JP2012069183A - 光ピックアップ装置および光ディスク装置 - Google Patents

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充 永沢
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Abstract

【課題】
複数の情報記録面を有する光ディスクを記録再生する場合に、レンズシフトまで考慮して信号光と迷光を効果的に分離し、安定なサーボ信号およびRF信号を生成することが可能な光ピックアップ装置およびそれを搭載した光ディスク装置を提供する。
【解決手段】
光ピックアップ装置は、レーザ光源と、光束を光ディスクの情報記録面に集光する対物レンズと、情報記録面で反射した光束を複数に分割する回折格子と、複数に分割された光束を受光する複数の受光素子を備えた光検出器とを備え、
回折格子の中央領域を、光ディスクのトラックに垂直な方向の2本の分割線によって3分割し、分割された領域のうち回折格子の中心を含む中央の領域は、光束を遮光する遮光領域を設け、遮光領域を除く2つの領域は、回折した光束を受光面で検出する。
【選択図】 図15

Description

本発明は、光ピックアップ装置およびそれを搭載した光ディスク装置に関する。
本技術に関する背景技術として、例えば特開2005−63595号公報(特許文献1)がある。
特許文献1には、「動作の信頼性を確保した上で受光部への迷光の入射の防止を図る。」とあり、解決手段として「ディスク状記録媒体から受光素子までの光路中にレーザー光の一部を遮光する遮光部13aを有する遮光部材13を設け、情報の記録又は再生が行われる記録層とは別の層で反射されたレーザー光の少なくとも一部を受光素子の受光部に入射しないようにした。」と記載されている。
特開2005−63595号公報
複数の情報層を有する多層光ディスクを記録再生する場合、目的の情報層で反射する光束(以下、信号光と呼ぶ。)だけでなく、該情報層とは異なる情報層からも光束は反射する。目的の情報層以外の情報層で反射した光束のことを迷光と呼ぶ。光検出器上において、迷光が信号光を受光する受光面に入射すると、信号光と迷光の相互干渉により、サーボ信号であるフォーカス誤差信号(FES:Focusing Error Signal)やTES(TES:Tracking Error Signal)、または再生信号であるRF信号(RF:Radio Frequency)のノイズとなって信号オフセットや信号変動が発生するという問題が生じる。従って、安定したサーボ信号やRF信号を生成するためには、光検出器上で迷光が信号光受光面に入射しない構成することが必要である。
特許文献1では、安定した信号を生成するために光ディスクから光検出器までの光路中に光束の一部を遮光することのできる遮光素子を設けて、迷光が受光面を回避するような構成としている。しかし、特許文献1は、対物レンズが光ディスクの半径方向にレンズシフトした場合の迷光を回避については全く考慮されておらず、そのために最適な遮光形状については一切記載されていない。
このような状況に鑑み、本発明は、複数の情報層を有する多層光ディスクを記録再生する場合に、レンズシフトまで考慮して信号光と迷光を分離し、安定なサーボ信号およびRF信号を生成することが可能な光ピックアップ装置およびそれを搭載した光ディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的は、その一例として特許請求の範囲に記載する構成により達成できる。
本発明によれば、複数の情報層を有する多層光ディスクを記録再生する場合に、レンズシフトまで考慮して信号光と迷光を分離し、安定なサーボ信号およびRF信号を生成することが可能な光ピックアップ装置およびそれを搭載した光ディスク装置を提供することができる。
実施例1において、光学系を示した図である。 実施例1において、回折格子を示した図である。 実施例1において、光検出器の受光面構成を示した図である。 2層光ディスクに入射した信号光と迷光の関係を示した図である。 2層光ディスクに入射した信号光と迷光の関係を示した図である。 実施例1において、迷光が光検出器上に入射したときの様子を示した図である。 実施例2において、光学系を示した図である。 実施例2において、回折格子を示した図である。 実施例2において、光検出器の受光面構成を示した図である。 実施例2において、迷光が光検出器上に入射したときの様子を示した図である。 実施例2において、回折格子上での信号光と迷光の関係を示した図である。 実施例2において、迷光が光検出器上に入射したときの様子を示した図である。 実施例2において、他の光学系を示した図である。 実施例3において、光学系を示した図である。 実施例3において、回折格子を示した図である。 実施例3において、光検出器の受光面構成を示した図である。 実施例3において、回折格子上および光検出器上での信号光と迷光の関係を示した図である。 実施例3において、回折格子上および光検出器上での信号光と迷光の関係を示した図である。 実施例3において、回折格子上および光検出器上での信号光と迷光の関係を示した図である。 実施例3において、他の回折格子を示した図である。 実施例4において、回折格子を示した図である。 実施例4において、光検出器の受光面構成を示した図である。 実施例4において、回折格子上および光検出器上での信号光と迷光の関係を示した図である。 実施例4において、回折格子上および光検出器上での信号光と迷光の関係を示した図である。 実施例4において、回折格子上および光検出器上での信号光と迷光の関係を示した図である。 実施例4において、他の光検出器の受光面構成を示した図である。 実施例4において、回折格子上および光検出器上での信号光と迷光の関係を示した図である。 実施例4において、回折格子上および光検出器上での信号光と迷光の関係を示した図である。 実施例4において、回折格子上および光検出器上での信号光と迷光の関係を示した図である。 実施例5において、光ピックアップ装置を搭載した光学的情報再生装置または光学的情報記録再生装置の概略ブロック図を示した図である。
