JP2012067676A - スクロール圧縮機,電動圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機,電動圧縮機 Download PDF

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Abstract

【課題】油分離効率を向上させることで、安価で信頼性の高い電動圧縮機を提供することである。
【解決手段】フレーム外周通路421と固定子外周通路610,611,613を密閉容器内径周方向に対して、異なる位置に配置する。また、固定子コイルエンド外周部分に仕切り板を設ける。そして、密閉容器内径方向に対して、フレーム外周通路421と固定子外周通路610,611,613を同じ位置に設置して、固定子外周通路の断面積を小さくする。
【選択図】図2

Description

本発明は冷凍,空調用の電動圧縮機における作動流体からの油分離効率向上に関する。
従来、冷凍,空調用の電動圧縮機においては、作動流体中の冷凍機油の一部が吐出管から排出されるいわゆる油上りの問題がある。この現象により、吐出管から排出される油上り量が多い場合には、熱交換器の熱交換効率を低下させる。また、油上りが続くと圧縮機内の潤滑油不足が生じ、ついには潤滑性が低下する可能性もある。そこで、圧縮機構部から吐出された作動流体を吐出管に導く前に油分離を行い、油分が少ない作動流体を吐出管から吐出させる構造が考え出されている。その例として、特許文献1では、作動流体が圧縮機構部,フレーム外周通路,ガイド,固定子外周通路を通過する構造を備え、且つフレーム外周通路と固定子外周通路とガイドが密閉容器内径の周方向に対して、同じ位置に配置されている。そして、フレーム外周通路を通過した作動流体をガイドで周方向へ方向転換させる構造となっている。
特開2005−163637号公報
特許文献1に記載の圧縮機では、ガイドで周方向に方向転換させた作動流体に遠心分離効果を引起すことにより油分離を行い、分離した油を固定子外周通路に通過させ、固定子の下部にある油溜り部へ戻す。しかし、油の一部は、固定子外周部より固定子コイルエンド部の隙間を流れ、回転子部へ到達する。その結果、回転子の遠心力によって油が再び作動流体中に飛散してしまう虞がある。
本発明の目的は、圧縮機の油分離効率を向上することにある。
上記目的を達成するために本発明は、
密閉容器内に固定スクロールとフレームとを備え、それらの間にモータによって駆動される回転軸により旋回される旋回スクロールを備えた冷媒圧縮用のスクロール圧縮機において、
前記フレームは、前記フレーム外周通路を有し、
前記モータの固定子は、前記フレーム外周通路からの冷媒流に対向する固定子端面を有するとともに、前記フレーム外周通路とは周方向に対して異なる位置に固定子外周通路を有している。
また、上記目的を達成するために本発明は、
密閉容器内に固定スクロールとフレームとを備え、それらの間にモータによって駆動される回転軸により旋回される旋回スクロールを備えた冷媒圧縮用のスクロール圧縮機において、
前記フレームは、前記フレーム外周通路を有し、
前記モータの固定子は、前記フレーム外周通路からの冷媒流の一部に対向する位置に、固定子端面を有するとともに、前記フレーム外周通路の断面積よりも小さい断面積の固定子外周通路を有している。
また、上記目的を達成するために本発明は、
円筒状の密閉容器と、
前記密閉容器内の上部に配置され内部に固定スクロール,旋回スクロールを構成した圧縮機構部と、
圧縮機構部を支持するフレームと、
前記密閉容器内の下部に配置され、コイルエンドを有し外周部に固定子外周通路を備えた固定子及び回転軸を介して前記圧縮機構部を駆動する回転子から構成される電動機部と、
前記圧縮機構部のフレーム外側に設けられ、圧縮機構部より作動流体が吐出される密閉容器内上部空間と電動機上部空間を連通させるフレーム外周通路を備える電動圧縮機において、
フレーム外周通路と固定子外周通路が密閉容器内径の周方向に対して、異なる位置に配置され、フレーム外周通路を通過した作動流体が固定子コアの上端に衝突する構成となっていると共に、作動流体が衝突する固定子上端部の反対側に吐出管を備え、且つ、固定子コイルエンド部の外周部には、固定子コイルエンド部の高さよりも高い仕切り板が設けられ、仕切り板の下端が固定子コア上端と密着している。
