JP2012073390A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各色の現像装置においてトナー消費量がどのような組み合わせでばらついても、記録材上の最終的な各色のトナー像の濃度が正確に再現されて、色再現性の高い画像を出力できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像比率に基づいてトナー帯電量を算出し、そのトナー帯電量から転写電流を算出し、そのトナー帯電量と下流ステーションの転写電流から下流側の画像形成部における再転写効率を算出し、その再転写効率の変化を相殺するように上流側の画像形成部の現像装置における現像コントラストや露光装置のルックアップテーブルを変更して、上流側で形成されるトナー像のトナー載り量を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、中間転写体又は記録材に複数のトナー像を電気的に転写して重ね合わせる画像形成装置、詳しくは重ね合わせて記録材に転写されたそれぞれのトナー像のトナー載り量バランスの再現性を高める制御に関する。
中間転写体に沿って現像色が異なる複数の画像形成部を配置したタンデム型中間転写方式の画像形成装置が広く用いられている(特許文献1)。記録材搬送体に沿って現像色が異なる複数の画像形成部を配置したタンデム型記録材搬送方式の画像形成装置も実用化されている(特許文献2)。ロータリ現像装置等を用いて共通の感光ドラムに現像色を異ならせたトナー像を順次形成して中間転写体に転写して重ね合わせる1ドラム型の画像形成装置も実用化されている(特許文献3)。
これらの画像形成装置では、画像形成の開始に先立たせて、像担持体に形成されたトナー像を中間転写体等へ転写する際に転写部へ印加する電圧を自動設定して、種々の要因で変化するトナー像の転写効率の低下を阻止している(特許文献4)。
特開2000−352852号公報 特開平5−53405号公報 特開平5−188770号公報 特開2009−75440号公報 特開2001−42613号公報 特開2003−345075号公報
従来、転写部へ印加する電圧は、現像装置においてトナー帯電量が一定に保たれることを前提として、現像装置内のトナーのトナー帯電量とは無関係に、所定の電流が転写部に流れるように、定電流制御あるいは定電圧設定がされていた。しかし、近年、現像装置の小型化と毎分画像形成枚数(PPM)の増大が進んだ結果、現像装置内のトナーの平均滞在時間の変動が大きくなり、トナー帯電量が変化し易くなっている。そして、トナー帯電量が変化すると、転写部に印加して転写効率が極大となる電圧範囲がシフトするため(図10参照)、転写効率が低下して画像濃度の再現性を確保できなくなる。
そこで、いわゆるビデオカウント方式で1枚の画像形成ごとのトナー消費量を計算し、トナー帯電量の変化を推定する制御(特許文献5)と、転写部に印加する電圧を調整する制御(特許文献6)とを組み合わせることが提案された。この提案では、トナー使用量の多い画像形成が連続すると、補給される未帯電のトナーが増えて現像装置内のトナーのトナー帯電量が低下するため、転写部に印加する電圧を低く調整している。一方、トナー使用量の少ない画像形成が連続すると、現像装置内でトナーが撹拌され続けてトナー帯電量が過剰になるため、転写部に印加する電圧を高く調整している。
しかし、4色のトナー像を重ねてフルカラー画像を形成する画像形成装置において、このような制御を採用した場合、特定の画像を連続画像形成すると、他の画像の場合に比較して極端にカラーバランスが悪化することが判明した。最も上流側にイエローの画像形成部を配置している場合、イエローのトナー消費量の多い画像を連続画像形成すると、イエローの濃度が低過ぎる画像が出力されてしまった。
調査の結果、トナー消費量の多い現像装置で現像されたトナー像は、トナー消費量の少ない現像装置で現像されたトナー像に比較して、次のトナー像を転写する際に像担持体に再転写される割合が高まっていた。その結果、トナー消費量の多い色のトナー像が先行して中間転写体等に転写されるような画像では、トナー消費量の多い色のトナー像のトナー載り量が大幅に損なわれて、カラーバランスが悪化していた。
本発明は、各色の現像装置においてトナー消費量がどのような組み合わせでばらついても、記録材上の最終的な各色のトナー像の濃度が正確に再現されて、色再現性の高い画像を出力できる画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、中間転写体と、第1の像担持体に第1のトナー像を形成して、第1の転写部で前記中間転写体へ転写する第1の画像形成部と、第2の像担持体に第2のトナー像を形成して、第2の転写部で、前記第1のトナー像が転写された前記中間転写体へ転写する1つ以上の第2の画像形成部とを備えたものである。そして、前記第2のトナー像を前記中間転写体へ転写する際に前記第1のトナー像が前記第2の像担持体へ再転写される割合が増えるほど前記第1の像担持体に形成される前記第1のトナー像のトナー載り量が増えるように、前記第1の画像形成部を制御する制御手段を備える。
本発明の画像形成装置では、第2のトナー像の転写の際に第2の像担持体へ再転写(強抜け)して損なわれるトナー載り量を最初から見越して割り増ししたトナー載り量で第1のトナー像を形成する。
このため、第2のトナー像の転写の際に第2の像担持体へ再転写した後に、中間転写体に当初想定しただけのトナー載り量で第1のトナー像が残っている。このため、各色の現像装置においてトナー消費量がどのような組み合わせでばらついても、記録材上の最終的な各色のトナー像の濃度が正確に再現されて、色再現性が高い高品質の画像を出力できる。
画像形成装置の構成の説明図である。 現像装置の構成の説明図である。 トナーの摩擦帯電の説明図である。 画像形成装置の制御系のブロック図である。 転写電圧とトナー像の転写効率の関係の説明図である。 中間転写ベルト上のイエロートナー像の再転写現象の説明図である。 中間転写ベルト上のイエロートナー像の目減りの説明図である。 実施例1における画像形成装置の制御構成のブロック図である。 実施例1におけるトナー載り量制御のフローチャートである。 トナー帯電量とトナー像の転写効率との関係の説明図である。 トナー帯電量と適正転写電流の関係の説明図である。 トナー帯電量とトナー像の再転写効率の関係の説明図である。 トナー像の再転写ロスの演算方法の説明図である。 トナー載り量制御のタイムチャートである。 連続画像形成中の画像形成条件の変化の説明図である。 画像形成条件の変化に応じたトナー載り量制御の説明図である。 トナー帯電量を測定する制御のフローチャートである。 現像装置の起動後のトナー帯電量の変化の説明図である。 現像装置の停止後のトナー帯電量の変化の説明図である。 実施例3におけるトナー載り量制御のフローチャートである。 画像信号補正テーブルを用いたトナー載り量制御の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、その後の他のトナー像の転写時に再転写によって損なわれるトナー載り量を補うように最初のトナー像が形成される限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
