JP2012074919A - Ad変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】差分増幅回路を用いたAD変換装置において、量子化誤差の蓄積を抑圧するように補償して、AD変換出力信号のSNRを従来例に比較して大幅に改善する。
【解決手段】差動増幅回路1AとAD変換器3Aとデジタル復調回路4Aとを備えたAD変換装置において、減算器42,52は、AD変換器3Aからのデジタル信号をアナログ信号にDA変換するDA変換器41,51と、差動増幅回路1Aからのアナログ出力信号からDA変換器41,51からのアナログ信号を減算して、AD変換器3Aの量子化誤差を示す減算結果信号を出力する。AD変換器30は、減算器42,52からの減算結果信号をデジタル信号にAD変換し、加算器43,53は、AD変換器3Aからのデジタル信号にAD変換器30からのデジタル信号を加算することにより量子化誤差が実質的にゼロとなるように補償して、加算結果信号をデジタル復調回路4Aに出力する。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えばLSI(Large Scaled Integrated Circuit)上に形成されるアナログ回路であって、1対の差動信号を選択的に切り替えながら増幅を行う差分増幅回路(デルタアンプ)を用いたAD変換装置に関する。以下、アナログ/デジタル変換を「AD変換」といい、デジタル/アナログ変換を「DA変換」という。
半導体プロセスの微細化に伴い、アナログ回路の電源電圧低下、線形性劣化、信号対雑音電力比(以下、SNRという。)劣化、ダイナミックレンジの劣化などの問題により、高精度アナログ回路の実現が困難になっている。この問題を解決するために、入力信号を時間領域で計測するTD変換器を用いたAD変換器(以下、第1の従来例という。)が提案されている(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照。)。
第1の従来例に係るTD変換器を用いたAD変換器は、トラックホールド回路、コンパレータ、TD変換器で構成されている。コンパレータは入力信号と基準信号となる正弦波信号を比較し、入力信号と基準信号が一致するタイミングを出力する。そのタイミング(時間)データをTD変換器でデジタル値に変換する。基準信号が既知であればタイミングデータより入力信号電圧を確定できるため、AD変換が実現できる。また、TD変換器はデジタル回路で構成されるため微細プロセスの恩恵を受け、低電源電圧下でも時間領域の情報を高分解能で高精度に処理できる。
また、非特許文献2において開示された第2の従来例に係る積分型AD変換器では、コンパレータに入力信号と基準信号のランプ波を入力し、入力信号と基準信号が一致するタイミングをコンパレータで検出し、そのタイミング(時間)データをカウンタで計測することを特徴としている。
第1の従来例に係るTD変換器を用いたAD変換器では、基準信号を生成するための高精度な正弦波信号発生器が必要であり、また、AD変換器の入力フルスケールレンジは電源電圧以下であり、半導体プロセスの微細化に伴って電源電圧が低下すると、当該回路のSNR及びダイナミックレンジが劣化するという問題点があった。
また、第2の従来例に係る積分型AD変換器において、入力フルスケールレンジは電源電圧以下であって、当該回路の線形性とダイナミックレンジが劣化し、当該AD変換器をLSIで実現する場合、基準信号を生成するランプ信号発生器の高精度化は困難であって、変換速度が数m秒と非常に遅いという問題点があった。
以上の問題点を解決するために、本発明者らは、特許文献5において、図1のAD変換装置を提案した。図1は本発明の第3の従来例に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。また、図2は図1のAD変換装置の動作を示す各信号の信号波形図であって、図2(a)は図1の差分増幅回路1に入力されるアナログ信号Vin+,Vin−の信号波形図であり、図2(b)は図1の差分増幅回路1に入力される変調制御信号の信号波形図であり、図2(c)は図1の差分増幅回路1からの出力信号DeltAMPoutの信号波形図であり、図2(d)は図1のAD変換器3に入力される動作クロックの信号波形図であり、図2(e)はAD変換器3からのAD変換信号ADCoutの信号波形図であり、図2(f)は図1のデジタル復調回路4に入力される復調制御信号の信号波形図であり、図2(g)は図1のデジタル復調回路4からのAD変換復調信号ADDoutの信号波形図である。
