JP2012070570A - 電力変換装置 - Google Patents

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康平 伊藤
Tatsuya Kondo
竜哉 近藤
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Abstract

【課題】本発明は、電力変換装置に係り、電力変換装置を構成する各構成部品を冷却するための冷却効果を向上させることにある。
【解決手段】それぞれスイッチング素子を有し、互いに離間して配置された2つのパワーモジュールと、2つのパワーモジュールに電気的に接続される昇圧後平滑用コンデンサと、スイッチング素子の駆動を制御する制御基板と、2つのパワーモジュールに対応して延び、それぞれ冷却流体が流れる2つの冷却通路と、を備え、昇圧後平滑用コンデンサ及び制御基板をそれぞれ、冷却通路に面するように配置し、制御基板を、パワーモジュールとの間で冷却通路を挟むように配置すると共に、昇圧後平滑用コンデンサを、冷却通路と冷却通路との間に配置する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電力変換装置に係り、特に、電力変換を行うインバータ装置や昇圧又は降圧コンバータ装置などの電力変換装置に関する。
従来、ハイブリッド自動車や電気自動車等に用いられるインバータ装置としての電力変換装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この電力変換装置は、複数のスイッチング素子を有するパワーモジュールと、パワーモジュールに電気的に接続されるリアクトル及び平滑用コンデンサと、パワーモジュール内のスイッチング素子の駆動を制御する制御基板と、を備えている。リアクトル及び平滑用コンデンサは平板形状の冷却プレートの一方の面側に配置され、一方、パワーモジュールはその冷却プレートの他方の面側に配置されている。また、制御基板は、冷却プレートの他方の面側でパワーモジュールの上方に配置されている。
特開2007−89258号公報
しかしながら、上記した特許文献1記載の技術では、パワーモジュール内のスイッチング素子の駆動を制御する制御基板が冷却プレートに隣接しておらず、その制御基板と冷却プレートとの間にパワーモジュールが介在しているので、制御基板を効果的に冷却することができない。このため、上記した特許文献1記載の技術では、電力変換装置内の各部品の耐熱性を向上させることが必要であり、この点、電力変換装置が大型化し或いはその製造コストが増大するおそれがある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、コンパクト化を図りつつ冷却効果を向上させた電力変換装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、それぞれスイッチング素子を有し、互いに離間して配置された第1及び第2のパワーモジュールと、前記第1及び第2のパワーモジュールに電気的に接続される受動素子と、前記スイッチング素子の駆動を制御する制御基板と、前記第1及び第2のパワーモジュールに対応して延び、それぞれ冷却流体が流れる第1及び第2の冷却通路と、を備え、前記受動素子及び前記制御基板はそれぞれ、前記冷却通路に面するように配置され、前記制御基板は、前記第1のパワーモジュールとの間で前記第1の冷却通路を挟みかつ前記第2のパワーモジュールとの間で前記第2の冷却通路を挟むように配置されていると共に、前記受動素子は、前記第1の冷却通路と前記第2の冷却通路との間に配置されている電力変換装置により達成される。
本発明によれば、電力変換装置のコンパクト化を図りつつその電力変換装置を構成する各構成部品の冷却効果を向上させることができる。
本発明の一実施例である電力変換装置を備えるシステムの回路構成図である。 本実施例の電力変換装置の上面図である。 本実施例の電力変換装置を図2に示すIII−IIIで切断した際の断面図である。