本発明を適用した光ピックアップ装置および光ディスク装置の実施形態の一例について、以下図面を用いて説明する。なお、各図において、同じ作用を示す構成要素には同じ符号を用いている。なお、以下の実施例では、BDについて説明するが、DVDや他の記録方式であってもなんら構わない。
図1は、本発明の実施例1に係る光ピックアップ装置の光学系を示している。
レーザ光源10から光束が発散光として出射される。半導体レーザは直線偏光の光束を出射するのが一般的であり、レーザ光源10からも直線偏光の光束を出射することを想定する。なお、レーザ光源10から出射された光束の中心光路(以下、光軸と略す。)を鎖線で図示した。
レーザ光源10から出射された光束は、偏光ビームスプリッタ(以下、PBSと略す。)11を反射する。PBSとは、所定の方向の直線偏光を透過し、その方向と直交する方向の直線偏光を反射させる素子である。ここでは、光束の大部分を反射するように偏光を制御する。一部の光束はPBS11を透過し、フロントモニタ12に入射する。一般的に光ディスクの記録再生動作の精度を良くするためには、光ディスクに照射される光束の光量を所望の値に制御することが必須となる。フロントモニタ12はレーザ光源10からの光量変化を制御回路にフィードバックすることにより、光束の光量を制御することを可能とする。
PBS11を反射した光束は、コリメートレンズ13に入射する。コリメートレンズ13は、図1のように光軸と平行な方向にシフトできるようにすることで、光束の収束・発散状態を変え、光ディスクのカバー層厚み誤差による球面収差を補正することを可能とする。
コリメートレンズ13を透過した光束は、1/4波長板14を透過、立ち上げミラー15を反射後、アクチュエータ16に搭載された対物レンズ17を透過して、光ディスクの情報層上(図示せず)に集光される。
光ディスクの情報層上より反射した光束は、対物レンズ17、立ち上げミラー15、1/4波長板14、コリメートレンズ13を透過し、PBS11に入射する。このとき、光束は1/4波長板14を2回通過したために、往路のときと直交する方向の直線偏光となっている。従って、光束はPBS11を透過する。PBS11を透過した光束は、遮光素子18を通り、光検出器19上に集光する。
光検出器19は、光束が集光できるような受光面構成となっており、受光面に照射された光量に従って再生信号であるRF信号やフォーカス誤差信号やトラッキング誤差信号などが生成される。
図2は図1における遮光素子18の形状の一例である。遮光素子とは光束を遮光する機能を持った素子のことで、図2においては、遮光部20が素子の中央部に形成されている、そこに入射した光束のみ遮光することができる。
一点鎖線21は、トラック方向に略垂直な方向、つまり光ディスク半径方向を示す。以下Rad方向と略す。一点鎖線22は、トラック方向に略平行な方向、つまり光ディスク接線方向を示す。以下Tan方向と略す。
遮光部20が例えば図2のように平板のように形成されるとき、Rad方向に平行な辺20Aは、Tan方向に平行な辺20Bよりも長くなることが望ましい。この詳細については、図6を用いて後述する。
光ディスクの情報層上より反射した光束は、破線23で示すように遮光素子18に入射する。このとき遮光部20に入射した部分の光束は遮光され、残りの光束は透過して光検出器19に進行する。
図3は図1における光検出器19の構成の一例である。光検出器は集光する光束を受光する受光面を形成しており、図3においては、受光面19Aから受光面19Dの4分割受光面となっている。また、受光面に入射した信号光は30で示す。
各受光面に入射した信号光より、サーボ信号であるフォーカス誤差信号(FES)やトラッキング誤差信号(TES)、再生信号であるRF信号を生成する。受光面19A、19B、19C、19Dで検出して得られる信号を、順に19a、19b、19c、19dとする。
FESの検出には、例えば非点収差法を使用する。非点収差法を行うには、Rad方向に対して45度方向に非点収差を発生する光学素子をPBS11から光検出器19までの復路光路中に配置することで実現できる。非点収差法を用いて、数1に示す演算式よりFESを生成する。
(数1)
FES=(19a+19c)−(19b+19d)
TESの検出には、例えば位相差検出法(DPD:Differential Phase Detection)を使用する。DPD法では各信号の位相差情報が必要となるため、信号19aから19dの位相差情報を用いて、DPD法によりTESを生成する。
また、数2に示す演算式のように全ての和をとってRF信号を生成する。
(数2)
RF=19a+19b+19c+19d
さて、多層光ディスクを用いて各情報層に光束を集光するとき、光量の一部は目的となる情報層で反射せず、目的ではない情報層で反射される。そのため、目的となる情報層で反射された所望の信号光だけでなく、それ以外の情報層で反射された迷光が光検出器の各受光面に入射してしまうという問題がある。迷光が受光面に入射すると、結果的に信号に不要なノイズが漏れ込んでしまうことになるため、他層からの迷光が受光面に入らないようにすることが必要である。
図4と図5は、例えばBD2層光ディスク40の信号光と迷光の関係を、光ディスク反射した直後と、回折格子上とで、それぞれ示している。光ディスク40の情報層41は奥の情報層であるL0層を、情報層42は手前の情報層であるL1層を、それぞれ示す。
図4(a)は、L0層41に光束が集光したときの、反射光の様子である。L0層41で集光した光束は、反射して信号光23として光路を進行する。一方、一部の光束はL1層42で反射し、迷光43として光路を進行する。図4(b)は、回折格子18上での信号光23と迷光43の様子を示している。目的の情報層よりも手前の層で反射した迷光は、信号光よりも大きな光束で光路を進行するため、図4(b)のように回折格子上で信号光よりも大きくなる。
一方、図5(a)は、L1層42に光束が集光したときの、反射光の様子である。L1層42で集光した光束は、反射して信号光23として光路を進行する。一方、一部の光束はL0層41で反射し、迷光43として光路を進行する。図5(b)は、回折格子18上での信号光23と迷光43の様子を示している。目的の情報層よりも奥の層で反射した迷光は、信号光よりも収束光で光路を進行するため、図5(b)のように回折格子上で信号光よりも小さくなる。
