JP2012068123A - 制御棒寿命評価方法および制御棒寿命評価装置 - Google Patents

制御棒寿命評価方法および制御棒寿命評価装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ウラン燃料集合体およびMOX燃料集合体の少なくとも一種の燃料集合体を装荷した原子炉に用いられたいずれの制御棒の寿命も精度良く評価できる制御棒寿命評価方法を提供する。
【解決手段】制御棒寿命評価装置である炉心性能計算装置1は、以下のようにして制御棒の寿命評価を実行する。出力分布演算部2が中性子計測値を用いて制御棒に隣接した燃料集合体の出力を求める。寿命演算部3は、求められた燃料集合体の出力に基づいて、制御棒が有するBCに含まれる10Bの減損量を算出する。比較演算部4は、算出された10Bの減損量が減損量の監視制限値を超えているかを判定する。10Bの減損量がその監視制限値を超えているとき、制御棒が核的寿命に到達している。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御棒寿命評価方法および制御棒寿命評価装置に係り、特に、沸騰水型原子炉に用いられる制御棒の寿命を評価するのに好適な制御棒寿命評価方法および制御棒寿命評価装置に関する。
沸騰水型原子炉(BWR)等の原子炉は、核燃料物質であるウランおよびプルトニウムを含んでいる複数の燃料集合体が装荷された炉心を有する。さらに、原子炉は、中性子吸収材を有して炉心の核反応を制御する機能を有する複数の制御棒を備えている。これらの制御棒は、炉心内に出し入れされる。制御棒に用いられる中性子吸収材の代表例としては、ボロンカーバイド(BC)がある。このボロンカーバイドに含まれるホウ素は、中性子吸収断面積が大きいことが特徴である。原子炉が定格出力で運転されているとき、大部分の制御棒は炉心から引き抜かれている。しかしながら、一部の制御棒は、出力調節用制御棒として、炉心反応度および出力分布を制御するために炉心に挿入されている。これらの出力調節用制御棒は、炉心内で中性子の照射を浴び続けるため、次第に中性子を吸収する能力が低下して、ある規定の中性子照射量に達したとき、原子炉の定期検査時に新しい制御棒と交換される。
商業用原子炉の一種である沸騰水型原子炉(BWR)は、横断面が十字形である複数の制御棒を用いている。BWRの炉心は、1本の制御棒、およびこの制御棒の周囲に配置された4体の燃料集合体を有するセルを基本単位とし、複数のセルを配置することによって構成される。
BWRで用いられる制御棒は、軸心に位置するタイロッドから四方に伸びる4枚のブレード内に、中性子吸収材であるボロンカーバイド粉末を充填した複数の中性子吸収棒を配置している。ボロンカーバイドに含まれる10Bは中性子吸収能力が大きい。この10Bは、中性子を吸収することにより10B(n,α)Liの反応を生じ、中性子吸収能力の小さいHeガスおよびLiに変換される。制御棒内のボロンカーバイドの中性子吸収能力が、10B(n,α)Li反応により低下して規定以下になったとき、新しい制御棒と交換される。
制御棒内のボロンが中性子を浴びてどの程度減少したかは、制御棒に含まれるボロンの減損量を計算する必要がある。ボロンの減損量は制御棒の中性子照射量(中性子束の時間積算量)に比例するので、制御棒の中性子照射量を求めることによって制御棒の中性子吸収能力の低下を監視している。特開平7−55990号公報に記載されているように、従来より、未燃焼の制御棒の反応度を基準に制御棒反応度が10%減少した時点を、BCを有する制御棒(便宜的に、BC型制御棒という)の核的寿命であると定義している。
また、前述したセルの一部を、1本の出力調節用制御棒の周囲に4体の燃料集合体を配置しているコントロールセルにした炉心を有する近年の原子炉では、中性子吸収材としてハフニウムを用いた長寿命型の制御棒(便宜的に、Hf型制御棒という)が使用されている(特開平9−61576号公報参照)。Hfは、特開平7−55990号公報に記載されているように、177Hf、178Hf、179Hfおよび180Hf等の多くの同位体が存在し、それぞれが、中性子吸収能力が高い。177Hfが中性子を吸収して178Hfになり、178Hfが中性子を吸収して179Hfになるように、Hfは、中性子を吸収することにより、中性子を吸収する新たなHf同位体を生成する連鎖型の核種である。このため、Hf型制御棒はBC型制御棒に比較して核的寿命が長くなる。Hf型制御棒でも、BC型制御棒と同様に、未燃焼の制御棒の反応度を基準に制御棒反応度が10%減少した時点を核的寿命とみなす運用がなされている。
このため、制御棒の中性子吸収能力の監視においては、原子炉炉心の運転状態を様々な計測プロセス量を用いて制御棒反応度が10%減少した時点に相当する中性子照射量を監視することで、制御棒の中性子吸収材の材質によらず、制御棒の中性子吸収能力を監視することができる。Hf型制御棒においても構造部材であるステンレス鋼に対する耐食性、中性子照射脆化特性、粒界型応力腐食割れ感受性、照射誘起型応力腐食割れ感受性などの観点から、機械的な使用制限が考えられる。特に照射誘起型応力腐食割れは、酸化環境条件、過重負荷条件および照射条件などが複合されて生じるとされており、高速中性子照射量があるレベルを超えると、感受性が発現することが知られているため、構造部材にステンレス鋼を用いた制御棒に対しては、高速中性子照射量を機械的寿命の指標として運用している場合がある。
特開平7−55990号公報は、BC型制御棒およびHf型制御棒に適用できる制御棒核的寿命評価方法を記載している。この制御棒核的寿命評価方法では、未照射制御棒あるいはその主要部を模擬した模擬制御棒を組成既知の標準制御棒とし、この制御棒に対する中性子透過率,燃焼依存透過率および燃焼依存反応度から校正曲線を作成し、この校正曲線と照射制御棒に対する中性子透過率を基に照射制御棒の反応度を評価し、中性子照射に伴う制御棒の反応度の減少率を別に定められた減少率と寿命との関係から照射制御棒の核的寿命を評価している。
