JP2012067950A - 空調システム - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料効率を向上させることが可能な空調システムを提供する。
【解決手段】空調システム1は、太陽熱により水を加熱する太陽熱温水器10と、蒸発器21、吸収器22、再生器23及び凝縮器24による循環サイクルによって室内機30にて使用される冷水を得る吸収式冷凍機20とを備えている。太陽熱温水器10は、加熱により得られた温水を給湯式冷凍機20に供給する。吸収式冷凍機20は、蒸発器21にて蒸発した冷媒を吸収器22内の吸収液にて吸収し、冷媒を吸収した吸収液を再生器23に供給すると共に、吸収器22から再生器23に供給される吸収液を、太陽熱温水器10からの温水によって暖める。
【選択図】図1
【解決手段】空調システム1は、太陽熱により水を加熱する太陽熱温水器10と、蒸発器21、吸収器22、再生器23及び凝縮器24による循環サイクルによって室内機30にて使用される冷水を得る吸収式冷凍機20とを備えている。太陽熱温水器10は、加熱により得られた温水を給湯式冷凍機20に供給する。吸収式冷凍機20は、蒸発器21にて蒸発した冷媒を吸収器22内の吸収液にて吸収し、冷媒を吸収した吸収液を再生器23に供給すると共に、吸収器22から再生器23に供給される吸収液を、太陽熱温水器10からの温水によって暖める。
【選択図】図1
Description
本発明は、空調システムに関する。
従来、蒸発器、吸収器、再生器及び凝縮器の循環サイクルによって冷水を得ると共に、この冷水を空調機に供給して冷房に利用する吸収式冷凍機が知られている。この吸収式冷凍機では、蒸発した冷媒を吸収器内の吸収液により吸収する。これにより、吸収液は濃度が低下することとなる。このため、吸収液の濃度を高めるべく、吸収液を凝縮器に供給して加熱し、吸収液に吸収された冷媒を蒸発させることとしている(特許文献1参照)。
ここで、特許文献1に記載の吸収式冷凍機では、バーナ等の熱源を有し、この熱源によって凝縮器内の吸収液を加熱する。このため、特許文献1に記載の吸収式冷凍機では、バーナ等の熱源に燃料を供給する必要があり、燃料効率を考慮すると、供給する燃料はできるだけ少ない方が望ましい。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その発明の目的とするところは、燃料効率を向上させることが可能な空調システムを提供することにある。
本発明の空調システムは、太陽熱により水を加熱する太陽熱温水器と、蒸発器、吸収器、再生器及び凝縮器による循環サイクルによって空調機にて使用される冷水を得る吸収式冷凍機と、を備え、前記太陽熱温水器は、加熱により得られた温水を前記給湯式冷凍機に供給し、前記吸収式冷凍機は、前記蒸発器にて蒸発した冷媒を前記吸収器内の吸収液にて吸収し、冷媒を吸収した吸収液を再生器に供給すると共に、前記吸収器から前記再生器に供給される吸収液を、前記太陽熱温水器からの温水によって暖めることを特徴とする。
この空調システムによれば、吸収器から再生器に供給される吸収液を、太陽熱温水器からの温水によって暖めるため、再生器に供給された時点では吸収液はある程度加熱された状態となっている。これにより、吸収液内の冷媒を蒸発させるために必要となる加熱熱量が削減されることとなり、バーナ等の熱源に供給する燃料を減らすことができる。従って、燃料効率を向上させることができる。
本発明によれば、燃料効率を向上させることが可能な空調システムを提供することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る空調システムの一例を示す構成図である。
本実施形態に係る空調システム1は、図1に示すように、太陽熱温水器10と、吸収式冷凍機20と、室内機(空調機)30と、冷却塔40とを備えている。太陽熱温水器10は、給水された水を太陽熱により加熱すると共に、加熱によって得られた湯水を、湯水配管11を通じて宅内に供給するものである。湯水配管11は、吸収式冷凍機20内を通過しており、具体的には後述の接続配管25に巻き付くように配索されている。
吸収式冷凍機20は、蒸発器21、吸収器22、再生器23及び凝縮器24を備え、これらによる循環サイクルによって室内機30にて使用される冷水を得るものである。以下、吸収式冷凍機20の詳細について室内機30及び冷却塔40と共に説明する。
蒸発器21は、冷媒である水を蒸発させるものである。この蒸発器21内には室内機30から伸びるパイプ31が配置されている。また、蒸発器21内は、略真空状態となっている。このため、冷媒である水の蒸発温度は約5℃となる。よって、パイプ31上に落ちた水はパイプ31の温度によって蒸発することとなる。さらに、パイプ31内には水が流れる構成となっており、冷媒である水の蒸発により温度が奪われる。これにより、パイプ31内の水は冷水として室内機30に供給される。室内機30では、冷水を利用して冷風を室内に供給することとなる。
吸収器22は、蒸発器21において蒸発した冷媒を吸収するものである。この吸収器22内には、冷媒である水を吸収する吸収液が満たされている。吸収液としては、例えば臭化リチウムが用いられる。また、吸収式冷凍機20は、吸収器22と再生器23とを接続する接続配管25を備えており、冷媒である水を吸収した吸収液は再生器23に供給される。
再生器23は、冷媒である水を吸収したことによって濃度が低下した吸収液の濃度を高めるものである。この再生器23には、バーナが隣接配置され、バーナの火力によって吸収液が加熱されるようになっている。これにより、濃度が低下した吸収液から水を蒸発させて、吸収液の濃度を高める。濃度が高められた吸収液は吸収器22に供給される。
凝縮器24は、バーナの加熱によって蒸発した水を液化させるものである。この凝縮器24内には冷却塔40から伸びるパイプ41が配置されている。このパイプ41には冷却塔40から供給される冷却水が流れるようになっており、蒸発した水はパイプ41内の冷却水によって液化する。液化した水は再度蒸発器21に供給されることとなる。
