JP2012073298A - マイクロレンズアレイを使用した露光装置 - Google Patents

マイクロレンズアレイを使用した露光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012073298A
JP2012073298A JP2010216151A JP2010216151A JP2012073298A JP 2012073298 A JP2012073298 A JP 2012073298A JP 2010216151 A JP2010216151 A JP 2010216151A JP 2010216151 A JP2010216151 A JP 2010216151A JP 2012073298 A JP2012073298 A JP 2012073298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microlens array
microlens
support plate
substrate
exposure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010216151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5704527B2 (ja
Inventor
Michinobu Mizumura
通伸 水村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
V Technology Co Ltd
Original Assignee
V Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by V Technology Co Ltd filed Critical V Technology Co Ltd
Priority to JP2010216151A priority Critical patent/JP5704527B2/ja
Publication of JP2012073298A publication Critical patent/JP2012073298A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5704527B2 publication Critical patent/JP5704527B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)

Abstract

【課題】複数個のマイクロレンズアレイを使用する露光装置において、各マイクロレンズアレイの光軸を高精度で相互に一致させることができるマイクロレンズアレイを使用した露光装置を提供する。
【解決手段】複数個のマイクロレンズが2次元的に配置されて構成された複数個のマイクロレンズアレイ2が1個の支持板1に配置されている。3個の圧電素子3が支持板1の孔1aの周辺部に設置され、マイクロレンズアレイ2は3点で圧電素子3に支持されている。これにより、圧電素子3の印加電圧を調節してこれを変形させることにより、マイクロレンズアレイ2の光軸を調整する。
【選択図】図3

