JP2012068369A - 転写装置および画像形成装置 - Google Patents

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Naotoshi Fujita
尚寿 藤田
Akitoshi Akaike
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Abstract

【課題】本発明は、帯状体の片寄りを簡易な構成で抑制することができる転写装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】周回移動する外周面に転写の対象物が形成されてこの対象物を保持する保持体と外周面同士が接触していて周回移動し、その周回移動に伴って、その周回移動の方向に交わる特定方向へと片寄る、その周回移動の方向に無端な帯状の帯状体と、上記帯状体の片寄りを抑制する方向に巻いた螺旋状の外周面を有し、この外周面が上記帯状体の内周面に接触し、電圧が印加されることで上記保持体の外周面上の上記対象物を、上記帯状体自体、およびこの帯状体の外周面に保持されて搬送される搬送体のうち少なくとも一方に静電的に転写する転写部材と、を備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、転写装置および画像形成装置に関する。
循環移動する転写ベルトと、この転写ベルトに沿って並列的に配置され且つ夫々色成分画像が形成される複数の像担持体と、各像担持体に対向する転写ベルトの裏面に接触配置される複数の転写部材とを備え、各像担持体上に形成される色成分画像を対応する各転写部材に印加される転写バイアスによって該転写ベルト上に順次重ね転写するようにした画像形成装置において、転写部材が、回転可能な金属ロールからなる画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、バックアップロールや転写ロール等の転写用導電性ロールの外周部を構成する弾性部材に、複数のリング状の切れ目またはスパイラル状の切れ目をいれて、トナーの転写時に電流が軸方向に流れ難くして、電流の回り込みをなくし、外周面部材の歪みを減少させてトナーの濃度ムラを減少させた転写用導電性ロールが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−318494号公報 特開2000−10423号公報
本発明は、帯状体の片寄りを簡易な構成で抑制することができる転写装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の転写装置は、
周回移動する外周面に転写の対象物が形成されてこの対象物を保持する保持体と外周面同士が接触していて周回移動し、その周回移動に伴って、その周回移動の方向に交わる特定方向へと片寄る、その周回移動の方向に無端な帯状の帯状体と、
上記帯状体の片寄りを抑制する方向に巻いた螺旋状の外周面を有し、この外周面が上記帯状体の内周面に接触し、電圧が印加されることで上記保持体の外周面上の上記対象物を、上記帯状体自体、およびこの帯状体の外周面に保持されて搬送される搬送体のうち少なくとも一方に静電的に転写する転写部材と、
を備えた転写装置である。
また、請求項2の転写装置は、
上記帯状体の内周面に接して回転する棒状の複数の回転体と、
上記複数の回転体のうちのいずれかの回転体の一端側に設けられ、上記帯状体の幅方向端縁の接触を受けてその回転体を傾斜させることで、その帯状体をその一端側から離れる方向に移動させる傾斜機構と、
を備えた転写装置である。
また、請求項3の転写装置は、
上記転写部材が、
導電体の軸と、
上記軸の周囲を螺旋状に巻いていてその軸の弾性よりも高い弾性を有する螺旋体と、
を備えたものである。
また、請求項4の転写装置は、
上記転写部材が、ばね形状を有した金属製の部材である。
また、請求項5の転写装置は、
上記転写部材が、外周面が周回する方向に回転自在に保持されたものである。
また、請求項6の転写装置は、
上記転写部材を複数備え、それら複数の転写部材が互いに同じ方向に巻いた螺旋状の外周面を有する。
請求項7の画像形成装置は、
周回移動する外周面に像が形成されてこの像を保持する保持体と、
上記保持体と外周面同士が接触していて周回移動し、その周回移動に伴って、その周回移動の方向に交わる特定方向へと片寄る、その周回移動の方向に無端な帯状の帯状体と、
上記帯状体の片寄りを抑制する方向に巻いた螺旋状の外周面を有し、この外周面が上記帯状体の内周面に接触し、電圧が印加されることで上記保持体の外周面上の像を、上記帯状体自体、およびこの帯状体の外周面に保持されて搬送される搬送体のうち少なくとも一方に静電的に転写する転写部材と、