図6は、迷光が光検出器19上に入射したときの様子を示したものである。信号光は30、迷光は50で示している。信号光30に対して迷光50は非収束光となるため、光検出器19上で集光することなくデフォーカスして入射する。また、中央部の迷光は遮光素子18によって遮光されているため、受光面19Aから19Dを回避して入射している。
また、対物レンズをRad方向に変位させる、いわゆるレンズシフトを行うとき、迷光は受光面に対してRad方向にシフトすることが知られている。図6において、紙面左右方向をRad方向とすると、迷光50はRad方向に対して余裕を持って入射することが必要となる。受光面はバランスの点で対称の設計にした方が望ましいため、遮光素子18の遮光部20においてRad方向に平行な辺20Aは、Tan方向に平行な辺20Bよりも長いことが望ましい。Tan方向に平行な辺20Bは、レンズシフトをしない状態で図6のように迷光を回避すればよい。
このように、遮光素子18のような構成にすることで、中央を含んだ一部の光束を遮光することで、レンズシフトまで考慮して効果的に信号光と迷光を分離することが可能となる。
図7は、本発明の実施例2に係る光ピックアップ装置の光学系を示している。図1と異なり、遮光素子18の代わりに、回折格子60を使用している。回折格子とは、入射した光束を回折する機能を持つ素子で、例えば回折格子に格子溝を刻むことによって実現する。また、回折格子を複数の領域に分割し、それぞれ異なる方向へ回折することが可能である。図7において、光ディスクの情報層上より反射した光束を回折格子60で回折し、光検出器61で受光する。
図8は、図7における回折格子60の構成の一例である。回折格子60は、図2の遮光素子18のように遮光部20が設けられているだけでなく、領域71、領域72、それを除く領域73の、計4個の領域に分かれている。領域71と領域72に入射した光束は、回折するように格子溝を設け、領域73に入射した光束は、そのまま透過する。また、遮光部20において、Rad方向に平行な辺を長辺、Tan方向に平行な辺を短辺にすることが望ましい。光ディスクの情報層上より反射した光束は、破線23で示すように回折格子60に入射する。このとき遮光部20に入射した部分の光束は遮光され、残りの光束は透過および回折して光検出器61に進行する。
図8は、図6における光検出器61の構成の一例である。図8において、受光面は受光面61Aから受光面61Dの4分割受光面と、受光面61Eで構成される。
各受光面に入射した信号光30より、サーボ信号であるフォーカス誤差信号(FES)やトラッキング誤差信号(TES)、再生信号であるRF信号を生成する。受光面61A、61B、61C、61D、61Eで検出して得られる信号を、順に61a、61b、61c、61d、61eとする。
FESの検出には、例えば非点収差法を使用する。非点収差法を行うには、Rad方向に対して45度方向に非点収差を発生する光学素子をPBS11から光検出器19までの復路光路中に配置することで実現できる。非点収差法を用いて、数3に示す演算式よりFESを生成する。
(数3)
FES=(61a+61c)−(61b+61d)
TESの検出には、例えば位相差検出法(DPD:Differential Phase Detection)を使用する。DPD法では各信号の位相差情報が必要となるため、信号61aから61dの位相差情報を用いて、DPD法によりTESを生成する。
また、数4に示す演算式のように全ての和をとってRF信号を生成する。
(数4)
RF=61a+61b+61c+61d+61e
ここで、実施例1との違いは、遮光した領域の一部を領域71と領域72を設けて回折し、回折した信号を受光面61Eで受光している点である。そのため、RF信号の光量レベルは大きくなり、S/Nについて有利になる。
図10は、多層光ディスクを記録/再生時に、迷光が光検出器61上に入射したときの様子を示したものである。信号光は30、迷光は50で示している。信号光30に対して迷光50は非収束光となるため、光検出器61上で集光することなくデフォーカスして入射する。また、中央部の迷光は、遮光部20と回折領域71および72によって遮光および回折しているため、受光面61Aから61Dを回避して入射している。領域71と領域72で回折した迷光についても、図10に示すように受光面61Eを回避して入射している。
また、レンズシフトを行った場合も、Rad方向において受光面は迷光と離れて配置されているため、効果的に信号光と迷光を分離することができる。
特に受光面61Eは、自身の迷光がTan方向に離れて入射するため、レンズシフトをしても受光面61E上に入ることはない。よって、レンズシフトのマージンを広くすることが可能である。従って、信号光と迷光の干渉のない、安定なRF信号を検出することができる。
図11は、信号光である光束23に対して、迷光の光束43が回折格子60上で焦点を結ぶように入射したときの様子を示す。これは、例えば3層以上の多層光ディスクで、目的とする情報層とその他の情報層の層間が大きくなった場合に発生する。迷光の光束43は回折格子60で絞られるため、迷光のふるまいは図10の場合とは異なってくる。
図12は、図11のように迷光が回折格子60に入射したときの、光検出器61上の迷光50の様子を示したものである。領域73に迷光は入射しないため、4分割受光面の周りに迷光50は入射しない。また、領域71と領域72に入射する迷光の形状が異なるため、光検出器61上の迷光50は図12のようになる。ただし、情報層の層間が大きくなったために受光面61Eから大きく回避して入射する。このため、レンズシフトを行った場合も効果的に信号光と迷光を分離することができる。
このように、光学系に回折格子を設け、回折格子の中央を含んだ領域に遮光部を設けるとともに、一部の光束を回折することで、RF信号のS/Nを向上し、かつレンズシフトまで考慮して効果的に信号光と迷光を分離することが可能となる。
