JP2012067556A - 建設機械の排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気管内に十分な流量の冷却風を取り込むことができると共に、排気管内へ入り込んだ冷却風が流れ出ることを抑えることができる建設機械の排気装置の提供。
【解決手段】機械室5を備えた旋回体3と、機械室5内に設けられるエンジン19の冷却を行う熱交換器17と、熱交換器17に導く冷却風を生起させるファン16と、熱交換器17を通過した冷却風の流れの下流側に設けられ、エンジン19の排気ガスを浄化する後処理装置18と、後処理装置18に設けられ、浄化した排気ガスを排出する出口管18aと、その基端側に出口管18aに径方向に間隔をもって外挿される外挿部10Aを有し、他端側に排出口10Bを有して出口管18aから排出された排気ガスを機械室5外に導く排気管10とを備え、排気管10の外挿部10Aは、冷却風の流れの上流側よりも下流側の方が出口管18aへの外挿量が大きくなるように形成される。
【選択図】図6

Description

本発明は、後処理装置の出口管から導かれる排気を外部へ排出する排気管を備えた建設機械の排気装置に関する。
一般的に、油圧ショベル等の建設機械は、旋回体と、この旋回体内部に設置されたエンジンと、旋回体内部に設置され、エンジンの排ガスを処理する後処理装置と、エンジンを冷却する熱交換器と、この熱交換器を通過する冷却風を生起するファンとを有している。ここで、後処理装置には、エンジンから排出された排気ガス中に含まれる有害な窒素酸化物等から成る粒子状物質、すなわちPM(パティキュレート・マター)を除去するために、DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルタ)が内部に設けられている。
一般的にDPFは、多孔質体からなるものであり、エンジンから後処理装置へ排出された排気ガスがDPFを通過すると、排気ガス中に含まれるPM(すす)が多孔質体の壁中に捕捉されるものである。
このように、後処理装置に備えられるDPFによって排気ガス中に含まれるPMを除去することができるが、PMが長期に渡ってDPFに捕捉され続けると、PMが多孔質体の壁中に堆積してDPFが次第に目詰まりを起こす。その結果、エンジンの排気ガスの背圧が上昇するので、DPFに堆積したPMを燃焼して除去する処理、すなわち再生処理が行われる。この再生処理は、エンジンの主噴射に対し進角又は遅角させて燃焼室内へ燃料を噴射する副噴射(パイロット噴射、ポスト噴射)を行って、排気中にHCやCOを含ませる方式が採られており、これら未燃成分がDPFの上流に設けられた酸化触媒において燃焼することで排気温度が上昇し、酸化触媒の下流に設置されたDPFにおいて600℃ほどの燃焼温度が得られ、この燃焼温度によりススを燃焼させることで行われる。
従って、後処理装置の出口管から導かれた排気を排気管から外部へ排出する際には、外部への影響を考慮して排気をある程度冷却しておく必要があるので、建設機械にはエンジン室内の温度あるいは排気の温度を低減する種々の排気装置が備えられている。例えば、後処理装置ではなく、エンジンに接続された消音器を有する建設機械に設けられたものであるが、消音器の出口管端部を、これに対向する尾管、すなわち排気管端部の拡開形状内に配置し、出口管から吐出される排気ガスが尾管に流入する際のエゼクタ効果により、エンジン室内の空気を排気とともに外気へ放出させるようにしたもの(例えば特許文献1参照)が知られており、これにより出口管から吐出される高温の排気ガスにエンジン室内の空気が混入されて排気ガスの温度を低下させることができる。
特開平11−241366号公報
図9は従来の建設機械の排気装置に備えられる排気管に入り込む冷却風の流れを説明する図である。
このように、従来技術の建設機械の排気装置は、後処理装置の出口管端部を排気管端部の拡開形状内に配置し、後処理装置の出口管から吐出されて排気管内へ流入する排気の流速によるエゼクタ効果を利用して冷却風を排気管内へ吸入するようにしているので、後処理装置の出口管の外周と排気管の内周との間の間隔、すなわち冷却風が排気管内へ入り込む入口の大きさは、後処理装置の出口管の周りにおいて均等となっている。そのため、後処理装置の出口管の外周と排気管の内周との間から、冷却風が後処理装置の出口管の周りにおいて偏りなく入り込むことが想定される。しかし、熱交換器を通過した冷却風が後処理装置が設けられるエンジン室内を通って外部に排出されるために、エンジン室内には、冷却風の風向きや風量、旋回体内部の気圧、あるいは排気管内を流通する排気と冷却風の圧力に応じて排気管内へ流入する冷却風の流量や流れに変化が生じる。