を備えた画像形成装置である。
請求項1の転写装置によれば、帯状体の片寄りを簡易な構成で抑制することができる。
請求項2の転写装置によれば、帯状体の蛇行を防止することができる。
請求項3の転写装置によれば、転写部材の構成が異なる場合と比較して、転写部材のコストを抑えるとともに、帯状体の内周面から異物を除去する効果も得ることができる。
請求項4の転写装置によれば、転写部材の構成が異なる場合と比較して、転写部材のコストを抑えるとともに、耐久性も向上させることができる。
請求項5の転写装置によれば、本構成を有しない場合と比較して、転写部材の接触による帯状体の内周面への傷付きが抑制される。
請求項6の転写装置によれば、帯状体のねじれや波打ちが防止される。
請求項7の画像形成装置によれば、帯状体の片寄りを簡易な構成で抑制することができる。
本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す概略構成図である。 図1に示す1次転写ロールを模式的に示す模式図である。 図2に示す1次転写ロールの製造方法を示す模式図である。 図1に示すテンションロールの一端側に備えられた蛇行防止機構を示す斜視図である。 第2実施形態における1次転写ロールを模式的に示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す概略構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、カラーモードとモノクロモードとを有するフルカラータンデム方式を採用した画像形成装置である。カラーモードでは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の4色のトナーそれぞれに対応した、並列配置された4つの画像形成部を用い、中間媒体としての中間転写ベルトの送りに同期させて各画像形成部でYMCK各色のトナー像を形成し、それら各色のトナー像を中間転写ベルト上に順次に重ね合わせて転写(1次転写)し、中間転写ベルト上に重ね合わせたカラートナー像を記録媒体である用紙上に転写(2次転写)し定着する。また、モノクロモードでは、4つの画像形成部のうちのK色に対応した画像形成部を用い、中間転写ベルトの送りに同期させてその画像形成部でK色のトナー像を形成し、このK色のトナー像を中間転写ベルト上に転写し、中間転写ベルト上に転写したトナー像を記録媒体である用紙上に転写定着する。なお、この画像形成装置1は、用紙すなわち紙の記録媒体のみならず、OHPシートに代表される樹脂の記録媒体にも対応した装置であるが、以下の説明では、特に断らない限り、用紙で記録媒体を代表させて説明しているものとする。
図1に示す画像形成装置1は、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の各色に対応した、互いに異なる色の画像形成を担う4つの画像形成部10Y,10M,10C,10K、および4つの1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kを備えている。また、この画像形成装置1は、反時計回りの矢印B方向に周回移動する中間転写ベルト30、2次転写を行う一括転写装置40、および未定着トナー像を用紙に定着させる定着装置50も備えている。定着装置50は、加熱機構511を有する定着ロール51、および定着ロール51に対向するように設けられた圧力ロール52を備えている。
中間転写ベルト30は、駆動ロール31、従動ロール32、テンションロール33、およびバックアップロール42に張架された、矢印B方向に無端の帯状部材である。駆動ロール31、従動ロール32、テンションロール33、およびバックアップロール42のそれぞれは、中間転写ベルト30の内周面に接して回転する棒状の回転部材である。この中間転写ベルト30が、本発明にいう帯状体の一例に相当し、駆動ロール31、従動ロール32、テンションロール33、およびバックアップロール42が、本発明にいう複数の回転体の一例に相当する。
4つの画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、中間転写ベルト30の周回移動方向である矢印B方向に並んで配備されており、各画像形成部10Y,10M,10C,10Kには、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kが配備されている。各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kは、円筒状の外周面を有しており、円筒の軸周りである時計回りの矢印A方向に周回移動し、その外周面に静電的な画像(以下、この画像を静電潜像と称する)が形成されてこの静電潜像を保持する。各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの外周面は、中間転写ベルト30の外周面に接触している。これら4つの感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kのそれぞれが、本発明にいう保持体の一例に相当するものである。
