JP2012069865A - 太陽電池封止材及びそれを用いた太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池封止材及びそれを用いた太陽電池モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】光電変換効率向上の効果を長期維持した太陽電池封止材を提供する。
【解決手段】光電変換セル3を封止する封止材4であって、主材となる樹脂6に、当該主材6となる樹脂と光屈折率が異なる性質を有し、且つ、発光色素を含有したフィラー7を分散混合して形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換セルを封止する太陽電池封止材及びそれを用いた太陽電池モジュールに関する。
太陽光を利用するクリーンな発電技術として、太陽電池が近年注目を集めている。太陽電池には、結晶シリコン、非晶シリコン、化合物半導体、有機色素等、多様な方式が存在する。中でも、結晶シリコン系太陽電池は耐候性、耐久性に優れ、比較的高い光電変換効率を有しているため、最も普及が進んでいる。
一般的な結晶シリコン太陽電池モジュールは、透明材料からなる表面保護部材、バックシート、光電変換セル、太陽電池封止材(以下、封止材と称する)からなり、表面保護部材とバックシートの間に配置される光電変換セルは、封止材で完全に封止された構造となっている。
このような太陽電池を構成する材料には、長期使用に耐え得る高い耐候性が求められている。中でも封止材は、表面保護部材、バックシート及び光電変換セルを接着保持する材料であるため、長期間の高い密着性が必要であり、また、光電変換セルの受光面側にも配置されるため、透明性が失われないことも求められている。
さらに近年では、封止材に耐候性以外の機能を付与する検討がなされており、機械的強度、リサイクル性、光電変換効率の向上などが報じられている。特に光電変換効率の向上は、近年注目を集めている。
特許文献1には、550nm以上900nm以下の蛍光を発する有機系希土類錯体(発光体)をエチレン−酢酸ビニル共重合体に配合した樹脂組成物が提案されている。
特開2006−298974号公報
しかしながら、特許文献1の樹脂組成物を太陽電池モジュールの封止材として使用すると、樹脂に配合されている発光体が、入射光の拡散効率、波長変換効率を低下させてしまうおそれがあるので、太陽電池モジュールの変換効率の向上を長期に渡って維持することはできない。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、封止材の主材となる樹脂に光の散乱を利用した変換効率向上機能を付加する物質を混入することで、光電変換効率向上の効果を長期維持した太陽電池封止材及びそれを用いた太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1記載の太陽電池封止材は、光電変換セルを封止する封止材であって、主材となる樹脂に、当該主材となる樹脂と光屈折率が異なる性質を有し、且つ、発光色素を含有したフィラーを分散混合する。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の太陽電池封止材において、前記光電変換セルを封止した状態の前記封止材は、ヘイズ値が70%を超え90%を下回る値であり、全光線透過率が90%を超え100%以下である。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の太陽電池封止材において、前記フィラーは、前記封止材の主材となる樹脂100質量部に対して、0.5質量部を超え2.0質量部を下回る量で添加されている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の太陽電池封止材において、前記発光色素は、前記フィラーの主材100質量部に対して、1.0質量部を超え100質量部を下回る量で添加されている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の太陽電池封止材において、前記フィラーは、前記封止材の主材となる樹脂との屈折率差が0.02を超えるものである。
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の太陽電池封止材において、前記フィラーの平均粒径は、0.5μmを超え5μmを下回るものである。
また、請求項7記載の太陽電池モジュールは、請求項1乃至6の何れか1項に記載の太陽電池封止材を用いたものである。
