JP2012075547A - 導入補助具、及び、瘻孔用カテーテルキット - Google Patents
導入補助具、及び、瘻孔用カテーテルキット Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】導入補助具30は、内部に管路52を有する本体部50を備え、本体部50の先端には、管路52と外部とを連通させる開口53が形成されている。開口53が本体部50の基端側部分の軸方向に対する交差方向を向いているという第1条件と、開口53が本体部50の基端側部分の軸の延長線上からオフセットされているという第2条件と、のうちの少なくともいずれか一方の条件を満たしている。
【選択図】図1
Description
オブチュレータは、チューブ内に挿入される棒状の部材であり、その先端部によって、体内留置部の突き当て部をチューブから離れる方向に押し込むことができる。
また、オブチュレータには、ガイドワイヤが通されるガイドワイヤ通路が、必要に応じて形成されている。
ガイドワイヤを利用する場合、体内留置部を体内へ挿入するのに先立って、予め、ガイドワイヤの一端側の十分な長さの部分を体内へ導入しておく。また、ガイドワイヤの他端側を、体内留置部の挿通孔とオブチュレータのガイドワイヤ通路とに通しておく。そして、オブチュレータにより体内留置部を縮径させた状態で、体内留置部を体内に挿入する。これにより、ガイドワイヤの誘導により、容易に、体内留置部を体内に挿入することができる。
また、特許文献1の技術は、そもそも、突き当て部に挿通孔が形成されていないタイプの瘻孔用カテーテルには適用できない。
また、ファイバースコープを体内留置部の側壁の開口から突出させる場合は、ファイバースコープの先端を体内留置部内から側方に向けて誘導する必要がある。しかし、このようにファイバースコープを誘導する作業には、術者の高い熟練が必要である。
内部に管路を有する本体部を備え、
前記本体部の先端には、前記管路と外部とを連通させる開口が形成され、
前記開口が前記本体部の基端側部分の軸方向に対する交差方向を向いているという第1条件と、
前記開口が前記本体部の基端側部分の軸の延長線上からオフセットされているという第2条件と、
のうちの少なくともいずれか一方の条件を満たしていることを特徴とする導入補助具を提供する。
つまり、側壁に開口(留置部開口)が形成され、突き当て部にガイドワイヤ挿通用の挿通孔が形成されている瘻孔用カテーテルと組み合わせてこの導入補助具を用いた場合に、ファイバースコープ等の導入対象物を瘻孔用カテーテルを介して内臓内に導入する作業を、突き当て部の挿通孔を利用せずに行うことができる。よって、その挿通孔の寸法を、ファイバースコープ等の導入対象物を挿通可能な大きさに設定する必要がない。
また、突き当て部にガイドワイヤ挿通用の挿通孔が形成されていないタイプの瘻孔用カテーテルにも適用することができる。
前記瘻孔用カテーテルを介して前記内臓内に導入対象物を導入する際の補助を行う導入補助具と、
を有し、
前記導入補助具は、内部に管路を有する本体部を備え、
前記本体部の先端には、前記管路と外部とを連通させる開口が形成され、
前記開口が前記本体部の基端側部分の軸方向に対する交差方向を向いているという第1条件と、
前記開口が前記本体部の基端側部分の軸の延長線上からオフセットされているという第2条件と、
のうちの少なくともいずれか一方の条件を満たしていることを特徴とする瘻孔用カテーテルキットを提供する。
また、本実施形態に係る瘻孔用カテーテルキット80は、上記の瘻孔用カテーテル10と、本実施形態に係る導入補助具30と、を有している。
以下、詳細に説明する。
更に、外筒本体61には、それぞれ外筒本体61の内外を貫通する複数の孔部65が形成されている。これら孔部65は、ガイド孔64の近傍において、ガイド孔64と並列に配列されている。これら孔部65は、該孔部65内に突起58が嵌入可能な寸法に形成されている。
なお、ガイド孔64と各孔部65との間には、それらを相互に仕切る仕切り67が形成されている。
この状態で、挿入部51の先端に形成された開口53が体内留置部12の開口12aの方を向くという第3条件と、該開口53がチューブ11の軸の延長線上から開口12a側にオフセットされているという第4条件と、のうちの少なくとも何れか一方の条件を満たすようになっている。ここで、オフセットとは、軸の延長線から側方に位置がずれている(軸の延長線上とは異なる位置にある)ことを意味する。