Description

本発明は、マイクロレンズを2次元的に配列した複数個のマイクロレンズアレイによりマスクパターンを基板上に露光するマイクロレンズアレイを使用した露光装置に関する。
薄膜トランジスタ液晶基板及びカラーフィルタ基板等は、ガラス基板上に形成されたレジスト膜等を、数回、重ね合わせ露光して、所定のパターンを形成する。この露光装置として、マイクロレンズを2次元的に配置したマイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置が提案されている(特許文献1)。このスキャン露光装置においては、複数個のマイクロレンズアレイを一方向に配列し、この配列方向に垂直の方向に基板及びマスクを、マイクロレンズアレイ及び露光光源に対して、相対的に移動させることにより、露光光がマスクをスキャンして、マスクの孔に形成された露光パターンを基板上に結像させる。
このマイクロレンズアレイを製造する場合、製造装置の制約により、製造できるマイクロレンズアレイの大きさには限界がある。このため、大型マスクを使用して、そのマスクパターンを基板上に露光する場合は、支持板上に複数枚のマイクロレンズアレイを並置して、これらの複数枚のマイクロレンズアレイにより1個のマスクに対応する露光処理を行う必要がある。
特開2007−3829
しかしながら、マイクロレンズアレイを並べた状態で支持する支持板の平坦度が低い場合には、各マイクロレンズアレイ相互間の面の方向が一致せず、各マイクロレンズアレイの光軸が相互にずれてしまうことがあった。そうすると、マスクパターンの露光位置が基板上の所定位置からずれてしまうことになり、露光精度が劣化するか、又は大面積の露光が困難になるという問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、複数個のマイクロレンズアレイを使用する露光装置において、マイクロレンズアレイを支持する支持板の平坦度が低い場合及び基板上の露光対象がずれている場合にも、各マイクロレンズアレイの光軸を高精度で相互に一致させることができるマイクロレンズアレイを使用した露光装置を提供することを目的とする。
本発明に係るマイクロレンズアレイを使用した露光装置は、
露光すべき基板の上方に配置され、複数個のマイクロレンズが2次元的に配置された複数個のマイクロレンズアレイと、
これらのマイクロレンズアレイが配置される支持板と、
この支持板上に少なくとも1個のマイクロレンズアレイについて設けられた圧電素子と、
を有し、
前記圧電素子は、それが設けられたマイクロレンズアレイ毎に少なくとも3個配置され、夫々その基端が前記支持板上に固定され、その先端が前記マイクロレンズアレイに固定されて、前記マイクロレンズアレイを少なくとも3点で支持するものであり、
前記圧電素子への印加電圧を調整することにより、前記各マイクロレンズアレイの光軸を調整可能であることを特徴とする。
このマイクロレンズアレイを使用した露光装置は、例えば、露光光源と、この露光光源からの露光光を露光パターンにより遮光するマスクとを有し、
前記マイクロレンズは、前記マスクの露光パターンの正立等倍像を前記基板上に投影するものである。
本発明によれば、マイクロレンズアレイを使用した露光装置において、前記マイクロレンズアレイは、少なくとも3点で圧電素子により支持されているので、この圧電素子に印加する電圧を調整することにより、圧電素子が変形し、支持板に対するマイクロレンズアレイの支持点を上昇又は下降させることができる。従って、1個のマイクロレンズアレイを支持する少なくとも3個の圧電素子の変形の程度を、印加電圧の調整により調整することにより、マイクロレンズアレイの光軸を調整することができる。
よって、全てのマイクロレンズアレイに圧電素子が配置されている場合は、全てのマイクロレンズアレイの光軸を調整することにより、全てのマイクロレンズアレイの相互間の光軸を一致させることができ、一部のマイクロレンズアレイに圧電素子が配置されている場合は、その圧電素子が配置されたマイクロレンズアレイの光軸を、圧電素子が配置されていないマイクロレンズアレイの光軸に一致させるように、圧電素子に対する印加電圧を調整することにより、全てのマイクロレンズアレイの相互間の光軸を一致させることができる。これにより、マイクロレンズアレイを支持する支持板の平坦度が低くても、また基板上の露光対象がずれている場合にも、複数個のマイクロレンズアレイの光軸を一致させることができ、大面積の基板に対する高精度の露光が可能となる。
本発明の実施形態に係る露光装置を示す模式的斜視図である。 本発明の実施形態に係る露光装置の1個のマイクロレンズアレイの部分を示す縦断面図である。 同じくその動作を示す縦断面図である。 マイクロレンズアレイとマスクとの関係を模式的に示す断面図である。 同じくその斜視図である、 1個のマイクロレンズの構造を示す図である。 (a)、(b)はマイクロレンズアレイの絞りを示す図である。 マイクロレンズの6角視野絞りの配置を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る露光装置を示す模式的斜視図、図2は同じくその1個のマイクロレンズアレイの部分を示す縦断面図、図3は同じくその動作を示す縦断面図である。本実施形態の露光装置は、支持板1に複数個のマイクロレンズアレイ2(2b、2c)が支持されて配列されており、このマイクロレンズアレイ2の上方には、支持板5に支持された1個のマスク6が配置されている。マイクロレンズアレイ2は、複数個のマイクロレンズ2aが2次元的に配置されている。このマスク6は、透明基板6aの下面に遮光膜としてのCr膜6bが形成されたものであり、このCr膜6bに形成された孔に、基板22に露光すべき露光パターンが形成されている。露光光源20から出射された露光光は、マスク6を透過し、そのマスク6のCr膜6bの孔に形成された露光パターンが、マイクロレンズアレイ2により基板22上に結像する。例えば、マイクロレンズアレイ2は露光装置に固定されており、マスク6と露光対象の基板22とが、マイクロレンズアレイ2に対して相対的にスキャン方向50に移動することにより、基板22の全域にマスク6の露光パターンが、マイクロレンズアレイ2を介して露光される。マイクロレンズアレイ2及び露光光源を、マスク6及び基板22に対して移動させることにより、基板を露光光でスキャンすることも可能である。