本発明の実施の形態である電力変換装置は、それぞれスイッチング素子を有し、互いに離間して配置された第1及び第2のパワーモジュールと、前記第1及び第2のパワーモジュールに電気的に接続される受動素子と、前記スイッチング素子の駆動を制御する制御基板と、前記第1及び第2のパワーモジュールに対応して延び、それぞれ冷却流体が流れる第1及び第2の冷却通路と、を備え、前記受動素子及び前記制御基板はそれぞれ、前記冷却通路に面するように配置され、前記制御基板は、前記第1のパワーモジュールとの間で前記第1の冷却通路を挟みかつ前記第2のパワーモジュールとの間で前記第2の冷却通路を挟むように配置されていると共に、前記受動素子は、前記第1の冷却通路と前記第2の冷却通路との間に配置されている電力変換装置である。
この態様の発明において、第1及び第2のパワーモジュール、受動素子、並びに制御基板はそれぞれ、第1及び第2の冷却通路に面する。このため、第1及び第2のパワーモジュール、受動素子、並びに制御基板のすべてを、冷却通路内を流れる冷却流体により冷却することが可能である。また、制御基板は、第1のパワーモジュールとの間で第1の冷却通路を挟みかつ第2のパワーモジュールとの間で第2の冷却通路を挟む。このため、パワーモジュールで発生する輻射熱や伝達熱が冷却流体との熱交換により吸収されることでその熱が制御基板に伝達され難くなると共に、制御基板がパワーモジュールで発生する電磁ノイズの影響を受け難くなる。この場合には、パワーモジュール及び制御基板の双方を効果的に冷却することができると共に、制御基板を電磁ノイズから保護するための専用部品を設けることは不要である。また、受動素子は、第1の冷却通路と第2の冷却通路との間に配置される。このため、受動素子が冷却され易くなる。従って、本発明によれば、電力変換装置のコンパクト化を図りつつその電力変換装置を構成する各構成部品の冷却効果を向上させることができる。
尚、上記した電力変換装置において、前記第1及び第2のパワーモジュールはそれぞれ、前記受動素子に、前記制御基板が設けられた側とは反対側で配策された高圧配線を介して電気的に接続されていることとしてもよい。
この態様の発明において、パワーモジュールは、受動素子に、制御基板が設けられた側とは反対側で配策された高圧配線を介して電気的に接続されている。このため、パワーモジュールと受動素子とを繋ぐ高圧配線の線長が長くなるのを抑制することができ、パワーモジュールと受動素子との間のインダクタンスを低減することができる。従って、本発明によれば、更に、パワーモジュール及び受動素子の耐電圧を下げることができるので、装置のコンパクト化及び低コスト化を図ることができる。
また、上記した電力変換装置において、前記受動素子は、前記制御基板上で前記第1の冷却通路及び前記第1のパワーモジュールの双方に対向しかつ前記第2の冷却通路及び前記第2のパワーモジュールの双方に対向することができる高さを有するように形成されていることとしてもよい。
この態様の発明において、受動素子は、制御基板上で冷却通路及びパワーモジュールの双方に対向している。すなわち、制御基板上で、受動素子の高さと、冷却通路及びパワーモジュールの全高と、は略同じである。このため、パワーモジュールと受動素子とを繋ぐ高圧配線の線長を最短なものとすることができ、パワーモジュールと受動素子との間のインダクタンスを最小なものとすることができると共に、制御基板上における空間のデッドスペースを削減することができる。従って、本発明によれば、更に、装置のコンパクト化及び低コスト化を図ることができる。
尚、上記した電力変換装置において、前記第1及び第2の冷却通路は、互いに平行に延びていることが好ましい。
この態様の発明によれば、第1の冷却通路と第2の冷却通路との間に挟まれる受動素子を効果的に冷却することができる。
また、上記した電力変換装置において、前記受動素子は、平滑用コンデンサ又はリアクトルであることとしてもよい。
この態様の発明によれば、作動により高温となる平滑用コンデンサ又はリアクトルを冷却し易くすることができる。
以下、図面を用いて、本発明に係る電力変換装置の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施例である電力変換装置10を備えるシステムの回路構成図を示す。図2は、本実施例の電力変換装置10の上面図を示す。また、図3は、本実施例の電力変換装置10を図2に示すIII−IIIで切断した際の断面図を示す。
本実施例の電力変換装置10は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車等に搭載されている。電力変換装置10は、図1に示す如く、バッテリBTとモータジェネレータMGとの間で電力変換を行う装置であって、バッテリBTの電圧を昇圧して交流電圧に変換した後にモータジェネレータMGに供給し、また、モータジェネレータMGにより発電して得た交流電圧を直流電圧に変換して降圧した後にバッテリBTに供給するための装置である。