従って、中間転写体を用いる画像形成装置のみならず、記録材搬送体を用いる画像形成装置でも実施できる。画像形成装置は、タンデム型/1ドラム型、モノクロ/透明/複数色/フルカラーの区別無く実施できる。
本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を付設して、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途の画像形成装置で実施できる。
なお、特許文献1〜3に示される画像形成装置の一般的な事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。
<画像形成装置>
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト9に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部PY、PM、PC、PKを配列したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
画像形成部PYでは、感光ドラム1Yにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト9に転写される。画像形成部PMでは、感光ドラム1Mにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト9に転写される。画像形成部PC、PKでは、それぞれ感光ドラム1C、1Kにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト9に転写される。
4色のトナー像を重ねて形成されたフルカラーのトナー像は、中間転写ベルト9の回転に伴って二次転写部T2へ搬送されて、記録材Pに二次転写される。記録材カセット90から取り出された記録材Pは、分離ローラ91によって1枚ずつに分離してレジストローラ92へ搬送される。レジストローラ92は、中間転写ベルト9のトナー像にタイミングを合わせて記録材Pを二次転写部T2へ送り出す。
二次転写部T2を通過してフルカラートナー像を二次転写された記録材Pは、定着装置8で加熱加圧を受けて表面に画像を定着され、その後、機体外へ排出される。
画像形成部PY、PM、PC、PKは、現像装置3Y、3M、3C、3Kで用いるトナーの色が異なる以外は、ほぼ同一に構成される。以下では、画像形成部PYについて説明し、画像形成部PM、PC、PKについては、画像形成部PYの構成部材に付した符号末尾のYをM、C、Kに読み替えて説明されるものとする。
画像形成部PYは、感光ドラム1Yの周囲に、コロナ帯電器2Y、露光装置6Y、現像装置3Y、一次転写ローラ4Y、ドラムクリーニング装置5Yを配置している。感光ドラム1Yは、アルミニウムシリンダの外周面に感光層が形成され、所定のプロセススピードで回転する。コロナ帯電器2Yは、感光ドラム1Yを一様な負極性の暗部電位VDに帯電させる。
コロナ帯電器2Yは、接地電位につながれたシールド部の内側に、高圧電圧が印加されるワイヤが張設されたスコロトロン帯電器であって、感光ドラム1Y側は、所望の電圧が印加されたグリッド部で覆われている。ワイヤに印加される電圧にも依存するが、感光ドラム1Yは、ほぼグリッド部に印加された電圧に帯電する。ワイヤには、帯電バイアス電源(図示せず)から、所定の帯電バイアスが印加される。グリッド部には、グリッドバイアス電源(図示せず)から、所定のグリッドバイアスが印加される。
露光装置(レーザスキャナ)6Yは、イエロー画像を展開した画像信号をON/OFF変調したレーザビームを、回転ミラーで走査して、帯電した感光ドラム1Yに画像の静電像を書き込む。現像装置3Yは、トナーとキャリアを含む現像剤を用いて感光ドラム1Yの静電像を現像して、トナー像を形成する。
一次転写ローラ4Yは、中間転写ベルト9の内側面を押圧して、感光ドラム1Yと中間転写ベルト9との間に一次転写部TYを形成する。一次転写ローラ4Yには、電源(15Y:図7)より、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の転写電圧(一次転写バイアス)が印加される。これにより、感光ドラム1Yに担持された負極性のトナー像が中間転写ベルト9へ一次転写される。
中間転写ベルト9は、駆動ローラ95、テンションローラ94、及び二次転写対向ローラ93に掛け渡して支持され、駆動ローラ95に駆動されて、矢印R2方向へ所定のプロセススピードで回転する。二次転写ローラ96は、二次転写対向ローラ93によって内側面を支持された中間転写ベルト9に圧接して二次転写部T2を形成する。
電源D2は、正極性の直流電圧を二次転写ローラ96に印加して、中間転写ベルト9上の負極性に帯電したフルカラートナー像を、これに重ね合わせて二次転写部T2を挟持搬送される記録材へ二次転写させる。
定着装置8は、加熱ヒータを備えた定着ローラと、定着ローラに圧接する加圧ローラとを有する。定着装置8は、対向するローラによる所定の加圧力と、熱源の加熱ヒータによる加熱とを加えて、記録材P上にフルカラートナー像を溶融固着させる。
ドラムクリーニング装置5Yは、感光ドラム1Yにクリーニングブレードを摺擦させて、中間転写ベルト9への転写を逃れて感光ドラム1Yに残った転写残トナーを回収する。ベルトクリーニング装置7は、中間転写ベルト9にクリーニングブレードを摺擦させて、記録材Pへの転写を逃れて中間転写ベルト9に残った転写残トナーを回収する。
<現像装置>
図2は現像装置の構成の説明図である。図3はトナーの摩擦帯電の説明図である。
図2に示すように、現像装置3Yの現像容器31には、非磁性のトナーと磁性体のキャリアとを含有する現像剤(二成分現像剤)が収容されている。現像容器31の内部は、長手方向の隔壁32によって現像室33と撹拌室34とに区画され、現像室33と撹拌室34とは長手方向の両端部で連通して現像剤の循環経路を構成する。現像室33内には、現像スクリュー301が配置され、撹拌室34内には撹拌スクリュー302が配置される。現像スクリュー301と撹拌スクリュー302とが長手方向の反対方向に現像剤を搬送することによって、現像剤が現像室33と撹拌室34とを行き来する。
撹拌室34の上方には、現像装置3Yに未帯電トナー100%の補給用現像剤を補給する現像剤補給装置40が設けられ、現像剤補給装置40には補給現像剤が収容されている。撹拌室34の上部には現像剤補給口35が設けられ、画像形成で消費されたトナー量に見合った量の補給用現像剤が、現像剤補給口35を経て撹拌室34内に落下補給される。
現像容器31内では、現像スクリュー301と撹拌スクリュー302とによって現像剤が撹拌されて、トナーとキャリアが相互に摩擦帯電することにより、トナーが所定のトナー帯電量を得る。図3に示すように、トナーとキャリアは、相互の摩擦によって電荷の授受を行なうことにより帯電する。相互に摩擦するトナーとキャリアの表面の仕事関数の差によって、物質間で電子が移動する。