図1に示すように、マイクロレンズアレイ2は、支持板1に、マイクロレンズアレイ2b及びマイクロレンズアレイ2cの2列に分かれて配置されており、スキャン方向50に垂直の方向に列をなすように、またマイクロレンズアレイ2bとマイクロレンズアレイ2cとがスキャン方向50に相互にずれて配置されている。マイクロレンズアレイ2は、図2及び図3に示すように、支持板1に設けた孔1a内に嵌合して配置されており、各孔1aは各マイクロレンズアレイ2の外形に見合う大きさを有している。マイクロレンズアレイ2は、そのスキャン方向50に直交する方向については、隣接するマイクロレンズアレイ2同士(マイクロレンズアレイ2bとマイクロレンズアレイ2c)が相互に接近するように連なって配置されている。そして、このスキャン方向50に直交する方向に隣接するマイクロレンズアレイ2間の支持板1の部分は、極めて細く、また、マイクロレンズアレイ2におけるスキャン方向50に直交する方向の端部はこの端部のマイクロレンズ2aと端縁との間の間隔がマイクロレンズ2aの配列ピッチの1/2未満に短くなっている。このため、各マイクロレンズアレイ2は、図1に示すように、スキャン方向50に直交する方向に連なっていても、このスキャン方向50に直交する方向の全てのマイクロレンズアレイ2のマイクロレンズ2a間の間隔を同一にすることができる。即ち、マイクロレンズ2aのスキャン方向50に直交する方向のピッチは、全てのマイクロレンズアレイ2について一定である。スキャン方向50については、1個のマイクロレンズアレイ2が配置されており、そのマイクロレンズアレイ2内のマイクロレンズ2aのピッチは一定である。
なお、マイクロレンズアレイ2は、支持板1に対し、図5に示すように、スキャン方向50及びスキャン方向50に直交する方向の双方に相互に離隔するように配置することもできる。この場合は、スキャン方向50に見た場合に、マイクロレンズアレイ2をその端部同士が重なるように設けることができ、従って、スキャン方向50に直交する方向に関し、各マイクロレンズアレイ2の端部におけるマイクロレンズ2aと端縁との間隔をマイクロレンズ2aのピッチの1/2未満になるように、短くする必要がなく、各マイクロレンズアレイ2の端部の幅を十分大きくとることができる。また、支持板1の孔1aは、スキャン方向50に直交する方向の相互間隔を、図1に示すような短いものにする必要がなく、十分広くとることができる。なお、図1及び図5は、マイクロレンズアレイ2をスキャン方向50に直交する方向について、千鳥状に配置しているが、図1に示すように、マイクロレンズアレイ2が相互に近接している場合は、マイクロレンズアレイ2をスキャン方向50に一直線状に整列させて配置することも可能である。
図1に示す実施形態では、各マイクロレンズアレイ2bは、例えば、スキャン方向50に対向する2辺で、一方は2個の圧電素子3a,3bに支持され、他方は1個の圧電素子3cに支持されており、マイクロレンズアレイ2cは、例えば、スキャン方向50に対向する2辺で、一方は1個の圧電素子3dに支持され、他方は2個の圧電素子3e、3fに支持されている。
図2及び図3に示すように、支持板1におけるマイクロレンズアレイ2の配置位置には、前述のごとく、マイクロレンズアレイ2の形状に対応する形状の孔1aが形成されており、マイクロレンズアレイ2はこの孔1a内に嵌合されている。また、この孔1aの周囲は、支持板1の上面が切り欠かれて、段差1bが形成されており、この段落1bの低い部分、即ち、孔1aの周辺部分に、圧電素子3が配置されている。そして、マイクロレンズアレイ2はその上方部分に水平方向に張り出すフランジ部21が形成されており、このフランジ部21が、支持板1の孔1aの周囲部分の段差1bに位置する。
圧電素子3は、その基部31が支持板1の段差1bの低い部分に固定されており、その先端32がマイクロレンズアレイ2のフランジ部21の下面に固定されている。そして、圧電素子3は引出線4により適宜の制御装置(図示せず)に接続されており、圧電素子3は、この引出線4を介して制御装置から駆動電圧を供給されて、図3に示すように,変形する。即ち、図2においては、圧電素子3が変形していないので、マイクロレンズアレイ2の光軸は垂直(支持板1の表面に垂直)方向を向いているが、図3においては、図示の左側の圧電素子3がその先端32が上向くように変形しており、これにより、マイクロレンズアレイ2はその光軸が垂直方向に対し、傾斜する方向に向いている。このようにして、マイクロレンズアレイ2の光軸の方向を、圧電素子に対する印加電圧を調整することにより調整できるので、仮に、支持板1に平坦度が悪い箇所があり、その箇所に配置されたマイクロレンズアレイ2の光軸が基板に垂直ではない方向を向いている場合、圧電素子3に対する印加電圧を調整することにより、このマイクロレンズアレイ2の光軸を垂直方向にすることができる。なお、圧電素子3による支持点は、上述の3点に限らず、4点以上設けても良いことは勿論である。この場合、4点以上の圧電素子の変形量は、相互に規制する必要がある。
図6は各マイクロレンズアレイ2を構成する各マイクロレンズ2aの構造を示す模式図である。各マイクロレンズアレイ2の各マイクロレンズ2aは、例えば、4枚8レンズ構成であり、4枚のマイクロレンズアレイ2−1,2−2,2−3,2−4が積層された構造を有する。各マイクロレンズアレイ2−1等は2個のレンズから構成されている。これにより、露光光はマイクロレンズアレイ2−2とマイクロレンズアレイ2−3との間で一旦収束し、更にマイクロレンズアレイ2−4の下方の基板上で結像する。そして、マイクロレンズアレイ2−2とマイクロレンズアレイ2−3との間に6角視野絞り12が配置され、マイクロレンズアレイ2−3とマイクロレンズアレイ2−4との間に開口絞り11が配置されている。これらの6角視野絞り12及び開口絞り11はマイクロレンズ2a毎に設けられており、各マイクロレンズ2aについて基板上の露光領域を6角に整形している。6角視野絞り12は、例えば、図7(a)に示すように、マイクロレンズ2aのレンズ視野領域10の中に6角形状の開口として形成され、開口絞り11は、図7(b)に示すように、マイクロレンズ2aのレンズ視野領域10の中に円形の開口として形成されている。
図8は、各マイクロレンズアレイ2における各マイクロレンズ2aの配置態様を示す平面図である。この図8においては、マイクロレンズ2aの配置態様を、マイクロレンズ2aの6角視野絞り12の位置として示す。この図8に示すように、マイクロレンズ2aは、スキャン方向5について、順次、若干横方向にずれて配置されている。6角視野絞り12は、中央の矩形部分12aと、そのスキャン方向5に見て両側の三角形部分12b、12cとに分かれる。そして、図8に示すように、スキャン方向5に垂直の方向の各列に関し、スキャン方向5について3列の6角視野絞り12の列をみると、ある特定の1列目の6角視野絞り12の右側の三角形部分12cが、スキャン方向後方に隣接する2列目の6角視野絞り12の左側の三角形部分12bと重なり、1列目の6角絞り12の左側の三角形部分12bが、3列目の6角視野絞り12の右側の三角形部分12cと重なるように、これらのマイクロレンズ2aが配置されている。このようにして、スキャン方向5に関し、3列のマイクロレンズ2aが1セットとなって配置される。