1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kは、中間転写ベルト30に囲まれた内部の、4つの感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kそれぞれに対向した各箇所に配備されている。そして、1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kの外周面が中間転写ベルト30の内周面に接触している。この1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kは、電圧が印加されることで感光体ドラム11Y,11M,11C,11K上のトナー像を中間転写ベルト30上に静電的に転写する部材であって、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kと中間転写ベルト30とが接する部分が1次転写位置である。また、各1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kの抵抗は、100Vの電圧印加時の抵抗が10Ω以下の低抵抗である。これにより、1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kの抵抗むらによる画質不良が抑制される。また、本実施形態では、この1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kは、1次転写位置よりも中間転写ベルト30の周回移動方向下流側にずれた位置に配置されている。これにより、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kと中間転写ベルト30との接触域である1次転写位置よりも中間転写ベルト30の周回移動方向上流側における電界形成が防止され、このような電界形成に起因する、感光体ドラム11Y,11M,11C,11K上のトナーの飛び散りが回避される。これら4つの1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kのそれぞれが、本発明にいう転写部材の一例に相当するものである。この1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kについての詳細な説明は後述する。
また、各画像形成部10Y,10M,10C,10Kには、帯電装置12Y,12M,12C,12K、露光光照射装置13Y,13M,13C,13K、現像装置14Y,14M,14C,14K、補助帯電装置15Y,15M,15C,15K、補助露光装置16Y,16M,16C,16K、およびドラムクリーニング装置17Y,17M,17C,17Kも備えられている。
帯電装置12Y,12M,12C,12Kは、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの外周面を負極性に帯電させる装置である。
露光光照射装置13Y,13M,13C,13Kは、外部から供給される画像信号に基づく露光光を、帯電装置12Y,12M,12C,12Kで負極性に帯電された感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kに照射することによって感光体ドラム11Y,11M,11Cの外周面を露光し、感光体ドラム11Y,11M,11Cの外周面に静電潜像を形成する装置である。
現像装置14Y,14M,14C,14Kは、二成分現像方式を採用したものであり、磁性キャリアとトナーとからなる二成分現像剤が収容されている。また、現像装置14Y,14M,14C,14Kには現像ロール141Y,141M,141C,141Kが配備されている。現像装置14Y,14M,14C,14Kは、内部でトナーを攪拌することでトナーを負極性に帯電させている。現像装置14Y,14M,14C,14Kは、帯電装置12Y,12M,12C,12Kおよび露光光照射装置13Y,13M,13C,13Kによって形成された静電潜像上に現像ロール141Y,141M,141C,141Kを介してトナーを電気的に付着させることで、トナーによって描かれたトナー像を形成する装置である。
