JP2012077938A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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浩二 岡
Masatoshi Takahashi
正敏 高橋
Kensho Yamamoto
憲昭 山本
Hirokazu Kamota
廣和 加守田
Shigeyuki Inoue
茂之 井上
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Abstract

【課題】液相冷媒の圧縮機への戻りを極力低減して圧縮機の信頼性を確保することができる冷凍サイクル装置を提供すること。
【解決手段】除霜バイパス回路と蓄熱バイパス回路を備え、除霜運転中、第2電磁弁42の開動作の所定時間後に、第1電磁弁30を開くようにすることで、除霜運転時に室内熱交換器16と室外熱交換器14に溜まった多量の冷媒が一気に圧縮機6に戻り、圧縮機6の信頼性が損なわれるのを防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機と室内熱交換器と膨張弁と室外熱交換器が互いに冷媒配管で接続された冷凍サイクル装置に関し、特に圧縮機の信頼性を確保しながら除霜運転時の除霜性能を向上させることができる冷凍サイクル装置に関する。
従来、ヒートポンプ式空気調和機による暖房運転時に、室外熱交換器に霜が付着した場合には、暖房サイクルから冷房サイクルに四方弁を切り替えて除霜を行っている。この除霜方式では、室内ファンは停止するものの、室内機から冷気が徐々に放出されることから暖房感が失われるという欠点がある。
そこで、室外機に設けられた圧縮機に蓄熱材を収容した蓄熱槽を設け、暖房運転中に蓄熱材に蓄えられた圧縮機の廃熱を利用して除霜するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、このような除霜方式を採用した冷凍サイクル装置の一例を示しており、室外機に設けられた圧縮機100と四方弁102と室外熱交換器104とキャピラリチューブ106と、室内機に設けられた室内熱交換器108とを冷媒配管で接続するとともに、キャピラリチューブ106をバイパスする第1バイパス回路110と、圧縮機100の吐出側から四方弁102を介して室内熱交換器108へ至る配管に一端を接続し他端をキャピラリチューブ106から室外熱交換器104へ至る配管に接続した第2バイパス回路112が設けられている。また、第1バイパス回路110には、二方弁114と逆止弁116と蓄熱熱交換器118が設けられ、第2バイパス回路112には、二方弁120と逆止弁122が設けられている。
さらに、圧縮機100の周囲には蓄熱槽124が設けられており、蓄熱槽124の内部には、蓄熱熱交換器118と熱交換するための潜熱蓄熱材126が充填されている。
この冷凍サイクルにおいて、除霜運転時には、二つの二方弁114,120が開制御され、圧縮機100から吐出された冷媒の一部は第2バイパス回路112へと流れ、残りの冷媒は四方弁102と室内熱交換器108へと流れる。また、室内熱交換器108を流れた冷媒は暖房に利用された後、わずかの冷媒がキャピラリチューブ106を通って室外熱交換器104へと流れる一方、残りの大部分の冷媒は第1バイパス回路110へ流入し、二方弁114を通って蓄熱熱交換器118へと流れて蓄熱材126より熱を奪い、逆止弁116を通った後、キャピラリチューブ106を通過した冷媒と合流して室外熱交換器104へと流れる。その後、室外熱交換器104の入口で第2バイパス回路112を流れてきた冷媒と合流し、冷媒が持つ熱を利用して除霜を行い、さらに四方弁102を通過した後、圧縮機100に吸入される。
この冷凍サイクル装置においては、第2バイパス回路112を設けることで、除霜時に圧縮機100から吐出されたホットガスを室外熱交換器104に導くとともに、室外熱交換器104に流入する冷媒の圧力を高く保つことができるので、除霜能力を高めることができ、極めて短時間に除霜を完了することができる。
特開平2−143060号公報
