JP2012064770A - Euvl用マスクの製造方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

Euvl用マスクの製造方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】的確に吸収体パターンの修正を行うことにより、EUVL用マスクの製造歩留まりを向上させる。
【解決手段】マスクブランクに対して露光波長暗視野検査を行い、検出された信号強度からマスクブランクに存在する位相欠陥の位置を特定し、位置座標として登録する。次に、AFMにより欠陥位置のマスクブランクの表面形状の1回目の計測を行った後、マスクブランクの表面に吸収体パターンを形成し、さらにAFMにより欠陥位置のマスクブランクの表面形状の2回目の計測を行う。次に、吸収体パターンの位置と位相欠陥の位置との関係を特定した後、吸収体パターンと位相欠陥との位置関係および位相欠陥の形状から、吸収体パターンの加工形状および加工量を決定して、吸収体パターンを加工する。
【選択図】図2

Description

本発明は、EUVL(Extreme Ultra-Violet Lithography:極端紫外線リソグラフィ)用マスクの製造方法および半導体装置の製造方法に関し、特に、波長が13.5nm付近のEUV光を用いるEUVLに好適なEUVL用マスクの製造、およびこのEUVL用マスクを用いた半導体装置の製造に適用して有効な技術に関するものである。
現在、半導体デバイスは、回路パターン等が描かれた原板であるマスクに露光光を照射し、上記回路パターン等を、縮小光学系を介してウエハの主面上に転写する光リソグラフィを繰り返し行うことによって生産されている。
近年は、半導体デバイスの微細化への要求に応じて、光リソグラフィの露光波長をより短くして解像度を向上させることのできる技術が検討されている。例えば、これまでは、波長193nmのフッ化アルゴン(ArF)エキシマレーザ光を用いたArFリソグラフィの開発が行われてきたが、それよりもさらに波長の短い波長13.5nmのEUV光を用いたEUVLの開発が行われている。
EUV光の波長域では、透過マスクブランクが物質の光吸収の関係で使えないことから、石英ガラスまたは低熱膨張ガラスからなる基板の表面にモリブデン(Mo)とシリコン(Si)とを交互に積層した多層膜反射基板がEUVL用のマスクブランクとして用いられている。このマスクブランクの表面に吸収体パターンを形成して、EUVL用マスクを構成する。マスクブランクは、多層膜によるブラッグ反射を利用しており、そのブラッグ反射は、一種の干渉を利用した反射である。以下、単にマスクブランクというときは、EUVL用の多層膜反射基板からなる多層膜マスクブランクを指し、透過マスクブランクとは区別する。
ところで、EUVL用マスクはブラッグ反射を利用した反射マスクであること、波長が13.5nmと極めて短いことから、EUVLでは、マスクブランクに波長の数分の1程度のごく僅かな高さの異常が発生した場合でも、その高さ異常に起因して反射率の局所的な差が生じる。その結果、ウエハの主面上に転写されたパターンに欠陥が生じる。そのため、吸収体パターンをマスクブランクの表面に被着させる前に、マスクブランクに発生した高さ異常(以下、位相欠陥という)を検出することが必要である。
吸収体パターンをマスクブランクの表面に被着させる前に、マスクブランクに発生した位相欠陥を検出する検査方法には、レーザ光をマスクブランクに対して斜めから照射し、その乱反射光から位相欠陥を検出する欠陥検査法と、露光に用いる波長と同じ波長のEUV光を用いて位相欠陥を検出する露光波長(at wavelengthまたはActinic)欠陥検査法がある。さらに、後者の方法としては、暗視野を用いる方法(特許文献1)と、明視野を用いるX線顕微鏡法(特許文献2)と、暗視野を用いて位相欠陥を検出し、フルネルゾーンプレートを用いた明視野で位相欠陥の同定を行う暗視野明視野併用法(特許文献3)などがある。
この中で、位相欠陥の検査感度が高い検査方法は、露光波長欠陥検査法であり、hp(ハーフピッチ)が32nm以下の微細パターンに対応した検査では、露光波長欠陥検査法が不可欠と考えられる。ここで、露光波長明視野検査法は、検知感度は高いがノイズに検査信号が埋もれやすいことから、検査に用いるピクセルサイズを小さくする必要がある。このため、スループットの観点からフルフィールド検査が難しいという課題がある。また、露光波長暗視野検査法は、検知感度が高くまたノイズも少ないことから、検査に用いるピクセルサイズを比較的大きくとれるので、フルフィールド検査に適している。
一方、位相欠陥が存在するマスクブランクの表面に吸収体パターンを形成したEUVL用マスクの場合は、位相欠陥に隣接する吸収体パターンの輪郭を修正する、または位相欠陥のある領域に位相シフト材料を堆積して、露光装置でウエハの主面上に転写されたパターンを改善する方法がある。