また、特開2000−162374号公報は、制御棒の寿命評価に用いられる中性子照射量を求める中性子照射量演算方法を記載している。この中性子照射量演算方法では、原子炉内で異種類の燃料集合体から構成されるセル内の制御棒の中性子照射量を精度良く評価するために、4体の燃料集合体の中性子スペクトル特性を反映し、制御棒ごとに求めた出力−熱中性子換算値を用いて制御棒部の熱中性子束を算出し、中性子照射量積算値を計算する。得られた中性子照射量積算値を用いて制御棒の寿命を評価する。
特開平7−55990号公報 特開2000−162374号公報 特開平9−61576号公報
上述したように、従来の制御棒の寿命評価では、演算により求められた熱中性子照射量を制御棒の核的寿命の判断基準としていた。しかし、制御棒の寿命には核的寿命と機械的寿命があり、両者の短い方が制御棒の寿命となる。
核的寿命は、特開2000−162374号公報に記載されているように、中性子照射による制御棒の中性子吸収能力の低下に起因した制御棒反応度の低下量で決まる。ところで、最近は、ウラン燃料(UO燃料)だけでなく、原子炉へのプルサーマル適用の試みがなされ、混合酸化物燃料(MOX燃料)も使用されるようになっている。このため、炉心に装荷された燃料集合体が有する中性子スペクトルも、多様化されている。特開2000−162374号公報で指摘されているように、同じ出力当りの熱中性子束の大きさは、一定でなく、MOX燃料を有するMOX燃料集合体がUO燃料を有するUO燃料集合体よりも小さくなる。しかし、10Bのような中性子吸収核種は典型的な1/V吸収体であり、熱中性子だけでなく熱外中性子も多く吸収するため、隣接している燃料集合体の出力当りの10Bによる中性子吸収量は、UO燃料集合体とMOX燃料集合体で大きな差はない。また、Hfは共鳴吸収でも中性子を吸収するため、同様に、熱外中性子を吸収する。これらのことを考慮すると、熱中性子照射量は、中性子スペクトルが大きく異なる原子炉、若しくは、燃料集合体間では中性子吸収材の減損を測る目安としては最適なものではないことを示している。一方、機械的寿命は、BC型制御棒では、中性子吸収棒の破損に到る期間に余裕を持たせて決められている。例えば、BC型制御棒では、制御棒のブレード先端部に配置された中性子吸収棒の内圧および高速中性子の照射に起因する照射誘起応力腐食割れ(IASCC)などが機械的寿命に影響を与える要因になる。したがって、ブレード先端部に配置された中性子吸収棒の10Bの減損により生じるHeガス量などを評価することによって機械的寿命の精度のよい監視が可能となる。
本発明の目的は、ウラン燃料集合体およびMOX燃料集合体の少なくとも一種の燃料集合体を装荷した原子炉に用いられたいずれの制御棒の寿命も精度良く評価することができる制御棒寿命評価方法および制御棒寿命評価装置を提供することにある。
上記した目的を達成する本発明の特徴は、原子炉の炉心に配置された複数の中性子検出器で測定された中性子計測値に基づいて、中性子吸収材を有する寿命評価対象の制御棒に隣接して配置される燃料集合体の出力を求め、燃料集合体の出力に基づいて制御棒内の中性子吸収材の減損量を算出し、中性子吸収材の減損量に基づいて制御棒の核的寿命を評価することにある。
中性子吸収材の減損量に基づいて制御棒の核的寿命を評価しているので、ウラン燃料集合体が炉心に装荷された原子炉、MOX燃料集合体が炉心に装荷された原子炉、およびウラン燃料集合体およびMOX燃料集合体が炉心に装荷された原子炉に用いられた、燃料集合体に隣接したいずれの制御棒の核的寿命も精度良く評価することができる。
好ましくは、寿命評価対象の制御棒が中性子吸収材であるボロンカーバイトを充填した複数の中性子吸収棒を有する第1制御棒であって、上記の減損量の算出が燃料集合体の出力に基づいて第1制御棒内のボロンカーバイトに含まれるボロンの減損量を算出することであり、ボロンの減損量を用いて中性子吸収棒の内圧を算出し、制御棒の核的寿命の評価がボロンの減損量に基づいて第1制御棒の核的寿命を評価することであり、中性子吸収棒の内圧に基づいて第1制御棒の機械的寿命を評価することが望ましい。
ボロンの減損量に基づいてボロンカーバイトを有する第1制御棒の核的寿命を評価しているので、ウラン燃料集合体が炉心に装荷された原子炉、MOX燃料集合体が炉心に装荷された原子炉、およびウラン燃料集合体およびMOX燃料集合体が炉心に装荷された原子炉に用いられた、燃料集合体に隣接したいずれの第1制御棒の核的寿命も精度良く評価することができる。さらに、ボロンの減損量を用いて中性子吸収棒の内圧を算出しているので、中性子吸収棒の内圧に基づいてその第1制御棒の機械的寿命を精度良く評価することができる。
好ましくは、寿命評価対象の制御棒が中性子吸収材であるハフニウムを有する第2制御棒であって、上記の減損量の算出が燃料集合体の出力に基づいて第2制御棒内のハフニウムに含まれる177Hfの減損量を算出することであり、制御棒の核的寿命の評価が177Hfの減損量に基づいて第2制御棒の核的寿命を評価することが望ましい。
177Hfの減損量に基づいてハフニウムを有する第2制御棒の核的寿命を評価しているので、ウラン燃料集合体が炉心に装荷された原子炉、MOX燃料集合体が炉心に装荷された原子炉、およびウラン燃料集合体およびMOX燃料集合体が炉心に装荷された原子炉に用いられた、燃料集合体に隣接したいずれの第2制御棒の核的寿命も精度良く評価することができる。
本発明によれば、ウラン燃料集合体およびMOX燃料集合体の少なくとも一種の燃料集合体を装荷した原子炉に用いられたいずれの制御棒の寿命も精度良く評価することができる。
本発明の好適な一実施例である実施例1の制御棒寿命評価方法に用いられる炉心性能計算装置の構成図である。 炉心を構成するセルの平面図である。 図2に示す制御棒の斜視図である。 制御棒の評価領域を示す説明図である。 UO燃料集合体およびMOX燃料集合体のそれぞれに隣接するBC型制御棒における、制御棒平均の熱中性子照射量に対する制御棒の反応度価値の変化を示す説明図である。 UO燃料集合体およびMOX燃料集合体のそれぞれに隣接するBC型制御棒における、制御棒平均の10Bの減損量に対する制御棒の反応度価値の変化を示す説明図である。 Hf同位体を示す説明図である。 UO燃料集合体およびMOX燃料集合体のそれぞれに隣接するBC型制御棒における、制御棒平均の177Hfの減損量に対する制御棒の反応度価値の変化を示す説明図である。 本発明の他の実施例である実施例2の制御棒寿命評価方法に用いられる炉心性能計算装置の構成図である。 本発明の他の実施例である実施例3の制御棒寿命評価方法に用いられる炉心性能計算装置の構成図である。