しかしながら、前記従来の構成では、二方弁114,120の開動作のタイミングが明確ではなく、除霜運転時に蓄熱材に蓄えられた熱を有効に利用しつつ除霜性能をさらに高めることができなかった。すなわち、蓄熱槽を備えた冷凍サイクル装置において、弁の開動作タイミングに関して改善の余地があると言える。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、圧縮機6の信頼性を確保しつつ除霜運転時の除霜性能をさらに高めることができる冷凍サイクル装置を提供するものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機で発生した熱を蓄熱する蓄熱材と、蓄熱材に蓄熱された熱とで熱交換を行う蓄熱熱交換器と、膨張弁と室外熱交換器との間、圧縮機の吐出口と前記四方弁との間を、第1電磁弁を介して接続する除霜バイパス回路と、室内熱交換器と膨張弁との間、四方弁と圧縮機の吸入口との間を、第2電磁弁及び蓄熱熱交換器を介して接続する蓄熱バイパス回路と、制御装置と、を備え、除霜運転中、第2電磁弁の開動作の所定時間後に、第1電磁弁が開くとしたものである。
これによって、室内熱交換器と室外熱交換器に溜まった多量の冷媒が一気に圧縮機に戻り、圧縮機の信頼性が損なわれるのを防ぐことができる。あるいは冷媒が冷凍配管内を流れる音が騒音となるのを防ぐことができる。
本発明によれば、第1電磁弁の開動作を第2電磁弁の開動作の後、所定時間後に実施するので、圧縮機の信頼性を確保しつつ除霜性能を上げることができ。また、冷凍配管内を冷媒が流れる音が騒音となるのを防ぐことができる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置を備えた空気調和機の構成を示す図ならびに従来の冷凍サイクル装置の構成を示す図 図1の空気調和機の通常暖房時の動作及び冷媒の流れを示す模式図 図1の空気調和機の除霜・暖房時の動作及び冷媒の流れを示す模式図 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置を備えた空気調和機における第2電磁弁と第1電磁弁の開制御の動作タイミングを示す図 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置を備えた空気調和機における第2電磁弁と第1電磁弁の開制御の動作タイミングを示す別の図 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置を備えた空気調和機の構成を示す図 従来の冷凍サイクル装置を示す図
第1の発明は、暖房運転時に、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器、四方弁、圧縮機、前記四方弁の順に冷媒が流れるように接続した冷凍サイクルと、圧縮機で発生した熱を蓄熱する蓄熱材と、蓄熱材に蓄熱された熱とで熱交換を行う蓄熱熱交換器と、膨張弁と室外熱交換器との間、圧縮機の吐出口と前記四方弁との間を、第1電磁弁を介して接続する除霜バイパス回路と、室内熱交換器と膨張弁との間、四方弁と圧縮機の吸入口との間を、第2電磁弁及び蓄熱熱交換器を介して接続する蓄熱バイパス回路と、制御装置と、を備え、除霜運転中、第2電磁弁の開動作の所定時間後に、第1電磁弁が開くとしたものである
この構成により、第1電磁弁と第2電磁弁を同時に開いて、室内熱交換器と室外熱交換器に溜まった多量の冷媒が一気に圧縮機に戻って、圧縮機の信頼性が損なわれることになるのを防ぐことができる。また、冷媒が冷凍配管内を流れる音が騒音となるのを防ぐことができる。加えて、仮に除霜運転開始時に室外熱交換器の一部に液相冷媒が存在する場合でも、第2電磁弁を開動作させ蓄熱熱交換器で蓄熱材と熱交換され暖められた気相冷媒がアキュームレータに戻るタイミングの後に第1電磁弁を開動作させれば、第1電磁弁を開動作することで液相冷媒がアキュームレータや圧縮機に戻る場合でも、既に存在する暖かい気相冷媒と混ざることで圧縮機の信頼性を損なわせることになるのを防ぐことが出来得る。また、第2電磁弁を開動作し、暖かい冷媒を圧縮機に戻した上で第1電磁弁を開動作することで、除霜運転をしながら暖房運転を継続する上で、室内の温度低下を防ぐ効果も期待できる。