本発明に係る請求項1記載の太陽電池封止材によると、封止材の主材となる樹脂内に、この樹脂と光屈折率が異なる発光色素を含有したフィラー分散混合されており、このフィラーが入射光を十分に拡散または波長変換させるので、封止材に封止されている光電変換セルの光電変換効率を高めることができる。また、フィラーに含有されている発光色素は、封止材の主材となる樹脂に含まれている各種添加剤との反応を抑制するので、光電変換セルの光電変換効率の向上を長期に渡って維持することができる。
また、請求項2記載の太陽電池封止材によると、入射する光量を増大させて十分な拡散光を得ることができる。
また、請求項3記載の太陽電池封止材によると、良好な光拡散性を得ることができる。
また、請求項4記載の太陽電池封止材によると、光電変換セルの光電変換効率をさらに高めることができる。
また、請求項5記載の太陽電池封止材によると、さらに十分な光拡散性を得ることができる。
また、請求項6記載の太陽電池封止材によると、フィラーの作製が容易となり、封止材の熱架橋プロセスを阻害せず、封止材の主材となる樹脂にフィラーを分散混合しても、光電変換セル等との密着性を十分に高めることができる。
また、請求項6記載の太陽電池モジュールによると、上述した太陽電池封止材を用いることで、光電変換効率の向上を長期に渡って維持することが可能な太陽電池モジュールを提供することができる。
本発明に係る太陽電池封止材の一例を断面で示した概略図である。 本発明に係る太陽電池モジュールを製造する際の各部材の配列構成図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る太陽電池モジュールの1実施形態を断面で示した概略図である。
本実施形態の太陽電池モジュール1は、板状の表面保護部材2、光電変換セル3を封止している層状の封止材4及びバックシート5を順次積層し、真空ラミネート法で形成したものである。
表面保護部材2は、ガラス、ポリエチレンテレフタレート、ETFE等からなる板状部材であり、耐久性や耐候性、透明性の高い材料で構成されている。
光電変換セル3は、結晶シリコン、アモルファスシリコン、CIS、CIGS、有機薄膜、CdTe等であり、製造の簡便さとコストから、多結晶シリコンが好ましい。
バックシート5は、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルフロライド、EVA及び、これらの積層体であり、耐久性や耐候性が高い材料が使用されている。このバックシート5に、水蒸気や酸素バリア性を付与するバリア層を積層してもよい。
光電変換セル3を封止している層状の封止材4は、主材となる透明樹脂6内に、少なくともフィラー7が分散混合されているものである。フィラー7は、発光色素が含有されている樹脂であり(以下、発光色素含有フィラー7と称する)、この発光色素含有フィラー7は、透明樹脂6と光屈折率が異なる性質を有している。
光電変換セル3を封止した状態の封止材4は、ヘイズ値が70%を超え90%を下回る値であることが好ましい。より好ましくはヘイズ値が75%を超え85%を下回る値である。ヘイズ値が70%以下では、光電変換セル3の光電変換効率を高めるのに十分な拡散光が得られず、90%以上では、後方散乱により光電変換セル3に入射する光量が減少してしまう。
また、封止材4は、全光線透過率が90%を超え100%以下であることが好ましい。より好ましくは全光線透過率が92%を超え100%以下である。全光線透過率が90%以下では、光電変換セル3に入射する光量が少なく、光電変換効率を下げてしまう。
また、発光色素含有フィラー7は、主材となる透明樹脂6の100質量部に対して、0.5質量部を超え2.0質量部を下回る量で添加することが好ましい。より好ましくは0.5質量部を超え1.0質量部を下回る添加量である。発光色素含有フィラー7の添加量が0.5質量部以下では、良好な光拡散性が得られず、2.0質量部以上では、後方散乱による光透過性の低下が生じてしまう。
また、発光色素含有フィラー7に含有されている発光色素は、発光色素含有フィラー7の主材(樹脂)100質量部に対して、1.0質量部を超え100質量部を下回る量で添加することが好ましい。添加量が1.0質量部以下、または100質量部以上では、十分に変換効率向上の効果は得られない。
また、発光色素含有フィラー7は透明であり、透明樹脂6と屈折率が異なり、融点が前記透明樹脂より高い限りで、どのような材質を用いても構わないが、その屈折率差が0.02を超えるものが好ましく用いられる。屈折率差が0.1を超えるものがより好ましく用いられる。屈折率差が0.02以下であると十分な光拡散性が得られない。
また、発光色素含有フィラー7の平均粒径は、0.5μmを超え5μmを下回るものであることが好ましい。0.5μm以下になると、発光色素含有フィラー7の作製が困難であり、5μm以上であると、封止材4の熱架橋プロセスを阻害し、太陽電池モジュール1の製造の際に、光電変換セル3や表面保護部材2との密着が十分に発現しないおそれがある。
