JP2012066356A5 - - Google Patents

Description

上記の課題を解決するため、請求項１に係る発明の特徴は、円筒状の工作物を回転駆動し、砥石車で前記工作物を研削する研削方法において、研削時の研削切屑の長さをＬとしたときＬを、

で算出し、
前記研削切屑の厚さをｇとしたときｇを、

で算出し、
前記砥石車の直径をＤとし、前記工作物の直径をｄとし、前記砥石車の前記工作物に対する切込みをｔとし、前記砥石車の研削に寄与する砥粒の間隔である有効砥粒間隔をａとし、前記砥石車の周速度をＶとし、前記工作物の周速度をｖとすることである。

請求項２に係る発明の特徴は、請求項１に係る発明において、前記工作物の研削粗さが所望の値となるように、前記切屑長さと前記切屑厚さを選択して研削することである。

請求項３に係る発明の特徴は、円筒状の工作物を支持して回転駆動させる工作物支持手段と、砥石車を支持し回転駆動させる砥石車支持手段と、前記砥石車で前記工作物を研削するべく、前記工作物支持手段と前記砥石車支持手段とを相対移動させる駆動手段と、切屑長さをＬとしたときＬを、

で算出し、切屑厚さをｇとしたときｇを、

で算出し、前記砥石車の直径をＤとし、前記工作物の直径をｄとし、前記砥石車の前記工作物に対する切込みをｔとし、前記砥石車の研削に寄与する砥粒の間隔である有効砥粒間隔をａとし、前記砥石車の周速度をＶとし、前記工作物の周速度をｖとするべく、前記駆動手段と、前記砥石車支持手段と、前記工作物支持手段とを制御する制御手段とを備えたことである。

請求項1に係る発明によれば、切屑長さと切屑厚さを、砥石車の直径Ｄと、工作物の直径ｄと、砥石車の工作物に対する切込みｔと、砥石車の有効砥粒間隔ａと、砥石車の周速度Ｖと、工作物の周速度ｖにより算出して砥粒に加わる研削力を設定できる。このため、砥粒の保持力より砥粒に加わる研削力をわずかに小さい値に設定でき、砥粒の脱落の少ない最大の研削能率による研削加工が可能となる。

請求項２に係る発明によれば、切屑長さと切屑厚さを選択して研削することで所望の粗さを有した工作物を研削できる、また、その粗さを維持できる総研削除去量が大きいので砥石の寿命が長くなる。

請求項３に係る発明によれば、切屑長さと、切屑厚さを砥石車の直径Ｄと、工作物の直径ｄと、砥石車の工作物に対する切込みｔと、砥石車の有効砥粒間隔ａと、砥石車の周速度Ｖと、工作物の周速度ｖにより算出して設定することで所望の表面粗さに研削することができ、またその状態を長く維持できる砥石寿命の長い研削加工が可能となる研削盤を実現できる。

Claims (3)

1. 円筒状の工作物を回転駆動し、砥石車で前記工作物を研削する研削方法において、
   研削時の研削切屑の長さをＬとしたときＬを
   

   

   で算出し、
   前記研削切屑の厚さをｇとしたときｇを、
   

   

   で算出し、
   前記砥石車の直径をＤとし、前記工作物の直径をｄとし、前記砥石車の前記工作物に対する切込みをｔとし、前記砥石車の研削に寄与する砥粒の間隔である有効砥粒間隔をａとし、前記砥石車の周速度をＶとし、前記工作物の周速度をｖとする研削方法。
2. 前記工作物の研削粗さが所望の値となるように、前記切屑長さと前記切屑厚さを選択して研削する請求項１に記載の研削方法。
3. 円筒状の工作物を支持して回転駆動させる工作物支持手段と、
   砥石車を支持し回転駆動させる砥石車支持手段と、
   前記砥石車で前記工作物を研削するべく、前記工作物支持手段と前記砥石車支持手段とを相対移動させる駆動手段と、
   切屑長さをＬとしたときＬを、
   

   

   で算出し、
   切屑厚さをｇとしたときｇを、
   

   

   で算出し、
   前記砥石車の直径をＤとし、前記工作物の直径をｄとし、前記砥石車の前記工作物に対する切込みをｔとし、前記砥石車の研削に寄与する砥粒の間隔である有効砥粒間隔をａとし、前記砥石車の周速度をＶとし、前記工作物の周速度をｖとするべく、前記駆動手段と、前記砥石車支持手段と、前記工作物支持手段とを制御する制御手段と、
   を備えた研削盤。