例えば特表2002−532738号公報(特許文献4)には、マスク欠陥に隣接するマスクブランク表面の吸収体パターンを変成または変更することにより、マスクを修正する方法が開示されている。
また、特開2009−10373号公報(特許文献5)には、欠陥領域内の欠陥により露光放射線の位相シフト差が生じる基板の欠陥領域の位置を決定し、その後、欠陥領域を少なくとも部分的に含む範囲内において多層膜の上に位相シフト材料を堆積することにより、EUVマスクを修正する方法が開示されている。
特開2003−114200号公報 特開平06−349715号公報 米国特許出願公開第2004/0057107号明細書 特表2002−532738号公報 特開2009−10373号公報
マスクブランクに位相欠陥が見つかった場合は、例えば上記特許文献4に示されるように、位相欠陥の場所を特定してその近傍の吸収体パターンの輪郭を修正する、または位相欠陥の場所が吸収体パターンの直下となるようにEUVL用マスクを製造するなどの救済策があるが、そのためには、位相欠陥の位置およびその形状を正確に特定する必要がある。
露光波長欠陥検査法を用いれば、マスクブランクに生じた位相欠陥のおおよその位置およびその形状を求めることはできる。しかし、露光波長暗視野検査法であっても、検査に用いるピクセルサイズが500nm程度であるため、吸収体パターンの輪郭の修正等に必要とする位相欠陥の位置およびその形状を正確に特定することができない。このため、マスクブランクに生じた位相欠陥に対する的確な吸収体パターンの修正または配置を行うことができず、EUVL用マスクの製造歩留まりの向上を図ることが難しいという課題がある。
本発明の目的は、的確な吸収体パターンの修正を行うことにより、EUVL用マスクの製造歩留まりを向上させることのできる技術を提供することにある。
また、本発明の目的は、的確な吸収体パターンの修正が行われたEUVL用マスクを用いることにより、半導体装置の製造歩留まりを向上させることのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの一実施の形態を簡単に説明すれば、次のとおりである。
この実施の形態は、マスクブランクの表面に吸収体パターンが形成されたEUVL用マスクの製造方法であって、マスクブランクに対して露光波長暗視野検査を行い、検出された信号強度からマスクブランクに存在する位相欠陥の位置を特定して、位置座標として登録する工程と、AFMにより欠陥位置のマスクブランクの表面形状の1回目の計測を行う工程と、マスクブランクの表面に吸収体パターンを形成する工程と、AFMにより欠陥位置のマスクブランクの表面形状の2回目の計測を行う工程と、吸収体パターンと位相欠陥との位置関係を、上記1回目の計測により得られたデータおよび上記2回目の計測により得られたデータから特定する工程と、吸収体パターンと位相欠陥との位置関係、および上記1回目の計測により得られたデータに、露光波長暗視野検査により検出された信号強度を基にした補正を加えた位相欠陥の形状から、吸収体パターンの加工形状および加工量を決定する工程と、この決定に基づいて、吸収体パターンを加工する工程とを含むものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの一実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
的確な吸収体パターンの修正を行うことにより、EUVL用マスクの製造歩留まりを向上させることができる。また、的確な吸収体パターンの修正が行われたEUVL用マスクを用いることにより、半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる。
本発明の一実施の形態によるマスクブランク検査装置の全体の構成を示す概略図である。 本発明の一実施の形態によるEUVL用マスクの製造方法を説明する工程図である。 (a)は、本発明の一実施の形態による位相欠陥を拡大して示すマスクブランクの上面図、(b)は、同図(a)のA−A′線に沿った断面図である。 本発明の一実施の形態による特徴的な吸収体パターンの部位の一例を示す平面レイアウト図である。 (a)は、本発明の一実施の形態による位相欠陥を拡大して示すEUVL用マスクの上面図、(b)は、同図(a)のB−B′線に沿った断面図である。 本発明の一実施の形態による修正した吸収体パターンを拡大して示すEUVL用マスクの上面図である。 本発明の一実施の形態によるCMISデバイスの製造工程を説明する半導体基板の要部断面図である。 図7に続くCMISデバイスの製造工程中の図7と同じ箇所の要部断面図である。 図8に続くCMISデバイスの製造工程中の図7と同じ箇所の要部断面図である。