第2の発明は、第2電磁弁の開動作の後、第1電磁弁を開くまでの所定時間は1秒以上60秒以下とするもので、圧縮機の信頼性を確保しつつ、蓄熱材に蓄えた熱を用いて確実に除霜動作を実施することができる。
第3の発明は、第2電磁弁の開動作の前に、圧縮機の運転周波数を所定の周波数にするもので、暖房運転から除霜運転に切り替えた際に冷凍配管内のトータルの圧損が変化しても冷凍サイクルを安定して機能させることができる。
第4の発明は、第2電磁弁の開制御の前に、膨張弁の開度を所定の開度にするもので、暖房運転から除霜運転に切り替えた際に冷凍配管内のトータルの圧損が変化しても冷凍サイクルを安定して機能させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置を備えた空気調和機の構成を示しており、空気調和機は、冷媒配管で互いに接続された室外機2と室内機4とで構成されている。また、図4、5は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置を備えた空気調和機における第1電磁弁と第2電磁弁の開制御の動作タイミングを示す図である。
図1に示されるように、室外機2の内部には、圧縮機6と四方弁8とストレーナ10と膨張弁12と室外熱交換器14とが設けられている。そして、室内機4の内部には、室内熱交換器16が設けられ、これらは冷媒配管を介して互いに接続されることで冷凍サイクルを構成している。
さらに詳述すると、圧縮機6と室内熱交換器16は、四方弁8が設けられた第1配管18を介して接続され、室内熱交換器16と膨張弁12は、ストレーナ10が設けられた第2配管20を介して接続されている。また、膨張弁12と室外熱交換器14は第3配管22を介して接続され、室外熱交換器14と圧縮機6は第4配管24を介して接続されている。
第4配管24の中間部には四方弁8が配置されており、圧縮機6の冷媒吸入側における第4配管24には、液相冷媒と気相冷媒を分離するためのアキュームレータ26が設けられている。また、圧縮機6と第3配管22は、第5配管28を介して接続され、除霜バイパス回路を構成している。なお、第5配管28には第1電磁弁30が設けられている。
さらに、圧縮機6の周囲には圧縮機6を囲むように蓄熱槽32が接して設けられ、蓄熱槽32の内部には、蓄熱熱交換器34が設けられるとともに、蓄熱熱交換器34と熱交換するための潜熱蓄熱材(例えば、エチレングリコール水溶液)36が充填されており、蓄熱槽32と蓄熱熱交換器34と蓄熱材36とで蓄熱装置を構成している。
また、第2配管20と蓄熱熱交換器34は第6配管38を介して接続され、蓄熱熱交換器34と第4配管24は第7配管40を介して接続されており、蓄熱バイパス回路を構成している。第6配管38には第2電磁弁42が設けられている。
室内機4の内部には、室内熱交換器16に加えて、送風ファン(図示せず)と上下羽根(図示せず)と左右羽根(図示せず)とが設けられており、室内熱交換器16は、送風ファンにより室内機4の内部に吸込まれた室内空気と、室内熱交換器16の内部を流れる冷媒との熱交換を行い、暖房時には熱交換により暖められた空気を室内に吹き出す一方、冷房時には熱交換により冷却された空気を室内に吹き出す。上下羽根は、室内機4から吹き出される空気の方向を必要に応じて上下に変更し、左右羽根は、室内機4から吹き出される空気の方向を必要に応じて左右に変更する。
なお、圧縮機6、送風ファン、上下羽根、左右羽根、四方弁8、膨張弁12、電磁弁30,42等は制御装置(図示せず、例えばマイコン)に電気的に接続され、制御装置により制御される。
上記構成の本発明に係る冷凍サイクル装置において、各部品の相互の接続関係と機能を暖房運転時を例にとり冷媒の流れとともに説明する。
圧縮機6の吐出口から吐出された冷媒は、第1配管18を通って四方弁8から室内熱交換器16へと至る。室内熱交換器16で室内空気と熱交換して凝縮した冷媒は、室内熱交換器16を出て第2配管20を通り、膨張弁12への異物侵入を防止するストレーナ10を通って、膨張弁12に至る。膨張弁12で減圧した冷媒は、第3配管22を通って室外熱交換器14に至り、室外熱交換器14で室外空気と熱交換して蒸発した冷媒は、第4配管24と四方弁8とアキュームレータ26を通って圧縮機6の吸入口へと戻る。