補助帯電装置15Y,15M,15C,15Kは、1次転写位置において中間転写ベルト30に転写されず、感光体ドラム11Y,11M,11C,11K上に残留する残留トナーを正極性に帯電させることによって、転写履歴を緩和させる装置である。
補助露光装置16Y,16M,16C,16Kは、感光体電位を調整する装置である。
ドラムクリーニング装置17Y,17M,17C,17Kは、1次転写位置において中間転写ベルト30に転写されず、感光体ドラム11Y,11M,11C,11K上に残留する残留トナーを、導電性クリーニングブラシ171Y,171M,171C,171Kで除去する。
以下、図1に示す画像形成装置1をカラーモードで動作させるときの画像形成について説明する。
感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの外周面は、帯電装置12Y,12M,12C,12Kによって一様に負極性に帯電される。帯電装置12Y,12M,12C,12Kにより一様に負極性に帯電した感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの外周面には、露光光照射装置13Y,13M,13C,13Kより静電潜像が形成される。現像装置14Y,14M,14C,14Kの現像ロール141Y,141M,141C,141Kの周面には、トナーが付着した磁性キャリアが層状となった現像剤層(いわゆる磁気層)が形成され、現像装置14Y,14M,14C,14K内で負極性に帯電したトナーは、現像ロール141Y,141M,141C,141Kが回転することで、この現像剤層から静電潜像を保持した感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの外周面に供給される。その結果、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの外周面に形成された静電潜像は現像装置14Y,14M,14C,14Kから負極性に帯電したトナーの供給を受けて現像されトナー像となる。
1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kには、トナーの極性とは逆極性の正極性の転写バイアスが印加されており、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの外周面に形成されたトナー像は、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの外周面から中間転写ベルト30の外周面に移行する。各画像形成部10Y,10M,10C,10Kで形成されたトナー像は、中間転写ベルト30上で1つに重なり合ったカラートナー像となる。
また、一括転写装置40は、中間転写ベルト30のトナー像が保持された外周面側に、圧力が加えられた状態で接触して配備された二次転写ロール41と、中間転写ベルト30の内周面側に配備されたバックアップロール42を備えており、これら2つのロール41,42で中間転写ベルト30を挟みこんでいる。これら2つのロール41,42間が二次転写位置になる。
さらに、図1に示す画像形成装置1には、図示しない用紙トレイから搬送された用紙Pを、シュート61を経て二次転写位置に送り出すレジストレーションロール62が配備されており、用紙Pが所定のタイミングで二次転写位置へと送り込まれる。二次転写位置では、中間転写ベルト30上で1つに重なり合ったカラートナー像が、送り込まれてきた用紙P上に転写される。
また、この画像形成装置1には、カラートナー像が2次転写された用紙Pを搬送する搬送ベルト63が配備されており、搬送ベルト63で搬送された用紙Pは定着装置50へと送り込まれる。定着装置50の互いに対向する定着ロール51と圧力ロール52との間に、2次転写位置を通過した用紙Pが搬送されてくると、用紙P上のカラートナー像を構成するトナーは、定着ロール51の加熱機構511により溶融され用紙P上に定着され、用紙P上に定着トナー像からなる画像が形成される。
また、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの外周面に形成されたトナー像が1次転写位置で中間転写ベルト30の外周面に移行した後の感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kは、補助帯電装置15Y,15M,15C,15Kによって転写履歴が緩和されるとともに、補助露光装置16Y,16M,16C,16Kによって感光体電位が調整される。また、感光体ドラム11Y,11M,11C,11K上の残留トナーは、補助帯電装置15Y,15M,15C,15Kによって正極性に帯電された後に、ドラムクリーニング装置17Y,17M,17C,17Kに配備された導電性クリーニングブラシ171Y,171M,171C,171Kが負極性の電圧の印加を受けることにより、静電的に除去される。