また、発光色素含有フィラー7の製造方法としては、主材(樹脂)と発光色素を混合した材料を二軸の押出成形装置で混練し、この混練した樹脂を断裁機でペレット化した後、減圧可能なミキサーで粉砕分級を行い、所定の粒度分布をもつ発光色素を含有したフィラー7を得る。なお、ミキサーでの粉砕分級の工程において、各種表面処理剤を添加して、フィラーに表面処理を施しても構わない。
次に、本発明に係る太陽電池モジュール1の製造方法について図2を参照して説明する。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明は省略する。
符号4aは、透明樹脂6、発光色素含有フィラー7及び各種添加剤を混合して加熱溶融させた樹脂を、直線状スリットを有するTダイを用いて押し出し法にて成膜したシート状の第1封止材である。また、符号4aは、発光色素含有フィラー7を添加せず、透明樹脂6及び各種添加剤を混合して加熱溶融させた樹脂を、直線状スリットを有するTダイを用いて押し出し法にて成膜したシート状の第2封止材である。なお、ブロッキング防止のため、シート状の第1封止材4a、第2封止材4bの成膜工程の中で、過熱溶融した状態のシートの表面に、凹凸パターンが施されているロール(金属またはゴム製)にかけることにより、シート状の第1封止材4a、第2封止材4bの片面もしくは両面に、該ロールの凹凸パターンを転写させ、エンボス加工を施した第1封止材4a、第2封止材4bとしても良い。
そして、表面保護部材2として厚さ3mmの白板ガラス、シート状の第1封止材4a、光電変換セル3として多結晶シリコンセル、シート状の第2封止材4b、バックシート5としてフッ化ビニルポリマーを順次積層させた積層体を、上蓋側とラミネート室内でそれぞれ真空引き可能なラミネーター内に配置し、ラミネート室内の温度を120℃に維持しながら上蓋とラミネート室内の両方で90秒間真空引きを行い、前期積層体内部を脱気しながら仮圧着する(真空脱気・仮圧着)。そして、仮圧着完了後、ラミネート室内の温度を150℃にし、ラミネーター上蓋側の真空状態を解除して、前記積層体を大気圧により10分間熱圧着する(本圧着)。これにより、表面保護部材2、光電変換セル3を封止した第1封止材4a及び第2封止材4b、バックシート5を積層した太陽電池モジュール1が製造される。
ここで、太陽電池封止材が本実施形態の封止材4及び第1封止材4aに対応し、フィラーが本実施形態の発光色素含有フィラー7に対応し、封止材の主材となる樹脂が本実施形態の透明樹脂6に対応している。
次に、本実施形態の光電変換セル3を封止している封止材4及びこの封止材を用いた太陽電池モジュール1の作用効果について説明する。
本実施形態の封止材4は、主材となる透明樹脂6内に、透明樹脂6と光屈折率が異なる発光色素含有フィラー7が分散混合されており、この発光色素含有フィラー7が入射光を十分に拡散または波長変換させるので、封止材4に封止されている光電変換セル3の光電変換効率を高めることができる。
また、発光色素含有フィラー7に含有されている発光色素は、透明樹脂6に含まれている各種添加剤との反応を抑制するので、光電変換セル3の光電変換効率の向上を長期に渡って維持することができる。
また、光電変換セル3を封止した封止材4は、ヘイズ値が70%を超え90%を下回る値とし、全光線透過率が90%を超え100%以下としているので、入射する光量を増大させて十分な拡散光を得ることができる。
また、封止材4の透明樹脂6に分散混合されている発光色素含有フィラー7は、透明樹脂6の100質量部に対して、0.5質量部を超え2.0質量部を下回る量で添加されているので、良好な光拡散性を得ることができる。
また、発光色素含有フィラー7に含有されている発光色素は、発光色素含有フィラー7の主材(樹脂)100質量部に対して、1.0質量部を超え100質量部を下回る量で添加されているので、光電変換セル3の光電変換効率をさらに高めることができる。
また、発光色素含有フィラー7は、透明樹脂6との屈折率差が0.02を超えるようにしているので、さらに十分な光拡散性を得ることができる。
さらに、発光色素含有フィラー7の平均粒径は、0.5μmを超え5μmを下回るものとしているので、発光色素含有フィラー7の作製が容易であり、封止材4の熱架橋プロセスを阻害せず、封止材4の透明樹脂6に分散混合しても、光電変換セル3や表面保護部材2との密着性を十分に高めることができる。
そして、この封止材4を用いた太陽電池モジュール1は、光電変換効率の向上を長期に渡って維持することが可能な太陽電池モジュールを提供することができる。
