JP2012068528A - 投影装置、投影方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ビーム光が照射される蛍光体からの蛍光を光源に使用する装置で、蛍光体の温度に応じた発光特性の変化を考慮し、正しい色バランスを維持する。
【解決手段】レーザダイオード(LD)18と、LD18からの光を蛍光体に照射して発せられる蛍光により光源光を生成する光源部15と、画像信号を入力する入力部11と、光源部15で得た蛍光を用い、入力部11で入力した画像信号に応じた光像を形成して投影する投影系(12〜14,16,17,27)と、光源部15内のカラーホイール20近傍の温度を検出する温度センサ26と、蛍光体の温度に対応する発光輝度の低下度合を示す情報を記憶するプログラムメモリ30と、温度センサ26が検出する温度と、プログラムメモリ30が記憶する情報とに基づき、上記投影系(12〜14,16,17,27)で投影する光像の階調を補正するCPU28とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、蛍光体にレーザ光を照射して得られる蛍光を光源に用いるデータプロジェクタ装置等の投影装置、投影方法及びプログラムに関する。
ビーム光を照射した蛍光体層からの励起光を光源として用いる投影装置において、ビーム光による励起源を高出力化しても該蛍光体層の熱的損傷を大幅に低減することを目的とした技術が考えられている。(例えば、特許文献1)
この特許技術では、蛍光体層を形成した蛍光体ホイール及びそのモータを機構的に揺動することで、ビーム光が照射される蛍光体ホイールの周上の位置を、相対的に蛍光体ホイールの径方向で変化させ、結果として照射されるビーム光の位置を分散させることにより、蛍光体層の面積を有効に活用して同一径上の蛍光体層のみが熱的損傷を受けるのを回避する。
特開2010−164846号公報
上記特許文献の技術に記載される如く、高出力のビーム光の照射により所望の波長帯域の蛍光を発するように形成された蛍光体層は、熱的な影響を受け易い環境にある。回転するホイールに形成された蛍光体層が焼損や剥離といった明らかな損傷に至った場合には、その時点で正常なカラー画像の投影が不可能となる。
また、そのような事態に至る前でも、ビーム光が照射される蛍光体の位置においては、周囲に比して温度が上昇する。そして、温度が上昇した蛍光体は、温度が上昇していない常温の蛍光体に比して、ビーム光の照射により発する蛍光の輝度が低下する。
この点は、蛍光体の温度が上昇するほどに顕著となり、且つ使用する蛍光体の色によってその度合が異なる。そのため、上記特許文献に記載された技術のように複数色の蛍光体を使用する装置では、蛍光体の温度が上昇するに連れて投影する投影画像の色バランスが崩れるという不具合が生じる。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ビーム光が照射される蛍光体からの蛍光を光源に使用する装置で、蛍光体の温度に応じた発光特性の変化を考慮し、正しい色バランスを維持することが可能な投影装置、投影方法及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、半導体発光素子と、上記半導体発光素子からの光を蛍光体に照射して発せられる蛍光により光源光を生成する蛍光生成手段と、画像信号を入力する入力手段と、上記蛍光生成手段で得た蛍光を用い、上記入力手段で入力した画像信号に応じた光像を形成して投影する投影手段と、上記蛍光生成手段近傍の温度を検出する温度検出手段と、上記蛍光体の温度に対応する発光輝度の低下度合を示す情報を記憶する記憶手段と、上記温度検出手段が検出する温度と、上記記憶手段が記憶する情報とに基づき、上記投影手段で投影する光像の階調を補正する画像補正手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記蛍光生成手段は、複数色の蛍光を時分割で生成し、上記記憶手段は、上記複数の蛍光体の温度に対応する発光輝度の低下度合を示す情報を記憶し、上記画像補正手段は、上記温度検出手段が検出する温度と、上記記憶手段が記憶する複数の色毎の情報とに基づき、上記投影手段で投影する光像の階調を補正することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記投影手段は、上記蛍光生成手段で得た蛍光、及び上記半導体発光素子が発する光を時分割で用いて、上記入力手段で入力した画