本発明によれば、圧縮機の油分離効率を向上することができる。
本発明の第一の実施形態のスクロール圧縮機の縦断面図。 図1のスクロール圧縮機の横断面図。 冷媒ガスなどの流れを説明する説明図。 図1のスクロール圧縮機に隙間を伴った部材を配設した場合の縦断面図。 本発明の第二の実施形態のスクロール圧縮機の縦断面図。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
以下に、第1実施形態の構造を備えた圧縮機に関して図1〜図3を用いて述べる。
はじめに、図1及び図2を用いて圧縮機の構成に関して示す。流体圧縮機の一例であるスクロール圧縮機1は、作動流体である冷媒ガスを圧縮して上方へ吐出する圧縮機構部2と、圧縮機構部を回転軸を介して駆動する駆動部3とを円筒状の密閉容器700内に収納して構成されている。本実施形態では、上から圧縮機構部2,駆動部3及び油溜り730の順に配設され、回転軸300を介して圧縮機構部2と駆動部3が連結されている縦型スクロール圧縮機である。
密閉容器700は、上キャップ710及び下キャップ720を有している。上キャップ710及び下キャップ720は密閉容器700の中央筒部に対して外側に被せるように嵌合され、その嵌合端部が溶接トーチにより斜め下方および斜め上方から加熱されて溶着される。密閉容器700の底面には脚部721が取付けられている。下キャップ720の内側には、マグネット722が取付けられていて、圧縮機内の粉塵を回収する役目を果たしている。
また、密閉容器700の側面にはハーメ端子702及び端子カバー703が設けられ、電動機600に電力を供給できるようになっている。ハーメ端子702は、密閉容器700を貫通して設けられ、固定子601のコイルエンド601aとフレーム400との間に位置している。なお、モータの固定子601は、フレーム外周通路421からの冷媒流に対向する固定子端面612を有するとともに、フレーム外周通路421とは周方向に対して異なる位置に固定子外周通路(613など)を有する。フレーム外周通路421は、フレーム400と密閉容器700とでそれらの間に形成されている。固定子外周通路(613など)は、固定子601と密閉容器700とでそれらの間に形成されている。
旋回スクロール200を旋回駆動する駆動部3は、固定子601及び回転子602からなる電動機600と、回転軸300と、給油ポンプ900と、旋回スクロール200の自転防止機構の主要部品であるオルダム継手500と、転がり軸受401,803と、旋回スクロール軸受部203と、旋回スクロール軸受部203に配設されたすべり軸受210とを備えて構成されている。
回転軸300は、主軸部302とクランクピン301と副軸受支持部303とを一体に備えて構成されている。主軸部302と副軸受支持部303とは、同一軸心に形成され、主軸部分を構成している。さらに、回転軸300の下端部には、給油ポンプ900が圧入されている。転がり軸受401,803は回転軸300の主軸部302および副軸受支持部303を回転自在に係合する回転軸支持部を構成する。旋回スクロール軸受部203は、その内径にすべり軸受210が圧入され、回転軸300のクランクピン301を回転軸方向であるスラスト方向に移動可能かつ回転自在に係合するように、旋回スクロール200に備えられている。
転がり軸受(主軸受)401は電動機600の上側に配置され、転がり軸受(副軸受)803は電動機600の下側に配置されている。転がり軸受401,803は、電動機600の両側で主軸部分を支持する主軸用軸受を構成する。密閉容器700に固定された下フレーム801にハウジング802がボルト805を介して固定されている。ハウジング802に転がり軸受803が上方から挿入され、その上方からさらにハウジングカバー804が取付けられている。
給油ポンプ900は、回転軸300下端に装着された遠心形ポンプであり、油溜め730に貯留された潤滑用の油を強制的に給油穴901を通して吸込み、油通路311を通して、副軸受803,旋回スクロール軸受部203さらには転がり軸受部401に供給するために設けられている。なお、油通路311から供給された油は、旋回スクロール200と固定スクロール100との摺動部にも供給される。油通路311は、回転軸300に縦に貫通するように設けられ、回転軸300の軸心に対して同心の下部給油穴と回転軸300の軸心に対して偏心した上部給油穴とを有している。この下部給油穴に連通する横給油穴312が設けられて副軸受803に給油されるようになっている。
