JP2012070261A - 電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オン駆動用スイッチング素子がオン故障等した場合であっても、スイッチング素子の熱破壊を防止することができる電子装置を提供する。
【解決手段】オン駆動用抵抗121bとオフ駆動用抵抗122bの抵抗値は、オン駆動用FET121aとオフ駆動用FET122aがともにオンした場合に、IGBT110dのゲート電圧が、オン電圧が増加するオン、オフの閾値電圧付近の所定範囲外であって、オン、オフの閾値電圧より低くなるように設定されている。そのため、オン駆動用FET121aがオン故障等したときにオフ駆動用FET122aがオンしても、オン電圧が増加してIGBT110dの発熱が増大することなく、IGBT110dをオフすることができる。従って、IGBT110dの熱破壊を防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、スイッチング素子と、駆動回路とを備えた電子装置に関する。
従来、スイッチング素子と、駆動回路とを備えた電子装置として、例えば特許文献1に開示されている電力変換器がある。
この電力変換器は、IGBTと、3つのMOSFETと、制御回路とを備えている。第1のMOSFETのソースは駆動回路電源に、ドレインはIGBTのゲートに、ゲートは制御回路にそれぞれ接続されている。第2及び第3のMOSFETのソースはIGBTのエミッタに、ドレインはIGBTのゲートに、ゲートは制御回路にそれぞれ接続されている。
制御回路は、外部から入力される駆動信号に基づいて3つのMOSFETを制御してIGBTを駆動する。駆動信号がIGBTのオンを指示すると、制御回路は、第1のMOSFETをオンするとともに、第2のMOSFETをオフする。これにより、駆動回路電源からIGBTのゲートに電荷が充電される。その結果、ゲート電圧がオン、オフの閾値電圧より高くなり、IGBTがオンする。
一方、駆動信号がIGBTのオフを指示すると、制御回路は、第1のMOSFETをオフするとともに、第2のMOSFETをオンする。これにより、IGBTのゲートから電荷が放電される。その結果、ゲート電圧がオン、オフの閾値電圧より低くなり、IGBTがオフする。そして、ゲート電圧が所定値以下になると、制御回路は、第3のMOSFETをオンする。これにより、IGBTのゲートから電荷がさらに放電され、IGBTのオフ状態が保持される。
特許第3430878号公報
ところで、前述した電力変換器において、第1のMOSFETがオン故障や、誤動作によってオンしたときに第2のMOSFETがオンすると、IGBTのゲート電圧が低下せず、IGBTをオフできない異常状態が発生する。このとき、IGBTのゲート電圧が、オン、オフの閾値電圧付近の所定範囲内の電圧であると、コレクタ−エミッタ間電圧、つまりオン電圧が増加し、IGBTの発熱が増大する。このような異常状態が継続すると、IGBTが発熱し熱破壊する可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、第1のMOSFETに相当するオン駆動用スイッチング素子がオン故障等した場合であっても、スイッチング素子の熱破壊を防止することができる電子装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明者らは、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、オン駆動用抵抗とオフ駆動用抵抗の抵抗値を調整することで、オン駆動用スイッチング素子がオン故障等した場合であっても、スイッチング素子のオン電圧の増加を抑え、スイッチング素子の熱破壊を防止できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の電子装置は、制御端子の電圧を制御することで駆動される第1スイッチング素子と、第1スイッチング素子を駆動するための電圧を供給する駆動用電源回路と、一端が駆動用電源回路の正極端子に、他端がオン駆動用抵抗を介して第1スイッチング素子の制御端子に接続され、オンすることで第1スイッチング素子の制御端子にオン駆動用抵抗を介して電荷を充電するオン駆動用スイッチング素子と、一端が駆動用電源回路の負極端子に、他端がオフ駆動用抵抗を介して第1スイッチング素子の制御端子に接続され、オンすることで第1スイッチング素子の制御端子からオフ駆動用抵抗を介して電荷を放電するオフ駆動用スイッチング素子と、入力される駆動信号に基づいてオン駆動用スイッチング素子とオフ駆動用スイッチング素子を制御することで、第1スイッチング素子の制御端子の電圧を制御して第1スイッチング素子を駆動する制御回路と、を備えた電子装置において、オン駆動用スイッチング素子とオフ駆動用スイッチング素子がともにオンした場合に、第1スイッチング素子の制御端子の電圧が、オン、オフの閾値電圧を含む所定範囲内の電圧とならないように、オン駆動用抵抗とオフ駆動用抵抗の抵抗値が設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、オン駆動用スイッチング素子がオン故障や、誤動作によってオンしたときにオフ駆動用スイッチング素子がオンすると、駆動用電源回路の正負極端子間に、オン駆動用抵抗とオフ駆動用抵抗が直列接続されることになる。そのため、第1スイッチング素子の制御端子には、駆動用電源回路の出力電圧を、オン駆動用抵抗とオフ駆動用抵抗で分圧した電圧が供給される。しかし、オン駆動用抵抗とオフ駆動用抵抗の抵抗値は、オン駆動用スイッチング素子とオフ駆動用スイッチング素子がともにオンした場合に、第1スイッチング素子の制御端子の電圧が、オン電圧が増加するオン、オフの閾値電圧付近の所定範囲内の電圧とならないように設定されている。そのため、オン駆動用スイッチング素子とオフ駆動用スイッチング素子がともにオンしても、オン電圧が増加して第1スイッチング素子の発熱が増大することはない。従って、第1スイッチング素子の熱破壊を防止することができる。