像信号に応じた光像を形成して投影し、上記画像補正手段は、上記温度検出手段が検出する温度と、上記記憶手段が記憶する複数の色毎の情報とに基づき、上記蛍光生成手段で得た蛍光を用いた光像の形成タイミングに合わせて上記投影手段で投影する光像の階調を補正することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記画像補正手段は、上記温度検出手段が検出する温度と、上記記憶手段が記憶する情報とに基づき、本来の階調に対する補正階調の変換テーブルを作成し、作成した変換テーブルを参照して上記投影手段で投影する光像の階調を補正することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記画像補正手段は、上記温度検出手段が検出する温度と、上記記憶手段が記憶する情報とに基づき、階調のガンマ値を補正することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、半導体発光素子、上記半導体発光素子からの光を蛍光体に照射して発せられる蛍光により光源光を生成する蛍光生成部、画像信号を入力する入力部、及び上記蛍光生成部で得た蛍光を用い、上記入力部で入力した画像信号に応じた光像を形成して投影する投影部を備えた装置での投影方法であって、上記蛍光生成部近傍の温度を検出する温度検出工程と、上記蛍光体の温度に対応する発光輝度の低下度合を示す情報を記憶する記憶工程と、上記温度検出工程で検出する温度と、上記記憶工程で記憶する情報とに基づき、上記投影部で投影する光像の階調を補正する画像補正工程とを有したことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、半導体発光素子、上記半導体発光素子からの光を蛍光体に照射して発せられる蛍光により光源光を生成する蛍光生成部、画像信号を入力する入力部、及び上記蛍光生成部で得た蛍光を用い、上記入力部で入力した画像信号に応じた光像を形成して投影する投影部を備えた装置が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、上記コンピュータを、上記蛍光生成部近傍の温度を検出する温度検出手段、上記蛍光体の温度に対応する発光輝度の低下度合を示す情報を記憶する記憶手段、及び上記温度検出手段で検出する温度と、上記記憶手段で記憶する情報とに基づき、上記投影部で投影する光像の階調を補正する画像補正手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、ビーム光が照射される蛍光体からの蛍光を光源に使用する装置で、蛍光体の温度に応じた発光特性の変化を考慮し、概ね正しい色バランスを維持することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るデータプロジェクタ装置の概略機能構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る図1のカラーホイール及びモータの外観構成を示す斜視図である。 同実施形態に係る投影動作時の主として階調制御に関する処理内容を示すフローチャートである。 同実施形態に係る温度に依存する赤色及び緑色の各蛍光体の発光輝度特性を例示する図である。 同実施形態に係る階調変換の例を示す図である。
以下本発明をDLP(Digital Light Processing)(登録商標)方式のデータプロジェクタ装置に適用した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るデータプロジェクタ装置10の概略機能構成を示すブロック図である。
入力部11は、例えばピンジャック(RCA)タイプのビデオ入力端子、D−sub15タイプのRGB入力端子などにより構成される。入力部11に入力された各種規格のアナログ画像信号は、入力部11でデジタル化された後に、システムバスSBを介して画像変換部12に送られる。
画像変換部12は、一般にスケーラとも称され、入力される画像データを投影に適した所定のフォーマットの画像データに統一して投影画像駆動部13へ送る。
この際、OSD(On Screen Display)用の各種動作状態を示すシンボル等のデータも必要に応じて画像変換部12により画像データに重畳加工され、加工後の画像データが投影画像駆動部13へ送られる。