感光ドラム1Yに対向する現像装置3Yの部位には開口部が形成され、開口部近傍に中空円筒状の現像スリーブ36が回転可能に組み込まれて、開口部から外部に突出している。現像電源14Yは、直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を現像スリーブ36に印加する。感光ドラム1Yに形成された静電像と直流電圧との電位差を現像コントラストVcontと呼ぶ。現像コントラストVcontに応じた量のトナーが静電像に付着して静電像が所定のトナー載り量のトナー像に現像される。
現像スリーブ36は、直径が20mmのものを用いている。現像スリーブ36は、SUS305ACのような、非磁性金属材料から形成され、現像スリーブ36の内部には磁界発生手段たるマグネットロール37が固定配置されている。
マグネットロール37は、現像スリーブ36のそれぞれの回転位相位置に所定の磁界を発生するように磁極が配置される。感光ドラム1と現像スリーブ36との対向部である現像領域の近傍には、現像磁極である磁極S1が配設される。磁極S1は、感光ドラム1Yと現像スリーブ36の対向位置よりもドラム回転方向5°上流になるように配設されている。
規制ブレード38は、現像スリーブ36上に担持された現像剤の層厚を規制する層厚規制部材である。規制ブレード38に対向した位置に、第1磁極である磁極N1が配設される。磁極N1と現像スリーブ36の対向間隔を通過する際の加圧力下で、トナーが現像剤中のキャリアや現像スリーブ36と摩擦して、トナーに電荷が追加される。
磁極N2、S2、N3は、現像剤を現像スリーブ36上に担持させながら搬送するための磁界を発生する。磁極S1は、現像スリーブ36と感光ドラム1Yとの間の現像部の近傍に磁界を形成させ、該磁界によって磁気ブラシを形成する。磁気ブラシが形成された現像部において、現像スリーブ36の回転とともに、感光ドラム1Yと磁気ブラシが接触して、感光ドラム1Y上の静電像が現像される。磁極S1で現像を終了した現像剤は、磁極N1と磁極N2により形成された反発磁界によって、現像スリーブ36上から剥ぎ取られ、現像室33に落下する。
<中間転写ベルト上のトナー像の再転写ロス>
電子写真方式の画像形成装置は、感光体上に形成された静電像をトナーで現像し、トナー像として可視化するものであって、出力画像の濃度を安定させるための様々な制御が組み込まれている。
特許文献3(特開平5−188770号公報)では、トナー帯電量の検出結果(実測又は推定)に基づいてトナーの摩擦帯電機構を作動させてトナー帯電量を強制的に所定の目標値に誘導している。これにより、連続画像形成や温度湿度の変化によって生じるトナー帯電量の低下を抑制して、一定のトナー帯電量を保持して、出力画像の濃度変化を阻止している。
特許文献5(特開2001−42613号公報)では、現像装置の標準トナー消費率と実際のトナー消費率とを比較演算して、現像装置内のトナーのトナー帯電量を推定演算している。そして、トナー帯電量の推定値に応じた現像コントラストを設定して、同一の静電像に形成されるトナー像のトナー載り量を一定に再現している。標準的トナー消費率の演算には、印字枚数、画像比率(ビデオカウント値)、および振動電圧の直流電圧の実測値が使用され、実際のトナー消費率の演算には、現像剤に占めるトナーの重量比であるトナー濃度(T/D比)の実測値が使用される。
特許文献6(特開2003−345075号公報)では、ビデオカウント値からトナー帯電量を推定演算し、トナー帯電量の推定結果に応じて像担持体から中間転写体へトナー像を転写する際に転写部に印加する電圧が設定される。トナー像のトナー帯電量に応じて、転写部に印加する電圧を最適化することで、転写抜けやトナー飛び散りのない画像を転写することができる。トナー帯電量Qt(μC/g)を算出し、メモリされているトナー帯電量Qtに対応した転写電流Itrの関係を示すQt:Itrテーブルを用いて転写電流Itrを設定して、転写効率をピーク値に誘導して転写後のトナー像のトナー載り量を一定とする。
電子写真方式では、静電像の現像に用いられるトナーは電荷を帯びている必要があり、同一静電像に対して同一トナー載り量のトナー像が現像されるためには、トナー載り量が一定に保持される必要がある。しかし、形成する画像の切り替わりや時間経過に伴うトナーのトナー帯電量の変動を無くすことは困難である。
また、感光ドラムに同一トナー載り量のトナー像が形成されたとしても、感光ドラムから中間転写ベルトへ転写する際の転写効率が変動すると、中間転写ベルト上のトナー像のトナー載り量が違ってくる。
さらに、中間転写ベルト上に、同一トナー載り量のトナー像を転写できたとしても、最終的に記録材に出力された画像において各色の濃度が一定に再現されているとは限らない。中間転写ベルトに対して複数の感光ドラムからトナー像を順次転写している場合、上流側の感光ドラムから中間転写ベルトへ転写された後に、下流側の感光ドラムへ再転写されて失われるトナー載り量を考慮する必要があるからである。
したがって、トナー帯電量の推定結果から感光ドラム上のトナー載り量を制御したり、転写電圧を制御して中間転写ベルトに転写されるトナー載り量を制御したりするだけでは、最終画像の各色濃度を一定に再現できない。下流側の画像形成部におけるトナー像の再転写性も考慮した制御を行う必要がある。
<トナー像の再転写性>
図4は画像形成装置の制御系のブロック図である。図5は転写電圧とトナー像の転写効率の関係の説明図である。図6は中間転写ベルト上のイエロートナー像の再転写現象の説明図である。図7は中間転写ベルト上のイエロートナー像の目減りの説明図である。
図4に示すように、転写電源15Yは、一次転写ローラ4Yに正極性の定電圧の転写電圧を印加して、感光ドラム1Y上の負極性のトナー像を中間転写ベルト9へ一次転写させる。制御部16は、画像形成に先立たせて一次転写部TYを流れる転写電流を測定し、転写電流が目標電流に一致するように、定電圧を設定する。制御部16は、その後も、画像間隔ごとに一次転写部TYを流れる電流値を測定し直して、電流値が目標電流から乖離しないように定電圧を修正する。
図5に示すように、画像形成部TMの一次転写ローラ4Mに印加する転写電圧Vに応じて、感光ドラム1Mから中間転写ベルト9へ転写されるトナー像の転写効率が変化する。このとき、転写電圧Vに応じて、中間転写ベルト9から感光ドラム1Mへ再転写されるイエロートナー像Yの再転写効率も変化している。トナー像の転写効率は、感光ドラム上の100%のトナー像が中間転写ベルトへ転写される割合を示している。イエロートナー像Yの再転写率は、中間転写ベルト9上の100%のトナー像(Q2:図4)から感光ドラム1Mへ移転する割合を示している。
図6に示すように、上流の画像形成部PYにおいて、感光ドラム1Yに形成されたイエロートナー像Q1は、一次転写ローラ4Yに印加される転写電圧によって中間転写ベルト9に一次転写される。転写残トナーQ2’が目減りしたトナー像Q2が中間転写ベルト9に一次転写される。
中間転写ベルト9のイエロートナー像Q2は、次の画像形成部PMの一次転写部TMを通過する際に、その一部Q3’が中間転写ベルト9から感光ドラム1Mへ移転して失われる。これがトナー像の再転写ロスである。
一般的に、転写電圧Vは、転写効率が十分に確保されるピーク領域に設定されるため、中間転写ベルト9上のトナー像に対して放電による電荷注入が発生して極性反転による再転写ロスが発生してしまうと考えられる。