請求項2に記載の電子装置は、オン駆動用スイッチング素子とオフ駆動用スイッチング素子がともにオンした場合に、第1スイッチング素子の制御端子の電圧が、オン、オフの閾値電圧より低くなるように、オン駆動用抵抗とオフ駆動用抵抗の抵抗値が設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、オン駆動用スイッチング素子がオン故障や、誤動作によってオンしたときにオフ駆動用スイッチング素子がオンしても、第1スイッチング素子をオフすることができる。そのため、第1スイッチング素子の熱破壊を確実に防止することができる。
請求項3に記載の電子装置は、制御端子の電圧を制御することで駆動され、第1スイッチング素子に直列接続される第2スイッチング素子と、 入力される駆動信号に基づいて第2スイッチング素子の制御端子の電圧を制御して第2スイッチング素子を駆動するとともに、第2スイッチング素子に異常電流が流れたとき、第2スイッチング素子をオフする駆動回路と、を有し、オン駆動用スイッチング素子とオフ駆動用スイッチング素子がともにオンした場合に、第1スイッチング素子の制御端子の電圧が、オン、オフの閾値電圧より高くなるように、オン駆動用抵抗とオフ駆動用抵抗の抵抗値が設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、オン駆動用スイッチング素子がオン故障や、誤動作によってオンしたときに、第2スイッチング素子がオンすると、第1及び第2スイッチング素子がともにオン状態となり、第1及び第2スイッチング素子に異常電流が流れる。第2スイッチング素子に異常電流が流れると、駆動回路が、第2スイッチング素子をオフする。そのため、第1スイッチング素子に流れる異常電流を遮断することができる。従って、第1スイッチング素子の熱破壊を防止することができる。
請求項4に記載の電子装置は、一端が駆動用電源回路の負極端子に、他端が遮断用抵抗を介して第1スイッチング素子の制御端子に接続され、オンすることで第1スイッチング素子の制御端子から電荷を放電する遮断用スイッチング素子を有し、制御回路は、第1スイッチング素子に異常電流が流れたとき、遮断用スイッチング素子を制御して第1スイッチング素子をオフし、オン駆動用スイッチング素子と遮断用スイッチング素子がともにオンした場合に、第1スイッチング素子の制御端子の電圧がオン、オフの閾値電圧より低くなるように、オン駆動用抵抗と遮断用抵抗の抵抗値が設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、オン駆動用スイッチング素子がオン故障や、誤動作によってオンしたときに、遮断用スイッチング素子がオンすると、駆動用電源回路の正負極端子間に、オン駆動用抵抗と遮断用抵抗が直列接続されることになる。そのため、第1スイッチング素子の制御端子には、駆動用電源回路の出力電圧を、オン駆動用抵抗と遮断用抵抗で分圧した電圧が供給される。しかし、オン駆動用抵抗と遮断用抵抗の抵抗値は、オン駆動用スイッチング素子と遮断用スイッチング素子がともにオンした場合に、第1スイッチング素子の制御端子の電圧が、オン、オフの閾値電圧より低くなるように設定されている。そのため、オン駆動用スイッチング素子がオン故障や、誤動作によってオンしたときに遮断用スイッチング素子がオンしても、第1スイッチング素子をオフすることができる。従って、第1スイッチング素子の熱破壊を防止することができる。
請求項5に記載の電子装置は、一端が駆動用電源回路の負極端子に、他端が遮断用抵抗を介して第1スイッチング素子の制御端子に接続され、オンすることで第1スイッチング素子の制御端子から電荷を放電する遮断用スイッチング素子を有し、制御回路は、第1スイッチング素子に異常電流が流れたとき、遮断用スイッチング素子を制御して第1スイッチング素子をオフし、オフ駆動用スイッチング素子をオンするとき、遮断用スイッチング素子も同期してオンし、第1スイッチング素子をオフすることを特徴とする。
この構成によれば、オフ駆動用スイッチング素子と遮断用スイッチング素子で第1スイッチング素子の制御端子から電荷を放電する。そのため、第1スイッチング素子の制御端子から速やかに電荷を放電することができる。従って、第1スイッチング素子のオフする際のスイッチング速度を速くすることができる。
請求項6に記載の電子装置は、制御回路は、第1スイッチング素子の入出力端子間の電圧が所定値以下の場合に、遮断用スイッチング素子をオフ駆動用スイッチング素子に同期してオンすることを特徴とする。
この構成によれば、第1スイッチング素子のサージ電圧は、入出力端子間の電圧が高いほど、また、スイッチング速度が速いほど高くなる。サージ電圧が許容値を超えると、第1スイッチング素子が破壊する。しかし、制御回路は、第1スイッチング素子の入出力端子間の電圧が所定値以下の場合に、遮断用スイッチング素子をオフ駆動用スイッチング素子に同期してオンし、第1スイッチング素子のオフする際のスイッチング速度を速くする。つまり、入出力端子間の電圧に対応するサージ電圧が低い場合に限ってスイッチング速度を速くする。従って、サージ電圧による第1スイッチング素子の破壊を防止することができる。
請求項7に記載の電子装置は、制御回路は、駆動用電源回路の電圧が所定値以下の場合に、遮断用スイッチング素子をオフ駆動用スイッチング素子に同期してオンすることを特徴とする。