なお、回折格子60の位置は、図7に限定されるものではない。例えば図13のようにPBS11とコリメートレンズ13の間に配置しても構わない。このとき、回折格子は偏光性回折格子120を用いる必要がある。偏光性回折格子とは、所定の方向の直線偏光の光束を回折し、その方向と直交する方向の直線偏光の光束を透過する機能を持つ回折格子である。図13の場合、往路の光束を透過し、復路の光束を回折するようにすることで、図6と同様の効果を得ることができる。また、偏光性回折格子120を用いることで回折格子と光検出器の距離を離すことができるため、信号光に対する迷光は大きくデフォーカスする。従って、信号光と迷光を大きく分離することが可能となる。
また、回折格子60の構成や光検出器61の受光面の構成は、図8および図9に限定されるものではないことは言うまでもない。迷光と信号光を効果的に分離できれば、どのような構成であっても構わない。
また、回折格子60の遮光部20は、互いに一体になってなくても構わない。同様の効果を示すことができるのであれば、例えば回折格子60と光検出器61の間、もしくは回折格子60とPBS11の間に遮光素子を設けても構わない。
また、遮光部20を設ける代わりに、格子溝のピッチが小さい回折領域を設けても構わない。この場合、光束は遮光されないが、ピッチを小さくすることで大きく回折することが可能となる。例えば図9において光検出器61からはみ出るくらいの位置に回折光が入射するように、回折格子60の格子溝ピッチを設計することで、遮光と同様の効果を得ることが可能である。
図14は、本発明の実施例3に係る光ピックアップ装置の光学系を示している。光学系として図6との差異はなく、回折格子130と光検出器131を新たな構成にしている。
図15は、図14における回折格子130の構成の一例である。回折格子130は、素子の中央部に遮光部20が設けられている。遮光部20は、Rad方向に平行な辺を長辺、Tan方向に平行な辺を短辺にすることが望ましい。その他の領域は、130A、130B、130C、130D、130E、130F、130G、130H、130I、130Jの10個の回折領域に分かれており、それぞれ所定の方向へ光束を回折する。
回折格子130の回折光は、主に+1字回折光と−1次回折光で構成される。
回折格子130の各領域の分光比は、例えば領域131A、131B、130G、130H、130I、130Jは、0次光:+1次光:−1次光=0:1:0とする。また、領域130C、130D、130E、130Fは、0次光:+1次光:−1次光=0:7:3とする。このように、+1次光と−1次光の分光比が異なるように、回折格子の格子溝形状を形成することをブレーズ化という。ブレーズ化する理由は、再生信号を+1次光の総和で生成するので、再生信号の光量を多くとりノイズを低減するためである。
なお、領域130Aと領域130Bは、破線で示した信号光140のうち、光ディスクのトラックによる回折で生じるプッシュプル成分のパターンを示す141と142が入射する領域となっている。
遮光部20に入射した部分の光束は遮光され、残りの光束は所定の方向に回折して光検出器131に進行する。
図16は、図14における光検出器131の構成の一例である。図中の黒点は、集光した信号光を表している。
領域130A、130B、130C、130D、130E、130F、130G、130H、130I、130Jを回折した光束の+1次回折光は、それぞれ受光面131A、131B、131C、131D、131E、131F、131G、131H、131I、131Jに入射し、領域130C、130D、130E、130Fを回折した光束の−1次回折光は、それぞれ受光面131Rと131V間の暗線部、131Pと131T間の暗線部、131Sと131W間の暗線部、131Qと131V間の暗線部に入射する。
+1次回折光と−1次回折光は光軸中心150に対して対称に回折するため、受光面の配置も図16のように対称に配置される。
領域130Gから領域130Jの回折光を受光する受光面は、領域130Aから領域130Fの回折光を受光する受光面よりも光軸中心150から離れて配置する。このような配置にすることによって、いかなる迷光も回避することが可能となる。これについては、図17から図19を用いて後述する。
各受光面に入射した信号光より、フォーカス誤差信号(FES)、トラッキング誤差信号(TES)、再生信号であるRF信号を生成する。受光面131A、131B、131C、131D、131E、131F、131G、131H、131I、131J、131P、131Q、131R、131S、131T、131U、131V、131Wで検出して得られる信号を、順に131a、131b、131c、131d、131e、131f、131g、131h、131i、131j、131p、131q、131r、131s、131t、131u、131v、131wとする。
フォーカス誤差信号の検出には、例えばダブルナイフエッジ法を使用する。ダブルナイフエッジ法でフォーカス誤差信号を生成するために、集光状態において2分割した受光面間の暗線部に信号光を入射する構成になっている。暗線部は受光面から離れた光でも、受光面からの距離に応じて所定の感度を持って光を検出するため、この暗線部を用いることで、デフォーカスに対して感度を持ったフォーカス誤差信号を生成することができる。ダブルナイフエッジ法によって得られた信号131p、131q、131r、131s、131t、131u、131v、131wを用いて、数5に示す演算式より生成する。
(数5)
FES=(131q+131r+131t+131w)−(131p+131s+131u+131v)
一方、トラッキング誤差信号の検出には、例えばディファレンシャルプッシュプル法(DPP:Differential Push Pull)を使用する。
DPP法とは、レンズシフトをしたときにオフセットが発生しないようにプッシュプル信号を生成する方法である。
例えば、プッシュプル成分を含んだ信号131aと131bのみで生成した場合、対物レンズがRad方向に対物レンズ変位、すなわちレンズシフトしたときに、図15中の左右の光量アンバランスによって直流成分のオフセットが発生する。
そこで、オフセット成分のみの信号131cから131fを用いて、オフセットをキャンセルする演算を行う。