図5に示すように、0Vから転写電圧Vを上げていくと、マゼンタトナー像Mの転写効率が高くなって破線位置Vmで最大になる手前でイエロートナー像の再転写ロスが始まっている。このため、マゼンタトナー像Mの転写効率のピーク(Vm)に転写電圧を設定すると、イエロートナー像の再転写ロスは5%以上となり、同様の再転写ロスが画像形成部PC、PKでも発生すると記録材P上に出力されるイエローの画像濃度が不足してしまう。
図7に示すように、再転写によって中間転写ベルト9上のトナーの載り量は下流にいくほど目減りする。感光ドラム1Yに形成されたトナー像Q1は、一次転写部TYで目減りして中間転写ベルト9上のトナー像Q2となる。トナー像Q2は、その後、一次転写部TM、TC、TKで段階的にトナー像Q3、Q4、Q5へ目減りして、最大でも最初のトナー像Q1の80%前後になってしまう。
一定のトナー載り量を持たせて感光ドラム1Yに形成されたトナー像Q1は、イエロートナーのトナー帯電量に応じて転写電圧が設定された一次転写部TYで転写工程を経て中間転写ベルト9上のトナー像Q2となる。次に、一次転写部TMで転写工程を経て、画像Q2は画像Q3となる。画像Q2は一次転写部TMの転写工程での再転写により一部が感光ドラム1Mに移動する。その再転写量は、画像Q2のトナー帯電量と一次転写部TMの転写電圧によって決まる。一次転写部TMでの転写電圧はマゼンタトナーのトナー帯電量によって転写効率がピークになるように決まるため、イエロートナーのトナー帯電量とは関係なく制御される。そのため、一次転写部TMでのイエロートナーの再転写量をコントロールできない。同様のことが画像形成部PC、PKでも発生するため、画像Q5は一定となることがない。
図5に示すように、イエロートナー像の再転写ロスが始まる以前の低い転写電圧Vm’を一次転写ローラ4Mに印加しておけば、イエロートナー像の再転写ロスは抑制される。しかし、画像形成部PMにおける肝心のマゼンタトナー像の転写効率が70%以下となって、記録材P上に出力されるマゼンタの画像濃度が不足してしまう。このため、従来は、画像形成部PY、PM、PC、PKにおいて、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの転写効率が最大となるように、転写電圧を定めていた。そして、下流側の画像形成部での再転写ロスを予め見込んで、感光ドラム1Y、1M、1Cに形成される各色のトナー像のトナー載り量を調整していた。
しかし、イエロートナーの消費量が多い画像形成が連続すると、イエロートナーのトナー帯電量が低下する。そして、このとき、画像形成部PM、PC、PKにおけるイエロートナーの再転写量が一段と増えて、イエローの画像濃度が不足することが判明した。
図5に示すように、イエロートナー像のトナー帯電量がマゼンタトナー像のトナー帯電量に比較して低い場合、曲線Y’で示すように、イエロートナー像が感光ドラム1Mへ移転する割合が大幅に増える。この現象は、トナー帯電量が低い場合には、一次転写部で、放電によって等しく電荷注入を受けた場合でも、トナーが極性反転に至る確率が高まるからと考えられている。
そこで、以下の実施例では、連続画像形成中、刻々のトナー消費量に基づいて感光ドラム1Y、1M、1Cの現像装置3Y、3M、3Cにおけるトナー帯電量の変化を推定している。そして、トナー帯電量が低下している場合には、その一次転写部TY、TM、TCで用いる転写電圧を低く設定して、その画像形成部PY、PM、PCで形成されたトナー像のトナーが一次転写時に極性反転する確率を低下させている。さらに、トナー帯電量が下流側の画像形成部よりも低下した画像形成部では、下流側の画像形成部での再転写ロスを多めに見積もって、トナー載り量を一段と割り増しするように、画像形成を行わせている。
<実施例1>
図8は実施例1における画像形成装置の制御構成のブロック図である。図9は実施例1におけるトナー載り量制御のフローチャートである。図10はトナー帯電量とトナー像の転写効率との関係の説明図である。図11はトナー帯電量と適正転写電流の関係の説明図である。
実施例1では、下流の画像形成部での再転写ロスを許容しつつ記録材上で所定のトナー載り量を確保できるように、上流側の画像形成部で、現像コントラストを補正してトナー載り量を割り増したトナー像を形成する。
図4に示すように、第1の画像形成部の一例である画像形成部PYは、第1の像担持体の一例である感光ドラム1Yに第1のトナー像を形成する。第2の画像形成部の一例である画像形成部PMは、第2の像担持体の一例である感光ドラム1Mに第2のトナー像を形成する。
制御手段の一例である制御部16は、第2のトナー像を中間転写ベルト9へ転写する際に第1のトナー像が感光ドラム1Mへ再転写される割合が増えるほど第1のトナー像のトナー載り量が増えるように画像形成部PYを制御する。
すなわち、制御部16は、第1の制御として、連続画像形成の過程で、画像形成部PYで第1のトナー像を現像したトナーのトナー帯電量が低くなるほど一次転写部TYに印加する電圧の絶対値が低くなるように画像形成部PYを制御する。具体的には、第1の画像形成部PYに補給されたトナー量が多くなるほど、一次転写部TYに印加する電圧の絶対値が低く設定される。
また、制御部16は、第2の制御として、連続画像形成の過程で、画像形成部PMで第2のトナー像を現像したトナーのトナー帯電量が低くなるほど一次転写部TMに印加する電圧の絶対値が低くなるように画像形成部PMを制御する。具体的には、第2の画像形成部PMに補給されたトナー量が多くなるほど、一次転写部TMに印加する電圧の絶対値が低く設定される。
そして、制御部16は、第3の制御として、一次転写部TMに印加される電圧の絶対値に比較して一次転写部TYに印加される電圧の絶対値が低くなるほど感光ドラム1Yに形成される第1のトナー像のトナー載り量が増えるように画像形成部PYを制御する。具体的には、第2の画像形成部PMに補給されたトナー量に比較して第1の画像形成部PYに補給されたトナー量が多くなるほど、感光ドラム1Yに形成されるイエロートナー像のトナー載り量が割り増しされる。
ただし、画像形成部PY(PM)に補給されるトナー量は、画像形成されるイエロー(マゼンタ)の画像データに基づいて連続画像形成の1枚ごとに現像に用いられたトナー量を推定演算して求められる。
現像剤担持体の一例である現像スリーブ36は、トナーとキャリアを含む現像剤を担持する。第1の画像形成部PYは、直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を現像スリーブ36に印加して感光ドラム1Yに形成された静電像をイエロートナー像に現像する。第3の制御では、静電像と振動電圧の直流電圧との差電位である現像コントラストを大きくすることによってイエロートナー像のトナー載り量を増す。
画像コントローラ10は、ホストコンピュータ等によってある特定の記述言語で記述されたプリントジョブの画像データを受信する。レーザドライバ17Yは、プリントジョブの画像データに対して、感光ドラム1Yに静電像を作成するために必要な信号処理を行なって、露光装置6Yのレーザ光源に電気信号を送信する。
レーザ光源は、電気信号を光信号に変換する。光信号は、高速度で回転するポリゴンモータに取り付けられたポリゴンミラー18Yにより走査され、反射ミラー19Yによって感光ドラム1Y表面に照射される。