この構成によれば、第1スイッチング素子のサージ電圧は、制御端子の電圧が高いほど、また、スイッチング速度は速いほど高くなる。サージ電圧が許容値を超えると、第1スイッチング素子が破壊する。しかし、制御回路は、制御端子に電圧を供給する駆動用電源回路の電圧が所定値以下の場合に、遮断用スイッチング素子をオフ駆動用スイッチング素子に同期してオンし、第1スイッチング素子のオフする際のスイッチング速度を速くする。つまり、制御端子の電圧に対応するサージ電圧が低い場合に限ってスイッチング速度を速くする。従って、サージ電圧による第1スイッチング素子の破壊を防止することができる。
請求項8に記載の電子装置は、制御回路は、第1スイッチング素子の温度又は第1スイッチング素子の周囲温度が所定値以上の場合に、遮断用スイッチング素子をオフ駆動用スイッチング素子に同期してオンすることを特徴とする。
この構成によれば、第1スイッチング素子のサージ電圧に対する許容値は、第1スイッチング素子の温度又は周囲温度が高いほど高くなる。また、第1スイッチング素子のサージ電圧は、スイッチング速度が速いほど高くなる。サージ電圧が許容値を超えると、第1スイッチング素子が破壊する。しかし、制御回路は、第1スイッチング素子の温度又は周囲温度が所定値以上の場合に、遮断用スイッチング素子をオフ駆動用スイッチング素子に同期してオンし、第1スイッチング素子のオフする際のスイッチング速度を速くする。つまり、サージ電圧の許容値が高い場合に限ってスイッチング速度を速くする。そのため、サージ電圧による第1スイッチング素子の破壊を防止することができる。
なお、第1及び第2スイッチング素子は、スイッチング素子を区別するために便宜的に導入したものである。
第1実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。 図1における制御装置の回路図である。
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る電子装置を、車両に搭載され、車両駆動用モータを制御するモータ制御装置に適用した例を示す。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して第1実施形態のモータ制御装置の構成について説明する。ここで、図1は、第1実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。
図1に示すモータ制御装置1(電子装置)は、車体から絶縁された高電圧バッテリB1の出力する直流高電圧(例えば288V)を3相交流電圧に変換して車両駆動用モータM1に供給し、車両駆動用モータM1を制御する装置である。モータ制御装置1は、平滑コンデンサ10と、インバータ装置11と、制御装置12とを備えている。
平滑コンデンサ10は、高電圧バッテリB1の直流高電圧を平滑化するための素子である。平滑コンデンサ10の一端は、高電圧バッテリB1の正極端子に接続されている。また、他端は、高電圧バッテリB1の負極端子に接続されている。さらに、高電圧バッテリB1の負極端子は、車体から絶縁された高電圧バッテリ用のグランドに接続されている。
インバータ装置11は、平滑コンデンサ10によって平滑化された直流電圧を3相交流電圧に変換して車両駆動用モータM1に供給する装置である。インバータ装置11は、IGBT110a〜110fと、電流センス抵抗111a〜111fとを備えている。
IGBT110a〜110fは、ゲート(制御端子)の電圧を制御することで駆動され、オン、オフすることで平滑コンデンサ10に平滑化された直流電圧を3相交流電圧に変換するためのスイッチング素子である。IGBT110a〜110fは、コレクタ電流に比例し、コレクタ電流より小さい電流が流れる電流センス端子を備えている。IGBT110a(第2スイッチング素子)、110d(第1スイッチング素子)、IGBT110b、110e及びIGBT110c、110fはそれぞれ直列接続されている。具体的には、IGBT110a〜110cのエミッタが、IGBT110d〜110fのコレクタにそれぞれ接続されている。直列接続された3組のIGBT110a、110d、IGBT110b、110e及びIGBT110c、110fは並列接続されている。IGBT110a〜110cのコレクタは平滑コンデンサ10の一端に、IGBT110d〜110fのエミッタは平滑コンデンサ10の他端にそれぞれ接続されている。また、IGBT110a〜110fのゲートとエミッタは制御装置12にそれぞれ接続されている。さらに、直列接続されたIGBT110a、110d、IGBT110b、110e及びIGBT110c、110fの直列接続点は、車両駆動用モータM1にそれぞれ接続されている。
電流センス抵抗111a〜111fは、IGBT110a〜110fに流れる電流を電圧に変換するための素子である。具体的には、電流センス端子に流れる電流を電圧に変換する素子である。電流センス抵抗111a〜111fの一端はIGBT110a〜110fの電流センス端子に、他端はIGBT110a〜110fのエミッタにそれぞれ接続されている。また、電流センス抵抗111a〜111fの両端は、制御装置12にそれぞれ接続されている。
制御装置12は、IGBT110a〜110fを制御する装置である。制御装置12は、IGBT110a〜110fのゲートとエミッタにそれぞれ接続されている。また、IGBT110a〜110fに流れる電流を検出するため、電流センス抵抗111a〜111fの両端にそれぞれ接続されている。
次に、図2を参照して制御装置について詳細に説明する。ここで、図2は、図1における制御装置の回路図である。具体的には、1つのIGBTに対する回路部分を示す回路図である。