電力変換装置10は、IGBTなどのスイッチング素子を有するパワーモジュール12を備えている。上記したモータジェネレータMGは、三相交流モータジェネレータである。パワーモジュール12は、モータジェネレータMGの各相に対応する三組のスイッチング素子Qa1,Qb1,Qa2,Qb2,Qa3,Qb3を有している。
スイッチング素子Qa1,Qb1にはダイオードDa1,Db1が、スイッチング素子Qa2,Qb2にはダイオードDa2,Db2が、また、スイッチング素子Qa3,Qb3にはダイオードDa3,Db3が、それぞれ並列接続されている。スイッチング素子Qa1及びダイオードDa1の一端、スイッチング素子Qa2及びダイオードDa2の一端、及びスイッチング素子Qa3及びダイオードDa3の一端には、正極端子Tpが接続されている。一方、スイッチング素子Qb1及びダイオードDb1の一端、スイッチング素子Qb2及びダイオードDb2の一端、及びスイッチング素子Qb3及びダイオードDb3の一端には、負極端子Tnが接続されている。また、スイッチング素子Qa1及びダイオードDa1の他端並びにスイッチング素子Qb1及びダイオードDb1の他端には、モータジェネレータMGのU相が接続されている。スイッチング素子Qa2及びダイオードDa2の他端並びにスイッチング素子Qb2及びダイオードDb2の他端には、モータジェネレータMGのV相が接続されている。スイッチング素子Qa3及びダイオードDa3の他端並びにスイッチング素子Qb3及びダイオードDb3の他端には、モータジェネレータMGのW相が接続されている。
スイッチング素子Qa1,Qb1は、U相に流れる電流を生成すべくスイッチング駆動される。スイッチング素子Qa2,Qb2は、V相に流れる電流を生成すべくスイッチング駆動される。また、スイッチング素子Qa3,Qb3は、W相に流れる電流を生成すべくスイッチング駆動される。
電力変換装置10は、また、昇圧前平滑用コンデンサ14、リアクトル16、昇圧後平滑用コンデンサ18、及び一対の昇圧スイッチング素子Qa0,Qb0を備えている。昇圧スイッチング素子Qa0,Qb0には、ダイオードDa0,Db0が並列接続されている。スイッチング素子Qa0及びダイオードDa0の一端には、正極端子Tpが接続されている。一方、スイッチング素子Qb0及びダイオードDb0の一端には、負極端子Tnが接続されている。また、スイッチング素子Qa0及びダイオードDa0の他端及びスイッチング素子Qb0及びダイオードDb0の他端には、リアクトル16の一端が接続されている。スイッチング素子Qa0,Qb0は、リアクトル16による昇圧を制御すべくスイッチング駆動される。
リアクトル16の他端には、バッテリBTの正極端子が接続されている。昇圧前平滑用コンデンサ14は、バッテリBTに並列接続されている。昇圧前平滑用コンデンサ14は、バッテリBTの電圧(すなわちリアクトル16による昇圧前の電圧)を平滑化するコンデンサである。リアクトル16は、バッテリBTの電圧を昇圧すると共に、回路に流れる電流を平滑化する機能を有している。昇圧後平滑用コンデンサ18は、正極端子Tpと負極端子Tnとの間に接続されている。昇圧後平滑用コンデンサ18は、リアクトル16による昇圧後の電圧を平滑化するコンデンサである。
電力変換装置10は、また、図2に示す如く、各スイッチング素子Qの駆動を制御する制御基板20を備えている。制御基板20は、各スイッチング素子Qに電気的に接続されており、バッテリBTとモータジェネレータMGとの間で電力変換を行うべく各スイッチング素子Qをそれぞれ駆動する。
電力変換装置10を構成する上記の各部品は、図3に示す如く、ケース22内に収納されている。制御基板20は、平板状に形成されている。制御基板20上には、上記した昇圧後平滑用コンデンサ18が配置されている。昇圧後平滑用コンデンサ18は、立方体形状に形成されており、制御基板20上で所定の高さを有している。