投影画像駆動部13は、送られてきた画像信号に応じて、所定のフォーマットに従ったフレームレート、例えば60[フレーム/秒]と色成分の分割数、及び表示階調数を乗算した、より高速な時分割駆動により、空間的光変調素子であるマイクロミラー素子14を表示駆動する。
このマイクロミラー素子14は、アレイ状に配列された複数、例えばWXGA(Wide eXtended Graphic Array)(横1280画素×縦800画素)分の微小ミラーの各傾斜角度を個々に高速でオン/オフ動作して表示動作することで、その反射光により光像を形成する。
一方で、光源部15から時分割でR,G,Bの原色光が循環的に出射される。この光源部15からの原色光が、ミラー16で全反射して上記マイクロミラー素子14に照射される。
そして、マイクロミラー素子14での反射光で光像が形成され、形成された光像が投影レンズ部17を介して、投影対象となる図示しないスクリーンに投影表示される。
光源部15は、青色のレーザ光を発するレーザダイオード18を有する。レーザダイオード18の発する青色のレーザ光は、ダイクロイックミラー19を透過し、カラーホイール20の周上の1点に照射される。
このカラーホイール20は、モータ(M)21により回転される。レーザ光が照射されるカラーホイール20の周上には、後述するように赤色蛍光反射板20R、緑色蛍光反射板20G、及び青色用拡散板20Bが合わせてリング状となるように形成されている。
図2は、カラーホイール20及びモータ21の外観構成を示す斜視図である。赤色蛍光反射板20Rは、レーザ光が照射されるのとは反対側の図示しない面側がミラー構造となり、レーザダイオード18が発する青色のレーザ光の照射により、塗布されている蛍光体が赤色光を励起し、励起した赤色光を、レーザ光が照射されてきた方向に反射するように出射する。
同様に緑色蛍光反射板20Gは、レーザ光が照射されるのとは反対側の図示しない面側がミラー構造となり、青色のレーザ光の照射により、塗布されている蛍光体が緑光を励起し、励起した緑色光を、レーザ光が照射されてきた方向に反射するように出射する。
また、残る青色用拡散板20Bは、磨り硝子状の透過部材で構成され、照射された青色のレーザ光は散乱しながら透過する。
カラーホイール20の赤色蛍光反射板20Rまたは緑色蛍光反射板20Gがレーザ光の照射位置にある場合、レーザ光の照射により赤色光または緑色光が励起される。この励起された赤色光または緑色光は、カラーホイール20で反射された後、上記ダイクロイックミラー19でも反射される。
その後、この赤色光または緑色光は、ダイクロイックミラー22を透過した後、上記ミラー16へ送られる。
また、カラーホイール20の青色用拡散板20Bがレーザ光の照射位置にある場合、レーザ光は該拡散板20Bで拡散されながらカラーホイール20を透過した後、ミラー23で全反射される。その後、この青色光は、ミラー24で反射し、インテグレータ25で輝度分布が略均一な光束とされた後に上記ダイクロイックミラー22で反射されて、上記ミラー16へ送られる。
以上の如く、ダイクロイックミラー19は、青色光を透過する一方で、緑色光及び赤色光を反射する。反対に上記ダイクロイックミラー22は、青色光を反射する一方で、緑色光及び赤色光を透過する。
なお、カラーホイール20の上記レーザ光照射位置に干渉しない近傍位置に、このカラーホイール20の温度を検出するための温度センサ26が設けられる。
光源部15のレーザダイオード18の発光タイミング及び発光強度(駆動電流値)調整、上記モータ21によるカラーホイール20の回転、及び上記温度センサ26での温度検出を光源駆動部27が統括して制御する。光源駆動部27は、上記投影画像駆動部13から与えられる画像データのタイミングと、後述するCPU28からの指示に応じてレーザダイオード18、モータ21、及び温度センサ26を制御する。
上記各回路の動作すべてをCPU28が制御する。このCPU28は、メインメモリ29及びプログラムメモリ30と直接接続される。メインメモリ29は、DRAMで構成され、CPU28のワークメモリとして機能する。プログラムメモリ30は、電気的書換可能な不揮発性メモリで構成され、CPU28が実行する動作プログラムや各種定型データ、後述する階調変換のためのルックアップテーブル(以下「階調変換テーブル」と称する)等を記憶する。CPU28は、上記メインメモリ29及びプログラムメモリ30を用いて、このデータプロジェクタ装置10内の制御動作を実行する。
上記CPU28は、操作部31からのキー操作信号に応じて各種投影動作を実行する。