例えば、図9に示すように、ファンから送風される冷却風の流れに対して上流側では、排気管10は冷却風の流れに対向しているので、冷却風は、矢印B2aのように冷却風の流れに逆らうことなく排気管10内へ入り込み易くなっている。一方、冷却風の流れに対して下流側では、冷却風は、上流側において後処理装置18及び排気管10に当たって流れが妨げられるので、上流側よりも下流側における冷却風の風量が少なくなっており、さらに矢印B2aに示すように一度排気管10内へ入り込んだ冷却風が矢印B2bのように排気管10から流れ出易くなっている。また、上述した後処理装置18の出口管18aから吐出されて排気管10内へ流入する排気の流速によるエゼクタ効果を利用して冷却風を排気管10内へ吸入し、冷却風と排気を混合させる自然混合では、排気管10内に入り込む冷却風の流量が少ないことがある。このように、排気管10内へ入り込んだ冷却風が流れ出たり、排気管10内へ入り込む冷却風の流量が少ない場合には、後処理装置18の出口管18aから導かれる排気の冷却効果が低減する。このようなことから、後処理装置18の出口管18aから導かれる排気のより高い冷却効果が得られる装置が要望されている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、排気管内に十分な流量の冷却風を取り込むことができると共に、排気管内へ入り込んだ冷却風が流れ出ることを抑えることができる建設機械の排気装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、機械室を備えた旋回体と、前記機械室内に設けられるエンジンと、前記エンジンの冷却を行う熱交換器と、前記熱交換器に導く冷却風を生起させるファンと、前記機械室内における前記熱交換器を通過した前記冷却風の流れの下流側に設けられ、前記エンジンの排気ガスを浄化する後処理装置と、前記後処理装置に設けられ、浄化した排気ガスを排出する出口管と、その基端側に前記出口管に径方向に間隔をもって外挿される外挿部を有し、他端側に排出口を有して前記出口管から排出された排気ガスを前記機械室外に導く排気管とを備えた建設機械の排気装置において、前記排気管の外挿部は、前記冷却風の流れの上流側よりも下流側の方が前記出口管への外挿量が大きくなるように形成されることを特徴としている。
このように構成した本発明は、排気管の基端側における外挿部が後処理装置の出口管に径方向に間隔をもって外挿されており、ファンからエンジン及び後処理装置へ送風される冷却風は排気管の外挿部と後処理装置の出口管との間から排気管内へ流入する。本発明は、排気管の外挿部が冷却風の流れの上流側よりも下流側の方が後処理装置の出口管への外挿量が大きくなるように形成されているので、排気管の基端側において冷却風の流れに対して上流側では、後処理装置の出口管が排気管に覆われる部分の範囲が減り、冷却風が排気管内へ流れ込むための十分な空間が確保される。これにより、排気管はファンから送風される冷却風の流れを受けて多量の冷却風を外挿部と後処理装置の出口管との間から排気管内へ取り込むことができる。一方、排気管の基端側において冷却風の流れに対して下流側では、後処理装置の出口管が排気管に覆われる部分の範囲が増えるので、排気管内へ入り込んだ冷却風が排気管の外挿部の内側部分と後処理装置の出口管の外側部分に当たって冷却風の流れが妨げられ易くなり、冷却風が外挿部と後処理装置の出口管との間から流れ出ることを抑えることができる。このように、本発明は、排気管内に十分な流量の冷却風を取り込むことができると共に、排気管内へ入り込んだ冷却風が流れ出ることを抑えることができる。
また、本発明に係る建設機械の排気装置は、前記発明において、前記排気管の前記外挿部は、前記排気管を斜めに切断して形成される傾斜切断部から成ることを特徴としている。このように構成すると、排気管の基端側を斜めに切断するだけで排気管の基端側に、冷却風の流れの上流側よりも下流側の方が後処理装置の出口管への外挿量が大きくなる外挿部を容易に設けることができる。また、排気管を斜めに切断する角度を変更することにより、外挿部に形成される外挿量の大きさを調整することができる。これにより、排気管内に取り込む冷却風の流入量を増加させたり、あるいは排気管内へ入り込んだ冷却風の外部への流出量をより抑えることができる。