制御基板20上には、冷却流体(例えば、冷却水やオイル)が流れる2本の冷却通路24,26が設置されている。2本の冷却通路24,26は、互いに平行に延びている。各冷却通路24,26はそれぞれ、断面コノ字状の溝部24a,26aと、蓋部としての上壁面24b,26bと、により形成されている。制御基板20は、冷却通路24,26の溝部24a,26bの底面に面している。尚、制御基板20の全面のうち冷却通路24,26の溝部24a,26bの底面に面する部位は、少なくとも発熱が生じ易い部位であればよく、例えば端子接続領域を除く部分などである。また、制御基板20と冷却通路24,26の溝部24a,26bの底面とは、互いに直接的に接触して面することが熱交換を促進させるうえでは望ましいが、金属などの熱伝導性の良い部材を介して間接的に接することとしてもよいし、また、制御基板20と冷却通路24,26内の冷却流体との間で熱交換を行うことができれば空間を介して間接的に接することとしてもよい。
2本の冷却通路24,26は、制御基板20上において昇圧後平滑用コンデンサ18の両側に配置されている。すなわち、昇圧後平滑用コンデンサ18は、2つの冷却通路24,26の間に挟まれて配置されており、冷却通路24,26の溝部24a,26aの側壁面に面している。冷却通路24,26はそれぞれ、昇圧後平滑用コンデンサ18が延びる方向に直線状に延びており、所定の断面積を有している。冷却通路24,26の一方端には、冷却流体が流入する流入口28,30が設けられており、また、冷却通路24,26の他方端には、冷却流体が流出する流出口32,34が設けられている。
尚、昇圧後平滑用コンデンサ18は、上記の如く、冷却通路24,26の溝部24a,26aの側壁面に面するが、昇圧後平滑用コンデンサ18と冷却通路24,26の溝部24a,26aの側壁面とは、互いに直接的に接触して面することが熱交換を促進させるうえでは望ましいが、金属などの熱伝導性の良い部材を介して間接的に接することとしてもよいし、また、昇圧後平滑用コンデンサ18と冷却通路24,26内の冷却流体との間で熱交換を行うことができれば空間を介して間接的に接することとしてもよい。
上記したパワーモジュール12は、正極端子Tpに接続するスイッチング素子Qa1,Qa2,Qa3を有する上アームパワーモジュール12aと、負極端子Tnに接続するスイッチング素子Qb1,Qb2,Qb3を有する下アームパワーモジュール12bと、からなる。上アームパワーモジュール12aは、冷却通路24の上壁面24bに接触している。一方、下アームパワーモジュール12bは、冷却通路26の上壁面26bに接触している。上アームパワーモジュール12aと下アームパワーモジュール12bとは、昇圧後平滑用コンデンサ18を挟むように離間して配置されている。
尚、パワーモジュール12a,12bのうち冷却通路24,26の上壁面24b,26bに接触する部位は、少なくともスイッチング素子Qの搭載領域を含む発熱が生じ易い部位であればよい。また、パワーモジュール12a,12bと冷却通路24,26とは、互いに直接的に接触して面することが熱交換を促進させるうえでは望ましいが、金属などの熱伝導性の良い部材を介して間接的に接することとしてもよい。
また、上記した冷却通路24,26の冷却流体が流れる内面側(具体的には、冷却通路24,26の溝部24a,26aの側壁面及び底面並びに上壁面24b,26bの内面側)にフィン等の熱交換促進部材を設けることが、制御基板20と冷却流体との熱交換、昇圧後平滑用コンデンサ18と冷却流体との熱交換、及びパワーモジュール12a,12bと冷却流体との熱交換を促進させるうえで望ましい。
上記した昇圧後平滑用コンデンサ18は、制御基板20上で冷却通路24及び上アームパワーモジュール12aの双方に対向しかつ冷却通路26及び下アームパワーモジュール12bの双方に対向することができる高さを有している。すなわち、制御基板20上で、昇圧後平滑用コンデンサ18の高さは、制御基板20表面から冷却通路24,26を介して上アームパワーモジュール12a,12bの上端までの距離にほぼ等しい。
上アームパワーモジュール12aのスイッチング素子Qa1,Qa2,Qa3の一端は、昇圧後平滑用コンデンサ18の正極端子Tpに、制御基板20が設けられた側とは反対側で配策された各相ごとの高圧配線40−1,40−2,40−3を介して電気的に接続されている。また、下アームパワーモジュール12bのスイッチング素子Qb1,Qb2,Qb3の一端は、昇圧後平滑用コンデンサ18の負極端子Tnに、制御基板20が設けられた側とは反対側で配策された各相ごとの高圧配線42−1,42−2,42−3を介して電気的に接続されている。スイッチング素子Qa1,Qb1,Qa2,Qb2,Qa3,Qb3の他端は、モータジェネレータMGの各相に、制御基板20が設けられた側とは反対側で配策された高圧配線44−a1,44−b1,44−a2,44−b2,44−a3,44−b3を介して電気的に接続されている。