この操作部31は、データプロジェクタ装置10の本体に設けられるキー操作部と、このデータプロジェクタ装置10専用の図示しないリモートコントローラの間で赤外光を受光するレーザ受光部とを含み、ユーザが本体のキー操作部またはリモートコントローラで操作したキーに基づくキー操作信号をCPU28へ直接出力する。
上記CPU28はさらに、上記システムバスSBを介して音声処理部32とも接続される。音声処理部32は、PCM音源等の音源回路を備え、投影動作時に与えられる音声データをアナログ化し、スピーカ部33を駆動して拡声放音させ、あるいは必要によりビープ音等を発生させる。
次に上記実施形態の動作について説明する。
なお、上述した如く、マイクロミラー素子14で表示するための画像を画像変換部12が作成し、作成した画像を投影画像駆動部13がマイクロミラー素子14で表示し、マイクロミラー素子14での表示に合わせて光源駆動部27がレーザダイオード18を発光駆動するとともに、モータ21によりカラーホイール20を同期して回転させる。
これら画像変換部12、投影画像駆動部13、及び光源駆動部27は、いずれもCPU28の制御の下に動作する。CPU28は、以下に示すマイクロミラー素子14での表示階調の処理も含め、プログラムメモリ30に記憶されている動作プログラムや固定データ等を読出してメインメモリ29に展開した上で制御処理を実行する。
図3は、電源投入直後から実行する、投影動作時の主としてカラーホイール20の温度に対応した階調制御に関する処理内容を抽出して示す。
その処理当初にCPU28は、メインメモリ29内に設定する、階調制御の周期をカウントするタイマの計時動作を開始させる(ステップS101)。
次いでCPU28は、入力部11から入力される画像信号に応じたマイクロミラー素子14での表示動作、及び光源部15での発光により投影を実行させる(ステップS102)。
このとき、CPU28がプログラムメモリ30から読出してメインメモリ29に記憶させる赤色(R)用及び緑色(G)用の各階調変換テーブルに基づいて、投影画像駆動部13はマイクロミラー素子14で表示するR用及びG用の画素の各構成画素階調値を決定する。
なお、動作の初期状態でCPU28がプログラムメモリ30から読出し、メインメモリ29に記憶させる赤色(R)用及び緑色(G)用の各階調変換テーブルはいずれも、カラーホイール20の赤色蛍光反射板20R及び緑色蛍光反射板20Gの熱的影響がないものとして、入力される階調値に応じたPWM(パルス幅変調)のための駆動値をそのまま出力するようなテーブルの記憶内容となっているものとする。
その後、上記タイマのカウントを更新させる(ステップS103)。
次に、更新したタイマのカウント値が予め設定した階調制御の周期、例えば「60[秒]」、を表す値となっているか否かにより、階調制御を行なうタイミングか否かを判断する(ステップS104)。
ここでまだタイマのカウント値が階調制御の周期を表す値となっておらず、階調制御を行なうタイミングではないと判断した場合には、上記ステップS102からの処理に戻り、以後、ステップS102〜S104の処理を繰返し実行することで、タイマのカウント値を更新しながら、入力される画像信号に応じた投影動作を続行する。
そして、タイマのカウント値が階調制御の周期を表す値となると、CPU28は上記ステップS104でそれを判断し、次に光源駆動部27を介して温度センサ26により回転しているカラーホイール20の温度を検出させる(ステップS105)。
CPU28は、この取得したカラーホイール20の温度値に応じて、まず赤色(R)画像をマイクロミラー素子14で表示させる場合の各画素の階調増幅率を算出する(ステップS106)。
図4は、上記カラーホイール20の温度を横軸とし、発光輝度を縦軸として、本来の各色の定格輝度RBを100[%]に揃えた場合の、赤色蛍光反射板20Rに塗布された蛍光体及び緑色蛍光反射板20Gに塗布された蛍光体の各輝度変化特性を例示する図である。図中、赤色蛍光反射板20Rでの発光輝度Rrbを実線で、緑色蛍光反射板20Gでの発光輝度Grbを一点鎖線で示す。
図示する如く、蛍光体の組成により、赤色蛍光反射板20Rに塗布された蛍光体と緑色蛍光反射板20Gに塗布された蛍光体とでは、温度に対する輝度の低下率「Dr(t):Dg(t)」が異なる。
したがってプログラムメモリ30には、上記各蛍光体の温度に基づいた低下率「Dr(t):Dg(t)」を考慮して定格輝度と同等になるように階調値を補正する、温度値を変数として増幅率を求める補正式が予め記憶されているものとする。