印字率積算部11は、分版されたイエローの画像データを処理して、上記光信号の積算値に対応する画像比率の積算値(ビデオカウント)を制御部16へ通知する。
制御部16は、現像スリーブ36、現像スクリュー301、および撹拌スクリュー302を一体に回転駆動する現像駆動モータ13Yの駆動時間と非駆動時間をタイマー12を用いて算出している。
図8を参照して図9に示すように、制御部16は、画像形成がスタートすると、印字率積算部11を用いて、イエローの画像形成部PYの現像装置3Yのトナーのトナー帯電量を推定する(S2)。ここでは、例としてイエローの画像形成部PYを説明するが、他色の画像形成部PM、PC、PKも同様である。
制御部16は、印字積算部11が画像の1枚ごとに積算して求めたイエロー画像の画像比率(ビデオカウント処理結果)に基いて、現像装置3Yに対する画像の1枚ごとのトナー補給量を求める。制御部16は、画像の1枚ごとのトナー補給量の累積状態から、連続画像形成中の刻々のイエロートナーのトナー帯電量を推定演算する。
制御部16は、推定演算されたイエロートナーのトナー帯電量に応じて、一次転写ローラ4Yに印加する転写電流を決定する(S3)。制御部16は、転写電源15Yを制御して一次転写ローラ4Yに決定した転写電流を印加する。
制御部16は、各色トナーのトナー帯電量の推定演算を、画像形成部PM、PC、PKについても行なう(S4、S6、S8)。制御部16は、画像形成中、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー帯電量を求め、一次転写部TM、TC、TKにおいて各色のトナーが最高の転写効率で一次転写されるように、一次転写ローラ4M、4C、4Kに印加する転写電流を調整する(S5、S7、S9)。そして、制御部16は、転写電源15M、15C、15Kを制御して、一次転写ローラ4M、4C、4Kに転写電流を印加する。
図10に示すように、トナー帯電量と一次転写部における転写効率には密接な関係がある。図10中、一次転写ローラ4Yに印加する電流例として20、30、40μAを印加時のトナー帯電量と一次転写効率の関係を示している。実施例1では、トナー帯電量に符号が記載されていないが、特に説明がない限り、トナー帯電量は負の値であり、転写電流は正の値である。
トナー帯電量に対して少ない転写電流を印加すると、電流不足により転写効率が下がる。しかし、トナー帯電量に対して必要以上に転写電流を印加すると、トナーが反対極性に帯電してしまい、感光ドラム1Yに戻ってしまうため転写効率が下がる。また、トナー帯電量が高いと、感光ドラム1との鏡映力が大きくなるため、感光ドラム1Yとトナーの付着力が大きくなり、転写効率は下がる。
転写効率は、高いほど無駄なトナーが少なく望ましい。転写できなかったトナーに関しては、前述のようにクリーニングブレード5によって掻き取られて回収されて無駄になるためである。
したがって、トナー帯電量に応じて適宜一次転写ローラ4Yに印加する転写電流を最適化する。具体的には、図11のようなテーブルを予め用意しておき、トナー帯電量から転写電流を決定する。
例えば、ブラックトナーのトナー帯電量が23μC/gであれば、一次転写電流としては29μAとする。これを各色に対して行なう。そうすると、例えば、転写電流は、イエロートナーでは20μA、マゼンタトナーでは50μA、シアントナーでは40μA、ブラックトナーでは29μAのように異なった値となる。
次に、制御部16は、下流の画像形成部PM、PC、PKに設定される転写電流とイエロートナーのトナー帯電量の推定値から画像形成部PYの現像コントラスト(Vcont)を補正して記録材に形成される画像の濃度を合わせる(S10)。制御部16は、一次転写ローラ4M、4C、4Kに印加する転写電流とイエローのトナー帯電量からイエローの現像コントラストを算出し、現像電源14Yの出力する現像電圧を調整して所望の現像コントラストを設定する。
これにより、下流の画像形成部PM、PC、PKで転写電流が変化した場合に、イエロートナー像の感光ドラム1M、1C、1Kへの再転写量が変化することで、イエロー濃度が変化する場合にも適切に画像濃度を維持できる。
制御部16は、現像装置3M、3Cの現像コントラストの設定に関しても同様に、下流側の画像形成部の転写電流と各色のトナーのトナー帯電量とから各色の現像コントラストを設定する(S11、S12)。制御部16は、同様な操作を画像形成部PM、PC、PKについて行なうことで、下流の画像形成部PC、PKでの再転写を考慮した現像コントラスト(Vcont)を画像形成部PMに設定できる(S11)。制御部16は、同様な操作を画像形成部PC、PKについて行なうことで、下流の画像形成部PKでの再転写を考慮した現像コントラスト(Vcont)を画像形成部PCに設定できる(S12)。このようにして、記録材に形成された画像の各色の画像濃度を安定に保つことができる。
制御部16は、現像装置3Kについては、下流側に画像形成部が無く、再転写によってブラックのトナー載り量が損なわれることが無いため、現像コントラストの調整を行わない(S13)。
実施例1のトナー載り量制御によれば、上流側の画像形成部内の現像装置内のトナーのトナー帯電量を検出し、トナー帯電量に基づいて各色の一次転写部の転写電流を決定する。さらに、上流側の画像形成部内の現像装置内のトナー帯電量と下流側の画像形成部内の一次転写部への転写電流から、上流側の画像形成部内の感光ドラム上の画像信号に対するトナー載り量を制御する。これにより、下流側の一次転写部で発生する再転写効率の振れの影響を受けない各色の画像濃度を得ることが可能である。
<トナー載り量制御>
図12はトナー帯電量とトナー像の再転写効率の関係の説明図である。図13はトナー像の再転写ロスの演算方法の説明図である。図14はトナー載り量制御のタイムチャートである。図15は連続画像形成中の画像形成条件の変化の説明図である。図16は画像形成条件の変化に応じたトナー載り量制御の説明図である。
図12に示すように、イエロートナーのトナー帯電量と一次転写部TMにおける感光ドラム1Mへの再転写効率には密接な関係がある。図12中、一次転写ローラ4Mに印加する電流例として20、30、40μAを印加時の、画像形成部PYのトナー帯電量と一次転写部TMにおける再転写効率の関係を示している。
一次転写部TMにおけるイエロートナーの再転写効率は、一次転写ローラ4Mに印加する転写電流によって変化する。イエロートナーのトナー帯電量が低くて、一次転写ローラ4Mに印加する転写電流が大きい場合、一次転写部TMの転写工程でトナーが反対極性になる割合が増えて感光ドラム1Mに移転するイエロートナーが増えてしまう。
しかし、イエロートナーのトナー帯電量が高いと、感光ドラム1Mの鏡映力によって感光ドラム1Mへ移転する割合が高まって再転写効率が上がる。ここで、イエロートナーの再転写効率は、低いほどトナー消費効率が高くて望ましいが、一次転写部TMの転写電流は、画像形成部PMのマゼンタトナーのトナー帯電量で決まっているため、イエロートナー再転写効率を下げるために変更することはできない。