次に、この図1に示す画像形成装置1に備えられた4つの1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kについて詳しく説明する。4つの1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kは同様の構成を有しているため、これらを代表してブラック(K)に対応する1次転写ロール20Kを取り上げて説明する。
図2は、図1に示す1次転写ロール20Kを模式的に示す模式図である。
図2に示すように、1次転写ロール20Kは、導電体である金属シャフト21Kと、金属シャフト21Kの周囲を螺旋状に巻いた螺旋体22Kとを備えている。すなわち、1次転写ロール20Kは、螺旋状の外周面221Kを有する。螺旋体22Kは、金属シャフト21Kの弾性よりも高い弾性を有するとともに、導電性物質である例えばカーボンが含有された発泡部材であって、金属シャフト21Kに貼り付けられている。このように構成された1次転写ロール20Kは、1次転写ロール20Kの外周面221Kと中間転写ベルト30の内周面301との接触の安定性および均一性が高い。この金属シャフトが、本発明にいう軸の一例に相当し、螺旋体22Kが、本発明にいう螺旋体の一例に相当する。また、1次転写ロール20Kは、金属シャフト21Kが軸受けで支えられていることで、外周面221Kが周回する方向に回転自在に保持されている。そして、1次転写ロール20Kは、外周面221Kが中間転写ベルト30の内周面301に接触し、中間転写ベルト30の周回移動にともなって回転する。そのため、1次転写ロール20Kの外周面221Kと中間転写ベルト30の内周面301との接触部分に異物が滞留することが防止される。その結果、1次転写ロール20Kの接触による中間転写ベルト30の内周面301への傷付きが抑制される。また、1次転写ロール20Kの螺旋状の外周面221Kが中間転写ベルト30の内周面301に接触することで、その螺旋状の外周面221Kのエッジで異物が掻き取られて除去される。
次に、図2に示す1次転写ロール20Kの製造方法を説明する。
図3は、図2に示す1次転写ロール20Kの製造方法を示す模式図である。
螺旋体22Kの、金属シャフト21Kと接する面222Kには、両面テープが貼り付けられている。このような螺旋体22Kは、図3に示すように、金属シャフト21Kが軸周りである矢印C方向に回転することで金属シャフト21Kの周囲に螺旋状に巻き付けられる。
このように製造された1次転写ロール20Kは、例えば一様にゴムやスポンジが金属シャフト21Kの周面に形成された従来の1次転写ロールよりも製造が容易であるため、低コストで製造される。
図1に戻って、画像形成装置1の説明を続ける。
図1に示す画像形成装置1の中間転写ベルト30を張架している駆動ロール31、従動ロール32、テンションロール33、およびバックアップロール42のうちのテンションロール33は、このテンションロール33の一端側に、中間転写ベルト30に対して一定の張力を与えると共に中間転写ベルト30の蛇行を防止する機構を備えている。以下、テンションロール33の一端側に備えられた蛇行防止機構について説明する。
図4は、図1に示すテンションロール33の一端側に備えられた蛇行防止機構を示す斜視図である。尚、この図4では、テンションロール33に張架されている中間転写ベルト30の図示は省略されている。
テンションロール33は、テンションロール軸331を有している。このテンションロール軸331がテンションロール軸支持部材332によって支持されることにより、テンションロール33は軸周りに回転自在となっている。
また、回転軸333に一端が支持された、この回転軸333を中心として矢印D方向に回転変位が自在な保持部材334によって、テンションロール軸支持部材332の一端側が、保持されている。
また、この保持部材334は、トーションばね335によって、図4における下方向に付勢されている。すなわち、図4に示すテンションロール軸331の一端側が、他端側に対して図4における左下方向に傾いている。この傾きにより、中間転写ベルト30(図1参照)は、周回移動に伴ってテンションロール軸331の一端側の方向に片寄る傾向を有する。