図2に示すように、制御装置12は、IGBT110dに対して、駆動用電源回路120と、オン駆動用回路121と、オフ駆動用回路122と、オフ保持用回路123と、遮断用回路124と、過電流検出回路126と、短絡検出回路127と、制御回路128とを備えている。制御装置12は、他のIGBT110a〜110c、110e、110fに対しても、それぞれ同様に、駆動用電源回路と、オン駆動用回路と、オフ駆動用回路と、オフ保持用回路と、遮断用回路と、過電流検出回路と、短絡検出回路と、制御回路とを備えている。
駆動用電源回路120は、IGBT110dを駆動するための電圧を供給する回路である。駆動用電源回路120は、電源回路(図略)から供給される電圧を安定化して出力する。駆動用電源回路120の入力端子は、電源回路に接続されている。また、正極端子はオン駆動用回路121に接続されている。さらに、負極端子は車体から絶縁された高電圧バッテリ用のグランドに接続され、高電圧バッテリ用のグランドを介してIGBT110dのエミッタに接続されている。加えて、制御端子は、制御回路128に接続されている。
オン駆動用回路121は、IGBT110dをオンするための回路である。具体的には、IGBT110dのゲートに電荷を充電して、ゲート電圧をオン、オフする閾値電圧より高くし、IGBT110dをオンする回路である。オン駆動回路121は、オン駆動用FET121a(オン駆動用スイッチング素子)と、オン駆動用抵抗121bとを備えている。
オン駆動用FET121aは、ゲートの電圧を制御することで駆動され、オンすることでIGBTのゲートに電荷を充電するスイッチング素子である。具体的には、PチャネルMOSFETである。オン駆動用FET121aのソース(一端)は、駆動用電源回路120の正極端子に接続されている。また、ドレイン(他端)は、オン駆動用抵抗121bを介してIGBT110dのゲートに接続されている。さらに、ゲートは、制御回路128に接続されている。
オフ駆動用回路122は、IGBT110dをオフするための回路である。具体的には、IGBT110dのゲートから電荷を放電して、ゲート電圧をオン、オフする閾値電圧より低くし、IGBT110dをオフする回路である。オフ駆動用回路122は、オフ駆動用FET122a(オフ駆動用スイッチング素子)と、オフ駆動用抵抗122bとを備えている。
オフ駆動用FET122aは、ゲートの電圧を制御することで駆動され、オンすることでIGBT110dのゲートから電荷を放電するスイッチング素子である。具体的には、NチャネルMOSFETである。オフ駆動用FET122aのソース(一端)は、車体から絶縁された高電圧バッテリ用のグランドに接続され、高電圧バッテリ用のグランドを介して駆動用電源回路120の負極端子とIGBT110dのエミッタに接続されている。また、ドレイン(他端)は、オフ駆動用抵抗122bを介してIGBT110dのゲートに接続されている。さらに、ゲートは、制御回路128に接続されている。
オフ保持用回路123は、IGBT110dのオフ状態を保持する回路である。具体的には、IGBT110dのゲート電圧がオン、オフの閾値電圧より低いオフ保持閾値以下になると、オフ駆動用回路122に比べ速やかにIGBT110dのゲートから電荷を放電して、ゲート電圧をオン、オフする閾値電圧より低くし、IGBT110dのオフ状態を保持する回路である。オフ保持用回路123は、オフ保持用FET123a(オフ保持用スイッチング素子)と、ゲート抵抗123bとを備えている。
オフ保持用FET123aは、ゲートの電圧を制御することで駆動され、オンすることでIGBT110dのゲートから電荷を放電するスイッチング素子である。具体的には、NチャネルMOSFETである。オフ保持用FET123aのソースは、車体から絶縁された高電圧バッテリ用のグランドに接続され、高電圧バッテリ用のグランドを介して駆動用電源回路120の負極端子とIGBT110dのエミッタに接続されている。また、ドレインは、IGBT110dのゲートに接続されている。さらに、ゲートは、ゲート抵抗123bを介して制御回路128に接続されている。
遮断用回路124は、IGBT110dに異常電流が流れたとき、IGBT110dをオフする回路である。具体的には、IGBT110dに過電流又は短絡電流(異常電流)が流れたとき、オフ駆動用回路122に比べ緩やかにIGBT110dのゲートから電荷を放電して、ゲート電圧をオン、オフする閾値電圧より低くし、IGBT110dのオフする回路である。遮断用回路124は、遮断用FET124a(遮断用スイッチング素子)と、遮断用抵抗124bとを備えている。
遮断用FET124aは、ゲートの電圧を制御することで駆動され、オンすることでIGBT110dのゲートから電荷を放電するスイッチング素子である。具体的には、NチャネルMOSFETである。遮断用FET124aのソース(一端)は、車体から絶縁された高電圧バッテリ用のグランドに接続され、高電圧バッテリ用のグランドを介して駆動用電源回路120の負極端子とIGBT110dのエミッタに接続されている。また、ドレイン(他端)は、遮断用抵抗124bを介してIGBTのゲートに接続されている。さらに、ゲートは、制御回路128に接続されている。
ここで、オン駆動用抵抗121bとオフ駆動用抵抗122bの抵抗値は、オン駆動用FET121aとオフ駆動用FET122aがともにオンした場合に、IGBT110dのゲート電圧が、オン、オフの閾値電圧を含む所定範囲外であって、オン、オフの閾値電圧より低くなるように設定されている。具体的には、オン電圧が増加するオン、オフの閾値電圧付近の所定範囲外であって、オン、オフの閾値電圧より低くなるように設定されている。また、オン駆動用抵抗121bと遮断用抵抗124bの抵抗値は、オン駆動用FET121aと遮断用FET124aがともにオンした場合に、IGBT110dのゲート電圧が、オン電圧が増加するオン、オフの閾値電圧付近の所定範囲外であって、オン、オフの閾値電圧より低くなるように設定されている。