以下の実施の形態において、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、以下の実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。また、以下の実施の形態において、ウエハと言うときは、Si(Silicon)単結晶ウエハを主とするが、それのみではなく、SOI(Silicon On Insulator)ウエハ、集積回路をその上に形成するための絶縁膜基板等を指すものとする。その形も円形またはほぼ円形のみでなく、正方形、長方形等も含むものとする。
また、以下の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
また、以下の実施の形態において、位相欠陥と言うときは、EUVL用マスク(マスクブランクを含む)の基板上、またはその基板上の表面に堆積された多層膜中に形成された僅かな(例えば1〜2nm程度)高さや深さの欠陥であって、多層膜中を通るEUV光の位相を乱す欠陥を意図する。この欠陥があると、その部分の反射率が下がる。この欠陥は、基板上の異物、基板を研磨する際に生じるピットやスクラッチ状欠陥、あるいは多層膜を堆積中に混入する異物やボイドなどが源となる。モリブデン(Mo)とシリコン(Si)とが交互に積層された多層膜中でEUV光が干渉を起こす結果、多層膜でEUV光が反射するが、EUV光の波長は13.5nmと短いため、多層膜面に1.5nm程度の高さの歪みがあるとEUV光の位相が乱れて反射率が低下する。また、多層膜の表面が真っ平らであっても、その下の多層膜面に歪みがあると位相欠陥となり、反射率が低下する。
なお、位相欠陥と対比する欠陥として振幅欠陥があるが、これは主因が位相乱れではなく、幾何学的要素の表面散乱や吸収によるもので、位相欠陥よりも高さや深さが大きい。高さが4nm以上の欠陥では、一般に多層膜面の歪みはガウシャン形状のような分布を持つので、位相欠陥要素と振幅欠陥要素とを併せ持つこともある。しかし、以下の実施の形態においては、高さや深さが3nm以下であり、振幅欠陥要素が小さい欠陥、すなわち位相欠陥を対象とする。
本発明の一実施の形態によるマスクブランク検査装置の全体の構成について図1を用いて説明する。図1はマスクブランク検査装置の全体の構成を示す概略図である。
マスクブランク検査装置は、EUV光を用いて暗視野検査像を収集する検査装置である。マスクブランク検査装置は、EUV光(EUV検査光、照明光)BMを発生する光源(EUV光源、プラズマ光源)1、マスクブランク(多層膜マスクブランク、EUVL用マスクブランク、反射型マスクブランク)MBを載置するためのマスクステージ2、ステージに固定されたミラー3、レーザ測長器4、位置回路5、マスクステージ駆動系6、主制御系(装置全体の動作を制御するシステム制御コンピュータ等)7、処理装置8、表示装置9、マスクステージ微動系10、照明光学系CIO、結像光学系DPO、2次元アレイセンサー(画像検出器)SEなどで構成されている。
光源1には、必要に応じて波長選択フィルター、圧力隔壁手段、または飛散粒子抑制手段などが備えられている。結像光学系DPOは凹面鏡L1と凸面鏡L2とから構成され、例えば集光NA=0.2、中心遮蔽NA=0.1、倍率20倍の暗視野結像光学系を構成するシュバルツシルド光学系である。
位相欠陥の有無が検査されるマスクブランクMBは、XYZの3軸方向に移動可能であるマスクステージ2上に載置される。光源1から発する中心波長13.5nmのEUV光BMは、照明光学系CIOを通して収束ビームに変換された後、多層膜ミラーPMで折り曲げられてマスクブランクMBの所定の領域を照射する。
マスクブランクMBからの反射光のうち位相欠陥で散乱した光は、結像光学系DPOを介して収束ビームSLIを形成し、2次元アレイセンサーSEに集光する。すなわち、2次元アレイセンサーSEには、マスクブランクMBの暗視野検査像が形成され、その結果、マスクブランクMBに残存する位相欠陥は検査画像の中で輝点として検出される。
ここで、マスクブランクMBは、石英ガラスまたは低熱膨張ガラスなどの低熱膨張材(LTEM)からなるマスク基板(LTEM基板)の表面に、波長(例えば13.5nm)の露光光に対して十分な反射率が得られるように、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)とを交互に積層(例えば各層が40層程度)した多層膜が形成されたものである。さらに、多層膜の表面に所望のパターン形状を有する吸収体パターンを形成することによって、EUVL用マスク(反射型露光マスク)が得られる。
マスクブランクMBの位置は、マスクステージ2に固定されたミラー3の位置をレーザ測長器4で読み込むことにより、マスクステージ2の位置情報として得られる。この位置情報は位置回路5に送られ、システム制御コンピュータである主制御系7で認識できる。欠陥検査は、マスクステージ駆動系6および必要に応じてマスクステージ微動系10を用いてマスクブランクMBの全面を走査して全面検査を行う。また、必要に応じて、位相欠陥が観察された箇所を再度緻密に検査して、欠陥信号強度などのS/N比を高める。