また、第1配管18の圧縮機6吐出口と四方弁8の間から分岐した第5配管28は、第1電磁弁30を介して第3配管22の膨張弁12と室外熱交換器14の間に合流している。
さらに、内部に蓄熱材36と蓄熱熱交換器34を収納した蓄熱槽32は、圧縮機6に接して取り囲むように配置され、圧縮機6で発生した熱を蓄熱材36に蓄積し、第2配管20から室内熱交換器16とストレーナ10の間で分岐した第6配管38は、第2電磁弁42を経て蓄熱熱交換器34の入口へと至り、蓄熱熱交換器34の出口から出た第7配管40は、第4配管24における四方弁8とアキュームレータ26の間に合流する。
なお、図1では、ストレーナ10を、第2配管20における第6配管38との分流部分と膨張弁12の間に配置したが、第2配管20における室内熱交換器16と第6配管38との分流部分の間に配置しても、膨張弁12への異物侵入を防止するという機能は保持することができる。
ただし、ストレーナ10には圧力損失があり、前者の配置にした方が、第2配管20における第6配管38との分流部分において、冷媒が第6配管38側に流れやすくなり、第6配管38から蓄熱熱交換器34を通って第7配管40に至るバイパス配管系の循環量が
増加する。その結果、蓄熱材36の温度が高く蓄熱熱交換器34の熱交換能力が非常に大きい場合においても、蓄熱熱交換器34の循環量が多いため、蓄熱熱交換器34の後半部で過熱度が高くなって熱交換できなくなる現象が起こりにくくなり、蓄熱熱交換器34の熱交換量が十分発揮されて、除霜能力も十分に発揮されるという利点がある。
次に、図1に示される空気調和機の通常暖房時の動作及び冷媒の流れを模式的に示す図2を参照しながら通常暖房時の動作を説明する。
通常暖房運転時、第1電磁弁30と第2電磁弁42は閉制御されており、上述したように圧縮機6の吐出口から吐出された冷媒は、第1配管18を通って四方弁8から室内熱交換器16に至る。室内熱交換器16で室内空気と熱交換して凝縮した冷媒は、室内熱交換器16を出て、第2配管20を通り膨張弁12に至り、膨張弁12で減圧した冷媒は、第3配管22を通って室外熱交換器14に至る。室外熱交換器14で室外空気と熱交換して蒸発した冷媒は、第4配管24を通って四方弁8から圧縮機6の吸入口へと戻る。
また、圧縮機6で発生した熱は、圧縮機6の外壁から蓄熱槽32の外壁を介して蓄熱槽32の内部に収容された蓄熱材36に蓄積される。
次に、図1に示される空気調和機の除霜・暖房時の動作及び冷媒の流れを示す模式的に示す図3を参照しながら除霜・暖房時の動作を説明する。図中、実線矢印は暖房に供する冷媒の流れを示しており、破線矢印は除霜に供する冷媒の流れを示している。
上述した通常暖房運転中に室外熱交換器14に着霜し、着霜した霜が成長すると、室外熱交換器14の通風抵抗が増加して風量が減少し、室外熱交換器14内の蒸発温度が低下する。本発明に係る空気調和機には、図3に示されるように、室外熱交換器14の配管温度を検出する温度センサ44が設けられており、非着霜時に比べて、蒸発温度が低下したことを温度センサ44で検出すると、制御装置から通常暖房運転から除霜・暖房運転への指示が出力される。
通常暖房運転から除霜・暖房運転に移行すると、圧縮機6の周波数は所定の周波数に設定され、また膨張弁開度も所定の開度に設定された後、第2電磁弁42が開制御され、さらにその所定時間後に第1電磁弁30が開制御される。第2電磁弁42、第1電磁弁30が開制御されると、上述した通常暖房運転時の冷媒の流れに加え、第2配管20における室内熱交換器16とストレーナ10の間で分流した液相冷媒の一部は、第6配管38と第2電磁弁42を経て、蓄熱熱交換器34で蓄熱材36から吸熱し蒸発、気相化して、第7配管40を通って第4配管24を通る冷媒に合流し、アキュームレータ26から圧縮機6の吸入口へと戻る。
また、圧縮機6の吐出口から出た気相冷媒の一部は第5配管28と第1電磁弁30を通り、第3配管22を通る冷媒に合流して、室外熱交換器14を加熱し、凝縮して液相化した後、第4配管24を通って四方弁8とアキュームレータ26を介して圧縮機6の吸入口へと戻る。