過電流検出回路126は、IGBT110dに過電流が流れているか否かを検出する回路である。具体的には、IGBT110dに流れる電流が過電流閾値より大きくなると、IGB110dTに過電流が流れていると判断する回路である。過電流検出回路126の入力端子は、電流センス抵抗111dの一端に接続されている。また、出力端子は、制御回路128に接続されている。
短絡検出回路127は、IGBT110dが短絡状態にあるか否かを検出する回路である。具体的には、IGBT110dに流れる電流が、過電流閾値より大きい短絡電流閾値より大きくなると、IGBT110a、110dがともにオンした短絡状態となり、IGBT110dに短絡電流が流れていると判断する回路である。短絡検出回路127の入力端子は、電流センス抵抗111dの一端に接続されている。また、出力端子は、制御回路128に接続されている。
制御回路128は、外部から入力される駆動信号に基づいてオン駆動用回路121とオフ駆動用回路122を制御して、IGBT110dを駆動するとともに、IGBT110dのゲート電圧に基づいてオフ保持用回路123を制御して、IGBT110dのオフ状態を保持する回路である。また、IGBT110dに過電流が流れたり、IGBT110dが短絡状態になった場合に、遮断用回路124を制御してIGBT110dをオフする回路でもある。制御回路128は、オン駆動用FET121a及びオフ駆動用FET122aのゲートにそれぞれ接続されている。また、IGBT110dのゲートに接続されるとともに、ゲート抵抗123bを介してオフ保持用FET123aのゲートに接続されている。さらに、過電流検出回路126及び短絡検出回路127の出力端子、並びに、遮断用FET124aのゲートにそれぞれ接続されている。
ここで、駆動用電源回路120、オン駆動用FET120a、オフ駆動用FET122a、遮断用FET124a、過電流検出回路126、短絡検出回路127及び制御回路128は、ICとして一体的に構成されている。
次に、図1を参照してモータ制御装置の動作について説明する。車両のイグニッションスイッチ(図略)がオンすると、図1に示すモータ制御装置1が動作を開始する。高電圧バッテリB1の直流高電圧は、平滑コンデンサ10によって平滑化される。制御装置12は、外部から入力される駆動信号に基づいて、インバータ装置11を構成するIGBT110a〜110fを制御する。具体的には、IGBT110a〜110fを所定周期でオン、オフする。インバータ装置11は、平滑コンデンサ10によって平滑化された直流高電圧を3相交流電圧に変換して車両駆動用モータM1に供給する。このようにして、モータ制御装置1が車両駆動用モータM1を制御する。
次に、図2を参照してIGBTの駆動動作と、オン駆動用FETがオン故障等した場合の動作について説明する。図2に示すように、制御回路128は、外部から入力される駆動信号に基づいてオン駆動用FET121aとオフ駆動用FET122aを制御してIGBT110dを駆動する。
駆動信号がIGBT110dのオンを指示すると、制御回路128は、オン駆動用FET121aをオンするとともに、オフ駆動用FET122aをオフする。これにより、駆動用電源回路120からオン駆動用抵抗121bを介してIGBT110dのゲートに電荷が充電される。その結果、ゲート電圧がオン、オフする閾値電圧より高くなり、IGBT110dがオンする。
一方、駆動信号がIGBT110dのオフを指示すると、制御回路128は、オン駆動用FET121aをオフするとともに、オフ駆動用FET122aをオンする。これにより、IGBT110dのゲートからオフ駆動用抵抗122bを介して電荷が放電される。その結果、ゲート電圧がオン、オフする閾値電圧より低くなり、IGBT110dがオフする。そして、ゲート電圧がオン、オフする閾値電圧より低いオフ保持閾値以下になると、制御回路128は、オフ保持用FET123aをオンする。これにより、IGBT110dのゲートからオフ保持用抵抗123bを介して電荷がさらに放電され、IGBT110dのオフ状態が保持される。
ところで、IGBT110dに流れる電流が過電流閾値より大きくなると、過電流検出回路126は、IGBT110dに過電流が流れていると判断する。過電流検出回路126が過電流と判断すると、制御回路128は、遮断用FET124aをオンする。これにより、IGBT110dのゲートから遮断抵抗124bを介して電荷が放電される。その結果、ゲート電圧が、オフ駆動回路122に比べ緩やかにオン、オフする閾値電圧より低くなり、IGBT110dがオフする。
また、IGBT110dに流れる電流が短絡電流閾値より大きくなると、短絡検出回路127は、IGBT、110a、110dがともにオンした短絡状態にあると判断する。短絡検出回路127が短絡状態と判断すると、制御回路128は、過電流と判断した場合と同様に、遮断用FET124aをオンし、IGBT110dをオフする。
さらに、オン駆動用FET121aがオン故障や、誤動作によってオンしたときにオフ駆動用FET122aがオンすると、駆動用電源回路120の正負極端子間に、オン駆動用抵抗121bとオフ駆動用抵抗122bが直列接続されることになる。そのため、IGBT110dのゲートには、駆動用電源回路120の出力電圧を、オン駆動用抵抗121bとオフ駆動用抵抗122bで分圧した電圧が供給される。しかし、オン駆動用抵抗121bとオフ駆動用抵抗122bの抵抗値は、オン駆動用FET121aとオフ駆動用FET122aがともにオンした場合に、IGBT110dのゲート電圧が、オン、オフの閾値電圧付近の所定範囲外であって、オン、オフの閾値電圧より低くなるように設定されている。そのため、オン駆動用FET121aとオフ駆動用FET122aがともにオンしても、IGBT110dをオフすることができる。
