JP2012078432A - 転写装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置本体(2)から引き出されて着脱可能に構成された転写装置(30)であって、駆動ローラ(52)及び従動ローラ(54)間に掛け回され、記録材を下方から上方に向けて縦搬送し、その搬送面に記録材を載置して像担持体(18)と転写ローラ(31)との間を走行し、像担持体上の潜像をトナーで現像したトナー像を記録材に直接的に転写する転写ベルト(50)と、転写装置に一体形成され、この転写ベルトを走行させる駆動ローラを回転駆動する駆動ユニット(80)とを具備する。
【選択図】図3
Description
ここで、上記転写ローラの回転駆動を画像形成装置本体に設けられた駆動ユニットで行う技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。詳しくは、位置決め機構を設け、転写ローラ側のギヤと駆動ユニット側のギヤとを容易に位置決めし、転写装置と感光体ドラムとを所望のニップ幅で圧接させる。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、転写装置が画像形成装置本体から着脱であっても、良好な転写性能が得られる転写装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することである。
ここで、駆動ローラの駆動源をなす駆動ユニットが転写装置に一体化されており、転写ベルトの駆動ローラと駆動ユニットの接続部品とは不安定状態の接触が生じ難くなる。よって、転写ベルトを画像形成装置本体から着脱可能に構成しても、ベルトの安定走行を維持でき、良好な転写性能を有した転写装置を提供できる。
第3の発明は、第1や第2の発明の構成において、画像形成装置本体内に配置された像担持体を有しており、その駆動によって像担持体上の潜像をトナーで現像し、トナー像を形成する画像形成部をさらに具備することを特徴とする。
図1には、画像形成装置の一例であるモノクロ印刷用のプリンタ1の構造が概略的に示されている。図1に示された断面はプリンタ1の左側面からみたものである。このため、プリンタ1の前面は図1の右側に、背面は左側にそれぞれ位置する。
また、この装置本体2の下方には給紙カセット4が配置され、その収容部40には、枚葉の用紙(記録材)が積層された状態で収納されている。
また、給紙カセット4は、プリンタ1の前面側、つまり、図1において右方向に向けて引き出し可能に構成されており、この引き出した状態にて、収容部40に新たな用紙を補充したり、用紙を別の種類の用紙に入れ替え可能となる。
画像形成部16には1個の感光体ドラム(像担持体)18が設けられ、この感光体ドラム18は回転自在に設置され、ドラムモータによって図1の反時計回りに駆動する。なお、本実施例の感光体ドラム18は、その表面に非晶質シリコン系の層を有したa−Siドラムである。
現像器24は感光体ドラム18の左斜め下方に配置され、感光体ドラム18に対峙する現像ローラを有する。この現像ローラは現像モータによって図1の時計回りに駆動する。
ここで、本実施例の転写ユニット30は、後述のように静電気力で用紙を吸着搬送する転写ベルト50を有し(図2,3)、当該転写ベルト50は感光体ドラム18の斜め下方に配置され、図3,4のベルトモータ34によって図1,2でみて時計回りに走行する。
本実施例では、転写ユニット30と手差しトレイ3との間に、この転写ユニット30とともに装置本体2に対して水平方向(図1で云えば給紙カセット4と同様に右方向)に引き出し可能な搬送ユニット48を備え、この搬送ユニット48からみて装置本体2の前面側には両面印刷搬送路38が形成されている。この両面印刷搬送路38は、排出分岐部34から装置本体2の前面側で分岐して下方に向けて延び、レジストローラ14の上流側に連結している。
また、この転写ベルト50の摩擦帯電特性は、感光体ドラム18の静電潜像に付着するトナーの摩擦帯電特性に対して逆極性の関係を有している。
本実施例のクリーニングユニット57は、クリーニングローラ58、ブレード59や高圧基板、及びクリーニング補助部60などから構成される。
クリーニングローラ58は、転写ベルト50の走行方向で見て従動ローラ54の下流側近傍に配置され、用紙を載置する搬送面に付着した残トナーを静電気力によって回収して搬送面から除去する。