圧縮機構部2は、固定スクロール100と旋回スクロール200とを基本要素として構成されている。
フレーム400は密閉容器700に固定され、転がり軸受401を支持する部材を構成している。このフレーム400は、転がり軸受401を支持する軸受支持部401aと、この軸受支持部401aの上部から外方に延び圧縮機構部2を支持する圧縮機構支持部401bとを有する。圧縮機構支持部401bは、その下面全体が平坦状に形成されて吐出管701より上方に位置され、その外周面が密閉容器700の内周面に周方向の複数箇所で溶接740されている。
バランスウェイト407は、転がり軸受401より電動機側に位置して回転軸300に設けられている。なお、本実施形態ではバランスウェイト407は回転軸300とは別体に形成されて回転軸300に圧入されて固着されているが、バランスウェイト407が回転軸300と一体に形成されて設けられていてもよい。バランスウェイト407の最大外径部407aは固定子601のコイルエンド601aの端面側に突出して設けられ、コイルエンド601aの内径より大径となっている。これによって、回転軸300の回転バランスを十分に確保することができる。
固定スクロール100は、台板101と渦巻体であるスクロールラップ102と吸込口103と吐出口104とを有して構成され、フレーム400に複数のボルト405により固定されている。この複数のボルト405は周方向に均等に配置されている。スクロールラップ102は台板101の下側に垂直に立設されている。
旋回スクロール200は、台板201とスクロールラップ202と旋回スクロール軸受部203と、旋回スクロール軸受部203に配設されたすべり軸受210と図示しない背圧穴とを基本構成部分として構成されている。スクロールラップ202は台板201の上側に垂直に立設されている。旋回スクロール軸受部203は台板201の下側(反ラップ側)に垂直に突出して形成されている。旋回スクロール200は、鋳鉄やアルミニュームなどを材料とする鋳物から各構成部分を加工することにより形成されている。
旋回スクロール200の台板201には、圧縮室130と旋回背面の背圧室411とを連通させる背圧穴(図示せず)が設けられており、背圧室411の圧力を吸入圧力と吐出圧力の中間の圧力(中間圧力)に保っている。旋回スクロール200の背面側に構成される背圧室411は、旋回スクロール200とフレーム400と固定スクロール100とで囲まれて形成される空間である。したがって、フレーム400は背圧室411を形成する部材を兼ねている。
フレーム400の上面の溝に設けられたシールリング410は背圧室411への吐出ガス流入を防いでいる。旋回スクロール200は背圧室411の中間圧力とシールリング410の内側に作用する吐出圧力との合力で固定スクロール100に押し付けられている。ここで、シールリング410の内径は転がり軸受401の外径より小さくなっている。
このような構成を採用できるようにするために、転がり軸受401をフレーム400の回転駆動手段側からフレーム400へ挿入し、挿入した転がり軸受401をフレームカバー403で固定する構成となっている。フレームカバー403にはスラスト軸受402が設けられている。フレームカバー403はフレーム400と別体に形成されている。フレームカバー403はフレーム400にボルト406により固定されている。このようにボルト固定とすることで、フレームカバー403とフレーム400との間隙を的確にシールできることから、給油経路からの油漏れを抑制することができる。なお、フレームカバー403は、フレーム400の内側に挿入されて転がり軸受401を押さえる部分と、フレーム400の回転駆動手段側端面に当接してこれに固定される部分とから構成されている。
オルダム継手500は、旋回スクロール200の台板201の背面に配設されている。オルダム継手500に形成した直交する2組のキー部分の1組がフレーム400に構成したオルダム継手500の受け部であるキー溝を滑動し、残りの1組が旋回スクロールラップ202の背面側に構成したキー溝を滑動する。これによって、旋回スクロール200はスクロールラップ202の立設する方向である軸線方向に垂直な面内を固定スクロール100に対して自転せずに旋回運動する。