アキュームレータ26に戻る冷媒には、室外熱交換器14から戻ってくる液相冷媒が含まれているが、これに蓄熱熱交換器34から戻ってくる高温の気相冷媒を混合することで、液相冷媒の蒸発が促され、アキュームレータ26を通過して液相冷媒が圧縮機6に戻ることがなくなり、圧縮機6の信頼性の向上を図ることができる。なお、圧縮機6にアキュームレータ26が備えられているとしても、アキュームレータ26に戻される冷媒は、液相冷媒より気相冷媒を多く含んでいる方が圧縮機6の信頼性をより向上させることができて望ましい。
除霜・暖房開始時に霜の付着により氷点下となった室外熱交換器14の温度は、圧縮機6の吐出口から出た気相冷媒によって加熱されて、零度付近で霜が融解し、霜の融解が終わると、室外熱交換器14の温度は再び上昇し始める。この室外熱交換器14の温度上昇を温度センサ44で検出すると、除霜が完了したと判断し、制御装置から除霜・暖房運転から通常暖房運転への指示が出力される。
ここで、除霜・暖房運転に移行する際に第2電磁弁42と第1電磁弁30を同時に開制御すると冷凍配管内の管路圧損が大きく低下する。このため、圧縮機6からの冷媒吐出量が急激に増え、第5配管28を通って室外熱交換器14に至る冷媒が室外熱交換器14で冷やされて液相化されてアキュームレータ26に戻る。このとき同時に、通常暖房運転時に圧縮機6に比べて圧力が高い状態にある室内熱交換器16で凝縮された多量の液相冷媒が蓄熱熱交換器34で暖められはするものの液相化が十分に解消することなく第6配管38と第7配管40を通ってアキュームレータ26に戻るために、アキュームレータ26には液相冷媒が一気に多量に戻されることとなる。
加えて、第2電磁弁42と第1電磁弁30を同時に開制御した場合には、冷凍配管内の管路圧損が大きく低下し圧縮機6からの冷媒吐出量が急激に増える。このとき、冷凍配管内を流れる冷媒の流速が急激に速くなるため、冷媒と配管の間の摩擦が大きくなることによって、あるいは配管内の流路圧損の高い部分での摩擦によって、冷媒が配管内を流れる音が大きくなる。
そこで、図4のタイムチャートに示すように除霜・暖房運転に移行する際に、まず第2電磁弁42の開制御をする。そして第6配管38を通った冷媒が、蓄熱熱交換器34で蓄熱槽の熱と熱交換された後、暖められた冷媒が第7配管40を通ってアキュームレータ26に戻るまでの間、つまり、第1電磁弁30を開制御して、室外熱交換器16の一部に液冷媒がある場合に、これがアキュームレータに戻ってもこれに第7配管40からの気相冷媒と混合されて暖められる準備が整うまでの間、第1電磁弁30の開制御を控える。このことで室外熱交換器16の一部に液冷媒がある場合にこれをアキュームレータ26や圧縮機6に戻して、圧縮機6の信頼性を損なわせる可能性を生じさせたりするのを防ぐことができる。加えて、第1電磁弁30の開制御の前に第2電磁弁42を開制御することで、圧縮機6から吐出する冷媒温度を高くでき、これにより、除霜・暖房運転中に通常暖房運転を継続して行う場合でも、室内の温度低下を防ぐ効果も期待できる。また、第2電磁弁42だけ開制御した場合は、第2電磁弁42と第1電磁弁30の開制御を同時に行った場合に比べて配管内の圧損の低下は著しくなく、冷媒が配管を流れる際の音を無くすこともできる。
なお、第2電磁弁42を開いてからアキュームレータ26の温度を一定程度上昇させるまでの時間は、室外気温、室内気温、圧縮機6周波数、膨張弁12開度によって大きく変化するが、最短でも1秒以上はかかる。また、長い時間蓄熱熱交換器での蓄熱材との熱交換を実施すると、蓄熱材の熱量を使い切ることとなり、蓄熱材を用いた除霜・暖房運転は成り立たなくなる。これも蓄熱材の容量、室外気温、室内気温、圧縮機6周波数、膨張弁12開度によって大きく変化するがその時間は最大で60秒である。従って、図5に示すように、第2電磁弁42を開いてから、第1電磁弁30を開くまでの所定時間は1秒以上60秒以下とすると良い。
また、除霜・暖房運転に移行する際に、第2電磁弁42や第1電磁弁30の開制御を行うことで冷凍配管内のトータルの圧損が低下する。このため、冷凍サイクルが予期せぬ挙動を示すことがないように運転切り替えの際に圧縮機6の周波数や膨張弁12の開度を所定の開度にする。ここで例えば、通常暖房運転終了時に、圧縮機6の周波数が高い状態で