特に、本実施形態に係る空調システム1では、湯水配管11が接続配管25に巻き付くように配索されている。このため、吸収器22から再生器23に供給される吸収液は、太陽熱温水器10にて加熱された湯水によって暖められることとなる。このため、再生器23に供給された時点では吸収液はある程度加熱された状態となっている。これにより、吸収液内の冷媒を蒸発させるために必要となる加熱熱量が削減されることとなり、バーナ等の熱源に供給する燃料を減らすことができる。
次に、本実施形態に係る空調システム1の動作を説明する。まず、太陽熱温水器10に水が供給され、太陽熱によって加熱される。そして、太陽熱温水器10によって加熱された湯水は、湯水配管11を通じて吸収式冷凍機20に供給される。その後、太陽熱温水器10からの湯水は宅内に供給される。
また、吸収式冷凍機20では蒸発器21内において冷媒である水が蒸発する。この蒸発によってパイプ31内の水が冷却され、室内機30における冷房運転に使用される。また、蒸発した冷媒は吸収器22における吸収液に吸収される。これにより、吸収液の濃度は低下し、濃度が低下した吸収液は接続配管25を通じて再生器23に供給される。また、吸収液は接続配管25を流れる過程において太陽熱温水器10からの湯水によって暖められる。そして、再生器23には、或る程度暖められた吸収液が供給されることとなる。
再生器23ではバーナによって吸収液が加熱され、吸収液内の水が蒸発する。この際、吸収液はある程度暖められているため、バーナに供給される燃料ガスの量は、暖めていない場合と比較して抑えられることとなる。そして、水の蒸発によって濃度が高められた吸収液は吸収器に供給され、蒸発した水は凝縮器24において液化する。液化した水は再度蒸発器21に供給される。
このようにして、本実施形態に係る空調システム1によれば、吸収器22から再生器23に供給される吸収液を、太陽熱温水器10からの温水によって暖めるため、再生器23に供給された時点では吸収液はある程度加熱された状態となっている。これにより、吸収液内の冷媒を蒸発させるために必要となる加熱熱量が削減されることとなり、バーナ等の熱源に供給する燃料を減らすことができる。従って、燃料効率を向上させることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。例えば、本実施形態に係る空調システム1において湯水配管11は接続配管25に巻き付いているが、特に巻き付く構成に限らず、熱交換できるようになっていればよい。
1…空調システム
10…太陽熱温水器
11…湯水配管
20…吸収式冷凍機
21…蒸発器
22…吸収器
23…再生器
24…凝縮器
25…接続配管
30…室内機(空調機)
31…パイプ
40…冷却塔
41…パイプ
10…太陽熱温水器
11…湯水配管
20…吸収式冷凍機
21…蒸発器
22…吸収器
23…再生器
24…凝縮器
25…接続配管
30…室内機(空調機)
31…パイプ
40…冷却塔
41…パイプ
Claims (1)
- 太陽熱により水を加熱する太陽熱温水器と、
蒸発器、吸収器、再生器及び凝縮器による循環サイクルによって空調機にて使用される冷水を得る吸収式冷凍機と、を備え、
前記太陽熱温水器は、加熱により得られた温水を前記給湯式冷凍機に供給し、
前記吸収式冷凍機は、前記蒸発器にて蒸発した冷媒を前記吸収器内の吸収液にて吸収し、冷媒を吸収した吸収液を再生器に供給すると共に、前記吸収器から前記再生器に供給される吸収液を、前記太陽熱温水器からの温水によって暖める
ことを特徴とする空調システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010211829A JP2012067950A (ja) | 2010-09-22 | 2010-09-22 | 空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010211829A JP2012067950A (ja) | 2010-09-22 | 2010-09-22 | 空調システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012067950A true JP2012067950A (ja) | 2012-04-05 |
Family
ID=46165428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010211829A Pending JP2012067950A (ja) | 2010-09-22 | 2010-09-22 | 空調システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012067950A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102759156A (zh) * | 2012-07-06 | 2012-10-31 | 清华大学 | 一种溶液再生处理装置 |
CN104748433A (zh) * | 2013-12-26 | 2015-07-01 | 东部大宇电子株式会社 | 吸收式制冷系统 |
-
2010
- 2010-09-22 JP JP2010211829A patent/JP2012067950A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102759156A (zh) * | 2012-07-06 | 2012-10-31 | 清华大学 | 一种溶液再生处理装置 |
CN104748433A (zh) * | 2013-12-26 | 2015-07-01 | 东部大宇电子株式会社 | 吸收式制冷系统 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20120926 |
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