また、本発明に係る建設機械の排気装置は、前記発明において、前記排気管の前記外挿部は、前記排気管の外周に沿って湾曲し、前記冷却風の流れに対して下流側に位置する前記排気管の部分に一体に設けた壁板を有することを特徴としている。このように構成すると、冷却風が壁板によって案内されるようにして排気管の基端側に形成される外挿部の開口から排気管内に流入する。さらに、排気管内に流入した冷却風は壁板によって排気管から流れ出ることを抑えられる。また、排気管の外周に沿って湾曲した板を、例えば溶接等で冷却風の流れに対して下流側に位置する排気管の部分に取り付けることにより、排気管の基端側に、冷却風の流れの上流側よりも下流側の方が後処理装置の出口管への外挿量が大きくなる外挿部を容易に設けることができる。これにより、排気管の作製効率を高め、排気管の作製に掛かる負担を軽減することができる。
また、本発明に係る建設機械の排気装置は、前記発明において、前記ファンと前記後処理装置との間に設けられ、前記冷却風を前記外挿部へ導く導風部材を有することを特徴としている。このように構成すると、導風部材によって冷却風を排気管の外挿部へ導くことにより、冷却風が排気管内に入り込む空間、すなわち排気管の外挿部と後処理装置の出口管との間に冷却風を確実に送風することができる。これにより、当該空間において冷却風の風圧が上昇するので、排気管が外挿部からより多量の冷却風を取り込むことができ、排気の冷却効率を高めることができる。
また、本発明に係る建設機械の排気装置は、前記発明において、前記導風部材は、前記エンジンの上部にブラケットを介して取り付けられ、前記冷却風の流れに対して上流側に位置する流入部と、前記冷却風の流れに対して下流側に位置し、前記流入部の開口面積よりも小さな開口面積に設定された流出部とを有し、上方が開放された形状から成ることを特徴としている。このように構成すると、ファンから送風される冷却風がエンジンの上部に取り付けられた導風部材の流入部に流入すると、冷却風は導風部材の形状に沿って案内され、導風部材の流出部から排気管の外挿部へ導かれる。このとき、導風部材の流出部の開口面積は流入部の開口面積よりも小さく設定されているので、冷却風は導風部材によって流入部から流出部へ案内されるうちに集積される。従って、エンジンの上方を流れる冷却風を導風部材によって排気管の外挿部へ効率良く導くことができるので、排気管における冷却風の吸引率を高めることができる。
本発明の建設機械の排気装置は、機械室を備えた旋回体と、機械室内に設けられるエンジンと、エンジンの冷却を行う熱交換器と、熱交換器に導く冷却風を生起させるファンと、機械室内における熱交換器を通過した冷却風の流れの下流側に設けられ、エンジンの排気ガスを浄化する後処理装置と、後処理装置に設けられ、浄化した排気ガスを排出する出口管と、その基端側に出口管に径方向に間隔をもって外挿される外挿部を有し、他端側に排出口を有して出口管から排出された排気ガスを機械室外に導く排気管とを備えている。そして、この排気管の外挿部は、冷却風の流れの上流側よりも下流側の方が後処理装置の出口管への外挿量が大きくなるように形成されている。そのため、排気管の基端側において冷却風の流れに対して上流側では、後処理装置の出口管が排気管に覆われる部分の範囲が減り、冷却風が排気管内へ流れ込むための十分な空間が確保される。これにより、排気管はファンから送風される冷却風の流れを受けて多量の冷却風を外挿部と後処理装置の出口管との間から排気管内へ取り込むことができる。一方、排気管の基端側において冷却風の流れに対して下流側では、後処理装置の出口管が排気管に覆われる部分の範囲が増えるので、排気管内へ入り込んだ冷却風が外挿部と後処理装置の出口管との間から流れ出ることを抑えることができる。このように本発明は、排気管内に十分な流量の冷却風を取り込むことができると共に、排気管内へ入り込んだ冷却風が流れ出ることを抑えることができ、従来よりも排気の冷却効率を向上させることができる。