加えて、オン駆動用FET121aがオンし、IGBT110dに異常電流が流れると、制御回路128は、遮断用FET124aをオンする。オン駆動用FET121aと遮断用FET124aがともにオンすると、駆動用電源回路120の正負極端子間にオン駆動用抵抗121bと遮断用抵抗124bが直列接続されることになる。オン駆動用抵抗121bと遮断用抵抗124bの抵抗値は、オン駆動用FET121aと遮断用FET124aがともにオンした場合に、IGBT110dのゲート電圧が、オン、オフの閾値電圧付近の所定範囲外であって、オン、オフの閾値電圧より低くなるように設定されている。そのため、IGBT110dをより確実にオフすることができる。
次に、効果について説明する。第1実施形態によれば、オン駆動用抵抗121bとオフ駆動用抵抗122bの抵抗値は、オン駆動用FET121aとオフ駆動用FET122aがともにオンした場合に、IGBT110dのゲート電圧がオン、オフの閾値電圧を含む所定範囲内の電圧とならないように設定されている。具体的には、オン電圧が増加するオン、オフの閾値電圧付近の所定範囲の電圧とならないように設定されている。そのため、オン駆動用FET121aがオン故障や、誤動作によってオンしたときにオフ駆動用FET122aがオンしても、オン電圧が増加してIGBT110dの発熱が増大することはない。従って、IGBT110dの熱破壊を防止することができる。
また、第1実施形態によれば、オン駆動用抵抗121bとオフ駆動用抵抗122bの抵抗値は、オン駆動FET121aとオフ駆動FET122aがともにオンした場合に、
IGBT110dのゲート電圧がオン、オフの閾値電圧より低くなるように設定されている。そのため、オン駆動FET121aがオン故障や、誤動作によってオンしたときにオフ駆動FET122aがオンしても、IGBT110dをオフすることができる。そのため、IGBT110dの熱破壊を確実に防止することができる。
さらに、第1実施形態によれば、オン駆動用抵抗121bと遮断用抵抗124bの抵抗値は、オン駆動用FET121aと遮断用FET124aがともにオンした場合に、IGBT110dのゲート電圧がオン、オフの閾値電圧より低くなるように設定されている。そのため、オン駆動用FET121aがオン故障や、誤動作によってオンしたときに遮断用FET124aがオンしても、IGBT110dをオフすることができる。従って、IGBT110dの熱破壊を防止することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のモータ制御装置について説明する。第2実施形態のモータ制御装置は、第1実施形態のモータ制御装置が、オン駆動用FETとオフ駆動用FETがともにオンした場合、IGBTのゲート電圧がオン、オフの閾値電圧より低くなるように抵抗値を設定してIGBTをオフするのに対して、IGBTのゲート電圧がオン、オフの閾値電圧より高くなるように抵抗値を設定してIGBTをオンするようにしたものである。第2実施形態のモータ制御装置は、オン駆動用抵抗とオフ駆動用抵抗の抵抗値の設定を除いて第1実施形態のモータ制御装置と同一構成である。そのため、図1及び図2を参照して説明する。
まず、図2を参照して制御装置について説明する。オン駆動用抵抗121bとオフ駆動用抵抗122bの抵抗値は、オン駆動用FET121aとオフ駆動用FET122aがともにオンした場合に、IGBT110dのゲート電圧が、オン、オフの閾値電圧付近の所定範囲外であって、オン、オフの閾値電圧より高くなるように設定されている。
次に、図1及び図2を参照してオン駆動用FETがオン故障等した場合の動作について説明する。図2においてオン駆動用FET121aがオン故障や、誤動作によってオンしたときにオフ駆動用FET122aがオンすると、駆動用電源回路120の正負極端子間にオン駆動用抵抗121bとオフ駆動用抵抗122bが直列接続されることになる。そのため、IGBT110dのゲートには、駆動用電源回路120の出力電圧を、オン駆動用抵抗121bとオフ駆動用抵抗122bで分圧した電圧が供給される。しかし、オン駆動用抵抗121bとオフ駆動用抵抗122bの抵抗値は、オン駆動用FET121aとオフ駆動用FET122aがともにオンした場合に、IGBT110dのゲート電圧が、オン、オフの閾値電圧付近の所定範囲外であって、オン、オフの閾値電圧より高くなるように設定されている。そのため、オン駆動用FET121aとオフ駆動用FET122aがともにオンすると、IGBT110dがオンする。
図1において、IGBT110dがオンしたときにIGBT110aがオンすると、直列接続されたIGBT110a、110dがともにオン状態となり、IGBT110a、110dに短絡電流が流れる。IGBT110aに短絡電流が流れると、IGBT110aを制御する制御回路、(駆動回路)が、IGBT110dの場合と同様に、IGBT110aをオフする。そのため、IGBT110dに流れる短絡電流を遮断することができる。