発明者らは、熱中性子照射量に代わる、制御棒の寿命評価の指標を見出すために種々の検討を行った。これにより、発明者らは、中性子吸収材の数密度、若しくは、減損量を用いて制御棒の寿命を評価すれば良いとの結論に至った。この検討結果を以下に詳細に説明する。
まず、発明者らは、従来において制御棒の核的寿命の評価に用いられている熱中性子照射量について検討を行った。BC型制御棒に核燃料物質としてUO燃料を用いたUO燃料集合体(燃焼度0GWd/tでMOX燃料を含んでいない)を隣接させた場合、およびBC型制御棒に核燃料物質として混合酸化物燃料(MOX燃料)を用いたMOX燃料集合体を隣接させた場合の2ケースにおいて、熱中性子照射量に対するBC型制御棒の相対反応度価値の変化をそれぞれ求めた。この結果を図5に示す。図5において、実線が、BC型制御棒に隣接する燃料集合体がUO燃料集合体である場合において熱中性子照射量に対する相対反応度価値の変化を示す特性であり、破線が、BC型制御棒に隣接する燃料集合体がMOX燃料集合体である場合において熱中性子照射量に対する相対反応度価値の変化を示す特性である。BC型制御棒が核的寿命に到達したとみなされる、制御棒反応度価値が未燃焼のBC型制御棒の反応度価値の90%に達した時点では、MOX燃料集合体に隣接しているBC型制御棒の熱中性子照射量が、UO燃料集合体に隣接しているBC型制御棒の熱中性子照射量よりも大幅に少なくなっている。これは、熱中性子照射量に基づいて制御棒の核的寿命を評価した場合には、同じBC型制御棒であっても、MOX燃料集合体に隣接しているBC型制御棒が、UO燃料集合体に隣接しているBC型制御棒よりも核的寿命が短くなるという不合理な結果をもたらす。
C型制御棒にUO燃料集合体を隣接させた場合、およびBC型制御棒にMOX燃料集合体を隣接させた場合の2ケースにおいて、10Bの減損割合(10Bの減損量)に対するBC型制御棒の相対反応度価値の変化をそれぞれ求めた。この結果を図6に示す。図6において、実線が、BC型制御棒に隣接する燃料集合体がUO燃料集合体である場合において10Bの減損割合に対する相対反応度価値の変化を示す特性であり、破線が、BC型制御棒に隣接する燃料集合体がMOX燃料集合体である場合において10Bの減損割合に対する相対反応度価値の変化を示す特性である。
制御棒が核的寿命に到達したことを示す、制御棒反応度価値が未燃焼のBC型制御棒の反応度価値の90%に達した時点では、UO燃料集合体に隣接しているBC型制御棒の10Bの減損割合とMOX燃料集合体に隣接しているBC型制御棒の10Bの減損割合の差が小さく、それぞれのBC型制御棒の10Bの減損割合は実質的に同じである。この結果、UO燃料集合体に隣接しているBC型制御棒およびMOX燃料集合体に隣接しているBC型制御棒のそれぞれの核的寿命は、熱中性子照射量よりも10Bの減損割合(10Bの減損量)を用いることによって、精度良く評価できることが分かった。
前述したように、BC型制御棒のブレードの先端部に配置された中性子吸収棒は、最も10Bの減損が速い。BC型制御棒では、10Bは、中性子を吸収して主に10B(n,α)Li反応を生じ、Heガスを生成する。このため、ブレードの先端部に配置された中性子吸収棒は、他の中性子吸収棒よりも内圧が高くなり、BC型制御棒の機械的寿命を決めてしまう。Heガスの生成量は、10Bの減損量に等しいので、ブレードの先端部に配置された中性子吸収棒の10Bの減損量を計算することによって、この中性子吸収棒内でのHe生成量、更には、内圧を評価することが可能になる。
Hfは、図7に示すように、同位体が174Hfから182Hfまで数多く存在し、中性子を吸収して生成される新たなHf同位体も中性子吸収能力を有する連鎖型の核種である。さらに、ことから、BC型制御棒に比較して核的寿命は長くなることがわかっている。181Hfがβ崩壊反応により181Taを生成し、182Taが181Taの中性子捕獲反応および182Hfのβ崩壊反応により生成される。182Taのβ崩壊反応により182Wが生成される。図7に示す各Hfの同位体、181Ta,182Taおよび182Wは、それぞれ、中性子吸収物質である。ここで、発明者らは、Hf同位体の中でも中性子吸収能力が高い177Hfに着目して、177Hfの減損割合に対するHf型制御棒の相対反応度価値の変化をそれぞれ求めた。この結果を図8に示す。図8において、実線が、Hf型制御棒に隣接する燃料集合体がUO燃料集合体である場合において177Hfの減損割合に対する相対反応度価値の変化を示す特性であり、破線が、Hf型制御棒に隣接する燃料集合体がMOX燃料集合体である場合において177Hfの減損割合に対する相対反応度価値の変化を示す特性である。Hf型制御棒に隣接する燃料集合体がUO燃料集合体である場合、およびHf型制御棒に隣接する燃料集合体がMOX燃料集合体である場合において、相対反応度価値の、177Hfの減損割合の増加に伴う減少度合いは、全く同じである。
このため、制御棒が核的寿命に到達したことを示す、制御棒反応度価値が未燃焼のHf型制御棒の反応度価値の90%に達した時点では、UO燃料集合体に隣接しているHf型制御棒の177Hfの減損割合、およびMOX燃料集合体に隣接しているHf型制御棒の177Hfの減損割合が全く同じである。この結果、UO燃料集合体に隣接しているHf型制御棒およびMOX燃料集合体に隣接しているHf型制御棒のそれぞれの核的寿命は、熱中性子照射量よりも177Hfの減損割合(177Hfの減損量)を用いることによって、精度良く評価できることが分かった。
制御棒内の中性子吸収核種の減損量を算出する方法は、色々あるが、原子力発電所サイトにおける制御棒寿命評価装置でそれを計算するには、以下のように計算するのが簡便である。
(A)燃料集合体格子計算コードを用いて出力当りの中性子吸収核種の中性子吸収率を算出し、制御棒に隣接する燃料集合体の燃焼度およびボイド率をパラメータにして算出されたその中性子吸収率を保存する。