上アームパワーモジュール12aと制御基板20とは、制御配線46を介して電気的に接続されている。また、下アームパワーモジュール12bと制御基板20とは、制御配線48を介して電気的に接続されている。制御配線46,48はそれぞれ、昇圧後平滑用コンデンサ18側とは反対側で(すなわち、ケース22の側面と冷却通路24との間或いはケース22の側面と冷却通路26との間の隙間を通して)配策されており、冷却通路24,26の側面に対して平行に延びている。
本実施例の電力変換装置10において、上アームパワーモジュール12a、昇圧後平滑用コンデンサ18、及び制御基板20はそれぞれ、冷却通路24に面するように配置されていると共に、下アームパワーモジュール12b、昇圧後平滑用コンデンサ18、及び制御基板20はそれぞれ、冷却通路26に面するように配置されている。具体的には、上アームパワーモジュール12aは冷却通路24の上壁面24b側に、下アームパワーモジュール12bは冷却通路26の上壁面26b側に、昇圧後平滑用コンデンサ18は冷却通路24,26の溝部24a,26aの側壁面側に、また、制御基板20は冷却通路24,26の溝部24a,26aの底面側に、それぞれ配置されている。
このため、上アームパワーモジュール12a、下アームパワーモジュール12b、昇圧後平滑用コンデンサ18、及び制御基板20はすべて、流入口28,30から冷却通路24,26内に流入した冷却流体との間で熱交換を行うことで、冷却される。冷却通路24,26内に流入した冷却流体は、上記した熱交換を行った後に流出口32,34から外部へ流出することで、上アームパワーモジュール12a、下アームパワーモジュール12b、昇圧後平滑用コンデンサ18、及び制御基板20の発した熱を外部へ排出させる。
従って、本実施例の電力変換装置10によれば、上アームパワーモジュール12a、下アームパワーモジュール12b、昇圧後平滑用コンデンサ18、及び制御基板20のすべてを冷却することができるので、各構成部品を冷却するための冷却効果を向上させることができる。このため、電力変換装置10の各構成部品の耐熱性を下げることができるので、電力変換装置10のコンパクト化を図ることができ、製造コストの削減を図ることができる。
尚、昇圧後平滑用コンデンサ18は、2本の冷却通路24,26の間に挟まれて配置されている。このため、電力変換装置10は、昇圧後平滑用コンデンサ18を冷却し易い構造を有しているので、昇圧後平滑用コンデンサ18を効果的に冷却することが可能である。
また、本実施例の電力変換装置10において、上アームパワーモジュール12aと下アームパワーモジュール12bとは、昇圧後平滑用コンデンサ18を挟むように配置されており、上アームパワーモジュール12aと昇圧後平滑用コンデンサ18とは互いに狭い空間を介して隣接しており、かつ、下アームパワーモジュール12bと昇圧後平滑用コンデンサ18とは互いに狭い空間を介して隣接している。そして、上アームパワーモジュール12aと昇圧後平滑用コンデンサ18とを繋ぐ高圧配線40−1,40−2,40−3、及び、下アームパワーモジュール12bと昇圧後平滑用コンデンサ18とを繋ぐ高圧配線42−1,42−2,42−3はそれぞれ、昇圧後平滑用コンデンサ18に対して、制御基板20が設けられた側とは反対側で配策されている。
このため、上記した各高圧配線40−1,40−2,40−3,42−1,42−2,42−3の線長をあまり長くする必要はなく、その長さを短くすることができる。また、上アームパワーモジュール12aと昇圧後平滑用コンデンサ18とを繋ぐ高圧配線40−1,40−2,40−3と、下アームパワーモジュール12bと昇圧後平滑用コンデンサ18とを繋ぐ高圧配線42−1,42−2,42−3と、を両者間で長さのバラツキを生じさせることなく配策することが可能である。
また、上記の如く、昇圧後平滑用コンデンサ18は、制御基板20上で冷却通路24及び上アームパワーモジュール12aの双方に対向しかつ冷却通路26及び下アームパワーモジュール12bの双方に対向する程度の高さを有している。すなわち、制御基板20上で、昇圧後平滑用コンデンサ18の高さと、冷却通路24,26とパワーモジュール12a,12bとの全高と、は略同じである。この場合、上記した各高圧配線40−1,40−2,40−3,42−1,42−2,42−3を、制御基板20に対して水平に直線状に延ばしつつかつ最短な経路で上アームパワーモジュール12a又は下アームパワーモジュール12bと昇圧後平滑用コンデンサ18とを繋ぐような構造とすることが可能である。