プッシュプル成分を含んだ信号をメインプッシュプル信号(以下MPP信号と略す。)、プッシュプル成分を含まないオフセット成分のみの信号をオフセット信号とすると、DPP信号は数6に示す演算式となる。
(数6)
MPP信号=131a−131b
オフセット信号=(131c+131d)−(131e+131f)
TES=DPP信号=(MPP信号)−kt・(オフセット信号)
ここで、数6のktは、対物レンズがレンズシフトした際に、DPP信号の式中第1項の信号に含まれるオフセット成分と、式中第2項の信号に含まれるオフセット成分とを補正するための係数である。このような演算を行うことによって、対物レンズがレンズシフトした際であってもオフセットのない安定したトラッキング誤差信号を生成することが可能である。
また、数7に示す演算式のように+1次回折光で得られた信号の全ての和をとってRF信号を生成する。
(数7)
RF=131a+131b+131c+131d+131e+131f+131g+131h+131i+131j
さて、実施例3において図15、図16で示した回折格子130および光検出器131は、多層光ディスクで課題となる迷光問題を解決する構成となっている。それについて、図17から図19を用いて説明する。
図17は、図4(a)のように目的の情報層よりも手前の情報層で反射した迷光を想定している。この場合、迷光は信号光に対して大きな光束となって進行する。このため、図17(a)に示すように、回折格子130上で、迷光160は信号光140よりも大きな光束となる。回折格子130で回折した光束は、図17(b)に示すように、光検出器131上に入射する。信号光は黒点で、迷光は灰色で塗られた領域で示されている。この図より、受光面上で信号光と迷光が重なり合っていないことがわかる。また、レンズシフトを行って迷光がRad方向に変位した場合でも、迷光の影響を最小限に抑えることが可能である。
図18は、図5(a)のように目的の情報層よりも奥の情報層で反射した迷光を想定している。この場合、迷光は信号光に対して小さな光束となって進行する。このため、図18(a)に示すように、回折格子130上で、迷光160は信号光140よりも小さな光束となる。回折格子130で回折した光束は、図18(b)に示すように、光検出器131上に入射する。信号光は黒点で、迷光は灰色で塗られた領域で示されている。この図より、受光面上で信号光と迷光が重なり合っていないことがわかる。また、レンズシフトを行って迷光がRad方向に変位した場合でも、迷光の影響を最小限に抑えることが可能である。
図19は、図5(a)のように目的の情報層よりも奥の情報層で反射した迷光で、かつ目的の情報層の迷光の発生した情報層の層間が大きい場合を想定している。この場合、迷光は信号光に対して非常に小さな光束となって進行する。このため、図19(a)に示すように、回折格子130上で、迷光160は焦点を結ぶように入射するので、信号光140よりも非常に小さな光束となり、回折領域130Gから130Jと遮光部20のみに入射する。回折格子130で回折した光束は、図19(b)に示すように、光検出器131上に入射する。信号光は黒点で、迷光は灰色で塗られた領域で示されている。この図より、受光面上で信号光と迷光が重なり合っていないことがわかる。また、レンズシフトを行って迷光がRad方向に変位した場合でも、迷光の影響を最小限に抑えることが可能である。また、回折格子上で完全に焦点を結ぶような迷光が入射した場合は、遮光領域によって迷光を遮断することが可能である。
以上より、図15のように中央を遮光してそれ以外を複数の回折光に分割する回折格子130と、図16のように迷光を効果的に分離できるような受光面構成の光検出器131を設けることで、多層光ディスクでのいかなる迷光も信号光と分離することが可能である。また、レンズシフト時も迷光の影響を最小限に抑えることが可能となる。従って、安定したサーボ信号やRF信号を生成することが可能となる。
なお、図15のような回折格子構成は遮光部と複数の回折領域が存在するため、光検出器の受光面配置の自由度が増える。従って、互いの受光面を近くに配置することができ、光検出器を小型化することが可能となる。
また、回折格子130の位置は、図14に限定されるものではない。例えば偏光性回折格子を用いて、PBS11とコリメートレンズ13の間に配置しても構わない。
また、回折格子130の構成や光検出器131の受光面の構成は、図15および図16に限定されるものではないことは言うまでもない。迷光と信号光を効果的に分離できれば、どのような構成であっても構わない。例えば、回折格子130は図20(a)や(b)のような構成であってもよい。
また、回折格子130の遮光部20は、互いに一体になってなくても構わない。同様の効果を示すことができるのであれば、例えば回折格子130と光検出器131の間、もしくは回折格子130とPBS11の間に遮光素子を設けても構わない。
また、遮光部20を設ける代わりに、格子溝のピッチが小さい回折領域を設けても構わない。この場合、光束は遮光されないが、ピッチを小さくすることで大きく回折することが可能となる。例えば図16においてRad方向上に受光面が配置されていないので、Rad方向で光検出器131から大きくはみ出るくらいの位置に回折光が入射するように、回折格子130の格子溝ピッチを設計することで、遮光と同様の効果を得ることが可能である。
図21は、本発明の実施例4に係る光ピックアップ装置で用いる回折格子130の構成の一例である。光学系は図14と同様の構成である。回折格子130は、素子の中央部に遮光部20が設けられている。遮光部20は、Rad方向に平行な辺を長辺、Tan方向に平行な辺を短辺にすることが望ましい。その他の領域は、130A、130B、130C、130D、130E、130F、130G、130H、130I、130J、130K、130Lの12個の回折領域に分かれており、それぞれ所定の方向へ光束を回折する。
回折格子130の回折光は、主に+1字回折光と−1次回折光で構成される。
回折格子130の各領域の分光比は、例えば領域130I、130J、130K、130Lは、0次光:+1次光:−1次光=0:1:0とする。また、領域130A、130B、130C、130D、130E、130F、130G、130Hは、0次光:+1次光:−1次光=0:7:3とする。このように、+1次光と−1次光の分光比が異なるように、回折格子の格子溝形状を形成することをブレーズ化という。ブレーズ化する理由は、再生信号を+1次光の総和で生成するので、再生信号の光量を多くとりノイズを低減するためである。