図1において、第3の従来例に係るAD変換装置は、1対の差動信号Vin+,Vin−のうちの1つを選択して出力するように選択的に切り替えながら増幅を行う差分増幅回路(デルタアンプ)1と、AD変換器3と、デジタル復調回路4とを備えて構成される。ここで、差分増幅回路1は、カップリングキャパシタCc1,Cc2と、データクロック発生器5により発生されるデータクロックである変調制御信号に基づいてオン/オフ制御されるスイッチ10を含む変調回路2と、帰還キャパシタCfを有する例えばスイッチトオペアンプである演算増幅器20とを備えて構成される。変調回路2は演算増幅器20の仮想接地点(図1において、演算増幅器20の非反転入力端子がアナログ接地点に接地されており、演算増幅器20の入力インピーダンスは実質的に無限大であるので、演算増幅器20には電流が流れず、反転入力端子も接地されているとみなすことができ、反転入力端子を仮想接地点ということができる。)に挿入接続されている。データクロック発生器5は、入力される1対の差動信号Vin+,Vin−の周波数よりも高いデータクロック周波数(例えば、差動信号の周波数の4倍以上)を有するデータクロックを発生して、変調制御信号(変調周波数fm)として変調回路2に出力し、復調制御信号としてデジタル復調回路4に出力し、さらには動作クロック発生器6に出力する。動作クロック発生器6は、データクロックに同期して、当該データクロックの周波数よりも高い周波数(例えば、2倍以上の周波数)を有する動作クロックを発生してサンプリング信号Ss(サンプリング周波数fs;fs=2n×fm;n=1,2,3,…)としてAD変換器3に出力する。なお、AD変換器3がナイキスト型AD変換器であるときは、n=2となり、雑音の折り返しを防止するために信号帯域の2倍の周波数(ナイキストレート)でサンプリングを行う。
図1において、1対のアナログ差動信号のうちの非反転信号Vin+はカップリングキャパシタCc1及びスイッチ10の接点aを介して演算増幅器20の反転入力端子に入力される。また、1対の差動信号のうちの反転信号Vin−はカップリングキャパシタCc2及びスイッチ10の接点bを介して演算増幅器20の反転入力端子に入力される。変調回路2のスイッチ10は、図2に示すように、変調制御信号の立上がり時又は立下がり時において、接点aから接点bに切り替えもしくは接点bから接点aに切り替えることにより、1対の差動信号のうちの非反転信号Vin+及び反転信号Vin−のうちの一方を選択して出力するように選択的に切り替えながら差動信号を変調して演算増幅器20に出力する。
演算増幅器20の反転入力端子と出力端子との間には帰還キャパシタCfが接続され、非反転入力端子はアナログ接地点AGに接地されている。演算増幅器20は入力される信号を所定の増幅度で増幅して、増幅後の出力信号DeltAMPoutをAD変換器3に出力する。ここで、演算増幅器20は、変調制御信号の立上がり時又は立下がり時において、演算増幅器20の仮想接地点を動作点(オフセットゼロ点)として増幅動作を行うので、差分増幅回路1から出力される出力信号DeltAMPoutは、図2(c)に示すように、変調制御信号の立上がり時又は立下がり時において当該DCオフセットされた仮想接地点から開始して変化し、所定の信号範囲内の信号レベルを有する信号となる。すなわち、入力される差動信号が大振幅アナログ信号であっても、電源電圧範囲内に圧縮するのではなく、順次逆の極性の信号に交互に折り返して増幅する(以下、「逆極性交互折り返し増幅処理」という。)ので、演算増幅器20のダイナミックレンジは小さくてすむという利点がある。すなわち、差分増幅回路1は、変調制御信号により決まる所定の入力レベル限定範囲でかつ上記変調制御信号のタイミングで上記仮想接地点の電位から開始するように、上記アナログ入力信号の互いに異なる極性の信号に交互に折り返して増幅する(図2(c)参照。)。なお、図2(c)、図2(e)及び図2(g)並びに図5(b)、図7(b)において、101はスイッチ10を接点aに固定したときの信号波形であり、102はスイッチ10を接点bに固定したときの信号波形である。
次いで、AD変換器3は、入力信号を動作クロックに従ってデジタルAD変換信号にAD変換してデジタル復調回路4に出力する。デジタル復調回路4では、入力されるデジタルAD変換信号ADCoutを、データクロック発生器5からの復調制御信号(変調回路2の折り返しタイミング情報である。)のタイミングで極性を反転しかつ仮想接地点に自動的にオフセットされ、前のタイミングの信号値に加算することにより、差分増幅回路1で上記逆極性交互折り返し増幅処理により変換された信号値を復調し(上記逆極性交互折り返し増幅処理の逆の処理をいう。)、上記アナログ入力信号の信号レベルに対応した復調後のデジタル出力信号を出力する。
以上のように構成された第2の従来例に係る差分増幅回路1を用いたAD変換装置によれば、SNR及びダイナミックレンジを改善できるとともに、高精度でかつ高速でAD変換することができる。特に、以下の特有の作用効果を有する。
(1)仮想接地点に変調回路2を挿入した帰還キャパシタCfを有する演算増幅器20を用いて構成したので、低電圧で動作可能であって、プロセスの微細化が進むとデジタル回路で構成された後段のAD変換器3の高速化によってAD変換装置全体のSNRを大幅に改善する。
(2)データクロックのクロックレートを変化することによって差分増幅回路1の出力振幅範囲を自由に設定できるため、出力信号の線形性要求仕様を緩和できる。
(3)差分増幅回路1の出力波形は所定範囲内に折り返されるため、デジタル領域での復調時に電源電圧よりも大きな電圧振幅を持つ信号を出力できる。従って、当該差分増幅回路1の出力ダイナミックレンジを大幅に改善できる。