従って、本実施例の電力変換装置10によれば、パワーモジュール12a,12bと昇圧後平滑用コンデンサ18との間の高圧配線によるインダクタンスを可能な限り低減することができるため、パワーモジュール12a,12b及び昇圧後平滑用コンデンサ18の耐電圧を下げることができると共に、制御基板20上における空間のデッドスペースを削減することができる。この点、本実施例によれば、電力変換装置10自体のコンパクト化を図ることができ、その製造コストの削減を図ることができる。
また、本実施例の電力変換装置10において、制御基板20と、上アームパワーモジュール12a、下アームパワーモジュール12b、及び高圧配線40−1,40−2,40−3,42−1,42−2,42−3と、は冷却通路24,26を挟んで配置されている。このため、上アームパワーモジュール12a、下アームパワーモジュール12b、及び高圧配線40−1,40−2,40−3,42−1,42−2,42−3で発生する輻射熱や伝達熱が制御基板20に至るまでに冷却通路24,26内の冷却流体との間で熱交換を行うので、その輻射熱や伝達熱が制御基板20に伝達され難くなる。従って、上アームパワーモジュール12a、下アームパワーモジュール12b、高圧配線40−1,40−2,40−3,42−1,42−2,42−3、及び制御基板20を共に効果的に冷却することが可能である。
また、制御基板20は、上アームパワーモジュール12a、下アームパワーモジュール12b、及び高圧配線40−1,40−2,40−3,42−1,42−2,42−3から大きく離間するので、制御基板20が、上アームパワーモジュール12a、下アームパワーモジュール12b、及び高圧配線40−1,40−2,40−3,42−1,42−2,42−3で発生する電磁ノイズの影響を受け難くなり、その電磁ノイズに起因した誤動作を生じ難くなる。従って、本実施例の電力変換装置10によれば、上記の電磁ノイズから制御基板20を保護するための専用部品を設けることは不要であり、特別な電磁ノイズ対策を講じることは不要であるので、装置自体のコンパクト化・低コスト化を図ることが可能である。
尚、上記の実施例においては、スイッチング素子Qa1,Qb1,Qa2,Qb2,Qa3,Qb3が特許請求の範囲に記載した「スイッチング素子」に、上アームパワーモジュール12a及び下アームパワーモジュール12bが特許請求の範囲に記載した「第1のパワーモジュール」及び「第2のパワーモジュール」に、昇圧後平滑用コンデンサ18が特許請求の範囲に記載した「受動素子」に、冷却通路24,26が特許請求の範囲に記載した「第1の冷却通路」及び「第2の冷却通路」に、それぞれ相当している。
ところで、上記の実施例においては、インバータ側のスイッチング素子Qa1,Qa2,Qa3を有する上アームパワーモジュール12aを冷却通路24の上壁面24bに配置し、スイッチング素子Qb1,Qb2,Qb3を有する下アームパワーモジュール12bを冷却通路26の上壁面26bに配置し、かつ、昇圧後平滑用コンデンサ18を2つの冷却通路24,26の間に配置することとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、その配置と共に或いはその配置に代えて、昇圧コンバータ側のスイッチング素子Qa0を冷却通路24の上壁面24bに配置し、スイッチング素子Qb0を冷却通路26の上壁面26bに配置し、かつ、昇圧前平滑用コンデンサ14又はリアクトル16を2つの冷却通路24,26の間に配置することとしてもよい。かかる変形例においても、上記の実施例と同様の効果を得ることが可能となる。
また、上記の実施例においては、直線状に延びた2つの冷却通路24,26を互いに平行に延ばし、その一方端に冷却流体が流入する流入口28,30を設けかつその他方端に冷却流体が流出する流出口32,34を設け、冷却通路24,26を流れる冷却流体をそれぞれ直線的に流すこととしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、各冷却通路24,26それぞれの形状をコの字状とし、一方端に流入口及び流出口の双方を設け、冷却通路24,26を流れる冷却流体をコの字状に流すこととしてもよい。また、昇圧後平滑用コンデンサ18を挟んだ冷却通路24,26を互いに連結し、冷却通路24,26の一方に流入口を設けかつその他方に流出口を設け、冷却流体を循環的に流すこととしてもよい。