次に、本発明の一実施の形態によるEUVL用マスクの製造方法を図2〜図6を用いて説明する。図2はEUVL用マスクの製造方法を説明する工程図、図3は位相欠陥を有するマスクブランクの上面図および断面図、図4は特徴的な吸収体パターンの部位の一例を示す平面レイアウト図、図5は位相欠陥を有するEUVL用マスクの上面図および断面図、図6は修正した吸収体パターンを有するEUVL用マスクの上面図である。
(工程S1)まず、低熱膨張材からなるマスク基板(LTEM基板)を用意する。
(工程S2)レーザを用いた光学式異物欠陥検査装置を用いて、マスク基板の外観検査を行い、マスク基板上の異物または傷などの欠陥の有無を調べる。
(工程S3−1)前工程S2の光学式異物欠陥検査でマスク基板上に異物または傷などの欠陥が見つかった場合は、そのマスク基板を廃棄し、再作製として新たなマスク基板を用意して工程S1から再スタートする。またはそのマスク基板を洗浄または研磨により再生し、再生したマスク基板を戻して工程S1から再スタートする。
(工程S4)前工程S2の光学式異物欠陥検査でマスク基板上に異物または傷などの欠陥が見つからなかった場合は、マスク基板の表面に多層膜を被着し、また、必要に応じて多層膜の表面にキャップ膜を被着して、マスクブランクを作製する。
(工程S5)必要に応じて、レーザを用いた光学式異物欠陥検査装置を用いて、マスクブランクの外観検査を行い、マスクブランク上の異物または傷などの欠陥(例えば振幅欠陥)の有無を調べる。
(工程S3−2)前工程S5の光学式異物欠陥検査でマスクブランク上に異物または傷などの欠陥が見つかった場合は、そのマスクブランクを廃棄し、再作製として新たなマスク基板を用意して工程S1から再スタートする。またはそのマスクブランクを洗浄または研磨してマスク基板を再生し、再生したマスク基板を戻して工程S1から再スタートする。
同じ光学式異物欠陥検査を工程S2(マスク基板に対する検査)と工程S5(マスク基板の表面に多層膜を堆積したマスクブランクに対する検査)とで行う理由は、マスク基板の表面に多層膜を堆積したマスクブランクの方が、転写に悪影響を与える位相欠陥に対する検査感度が高いためである。ただし、次工程S6で行う露光波長暗視野検査(at wavelength暗視野検査またはActinic暗視野検査)の方が、工程S5で行った光学式異物欠陥検査よりも位相欠陥に対する検出感度が高いため、工程S5を省略することもできる。しかし、一般に、光学式異物欠陥検査の方が露光波長暗視野検査法よりも安価で処理時間は短い。そこで、マスクブランク上の異物または傷などの欠陥が及ぼすEUVL用マスクの製造歩留まりを鑑みて、EUVL用マスクの製造にかかるトータルコストまたはトータル処理時間を基に、工程S5を行うか否かを判断する。
(工程S6)前工程S5の光学式異物欠陥検査でマスクブランク上に異物または傷などの欠陥が見つからなかった場合は、マスクブランクに対して集光光学系を介した光学式検査を行う。ここでは、集光光学系を介した光学式検査として露光波長暗視野検査を採用した。マスクブランクに位相欠陥が存在する場合は、この位相欠陥を示す第1信号強度が露光波長暗視野検査によって検出され、この第1信号強度によってマスクブランクに存在する位相欠陥の位置および体積を求めることができる。この露光波長暗視野検査は、前述の図1に示したマスクブランク検査装置を用いて行う。
(工程S7)前工程S6で行った露光波長暗視野検査により検出された第1信号強度と、予め定めた基準強度(欠陥判定強度)とを比較する。この基準強度は、例えば吸収体パターンを修正しただけでは、ウエハの主面上に転写されるパターンの欠陥を補正できない程度の大きな位相欠陥において検出される信号強度を基に、設定される。
(工程S3−3)第1信号強度が基準強度よりも大きい場合は、そのマスクブランクを廃棄し、再作製として新たなマスク基板を用意して工程S1から再スタートする。またはそのマスクブランクを洗浄または研磨してマスク基板を再生し、再生したマスク基板を戻して工程S1から再スタートする。
(工程S8)第1信号強度が基準強度以下の場合は、第1信号強度が得られたピクセル(画素)の場所をマスクブランクに存在する位相欠陥の位置(欠陥位置)とし、その位置座標を登録する。
(工程S9)前工程S8で登録した位置座標で示される欠陥位置のマスクブランクの表面をAFM(Atomic Force Microscope:原子間力顕微鏡)により計測する。これにより、その欠陥位置のマスクブランクの表面の形状(凹凸形状)およびサイズ(高さおよび幅)を求める。
(工程S10)前工程S6で行った露光波長暗視野検査により得られた第1信号強度と、前工程S9で行ったAFMにより得られた欠陥位置のマスクブランクの表面の形状およびサイズから信号強度を計算し、この信号強度に予め定めた補正信号強度αを加算した第2信号強度とを比較する。