(4)差分増幅回路1の仮想接地点の信号振幅は(1/利得)に圧縮されるため、電源電圧以上の信号振幅を入力可能であり、当該回路は回路入力部にレベルシフト回路や減衰器を必要としない。これにより、回路構成がきわめて簡単である。
図3は第2の従来例に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。第2の従来例に係るAD変換装置は、図1のAD変換装置を全差動化したことを特徴とし、具体的には、図1のAD変換装置に比較して以下の点が異なる。
(1)図1の差分増幅回路1に代えて、全差動化された差分増幅回路1Aを備えたこと。
(2)図1のAD変換器3に代えて、サンプルホールド回路15及び量子化器16を備えて構成された全差動型AD変換器3Aを備えたこと。
以下、当該相違点について説明する。
図3において、差分増幅回路1Aは、2個のカップリングキャパシタCc1,Cc2と、4個のスイッチ11〜14からなる変調回路2Aと、2個の帰還キャパシタCf1,Cf2を有する差動演算増幅器20Aとを備えて構成される。1対の差動信号のうちの非反転信号Vin+はカップリングキャパシタCc1を介して変調回路2Aに入力された後、スイッチ11を介して差動演算増幅器20Aの反転入力端子に入力されるとともに、スイッチ14を介して差動演算増幅器20Aの非反転入力端子に入力される。また、1対の差動信号のうちの反転信号Vin−はカップリングキャパシタCc2を介して変調回路2Aに入力された後、スイッチ12を介して差動演算増幅器20Aの非反転入力端子に入力されるとともに、スイッチ13を介して差動演算増幅器20Aの反転入力端子に入力される。4個のスイッチ11〜14はデータクロック発生器5からの変調制御信号により以下のように制御される。Hレベルの変調制御信号に応答して、スイッチ11,12はオンされる一方、スイッチ13,14はオフとされる。また、Lレベルの変調制御信号に応答して、スイッチ11,12はオフされる一方、スイッチ13,14はオンとされる。差動演算増幅器20Aからの出力差動信号DeltAMPoutp,DeltAMPoutnは全差動型AD変換器3Aに入力され、当該出力差動信号DeltAMPoutp,DeltAMPoutnがAD変換された後、AD変換信号ADCoutがデジタル復調回路4に出力される。その他の作用は第3の従来例と同様である。
以上のように構成されたAD変換装置によれば、第1の従来例に係るAD変換装置と同様の作用効果を有するとともに、全差動化によりコモンモードの雑音に対して当該回路のSNRを改善できるという効果を有する。
特開2006−304035号公報。 特開2005−223888号公報。 特開2006−157262号公報。 特開2006−279377号公報。 特開2008−067050号公報。 特許第4564559号公報。
小室貴紀ほか,「タイムデジタイザを用いたAD変換器アーキテクチャ」,電子情報通信学会論文C,Vol. J90-C, No.2, pp.125-133,電子情報通信学会発行,2007年2月。 Yoshikazu Nitta et al., "High-Speed Digital Double Sampling with Analog CDS on Column Parallel ADC Architecture for Low-Noise Active Pixel Sensor", Proceedings of 2006 IEEE International Solid-State Circuits Conference (ISSCC 2006), Session 27, Image Sensors, 27.5, pp. 500-501, in San Francisco, U.S.A., February 5-9, 2006. Y. Aral et al., "A CMOS Time to Digital Converter VLSI for High-Energy Physics", Digest of Technical papers of 1988 Symposium on VLSI Circuits, in Tokyo, Japan, XI-3, pp. 121-122, August 1988. M. Lee et al., "A 9b, 1.25ps Resolution Coarse-Fine Time-to-Digital Converter in 90nm CMOS that Amplifiers a Time Residue", Digest of Technical papers of 2007 Symposium on VLSI Circuits, in Kyoto, Japan, No. 16-4, pp. 168-169, June 2007. T. Yoshida et al., "A IV Low-Noise CMOS Amplifier Using Autozeroing and Chopper Stabilization Technique", IEICE Transactions on Electrons, The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (IEICE), Vol. E89-C, pp.769-774, June 2006.