CPU28は、上記したように上記プログラムメモリ30から読出した、赤色蛍光反射板20Rに塗布された蛍光体用の補正式により赤色(R)画像をマイクロミラー素子14で表示させる場合の各画素の増幅率を算出すると、その算出結果に基づいて、メインメモリ29に記憶している赤色(R)用の階調変換テーブルの内容を書き換える(ステップS107)。
図5は、上記階調変換テーブルでの変換内容を特性図化して説明する。横軸が例えば10ビットの階調値(0〜1023)、縦軸が1フィールド期間を「1」としたPWM駆動値を示す。
シフトを行なわない初期状態の増幅率AP1(=1)の実線で示す階調変化Iに対して、変換後は増幅率AP2(>1)の破線で示す階調変化IIとなる。変換後は、増幅率を大きくしたことにより階調値がフル(=1023)に達する以前にPWM駆動値が最大値の「1」に達するため、それより大きい階調ではいずれもPWM駆動値が最大値の「1」としている。
このように赤色(R)画像用の階調変換テーブルの書換えを終了するとCPU28は、上記と同様にして今度は緑色(G)画像用の階調変換テーブルを書き換えるべく、取得したカラーホイール20の温度値に応じて、緑(G)画像をマイクロミラー素子14で表示させる場合の各画素の階調増幅率を算出する(ステップS108)。
そして、算出した階調増幅率に基づいて、メインメモリ29に記憶している緑色(G)用の階調変換テーブルの内容を書き換える(ステップS109)。
これ以後、マイクロミラー素子14で赤色(R)画像及び緑色(G)画像を表示する際に、上記各階調変換テーブルに記憶された内容に従って表示階調が補正されることとなる。
その後、メインメモリ29に設定したタイマのカウント値をリセットした上で(ステップS110)、再び上記ステップS102からの処理に戻る。
こうして投影動作を実行しながら、一定時間毎にカラーホイール20での温度に基づいて、蛍光体の温度変化による影響を受ける赤色(R)画像及び緑色(G)画像の表示階調を補正し、透過光により蛍光体を使用しない青色(B)画像との色バランスをとる。
以上詳述した如く本実施形態によれば、レーザダイオード18の発するビーム光が照射される赤色蛍光反射板20R、緑色蛍光反射板20Gを形成したカラーホイール20からの蛍光を光源部15内に備えるデータプロジェクタ装置10で、上記蛍光反射板20R,20Gの温度に応じた発光特性の変化を考慮し、概ね正しい色バランスを維持することが可能となる。
なお上記実施形態では、1つのカラーホイール20が2つの蛍光反射板20R,20G、すなわち赤色蛍光反射板20Rと緑色蛍光反射板20Gを備えているものとしたが、そのような場合に各蛍光体毎の補正を上記プログラムメモリ30から読出した変換テーブルを用いて行なうことにより、同様な熱的負荷を受けている状況下であっても各蛍光体の組成等によってその影響度合が異なる事態に適切に対処して色バランスを概ね良好に維持できる。
加えて上記実施形態では、1つのカラーホイール20が蛍光反射板20R,20Gと、蛍光体を用いない青色用拡散板20Bとを備えているものとしたが、そのような場合に温度変化により影響を受ける蛍光体の補正を蛍光体を用いない側に合わせることにより、熱的負荷の影響を部分的に受ける状況下であっても適切に対処して色バランスを概ね良好に維持できる。
さらに上記実施形態では、プログラムメモリ30に各蛍光体補正駆動用のルックアップテーブルである階調変換テーブルを記憶しておき、それをメインメモリ29に読出した上で適宜必要により内容を書き換えて階調補正を行なうものとしたので、階調補正の制御が非常に容易に実現できる。
また上記実施形態では説明しなかったが、各色の階調補正をガンマ値を補正することで実現することもできる。このような補正を行なうことで、各色の階調変化をガンマカーブに沿ってきめ細かく自然に表現できるため、より正確な色バランスを維持することが可能となる。
なお上記実施形態は、半導体発光素子として1つのレーザダイオードを用いた、DLP(登録商標)方式のデータプロジェクタ装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限ることなく、半導体発光素子の種類や数、プロジェクタ方式や蛍光体形成部の構造等を限定するものではない。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10…データプロジェクタ装置、11…入力部、12…画像変換部(スケーラ)、13…投影画像駆動部、14…マイクロミラー素子、15…光源部、16…ミラー、17…投影レンズ部、18…レーザダイオード、19…ダイクロイックミラー、20…カラーホイール、20B…青色用拡散板、20G…緑色蛍光反射板、20R…赤色蛍光反射板、21…モータ(M)、22…ダイクロイックミラー、23,24…ミラー、25…インテグレータ、26…温度センサ、27…光源駆動部、28…CPU、29…メインメモリ、30…プログラムメモリ、31…操作部、32…音声処理部、33…スピーカ部、SB…システムバス。