そのため、実施例1では、連続画像形成中の一次転写部TMにおけるイエロートナーの再転写効率の変化を算出し、その変化分だけ感光ドラム1Y上のトナー像の載り量を調整する。感光ドラム1Y上のトナー載り量を安定させるのではなく、一次転写部TM、TC、TKで再転写がされた後の中間転写ベルト9上のイエロートナー像のトナー載り量を所望の値に誘導する。これにより、イエロートナーのトナー帯電量が変化したり、画像形成部TM、TC、TKでの再転写効率が変化したりした場合でも、結果としてユーザーが得る記録材上の画像のイエロー濃度が安定する。
図13に示すように、制御部16は、トナー帯電量と再転写効率の関係を予め算出して準備しておき、それに基づいて再転写効率を算出する。図13のテーブルを使用して、イエロートナーの一次転写部TM、TC、TKにおける再転写効率をそれぞれ算出する。また、同様なテーブルを使用して、マゼンタトナーの一次転写部TC、TKにおける再転写効率、シアントナーの一次転写部TKにおける再転写効率をそれぞれ算出する。図13中、各曲線の添え字は一次転写部での転写電流である。例えば、イエロートナーのトナー帯電量が24μC/gであり、一次転写部TMの転写電流が25μAであったらならば、イエロートナー像の一次転写部TMにおける再転写効率は2%と算出される。
このとき、シアンの一次転写部TCの転写電流が42μAであると、イエロートナー像の一次転写部TCにおける再転写効率は2.4%である。さらに、ブラックの一次転写部TKの転写電流が13μAであると、イエロートナー像の一次転写部TKにおける再転写効率は1.6%である。
イエロートナー像に対する一次転写部TM、TC、TKの再転写効率はそれぞれ2%、2.4%、1.6%と算出されるので、全体の再転写効率は、次式(1)のように、3つの再転写効率の積で算出される。
イエロー再転写効率=1−{(1−マゼンタでの再転写)×(1−シアンでの再転写)×(1−ブラックでの再転写)}・・・式(1)
=1−{(1−0.02)×(1−0.024)×(1−0.016)}=0.0588
この例では、イエロートナー像は、5.88%のトナー載り量が損なわれるため、最初から5.88%だけトナー載り量を多めにするように、感光ドラム1Yにイエロートナー像を形成すればよい。トナー載り量を多めにする方法には様々な方法があるが、実施例1では、静電像をトナー像に現像する際の現像コントラストを上げる。
また、マゼンタトナー像に対する全体の再転写効率は、次式(2)のように、2つの再転写効率の積で算出される。
マゼンタ再転写効率=1−{(1−シアンでの再転写)×(1−ブラックでの再転写)}・・・式(2)
また、シアントナー像に対する全体の再転写効率は、次式(3)のように、ブラックでの再転写効率から算出される。
シアン再転写効率=1−{(1−ブラックでの再転写)}・・・式(3)
マゼンタトナー像、シアントナー像についても。最初から再転写ロスを見込んで割り増ししたトナー載り量でトナー像を形成しておくことで、記録材上の画像のマゼンタ濃度、シアン濃度が忠実に再現される。なお、ブラックの再転写は下流に他色の一次転写部が存在しないため発生しない。
図4を参照して図14に示すように、制御部16は、3枚連続にて画像形成を実行しつつ、再転写効率の変化に追従したトナー載り量制御を実行する。制御部16は、各色画像の画像データから各色トナーのトナー帯電量を算出し、トナー帯電量に応じて各色トナーの転写電流を決定する。
次に、各色トナーのトナー帯電量と下流の一次転写部の転写電流とから現像コントラストの補正値を算出する。画像形成時には、その現像コントラストにて画像形成を行なうが、色ごとに画像形成タイミングが異なる。そのため、現像コントラストの補正分は、算出された後にすぐ使用するのではなく、その画像データに応じた画像形成を行なう際に使用する。
すなわち、画像形成部PM、PC、PKについては、次の画像データによる現像コントラストの修正量が求まっていても直ちには適用せず、次の画像データに応じた次の画像形成のタイミングで適用する。
次に、図15に示すように、実施例1の制御を適用して連続画像形成を行い、画像比率を100枚毎に切り替えてトータルで400枚の画像形成を実行し、トナー帯電量、転写電流を測定した。図16に示すように、このときの再転写効率、現像コントラスト、および画像濃度の推移を調べた。
画像比率に基づいてトナー帯電量を算出し、そのトナー帯電量から転写電流を算出し、そのトナー帯電量と下流の画像形成部の転写電流から再転写効率を算出し、再転写効率の変化を補償するように現像コントラストを調整している。このような制御を行うことで、記録材に出力された画像濃度は、反射濃度として、従来の特にイエローでは0.30程度振れていたものが0.05の振れとなり、安定した画像を得ることができた。
<実施例2>
図17はトナー帯電量を測定する制御のフローチャートである。図18は現像装置の起動後のトナー帯電量の変化の説明図である。図19は現像装置の停止後のトナー帯電量の変化の説明図である。
図8を参照して図17に示すように、現像剤搬送部材の一例である現像スクリュー301および撹拌スクリュー302は、現像スリーブ36に担持させる現像剤を撹拌しつつ循環させてトナーとキャリアを摩擦帯電させる。制御部16は、現像スクリュー301および撹拌スクリュー302の起動後の回転時間が長いほど、一次転写部TYに印加する電圧の絶対値が高くなるように第1の画像形成部PYを制御する。
画像形成中、現像スリーブ36は常時駆動されており、画像形成装置100を使用していない時に現像スリーブ36は停止している。画像形成装置100の電源が切られているとき、現像スリーブ36は停止している。実施例2では、そのようなスリーブ回転時間とスリーブ休止時間とを積算して差し引きして、トナー帯電量を算出している。
制御部16は、現像コントラストを調整する際に必要な各色のトナーのトナー帯電量を推定演算する。制御部16は、タイマー12を用いて測定した現像装置3Yのパラメータを加味することで、イエロートナーのトナー帯電量を実施例1よりも精密に求めることができる。
制御部16は、画像情報を受信して画像形成を行なう際に、印字率積算部11により画像情報の画像信号積算値を求める(S41)。
制御部16は、前回のトナー帯電量の算出から現在までの現像スリーブ36の回転時間を、現像駆動モータ13YのON/OFFの累積時間をカウントするタイマー12Yの出力から算出する(S42)。
制御部16は、次式により、画像比率を算出する(S43)。
画像比率 = 画像信号積算値 / 現像駆動モータ回転時間・・・式(4)
制御部16は、前回のトナー帯電量算出から現在までのスリーブ休止時間を算出する(S44)。
図18に示すように、現像スリーブ36が回転している時間に応じて、トナー帯電量は、画像比率に応じたある値に収束する関係がある。トナーは、摩擦帯電により電荷を帯びるため、起動直後のトナー帯電量が0の場合、回転時間が長いほど摩擦帯電時間が増えてトナー帯電量が上昇する。そして、画像比率に応じてトナー補給がなされ、補給直後のトナーは未帯電のため、画像比率が高くてトナー補給量が多いほどトナー帯電量の収束値が低くなる傾向がある。
制御部16は、算出した画像比率から、現像駆動モータ13によって駆動された現像スリーブ36の回転時間とトナー帯電量の関係式を決定する(S45)。例えば、上記の式(1)によって画像比率が35%と計算された場合、図18中の関数aが選択される。
関数aと前回までのスリーブ回転時間とから現在算出されているトナー帯電量bが演算される。現在算出されているトナー帯電量bは、画像形成装置100の初期設置時には0とし、あとは、実施例2の制御に応じて適宜求まっていく。