図3のAD変換装置においては、差分増幅回路1Aの変調回路2aを任意の変調周波数fmで動作させることで、差動増幅回路1Aの出力信号は変調周期毎に折り返される。量子化器16は、差動増幅回路1Aの出力信号が折り返されるタイミングで差動増幅回路1Aの出力信号をデジタル値に変換(量子化)する。量子化されたデータはデジタル復調回路4がデジタル領域で復調して差分電圧を累積加算することで、当該装置はAD変換器として動作する。
ここで、図1及び図3の差分増幅回路1,1Aを用いたAD変換装置では、差動増幅回路1,1Aの出力信号を量子化する毎に量子化誤差が発生するため、積分動作によってAD変換復調信号ADDoutに量子化誤差が蓄積することで、比較的低い周波数におけるノイズフロアが上昇して(図11参照。)当該AD変換復調信号ADDoutの出力信号のSNRが劣化するという問題点があった。
本発明の目的は、差分増幅回路を用いたAD変換装置において、量子化誤差の蓄積を抑圧するように補償して、AD変換出力信号のSNRを従来例に比較して大幅に改善することができるAD変換装置を提供することにある。
第1の発明に係るAD変換装置は、
帰還容量を有し、アナログ入力信号を増幅してアナログ出力信号を出力する演算増幅器と、
上記演算増幅器の入力端子の仮想接地点に接続され、所定の変調制御信号に基づいて、入力される1対のアナログ差動信号のうちの1つの入力信号を交互に選択するように切り替えて出力する変調手段とを備えた差分増幅回路を含むAD変換装置であって、
上記差分増幅回路は、所定の入力レベル限定範囲でかつ上記変調制御信号のタイミングで上記仮想接地点の電位から開始するように、上記アナログ入力信号の互いに異なる極性の信号に交互に折り返して増幅し、
上記AD変換装置は、
上記演算増幅器からのアナログ出力信号をデジタル信号にAD変換し、当該AD変換時の量子化誤差を表す量子化誤差信号を発生して出力する第1のAD変換手段と、
上記第1のAD変換手段からのデジタル信号を上記変調制御信号のタイミングで極性を反転しかつ仮想接地点にオフセットし、前のタイミングのデジタル信号の信号レベルに加算することにより、上記アナログ入力信号の信号レベルに対応したデジタル信号を復調するデジタル復調手段とを備えたAD変換装置において、
上記量子化誤差信号をデジタル信号にAD変換する第2のAD変換手段と、
上記第1のAD変換手段からのデジタル信号に上記第2のAD変換手段からのデジタル信号を加算することにより、上記量子化誤差が実質的にゼロとなるように補償して、上記加算結果信号をデジタル復調手段に出力する加算手段とを備えたことを特徴とする。
上記AD変換装置において、上記第1のAD変換手段は、
上記AD変換されたデジタル信号をアナログ信号にDA変換するDA変換器と、
上記演算増幅器からのアナログ出力信号から上記DA変換器からのアナログ信号を減算して、上記量子化誤差を示す量子化誤差信号を出力する減算器とを備えたことを特徴とする。
第2の発明に係るAD変換装置は、
帰還容量を有し、アナログ入力信号を増幅してアナログ出力信号を出力する演算増幅器と、
上記演算増幅器の入力端子の仮想接地点に接続され、所定の変調制御信号に基づいて、入力される1対のアナログ差動信号のうちの1つの入力信号を交互に選択するように切り替えて出力する変調手段とを備えた差分増幅回路を含むAD変換装置であって、
上記差分増幅回路は、所定の入力レベル限定範囲でかつ上記変調制御信号のタイミングで上記仮想接地点の電位から開始するように、上記アナログ入力信号の互いに異なる極性の信号に交互に折り返して増幅し、
上記AD変換装置は、
サンプルホールド回路及び量子化器を含み、上記演算増幅器からのアナログ出力信号をデジタル信号にAD変換するAD変換手段と、
上記AD変換手段からのデジタル信号を上記変調制御信号のタイミングで極性を反転しかつ仮想接地点にオフセットし、前のタイミングのデジタル信号の信号レベルに加算することにより、上記アナログ入力信号の信号レベルに対応したデジタル信号を復調するデジタル復調手段とを備えたAD変換装置において、
上記AD変換手段からのデジタル信号をアナログ信号にDA変換するDA変換手段と、
上記サンプルホールド回路からのアナログ信号から、上記DA変換手段からのアナログ信号を減算して、上記AD変換手段の量子化誤差を示す減算結果信号を出力する減算手段と、
上記減算手段からの減算結果信号を上記AD変換器のサンプリング信号のサンプリング周期に対応した時間だけ遅延して当該遅延信号を出力する遅延手段と、
上記サンプルホールド回路の入力端又は出力端もしくは上記サンプルホールド回路内において、上記遅延手段からの遅延信号を上記サンプルホールド回路の信号と加算することにより、上記量子化誤差が実質的にゼロとなるように補償して上記量子化器に出力する加算手段とを備えたことを特徴とする。
上記AD変換装置において、上記AD変換器のサンプリング信号のサンプリング周期に対応した時間は、上記サンプリング信号のサンプリング周期であり、
上記遅延手段は、上記減算結果信号を上記サンプリング信号のサンプリング周期だけ遅延して当該遅延信号を出力することを特徴とする。
また、上記AD変換装置において、上記AD変換器のサンプリング信号のサンプリング周期に対応した時間は、上記サンプリング信号のサンプリング周期及び2倍のサンプリング周期を含み、上記遅延手段は、上記減算結果信号を上記サンプリング信号のサンプリング周期だけ遅延して第1の遅延信号を出力し、上記減算結果信号を上記サンプリング信号の2倍のサンプリング周期だけ遅延して第2の遅延信号を出力し、
