用することを可能にする。
PCLコントローラ82は、通信相手のデバイスとの間でサービス情報(各デバイスが提供可能なサービスを示す情報)及びセッション情報(確立/切断対象のセッションに関する情報)を交換する処理、更にアプリケーションの起動、コネクションの管理、及びセッションの管理等を行う。
また、PCLコントローラ82は、読み書き機能制御部83と、読み書き機能通知部84とを備える。
読み書き機能制御部83は、読み書き機能制御情報をPCL通信を確立するための処理に用いるリクエストメッセージ若しくはレスポンスメッセージの空き領域に付加する。
読み書き機能通知部84は、PCL通信を確立した後、アプリケーションからデータの読み込み又は書き込みの指示があった場合に、読み書き機能制御部83で設定されている読み書き制御情報をアプリケーションに通知する。例えば、自装置に備えられる記憶媒体への書き込み機能が禁止されている場合に、書き込み機能が禁止されている旨を通信相手のデバイスに対して通知する。
アプリケーション層90は、SCSI、OBEX、他の汎用プロトコル等のいくつかのアプリケーションプロトコルにそれぞれ対応した複数の通信プログラム(アプリケーション)を含んでいる。各アプリケーションは、プロトコル変換層(PCL)80に対してセッションの開始/終了を要求する処理、及びプロトコル変換層(PCL)80を介してデータを送受信する処理を実行する。
次に図4を用いて、読み書き機能制御に用いるメッセージ200のデータ構造について説明する。図4は、実施形態の接続認証に用いる信号のデータ構造の一例を示す図である。
Request type201は、メッセージの種類を示す情報が含まれている。例えば、メッセージが、リクエストメッセージなのか否かを示す。Operation code202には、メッセージを用いる処理を示す情報が含まれている。例えば、メッセージが認証処理やデータ交換処理に用いることを示す。Reserved203は、メッセージに設けられる空き領域である。本実施の形態においては、このReserved203にRead−Write control204を付加する。Read−Write control204には、読み書き機能許可状態と、読み込み機能許可状態と、書き込み機能許可状態と、読み書き機能禁止状態との4つの状態を設定できる。
次に、図5を用いて、近接無線通信を介してカメラ1からパーソナルコンピュータ2へデータ送信を行うまでの流れを説明する。図5は、実施形態の電子機器と外部デバイスとの間の近接無線通信の接続手順の一例を示すシーケンス図である。
まず、ユーザは、近接無線通信アプリケーションプログラムをカメラ1上で選択し、カメラ1とパーソナルコンピュータ2とを近づけて(タッチ操作)、近接状態にする(ステップS1)。次に、カメラ1とパーソナルコンピュータ2との間でCNL接続を確立するための処理(認証処理)を実行する(ステップS2)。例えばカメラ1はパーソナルコンピュータ2へ接続要求を送信する。この接続要求を受信したパーソナルコンピュータ2は、接続要求に対する応答をカメラ1へ送信する。以上の処理により、カメラ1とパーソナルコンピュータ2との間でCNL接続が確立する。
CNL接続を確立させたカメラ1とパーソナルコンピュータ2とは、モード調停を行う(ステップS3)。本実施の形態においては、カメラ1側で近接無線通信アプリケーションプログラムを選択しておるカメラ1がプロアクティブモードに設定されているため、パーソナルコンピュータ2は自身のモードをリアクティブモードに遷移させる。
次に、プロアクティブモードのカメラ1からリクエストメッセージを送信する(ステップS4)。このリクエストメッセージには、上述の通り近接無線通信ファームウェア108により読み書き機能制御情報が付加されている(図4参照)。
次に、リクエストメッセージを受信したパーソナルコンピュータ2からレスポンスメッセージを送信する(ステップS5)。このレスポンスメッセージには近接無線通信ファームウェア24より読み書き機能制御情報が付加されている(図4参照)。
次にカメラ1とパーソナルコンピュータ2との間で実行するサービスの同期を実行する(ステップS6)。これにより、カメラ1とパーソナルコンピュータ2との間でサービスの実行が開始される。
上述のネゴシエーション処理が完了すると、カメラ1とパーソナルコンピュータ2との間でサービスが実行され、データの送受信等の通信が行われる(ステップS7)。
次に、本実施の形態における近接無線通信制御プログラムによる読み書き制御の手順を説明する。図6は、実施形態の読み書き制御手順を示すフローチャートである。