テンションロール軸331の一端側には、中間転写ベルト30の幅方向端縁に接触する円板状のベルト片寄検知部材336が、テンションロール軸331の軸方向に沿って移動可能に設けられている。ベルト片寄検知部材336は、中間転写ベルト30の幅方向端縁が接触して移動する。そのため、このベルト片寄検知部材336の位置は、中間転写ベルト30の幅方向の位置に相当する。
また、ベルト片寄検知部材336とテンションロール軸支持部材332との間には、図4における上下方向にテンションロール軸331を傾斜させる軸変位部材337が設けられている。より詳細には、軸変位部材337は、図4におけるベルト片寄検知部材336とテンションロール軸支持部材332との間の下方に一端3341が支持され、この一端3341を中心として矢印E方向に回転自在となっている。また、軸変位部材337の一端3371に対する他端3372には、テンションロール軸331を図4における下側から支える凹部3373が形成されている。また、その他端3372にベルト片寄検知部材336が接触している。このため、中間転写ベルト30の幅方向端縁がベルト片寄検知部材336に接触し、ベルト片寄検知部材336が図4における左方向に移動する(片寄る)と、軸変位部材337が一端3341を中心として矢印E方向に回転し、トーションばね335による付勢力に抗して、テンションロール軸331が軸変位部材337の凹部3373に押されて傾斜する。この方向の傾斜は、中間転写ベルト30に、ベルト片寄検知部材336から離れる方向の片寄りを生じさせるので、中間転写ベルト30の片寄りが補正され、中間転写ベルト30の蛇行が防止される。尚、テンションロール軸支持部材332、回転軸333、保持部材334、トーションばね335、ベルト片寄検知部材336、および軸変位部材337の組み合わせが、本発明にいう傾斜機構の一例に相当する。
このような蛇行防止機構により中間転写ベルト30の蛇行は防止されるが、中間転写ベルト30には、特定方向へ片寄る傾向が生じるため、中間転写ベルト30の幅方向端縁がベルト片寄検知部材336に接触し続けると傷むおそれがある。そこで、この第1実施形態では、図2に示す1次転写ロール20Kの螺旋体22Kとして、中間転写ベルト30の片寄りを抑制する方向に巻いた螺旋体22Kが用いられている。具体的には、螺旋体22Kの外周面221Kは、中間転写ベルト30の周回方向に対して傾斜しており、周回方向前方が中間転写ベルト30の片寄りの向きとは逆向きに張り出した傾斜となっている。これによって、中間転写ベルト30のベルト片寄検知部材336への接触が緩和されるので、中間転写ベルト30の傷みも防止される。
また、ブラック(K)以外の色に対応する3つの1次転写ロール20Y,20M,20Cの螺旋体(図示省略)も、ブラック(K)に対応する1次転写ロール20Kの螺旋体22Kと同様に、中間転写ベルト30の片寄りを抑制する方向に巻いた螺旋状の外周面を有する。これにより、各1次転写ロール20Y,20M,20Cと中間転写ベルト30との接触で生じる負荷の方向が揃うので、中間転写ベルト30のねじれや波打ちが防止される。
以上で、第1実施形態の説明を終了し、本発明の画像形成装置の第2実施形態について以下説明する。この第2実施形態は、上述した4つの1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kに替えて、異なる構成の4つの1次転写ロールを用いる点が上述した第1実施形態とは異なる。以下、相違点に着目して説明する。尚、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の各色に対応する4つの1次転写ロールは同様の構成を有しているため、これらを代表してブラック(K)に対応する1次転写ロール70Kを取り上げて説明する。
図5は、第2実施形態における1次転写ロール70Kを模式的に示す模式図である。
図5に示すように、1次転写ロール70Kは、ばね形状を有した金属製の部材である。すなわち、1次転写ロール20Kも、第1実施形態における1次転写ロール20Kと同様に、螺旋状の外周面701Kを有する。このため、第2実施形態における1次転写ロール70Kも、1次転写ロール70Kの外周面701Kと中間転写ベルト30の内周面301との接触の安定性および均一性が高い。この1次転写ロール70Kの傾斜方向も、上述した中間転写ベルト30の片寄りを抑制する傾斜方向となっているので、中間転写ベルト30の傷みが防止される。また、この1次転写ロール70Kは、例えば一様にゴムやスポンジが金属シャフト21Kの周面に形成された従来の1次転写ロールよりも製造が容易であるため低コストである。また、この1次転写ロール70Kは金属の単体であるので、複数部材を組み合わせた1次転写ロールよりも耐久性が高い。