上記加算手段は、上記遅延手段からの第1の遅延信号及び第2の遅延信号を上記サンプルホールド回路の信号と加算することを特徴とする。
さらに、上記AD変換装置において、上記差分増幅回路及び上記AD変換手段は全差動化回路で構成されたことを特徴とする。
従って、本発明に係る差分増幅回路を用いたAD変換装置によれば、量子化誤差を演算して、それをAD変換器のデジタル出力信号に加算することにより、上記量子化誤差が実質的にゼロとなるように量子化誤差の蓄積を抑圧して補償することができる。これにより、AD変換出力信号のSNRを従来例に比較して大幅に改善し、有効な信号帯域を大幅に拡大できる。
第3の従来例に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。 図1のAD変換装置の動作を示す各信号の信号波形図であって、(a)は図1の差分増幅回路1に入力されるアナログ信号Vin+,Vin−の信号波形図であり、(b)は図1の差分増幅回路1に入力される変調制御信号の信号波形図であり、(c)は図1の差分増幅回路1からの出力信号DeltAMPoutの信号波形図であり、(d)は図1のAD変換器3に入力される動作クロックの信号波形図であり、(e)はAD変換器3からのAD変換信号ADCoutの信号波形図であり、(f)は図1のデジタル復調回路4に入力される復調制御信号の信号波形図であり、(g)は図1のデジタル復調回路4からのAD変換復調信号ADDoutの信号波形図である。 第4の従来例に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の第1の変形例に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の第2の変形例に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。 図5のAD変換装置において用いたエラーフィードバック方式の動作を示す図である。 本発明の第2の実施形態の第3の変形例に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の第4の変形例に係るAD変換装置において用いるΔΣ変調型AD変換器16Aの構成を示すブロック図である。 図3のAD変換装置における量子化誤差を示すAD変換出力電力の周波数特性を示すグラフである。 図5のAD変換装置における量子化誤差を示すAD変換出力電力の周波数特性を示すグラフである。 図4のAD変換装置の変形例(第5の変形例)に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。 図4のAD変換装置の変形例(第6の変形例)に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図4は本発明の第1の実施形態に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。図4の第1の実施形態に係るAD変換装置は、図3の第2の従来例に係るAD変換装置に比較して、
(1)量子化誤差補償用全差動型AD変換器30とその周辺回路(DA変換器41,51、減算器42,52、加算器43,53を含む)をさらに備えたこと、及び
(2)デジタル復調回路4Aへの復調制御信号を動作クロック発生器7により発生したこと
を特徴としている。なお、図3のデジタル復調回路4は全差動型のデジタル復調回路4Aに置き換えた。以下、当該相違点について説明する。
図4において、差動演算増幅器20Aからの出力差動信号DeltAMPoutp,DeltAMPoutnはそれぞれ減算器42,52に出力される。また、量子化器16からのAD変換信号(差動信号)ADCoutp,ADCoutnはそれぞれDA変換器41,51に出力されるとともに、加算器43,53に出力される。減算器42は信号DeltAMPoutpからDA変換器41からの信号を減算して、その減算結果の信号をサンプルホールド回路31に出力する。また、減算器52は信号DeltAMPoutpからDA変換器51からの信号を減算して、その減算結果の信号をサンプルホールド回路31に出力する。ここで、DA変換器41,51はサンプリング信号Ssを用いてサンプリングする。
動作クロック発生器6は、データクロックに同期して、当該データクロックの周波数よりも高い周波数(例えば、2倍以上の周波数)を有する動作クロックを発生してサンプリング信号Ss(サンプリング周波数fs;fs=2n×fm;n=1,2,3,…)としてAD変換器3に出力する。また、動作クロック発生器7は、データクロックに同期して、当該データクロックの周波数よりも高い周波数(例えば、2倍以上の周波数)であってサンプリング周波数Ss以上の周波数を有する動作クロックを発生して復調制御信号としてデジタル復調回路4Aに出力する。
全差動型AD変換器30はサンプルホールド回路31及び量子化器32とを備えて構成され、入力される信号を、サンプリング信号Ssを用いてサンプリングしてAD変換した後、そのAD変換結果の出力差動信号を加算器43,53に出力する。次いで、加算器43,53はそれぞれ入力される2つの信号を加算して、加算結果の信号をデジタル復調回路4Aに出力する。デジタル復調回路4Aは全差動型でデジタル復調回路4と同様に動作して、入力されるデジタルAD変換信号ADCoutp,ADCoutnを、データクロック発生器5からの復調制御信号(変調回路2の折り返しタイミング情報である。)のタイミングで極性を反転しかつ仮想接地点に自動的にオフセットされ、前のタイミングの信号値に加算することにより、差分増幅回路1Aで上記逆極性交互折り返し増幅処理により変換された信号値を復調し(上記逆極性交互折り返し増幅処理の逆の処理をいう。)、上記アナログ入力信号の信号レベルに対応した復調後のデジタル出力信号ADDoutを出力する。