これにより、図4及び図5に示す組み付け状態で、PEG用ファイバースコープ等の導入対象物を導入口74より管路52内に挿入し、更に、管路52の先端の開口53より導出し、且つ、体内留置部12外に導出しようとする場合に、導入対象物の先端の移動が突き当て部18によって妨げられてしまうことを好適に抑制し、導入対象物の先端を好適に、体内留置部12の開口12a側へ導くことができる。
より具体的には、開口53を含む管路52の先端部は、その先端に向かうほど本体部50の基端側部分の軸の延長線から遠ざかるようなスプーン形状(或いはかぎ爪状とも言える)の凹曲面となっている。換言すれば、管路52の先端部は、その先端に向かうほど、体内留置部12の開口12a側に向かうようなスプーン形状の凹曲面となっている。
これらの特徴により、一層好適に、導入対象物の先端を開口12a側へ導くことができる。
具体的には、本実施形態の場合、開口53が体内留置部12の開口12aの方を向いている。また、開口53の先端部は、チューブ11の軸の延長線上から開口12a側にオフセットされている。
よって、導入補助具30をカテーテル10に組み付けるだけで、開口53と開口12aとの位置合わせが自動的に行われ、導入対象物の先端を開口12a側へ容易に導くための準備がなされる。
開口53をこのような形状にすることにより、管路52の先端において導入補助具30を屈曲させた状態でも、該導入補助具30を管路52に対してスムーズに相対移動させることができる。よって、管路52の先端において、導入補助具30の進路の転換をスムーズに行うことができる。
ここでは、PEG用ファイバースコープを挿入してから、送気用手動ポンプを導入口54に接続し、送気を行う手順を説明したが、キャップ部72を外嵌部71に取り付けて導入口74を閉じておいて、送気用手動ポンプを導入口54に接続し、胃内への送気を実施した後、PEG用ファイバースコープを挿入するという手順でも良い。
なお、ここでは、送気用手動ポンプを用いる代わりに、導入口54に対し、接続チューブ(図示略)を介してシリンジ(図示略)を接続し、送気を行うこともできる。
つまり、外嵌部71に設けられた導入口74とPEG用ファイバースコープとにより得られる気密と、上述のように一方弁16と挿入部51とにより得られる気密と、気密保持部63とチューブ11とに得られる気密とによって、胃内に充填したガスが体外に漏れてしまうことが抑制される。
つまり、導入対象物をカテーテル10を介して内臓内に導入する作業を、突き当て部18の挿通孔15を利用せずに行うことができる。よって、突き当て部18にガイドワイヤ挿通用の挿通孔15が形成されている場合に、その挿通孔15の寸法を、導入対象物を挿通可能な大きさに設定する必要がない。また、突き当て部18に挿通孔15が形成されていないタイプのカテーテル10にも適用することができる。
なお、PEG用ファイバースコープの手元操作で行う先端の向きの調整では、PEG用ファイバースコープの先端を、一方弁16をかいくぐらせて内臓内に到達させることは困難である。これに対し、本実施形態の導入補助具30を用いることにより、容易に、PEG用ファイバースコープを一方弁16を通過させて、内臓内に到達させることができる。
図16は変形例1に係る導入補助具の挿入部51の先端部を示す正面断面図である。
図17は変形例2に係る導入補助具の挿入部51の先端部を示す正面断面図である。
同様に、上記においては、本体部50とは別部材の装着部材70を有する導入補助具30、すなわち導入口74、キャップ部72及び連結部73が本体部50とは別体の導入補助具30を説明した。しかし、導入口74、キャップ部72及び連結部73についても、本体部50と一体形成することも可能である。この場合、キャップ部72は、本体部50の基端部に外嵌されて、導入口74を塞ぐ構成とすることができる。
11 チューブ
12 体内留置部
12a 開口
13 導入路
14 体外固定部
15 挿通孔
16 一方弁
16a 弁部材
17 栓
18 突き当て部
19 補強部材
20 オブチュレータ
21 操作部
22 ガイドワイヤ通路
23 基端部
24 先端
25 棒状体
26 開口
30 導入補助具
31 腹壁
32 胃壁
33 瘻孔
34 壁面
40 ガイドワイヤ
50 本体部
51 挿入部
52 管路
52a 導入口