なお、領域130Aから130Dは、破線で示した信号光140のうち、光ディスクのトラックによる回折で生じるプッシュプル成分のパターンを示す141と142が入射する領域となっている。
遮光部20に入射した部分の光束は遮光され、残りの光束は所定の方向に回折して光検出器131に進行する。
図22は、本実施例における光検出器131の構成の一例である。図中の黒点は、集光した信号光を表している。
領域130A、130B、130C、130D、130E、130F、130G、130H、130I、130J、130K、130Lを回折した光束の+1次回折光は、それぞれ受光面131A、131B、131C、131D、131E、131F、131G、131H、131I、131J、131K、131Lに入射し、領域130A、130B、130C、130D、130E、130F、130G、130Hを回折した光束の−1次回折光は、それぞれ受光面131Pと131Q間の暗線部、131Qと131R間の暗線部、131Sと131T間の暗線部、131Rと131S間の暗線部、受光面131W、131X、131Y、131Zに入射する。
+1次回折光と−1次回折光は光軸中心150に対して対称に回折するため、受光面の配置も図22のように対称に配置される。
領域130Iから領域130Lの回折光を受光する受光面は、領域130Aから領域130Hの回折光を受光する受光面よりも光軸中心150から離れて配置する。このような配置にすることによって、いかなる迷光も回避することが可能となる。これについては、図23から図25を用いて後述する。
各受光面に入射した信号光より、フォーカス誤差信号(FES)、トラッキング誤差信号(TES)、再生信号であるRF信号を生成する。受光面131A、131B、131C、131D、131E、131F、131G、131H、131I、131J、131K、131L,131P、131Q、131R、131S、131T、131W、131X、131Y、131Zで検出して得られる信号を、順に131a、131b、131c、131d、131e、131f、131g、131h、131i、131j、131k、131l、131p、131q、131r、131s、131t、131w、131x、131y、131zとする。
フォーカス誤差信号の検出には、例えばダブルナイフエッジ法を使用する。ダブルナイフエッジ法でフォーカス誤差信号を生成するために、集光状態において2分割した受光面間の暗線部に信号光を入射する構成になっている。暗線部は受光面から離れた光でも、受光面からの距離に応じて所定の感度を持って光を検出するため、この暗線部を用いることで、デフォーカスに対して感度を持ったフォーカス誤差信号を生成することができる。ダブルナイフエッジ法によって得られた信号131p、131q、131r、131s、131tを用いて、数8に示す演算式より生成する。
(数8)
FES=(131q+131s)−(131p+131r+131t)
一方、トラッキング誤差信号の検出には、例えばディファレンシャルプッシュプル法(DPP:Differential Push Pull)を使用する。
DPP法とは、レンズシフトをしたときにオフセットが発生しないようにプッシュプル信号を生成する方法である。
例えば、プッシュプル成分を含んだ信号131aと131bのみで生成した場合、対物レンズがRad方向に対物レンズ変位、すなわちレンズシフトしたときに、図21中の左右の光量アンバランスによって直流成分のオフセットが発生する。
そこで、オフセット成分のみの信号131cから131fを用いて、オフセットをキャンセルする演算を行う。
プッシュプル成分を含んだ信号をメインプッシュプル信号(以下MPP信号と略す。)、プッシュプル成分を含まないオフセット成分のみの信号をオフセット信号とすると、DPP信号は数9に示す演算式となる。
(数9)
MPP信号=(131a+131e+131b+131f)−(131c+131g+131d+131h)
オフセット信号=(131w+131x)−(131y+131z)
TES=DPP信号=(MPP信号)−kt・(オフセット信号)
ここで、数6のktは、対物レンズがレンズシフトした際に、DPP信号の式中第1項の信号に含まれるオフセット成分と、式中第2項の信号に含まれるオフセット成分とを補正するための係数である。このような演算を行うことによって、対物レンズがレンズシフトした際であってもオフセットのない安定したトラッキング誤差信号を生成することが可能である。
また、数10に示す演算式のように+1次回折光で得られた信号の全ての和をとってRF信号を生成する。
(数10)
RF=131a+131b+131c+131d+131e+131f+131g+131h+131i+131j+131k+131l
さて、実施例4において図21、図22で示した回折格子130および光検出器131は、多層光ディスクで課題となる迷光問題を解決する構成となっている。それについて、図23から図25を用いて説明する。
図23は、図4(a)のように目的の情報層よりも手前の情報層で反射した迷光を想定している。この場合、迷光は信号光に対して大きな光束となって進行する。このため、図23(a)に示すように、回折格子130上で、迷光160は信号光140よりも大きな光束となる。回折格子130で回折した光束は、図23(b)に示すように、光検出器131上に入射する。信号光は黒点で、迷光は灰色で塗られた領域で示されている。この図より、受光面上で信号光と迷光が重なり合っていないことがわかる。また、レンズシフトを行って迷光がRad方向に変位した場合でも、迷光の影響を最小限に抑えることが可能である。