つまり、4列目のマイクロレンズ2aは、スキャン方向5に垂直の方向に関し、1列目のマイクロレンズ2aと同一位置に配置される。このとき、6角視野絞り12の6角形の各角部をスキャン方向5に結ぶ線分(図中、破線にて示す)が例えば0.03mmの等間隔であるとすると、3列の6角視野絞り12において、隣接する2列の6角視野絞り12の三角形部分12bの面積と三角形部分12cの面積とを加算すると、このスキャン方向5に重なる2個の三角形部分12b、12cの合計面積は、中央の矩形部分12aの面積と同一になる。このため、基板1が3列のマイクロレンズ2aのスキャンを受けると、このスキャン方向5に垂直の方向に関し、その全域で均一な光量の露光を受けたことになる。従って、各マイクロレンズアレイ2は、スキャン方向5に関し、3の整数倍の列のマイクロレンズ2aが配置されており、これにより、基板は、1回のスキャンによりその全域で均一な光量の露光を受けることになる。なお、6角視野絞り12の6角形の各角部をスキャン方向5に結ぶ線分(図中、破線にて示す)は、必ずしも等間隔である必要はない。例えば、6角視野絞り12の中央の矩形部分12aの幅が、三角形部分12b、12cの高さと異なっていても良い。
次に、このように構成された露光装置の動作について説明する。複数個のマイクロレンズアレイ2を支持板1に設置する。このとき、図2に示すように、各マイクロレンズアレイ2を例えばスキャン方向50に対向する2辺で、夫々2個の圧電素子3と1個の圧電素子3とで支持する。そして、マスク6を介して露光光を複数個のマイクロレンズアレイ2に入射させ、露光パターンを基板22上に結像させ、基板上の露光後のパターンをカメラ又は顕微鏡等の手段により観察する。そして、支持板1の歪みがあるような場合で、特定のマイクロレンズアレイ2の露光像が所定の位置からずれていて、光軸が所定の方向(例えば,垂直方向)からずれている場合は、その特定のマイクロレンズアレイ2を支持している圧電素子3の印加電圧を調整して、その特定のマイクロレンズアレイ2の光軸を正しい方向に調整する。このとき、マイクロレンズアレイ2は3点で圧電素子3に支持されており、この3点の位置を夫々圧電素子3により相対的に調節することにより、マイクロレンズアレイ2を任意の方向に向かせることができる。よって、マイクロレンズアレイ2の光軸を任意の方向に調節することができる。このようにして、支持板1に配置されたマイクロレンズアレイ2の光軸の方向を、支持板1の平坦度等の歪み要因に拘わらず、全てのマイクロレンズアレイ2について同一方向に調整することができ、剛性が高くで平坦度が高いが、重量が重い支持板を使用しなくても、即ち、軽量の支持板を使用しても、複数のマイクロレンズアレイ2を組み合わせて大面積の基板を大面積のマスクにより、一度の処理で露光することができる。このマイクロレンズアレイの光軸の調整は、基板上の露光対象がずれている場合に、そのずれを吸収する際にも有効である。
なお、圧電素子によるマイクロレンズアレイ2の光軸の調整は、必ずしも、全てのマイクロレンズアレイに対して行う必要はなく、一部のマイクロレンズアレイ2に圧電素子3を設け、この圧電素子3を設けて光軸の調整が可能なマイクロレンズアレイ2について、支持板1に固定されたマイクロレンズアレイ2の光軸に一致するように、圧電素子3の印加電圧を調節して光軸を調整しても良い。
また、図2及び図3に示す実施形態においては、マイクロレンズアレイ2のフランジ部21の下面を圧電素子3の先端32で支持することにより、マイクロレンズアレイ2のフランジ部21を持ち上げる高さを調節することにより、マイクロレンズアレイ2の光軸を調整している。しかし、支持板1の孔1aの側面とマイクロレンズアレイ2の側面との間の間隙を大きくとり、フランジ部21よりも孔1aの大きさを大きくすることにより、圧電素子3の先端32が基部31よりも下方になるように圧電素子3が変形できるようにすることにより、マイクロレンズアレイ2のフランジ部21の支持点を下降させることもできる。これにより、マイクロレンズアレイ2の光軸の調整の自由度がより一層高まる。
更に、図2及び図3の実施形態では、マイクロレンズアレイ2のフランジ部21の各支持点に1個の圧電素子3が設定されているが、この圧電素子3を、各支持点につき、上下に重なるように2個設け、この2個の圧電素子で、その支持点のフランジ部21を上下から挟み込むように固定することもできる。つまり、フランジ部21を上面及び下面の双方で2個の圧電素子3に固定する。そして、マイクロレンズアレイ2における対向する2辺の圧電素子3について、いずれもマイクロレンズアレイ2の中央部が盛り上がる方向又は中央部が降下する方向に変形させることにより、マイクロレンズアレイ2を平面ではなく、湾曲させることができる。例えば、マイクロレンズアレイ2における対向する2辺に配置された各圧電素子2の先端32を、いずれも上方に盛り上がる方向に変形させると、マイクロレンズアレイ2の中央部が端部よりも盛り上がるように変形し、マイクロレンズアレイ2は上に凸の状態に湾曲する。これにより、そのマイクロレンズアレイ2における各マイクロレンズ2aの光軸の間隔を基板上でより小さくすることができる。逆に、マイクロレンズアレイ2における対向する2辺に配置された各圧電素子3の先端32を、いずれも下降する方向に変形させると、マイクロレンズアレイ2の中央部が端部よりも下降するように変形し、マイクロレンズアレイ2は下に凸の状態に湾曲する。これにより、そのマイクロレンズアレイ2における各マイクロレンズ2aの光軸の間隔を基板上でより大きくすることができる。このように、マイクロレンズアレイ2を湾曲させることにより、基板上における露光位置の間隔を大きくしたり、小さくしたりすることができ、露光装置の集束レンズの倍率を変更することを同様の処理を行うことができる。マイクロレンズ2aは、前述のごとく、正立等倍増を結像させるので、倍率の変更はできない。このため、上述のごとく、マイクロレンズアレイ2を湾曲させることにより、擬似的に倍率を変更することができることは、極めて有益である。
以上のようにして、マイクロレンズアレイ2の光軸調整が終了した後、基板22がマイクロレンズアレイ2の下方に搬入されてくる。そして、基板22及びマスク6をスキャン方向50に移動させつつ、露光光源20から出射された露光光をマスク6に向けて照射することにより、マイクロレンズアレイ2とマスク6とがスキャン方向に相対的にスキャンされたことになり、大面積の基板22上に大面積のマスク6の全域に形成された露光パターンが、一度のスキャンで、高精度で露光処理される。
1、5:支持板
2、2b、2c:マイクロレンズアレイ
2a:マイクロレンズ
2−1〜2−4:(構成)マイクロレンズアレイ
3:圧電素子
6:マスク
6a:透明基板
6b:Cr膜
11:開口絞り
12:6角視野絞り
12a:矩形部分
12b、12c:三角形部分
20:露光光源
50:スキャン方向