また、上述した従動ローラ54は接地され、これらクリーニングローラ58と従動ローラ54との間には、感光体ドラム18の静電潜像に付着するトナーと逆極性の電圧が高圧基板から印加されるので、転写ベルト50の搬送面からクリーニングローラ58に向かう電界が生じている。
一方、クリーニング補助部60は、転写ベルト50の走行方向でみて駆動ローラ52の上流側近傍に配置されており、転写ベルト50の幅方向に延びて回転可能に構成される。
これにより、搬送面に付着したマイナス帯電性のトナーは、クリーニングローラ58を通過しても、クリーニング補助部60で掻き乱されてプラス帯電性のトナーに総て整えられる。
次いで、転写ローラ31に上記トナーとは逆極性の電圧を印加すると、感光体ドラム18上のプラス帯電性のトナーは感光体ドラム18から離れて用紙に向かうが、転写ベルト50の搬送面に付着していたプラス帯電性のトナーは用紙の裏面に向かわず、この搬送面に付着し続ける。
なお、図3の参照符号55は支持台であり、この支持台55には転写ベルト50上のトナーを検知可能な濃度センサが設置されている。
詳しくは、この駆動ユニット80は、図3に示されるように、図2に示した転写ユニット30の端部とは反対側の端部に一体形成されており、転写ベルト50に向けて開口したカップ状のケーシング82を有している。
また、このケーシング82の開口部分は、上記ベルトモータ84を搭載したモータ基板85で塞がれている(図4(b))。このベルトモータ84の回転軸の一端には入力ギヤ88が形成される。
なお、本実施例の駆動ユニット80は、駆動ローラ52の他、クリーニングユニット57も回転駆動可能に構成されている。
詳しくは、感光体ドラム18の表面を除電した後、帯電器20が感光体ドラム18の表面を帯電する。
このトナー像は転写ベルト50で搬送される用紙に転写される。なお、感光体ドラム18の表面に残留したトナー等はクリーニングユニット25で除去され、また、転写ベルト50の搬送面に付着した残トナー等はクリーニングユニット57で除去される。
この片面印刷に対し、両面印刷を行う場合には、定着部32から排出された用紙は、排出分岐部34でその搬送方向が切り替えられる。
以上のように、本実施例によれば、転写ベルト50は、用紙を下方から上方に縦搬送するベルトであり、駆動ローラ52と従動ローラ54との間にて傾斜して掛け回され、感光体ドラム18と転写ローラ31との間を走行しており、この感光体ドラム18上に形成されたトナー像が用紙に転写される。
しかも、静電吸着搬送する転写ベルト50を用いれば、感光体ドラム18への巻きつきを容易に防止できるため、用紙の分離性が向上するし、また、次の定着に至るまで吸着させたまま搬送できることから、高速機等の性能安定化に寄与する。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
また、上記実施例では画像形成装置としてプリンタに具現化した例を示しているが、本発明の画像形成装置は、複合機、複写機やファクシミリ等にも当然に適用可能である。
2 画像形成装置本体
16 画像形成部
18 感光体ドラム(像担持体)
30 転写ユニット(転写装置)
31 転写ローラ
50 転写ベルト
52 駆動ローラ
54 従動ローラ
57 クリーニングユニット
58 クリーニングローラ
80 駆動ユニット
Claims (3)
- 画像形成装置本体から引き出されて着脱可能に構成された転写装置であって、
駆動及び従動の各ローラ間に掛け回され、記録材を下方から上方に向けて縦搬送し、その搬送面に前記記録材を載置して像担持体と転写ローラとの間を走行し、前記像担持体上の潜像をトナーで現像したトナー像を前記記録材に直接的に転写する転写ベルトと、
前記転写装置に一体形成され、この転写ベルトを走行させる前記駆動ローラを回転駆動する駆動ユニットと
を具備することを特徴とする転写装置。 - 請求項1に記載の転写装置であって、
前記転写ベルトは、前記潜像に付着するトナーとは逆極性の電圧を前記転写ローラに印加して前記トナー像を前記記録材に直接的に転写し、
前記搬送面に付着した残トナーを静電気力によって回収し、その回転駆動によって前記搬送面を清掃するクリーニングローラを備えたクリーニングユニットをさらに具備することを特徴とする転写装置。 - 請求項1又は2に記載の転写装置を搭載した画像形成装置であって、
前記画像形成装置本体内に配置された前記像担持体を有しており、その駆動によって前記像担持体上の潜像をトナーで現像し、トナー像を形成する画像形成部をさらに具備することを特徴とする画像形成装置。
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