図24は、図5(a)のように目的の情報層よりも奥の情報層で反射した迷光を想定している。この場合、迷光は信号光に対して小さな光束となって進行する。このため、図24(a)に示すように、回折格子130上で、迷光160は信号光140よりも小さな光束となる。回折格子130で回折した光束は、図24(b)に示すように、光検出器131上に入射する。信号光は黒点で、迷光は灰色で塗られた領域で示されている。この図より、受光面上で信号光と迷光が重なり合っていないことがわかる。また、レンズシフトを行って迷光がRad方向に変位した場合でも、迷光の影響を最小限に抑えることが可能である。
図25は、図5(a)のように目的の情報層よりも奥の情報層で反射した迷光で、かつ目的の情報層の迷光の発生した情報層の層間が大きい場合を想定している。この場合、迷光は信号光に対して非常に小さな光束となって進行する。このため、図25(a)に示すように、回折格子130上で、迷光160は焦点を結ぶように入射するので、信号光140よりも非常に小さな光束となり、回折領域130Iから130Lと遮光部20のみに入射する。回折格子130で回折した光束は、図25(b)に示すように、光検出器131上に入射する。信号光は黒点で、迷光は灰色で塗られた領域で示されている。この図より、受光面上で信号光と迷光が重なり合っていないことがわかる。また、レンズシフトを行って迷光がRad方向に変位した場合でも、迷光の影響を最小限に抑えることが可能である。また、回折格子上で完全に焦点を結ぶような迷光が入射した場合は、遮光領域によって迷光を遮断することが可能である。
以上より、図21のように中央を遮光してそれ以外を複数の回折光に分割する回折格子130と、図22のように迷光を効果的に分離できるような受光面構成の光検出器131を設けることで、多層光ディスクでのいかなる迷光も信号光と分離することが可能である。また、レンズシフト時も迷光の影響を最小限に抑えることが可能となる。従って、安定したサーボ信号やRF信号を生成することが可能となる。
なお、図21のような回折格子構成は遮光部と複数の回折領域が存在するため、光検出器の受光面配置の自由度が増える。従って、互いの受光面を近くに配置することができ、光検出器を小型化することが可能となる。
また、回折格子130の位置は、図14に限定されるものではない。例えば偏光性回折格子を用いて、PBS11とコリメートレンズ13の間に配置しても構わない。
また、回折格子130の構成や光検出器131の受光面の構成は、図21および図22に限定されるものではないことは言うまでもない。迷光と信号光を効果的に分離できれば、どのような構成であっても構わない。例えば、光検出器131は図26のような構成であってもよい。この場合、回折格子130上で例えば図23(a)、図24(a)、図25(a)のような迷光となるとき、光検出器131上での迷光は、例えば図26、図27、図28に示すように、効果的に信号光と分離することが可能である。
また、回折格子130の遮光部20は、互いに一体になってなくても構わない。同様の効果を示すことができるのであれば、例えば回折格子130と光検出器131の間、もしくは回折格子130とPBS11の間に遮光素子を設けても構わない。
また、遮光部20を設ける代わりに、格子溝のピッチが小さい回折領域を設けても構わない。この場合、光束は遮光されないが、ピッチを小さくすることで大きく回折することが可能となる。例えば図22のような受光面構成の場合、Rad方向上に受光面が配置されていないので、Rad方向で光検出器131から大きくはみ出るくらいの位置に回折光が入射するように、回折格子130の格子溝ピッチを設計することで、遮光と同様の効果を得ることが可能である。また、例えば図25のような受光面構成の場合は、Tan方向上に受光面が配置されていないので、Tan方向で光検出器131から大きくはみ出るくらいの位置に回折光が入射するように、回折格子130の格子溝ピッチを設計することで、遮光と同様の効果を得ることが可能である。
実施例5では、実施例1から実施例4で説明した光ピックアップ装置を搭載した光ディスク装置(光学的情報再生装置または光学的情報記録再生装置)について、図30を用いて説明する。
図30は、情報の記録および再生を行う光情報記録再生装置の概略ブロック図を示している。200は本発明の光ピックアップ装置を示しており、この光ピックアップ装置200内の光検出器から検出された信号は、サーボ信号生成回路201および情報信号再生回路202に送られる。
サーボ信号生成回路201では、光ピックアップ装置200より検出された信号に基づいて光ディスク203に適したフォーカス誤差信号、トラッキング誤差信号、球面収差検出信号、チルト制御信号等が生成され、これらの信号を基にアクチュエータ駆動回路204を経て光ピックアップ装置200内の対物レンズアクチュエータを駆動して、対物レンズ205の位置制御が行われる。
情報信号再生回路202では、光ピックアップ装置200より検出された信号から光ディスク203に記録された情報信号が再生される。
また、サーボ信号生成回路201および情報信号再生回路202にて得られた信号の一部は、コントロール回路206に送られる。コントロール回路206からはレーザ駆動用信号が送られ、レーザ点灯回路207を駆動させて光ピックアップ装置200内のレーザ光源11にレーザ駆動電流を供給する。また、光ピックアップ装置200内のフロントモニタを用いてレーザ光源10からのレーザの出射光量を制御できる。なお、レーザ点灯回路207は光ピックアップ装置200内に組み込むことも可能である。
コントロール回路206には、サーボ信号制御回路201、レーザ点灯回路207の他にスピンドルモータ駆動回路208、アクセス制御回路209、球面収差補正素子駆動回路210等が接続されており、それぞれ光ディスク203を回転させるスピンドルモータ211の回転制御、光ピックアップ装置200のアクセス方向位置制御、光ピックアップ装置200内の球面収差補正光学系のコリメートレンズの駆動制御が行われる。
なお、記録時はコントロール回路206とレーザ点灯回路207の間に設けられている情報信号記録回路212からの記録制御信号に基づいて、レーザ点灯回路207を駆動させて光ディスク203に情報を記録する。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
10…レーザ光源、11…偏光ビームスプリッタ(PBS)、12…フロントモニタ、13…コリメートレンズ、14…1/4波長板、15…立ち上げミラー、16…アクチュエータ、17…対物レンズ、18…遮光素子、19…光検出器、20…遮光領域、60…回折格子