(工程S3−4)第1信号強度が第2信号強度よりも大きい場合は、そのマスクブランクを廃棄し、再作製として新たなマスク基板を用意して工程S1から再スタートする。またはそのマスクブランクを洗浄または研磨してマスク基板を再生し、再生したマスク基板を戻して工程S1から再スタートする。第1信号強度が第2信号強度以下の場合は、次工程S11へ進む。
マスクブランクの表面の凹凸が小さく、マスクブランクに存在する位相欠陥がウエハの主面上へのパターン転写に影響を及ぼさない程度の形状またはサイズに見える場合であっても、位相欠陥の原因となる多層膜下に存在する巣(異物)が大きく、実際は、マスクブランクに存在する位相欠陥がウエハの主面上へのパターン転写に影響を及ぼすことがある。工程S10は、このような位相欠陥を有するマスクブランクを排除する工程である。
工程S10の比較工程を設けた理由について図3に示す位相欠陥を有するマスクブランクを用いて説明する。図3(a)は、位相欠陥を拡大して示すマスクブランクの上面図であり、図3(b)は、同図(a)のA−A′線に沿った断面図である。図3中、符号101はマスクブランクの表面、符号102はLTEM基板、符号103は多層膜、符号104は凸部、符号105は異物である。ここで、凸部104は、LTEM基板102と多層膜103との間に付着した異物105により、マスクブランクの表面101に現れた異常な凸状の部分である。
AFMにより計測されるのはマスクブランクの表面に現れる凸部104の形状およびサイズであり、異物105そのものの形状およびサイズは計測されない。そのため、異物105が凸部104よりも著しく大きい場合は、凸部104がウエハの主面上へのパターン転写に影響を及ぼさない程度の形状またはサイズに見える場合であっても、実際は、凸部104がウエハの主面上へのパターン転写へ及ぼす影響が予想よりも大きくなることがある。そこで、露光波長暗視野検査により得られた第1信号強度が、AFMにより得られた信号強度に予め定めた補正信号強度αを加算した第2信号強度よりも大きい場合は、凸部104がウエハの主面上へのパターン転写に影響を及ぼすとして、マスクブランクを排除する。
(工程S11)マスクブランクの表面に吸収体を被着して、原板を作製する。工程S11では、吸収体を被着することを主とするが、必要に応じて、吸収体パターンの欠陥を修正する際のバリアとなるバッファー層を多層膜と吸収体との間に形成することもある。また、吸収体パターンの欠陥検査の際に適正な検査が行えるように、吸収体の上面に反射率調整膜を被着させる、または吸収体の上面を変性させることもある。
(工程S12)パターン露光および吸収体の加工を行い、所望の吸収体パターンをマスクブランクの表面に形成する。
(工程S13)前工程S8において登録された位置座標で示される位相欠陥全体が吸収体パターンに覆われるか否かを判定する。ここで、露光波長暗視野検査において第1信号強度が得られた位相欠陥の位置座標(ピクセルに相当するサイズ)と、吸収体パターンのCAD(Computer Aided Design)データとを比較することにより判定する。
(工程S14−1)位相欠陥全体が吸収体パターンに覆われている場合は、位相欠陥がウエハの主面上へのパターン転写に影響を及ぼさないとして、EUVL用マスクの製造を終了する。
(工程S15)位相欠陥全体が吸収体パターンに覆われていない場合は、その欠陥位置のマスクブランクの表面を再度AFMにより計測する。この2回目のAFMによる計測の場合、計測エリアの設定は、露光波長暗視野検査において得られた位相欠陥の位置座標を基に行う方法の他、露光波長暗視野検査において得られた位相欠陥の位置座標の近傍の特徴的な吸収体パターンの部位を参照点にする方法も有効である。
この特徴的な吸収体パターンの部位の一例を図4に示す平面レイアウト図を用いて説明する。
図4に示すように、EUVL用マスクには、様々な形状の吸収体パターン201が配置されているが、特徴的な吸収体パターン201の部位とは、例えばパターン先端部202、コーナー部203、突出及び窪みなどの屈曲のある部分204、これらの部分が近傍に複合された複合パターン部205などである。これら特徴的な吸収体パターン201の部位を参照することにより、計測エリアの長距離における位置設定の精度が緩和されるため、AFMによる欠陥位置の特定が容易となる。
しかしながら、2回目のAFMによる計測では、吸収体パターンが障害となって欠陥位置のマスクブランクの表面の形状およびサイズを完全に把握できない場合がある。その理由について図5に示すEUVL用マスクを用いて説明する。図5(a)は、位相欠陥を拡大して示すEUVL用マスクの上面図であり、図5(b)は、同図(a)のB−B′線に沿った断面図である。
AFMに備わるプローブ針の先端部分の太さは10〜30nm程度である。このため、図5に示すように、吸収体パターン106の壁面間近まで(例えば壁面から20nm程度の範囲)計測できるわけではなく、吸収体パターン106の間隙107に現れる凸部の一部分108が計測されるのみである。従って、2回目のAFMによる計測では、マスクブランクの表面に現れる凸部104(多層膜103の表面の凹凸部)の全貌が分かるわけではないが、凸部の一部分108の形状および寸法を求めることができる。
(工程S16)吸収体パターンの位置および形状と、位相欠陥の位置および形状との関係を、前工程S9の1回目のAFMにより計測されたデータおよび前工程S15の2回目のAFMにより計測されたデータから特定する。
例えば、前述の図5に示したEUVL用マスクでは、凸部104の位置および形状のデータと凸部の一部分108の位置および形状のデータとをつき合わせ、さらに、吸収体パターン106の位置および形状のデータとをつき合わせる。これにより、前工程S9の1回目のAFMにより得られた凸部104の位置および形状のデータと吸収体パターン106の位置および形状のデータとの対応をとることができる。
(工程S17)吸収体パターンと位相欠陥との位置関係、ならびに前工程S9の1回目のAFMにより得られた欠陥位置のマスクブランクの表面の形状およびサイズに、前工程S6の露光波長暗視野検査により検出された信号強度を基にした補正を加えた位相欠陥の形状から、吸収体パターンの加工形状および加工量を決定する。
(工程S18)前工程S17で得られた吸収体パターンの加工形状および加工量を基に、加工指針に従って、吸収体パターンを加工する。
修正した吸収体パターンの形状の一例を図6に示す。図6は、修正した吸収体パターンを拡大して示すEUVL用マスクの上面図である。
図6に示す吸収体パターン109は、前述の図5に示した吸収体パターン106を修正したものである。
(工程S14−2)位相欠陥がウエハの主面上へのパターン転写に影響を及ぼさないとして、EUVL用マスクの製造を終了する。
なお、本実施の形態によれば、マスクブランクに存在する位相欠陥の位置の特定には、露光波長暗視野検査を用いたが、これに限定されるものではなく、他の光学式検査を用いることができる。例えば、位相欠陥が多層膜の表面に偏在する場合、またはコンフォーマルな被着特性を持つ多層膜の形成プロセスを用いる場合では、DUV(Deep Ultra-Violet)光と集光光学系を用いた光学式検査を露光波長暗視野検査に代えて用いることができる。露光波長暗視野検査の方が感度的には優れているが、光学式検査に用いる装置がフォトマスク検査と共用できる装置であることから、光学式検査の方が運用面において利点がある。
このように、本実施の形態によれば、マスクブランクに発生した位相欠陥の位置と形状が正確に把握できるので、的確な吸収体パターンの修正を行うことができる。これにより、位相欠陥がウエハの主面上へのパターン転写に影響を及ぼさないEUVL用マスクを製造することができる。また、EUVL用マスクの製造歩留まりが高くなることから、EUVL用マスクの製造コストが低減でき、製造TAT(Turn Around Time)も短くなる。
次に、本発明の一実施の形態によるEUVL用マスクを用いたCMIS(Complementary Metal Insulator Semiconductor)デバイスの製造方法を図7〜図9に示す半導体基板の要部断面図を用いて工程順に説明する。以下の説明においては、電界効果トランジスタを代表するMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)をMISと略し、pチャネル型のMISFETをpMISと略し、nチャネル型のMISFETをnMISと略す。
まず、図7に示すように、たとえばp型のシリコン単結晶からなる半導体基板(円形の薄い板状に加工した半導体ウエハ)11を用意する。次に、素子分離領域に絶縁膜からなる分離部12を形成した後、半導体基板11に不純物をイオン注入してnMIS形成領域にp型ウェル13を形成し、pMIS形成領域にn型ウェル14を形成する。p型ウェル13にはp型の導電性を示す不純物(たとえばボロン(B))をイオン注入し、n型ウェル14にはn型の導電性を示す不純物(たとえばリン(P)またはヒ素(As))をイオン注入する。
次に、半導体基板11の主面にゲート絶縁膜15を形成した後、ゲート絶縁膜15上に導電体膜16a、例えば多結晶シリコン膜を堆積する。続いて、導電体膜16a上にレジスト膜RP1を塗布した後、そのレジスト膜RP1に対して、前述した方法により製造された吸収体パターンMPを有するEUVL用マスク(反射型露光マスク)Mを用いて露光を施し、さらに現像処理を施すことによりパターニングする。的確な吸収体パターンの修正が行われたEUVL用マスクを用いることにより、半導体ウエハの主面上に欠陥のない所望する形状のレジストパターンを形成することができる。
次に、図8に示すように、パターニングされたレジストパターンをマスクとしたエッチングにより導電体膜16aを加工してゲート電極16を形成する。ここで、欠陥のない所望する形状のレジストパターンをマスクとしたエッチングが行えることから、所望する形状のゲート電極16を形成することができる。