以上のように構成された図4のAD変換装置によれば、差動増幅回路1Aを用いたAD変換装置において、減算器42,52により量子化誤差をアナログ領域で演算し、当該量子化誤差をAD変換器30によりデジタルデータで表した量子化誤差にAD変換した後、当該量子化誤差をAD変換器3Aの量子化器16からのAD変換信号に加算することにより、量子化器16で発生する量子化誤差が実質的にゼロとなるように補償している。従って、従来技術において問題になっていた量子化誤差の蓄積に伴う特に比較的低い周波数におけるノイズフロアの増加を抑圧することができ、これにより、AD変換出力信号のSNRを従来例に比較して大幅に改善し、有効な信号帯域を大幅に拡大できる。
ここで、差動増幅回路1Aの変調周波数fmによって差動演算増幅器20Aの出力振幅レンジを自由に設定できるため、出力の線形性要求仕様を緩和できる。折り返された差動増幅回路1Aの出力波形は、デジタル領域でのデジタル復調時に電源電圧よりも大きな電圧振幅を持つ信号を出力できる。従って、AD変換装置の出力ダイナミックレンジを従来技術に比較して改善できる。また、差動増幅回路1Aの仮想接地点の信号振幅は1/ゲインに圧縮されるため,電源電圧以上の信号振幅を入力可能である。従って、提案するAD変換装置は回路入力部にレベルシフト回路や減衰器を必要としない。
図13は図4のAD変換装置の変形例(第5の変形例)に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。第5の変形例に係るAD変換装置は、図4の第1の実施形態に係るAD変換装置に比較して、
(1)全差動型AD変換器3Aに代えて、サイクリック型AD変換器又はパイプライン型AD変換器などの量子化誤差信号出力付き全差動型AD変換器3Bを備えたこと、及び
(2)DA変換器41,51及び減算器42,52を省略したこと
を特徴としている。
ここで、量子化誤差信号出力付き全差動型AD変換器3Bは、AD変換信号ADCoutp,ADCoutnを出力するとともに、AD変換時の量子化誤差を表す量子化誤差信号QEp,QEnを発生して全差動型ADC30のサンプルホールド回路31に出力する。以上のように構成することで、DA変換器41,51及び減算器42,52を省略でき、回路構成が簡単になるという特有の効果を有する。
図14は図4のAD変換装置の変形例(第6の変形例)に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。第6の変形例に係るAD変換装置は、図4の第1の実施形態に係るAD変換装置に比較して、
(1)全差動型AD変換器3Aに代えて、全差動型AD変換器3Cを備えたこと、及び
(2)上記全差動型AD変換器3Cと、DA変換器41,51と、減算器42,52とによりAD変換回路3Dを構成すること
を特徴としている。以上のように構成したAD変換装置は、図4のAD変換装置と同様に動作する。
第2の実施形態.
図5は本発明の第2の実施形態に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。また、図8は図5のAD変換装置において用いたエラーフィードバック方式の動作を示す図であり、図12は図5のAD変換装置における量子化誤差を示すAD変換出力電力の周波数特性を示すグラフである。
図5の第2の実施形態に係るAD変換装置は、量子化器16からのAD変換信号の量子化誤差を次のサンプリングフェーズ(又はサンプリングタイミング)に繰り越してサンプルホールド回路15からの出力信号に加算することにより雑音の蓄積を抑圧する1次のエラーフィードバック方式を用いたことを特徴としている。具体的には、図5の第2の実施形態に係るAD変換装置は、図3の第2の従来例に係るAD変換装置に比較して、DA変換器44,54と、減算器45,55と、遅延器46,56と、加算器47,57をさらに備えたことを特徴としている。なお、図3のデジタル復調回路4は全差動型のデジタル復調回路4Aに置き換えた。以下、当該相違点について説明する。
図5において、サンプルホールド回路15からの正側の出力信号は加算器47を介して量子化器16及び減算器45に出力される。次いで、量子化器16からのAD変換信号ADCoutpは、サンプリング信号Ssを用いてDA変換するDA変換器44に入力され、DA変換器44は入力信号をDA変換して減算器45に出力する。減算器45は加算器47から信号からDA変換器44からの信号を減算して、当該減算結果の信号を、サンプリング信号Ssの1つのサンプリング期間(サンプリング周期)だけ遅延する遅延器46を介して加算器47に出力する。加算器47は入力される2つの信号を加算して、加算結果の信号を量子化器16及び減算器45に出力する。
また、サンプルホールド回路15からの負側の出力信号は加算器57を介して量子化器16及び減算器55に出力される。次いで、量子化器16からのAD変換信号ADCoutnは、サンプリング信号Ssを用いてDA変換するDA変換器54に入力され、DA変換器54は入力信号をDA変換して減算器55に出力する。減算器55は加算器57から信号からDA変換器54からの信号を減算して、当該減算結果の信号を、サンプリング信号Ssの1つのサンプリング期間(サンプリング周期)だけ遅延する遅延器56を介して加算器57に出力する。加算器57は入力される2つの信号を加算して、加算結果の信号を量子化器16及び減算器55に出力する。