Claims (2)

  1. 露光すべき基板の上方に配置され、複数個のマイクロレンズが2次元的に配置された複数個のマイクロレンズアレイと、
    これらのマイクロレンズアレイが配置される支持板と、
    この支持板上に少なくとも1個のマイクロレンズアレイについて設けられた圧電素子と、
    を有し、
    前記圧電素子は、それが設けられたマイクロレンズアレイ毎に少なくとも3個配置され、夫々その基端が前記支持板上に固定され、その先端が前記マイクロレンズアレイに固定されて、前記マイクロレンズアレイを少なくとも3点で支持するものであり、
    前記圧電素子への印加電圧を調整することにより、前記各マイクロレンズアレイの光軸を調整可能であることを特徴とするマイクロレンズアレイを使用した露光装置。
  2. 露光光源と、
    この露光光源からの露光光を露光パターンにより遮光するマスクとを有し、
    前記マイクロレンズは、前記マスクの露光パターンの正立等倍像を前記基板上に投影することを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズアレイを使用した露光装置。
JP2010216151A 2010-09-27 2010-09-27 マイクロレンズアレイを使用した露光装置 Expired - Fee Related JP5704527B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010216151A JP5704527B2 (ja) 2010-09-27 2010-09-27 マイクロレンズアレイを使用した露光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010216151A JP5704527B2 (ja) 2010-09-27 2010-09-27 マイクロレンズアレイを使用した露光装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012073298A true JP2012073298A (ja) 2012-04-12
JP5704527B2 JP5704527B2 (ja) 2015-04-22