本発明に係る排気装置の第1実施形態が適用される建設機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す側面図である。 本発明の第1実施形態の構成を示す図である。 図2に示す第1実施形態に備えられる排気管の構成を示す斜視図である。 図2に示す第1実施形態に備えられる排気管の構成を示す側面図である。 図2に示す第1実施形態に備えられる導風部材及びブラケットの構造を示す斜視図である。 図2に示す第1実施形態に備えられる排気管に入り込む冷却風の流れを説明する図である。 本発明の第2実施形態に備えられる排気管の構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に備えられる排気管の構成を示す側面図である。 従来の建設機械の排気装置に備えられる排気管に入り込む冷却風の流れを説明する図である。
以下、本発明に係る建設機械の排気装置を実施するための形態を図に基づいて説明する。
本発明に係る建設機械の排気装置の第1実施形態は、例えば図1に示すように油圧ショベル1に備えられる。この油圧ショベル1は、走行体2と、この走行体2の上側に配置され、旋回フレーム3aを有する旋回体3と、この旋回体3の前方に取り付けられて上下方向に回動するフロント作業機4とを備えている。また、旋回体3は、前方に位置するキャブ7と、後方に配置されたカウンタウェイト6と、キャブ7の後方に配置された機械室5と、この機械室5の上部を形成する車体カバー15と、この機械室5の内部に設けられた後述するエンジンとを備えている。
また、図2に示すように機械室5は、図示しない油圧ポンプ等を駆動する前述のエンジン19と、エンジン19の冷却を行う熱交換器17と、外気を吸い込み熱交換器17に導く冷却風を生起させるファン16と、機械室5内における熱交換器17を通過した冷却風の流れの下流側に設けられ、エンジン19の排気ガスを浄化する後処理装置18と、この後処理装置18に設けられ、浄化した排気ガスを排出する出口管18aとを備えている。熱交換器17は、図示されていないが、例えばエンジン19用の冷却水を冷却するラジエータと、フロント作業機4を作動させる作動油を冷却するオイルクーラと、エンジン19の吸気を冷却するインタクーラとを有している。本実施の形態では、冷却風は熱交換器17側から後処理装置18側への流れを有し、その流れが上流側から下流側への流れとなる。また、後処理装置18には、排気ガスの排出口となる出口管18aを備え、この出口管18aには、排出された排気ガスを機械室5外に導く排気管10が設けられる。排気管10は、その基端側に後処理装置18の出口管18aに径方向に間隔をもって外挿される外挿部10Aを有し、他端側に排出口10Bを有している。排気管10の外挿部10Aは、冷却風の流れに対し、上流側となる部分よりも下流側となる部分の方が後処理装置18の出口管18aへの外挿量が大きくなるように以下のように形成されている。
図3、4に示すように、排気管10には、車体カバー15への取り付け部となるブラケット20が設けられ、このブラケット20の下方部分に外挿部10Aが形成されている。この外挿部10Aは、排気管10を斜めに切断して形成される傾斜切断部10AAを有し、この傾斜切断部10AAによって、円筒状の外挿部10Aの長さが最も短くなる第1外挿部10A1と、この第1外挿部10A1と対峙して最も長くなる第2外挿部10A2とが形成される。そして、この排気管10は、第1外挿部10A1が冷却風の流れの上流側となり、第2外挿部10A2が冷却風の流れの下流側となるように後処理装置18の出口管18aに外挿されて車体カバー15に取り付けられる。また、図6に示すように、排気管10の内径D1は、後処理装置18の出口管18aの外径D2よりも大きく設定されており(D1>D2)、出口管18aから排出され、排気管10に流入する排気ガスによるエゼクタ効果により機械室5内の冷却風が排気管10と後処理装置18の出口管18aとの間から矢印B,B1aに示すように吸い込まれるようになっている。
ここで、油圧ショベル1の作業において、排気管10は上述したようにブラケット20によって旋回体3に固定されており、後処理装置18と排気管10は必ずしも一体的に振動するとは限らないので、旋回体3内で排気管10の基端側の外挿部10Aの基端側を後処理装置18に接触させた状態で配置することは好ましくなく、排気管10の外挿部10Aと後処理装置18との間には、スペースに多少の余裕を持たせる必要がある。
また、本発明の第1実施形態は、図2に示すようにファン16と後処理装置18との間に設けられ、冷却風を排気管10の外挿部10Aへ導く導風部材13を有している。具体的には、この導風部材13は、図2、5に示すようにエンジン19の上部に、例えば縦断面が逆T字型のブラケット14を介して取り付けられ、冷却風の流れに対して上流側に位置する流入部13a1と、冷却風の流れに対して下流側に位置し、流入部13a1の開口面積よりも小さな開口面積に設定された流出部13a2とを有し、上方が開放された形状、例えば縦断面がU字型の形状から成っている。