(B)原子力発電所サイトでは、性能計算により算出された、制御棒に隣接する燃料集合体の出力に、(A)で保存した出力当りの中性子吸収核種の中性子吸収率を掛けて、中性子吸収核種の中性子吸収量を算出する。
(C)上記した中性子吸収核種の中性子吸収量は、単位時間当りの中性子吸収核種の減損量であるので、この減損量を積算することにより積算減損量を算出する。
なお、ブレードの先端部に配置された中性子吸収棒内の中性子吸収核種の減損量の算出は、上記の(B)において、制御棒ブレードの平均中性子吸収率に、ブレードの先端部に配置された中性子吸収棒の中性子吸収率のピーキングを掛けて行えばよい。
このような中性子吸収核種の減損量の算出が可能になったのは、電子計算機の進歩に伴い、設計に使用する燃料集合体格子計算コードの高度化が図られたことによる。最近の燃料集合体格子計算コードでは、制御棒の形状を忠実に計算することが可能になっており、制御棒内の中性子吸収棒一本一本について中性子吸収核種の吸収率が、燃焼度およびボイド率について評価できるようになった。
ところで、中性子吸収棒の被覆管はステンレス鋼(SUS)で作られている。SUS材の破損要因の一つはIASCCと考えられている。エネルギーの高い中性子(例えば、E>1MeV)のSUS材への照射量がある閾値を越えると、SUS材のIASCC感受性が高まると言われている。中性子吸収棒の被覆管に発生する応力は、この被覆管内のヘリウム圧力および中性子吸収材の変形に起因しており、被覆管の耐性は高速中性子照射量に影響される。このため、機械的寿命を監視するには中性子吸収材の減損量および高速中性子照射量を合わせて監視することによって精度が向上する。
以上の検討結果を反映した、本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の好適な一実施例である実施例1の制御棒寿命評価方法を、以下に説明する。本実施例の制御棒寿命評価方法は、図1に示す炉心性能計算装置1を用いて行われる。この炉心性能計算装置1は、制御棒寿命評価装置である。炉心性能計算装置1は、出力分布演算部2、寿命演算部3、比較演算部4および表示部5を有する。出力分布演算部2で求められた燃料集合体の出力が、寿命演算部3に入力される。寿命演算部3で求められた10Bの減損量が、比較演算部4および表示部5に出力される。比較演算部4で得られた判定結果を示す情報(例えば、アラーム信号)が表示部5に出力される。
BWRでは、原子炉圧力容器内に存在する炉心に複数の燃料集合体が装荷されている。この炉心は、図2に示すように、1本の制御棒(BC型制御棒)11、およびこの制御棒11の周囲に制御棒11に隣接して配置された4体の燃料集合体10を有するセル18を基本単位とし、複数のセル18を配置することによって構成されている。制御棒11はBC型制御棒である。制御棒11は、図3に示すように、制御棒11の軸心に配置されたタイロッド14から四方に伸びる4枚のブレード12を有している。この制御棒11の構造の概要を説明する。ハンドル15がタイロッド14の上端に溶接にて接合され、下部支持部材16がタイロッド14の下端に溶接にて接合される。横断面がU字状になっているシース13の両側端部がタイロッド14に溶接にて接合される。シース13の上端がハンドル15に、シース13の下端が下部支持部材16にそれぞれ溶接にて接合される。4枚のシース13がタイロッド14から四方に伸びている。中性子吸収材であるBCを充填した複数の中性子吸収棒17が各シース13内に配置される。各ブレード12はシース13内に複数の中性子吸収棒17を配置して構成される。BWRに設けられた複数の制御棒11の一部は、BWRの定格出力運転中においても、炉心内に挿入され、原子炉出力の制御に用いられる。
炉心性能計算装置1を用いて行われる本実施例の制御棒寿命評価方法を具体的に説明する。原子炉圧力および炉心流量等の原子炉のプロセス計測値、および炉心内で半径方向および軸方向に配置された複数の局所出力領域モニタ(LPRM)で計測された各中性子計測値(出力分布計測値)が、周期的および要求に応じて出力分布演算部2に入力される。出力分布演算部2は、入力した原子炉圧力および炉心流量等の原子炉のプロセス計測値および出力分布計測値を用いて炉心内の3次元出力分布計算を行い、炉心内の或る制御棒11に隣接している燃料集合体10の出力を算出する。制御棒11に隣接した、炉心内の横断面における或る座標(i,j)に位置する燃料集合体10の軸方向の各セグメント(座標k)における出力Pijkが求められる(図4参照)。
寿命演算部3は、出力分布演算部2で算出された燃料集合体10の各出力Pijkを入力し、これらの出力Pijkに基づいて制御棒11内の10Bの燃焼に伴う10Bの減損量RB10を算出する。10Bの減損量RB10は、或る燃焼期間ΔTにおいて燃料集合体10の周囲で発生する全核分裂数X、燃料集合体10の周囲で生じる核分裂数当りの、制御棒11内の10Bに吸収される割合Yおよび制御棒11の評価領域における、未燃焼制御棒での10Bの個数Nを用いて、(1)式のように表される。
B10=(X×Y)÷N×100 …(1)
或る燃焼期間ΔTにおいて発生した全核分裂数Xは、燃焼期間ΔTと燃料集合体10の出力Pijkに比例するため、(2)式のように表すことができる。
X=ΔT×Pt×Pijk×C1×Vr …(2)
ここで、ΔTは燃焼期間、Ptは炉心熱出力(MW)、Pijkは制御棒11の評価領域に隣接する燃料集合体10の全炉心熱出力に対する相対出力を示している。また、Vrは制御棒11の評価領域の全炉心に対する体積割合、およびC1はエネルギー(MW)から核分裂数への換算係数をそれぞれ示している。
燃焼期間ΔT、炉心熱出力(MW)Ptおよび燃料集合体10の出力Pijkの各値は、出力分布演算部2において周期的および要求に応じて算出されて、寿命演算部3に入力される。体積割合Vrおよび換算係数C1はそれぞれ予め設定された値が、寿命演算部3で用いられる。