圧縮機構部2は、電動機600に連結した回転軸300の回転によりクランクピン301が偏心回転すると、旋回スクロール200がオルダム継手500により固定スクロール100に対し自転せずに旋回運動を行い、冷媒ガスを吸入管711および吸入口103を介してスクロールラップ102および202で形成される圧縮室130に吸入する。固定スクロール100と旋回スクロール200とを噛み合わせて構成した圧縮室130は、旋回スクロール200が旋回運動することにより、その容積が減少する圧縮動作が行われる。旋回スクロール200の旋回運動により、圧縮室130は中央部へ移動しながら容積を減少して冷媒ガスを圧縮する。
この圧縮動作では、旋回スクロール200の旋回運動に伴って、冷媒ガスが吸入管711および吸入口103を経由して圧縮室130へ吸込まれ、圧縮行程を経て、固定スクロール100の吐出口104から密閉容器700内に吐出される。これによって、密閉容器700内の空間は吐出圧力に保たれる。圧縮機構部2で圧縮する冷媒ガスとして、地球環境に優しいR410Aなどの冷媒が用いられている。
その後、吐出された冷媒ガスは、圧縮機構部2および電動機600の周囲を循環した後に吐出管701から密閉容器700のスクロール圧縮機1外へ放出される。
次に、給油経路について説明する。回転軸300が回転されると、給油ポンプ900により油溜り730の油が回転軸内の油通路311に昇圧して供給される。油通路311に送られた油の一部は横穴312を通って転がり軸受である副軸受803に流れた後、油溜り730に戻る。油通路311を通ってクランクピン301の上部に到達した油はすべり軸受210を通り、さらには転がり軸受401へ流れる。転がり軸受401を潤滑した油は、その殆どが排油パイプ408を通り、油溜り730に戻る。
旋回スクロール200の旋回スクロール軸受部203の端面には給油ポケット205が設けられており、旋回スクロール200が旋回運動することにより、給油ポケット205がシールリング410の外側と内側を往復し、旋回軸受210と軸受401の間にある油の一部を背圧室411に搬送する。搬送された油はオルダム継手500に給油された後、固定スクロールの鏡板面105と旋回スクロール200の台板201の摺動面に給油される。
背圧室411に搬送された油は、図示しない背圧穴を通って、または鏡板摺動面の微小隙間を通って圧縮室130に流入する。圧縮室130に流入した油は圧縮された冷媒ガスと共に吐出口104から吐出され、密閉容器700内で冷媒ガスと分離され油溜り730に戻る。
次に、固定スクロール100の吐出口104から吐出された油と冷媒ガスの流れについて図2及び図3を用いて説明する。図2のように、フレーム外周通路421と固定子外周通路(613など)は、異なる周方向位置に配置されている。このような配置とすることで、吐出された油と冷媒ガスは、図3のようにフレーム400に設けられたフレーム外周通路(a)421を通り、固定子端面612の衝突箇所(cf.図2,図3)に衝突し油分離される。そして、油分離後の油分が少ない冷媒ガスは、仕切り板620と密閉容器700内径の間の空間を周方向に流れ、遠心力の作用によって油を分離しながら、白抜き矢印のように吐出管701に達し外部へ吐出される。固定子仕切板620は、回転軸300から見て径方向であって、モータのコイルエンド601aと固定子外周通路(613など)、つまりモータのコイルエンド601aと密閉容器700との間に配設されている。
或いは、固定子外周通路(613など)を通って下部へ流れていく。吐出管701はフレーム外周通路(a)421の略対角、つまり吐出管701とフレーム外周通路(a)421とで略直径を構成する位置に配設され、バランスウェイト407とほぼ同じ高さ位置に配置され、密閉容器700を貫通している。
一方、分離された油は、密閉容器700の内周側を伝って仕切り板620と密閉容器700との間の通路に達する。そして、この通路を流れ、一部の冷媒ガスとともに図3のように配置されている固定子外周通路(a)610,固定子外周通路(b)611及びその他の複数の固定子外周通路613を下方に流れ、油溜り730に戻る。