ここで本発明の第1実施形態では、エンジン19に接続された後処理装置18の出口管18aがエンジン19よりも上方に位置している。従って、エンジン19の上部を流れる冷却風を排気管10の外挿部10Aへ導くために、ブラケット14は、両端のうち冷却風の流れに対して上流側の高さが下流側の高さよりも低く設定されており、導風部材13はブラケット14に支持されることによって流入部13a1よりも流出部13a2を高い位置とする斜めに傾いた状態でエンジン19の上部に溶接等で取り付けられている。なお、本発明の第1実施形態では、機械室5の前方上部には外気を旋回体3内部に取り込むための通気口23が設けられている。さらに、機械室5の中央下部及び後方上部には旋回体3内を流れる風が外部へ流れ出るための通気口24,25がそれぞれ設けられている。
次に、本発明の第1実施形態における風の流れを図2、6に基づいて説明する。なお、風は旋回体3内において流れる部分に応じてA,B,C,Dの矢印で表わされている。
図2に示すように、後処理装置18がエンジン19の排気ガスを浄化すると、その出口管18aから高温となった排気を排気管10内へ排出する。このとき、後処理装置18では、DPFによって補足されたPMを燃焼させて除去するために再生処理が行われるので、後処理装置18の出口管18aから排気管10内へ排出される排気ガスは高温となっている。一方、本発明の第1実施形態では、外気が矢印Aのように機械室5の前方上部の通気口23から旋回体3内へ流入すると、熱交換器17を通ってそのままファン16に吸い込まれて、エンジン19及び後処理装置18へ送風される。そして、ファン16から送風される冷却風は、エンジン19に当たることによってエンジン19を冷却し、その後矢印Bのようにエンジン19の上方を流れる冷却風と、矢印Cのようにエンジン19の下方を流れる冷却風とに分かれる。なお、ファン16から送風される冷却風はエンジン19の両側方にも分かれるが、図示省略している。
矢印Cのようにエンジン19の下方を流れる冷却風は、機械室5の中央下部に設けられた通気口24から機械室5の外部へ流れ出る。一方、矢印Bのようにエンジン19の上方を流れる冷却風は、エンジン19に沿って流れ、導風部材13に到達する。このとき、冷却風は、図5に示す導風部材13の流入部13a1から導風部材13によってその傾斜に従って流出部13a2へ導かれ、流出部13a2を流れ出た冷却風は、その流れのまま、すなわち図6の矢印Bに示すように排気管10の外挿部10Aの位置する上方へ導かれる。そして、同図6に示す矢印Bのように排気管10の傾斜切断部10AAへ導かれた冷却風は、流れのまま傾斜切断部10AAから排気管10内へ流入し、後処理装置18の出口管18aから排出された高温の排気ガスと混合することにより、排気ガスを冷却して排気ガスと共に排気管10の排出口10Bから旋回体3外へ排出される。
ここで、矢印Bの流れにより排気管10の外挿部10Aに導かれた冷却風は、一部は排気管10内に入るものの、一部は、排気管10内には入らずに、排気管10の外挿部10Aと後処理装置18の出口管18aとの間を通り、冷却風の流れの下流側へと流れて機械室5内へ流れ出ようとする。本発明の第1実施形態では、排気管10の外挿部10Aに傾斜切断部10AAを設けて長さの異なる第1外挿部10A1と、第2外挿部10A2を形成し、冷却風の流れの上流側に第1外挿部10A1を配し、下流側に第1外挿部10A1よりも長さが長く出口管18aへの外挿量が大きい第2外挿部10A2を配するようにした。これにより排気管10の外挿部10Aと後処理装置18の出口管18aとの間を通って逃げようとする冷却風を遮断して矢印B1aのように排気管10に導くようにすることができる。