ここで、封止材4の主材となる透明樹脂6として、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラート、アイオノマー、ポリエチレン、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリオレフィンなどの透明性の高い樹脂を用いることができる。特にエチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラート、アイオノマー、ポリオレフィンが好ましく用いられる。
透明樹脂6には、密着性、耐光性、熱安定性の観点から、架橋反応開始剤、シランカップリング剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤を添加してもよい。
架橋反応開始剤としては、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート、1,1−ジ(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、n−ブチル4,4−ジ−(t−ブチルパーオキシ)バレレート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオキシド、2,2−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ブタン等が挙げられる。
また、架橋反応開始剤の他に、架橋反応を促進するための添加剤を添加してもよい。この架橋反応促進用添加剤としては、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート等が挙げられる。
透明樹脂6の密着性向上のために用いられるシランカップリング剤としては、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、トリメトキシプロピルシラン、トリメトキシメチルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、トリクロロプロピルシラン、トリエトキシフェニルシラン等が挙げられる。
透明樹脂6の耐光性向上のために用いられる紫外線吸収剤としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン等が挙げられる。
上記紫外線吸収剤に加え、透明樹脂6の耐候性向上のために光安定剤を添加してもよい。光安定剤としては、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバケート等が挙げられる。
透明樹脂6の熱安定性を向上させるために用いられる酸化防止剤としては、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン等が挙げられる。
一方、封止材4の発光色素含有フィラー7を構成する主材の樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系アクリル樹脂、シリコン系アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、シクロオレフィンポリマー、メチルスチレン樹脂、フルオレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、メラミン樹脂、またこれらの混合樹脂、ガラスビーズ等が挙げられる。
発光色素含有フィラー7に含有されている発光色素としては、例えば、ローダミンB、ローダミン6G、ビオラントロン誘導体、ペリレン誘導体、クマリン誘導体、キサンチン誘導体、チオキサンチン誘導体、ピラントロン誘導体、フラバトロン誘導体、ナフタレン誘導体、アントラセン誘導体、ナフタルイミド誘導体、ナフトラクタム誘導体、ポルフィリン誘導体、フタロシアニン誘導体等の有機蛍光体; [Tb(acac)3]dpphen、[Tb(acac)3]phen、[Tb(TFA)3]dmbpy、[Tb(TFA)3]tmphen、[Tb(TFA)3]dpbpy、[Eu(TFA)3]tmphen、[Eu(TFA)3]phen、[Eu(FOD)3]bpy、Ir(ppy)3、Ir(dqn)3](PF6)3、[Ir(dpphen)3](PF6)3、[Ru(dpphen)3](PF6)2、[Ru(dpbpy)3](PF6)2、[Ru(dmbpy)3](PF6)2等の金属錯体;ZnS、ZnSe、ZnTe、CdS、CdTe、CdSe等の半導体ナノ粒子;ZnS:Al、ZnO:Zn、Y2O2S:Eu、Ca3Sc2Si3O12:Ce、SrGa2S4:Eu、Y3(Al,Ga)5O12:Ce等の無機蛍光体等が用いられる。
以下に本発明の具体的実施例について説明する。
(実施例1)