かつ膨張弁12の開度が絞られた状態から、除霜・暖房運転に移行して第2電磁弁42が開制御されると、上述の通り冷媒循環量が多くなりすぎて、圧縮機6を含め、冷凍サイクル内の各要素部品を破損させることにつながる。このため、冷凍サイクルが予期せぬ挙動を示すことがないように運転切り替えの際に冷圧縮機の周波数6や膨張弁12の開度が所定の開度に変更してから第2電磁弁42の開動作を行うようにする。
なお、除霜・暖房運転終了時に第2電磁弁42と第1電磁弁30を閉制御する際は、どちらの電磁弁を先に閉じても、あるいは同時に閉じても構わない。
(実施の形態2)
図6は、第7配管40と第4配管24の合流部分がさらに別の形態となる冷凍サイクルを示している。実施の形態1と異なる部分についてのみ説明する。
図3に示される第7配管40と第4配管24の合流部分は、四方弁8とアキュームレータ26の間であったのに対し、本実施の形態では、図6に示されるように、第7配管40と第4配管24の合流部分はアキュームレータ26と圧縮機6の間に位置している。
図3の構成では、蓄熱熱交換器34で蓄熱材36から吸熱して蒸発、気相化した冷媒は、第7配管40を通って四方弁8とアキュームレータ26の間で第4配管24を通る冷媒に合流して、アキュームレータ26から圧縮機6の吸入口へと戻っている。
しかしながら、除霜前に温度が低下したアキュームレータ26は大きい熱容量を持っており、除霜時に蓄熱熱交換器34から戻ってくる高温の気相冷媒が、アキュームレータ26で冷却されてしまい、除霜に熱を十分使用することができず、除霜時間が延びてしまうことがある。
これに対し、本実施の形態では、室外熱交換器14からの冷媒をアキュームレータ26を介することなく圧縮機6に戻すことで、高温の気相冷媒の熱を除霜に無駄なく使用することができ、除霜時間の短縮を図ることができる。
なお、この構成は、本実施の形態に限られるものではなく、上述した実施の形態1にも適用できるものである。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、液相冷媒の圧縮機への戻りを極力低減することにより圧縮機の信頼性を向上することができるので、空気調和機、冷蔵庫、給湯器、ヒートポンプ式洗濯機等に有用である。
2 室外機、 4 室内機、 6 圧縮機、 8 四方弁、 10 ストレーナ、 12
膨張弁、 14 室外熱交換器、 16 室内熱交換器、 18 第1配管、 20 第2配管、 22 第3配管、 24 第4配管、 26 アキュームレータ、 28 第5配管、 30 第1電磁弁、 32 蓄熱槽、 34 蓄熱熱交換器、 36 蓄熱材、 38 第6配管、 40 第7配管、 42 第2電磁弁、 44 温度センサ

Claims (4)

  1. 暖房運転時に、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器、四方弁、圧縮機、前記四方弁の順に冷媒が流れるように接続した冷凍サイクルと、
    前記圧縮機で発生した熱を蓄熱する蓄熱材と、
    前記蓄熱材に蓄熱された熱とで熱交換を行う蓄熱熱交換器と、
    前記膨張弁と前記室外熱交換器との間、前記圧縮機の吐出口と前記四方弁との間を、第1電磁弁を介して接続する除霜バイパス回路と、
    前記室内熱交換器と前記膨張弁との間、前記四方弁と前記圧縮機の吸入口との間を、第2電磁弁及び前記蓄熱熱交換器を介して接続する蓄熱バイパス回路と、
    制御装置と、を備え、
    除霜運転中、前記第2電磁弁の開動作の所定時間後に、前記第1電磁弁が開くことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記所定時間は1秒以上60秒以下とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記第2電磁弁の開動作前に、前記圧縮機の運転周波数を所定値とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記第2電磁弁の開動作前に、前記膨張弁の開度を所定開度とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
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