次に、効果について説明する。第2実施形態によれば、オン駆動用抵抗121bとオフ駆動用抵抗122bの抵抗値は、オン駆動用FET121aとオフ駆動用FET122aがともにオンした場合に、IGBT110dのゲート電圧が、オン、オフの閾値電圧より高くなるように設定されている。オン駆動用FET121aがオン故障や、誤動作によってオンしたときにIGBT110aがオンすると、IGBT110a、110dがともにオン状態となり、IGBT110a、110dに短絡電流が流れる。IGBT110aに短絡電流が流れると、IGBT110aに対する制御回路がIGBT110aをオフする。そのため、IGBT110dに流れる短絡電流を遮断することができる。従って、IGBT110dの熱破壊を防止することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態のモータ制御装置について説明する。第3実施形態のモータ制御装置は、第1実施形態のモータ制御装置が、通常時において、オン駆動用FETをオフするとともにオフ駆動用FETをオンすることでIGBTをオフするのに対して、所定条件を満たすとき、遮断用FETをオフ駆動用FETに同期してオンすることでIGBTをオフするようにしたものである。第3実施形態のモータ制御装置は、通常時におけるIGBTのオフ動作を除いて第1実施形態のモータ制御装置と同一構成である。そのため、図2を参照して説明する。
まず、図2を参照して通常時におけるIGBTのオフ動作について説明する。駆動信号がIGBT110dのオフを指示すると、制御回路128は、オン駆動用FET121aをオフするとともに、オフ駆動用FET122aをオンする。制御回路128は、駆動用電源回路120の電圧が所定値以下の場合に、遮断用FET124aをオフ駆動用FET122aに同期してオンする。これにより、IGBT110dのゲートからオフ駆動用抵抗122b及び遮断用抵抗124bを介して電荷が放電される。その結果、ゲート電圧が速やかにオン、オフする閾値電圧より低くなり、IGBT110dが速やかにオフする。
次に、効果について説明する。第3実施形態によれば、オフ駆動用FET122aと遮断用FET124aでIGBT110dのゲートから電荷を放電する。そのため、IGBT110dのゲートから速やかに電荷を放電することができる。従って、IGBT110dのオフする際のスイッチング速度を速くすることができる。
また、第3実施形態によれば、制御回路128は、駆動用電源回路120の電圧が所定値以下の場合に、遮断用FET124aをオフ駆動用FET122aに同期してオンする。IGBT110dのサージ電圧は、ゲート電圧が高いほど、また、スイッチング速度が速いほど高くなる。サージ電圧が許容値を超えると、IGBT110dが破壊する。しかし、制御回路128は、ゲートに電圧を供給する駆動用電源回路120の電圧が所定値以下の場合に、遮断用FET124aをオフ駆動用FET122aに同期してオンし、IGBT110dのオフする際のスイッチング速度を速くする。つまり、ゲート電圧に対応するサージ電圧が低い場合に限ってスイッチング速度を速くする。従って、サージ電圧によるIGBT110dの破壊を防止することができる。
なお、第3実施形態では、駆動用電源回路120の電圧が所定値以下の場合に、遮断用FET124aをオフ駆動用FET122aに同期してオンする例を挙げているが、これに限られるものではない。IGBT110dのコレクタ−エミッタ間電圧(入出力端子間の電圧)が所定値以下の場合に、遮断用FET124aをオフ駆動用FET122aに同期してオンするようにしてもよい。IGBT110dのサージ電圧は、コレクタ−エミッタ間電圧の電圧が高いほど、また、スイッチング速度が速いほど高くなる。サージ電圧が許容値を超えると、IGBT110dが破壊する。しかし、制御回路128は、IGBT110dのコレクタ−エミッタ間電圧が所定値以下の場合に、遮断用FET124aをオフ駆動用FET122aに同期してオンし、IGBT110dのオフする際のスイッチング速度を速くする。つまり、コレクタ−エミッタ間電圧に対応するサージ電圧が低い場合に限ってスイッチング速度を速くする。従って、サージ電圧によるIGBT110dの破壊を防止することができる。
また、IGBT110dの温度、又は、IGBT110dの周囲温度が所定値以上の場合に、遮断用FET124aをオフ駆動用FET122aに同期してオンするようにしてもよい。IGBT110dのサージ電圧に対する許容値は、IGBT110dの温度又は周囲温度が高いほど高くなる。また、IGBT110dのサージ電圧は、スイッチング速度が速いほど高くなる。サージ電圧が許容値を超えると、IGBT110dが破壊する。しかし、制御回路128は、IGBT110dの温度又は周囲温度が所定値以上の場合に、遮断用FET124aをオフ駆動用FET122aに同期してオンし、IGBT110dのオフする際のスイッチング速度を速くする。つまり、サージ電圧の許容値が高い場合に限ってスイッチング速度を速くする。そのため、サージ電圧によるIGBT110dの破壊を防止することができる。
1・・・モータ制御装置(電子装置)、10・・・平滑コンデンサ、11・・・インバータ装置、110a・・・IGBT(第2スイッチング素子)、110b、110c、110e、110f・・・IGBT、110d・・・IGBT(第1スイッチング素子)、12、22、32、42・・・制御装置、120、220、320、420・・・駆動用電源回路、121、221、321、421・・・オン駆動用回路、121a、221a、321a、421a・・・オン駆動用FET(オン駆動用スイッチング素子)、121b、221b、321b、421b・・・オン駆動用抵抗、122、222、322、422・・・オフ駆動用回路、122a、222a、322a、422a・・・オフ駆動用FET(オフ駆動用スイッチング素子)、122b、222b、322b、422b・・・オフ駆動用抵抗、123、223、323、423・・・オフ保持用回路、123a、223a、323a、423a・・・オフ保持用FET(オフ保持用スイッチング素子)、123b、223b、323b、423b・・・ゲート抵抗、124、224、324、424・・・遮断用回路、124a、224a、324a、424a・・・遮断用FET(遮断用スイッチング素子)、124b、224b、324b、424b・・・遮断用抵抗、126、226、326、426・・・過電流検出回路、127、227、327、427・・・短絡検出回路、128、328、428・・・制御回路、B1・・・高電圧バッテリ、M1・・・車両駆動用モータ