このように構成した本発明の第1実施形態によれば、図2、6に示す矢印Bのようにファン16からエンジン19及び後処理装置18へ送風される冷却風は導風部材13によって導かれて傾斜切断部10AAと後処理装置18の出口管18aとの間から排気管10内へ流入する。本発明の第1実施形態は、図2〜4に示すように外挿部10Aの傾斜切断部10AAにより第1外挿部10A1と第2外挿部10A2を形成し、冷却風の流れの上流側よりも下流側の方が後処理装置18の出口管18aへの外挿量が大きくなるように形成されているので、排気管10の基端側において冷却風の流れに対して上流側では、排気管10の外挿部10Aによって後処理装置18の出口管18aが覆われる部分の範囲が減り、排気管10の第1外挿部10A1側において冷却風に対向する部分に冷却風が排気管10内へ流れ込むための十分な空間が確保される。これにより、排気管10は矢印Bのようにファン16から送風される冷却風の流れを受けて多量の冷却風を外挿部10Aから排気管10内へ取り込むことができる。
一方、排気管10の基端側において冷却風の流れに対して下流側では、排気管10の外挿部10Aの第2外挿部10A2によって後処理装置18の出口管18aが覆われる部分の範囲が増えるので、排気管10内へ入り込んだ冷却風が排気管10の第2外挿部10A2の内側部分と後処理装置18の出口管18aの外側部分に当たって冷却風の流れが妨げられ易くなり、冷却風が外挿部10Aと後処理装置18の出口管18aとの間から流れ出ることを抑えることができる。このように、本発明の第1実施形態は、排気管10内に十分な流量の冷却風を取り込むことができると共に、排気管10内へ入り込んだ冷却風が流れ出ることを抑えることができ、排気ガスの冷却効率を向上させることができる。
また、本発明の第1実施形態は、排気管10の基端部を斜めに切断することにより、傾斜切断部10AAを形成し、排気管10の基端側に、冷却風の流れの上流側よりも下流側の方が後処理装置18の出口管18aへの外挿量が大きくなる構造を容易に設けることができる。また、傾斜切断部10AAの切断角度を変更することにより、外挿部10Aの第1外挿部10A1、第2外挿部10A2の外挿量の大きさを調整することができる。これにより、排気管10内に取り込む冷却風の流入量を増加させたり、あるいは排気管10内へ入り込んだ冷却風の外部への流出量をより抑えることができる。
また、本発明の第1実施形態は、冷却風を排気管10の外挿部10Aへ導く導風部材13をファン16と後処理装置18との間に位置するエンジン19の上部に、図5に示す縦断面が逆T字型のブラケット14を介して設けている。そのため、図2に示す矢印Bのようにエンジン19の上方を流れる冷却風が導風部材13によって外挿部10Aへ導かれ、排気管10により多量の冷却風を取り込むことができ、排気ガスの冷却効率を高めることができる。
また、本発明の第1実施形態は、導風部材13は、両端のうち冷却風の流れに対して上流側に流入部13a1と、両端のうち冷却風の流れに対して下流側に流出部13a2とを有し、上方が開放されたU字型の形状から成り、さらに流入部13a1の開口面積よりも流出部13a2の開口面積の方が小さく設定されているので、冷却風が導風部材13によって外挿部10Aへ案内されるだけでなく、冷却風が導風部材13のU字型の形状に沿って、流れに対して下流側へ導かれるうちにエンジン19の上方を流れる冷却風が集積される。これにより、エンジン19の上方を流れる冷却風を導風部材13によって排気管10の外挿部10Aへ効率良く導くことができるので、排気管10における冷却風の吸引率を高めることができる。
[第2実施形態]
図7は本発明の第2実施形態に備えられる排気管の構成を示す斜視図、図8は本発明の第2実施形態に備えられる排気管の構成を示す側面図である。
図7、8に示すように、本発明の第2実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、第1実施形態では、排気管10を斜めに切断することにより、排気管10の基端側に第1外挿部10A1と第2外挿部10A2が形成される構成にしてあるのに対して、第2実施形態では、排気管10の外挿部10Cは、排気管10の外周に沿って湾曲し、冷却風の流れに対して下流側に位置する排気管10の部分に一体に設けた壁板10C1によって、冷却風の流れの上流側よりも下流側の方が後処理装置18の出口管18aへの外挿量が大きくできる第3外挿部10C2を形成している。また、この壁板10C1は、例えば排気管10を構成する部材と同種の部材の板を湾曲した状態で溶接によって排気管10の外挿部10Cに設けたものであり、排気管10の基端側の外周のうち冷却風の流れに対して下流側の半周を覆うように設定されている。その他の構成は第1実施形態と同様である。