Family

ID=46169561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010216151A Expired - Fee Related JP5704527B2 (ja) 2010-09-27 2010-09-27 マイクロレンズアレイを使用した露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5704527B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017020822A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 富士フイルム株式会社 撮像装置および方法
JP2021012309A (ja) * 2019-07-08 2021-02-04 株式会社Screenホールディングス 描画装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09244255A (ja) * 1996-03-13 1997-09-19 Nikon Corp 液晶用露光装置
JPH09320952A (ja) * 1996-05-29 1997-12-12 Nikon Corp 露光装置
JP2001338866A (ja) * 2000-05-30 2001-12-07 Nikon Corp 露光装置、デバイスの製造方法および露光装置における精度測定方法
JP2006191060A (ja) * 2004-12-28 2006-07-20 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置およびデバイス製造方法
WO2008090801A1 (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Tokyo Denki University 投影露光装置および投影露光方法
JP2008292916A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Fujifilm Corp 画像露光装置及びマイクロレンズユニット並びにその製造方法
JP2009277900A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 V Technology Co Ltd 露光装置及びフォトマスク

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09244255A (ja) * 1996-03-13 1997-09-19 Nikon Corp 液晶用露光装置
JPH09320952A (ja) * 1996-05-29 1997-12-12 Nikon Corp 露光装置
JP2001338866A (ja) * 2000-05-30 2001-12-07 Nikon Corp 露光装置、デバイスの製造方法および露光装置における精度測定方法
JP2006191060A (ja) * 2004-12-28 2006-07-20 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置およびデバイス製造方法
WO2008090801A1 (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Tokyo Denki University 投影露光装置および投影露光方法
JP2008292916A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Fujifilm Corp 画像露光装置及びマイクロレンズユニット並びにその製造方法
JP2009277900A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 V Technology Co Ltd 露光装置及びフォトマスク

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017020822A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 富士フイルム株式会社 撮像装置および方法
JP2021012309A (ja) * 2019-07-08 2021-02-04 株式会社Screenホールディングス 描画装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5704527B2 (ja) 2015-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5704525B2 (ja) マイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置
JP6023952B2 (ja) マイクロレンズアレイ及びそれを使用したスキャン露光装置
TWI546630B (zh) 使用微透鏡陣列之掃描曝光裝置
JP5515120B2 (ja) マイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置
US20090284837A1 (en) Method and apparatus providing uniform separation of lens wafer and structure bonded thereto
KR101884045B1 (ko) 마이크로렌즈 어레이 및 그것을 사용한 스캔 노광 장치
JP5704527B2 (ja) マイクロレンズアレイを使用した露光装置
JP5825470B2 (ja) 露光装置及び遮光板
JP5853343B2 (ja) マイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置
KR101949389B1 (ko) 마스크리스 노광장치를 이용한 패턴 형성 방법
JP3191464B2 (ja) 画像表示装置及び画像表示装置用のマイクロレンズアレイ
JP2013054315A (ja) 露光装置
JP5953038B2 (ja) マイクロレンズアレイの焦点距離測定装置及び方法
JP2013120296A (ja) マイクロレンズアレイの貼り合わせ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140610

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5704527

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees