JP2012065881A - 超音波プローブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 筐体2の一端部2aに形成された振動子アレイ収容部7に振動子アレイ3が収容され、他端部2bに振動子アレイ3の配列の中心線Cに直交する所定の方向Dへ向かって突出形成された突出部8に重量物であるバッテリ6が収容され、振動子アレイ収容部7と突出部8との間には信号処理基板4を収容する把持部9が形成され、振動子アレイ3の超音波送受信面3aを水平にしたときの超音波プローブ1全体の重心Gは、振動子アレイ3の配列の中心線Cから所定の方向Dへずれた位置に存在する。
【選択図】 図1
Description
ところが、超音波プローブにおいては、超音波送受信面が露出されるように筐体の最下部に振動子アレイが配置されるため、信号処理のための回路基板、電源供給のためのバッテリ等を内蔵している場合には、これらの内蔵部品を振動子アレイの上方に配置しなければならず、超音波プローブの重心位置が高くなって、超音波プローブの姿勢を安定させにくくなる。
また、特許文献2には、筐体のグリップ部にくぼみを形成し、操作者が持ちやすくすることで、操作性を向上しようとする超音波プローブが開示されている。
また、特許文献2に記載の超音波プローブのように、筐体のグリップ部にくぼみを形成しても、操作者の手にかかる重量は変わらず、負担軽減につながらない。
また、突出部内に重量物を収容することができる。
診断装置本体と無線通信を行う無線通信回路が搭載されると共に筺体内に収容された無線通信基板と、信号処理基板に搭載された処理回路および無線通信基板に搭載された無線通信回路に電源供給するバッテリとをさらに備えることもできる。バッテリは、重量物として突出部内に収容してもよい。
突出部を、把持部に対して振動子アレイの超音波送受信面と平行な面内で回転可能にしてもよい。この場合、信号処理基板は、把持部に固定されていることが好ましい。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係る超音波プローブ1を示す。この超音波プローブ1は、筐体2を有し、この筐体2内に、振動子アレイ3と、信号処理基板4と、無線通信基板5と、バッテリ6とが内蔵されている。
筐体2は、その一端部2aに、振動子アレイ3を収容するための振動子アレイ収容部7を有している。振動子アレイ3は、超音波送受信面3aを有しており、この超音波送受信面3aが筐体2の一端部2aから外方を向くように、振動子アレイ収容部7の内部に収容されている。
一方、筐体2の他端部2b側には、振動子アレイ3の配列の中心線Cに直交する所定の方向Dへ向かって突出する突出部8が形成されており、この突出部8の内部にバッテリ6が収容されている。
筐体2内において、信号処理基板4は、振動子アレイ3の直上で且つ振動子アレイ3の近傍に配置され、主に把持部9の内部に収容されている。また、無線通信基板5は、信号処理基板4の上部に配置され、これら信号処理基板4と無線通信基板5は、概ね振動子アレイ3の配列の中心線C上に位置している。
さらに、プローブ制御部19には、バッテリ制御部20を介してバッテリ6が接続されている。
そのような振動子の電極に、パルス状又は連続波の電圧を印加すると、圧電体が伸縮し、それぞれの振動子からパルス状又は連続波の超音波が発生して、それらの超音波の合成により超音波ビームが形成される。また、それぞれの振動子は、伝搬する超音波を受信することにより伸縮して電気信号を発生し、それらの電気信号は、超音波の受信信号として出力される。
パラレル/シリアル変換部13は、複数チャンネルの受信信号処理部12によって生成されたパラレルのサンプルデータを、シリアルのサンプルデータに変換する。
無線通信部14は、診断装置本体10との間で無線通信を行うことにより、サンプルデータを診断装置本体10に送信すると共に、診断装置本体10から各種の制御信号を受信して、受信された制御信号を通信制御部18に出力する。通信制御部18は、プローブ制御部19によって設定された送信電波強度でサンプルデータの送信が行われるように無線通信部14を制御すると共に、無線通信部14が受信した各種の制御信号をプローブ制御部19に出力する。
バッテリ5は、超音波プローブ1の電源として機能し、信号処理基板4および無線通信基板5に搭載された各部に電力を供給する。バッテリ制御部20は、バッテリ6から超音波プローブ1内への電力供給を制御する。
また、超音波プローブ1は、リニアスキャン方式、コンベックススキャン方式、セクタスキャン方式等の走査方式が採用される。
通信制御部27は、本体制御部28によって設定された送信電波強度で各種の制御信号の送信が行われるように無線通信部21を制御する。
シリアル/パラレル変換部22は、無線通信部21から出力されるシリアルのサンプルデータを、パラレルのサンプルデータに変換する。データ格納部23は、メモリまたはハードディスク等によって構成され、シリアル/パラレル変換部22によって変換された少なくとも1フレーム分のサンプルデータを格納する。
画像生成部24は、データ格納部23から読み出される1フレーム毎のサンプルデータに受信フォーカス処理を施して、超音波診断画像を表す画像信号を生成する。画像生成部24は、整相加算部31と画像処理部32とを含んでいる。