このように構成した本発明の第2実施形態によれば、冷却風が壁板10C1によって案内されるようにして排気管10の一端に形成される冷却風に対向する開口から排気管10内に流入する。さらに、排気管10内に流入した冷却風は壁板10C1によって排気管10から流れ出ることを抑えられる。
また、本発明の第2実施形態では、排気管10を構成する部材と同種の部材の板を湾曲した壁板10C1を溶接によって排気管10の外挿部10Cに取り付けるだけで、排気管10の基端側に、冷却風の流れの上流側よりも下流側の方が後処理装置18の出口管18aへの外挿量を大きくできる第3外挿部10C2を形成できるので容易に設けることができる。さらに、排気管10の壁板10C1は、排気管10の外周のうち冷却風の流れに対して下流側の半周を覆うように設定されているので、排気管10内に冷却風を取り込むのに妨げとなることがなく、排気管10内に取り込んだ冷却風が流れ出ることを能率良く抑えることができる。
なお、本発明の第2実施形態では、排気管10の壁板10C1は、排気管10を構成する部材と同種の部材の板を湾曲した状態で溶接によって排気管10の基端側に設けて形成された場合について説明したが、この場合に限らず、排気管10の壁板10C1は、排気管10のうち冷却風の流れに対して下流側に位置する部分が下方に延設されるように排気管10のうち冷却風の流れに対して上流側に位置する部分を切り取ることによって形成されても良い。
また、本発明の第2実施形態では、排気管10の壁板10C1は、排気管10の外周のうち冷却風の流れに対して下流側の半周を覆うように設定された場合について説明したが、排気管10の壁板10C1は、排気管10の外周のうち冷却風の流れに対して下流側の半周に限らず、半周よりも小さい範囲に設定されても良い。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 走行体
3 旋回体
3a 旋回フレーム
4 フロント作業機
5 機械室
6 カウンタウェイト
7 キャブ
10 排気管
10A、10C 外挿部
10AA 傾斜切断部
10A1 第1外挿部
10A2 第2外挿部
10C1 壁板
10C2 第3外挿部
10B 排出口
13 導風部材
13a1 流入部
13a2 流出部
14 ブラケット
15 車体カバー
16 ファン
17 熱交換器
18 後処理装置
18a 出口管
19 エンジン
20 ブラケット
23,24,25 通気口

Claims (5)

  1. 機械室を備えた旋回体と、前記機械室内に設けられるエンジンと、前記エンジンの冷却を行う熱交換器と、前記熱交換器に導く冷却風を生起させるファンと、前記機械室内における前記熱交換器を通過した前記冷却風の流れの下流側に設けられ、前記エンジンの排気ガスを浄化する後処理装置と、前記後処理装置に設けられ、浄化した排気ガスを排出する出口管と、その基端側に前記出口管に径方向に間隔をもって外挿される外挿部を有し、他端側に排出口を有して前記出口管から排出された排気ガスを前記機械室外に導く排気管とを備えた建設機械の排気装置において、
    前記排気管の外挿部は、前記冷却風の流れの上流側よりも下流側の方が前記出口管への外挿量が大きくなるように形成されることを特徴とする建設機械の排気装置。
  2. 請求項1に記載の建設機械の排気装置において、
    前記排気管の前記外挿部は、前記排気管を斜めに切断して形成される傾斜切断部から成ることを特徴とする建設機械の排気装置。
  3. 請求項1に記載の建設機械の排気装置において、
    前記排気管の前記外挿部は、前記排気管の外周に沿って湾曲し、前記冷却風の流れに対して下流側に位置する前記排気管の部分に一体に設けた壁板を有することを特徴とする建設機械の排気装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の建設機械の排気装置において、
    前記ファンと前記後処理装置との間に設けられ、前記冷却風を前記外挿部へ導く導風部材を有することを特徴とする建設機械の排気装置。
  5. 請求項4に記載の建設機械の排気装置において、
    前記導風部材は、前記エンジンの上部にブラケットを介して取り付けられ、前記冷却風の流れに対して上流側に位置する流入部と、前記冷却風の流れに対して下流側に位置し、前記流入部の開口面積よりも小さな開口面積に設定された流出部とを有し、上方が開放された形状から成ることを特徴とする建設機械の排気装置。
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