まず、PCLコントローラ82は自装置がプロアクティブモードであるか否かを判別する(ステップS101)。ステップS101で判別した結果、自装置がプロアクティブモードであると判別した場合(ステップS101のYes)、読み書き機能制御情報を付加したリクエストメッセージを送信する(ステップS102)。次に、PCLコントローラ82は、読み書き機能制御情報を付加したレスポンスメッセージを受信したか否かを判別する(ステップS103)。
一方、ステップS101で判別した結果、自装置がプロアクティブモードでないと判別した場合(ステップS101のNo)、読み書き機能制御情報を付加したリクエストメッセージを受信したか否かを判別する(ステップS104)。ステップS104で判別した結果、読み書き機能制御情報を付加したリクエストメッセージを受信していないと判別した場合(ステップS104のNo)、ステップS104に戻る。一方、ステップS104で判別した結果、読み書き機能制御情報を付加したリクエストメッセージを受信したと判別した場合(ステップS104のYes)、PCLコントローラ82は、読み書き機能制御情報を付加したレスポンスメッセージを送信する(ステップS105)。
リクエストメッセージ及びレスポンスメッセージの送受信が完了すると、読み書き機能制御部83は両デバイスともに読み書き禁止に設定されているか否かを判別する(ステップS106)。ステップS106で判別した結果、両デバイス共に読み書き禁止に設定されている場合(ステップS106のYes)、PCL接続における認証は失敗しデータの送受信は行わない(ステップS108)。一方、ステップS106で判別した結果、両デバイス共に読み書き禁止に設定されていない場合(ステップS106のNo)、PCL接続における認証は成功し、データ送受信可能な状態になる(ステップS107)。
次に、読み書き機能制御部83は、アプリケーション層90からデータの読み書き指示を受信したか否かを判別する(ステップS109)。ステップS109で判別した結果、アプリケーション層90からデータの読み書き指示を受信していないと判別した場合(ステップS109のNo)、ステップS109に戻る。一方、ステップS109で判別した結果、アプリケーション層90からデータの読み書き指示を受信したと判別した場合(ステップS109のYes)、読み書き機能制御部83は両デバイスで設定されている読み書き機能制御を実行する(ステップS110)。即ち、両デバイスで許可されている機能をデータに対して行う。また、ユーザのデータの読み書き指示が禁止されている場合は、読み書き機能通知部84は、機能が禁止されている旨を相手側のデバイスに通知する。この通知機能は、アプリケーション層90から読み書き指示を受信した際に通知するようにしても良いし、読み書き機能制御部83で両デバイスの読み書き機能設定を認識した際にアプリケーション層90に通知しておき、ユーザからの読み書き指示があった場合にはアプリケーション層90で返答するようにしても良い。
以上のように構成される本実施の形態によれば、データの移動若しくは複製を近接無線通信によって行う場合に、読み込みや書き込みについて許可、禁止を設定することができる。即ち、近接無線通信モジュールのファームウェアレベルで読み書き制御情報を付加したリクエストメッセージ及びレスポンスメッセージをPCL接続の際に送受信することで各デバイスに備えられる記憶媒体に対する読み書き制御を行う。ここで、リクエストメッセージ及びレスポンスメッセージの空き領域に読み書き制御情報を付加するため、データの読み書き制御用に新たにコマンドを設けることなく簡便に読み書き制御を行うことができる。また、読み書き機能切替スイッチで記憶媒体に格納されている全データに対して読み書き機能制御を設定することができるため、送受信を行うデータ毎に制御情報を設定する手間がなく、ユーザに負担をかけない。
更に、接続時に相手機器が読み込み可能であるか、書き込み可能であるかの情報を知ることができるため、無駄な書き込みリクエストの送信等を行わずに済む。
尚、実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を構成できる。例えば、実施形態に示される前構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