このように、密閉容器700の内径の周方向に対して異なる位置にフレーム外周通路と固定子外周通路を配置することで効果的に油を分離させ、且つ仕切り板620によって、油がコイルエンド601aの隙間を通って回転子602に到達し、回転力によって飛散することを防止している。また、吐出管701とフレーム外周通路(a)421を対角に配置することで、油を含んだ冷媒ガスからの遠心力による油分離の効果を高めることができる。
また、以上に述べた関係のように固定子外周通路と異なる回転方向位置にてフレーム外周通路を複数設けてもよい。
以上のような構造とすることで冷媒ガスと油の分離を効果的に行い、且つ分離した油が飛散することを防止することで冷媒中に含まれる油を低減できる。
より詳細には、フレーム外周通路を通過した作動流体が固定子端部に衝突し油分離する。油分離後の作動流体は、固定子外周の仕切り板と密閉容器の内径で構成される空間を流れながら、遠心分離効果によって更に油が分離される。そして、固定子端部の反対側に位置する吐出管に到達し外部に排出される。一方で分離した油は、固定子外周通路を通過して圧縮機底部の油溜りに戻る。このように、分離した油が回転子部に流れて作動流体中に飛散することを防止した構造であるため、高い油分離効率を得ることができる。
更に、図4に示すような構成を採用してもよい。すなわち、フレーム外周通路(a)421と固定子外周通路(613など)とを流れる冷媒流の途中に図4に示すような隙間を伴った部材を配設する。
このような構造とすることで、フレーム外周通路(a)421を通過する冷媒ガスの流速を小さくすることが可能となる。その結果、冷媒ガスが油溜り730に衝突した際に油が噴きあがる現象を低減することが可能となり、油上りの低減に貢献できる。
[第2実施形態]
第2実施形態の構造を備えた圧縮機に関して図5を用いて述べる。
第2の実施形態の圧縮機は、第1の実施形態で説明したフレーム外周通路および固定子外周通路に加えて、フレーム外周通路(b)422と固定子外周通路(b)611を同じ周方向位置に配置している。このような配置にすることにより、コイルの冷却に必要なガスを固定子下部に流すことを可能とし、固定子のコイルの温度上昇が原因のモータ効率の低下を防ぐことができる。したがって、性能を維持しながら、高い油分離効率を得ることができる。
ただし、必要以上のガスを固定子下部に流すと、油溜り730に溜まった油を噴き上げる虞がある。そこで、固定子外周通路の断面積をフレーム外周通路の面積に対して小さくする。つまり、モータの固定子601は、フレーム外周通路(b)422からの冷媒流の一部に対向する位置に、固定子端面612を有するとともに、フレーム外周通路(b)422の断面積よりも小さい断面積の固定子外周通路(b)611を有する。
これにより、フレーム外周通路(b)422を通過した一部の冷媒流だけが下部へ流れ、その他の冷媒流は実施例1と同様に固定子端面612に衝突させることができる。その後、衝突した冷媒流は周方向に流れ、以下は実施例1と同様である。
更に、図4に示すような構成を採用してもよい。すなわち、フレーム外周通路(b)422と固定子外周通路611とを流れる冷媒流の途中に図4に示すような隙間を伴った部材を配設する。隙間を伴った部材は、鉄板に穴を設けたものや、デミスタのようなもので構成するとよい。このように構成することで、フレーム外周通路(b)422を通過した冷媒流に含まれる油は、衝突分離されるとともに、一部の冷媒流だけを下部に流すことが可能となる。その結果、油分離効率の向上に寄与できる。つまり、固定子外周通路611の効果と同様な効果を得ることができる。
以上、各実施例に説明したとおり、油分離効率を向上させることが可能となり、安価な構造で、信頼性に優れた圧縮機を得ることができる。
1 スクロール圧縮機
2 圧縮機構部
3 駆動部
100 固定スクロール
101 台板
102 ラップ
103 吸入口
104 吐出口
105 鏡板面
130 圧縮室
200 旋回スクロール
201 台板
202 ラップ
203 旋回スクロール軸受
205 給油ポケット
210 すべり軸受
300 回転軸
301 クランクピン
302 主軸部
303 副軸受支持部
311 油通路
312 横穴
400 フレーム
401 転がり軸受(主軸受)
402 スラスト軸受
403 フレームカバー
405,406,805 ボルト
407 バランスウェイト
408 排油パイプ
410 シールリング
411 背圧室
421 フレーム外周通路(a)
422 フレーム外周通路(b)
500 オルダム継手
600 電動機
601 固定子