Claims (7)

  1. 半導体発光素子と、
    上記半導体発光素子からの光を蛍光体に照射して発せられる蛍光により光源光を生成する蛍光生成手段と、
    画像信号を入力する入力手段と、
    上記蛍光生成手段で得た蛍光を用い、上記入力手段で入力した画像信号に応じた光像を形成して投影する投影手段と、
    上記蛍光生成手段近傍の温度を検出する温度検出手段と、
    上記蛍光体の温度に対応する発光輝度の低下度合を示す情報を記憶する記憶手段と、
    上記温度検出手段が検出する温度と、上記記憶手段が記憶する情報とに基づき、上記投影手段で投影する光像の階調を補正する画像補正手段と
    を具備したことを特徴とする投影装置。
  2. 上記蛍光生成手段は、複数色の蛍光を時分割で生成し、
    上記記憶手段は、上記複数の蛍光体の温度に対応する発光輝度の低下度合を示す情報を記憶し、
    上記画像補正手段は、上記温度検出手段が検出する温度と、上記記憶手段が記憶する複数の色毎の情報とに基づき、上記投影手段で投影する光像の階調を補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  3. 上記投影手段は、上記蛍光生成手段で得た蛍光、及び上記半導体発光素子が発する光を時分割で用いて、上記入力手段で入力した画像信号に応じた光像を形成して投影し、
    上記画像補正手段は、上記温度検出手段が検出する温度と、上記記憶手段が記憶する複数の色毎の情報とに基づき、上記蛍光生成手段で得た蛍光を用いた光像の形成タイミングに合わせて上記投影手段で投影する光像の階調を補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  4. 上記画像補正手段は、上記温度検出手段が検出する温度と、上記記憶手段が記憶する情報とに基づき、本来の階調に対する補正階調の変換テーブルを作成し、作成した変換テーブルを参照して上記投影手段で投影する光像の階調を補正することを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  5. 上記画像補正手段は、上記温度検出手段が検出する温度と、上記記憶手段が記憶する情報とに基づき、階調のガンマ値を補正することを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  6. 半導体発光素子、上記半導体発光素子からの光を蛍光体に照射して発せられる蛍光により光源光を生成する蛍光生成部、画像信号を入力する入力部、及び上記蛍光生成部で得た蛍光を用い、上記入力部で入力した画像信号に応じた光像を形成して投影する投影部を備えた装置での投影方法であって、
    上記蛍光生成部近傍の温度を検出する温度検出工程と、
    上記蛍光体の温度に対応する発光輝度の低下度合を示す情報を記憶する記憶工程と、
    上記温度検出工程で検出する温度と、上記記憶工程で記憶する情報とに基づき、上記投影部で投影する光像の階調を補正する画像補正工程と
    を有したことを特徴とする投影方法。
  7. 半導体発光素子、上記半導体発光素子からの光を蛍光体に照射して発せられる蛍光により光源光を生成する蛍光生成部、画像信号を入力する入力部、及び上記蛍光生成部で得た蛍光を用い、上記入力部で入力した画像信号に応じた光像を形成して投影する投影部を備えた装置が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、
    上記コンピュータを、
    上記蛍光生成部近傍の温度を検出する温度検出手段、
    上記蛍光体の温度に対応する発光輝度の低下度合を示す情報を記憶する記憶手段、及び
    上記温度検出手段で検出する温度と、上記記憶手段で記憶する情報とに基づき、上記投影部で投影する光像の階調を補正する画像補正手段
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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