寿命演算部3では、制御棒11の中性子吸収材充填領域を軸方向に複数のセグメントに分割し、それぞれのセグメントに隣接する燃料集合体10の出力Pijkを用いて、(1)式および(2)式により、各領域の中性子吸収材(10B)の減損量を算出する。前述の制御棒11の評価領域は、出力分布演算部2で燃料集合体10の出力Pijkを求める際に、燃料集合体10において軸方向に分割されたセグメントに対応する。例えば、図4に示すように、中性子吸収材の減損量を評価する制御棒11に隣接する燃料集合体10の炉心横断面における位置を座標位置(i、j)で表し、その評価領域の位置は座標位置(i,j,k)にて定義することができる。
燃料集合体10の周囲で生じる核分裂数当りの制御棒の10Bに吸収される割合Yは、予め燃料集合体格子計算コードで計算された、制御棒11に隣接する燃料集合体10の燃焼度およびボイド率をパラメータとした燃料集合体10の出力当りの中性子吸収核種の中性子吸収率である。割合Yは、制御棒11の中性子吸収量のうち10Bの中性子吸収量の割合Fと、制御棒11に隣接する燃料集合体10の核分裂数当りの、制御棒11の中性子吸収量の比μの積(Y=F×μ)として表される。
寿命演算部3は、周期的および要求に応じて、(1)式および(2)式を用いて制御棒11の各評価領域における、制御棒11内の10Bの燃焼に伴う10Bの減損量RB10を算出するとともに、炉心内の制御棒11ごとに最大となる10Bの減損量RB10を求める。寿命演算部3にて周期的および要求に応じて算出された10Bの減損量RB10は、算出されるごとに表示部5に送られる。表示部5は、寿命演算部3から出力された各評価領域における10Bの減損量RB10の瞬時値および時間変化、さらには制御棒11ごとの減損量RB10の最大値を表示する。表示部5に表示されたこれらの情報は、プリンタによって印字される。
比較演算部4は、記憶装置(図示せず)に記憶されている、制御棒(BC型制御棒)11に対する中性子吸収材の減損量の監視制限値を入力する。比較演算部4は、寿命演算部3から入力した各評価領域における10Bの減損量RB10が上記の中性子吸収材の減損量の監視制限値を超えているか否かを判定する。この判定において、算出された10Bの減損量RB10が減損量の監視制限値を超えていると判定されたとき、比較演算部4は該当する制御棒11が核的寿命に達したことを示すアラーム信号(警報情報)を表示部5に出力する。算出された10Bの減損量RB10が減損量の監視制限値以下であると判定されたとき、比較演算部4は、該当する制御棒11が核的寿命に達していない旨を示す寿命情報を表示部5に出力する。表示部5はこの寿命情報を表示する。
以上に述べた制御棒11の寿命評価を炉心性能計算装置1で行うことができるので、リアルタイムでの制御棒11の核的寿命の監視が可能になる。予め設定する中性子吸収材の減損量の監視制限値を、制御棒11の核的寿命に相当する制御棒11の中性子吸収材の減損量に余裕を持って設定することにより、制御棒11の核的寿命の監視に役立てることができる。
本実施例は、制御棒11内の10Bの減損量RB10が、図6に示すように、未燃焼の制御棒11の相対反応度価値の90%の相対反応度価値に対応する、制御棒11内の10Bの減損量(減損割合)RB1010Bの減損量(減損割合)RB10の監視制限値)を超えたとき、制御棒11が核的寿命になったと判定する。このため、本実施例は、UO燃料集合体が炉心に装荷されたBWR、MOX燃料集合体が炉心に装荷されたBWR、およびUO燃料集合体およびMOX燃料集合体が炉心に装荷されたBWRにおいて、UO燃料集合体に隣接した制御棒11、およびMOX燃料集合体に隣接した制御棒11のそれぞれの核的寿命を精度良く評価することができる。
本発明の他の実施例である実施例2の制御棒寿命評価方法を、以下に説明する。本実施例の制御棒寿命評価方法は、図9に示す炉心性能計算装置1Aを用いて行われる。この炉心性能計算装置1Aも、制御棒寿命評価装置である。炉心性能計算装置1Aは、炉心性能計算装置1において比較演算部4を比較演算部4Aに替え、圧力演算部6を追加した構成を有する。炉心性能計算装置1Aの他の構成は炉心性能計算装置1と同じである。
制御棒の炉心への挿入時には、この制御棒およびこれに隣接する4体の燃料集合体を含むセル周辺の出力分布が、炉心の半径方向に歪み、制御棒周辺の熱中性子束が大きくなることが知られている。従来より、制御棒の中性子照射量の評価では、熱中性子束が大きくなる制御棒のブレード12の先端部および制御棒の挿入端部での中性子照射量の値を用いている。
本実施例では、実施例1と同様に、出力分布演算部2が燃料集合体10の軸方向の各セグメントにおける出力Pijkを算出し、寿命演算部3が制御棒(BC型制御棒)11内の10Bの減損量RB10を算出して制御棒11ごとに最大となる10Bの減損量RB10を求める。さらに、寿命演算部3は、出力分布演算部2で算出された出力Pijkを用いて制御棒11のブレード12の先端部に配置された中性子吸収棒17での10Bの燃焼に伴う10Bの減損量RB10を算出する。表示部5は、寿命演算部3から出力された10Bの減損量RB10および制御棒11ごとに最大となる10Bの減損量RB10を表示する。
圧力演算部6は、記憶装置(図示せず)に記憶された、中性子吸収材の燃焼に伴う減損量Rと中性子吸収材の燃焼に伴うブレード12の先端部に配置された中性子吸収棒17の内圧の変化との関係を表す相関関数fを入力する。さらに、圧力演算部6は、寿命演算部3で算出された、制御棒11のブレード12の先端部に配置された中性子吸収棒17での10Bの減損量RB10を入力する。ブレード12の先端部に配置された中性子吸収棒17の内圧Sは、下記に示す(3)式にて表される。
S=f(R) …(3)
圧力演算部6は、寿命演算部3から出力された、制御棒11のブレード12の先端部に配置された中性子吸収棒17での10Bの減損量RB10を、(3)式のRに代入してブレード12の先端部に配置された中性子吸収棒17の内圧Sを算出する。圧力演算装置6で算出されたその内圧Sが比較演算部4Aに入力される。比較演算部4Aは、実施例1において比較演算部4と同様に、寿命演算部3で算出された各評価領域における10Bの減損量RB10が上記の中性子吸収材の減損量の監視制限値を超えているか否かを判定する。算出された10Bの減損量RB10が減損量の監視制限値を超えていると判定されたとき、比較演算部4Aは該当する制御棒11が核的寿命に達したことを示す第1アラーム信号(第1警報情報)を表示部5に出力する。算出された10Bの減損量RB10が減損量の監視制限値以下であると判定されたとき、比較演算部4Aは、該当する制御棒11が核的寿命に達していない旨を示す第1寿命情報を表示部5に出力する。表示部5は第1アラーム信号または第1寿命情報を表示する。