次に、ゲート電極16の側壁にサイドウォール17を形成する。続いて、nMIS形成領域では、ゲート電極16の両側のp型ウェル13にn型の導電性を示す不純物(たとえばリン(P)またはヒ素(As))をイオン注入し、nMISのソース・ドレインとして機能するn型半導体領域18をゲート電極16およびサイドウォール17に対して自己整合的に形成する。同様に、pMIS形成領域では、ゲート電極16の両側のn型ウェル14にp型の導電性を示す不純物(たとえばフッ化ボロン(BF))をイオン注入し、pMISのソース・ドレインとして機能するp型半導体領域19をゲート電極16およびサイドウォール17に対して自己整合的に形成する。
次に、図9に示すように、半導体基板11上に層間絶縁膜20を形成した後、レジストパターンをマスクとしたエッチングにより層間絶縁膜20を加工して接続孔21を形成する。この接続孔21はn型半導体領域18またはp型半導体領域19上などの必要部分に形成する。続いて、接続孔21の内部に、たとえばタングステンを主導体とするプラグ22を形成した後、プラグ22に接続する第1層目の配線23を形成する。配線23は、たとえばアルミニウムを主導体とする導体膜からなる。その後、さらに、上層の配線を形成するが、その図示および説明は省略する。
なお、ここで説明したCMISデバイスの製造方法では、nMISおよびpMISのそれぞれのゲート電極16を形成するフォトリソグラフィ工程にEUVL用マスクの適用を例示したが、他のフォトリソグラフィ工程にもEUVL用マスクを適用できることはいうまでもない。例えば接続孔21または配線23を形成するフォトリソグラフィ工程にもEUVL用マスクを適用することができる。
このように、的確な吸収体パターンの修正が行われたEUVL用マスクを用いることにより、欠陥のないレジストパターンが形成されて回路パターン等の加工不良が低減できることから、半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、半導体装置の一製造工程であるフォトリソグラフィ工程に用いるEUVL用マスクの製造に適用することができる。
1 光源(EUV光源、プラズマ光源)
2 マスクステージ
3 ミラー
4 レーザ測長器
5 位置回路
6 マスクステージ駆動系
7 主制御系
8 処理装置
9 表示装置
10 マスクステージ微動系
11 半導体基板
12 分離部
13 p型ウェル
14 n型ウェル
15 ゲート絶縁膜
16 ゲート電極
16a 導電体膜
17 サイドウォール
18 n型半導体領域
19 p型半導体領域
20 層間絶縁膜
21 接続孔
22 プラグ
23 配線
101 マスクブランクの表面
102 LTEM基板
103 多層膜
104 凸部
105 異物
106 吸収体パターン
107 間隙
108 凸部の一部分
109 吸収体パターン
201 吸収体パターン
202 パターン先端部
203 コーナー部
204 突出及び窪みなどの屈曲のある部分
205 複合パターン部
BM EUV光(EUV検出光、照明光)
CIO 照明光学系
DPO 結像光学系
L1 凹面鏡
L2 凸面鏡
M EUVL用マスク(反射型露光マスク)
MB マスクブランク(多層膜マスクブランク、EUVL用マスクブランク、反射型マスクブランク)
MP 吸収体パターン
PM 多層膜ミラー
RP1 レジスト膜
SE 2次元アレイセンサー(画像検出器)
SLI 収束ビーム

Claims (12)

  1. マスクブランクの表面に吸収体パターンが形成されたEUVL用マスクの製造方法であって、以下の工程を含むことを特徴とするEUVL用マスクの製造方法:
    (a)マスク基板の外観検査を行う工程;
    (b)前記マスク基板の表面に多層膜を被着して前記マスクブランクを作製する工程;
    (c)前記マスクブランクに対して集光光学系を介した光学式検査を行い、前記マスクブランクに存在する位相欠陥を示す第1信号強度を検出する工程;
    (d)前記第1信号強度を検出した座標を、前記位相欠陥の位置座標として登録する工程;
    (e)1回目の表面形状計測を行うことにより、前記位相欠陥の前記位置座標で示された前記マスクブランクの表面形状を計測する工程;
    (f)前記マスクブランクの表面に前記吸収体パターンを形成する工程;
    (g)2回目の表面形状計測を行うことにより、前記位相欠陥の前記位置座標で示された前記マスクブランクの表面形状を計測する工程;
    (h)前記吸収体パターンの位置と前記位相欠陥の位置との関係を、前記(e)工程の前記1回目の表面形状計測により得られたデータおよび前記(g)工程の前記2回目の表面形状計測により得られたデータから特定する工程;
    (i)前記吸収体パターンと前記位相欠陥との位置関係、および前記(e)工程の前記1回目の表面形状計測により得られたデータに前記(c)工程の前記集光光学系を介した光学式検査により得られた前記第1信号強度を基にした補正を加えた前記位相欠陥の形状から、前記吸収体パターンの加工形状および加工量を決定する工程;
    (j)前記(i)工程の決定に基づいて、前記吸収体パターンを加工する工程。