表示制御部25は、画像生成部24によって生成される画像信号に基づいて、表示部26に超音波診断画像を表示させる。表示部26は、例えば、LCD等のディスプレイ装置を含んでおり、表示制御部25の制御の下で、超音波診断画像を表示する。
本体制御部28は、操作者により操作部29から入力された各種の指令信号等に基づいて、診断装置本体10内の各部の制御を行うものである。
まず、図2および図3に示されるように、突出部8が突出している所定の方向Dから操作者が筐体2を把持し、筐体2の振動子アレイ収容部7に収容されている振動子アレイ3の超音波送受信面3aを被検体の表面に当接した状態で診断が開始される。上述したように、振動子アレイ3の超音波送受信面3aを水平にしたときの超音波プローブ1全体の重心Gは、振動子アレイ3の配列の中心線Cから把持側、すなわち、所定の方向Dへずれた位置に存在しており、操作者は、重量物であるバッテリ6が収容された突出部8を手の上に位置させながら重心Gの位置を抱えるようにして把持部9を把持することとなる。このため、操作者の負担が軽減され、操作者は、極めて安定性よく超音波プローブ1を把持することができ、長時間にわたっても超音波プローブ1を被検体に対して安定した姿勢に保持することが可能となる。
図5に実施の形態2に係る超音波プローブ41を示す。この超音波プローブ41は、実施の形態1の超音波プローブ1において、筐体2の代わりに筐体42を用いたものである。この筐体42は、実施の形態1における筐体2と同様の全体形状を有しているが、振動子アレイ収容部7と把持部9が形成された第1の筐体部43と、突出部8が形成された第2の筐体部44とに分割されており、第2の筐体部44が第1の筐体部43に対して振動子アレイ3の超音波送受信面3aとほぼ平行な面P内で振動子アレイ3の配列の中心線Cの回りに回転可能に構成されている。
突出部8内に収容されているバッテリ6は、第2の筐体部44の回転に伴い、第1の筐体部43に対して回転する。
このため、操作者による把持の仕方および診断時の超音波プローブ41の姿勢等に関わらずに、超音波プローブ41を安定した姿勢に保持して超音波診断を行うことが可能となる。
また、この実施の形態2では、第2の筐体部44が第1の筐体部43に対して振動子アレイ3の配列の中心線Cの回りに回転可能に構成されていたが、これに限るものではなく、振動子アレイ3の超音波送受信面3aとほぼ平行な面P内で回転可能であればよい。
図6および図7に実施の形態3に係る超音波プローブ51を示す。この超音波プローブ51に用いられた筐体52は、実施の形態2における筐体42と同様に、第1の筐体部53と、第1の筐体部53に対して振動子アレイ3の超音波送受信面3aとほぼ平行な面P内で回転可能な第2の筐体部54から構成されている。
把持部56内には、振動子アレイ3の直上で且つ振動子アレイ3の近傍に信号処理基板4が配置され、信号処理基板4の上部に無線通信基板5が配置されている。これら信号処理基板4と無線通信基板5は、概ね振動子アレイ3の配列の中心線C上に位置しており、第1の筐体部53の把持部56に固定され、第1の筐体部53に対して第2の筐体部54を回転させても、第2の筐体部54と共に回転しないように構成されている。
なお、突出部57内にバッテリを収容するだけのスペースがない場合には、第2の筐体部54内の突出部57以外の領域にバッテリを配置し、超音波プローブ51全体の重心位置を突出部57に振動子アレイ3の配列の中心線Cから外方へずらすために、突出部57内に何らかの重量物を収容することもできる。
Claims (7)
- 駆動信号に基づいて振動子アレイから超音波ビームを送信すると共に被検体による超音波エコーを前記振動子アレイで受信して信号処理基板に搭載された処理回路で受信信号を生成する超音波プローブであって、
前記振動子アレイを収容する振動子アレイ収容部を一端部に有すると共に前記信号処理基板を前記振動子アレイの近傍に収容する筺体を備え、
前記筺体は、前記振動子アレイの配列の中心線に直交する所定の方向へ突出する突出部を他端部側に有すると共に、前記突出部と前記振動子アレイ収容部との間に前記所定の方向から把持するための把持部を有し、
前記振動子アレイの超音波送受信面を水平にしたときの重心位置が前記振動子アレイの配列の中心線から前記所定の方向へずれていることを特徴とする超音波プローブ。 - 前記振動子アレイの超音波送受信面を水平にしたときの重心位置が前記把持部よりも前記所定の方向に向かう外側に存在する請求項1に記載の超音波プローブ。
- 前記突出部内に重量物が収容されている請求項1または2に記載の超音波プローブ。
- 診断装置本体と無線通信を行う無線通信回路が搭載されると共に前記筺体内に収容された無線通信基板と、
前記信号処理基板に搭載された前記処理回路および前記無線通信基板に搭載された前記無線通信回路に電源供給するバッテリと
をさらに備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の超音波プローブ。 - 前記バッテリが重量物として前記突出部内に収容されている請求項4に記載の超音波プローブ。
- 前記突出部は、前記把持部に対して前記振動子アレイの超音波送受信面と平行な面内で回転可能である請求項1〜5のいずれか一項に記載の超音波プローブ。
- 前記信号処理基板は、前記把持部に固定されている請求項6に記載の超音波プローブ。
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