比較演算部4Aは、さらに、記憶装置に記憶している中性子吸収棒の内圧監視制限値を入力し、圧力演算部6から入力した、制御棒11のブレード12の先端部に配置された中性子吸収棒17の内圧Sが内圧監視制限値を超えたか否かを判定する。その内圧Sが内圧監視制限値を超えていると判定されたとき、比較演算部4Aは、制御棒11が機械的寿命に達したことを示す第2アラーム信号(第2警報情報)を表示部5に出力する。その内圧Sが内圧監視制限値以下であると判定されたとき、比較演算部4Aは、該当する制御棒11が機械的寿命に達していない旨を示す第2寿命情報を表示部5に出力する。表示部5は第2アラーム信号または第2寿命情報を表示する。
本実施例も、制御棒11内の10Bの減損量RB10を用いて制御棒11が核的寿命になったかを判定しているので、実施例1と同様に、UO燃料集合体が炉心に装荷されたBWR、MOX燃料集合体が炉心に装荷されたBWR、およびUO燃料集合体およびMOX燃料集合体が炉心に装荷されたBWRにおいて、UO燃料集合体に隣接した制御棒11、およびMOX燃料集合体に隣接した制御棒11のそれぞれの核的寿命を精度良く評価することができる。さらに、本実施例は、制御棒11のブレード12の先端部に配置された中性子吸収棒17の10Bの減損量RB10に基づいてその中性子吸収棒17の内圧Sを求めているので、その中性子吸収棒17の内圧Sが内圧監視制限値を超えているかを判定することができ、制御棒11が機械的寿命になったことを精度良く評価することができる。
本発明の他の実施例である実施例3の制御棒寿命評価方法を、以下に説明する。本実施例の制御棒寿命評価方法は、図10に示す炉心性能計算装置1Bを用いて行われる。この炉心性能計算装置1Bも、制御棒寿命評価装置である。炉心性能計算装置1Bは、炉心性能計算装置1において比較演算部4を比較演算部4Bに替え、中性子照射演算部7を追加した構成を有する。炉心性能計算装置1Bの他の構成は炉心性能計算装置1と同じである。
中性子照射演算部7は、周期的および要求に応じて予め設定されたエネルギー領域の中性子による、制御棒(BC型制御棒)11の各ブレード12内に配置される各中性子吸収棒17に対する積算中性子照射量を算出する機能を備えている。本実施例では、中性子照射量としてカウントする中性子エネルギーの範囲をエネルギーの高い中性子(例えば、E>1MeV)(以下、高速中性子という)に設定した場合について説明する。
本実施例では、出力分布演算部2は、燃料集合体10の軸方向の各セグメントにおける出力Pijkを算出すると共に、各評価領域における高速中性子束Φおよびと燃焼期間ΔTを算出する。中性子照射演算部7は、出力分布演算部2にて算出された各評価領域における高速中性子束Φおよび燃焼期間ΔTを入力し、高速中性子束Φおよび燃焼期間ΔTに基づいて、制御棒11のブレード12内に配置された各中性子吸収棒17に対する各評価領域の中性子照射量を算出し、さらに、中性子吸収棒17ごとに最大となる中性子照射量を求める。中性子照射演算部7は、比較演算部4Bおよび表示部5に算出した中性子照射量を出力する。表示部5は、中性子照射演算部13から出力された各評価領域における中性子照射量の瞬時値および時間変化を表示する。表示部5に表示された中性子照射量はプリンタにより印字される。
寿命演算部4Bは、実施例1と同様に、10Bの減損量RB10を算出すると共に、制御棒ごとに最大となる10Bの減損量RB10を求める。得られたこれらの情報は表示部5に表示される。
比較演算部4Bは、記憶装置から、制御棒11ごとに内部の中性子吸収棒17の中性子照射量監視制限値および制御棒11に対する中性子吸収材の減損量の監視制限値をそれぞれ入力する。比較演算部4Bは、実施例1と同様に、寿命演算部3から入力した各評価領域における10Bの減損量RB10が上記の減損量の監視制限値を超えているか否かを判定する。この判定において、算出された10Bの減損量RB10が減損量の監視制限値を超えていると判定されたとき、比較演算部4Bは該当する制御棒11が核的寿命に達したことを示す第1アラーム信号(第1警報情報)を表示部5に出力する。算出された10Bの減損量RB10が減損量の監視制限値以下であると判定されたとき、比較演算部4Bは、該当する制御棒11が核的寿命に達していない旨を示す第1寿命情報を表示部5に出力する。表示部5は第1アラーム信号または第1寿命情報を表示する。
比較演算部4Bは、中性子照射演算部13から入力した各評価領域における中性子照射量が中性子吸収棒17の中性子照射量の監視制限値を超えているか否かを判定する。この判定において、算出された各評価領域における中性子照射量が中性子吸収棒17の中性子照射量の監視制限値を超えていると判定されたとき、比較演算部4Bは該当する制御棒11が機械的寿命に達したことを示す第2アラーム信号(第2警報情報)を表示部5に出力する。算出された各評価領域における中性子照射量が中性子照射量の監視制限値以下であると判定されたとき、比較演算部4Bは、該当する制御棒11が機械的寿命に達していない旨を示す第2寿命情報を表示部5に出力する。表示部5は第2アラーム信号または第2寿命情報を表示する。
本実施例も、制御棒11内の10Bの減損量RB10を用いて制御棒11が核的寿命になったかを判定しているので、実施例1と同様に、UO燃料集合体が炉心に装荷されたBWR、MOX燃料集合体が炉心に装荷されたBWR、およびUO燃料集合体およびMOX燃料集合体が炉心に装荷されたBWRにおいて、UO燃料集合体に隣接した制御棒11、およびMOX燃料集合体に隣接した制御棒11のそれぞれの核的寿命を精度良く評価することができる。さらに、本実施例は、算出された各評価領域における中性子照射量を用いて制御棒11が機械的寿命になったかを判定しているので、制御棒11が機械的寿命になったことを精度良く評価することができる。記憶装置に予め記憶する中性子吸収棒17の中性子照射量の監視制限値は、制御棒11の機械的寿命に相当する制御棒11の中性子吸収棒17の中性子照射量に余裕を持たせて設定することにより、制御棒11の機械的寿命の監視に役立つ。
