JP2012064339A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な回路構成でありながら、複数の光源のいずれかが開放状態になったことを確実に検出することが可能な照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置10は、並列接続された複数の光源(L1〜Ln)と、電源供給部12と、駆動回路部18と、複数の光源(L1〜Ln)の開放状態を検出するエラー検出回路16と、エラー検出回路16が開放状態を検出したときに電源電圧の供給を停止するように電源供給部12を制御する制御手段14とを備えており、駆動回路部18は、複数の光源(L1〜Ln)のそれぞれに直列接続されたスイッチング素子からなるスイッチング素子群(Q1〜Qn)を含むカレントミラー回路を構成し、エラー検出回路16の入力端は、スイッチング素子群(Q1〜Qn)のうちの1つのスイッチング素子Q1の出力端子に接続されている。
【選択図】図1
【解決手段】照明装置10は、並列接続された複数の光源(L1〜Ln)と、電源供給部12と、駆動回路部18と、複数の光源(L1〜Ln)の開放状態を検出するエラー検出回路16と、エラー検出回路16が開放状態を検出したときに電源電圧の供給を停止するように電源供給部12を制御する制御手段14とを備えており、駆動回路部18は、複数の光源(L1〜Ln)のそれぞれに直列接続されたスイッチング素子からなるスイッチング素子群(Q1〜Qn)を含むカレントミラー回路を構成し、エラー検出回路16の入力端は、スイッチング素子群(Q1〜Qn)のうちの1つのスイッチング素子Q1の出力端子に接続されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、光源と、光源を点灯させる駆動回路部とを備えた照明装置に関し、詳しくは、光源の開放状態を検出可能な照明装置に関する。
液晶TV等の電子機器用の照明装置は、通常、開放状態等の光源の異常を検知して何らかの保護動作を実施する保護回路を備えている。近年、このような照明装置の光源として発光ダイオード(LED)が多く用いられており(例えば、特許文献1参照)、特に、LEDを光源とする照明装置では、低価格化が強く求められることから、保護回路についても簡単な回路構成で実現することが重要である。
図5に、特許文献1に記載された照明装置の一例を、照明装置100として示す。照明装置100では、複数の白色LEDを直列に接続したLED直列接続体106_1〜106_nが光源として用いられ、これらのLED直列接続体106_1〜106_nが、白色LED駆動用ICパッケージ129により駆動される。
白色LED駆動用ICパッケージ129は、PWM制御回路104を含んでおり、ダイオード109、コイル108、コンデンサ110とともに、入力電圧VINを出力電圧Voに変換して出力する降圧型チョッパレギュレータを構成する。また、白色LED駆動用ICパッケージ129は、各LED直列接続体106_1〜106_nのカソード側にそれぞれ接続される負荷抵抗107_1〜107_n及びNPNトランジスタ114_1〜114_nと、各NPNトランジスタ114_1〜114_nを駆動する駆動回路116Cを備えている。
さらに、白色LED駆動用ICパッケージ129は、各LED直列接続体106_1〜106_nを流れる電流及び各LED直列接続体106_1〜106_nのオープン(開放)状態をLED直列接続体106_1〜106_n毎に検出する電流/オープン検出回路128と、電流/オープン検出回路128の検出結果に応じて動作する点滅駆動切り替え回路126とを備えており、電流/オープン検出回路128によりいずれかのLED直列接続体(例えば、106_1)の異常が検出された場合、駆動回路116Cが、点滅駆動切り替え回路126の制御に従って、該当のNPNトランジスタ(例えば、114_1)のターンオフ及び他のNPNトランジスタ(例えば、114_2〜114_n)のオン/オフ動作による異常発生の報知といった保護動作を実施する。