601a コイルエンド
602 回転子
610 固定子外周通路(a)
611 固定子外周通路(b)
612 固定子端面
613 610及び611以外の複数の固定子外周通路
620 固定子仕切り板
630 隙間を伴った部材
700 密閉容器
701 吐出管
702 ハーメ端子
703 端子カバー
710 上キャップ
711 吸入管
720 下キャップ
721 脚部
722 マグネット
730 油溜り
801 下フレーム
802 ハウジング
803 転がり軸受(副軸受)
804 ハウジングカバー
900 ポンプ部

Claims (9)

  1. 密閉容器内に固定スクロールとフレームとを備え、それらの間にモータによって駆動される回転軸により旋回される旋回スクロールを備えた冷媒圧縮用のスクロール圧縮機において、
    前記フレームは、前記フレーム外周通路を有し、
    前記モータの固定子は、前記フレーム外周通路からの冷媒流に対向する固定子端面を有するとともに、前記フレーム外周通路とは周方向に対して異なる位置に固定子外周通路を有することを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 請求項1において、
    前記回転軸から見て径方向であって、前記モータのコイルエンドと前記固定子外周通路との間に固定子仕切板を配設したことを特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 密閉容器内に固定スクロールとフレームとを備え、それらの間にモータによって駆動される回転軸により旋回される旋回スクロールを備えた冷媒圧縮用のスクロール圧縮機において、
    前記フレームは、前記フレーム外周通路を有し、
    前記モータの固定子は、前記フレーム外周通路からの冷媒流の一部に対向する位置に、固定子端面を有するとともに、前記フレーム外周通路の断面積よりも小さい断面積の固定子外周通路を有することを特徴とするスクロール圧縮機。
  4. 請求項1乃至3の何れかにおいて、
    前記フレーム外周通路は、前記フレームと前記密閉容器とでそれらの間に形成されることを特徴とするスクロール圧縮機。
  5. 請求項1乃至4の何れかにおいて、
    前記固定子外周通路は、前記固定子と前記密閉容器とでそれらの間に形成されることを特徴とするスクロール圧縮機。
  6. 請求項1乃至5の何れかにおいて、
    前記フレーム外周通路と前記固定子外周通路との間であって前記冷媒流の中に、隙間を伴った部材を配設したことを特徴とするスクロール圧縮機。
  7. 円筒状の密閉容器と、
    前記密閉容器内の上部に配置され内部に固定スクロール,旋回スクロールを構成した圧縮機構部と、
    圧縮機構部を支持するフレームと、
    前記密閉容器内の下部に配置され、コイルエンドを有し外周部に固定子外周通路を備えた固定子及び回転軸を介して前記圧縮機構部を駆動する回転子から構成される電動機部と、
    前記圧縮機構部のフレーム外側に設けられ、圧縮機構部より作動流体が吐出される密閉容器内上部空間と電動機上部空間を連通させるフレーム外周通路を備える電動圧縮機において、
    フレーム外周通路と固定子外周通路が密閉容器内径の周方向に対して、異なる位置に配置され、フレーム外周通路を通過した作動流体が固定子コアの上端に衝突する構成となっていると共に、作動流体が衝突する固定子上端部の反対側に吐出管を備え、且つ、固定子コイルエンド部の外周部には、固定子コイルエンド部の高さよりも高い仕切り板が設けられ、仕切り板の下端が固定子コア上端と密着していることを特徴とする電動圧縮機。
  8. 請求項7の電動圧縮機において、
    請求項7と同様な位置関係にフレーム外周通路と固定子外周通路が配置されるとともに、密閉容器の内径の周方向に対して同じ位置にもフレーム外周通路と固定子外周通路が配置され、且つ固定子外周通路断面積が請求項7の位置関係の固定子外周通路断面積と比較して小さいことを特徴とする電動圧縮機。
  9. 請求項7または8において、
    密閉容器内径の周方向に対して同じ位置関係にて配置されたフレーム外周通路と固定子外周通路の間に隙間を伴った部材を配置したことを特徴とする電動圧縮機。
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