  2. 請求項1記載のEUVL用マスクの製造方法において、前記(c)工程で行った前記集光光学系を介した光学式検査は、露光波長暗視野検査であることを特徴とするEUVL用マスクの製造方法。
  3. 請求項1記載のEUVL用マスクの製造方法において、前記(e)工程で行った前記1回目の表面形状計測および前記(g)工程で行った前記2回目の表面形状計測は、AFMを用いた計測であることを特徴とするEUVL用マスクの製造方法。
  4. 請求項1記載のEUVL用マスクの製造方法において、前記(a)工程における前記外観検査により欠陥が検出された場合は、前記マスク基板を廃棄する、または前記マスク基板を再生することを特徴とするEUVL用マスクの製造方法。
  5. 請求項1記載のEUVL用マスクの製造方法において、前記(b)工程と前記(c)工程との間に、
    (k)前記マスクブランクの外観検査を行う工程、
    を含むことを特徴とするEUVL用マスクの製造方法。
  6. 請求項5記載のEUVL用マスクの製造方法において、前記(k)工程における前記外観検査により欠陥が検出された場合は、前記マスクブランクを廃棄する、または前記マスクブランクを再生することを特徴とするEUVL用マスクの製造方法。
  7. 請求項1記載のEUVL用マスクの製造方法において、前記(c)工程と前記(d)工程との間に、
    (l)前記第1信号強度と予め定めた基準強度とを比較する工程、
    を含むことを特徴とするEUVL用マスクの製造方法。
  8. 請求項7記載のEUVL用マスクの製造方法において、前記(l)工程において、前記第1信号強度が前記基準強度よりも大きい場合は、前記マスクブランクを廃棄する、または前記マスクブランクを再生することを特徴とするEUVL用マスクの製造方法。
  9. 請求項1記載のEUVL用マスクの製造方法において、前記(e)工程と前記(f)工程との間に、
    (m)前記(e)工程で行った前記1回目の表面形状計測により得られた信号強度に予め定めた補正信号強度を加算して第2信号強度を求める工程;
    (n)前記第1信号強度と前記第2信号強度とを比較する工程、
    を含むことを特徴とするEUVL用マスクの製造方法。
  10. 請求項9記載のEUVL用マスクの製造方法において、前記(n)工程において、前記第1信号強度が前記第2信号強度よりも大きい場合は、前記マスクブランクを廃棄する、または前記マスクブランクを再生することを特徴とするEUVL用マスクの製造方法。
  11. 請求項1記載のEUVL用マスクの製造方法において、前記(g)工程で行った前記2回目の表面形状計測では、前記(d)工程で登録された前記位相欠陥の前記位置座標を基準に計測エリアが設定される、または前記(d)工程で登録された前記位相欠陥の前記位置座標の近傍の特徴的な吸収体パターンを基準に計測エリアが設定されることを特徴とするEUVL用マスクの製造方法。
  12. 吸収体パターンがマスクブランクの表面に形成されたEUVL用マスクを用いて、前記吸収体パターンを半導体基板の主面上へパターン転写する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法であって、
    前記EUVL用マスクは、以下の工程を含む製造方法によって形成される:
    (a)マスク基板の外観検査を行う工程;
    (b)前記マスク基板の表面に多層膜を被着して前記マスクブランクを作製する工程;
    (c)前記マスクブランクに対して集光光学系を介した光学式検査を行い、前記マスクブランクに存在する位相欠陥を示す第1信号強度を検出する工程;
    (d)前記第1信号強度を検出した座標を、前記位相欠陥の位置座標として登録する工程;
    (e)1回目の表面形状計測を行うことにより、前記位相欠陥の前記位置座標で示された前記マスクブランクの表面形状を計測する工程;
    (f)前記マスクブランクの表面に前記吸収体パターンを形成する工程;
    (g)2回目の表面形状計測を行うことにより、前記位相欠陥の前記位置座標で示された前記マスクブランクの表面形状を計測する工程;
    (h)前記吸収体パターンの位置と前記位相欠陥の位置との関係を、前記(e)工程の前記1回目の表面形状計測により得られたデータおよび前記(g)工程の前記2回目の表面形状計測により得られたデータから特定する工程;
    (i)前記吸収体パターンと前記位相欠陥との位置関係、および前記(e)工程の前記1回目の表面形状計測により得られたデータに前記(c)工程の前記集光光学系を介した光学式検査により得られた前記第1信号強度を基にした補正を加えた前記位相欠陥の形状から、前記吸収体パターンの加工形状および加工量を決定する工程;
    (j)前記(i)工程の決定に基づいて、前記吸収体パターンを加工する工程。
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