以上のように構成された図5のAD変換装置によれば、差動増幅回路1Aを用いたAD変換装置において、減算器45,55により量子化誤差をアナログ領域で演算し、当該量子化誤差を1つのサンプリング期間だけ遅延させた後、図8に示すように、次のサンプリングフェーズ(又はサンプリングタイミング)で当該量子化誤差をサンプルホールド回路15からの出力信号に加算することにより、量子化器16で発生する量子化誤差が実質的にゼロとなるように補償している。従って、従来技術において問題になっていた量子化誤差の蓄積に伴う特に比較的低い周波数におけるノイズフロアの増加を抑圧することができ、これにより、AD変換出力信号のSNRを従来例に比較して大幅に改善することができる。
図6は本発明の第2の実施形態の第1の変形例に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。図6の第2の実施形態の第1の変形例に係るAD変換装置は、図5の第2の実施形態に係るAD変換装置に比較して、遅延器46,56からの量子化誤差を示す各信号をサンプルホールド回路15内で加算したことを特徴としている。すなわち、公知のサンプルホールド回路15内のサンプルホールドを行う第1のキャパシタを介して差動増幅回路1Aからの信号を入力するとともに、遅延器46,56からの各信号をサンプルホールドを行う別の第2のキャパシタを介して入力することで加算することができる。以上のように構成されたAD変換装置は、第2の実施形態に係るAD変換装置と同様の作用効果を有する。
図7は本発明の第2の実施形態の第2の変形例に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。図7の第2の実施形態の第2の変形例に係るAD変換装置は、図5の第2の実施形態に係るAD変換装置に比較して、遅延器46,56からの量子化誤差を示す各信号をサンプルホールド回路15の入力端に設けた加算器47,57で加算したことを特徴としている。以上のように構成されたAD変換装置は、第2の実施形態に係るAD変換装置と同様の作用効果を有する。
図9は本発明の第2の実施形態の第3の変形例に係るAD変換装置の構成を示すブロック図である。図5〜図7のAD変換装置では、1次のエラーフィードバック方式を用いたが、図9の第2の実施形態の第3の変形例では、量子化器16からのAD変換信号の量子化誤差を次のサンプリングフェーズ(又はサンプリングタイミング)に繰り越してサンプルホールド回路15からの出力信号に加算することにより雑音の蓄積を抑圧する2次のエラーフィードバック方式を用いたことを特徴としている。
具体的には、図9において、図5に比較して、減算器45から加算器47までの回路、及び減算器55から加算器57間での回路が異なる。図9において、減算器45からの出力信号は遅延器46,48及び加算器49を介して加算器47に入力され、遅延器46からの出力信号は加算器49に入力されて、遅延器48からの出力信号と加算されて、その加算結果の信号が加算器47に出力される。また、減算器55からの出力信号は遅延器56,58及び加算器59を介して加算器57に入力され、遅延器56からの出力信号は加算器59に入力されて、遅延器58からの出力信号と加算されて、その加算結果の信号が加算器57に出力される。なお、遅延器46,48,56,58はサンプリング信号Ssを用いて遅延動作を行う。
以上のように構成されたAD変換装置は、第2の実施形態に係るAD変換装置と同様の作用効果を有する。なお、1次のエラーフィードバック方式では、図12において入力信号の周波数以上の帯域で量子化雑音のノイズフロアを−20dB/decで上昇できるが、2次のエラーフィードバック方式では、図12において入力信号の周波数以上の帯域で量子化雑音のノイズフロアを−40dB/decで上昇できる。
図10は本発明の第2の実施形態の第4の変形例に係るAD変換装置において用いるΔΣ変調型AD変換器16Aの構成を示すブロック図である。ナイキスト型AD変換器を構成する図3〜図7の量子化器16に代えて、図10のΔΣ変調型AD変換器16Aを用いてもよい。図10において、ΔΣ変調型AD変換器16Aは公知のAD変換器であって、量子化器60と、減算器61と、伝達関数1/(1−z−1)を有する積分器62と、DA変換器63と、遅延器64とを備えて構成される。なお、積分器62及び遅延器64はサンプリング信号Ssを用いて動作を行う。ΔΣ変調型AD変換器16Aを用いてAD変換装置を構成しても、上述のAD変換装置と同様の作用効果を有する。
以上の実施形態においては、サンプリング周波数fs=2n×fm(n=1)としているが、本発明はこれに限らず、n=2以上の自然数であってもよい。
以上詳述したように、本発明に係るAD変換装置によれば、量子化誤差を演算して、それをAD変換器のデジタル出力信号に加算することにより、上記量子化誤差が実質的にゼロとなるように量子化誤差の蓄積を抑圧して補償することができる。これにより、AD変換出力信号のSNRを従来例に比較して大幅に改善し、有効な信号帯域を大幅に拡大できる。
1,1A…差分増幅回路、
2,2A…変調回路、
3,3A,3B,3C,30…AD変換器(ADC)、
3D…AD変換回路、
4,4A…デジタル復調回路、
5…データクロック発生器、