1…カメラ、2…パーソナルコンピュータ、3…本体ユニット、4…ディスプレイユニット、5…ヒンジ、6…タッチパッド、7…キーボード、8…電源スイッチ、10…CPU、11…ノースブリッジ、12…主メモリ、13…グラフィックコントローラ、14…VRAM、15…サウスブリッジ、16…HDD、17…BIOS−ROM、18…EC/KBC、19…電源コントローラ、20…バッテリ、21…ACアダプタ、22…近接無線通信モジュール、23…近接無線通信アンテナ、24…近接無線通信ファームウェア、25…読み書き機能切替スイッチ、60…物理層(PHY)、70…コネクション層(CNL)、80…プロトコル変換層(PCL)、81…PCLアダプタ、82…PCLコントローラ、83…読み書き機能制御部、84…読み書き機能通知部、90…アプリケーション層、101…CCDセンサ、102…操作ボタン、103…LCD、104…SDカードスロット、105…読み書き機能切替スイッチ、106…近接無線通信モジュール、107…近接無線通信アンテナ、108…近接無線通信ファームウェア、109…メモリ、110…RAM、111…近接無線通信制御プログラム、112…CPU、113…バッテリコントローラ、114…バッテリ、115…SDカードコントローラ、116…SDカード116、200…メッセージ、201…Request type、202…Operation code、203…Reserved、204…Read−Write control。

Claims (10)

  1. 近接無線通信を実行する通信モジュールと、
    データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段への書き込みを許可するか否かを設定する設定手段と、
    前記通信モジュールと外部デバイスとが近接状態である場合、前記設定手段による設定に応じて、前記記憶手段への書き込みを許可するか否かを示す第1の許可情報を付加した接続信号を前記外部デバイスへ送信する送信手段と
    を有する電子機器。
  2. 前記設定手段は、前記記憶手段からの読み込みを許可するか否かを設定し、
    前記送信手段は、前記設定手段による設定に応じて、前記記憶手段からの読み込みを許可するか否かを示す第2の許可情報を付加した接続信号を前記外部デバイスへ送信する請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記外部デバイスへの書き込みを許可するか否かを示す第3の許可情報を含む接続信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した前記第3の許可情報に応じて、前記外部デバイスへの書き込みを制御する制御手段と
    を有する請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記受信手段は、前記外部デバイスからの読み込みを許可するか否かを示す第4の許可情報を含む接続信号を受信し、
    前記制御手段は、前記受信手段で受信した前記第4の許可情報に応じて、前記外部デバイスからの読み込みを制御する請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記第1乃至第4の許可情報のすべてが不可を示す場合、前記通信モジュールで前記近接無線通信の接続を行わないように制御する通信制御部を有する請求項4に記載の電子機器。
  6. 近接無線通信を実行する通信モジュールの通信制御方法であって、
    データを記憶手段に記憶し、
    前記記憶手段への書き込みを許可するか否かを設定し、
    前記通信モジュールと外部デバイスとが近接状態である場合、前記設定に応じて、前記記憶手段への書き込みを許可するか否かを示す第1の許可情報を付加した接続信号を前記外部デバイスへ送信する通信制御方法。
  7. 前記記憶手段からの読み込みを許可するか否かを設定し、
    前記設定に応じて、前記記憶手段からの読み込みを許可するか否かを示す第2の許可情報を付加した接続信号を前記外部デバイスへ送信する請求項6に記載の通信制御方法。
  8. 前記外部デバイスへの書き込みを許可するか否かを示す第3の許可情報を含む接続信号を受信し、
    受信した前記第3の許可情報に応じて、前記外部デバイスへの書き込みを制御する請求項6に記載の電子機器。
  9. 前記外部デバイスからの読み込みを許可するか否かを示す第4の許可情報を含む接続信号を受信し、
    受信した前記第4の許可情報に応じて、前記外部デバイスからの読み込みを制御する請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記第1乃至第4の許可情報のすべてが不可を示す場合、前記通信モジュールで前記近接無線通信の接続を行わないように制御する請求項9に記載の通信制御方法。
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