実施例1の封止材は、主材となる透明樹脂6として酢酸ビニル含有量が30重量%のものを用いた。この透明樹脂6が100質量部に対し、発光色素含有フィラー7を0.5質量部、架橋剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネートを0.6質量部、シランカップリング剤としてγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを0.4質量部、架橋助剤としてトリアリルイソシアヌレートを0.6質量部、酸化防止剤としてトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト0.1質量部配合した樹脂材料を用いて、Tダイ法によりシート状の封止材として作製した。発光色素含有フィラー7は、メラミン樹脂100質量部に対し、発光色素としてLumogenF Violet570(BASF社製)2.0質量部添加されたものを用いた。
(実施例2,実施例3,比較例1〜比較例3)
実施例2,実施例3,比較例1〜比較例3の封止材は、実施例1に対して発光色素含有フィラー7の添加量が異なる以外は、実施例1と同様の組成としてシート状の封止材として作製した。
(比較例4)
比較例4の封止材は、発光色素含有フィラーを添加せず、発光色素としてLumogenF Violet570(BASF社製)0.01質量部添加する以外は、実施例1と同様の組成としてシート状の封止材として作製した。
以上の実施例1,2、比較例1〜比較例4について、ヘイズ、全光線透過率、光電変換効率向上、UV照射後の効果維持率について評価を行った。
(ヘイズ・全光線透過率)
実施例及び比較例のシート状の封止材のヘイズ及び全光線透過率は、封止材をラミネートして表面の凹凸による散乱を除いた後、JIS K 7105に準拠して測定を行った。測定には、日本電色工業製NDH2000を用いた。
(光電変換効率向上)
実施例及び比較例のシート状の封止材を用いた太陽電池モジュールに、山下電装製ソーラーシミュレータの擬似太陽光を照射し、光起電力をデジタルマルチメーターでモニターし、変換効率を求めた。効率向上は、フィラーの含まれない通常のシート状の封止材である比較例1を使用した結果を100%とした時の各サンプルの相対効率向上の割合を示した。
(UV照射後の効果維持率)
実施例及び比較例のシート状の封止材をガラス板で封止したサンプルに48時間UV照射を行い、試験前後の発光強度を測定した。UV照射には、スガ試験機製紫外線フェードメーターU48を用い、発行強度の測定には島津製作所製分光蛍光光度計RF5300PCを用いた。効果維持率は、下記式より算出することにより求めた。
効果維持率(%)=48時間UV照射後の発光強度積分値/照射前の発光強度積分値
×100
各評価結果を、表1に示す。
Figure 2012069865
表1に示すように、実施例1〜3の構成の本発明に係るシート状の封止材を用いることで、光電変換効率を向上させつつ、その効果維持に優れる太陽電池モジュールを作製することができる。
1…太陽電池モジュール、2…表面保護部材、3…光電変換セル、4…封止材、5…バックシート、6…透明樹脂、7…フィラー

Claims (7)

  1. 光電変換セルを封止する封止材であって、主材となる樹脂に、当該主材となる樹脂と光屈折率が異なる性質を有し、且つ、発光色素を含有したフィラーを分散混合してなることを特徴とする太陽電池封止材。
  2. 前記光電変換セルを封止した状態の前記封止材は、ヘイズ値が70%を超え90%を下回る値であり、全光線透過率が90%を超え100%以下であることを特徴とする請求項1記載の太陽電池封止材。
  3. 前記フィラーは、前記封止材の主材となる樹脂100質量部に対して、0.5質量部を超え2.0質量部を下回る量で添加されていることを特徴とする請求項1又は2記載の太陽電池封止材。
  4. 前記発光色素は、前記フィラーの主材100質量部に対して、1.0質量部を超え100質量部を下回る量で添加されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の太陽電池封止材。
  5. 前記フィラーは、前記封止材の主材となる樹脂との屈折率差が0.02を超えるものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の太陽電池封止材。
  6. 前記フィラーの平均粒径は、0.5μmを超え5μmを下回るものであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の太陽電池封止材。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の太陽電池封止材を用いることを特徴とする太陽電池モジュール。
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