Claims (8)

  1. 制御端子の電圧を制御することで駆動される第1スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子を駆動するための電圧を供給する駆動用電源回路と、
    一端が前記駆動用電源回路の正極端子に、他端がオン駆動用抵抗を介して前記第1スイッチング素子の制御端子に接続され、オンすることで前記第1スイッチング素子の制御端子に前記オン駆動用抵抗を介して電荷を充電するオン駆動用スイッチング素子と、
    一端が前記駆動用電源回路の負極端子に、他端がオフ駆動用抵抗を介して前記第1スイッチング素子の制御端子に接続され、オンすることで前記第1スイッチング素子の制御端子から前記オフ駆動用抵抗を介して電荷を放電するオフ駆動用スイッチング素子と、
    入力される駆動信号に基づいて前記オン駆動用スイッチング素子と前記オフ駆動用スイッチング素子を制御することで、前記第1スイッチング素子の制御端子の電圧を制御して前記第1スイッチング素子を駆動する制御回路と、
    を備えた電子装置において、
    前記オン駆動用スイッチング素子と前記オフ駆動用スイッチング素子がともにオンした場合に、前記第1スイッチング素子の制御端子の電圧が、オン、オフの閾値電圧を含む所定範囲内の電圧とならないように、前記オン駆動用抵抗と前記オフ駆動用抵抗の抵抗値が設定されていることを特徴とする電子装置。
  2. 前記オン駆動用スイッチング素子と前記オフ駆動用スイッチング素子がともにオンした場合に、前記第1スイッチング素子の制御端子の電圧が、オン、オフの閾値電圧より低くなるように、前記オン駆動用抵抗と前記オフ駆動用抵抗の抵抗値が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 制御端子の電圧を制御することで駆動され、前記第1スイッチング素子に直列接続される第2スイッチング素子と、
    入力される駆動信号に基づいて前記第2スイッチング素子の制御端子の電圧を制御して前記第2スイッチング素子を駆動するとともに、前記第2スイッチング素子に異常電流が流れたとき、前記第2スイッチング素子をオフする駆動回路と、
    を有し、
    前記オン駆動用スイッチング素子と前記オフ駆動用スイッチング素子がともにオンした場合に、前記第1スイッチング素子の制御端子の電圧が、オン、オフの閾値電圧より高くなるように、前記オン駆動用抵抗と前記オフ駆動用抵抗の抵抗値が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  4. 一端が前記駆動用電源回路の負極端子に、他端が遮断用抵抗を介して前記第1スイッチング素子の制御端子に接続され、オンすることで前記第1スイッチング素子の制御端子から電荷を放電する遮断用スイッチング素子を有し、
    前記制御回路は、前記第1スイッチング素子に異常電流が流れたとき、前記遮断用スイッチング素子を制御して前記第1スイッチング素子をオフし、
    前記オン駆動用スイッチング素子と前記遮断用スイッチング素子がともにオンした場合に、前記第1スイッチング素子の制御端子の電圧がオン、オフの閾値電圧より低くなるように、前記オン駆動用抵抗と前記遮断用抵抗の抵抗値が設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子装置。
  5. 一端が前記駆動用電源回路の負極端子に、他端が遮断用抵抗を介して前記第1スイッチング素子の制御端子に接続され、オンすることで前記第1スイッチング素子の制御端子から電荷を放電する遮断用スイッチング素子を有し、
    前記制御回路は、前記第1スイッチング素子に異常電流が流れたとき、前記遮断用スイッチング素子を制御して前記第1スイッチング素子をオフし、前記オフ駆動用スイッチング素子をオンするとき、前記遮断用スイッチング素子も同期してオンし、前記第1スイッチング素子をオフすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子装置。
  6. 前記制御回路は、前記第1スイッチング素子の入出力端子間の電圧が所定値以下の場合に、前記遮断用スイッチング素子を前記オフ駆動用スイッチング素子に同期してオンすることを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
  7. 前記制御回路は、前記駆動用電源回路の電圧が所定値以下の場合に、前記遮断用スイッチング素子を前記オフ駆動用スイッチング素子に同期してオンすることを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
  8. 前記制御回路は、前記第1スイッチング素子の温度又は前記第1スイッチング素子の周囲温度が所定値以上の場合に、前記遮断用スイッチング素子を前記オフ駆動用スイッチング素子に同期してオンすることを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
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