制御部16は、現在算出されているトナー帯電量bとその後の現像スリーブ回転時間cとから暫定トナー帯電量dを算出する(S46)。暫定と呼ぶのは、現像スリーブ36の回転時間のみを考慮して求めたためで、本来考慮すべきである現像スリーブ36の休止時間によるトナー帯電量の低下要因を考慮していないためである。
制御部16は、暫定トナー帯電量dと現像スリーブ36の休止時間eとからトナー帯電量fを算出する(S47)。
図18に示すように、トナーは摩擦帯電により電荷を帯びるため、現像スリーブ36の回転が継続するほどトナー帯電量が増える。一方、図19に示すように、スリーブ休止中には、トナーの電荷は徐々に周囲の現像容器(31)等の抵抗に応じて逃げていくため、トナー帯電量は減少していく。
現像剤の抵抗や現像容器(31)の抵抗に応じてその傾き等は異なるが、一例として図19に関係を示している。このような特性は、温湿度によって大きく変わるため、温湿度のグループごとにこのような特性テーブルを持っておくと好適である。
図18の関数aによって求まった暫定トナー帯電量dとタイマー12Yがカウントしたスリーブ休止時間eとから、図19に示すように、トナー帯電量fを算出する(S48)。トナー帯電量fが、最新のトナー帯電量となる。これを1枚の画像形成毎に行なうことで、各色のトナーのトナー帯電量が、画像を1枚出力するごとに逐次算出される。
なお、実施例2でも、画像1枚ごとの画像比率に応じて現像装置3Yにトナー補給するため、トナー補給量から画像比率を算出しても良い。その場合には、上記の式(4)中で画像信号積算値の代りにトナー補給量を用いる。
<実施例3>
図20は実施例3におけるトナー載り量制御のフローチャートである。図21は画像信号補正テーブルを用いたトナー載り量制御の説明図である。
実施例3では、現像コントラストではなく、LUT(ルックアップテーブル、画像信号補正テーブル)を補正することにより、出力画像における各色濃度の振れを抑制している。
図8を参照して図20に示すように、画像形成スタートしたら、イエロートナーのトナー帯電量を検知する(S22)。次に、検知したトナー帯電量に応じて転写電流を決定する(S23)。それを他色の画像形成部PM、PC、PKについて同様に行なう(S24〜S29)。トナー帯電量の算出方法等は実施例1、2で説明したものと同様であるため説明を省略する。
次に、画像形成部PYのトナー帯電量の推定演算値と、下流の画像形成部PM、PC、PKの転写電流とからLUT(画像信号補正テーブル)を補正して、イエローの画像濃度を合わせる(S30)。それをマゼンタ、シアンの画像形成部PM、PCについて同様に行なう(S31、32)。これにより、下流のすべての画像形成部での再転写ロスを考慮したLUTを作成できるため、下流の画像形成部の転写電流が変化した場合に再転写量が変化することで画像濃度が変化する場合にも適切に対処して各色画像濃度を安定に保つ。
図21に示すように、LUT(画像信号補正テーブル)の変更を実行する。実施例1で示したように、イエローの再転写ロスが5.88%であったとすると、5.88%だけ画像信号を持ち上げるように変換する。図21中、点線はy=xのグラフであり未変換を示している。実線は、1/(1−0.0588)だけ持ち上げたグラフでありy=1.0625xのグラフである。マゼンタ、シアンのLUT(画像信号補正テーブル)についても同様に行うことで、全色の画像信号を変換することができる。このようにすることで、実施例1と同様に、再転写ロスを考慮した各色画像の濃度制御が行なえるため、安定した画像濃度が得られる。
<実施例4>
実施例1では、再転写効率0%を基準にして、0%に合うように制御する例を示したが、それに限るものではない。実施例4は、記録材上に多数の濃度階調のパッチ画像を形成したテストプリントを出力し、テストプリントのパッチ画像を濃度計やスキャナで読み取って、所望のパッチ濃度になるように露光装置のLUT(画像信号補正テーブル)を補正する。
記録材上のパッチ画像の濃度を実測して画像形成条件を補正する制御は、上述の再転写ロスに加えて、記録材に対する二次転写ロスや定着に伴う画像濃度変化の振れも補正できるため、調整の精度が高くなる。また、ユーザも記録材上のパッチ画像の濃度を実測して各色の濃度合わせを行なった直後の画像を基準とする場合が多い。
このため、記録材上のパッチ画像の濃度を実測して各色の濃度合わせをした際の再転写効率を基準とし、それ以降の再転写効率の振れを制御していくことも望ましい。
このようにすると、ユーザが基準とした画像に対して一定とする制御が可能である。例えば、記録材上のパッチ画像濃度を測定した際の再転写効率が2.3%であった時、その2.3%を基準とする。以降、例えば、2.8%に変化したとすると、(1−0.023)/(1−0.028)だけ、つまり、1.005倍のLUT(画像信号補正テーブル)を使用する。これにより、2.8%の再転写ロスが発生した場合でも、再転写ロスが2.3%時の画像に戻すことが可能である。
なお、同一の画像データに対してトナー載り量を変化させるための制御対象としては、上述した現像コントラスト、LUT(画像信号補正テーブル)には限られない。
例えば、各色の画像データを画像処理して濃度階調を割り増しした露光用の画像データを作成して用いてもよい。画像の濃度階調を割り増しするように、上流側の画像形成部で画像形成される画像データを補正してもよい。
また、現像コントラストを大きくする方法としては、レーザ光源の露光強度のアップ、露光スポット長さを長くする他、現像スリーブに印加する直流電圧とコロナ帯電器による感光ドラムの帯電電位の上昇でも代替できる。
また、トナー帯電量の検出方法としては、ビデオカウントによる画像比率の演算には限らない。画像1枚当たりの補給用現像剤の補給量、補給用現像剤の補給スクリューの回転角度からトナー帯電量を推定演算してもよい。
図2に示すように、トナー濃度センサ41を用いて現像剤に占めるトナーの重量比であるT/D比を測定している場合、測定されたT/D比からトナー帯電量を推定演算することも可能である。T/D比が通常の制御範囲よりも低くなる方向に変化した場合、トナー帯電量が正常値よりも低下していると考えられ、トナー載り量を一段と割り増すことで下流側の画像形成部における再転写ロスを補うことができる。
また、トナー帯電量は、微粒子帯電量測定装置や電位センサ等を用いて直接測定して、測定結果を現像コントラスト等の画像形成条件にフィードバックしてもよい。
以上で述べてきたように、実施例1〜4では、上流側の画像形成部でトナー帯電量が変化した場合や、下流側の画像形成部の転写電流(転写電圧)が高まって再転写ロスが増えた場合に、適切に対処できる。画像比率に基づいてトナー帯電量を算出し、そのトナー帯電量から転写電流を算出し、そのトナー帯電量と下流の画像形成部の転写電流から再転写効率を算出する。そして、再転写ロスの変化を補償するように、現像コントラストやLUTを制御することで、反射濃度が安定した出力画像を得ることができる。
<実施例5>
本発明は、1ドラム型のフルカラー画像形成装置でも実施できる。中間転写体と、像担持体に第1のトナー像を形成して転写部で中間転写体へ転写した後に、同じ像担持体に第2のトナー像を形成して、同じ転写部で、第1のトナー像が転写された中間転写体へ転写する。