Claims (11)

  1. レーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射した光束を光ディスクの情報記録面に集光する対物レンズと、
    前記情報記録面で反射した光束を受光する複数の受光面を備えた光検出器と、を備えた光ピックアップ装置において、
    前記情報記録面から前記光検出器までの光路中に、前記光束の中心を含む領域を遮光する遮光素子を設け、
    前記遮光素子の遮光領域は、
    前記光ディスクのトラック方向に略平行な方向の幅よりも、前記光ディスクのトラック方向に略直交する方向の幅の方が大きく、
    前記遮光領域以外の領域を通過した光束は回折され、前記光検出器で検出される
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. レーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射した光束を光ディスクの情報記録面に集光する対物レンズと、
    前記情報記録面で反射した光束を複数に分割する回折格子と、
    前記回折格子によって複数に分割された光束を受光する複数の受光面を備えた光検出器と、を備えた光ピックアップ装置において、
    前記回折格子は、
    前記回折格子の中心を含む第1の領域と、前記回折格子の中心を除く第2の領域に分割され、
    該第1の領域は、前記光ディスクのトラック方向に略垂直な方向の2本の分割線によって3分割され、
    3分割された前記第1の領域のうち、前記回折格子の中心を含む中央の領域は、
    光束を遮光する遮光領域であり、
    前記遮光領域以外の領域を通過した光束は回折され、前記光検出器で検出される
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 請求項2に記載の光ピックアップ装置であって、
    前記回折格子の中心を含む遮光領域は、
    前記光ディスクのトラック方向に略平行な方向の幅よりも、前記光ディスクのトラック方向に略平行な方向の幅の方が大きい
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の光ピックアップ装置であって、
    前記第1の領域のうち、前記回折格子の中心を含む遮光領域を除く2つの領域は、
    所定の値に周期的に刻まれた格子溝からなる回折領域とし、
    該領域の回折光は、前記光検出器の所定の受光面に入射する
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の光ピックアップ装置であって、
    前記第1の領域のうち、前記回折格子の中心を含む遮光領域を除く2つの領域は、
    前記光ディスクのトラック方向に略平行な方向の分割線によって少なくとも4分割される
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 請求項2から請求項5のいずれかに記載の光ピックアップ装置であって、
    前記第1の領域のうち、前記回折格子の中心を含む遮光領域を除く2つの領域は、
    前記回折格子の中心を通り、前記光ディスクのトラック方向に略平行な方向の軸に対して線対称であり、
    かつ前記回折格子の中心を通り、前記光ディスクのトラック方向に略垂直な方向の軸に対して線対称である
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 請求項2から請求項6のいずれかに記載の光ピックアップ装置であって、
    前記回折格子の第2の領域で、複数に分割される回折領域は、
    前記回折格子の中心を通り、前記光ディスクのトラック方向に略平行な方向の軸に対して線対称であり、
    かつ前記回折格子の中心を通り、前記光ディスクのトラック方向に略垂直な方向の軸に対して線対称である
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 請求項2から請求項7のいずれかに記載の光ピックアップ装置であって、
    前記回折格子の前記第1の領域の回折角は、
    前記回折格子の前記第2の領域の回折角よりも大きい
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 請求項2から請求項8のいずれかに記載の光ピックアップ装置であって、
    前記回折格子の前記第2の領域で回折した光束を用いてフォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号を検出し、
    前記遮光領域を除く全ての回折領域で回折した光束を用いて再生信号を検出する
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  10. 請求項2から請求項9のいずれかに記載の光ピックアップ装置であって、
    前記回折格子は、
    前記遮光領域に変えて、所定の値に周期的に刻まれた格子溝からなる回折領域とし、
    該領域の回折光は、前記光検出器の各受光面から所定の距離分離した受光感度を持たない位置に入射する
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置と、
    前記レーザ光源を駆動するためのレーザ点灯回路と、
    前記光ピックアップの光検出器で得られた検出信号より、多層化された前記光ディスクで安定したサーボ信号を生成するためのサーボ信号生成回路と、
    前記光ピックアップの光検出器で得られた検出信号より、多層化された前記光ディスクに記録されている情報を安定に再生するための情報信号再生回路と、
    前記レーザ点灯回路、前記サーボ信号生成回路ないし前記情報信号再生回路を制御するコントロール回路と、を備えた光ディスク装置。
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