実施例4では、制御棒に内蔵される中性子吸収材が177Hfである場合の制御棒寿命評価方法および監視方法を説明する。そのため制御棒寿命評価方法のフロー図は実施例1と同じ図1となる。
本発明の他の実施例である実施例4の制御棒寿命評価方法を、以下に説明する。本実施例の制御棒寿命評価方法は、図1に示す炉心性能計算装置1を用いて行われる。前述した実施例1,2および3はBC型制御棒の制御棒寿命評価を行っているのに対し、本実施例はHf型制御棒の制御棒寿命評価を行う。Hf型制御棒の一例が特開平9−61576号公報に記載されている。Hf型制御棒を用いたBWRの炉心も、制御棒11をHf型制御棒に替えた複数のセル18を有する。
出力分布演算部2は、実施例1と同様に、燃料集合体10の軸方向の各セグメントにおける出力Pijkを算出する。寿命演算部3は、出力分布演算部2で算出された燃料集合体10の各出力Pijkに基づいて、周期的および要求に応じて、Hf型制御棒に含まれる中性子吸収材であるHfのうち177Hfの燃焼に伴う177Hfの減損量RHfを算出する。177Hfの減損量RHfは、或る燃焼期間ΔTにおいて燃料集合体10の周囲で発生する全核分裂数X、燃料集合体10の周囲で生じる核分裂数当りの、Hf型制御棒11内の177Hfに吸収される割合YおよびHf型制御棒の評価領域における、未燃焼のHf型制御棒での177Hf個数を用いて、(4)式のように表される。
Hf=(X×Y)÷NHf×100 …(4)
或る燃焼期間ΔTにおいて発生した全核分裂数Xは、燃焼期間ΔTと燃料集合体10の出力Pijkに比例するため、(5)式のように表すことができる。
X=ΔT×Pt×Pijk×C1×Vr …(5)
ここで、ΔTは燃焼期間、Ptは炉心熱出力(MW)、PijkはHf型制御棒の評価領域に隣接する燃料集合体10の全炉心熱出力に対する相対出力を示している。また、VrはHf型制御棒の評価領域の全炉心に対する体積割合、およびC1はエネルギー(MW)から核分裂数への換算係数をそれぞれ示している。
燃焼期間ΔT、炉心熱出力(MW)Ptおよび燃料集合体10の出力Pijkの各値は、出力分布演算部2において周期的および要求に応じて算出され、寿命演算部3に入力される。体積割合Vrおよび換算係数C1はそれぞれ予め設定された値が、寿命演算部3で用いられる。
燃料集合体10の周囲で生じる核分裂数当りのHf型制御棒の177Hfに吸収される割合Yは、予め燃料集合体格子計算コードで計算された、Hf制御棒に隣接する燃料集合体10の燃焼度およびボイド率をパラメータとした燃料集合体10の出力当りの中性子吸収核種の中性子吸収率である。割合Yは、Hf型制御棒の中性子吸収量のうち177Hfの中性子吸収量の割合Fと、Hf型制御棒に隣接する燃料集合体10の核分裂数当りの、Hf型制御棒の中性子吸収量の比μの積(Y=F×μ)として表される。
寿命演算部3は、周期的および要求に応じて、(4)式および(5)式を用いてHf型制御棒の各評価領域における、Hf型制御棒内の177Hfの燃焼に伴う177Hfの減損量RHfを算出するとともに、炉心内のHf型制御棒ごとに最大となる177Hfの減損量RHfを求める。寿命演算部3にて周期的および要求に応じて算出された177Hfの減損量RHfは、算出されるごとに表示部5に送られる。表示部5は、寿命演算部3から出力された各評価領域における177Hfの減損量RHfの瞬時値および時間変化、さらにはHf型制御棒ごとの減損量RHfの最大値を表示する。表示部5に表示されたこれらの情報は、プリンタによって印字される。
比較演算部4は、記憶装置(図示せず)に記憶されている、Hf型制御棒に対する中性子吸収材の減損量の監視制限値を入力する。比較演算部4は、寿命演算部3から入力した各評価領域における177Hfの減損量RHfが上記の中性子吸収材の減損量の監視制限値を超えているか否かを判定する。この判定において、算出された177Hfの減損量RHfが減損量の監視制限値を超えていると判定されたとき、比較演算部4は該当するHf型制御棒が核的寿命に達したことを示すアラーム信号(警報情報)を表示部5に出力する。算出された177Hfの減損量RHfが減損量の監視制限値以下であると判定されたとき、比較演算部4は、該当するHf型制御棒が核的寿命に達していない旨を示す寿命情報を表示部5に出力する。表示部5はこの寿命情報を表示する。
以上に述べたHf型制御棒の寿命評価を炉心性能計算装置1で行うことができるので、リアルタイムでのHf型制御棒の核的寿命の監視が可能になる。予め設定する中性子吸収材の減損量の監視制限値を、Hf型制御棒の核的寿命に相当するHf型制御棒の中性子吸収材の減損量に余裕を持って設定することにより、Hf型制御棒の核的寿命の監視に役立てることができる。
本実施例は、Hf型制御棒内の177Hfの減損量RHfが、図8に示すように、未燃焼のHf型制御棒の相対反応度価値の90%の相対反応度価値に対応する、Hf型制御棒内の177Hfの減損量(減損割合)RHf177Hfの減損量(減損割合)RHfの監視制限値)を超えたとき、Hf型制御棒が核的寿命になったと判定する。このため、本実施例は、UO燃料集合体が炉心に装荷されたBWR、MOX燃料集合体が炉心に装荷されたBWR、およびUO燃料集合体およびMOX燃料集合体が炉心に装荷されたBWRにおいて、UO燃料集合体に隣接したHf型制御棒、およびMOX燃料集合体に隣接したHf型制御棒のそれぞれの核的寿命を精度良く評価することができる。
実施例1,2,3および4は、加圧水型原子炉に用いられる制御棒の寿命評価に適用することができる。加圧水型原子炉でも、BC型制御棒およびHf型制御棒が用いられ、プルサーマルにおいて炉心にMOX燃料集合体を装荷している。
1,1A,1B…炉心性能計算装置、2…出力分布演算部、3…寿命演算部、4,4A,4B…比較演算部、6…圧力演算部、7…中性子照射演算部、10…燃料集合体、11…制御棒、12…ブレード、17…中性子吸収棒、18…セル。

Claims (17)

  1. 原子炉の炉心に配置された複数の中性子検出器で測定された中性子計測値に基づいて、中性子吸収材を有する寿命評価対象の制御棒に隣接して配置される燃料集合体の出力を求め、前記燃料集合体の出力に基づいて前記制御棒内の前記中性子吸収材の減損量を算出し、前記中性子吸収材の減損量に基づいて前記制御棒の核的寿命を評価することを特徴とする制御棒寿命評価方法。