53 開口
54 導入口
55 先端部
58 突起
59 切欠
60 外筒
61 外筒本体
62 張出部
63 気密保持部
64 ガイド孔
65 孔部
66 係合爪
67 仕切り
70 装着部材
71 外嵌部
72 キャップ部
73 連結部
74 導入口
80 瘻孔用カテーテルキット
91 側壁
121 切欠き
124 連結部
171 連結部材
191 突起状物
Claims (10)
- 瘻孔に挿通されるチューブと、前記チューブの先端に設けられ内臓内に留置される中空状ないしは籠状の体内留置部と、を有する瘻孔用カテーテルを介して前記内臓内に導入対象物を導入する際の補助を行う導入補助具であって、
内部に管路を有する本体部を備え、
前記本体部の先端には、前記管路と外部とを連通させる開口が形成され、
前記開口が前記本体部の基端側部分の軸方向に対する交差方向を向いているという第1条件と、
前記開口が前記本体部の基端側部分の軸の延長線上からオフセットされているという第2条件と、
のうちの少なくともいずれか一方の条件を満たしていることを特徴とする導入補助具。 - 前記第1条件を満たすことを特徴とする請求項1に記載の導入補助具。
- 前記管路の先端部が前記本体部の基端側部分の軸の延長線から遠ざかるように曲がっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の導入補助具。
- 前記管路の先端部は、その先端に向かうほど前記本体部の基端側部分の軸の延長線から遠ざかるようなスプーン形状の凹曲面となっていることを特徴とする請求項3に記載の導入補助具。
- 前記開口は、前記本体部の基端側部分の軸方向における開口径が、前記管路の内径よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の導入補助具。
- 前記体内留置部は、その側壁に複数の留置部開口が形成されることにより当該側壁が複数部分に分割され、
当該導入補助具は、
前記瘻孔用カテーテルに係合し、前記チューブの軸周りにおいて前記瘻孔用カテーテルに対する当該導入補助具の回転位相を位置決めする係合部を有し、
前記係合部が前記瘻孔用カテーテルに係合した状態で、前記開口が前記留置部開口の方を向いているという第3条件と、前記開口が前記延長線上から前記留置部開口側にオフセットされているという第4条件と、のうちの少なくともいずれか一方の条件を満たすことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の導入補助具。 - 前記係合部から前記開口までの長さを調節するための調節機構を更に有していることを特徴とする請求項6に記載の導入補助具。
- 当該導入補助具は、前記本体部に外挿される外筒を更に有し、
前記調節機構は、
前記本体部の外面に形成された突起と、
前記本体部の長手方向に沿って延在するよう前記外筒に形成され、前記突起をガイドするガイド孔と、
前記ガイド孔と並列に配列されるよう、前記外筒に形成され、各々前記突起が係合可能な複数の孔部と、
を有し、
前記本体部と前記外筒とが相対的に回転されると、前記突起が前記ガイド孔から外れて何れか1つの前記孔部に係合し、前記本体部の長手方向への前記外筒の相対移動が規制されることを特徴とする請求項7に記載の導入補助具。 - 当該導入補助具は、前記導入対象物としてのファイバースコープを導入する際の補助を行うことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の導入補助具。
- 瘻孔に挿通されるチューブと、前記チューブの先端に設けられ内臓内に留置される中空状ないしは籠状の体内留置部と、を有する瘻孔用カテーテルと、
前記瘻孔用カテーテルを介して前記内臓内に導入対象物を導入する際の補助を行う導入補助具と、
を有し、
前記導入補助具は、内部に管路を有する本体部を備え、
前記本体部の先端には、前記管路と外部とを連通させる開口が形成され、
前記開口が前記本体部の基端側部分の軸方向に対する交差方向を向いているという第1条件と、
前記開口が前記本体部の基端側部分の軸の延長線上からオフセットされているという第2条件と、
のうちの少なくともいずれか一方の条件を満たしていることを特徴とする瘻孔用カテーテルキット。
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