6,7…動作クロック発生器、
10〜14…スイッチ、
15,31…サンプルホールド回路、
16,32…量子化器、
20,20A…演算増幅器、
41,44,51,54…DA変換器(DAC)、
42,45,52,55,61…減算器、
43,47,53,57…加算器、
46,56,64…遅延器、
60…量子化器、
62…積分器、
63…DA変換器。

Claims (6)

  1. 帰還容量を有し、アナログ入力信号を増幅してアナログ出力信号を出力する演算増幅器と、
    上記演算増幅器の入力端子の仮想接地点に接続され、所定の変調制御信号に基づいて、入力される1対のアナログ差動信号のうちの1つの入力信号を交互に選択するように切り替えて出力する変調手段とを備えた差分増幅回路を含むAD変換装置であって、
    上記差分増幅回路は、所定の入力レベル限定範囲でかつ上記変調制御信号のタイミングで上記仮想接地点の電位から開始するように、上記アナログ入力信号の互いに異なる極性の信号に交互に折り返して増幅し、
    上記AD変換装置は、
    上記演算増幅器からのアナログ出力信号をデジタル信号にAD変換し、当該AD変換時の量子化誤差を表す量子化誤差信号を発生して出力する第1のAD変換手段と、
    上記第1のAD変換手段からのデジタル信号を上記変調制御信号のタイミングで極性を反転しかつ仮想接地点にオフセットし、前のタイミングのデジタル信号の信号レベルに加算することにより、上記アナログ入力信号の信号レベルに対応したデジタル信号を復調するデジタル復調手段とを備えたAD変換装置において、
    上記量子化誤差信号をデジタル信号にAD変換する第2のAD変換手段と、
    上記第1のAD変換手段からのデジタル信号に上記第2のAD変換手段からのデジタル信号を加算することにより、上記量子化誤差が実質的にゼロとなるように補償して、上記加算結果信号をデジタル復調手段に出力する加算手段とを備えたことを特徴とするAD変換装置。
  2. 上記第1のAD変換手段は、
    上記AD変換されたデジタル信号をアナログ信号にDA変換するDA変換器と、
    上記演算増幅器からのアナログ出力信号から上記DA変換器からのアナログ信号を減算して、上記量子化誤差を示す量子化誤差信号を出力する減算器とを備えたことを特徴とする請求項1記載のAD変換装置。
  3. 帰還容量を有し、アナログ入力信号を増幅してアナログ出力信号を出力する演算増幅器と、
    上記演算増幅器の入力端子の仮想接地点に接続され、所定の変調制御信号に基づいて、入力される1対のアナログ差動信号のうちの1つの入力信号を交互に選択するように切り替えて出力する変調手段とを備えた差分増幅回路を含むAD変換装置であって、
    上記差分増幅回路は、所定の入力レベル限定範囲でかつ上記変調制御信号のタイミングで上記仮想接地点の電位から開始するように、上記アナログ入力信号の互いに異なる極性の信号に交互に折り返して増幅し、
    上記AD変換装置は、
    サンプルホールド回路及び量子化器を含み、上記演算増幅器からのアナログ出力信号をデジタル信号にAD変換するAD変換手段と、
    上記AD変換手段からのデジタル信号を上記変調制御信号のタイミングで極性を反転しかつ仮想接地点にオフセットし、前のタイミングのデジタル信号の信号レベルに加算することにより、上記アナログ入力信号の信号レベルに対応したデジタル信号を復調するデジタル復調手段とを備えたAD変換装置において、
    上記AD変換手段からのデジタル信号をアナログ信号にDA変換するDA変換手段と、
    上記サンプルホールド回路からのアナログ信号から、上記DA変換手段からのアナログ信号を減算して、上記AD変換手段の量子化誤差を示す減算結果信号を出力する減算手段と、
    上記減算手段からの減算結果信号を上記AD変換器のサンプリング信号のサンプリング周期に対応した時間だけ遅延して当該遅延信号を出力する遅延手段と、
    上記サンプルホールド回路の入力端又は出力端もしくは上記サンプルホールド回路内において、上記遅延手段からの遅延信号を上記サンプルホールド回路の信号と加算することにより、上記量子化誤差が実質的にゼロとなるように補償して上記量子化器に出力する加算手段とを備えたことを特徴とするAD変換装置。
  4. 上記AD変換器のサンプリング信号のサンプリング周期に対応した時間は、上記サンプリング信号のサンプリング周期であり、
    上記遅延手段は、上記減算結果信号を上記サンプリング信号のサンプリング周期だけ遅延して当該遅延信号を出力することを特徴とする請求項3記載のAD変換装置。
  5. 上記AD変換器のサンプリング信号のサンプリング周期に対応した時間は、上記サンプリング信号のサンプリング周期及び2倍のサンプリング周期を含み、上記遅延手段は、上記減算結果信号を上記サンプリング信号のサンプリング周期だけ遅延して第1の遅延信号を出力し、上記減算結果信号を上記サンプリング信号の2倍のサンプリング周期だけ遅延して第2の遅延信号を出力し、
    上記加算手段は、上記遅延手段からの第1の遅延信号及び第2の遅延信号を上記サンプルホールド回路の信号と加算することを特徴とする請求項3記載のAD変換装置。
  6. 上記差分増幅回路及び上記AD変換手段は全差動化回路で構成されたことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載のAD変換装置。
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