  2. 前記寿命評価対象の制御棒が前記中性子吸収材であるボロンカーバイトを充填した複数の中性子吸収棒を有する第1制御棒であって、前記減損量の算出が前記燃料集合体の出力に基づいて前記第1制御棒内の前記ボロンカーバイトに含まれるボロンの減損量を算出することであり、前記ボロンの減損量を用いて前記中性子吸収棒の内圧を算出し、前記制御棒の核的寿命の評価が前記ボロンの減損量に基づいて前記第1制御棒の核的寿命を評価することであり、前記中性子吸収棒の内圧に基づいて前記第1制御棒の機械的寿命を評価する請求項1に記載の制御棒寿命評価方法。
  3. 前記第1制御棒は、横断面が十字形をして前記第1制御棒の軸心から四方に伸びる4枚のブレードを有して各前記ブレード内に前記複数の中性子吸収棒を配置しており、前記中性子吸収棒の内圧の算出が、前記ブレードの先端部に配置された前記中性子吸収棒を対象に行われ、前記第1制御棒の機械的寿命の評価が前記先端部に配置された前記中性子吸収棒の内圧に基づいて行われる請求項2に記載の制御棒寿命評価方法。
  4. 前記第1制御棒の機械的寿命の評価が、前記中性子吸収棒の内圧が内圧設定値を超えているかの判定によって行われる請求項2または3に記載の制御棒寿命評価方法。
  5. 前記寿命評価対象の制御棒が前記中性子吸収材であるボロンカーバイトを充填した複数の中性子吸収棒を有する第1制御棒であって、前記減損量の算出が前記燃料集合体の出力に基づいて前記第1制御棒内の前記ボロンカーバイトに含まれるボロンの減損量を算出することであり、前記燃料集合体の出力に基づいて前記第1制御棒内の前記中性子吸収棒の中性子照射量を算出し、前記制御棒の核的寿命の評価が前記ボロンの減損量に基づいて前記第1制御棒の核的寿命を評価することであり、前記中性子吸収棒の中性子照射量に基づいて前記第1制御棒の機械的寿命を評価する請求項1に記載の制御棒寿命評価方法。
  6. 前記第1制御棒の機械的寿命の評価が、前記中性子吸収棒の中性子照射量が中性子照射量設定値を超えているかの判定によって行われる請求項5に記載の制御棒寿命評価方法。
  7. 前記第1制御棒の核的寿命を評価が、前記ボロンの減損量が減損量設定値を超えているかの判定によって行われる請求項2ないし6のいずれか1項に記載の制御棒寿命評価方法。
  8. 前記寿命評価対象の制御棒が前記中性子吸収材であるハフニウムを有する第2制御棒であって、前記減損量の算出が前記燃料集合体の出力に基づいて前記第2制御棒内の前記ハフニウムに含まれる177Hfの減損量を算出することであり、前記制御棒の核的寿命の評価が前記177Hfの減損量に基づいて前記第2制御棒の核的寿命を評価することである請求項1に記載の制御棒寿命評価方法。
  9. 前記第2制御棒の核的寿命を評価が、前記177Hfの減損量が減損量設定値を超えているかの判定によって行われる請求項8に記載の制御棒寿命評価方法。
  10. 原子炉の炉心に配置された複数の中性子検出器で測定された中性子計測値に基づいて、中性子吸収材を有する寿命評価対象の制御棒に隣接して配置される燃料集合体の出力を求める出力算出手段と、前記燃料集合体の出力に基づいて前記制御棒内の前記中性子吸収材の減損量を算出する減損量算出手段と、前記中性子吸収材の減損量に基づいて前記制御棒の核的寿命を評価する評価手段とを備えたことを特徴とする制御棒寿命評価装置。
  11. 前記寿命評価対象の制御棒である、前記中性子吸収材であるボロンカーバイトを充填した複数の中性子吸収棒を有する第1制御棒の、前記ボロンカーバイトに含まれるボロンの前記減損量の算出を、前記燃料集合体の出力に基づいて行う前記減損量算出手段と、前記ボロンの減損量を用いて前記中性子吸収棒の内圧を算出する内圧算出手段と、前記制御棒の核的寿命の評価である前記第1制御棒の核的寿命の評価を、前記ボロンの減損量に基づいて行い、前記中性子吸収棒の内圧に基づいて前記第1制御棒の機械的寿命を評価する前記評価手段とを備えた請求項10に記載の制御棒寿命評価装置。
  12. 前記第1制御棒の機械的寿命の評価を、前記中性子吸収棒の内圧が内圧設定値を超えているかを判定することによって行う前記評価手段を有する請求項11に記載の制御棒寿命評価装置。
  13. 前記寿命評価対象の制御棒である、前記中性子吸収材であるボロンカーバイトを充填した複数の中性子吸収棒を有する第1制御棒の、前記ボロンカーバイトに含まれるボロンの前記減損量の算出を、前記燃料集合体の出力に基づいて行う前記減損量算出手段と、前記燃料集合体の出力に基づいて前記第1制御棒内の前記中性子吸収棒の中性子照射量を算出する中性子照射量算出手段と、前記制御棒の核的寿命の評価である前記第1制御棒の核的寿命の評価を、前記ボロンの減損量に基づいて行い、前記中性子吸収棒の中性子照射量に基づいて前記第1制御棒の機械的寿命を評価する前記評価手段とを備えた請求項10に記載の制御棒寿命評価装置。
  14. 前記第1制御棒の機械的寿命の評価を、前記中性子吸収棒の中性子照射量が中性子照射量設定値を超えているかを判定することによって行う前記評価手段を有する請求項13に記載の制御棒寿命評価装置。
  15. 前記第1制御棒の核的寿命の評価を、前記ボロンの減損量が減損量設定値を超えているかを判定することによって行う前記評価手段を有する請求項10ないし14のいずれか1項に記載の制御棒寿命評価装置。
  16. 前記寿命評価対象の制御棒である、前記中性子吸収材であるハフニウムを有する第2制御棒の、前記ハフニウムに含まれる177Hfの前記減損量の算出を、前記燃料集合体の出力に基づいて行う前記減損量算出手段と、前記制御棒の核的寿命の評価を、前記177Hfの減損量に基づいて行う前記評価手段とを備えた請求項10に記載の制御棒寿命評価装置。
  17. 前記第2制御棒の核的寿命の評価を、前記177Hfの減損量が減損量設定値を超えているかを判定することによって行う前記評価手段を有する請求項16に記載の制御棒寿命評価装置。
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