また、上記の実施例においては、上アームパワーモジュール12aと制御基板20とを繋ぐ制御配線46、及び、下アームパワーモジュール12bと制御基板20とを繋ぐ制御配線48をそれぞれ、ケース22の側面と冷却通路24,26との間の隙間を通して配策することとしたが、冷却通路24,26と昇圧後平滑用コンデンサ18との間の隙間を通して配策することとしてもよい。
更に、上記の実施例は、モータジェネレータMGが一つ接続された電力変換装置10の例であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、2つ以上のモータジェネレータが接続される電力変換装置に適用することも可能である。かかる変形例においては、モータジェネレータの増加に伴って、上アームパワーモジュール12a及び下アームパワーモジュール12bそれぞれが備えるスイッチング素子Qの数を増やすこととしてもよいし、また、パワーモジュール12a,12bの数を増やすこととしてもよい。パワーモジュール12a,12b内のスイッチング素子Qの数を増やす場合は、パワーモジュール12a,12bの大きさを冷却通路24,26が延びる方向に延ばし、スイッチング素子Qをその冷却通路24,26が延びる方向に並べて配置することとすればよい。また、パワーモジュール12a,12bの数を増やす場合は、パワーモジュール12a,12bを冷却通路24,26が延びる方向に並べて配置することとすればよい。
10 電力変換装置
12 パワーモジュール
12a 上アームパワーモジュール
12b 下アームパワーモジュール
14 昇圧前平滑用コンデンサ
16 リアクトル
18 昇圧後平滑用コンデンサ
20 制御基板
24,26 冷却通路
40−1,40−2,40−3,42−1,42−2,42−3,44−a1,44−b1,44−a2,44−b2,44−a3,44−b3 高圧配線
Qa0,Qb0,Qa1,Qb1,Qa2,Qb2,Qa3,Qb3 スイッチング素子

Claims (5)

  1. それぞれスイッチング素子を有し、互いに離間して配置された第1及び第2のパワーモジュールと、
    前記第1及び第2のパワーモジュールに電気的に接続される受動素子と、
    前記スイッチング素子の駆動を制御する制御基板と、
    前記第1及び第2のパワーモジュールに対応して延び、それぞれ冷却流体が流れる第1及び第2の冷却通路と、を備え、
    前記受動素子及び前記制御基板はそれぞれ、前記冷却通路に面するように配置され、
    前記制御基板は、前記第1のパワーモジュールとの間で前記第1の冷却通路を挟みかつ前記第2のパワーモジュールとの間で前記第2の冷却通路を挟むように配置されていると共に、
    前記受動素子は、前記第1の冷却通路と前記第2の冷却通路との間に配置されていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第1及び第2のパワーモジュールはそれぞれ、前記受動素子に、前記制御基板が設けられた側とは反対側で配策された高圧配線を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記受動素子は、前記制御基板上で前記第1の冷却通路及び前記第1のパワーモジュールの双方に対向しかつ前記第2の冷却通路及び前記第2のパワーモジュールの双方に対向することができる高さを有するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電力変換装置。
  4. 前記第1及び第2の冷却通路は、互いに平行に延びていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の電力変換装置。
  5. 前記受動素子は、平滑用コンデンサ又はリアクトルであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載の電力変換装置。
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