しかしながら、図5に示す照明装置100では、各LED直列接続体106_1〜106_nのいずれか1つの開放状態を検出するため、各LED直列接続体106_1〜106_nのカソード側にそれぞれ接続される負荷抵抗107_1〜107_nの各一端と電流/オープン検出回路128とを接続する必要があり、また、電流/オープン検出回路128は、1つのLED直列接続体につき1つの検出回路を要するものとなるため、保護回路が複雑になるという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、簡単な回路構成でありながら、複数の光源のいずれかが開放状態になったことを確実に検出することが可能な照明装置を提供することを目的とする。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、さらに他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)並列接続された複数の光源(L1〜Ln)に電源電圧を供給する電源供給部と、前記複数の光源(L1〜Ln)のそれぞれに直列接続されたスイッチング素子からなるスイッチング素子群(Q1〜Qn)を含むカレントミラー回路を構成し、前記複数の光源(L1〜Ln)を点灯させる駆動回路部と、入力端が前記スイッチング素子群(Q1〜Qn)のうちの少なくとも1つのスイッチング素子の入力端子、出力端子、制御端子のうちの少なくとも1つに接続され、前記複数の光源(L1〜Ln)のうちの少なくとも1つが開放状態であるときにその開放状態を示す電圧レベルを検出可能なエラー検出回路と、前記エラー検出回路の出力端からの信号を入力し、前記エラー検出回路が開放状態を示す電圧レベルを検出したときに前記電源電圧の供給を停止するように前記電源供給部を制御可能な制御手段と、を備えることを特徴とする照明装置(請求項1)。
(2)(1)項に記載の照明装置において、前記エラー検出回路の入力端は、前記スイッチング素子群(Q1〜Qn)のうちのいずれか1つのスイッチング素子の出力端子に接続されることを特徴とする照明装置(請求項2)。
(3)(1)項に記載の照明装置において、前記エラー検出回路の入力端は、前記スイッチング素子群(Q1〜Qn)のうちのいずれか1つのスイッチング素子の制御端子に接続されることを特徴とする照明装置(請求項3)。
(4)(1)項に記載の照明装置において、前記エラー検出回路の入力端は、前記スイッチング素子群(Q1〜Qn)のうちのいずれか1つのスイッチング素子の入力端子に接続されることを特徴とする照明装置(請求項4)。
(5)(1)〜(4)項のいずれか1項に記載の照明装置において、前記複数の光源(L1〜Ln)のそれぞれは、少なくとも1つの発光ダイオードを含むことを特徴とする照明装置(請求項5)。
本発明に係る照明装置では、複数の光源(L1〜Ln)を点灯させる駆動回路部が、複数の光源(L1〜Ln)のそれぞれに直列接続されるスイッチング素子からなるスイッチング素子群(Q1〜Qn)を含むカレントミラー回路を備えており、このスイッチング素子群(Q1〜Qn)のうちの少なくとも1つのスイッチング素子の入力端子、出力端子、制御端子のうちの少なくとも1つに接続される入力端を有するエラー検出回路により、複数の光源(L1〜Ln)のうちの少なくとも1つが開放状態であるときにその開放状態を示す電圧レベルを検出することによって、複数の光源(L1〜Ln)のそれぞれにつき1つの検出回路を要することなく、簡単な回路構成でありながら、複数の光源(L1〜Ln)のいずれかが開放状態になったことを確実に検出して、複数の光源(L1〜Ln)への電源電圧の供給を停止することができる。これによって、照明装置における回路素子の保護及び安全の確保が達成される。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における照明装置10を示す回路構成図である。照明装置10は、複数の光源L1〜Lnと、複数の光源L1〜Lnに電源電圧を供給する電源供給部12とを備えており、複数の光源L1〜Lnは、互いに並列に接続されて、それぞれの高圧側の一端が電源供給部12の電源電圧の出力端に接続される。