尚、上述した各実施形態では、本発明にいう転写部材が、保持体の外周面上の像を、帯状体自体に静電的に転写する例を挙げて説明したが、本発明にいう転写部材は、これに限られるものではなく、保持体の外周面上の像を、帯状体の外周面に保持されて搬送される搬送体に静電的に転写してもよい。また、その転写の対象物は、像に限らず、例えば固形粒子などであってもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう転写部材が、外周面が周回する方向に回転自在に保持されたものである例を挙げて説明したが、本発明にいう転写部材は、これに限られるものではなく、回転不能に保持されたものであってもよい。
1 画像形成装置
10Y,10M,10C,10K 画像形成部
11Y,11M,11C,11K 感光体ドラム
12Y,12M,12C,12K 帯電装置
13Y,13M,13C,13K 露光光照射装置
14Y,14M,14C,14K 現像装置
141Y,141M,141C,141K 現像ロール
15Y,15M,15C,15K 補助帯電装置
16Y,16M,16C,16K 補助露光装置
17Y,17M,17C,17K ドラムクリーニング装置
171Y,171M,171C,171K 導電性クリーニングブラシ
20Y,20M,20C,20K,70K 1次転写ロール
21K 金属シャフト
22K 螺旋体
221K,701K 外周面
222K 面
30 中間転写ベルト
301 内周面
31 駆動ロール
32 従動ロール
33 テンションロール
331 テンションロール軸
332 テンションロール軸支持部材
333 回転軸
334 保持部材
335 トーションばね
336 ベルト片寄検知部材
337 軸変位部材
3371 一端
3372 他端
3373 凹部
40 一括転写装置
41 二次転写ロール
42 バックアップロール
50 定着装置
51 定着ロール
511 加熱機構
52 圧力ロール
61 シュート
62 レジストレーションロール
63 搬送ベルト

Claims (7)

  1. 周回移動する外周面に転写の対象物が形成されて該対象物を保持する保持体と外周面同士が接触していて周回移動し、その周回移動に伴って、その周回移動の方向に交わる特定方向へと片寄る、その周回移動の方向に無端な帯状の帯状体と、
    前記帯状体の片寄りを抑制する方向に巻いた螺旋状の外周面を有し、該外周面が前記帯状体の内周面に接触し、電圧が印加されることで前記保持体の外周面上の前記対象物を、前記帯状体自体、および該帯状体の外周面に保持されて搬送される搬送体のうち少なくとも一方に静電的に転写する転写部材と、
    を備えたことを特徴とする転写装置。
  2. 前記帯状体の内周面に接して回転する棒状の複数の回転体と、
    前記複数の回転体のうちのいずれかの回転体の一端側に設けられ、前記帯状体の幅方向端縁の接触を受けて該回転体を傾斜させることで、該帯状体を該一端側から離れる方向に移動させる傾斜機構と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の転写装置。
  3. 前記転写部材が、
    導電体の軸と、
    前記軸の周囲を螺旋状に巻いていて該軸の弾性よりも高い弾性を有する螺旋体と、
    を備えたものであることを特徴とする請求項1または2記載の転写装置。
  4. 前記転写部材が、ばね形状を有した金属製の部材であることを特徴とする請求項1または2記載の転写装置。
  5. 前記転写部材が、外周面が周回する方向に回転自在に保持されたものであることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の転写装置。
  6. 前記転写部材を複数備え、それら複数の転写部材が互いに同じ方向に巻いた螺旋状の外周面を有することを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項記載の転写装置。
  7. 周回移動する外周面に像が形成されて該像を保持する保持体と、
    前記保持体と外周面同士が接触していて周回移動し、その周回移動に伴って、その周回移動の方向に交わる特定方向へと片寄る、その周回移動の方向に無端な帯状の帯状体と、
    前記帯状体の片寄りを抑制する方向に巻いた螺旋状の外周面を有し、該外周面が前記帯状体の内周面に接触し、電圧が印加されることで前記保持体の外周面上の像を、前記帯状体自体、および該帯状体の外周面に保持されて搬送される搬送体のうち少なくとも一方に静電的に転写する転写部材と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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