第2のトナー像を中間転写体へ転写する際に第1のトナー像が第2の像担持体へ再転写される割合が増えるほど第1の像担持体に形成される第1のトナー像のトナー載り量が増えるように、画像形成部を制御する。
<実施例6>
本発明は、記録材搬送体を用いるタンデム型のフルカラー画像形成装置でも実施できる。この場合、第1の画像形成部は、第1の像担持体に第1のトナー像を形成して、第1の転写部で記録材搬送体に担持された記録材へ転写する。また、第2の画像形成部は、第2の像担持体に第2のトナー像を形成して、第2の転写部で、記録材搬送体に担持されて第1のトナー像が転写された記録材へ転写する。
第2のトナー像を記録材担持体に担持された記録材へ転写する際に、第1のトナー像が第2の像担持体へ再転写される割合が増えるほど第1の像担持体に形成される第1のトナー像のトナー載り量が増えるように、第1の画像形成部を制御する。これにより実施例1と同様な効果が得られる。
1Y、1M、1C、1K 感光ドラム
2Y、2M、2C、2K コロナ帯電器
3Y、3M、3C、3K 現像装置
4Y、4M、4C、4K 一次転写ローラ
5Y、5M、5C、5K ドラムクリーニング装置
6Y、6M、6C、6K 露光装置
7 ベルトクリーニング装置、8 定着装置
9 中間転写ベルト、10 画像コントローラ
11 印字率積算部、12 タイマー
13Y、13M、13C、13K 現像駆動モータ
14Y、14M、14C、14K 現像電源
15Y、15M、15C、15K 転写電源、16 制御部
17Y、17M、17C、17K レーザドライバ
36 現像スリーブ、TY、TM、TC、TK 一次転写部
P 記録材

Claims (9)

  1. 中間転写体と、
    第1の像担持体に第1のトナー像を形成して、第1の転写部で前記中間転写体へ転写する第1の画像形成部と、
    第2の像担持体に第2のトナー像を形成して、第2の転写部で、前記第1のトナー像が転写された前記中間転写体へ転写する1つ以上の第2の画像形成部と、を備えた画像形成装置において、
    前記第2のトナー像を前記中間転写体へ転写する際に前記第1のトナー像が前記第2の像担持体へ再転写される割合が増えるほど前記第1の像担持体に形成される前記第1のトナー像のトナー載り量が増えるように、前記第1の画像形成部を制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1の画像形成部で前記第1のトナー像を現像したトナーのトナー帯電量が低くなるほど前記第1の転写部に印加する電圧の絶対値が低くなるように前記第1の画像形成部を制御する第1の制御手段と、
    前記第2の画像形成部で前記第2のトナー像を現像したトナーのトナー帯電量が低くなるほど前記第2の転写部に印加する電圧の絶対値が低くなるように前記第2の画像形成部を制御する第2の制御手段と、
    前記第2の転写部に印加される電圧の絶対値に比較して前記第1の転写部に印加される電圧の絶対値が低くなるほど前記第1の像担持体に形成される前記第1のトナー像のトナー載り量が増えるように、前記第1の画像形成部を制御する第3の制御手段と、を含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の制御手段は、前記第1の画像形成部に補給されたトナー量が多くなるほど前記第1の転写部に印加する電圧の絶対値が低くなるように前記第1の画像形成部を制御し、
    前記第2の制御手段は、前記第2の画像形成部に補給されたトナー量が多くなるほど前記第2の転写部に印加する電圧の絶対値が低くなるように前記第2の画像形成部を制御し、
    前記第3の制御手段は、前記第2の画像形成部に補給されたトナー量に比較して前記第1の画像形成部に補給されたトナー量が多くなるほど前記第1の像担持体に形成される前記第1のトナー像のトナー載り量が増えるように、前記第1の画像形成部を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の制御手段、前記第2の制御手段、および前記第3の制御手段は、画像形成される画像データに基づいて連続画像形成の1枚ごとに前記現像に用いられたトナー量を推定演算して前記補給されたトナー量を求めることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の画像形成部は、トナーとキャリアを含む現像剤を現像剤担持体に担持させるとともに、直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を前記現像剤担持体に印加して、前記第1の像担持体に形成された静電像を前記第1のトナー像に現像し、
    前記第3の制御手段は、前記静電像と前記振動電圧の直流電圧との差電位である現像コントラストを大きくすることによって前記第1のトナー像のトナー載り量を増すことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記第3の制御手段は、画像の濃度階調を割り増しするように、前記第1の画像形成部で画像形成される画像データを補正することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 中間転写体と、
    像担持体に第1のトナー像を形成して転写部で前記中間転写体へ転写した後に、前記像担持体に第2のトナー像を形成して、前記転写部で、前記第1のトナー像が転写された前記中間転写体へ転写する画像形成部を備えた画像形成装置において、
    前記第2のトナー像を前記中間転写体へ転写する際に前記第1のトナー像が前記第2の像担持体へ再転写される割合が増えるほど前記像担持体に形成される前記第1のトナー像のトナー載り量が増えるように、前記画像形成部を制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 記録材搬送体と、
    第1の像担持体に第1のトナー像を形成して、第1の転写部で前記記録材搬送体に担持された記録材へ転写する第1の画像形成部と、
    第2の像担持体に第2のトナー像を形成して、第2の転写部で、前記記録材搬送体に担持されて前記第1のトナー像が転写された記録材へ転写する第2の画像形成部と、を備えた画像形成装置において、
    前記第2のトナー像を前記記録材担持体に担持された記録材へ転写する際に前記第1のトナー像が前記第2の像担持体へ再転写される割合が増えるほど前記第1の像担持体に形成される前記第1のトナー像のトナー載り量が増えるように、前記第1の画像形成部を制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記現像剤担持体に担持させる現像剤を撹拌しつつ循環させてトナーとキャリアを摩擦帯電させる現像剤搬送部材を有し、
    前記第3の制御手段は、前記現像剤搬送部材の起動後の回転時間が長いほど、前記第1の転写部に印加する電圧の絶対値が高くなるように前記第1の画像形成部を制御することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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