図1は、本発明の第1の実施形態における照明装置10を示す回路構成図である。照明装置10は、複数の光源L1〜Lnと、複数の光源L1〜Lnに電源電圧を供給する電源供給部12とを備えており、複数の光源L1〜Lnは、互いに並列に接続されて、それぞれの高圧側の一端が電源供給部12の電源電圧の出力端に接続される。
照明装置10は、さらに、複数の光源L1〜Lnを点灯させる駆動回路部18と、エラー検出回路16と、制御手段14とを備えており、エラー検出回路16の入力端は、駆動回路部18の、光源L1に接続されたスイッチング素子Q1の出力端子(エミッタ端子)に接続され、エラー検出回路16の出力端は、制御手段14に接続される。そして、制御手段14からの制御信号を出力する出力端は、電源供給部12に接続される。
駆動回路部18は、ミラー基準電源Vref(必要な場合、その電圧を同様に符号Vrefで示し、ミラー基準電圧という)と、ミラー基準電源Vrefの正極側に直列接続される抵抗素子Raと、スイッチング素子Qaと、複数の光源L1〜Lnのそれぞれに直列接続されたスイッチング素子からなるスイッチング素子群Q1〜Qnとを備えている。本実施形態において、スイッチング素子Qa、Q1〜Qnは、NPN型バイポーラトランジスタからなり、各スイッチング素子Qa、Q1〜Qnのコレクタ端子、エミッタ端子、及びベース端子は、それぞれ、入力端子、出力端子、及び制御端子に相当する。
スイッチング素子Qaは、そのコレクタ端子及びベース端子が抵抗素子Raの一端(ミラー基準電源Vrefに接続される一端とは反対側の一端)に接続され、エミッタ端子が、抵抗素子Rbを介して接地される。また、スイッチング素子群Q1〜Qnは、それぞれのコレクタ端子が複数の光源L1〜Lnのそれぞれの低圧側の一端に接続され、それぞれのエミッタ端子が抵抗素子R1〜Rnのそれぞれを介してグランドに接地される。また、スイッチング素子群Q1〜Qnのそれぞれのベース端子は、スイッチング素子Qaのベース端子とともに抵抗素子Raの一端に接続される。
ここで、スイッチング素子Qa、Q1〜Qnは、全て同一特性のスイッチング素子であり、以上の構成により、駆動回路部18は、スイッチング素子群Q1〜Qnをなす各スイッチング素子のベース端子とスイッチング素子Qaのベース端子とが共通化された、いわゆるカレントミラー回路を構成している。
照明装置10において、以下に詳述するように、複数の光源L1〜Lnのうちの少なくとも1つが開放状態になった場合、エラー検出回路16の入力端には、その開放状態を示す電圧レベルの出力信号が入力され、エラー検出回路16は、その出力信号を検出可能なように構成されている。そして、制御手段14は、エラー検出回路16から開放状態の検出を示す制御信号が入力されると、電源供給部12に対して、複数の光源L1〜Lnの点灯を停止させるような制御信号を出力するように構成されている。
図2は、本実施形態における照明装置の具体的な構成の一例を示す図であり、次に、図2の示す照明装置10aを参照して、本実施形態における照明装置の動作について説明する。
照明装置10aにおいて、その電源供給部は、交流電源(図示は省略する)からの入力交流電圧を所定の直流電圧に変換して出力するAC/DCコンバータ12aからなり、その制御手段は、制御回路部14aからなる。また、照明装置10aにおいて、複数の光源L1〜Lnのそれぞれは、複数の発光ダイオード(LED)が直列接続されたLED直列体からなり、AC/DCコンバータ12aの出力端に接続される高圧側は、それぞれの光源L1〜Lnを構成するLED直列体のアノード端子側で構成され、それぞれのスイッチング素子群Q1〜Qnに接続される低圧側は、カソード端子側で構成される。
また、エラー検出回路16aは、コンパレータCP1を含み、その反転入力端子が、エラー検出回路16aの入力端として、スイッチング素子Q1のエミッタ端子に接続され、非反転入力端子には、所定の基準電源Vref1(必要な場合、その電圧を同様に符号Vref1で示し、基準電圧という)が接続されている。また、コンパレータCP1の出力端子は制御回路部14aに接続されており、コンパレータCP1の出力信号Voが、制御信号として制御回路部14aに出力される。
照明装置10aの定常動作時には、駆動回路18がスイッチング素子群Q1〜Qn及びスイッチング素子Qaを含むカレントミラー回路を構成していることから、各光源L1〜Lnには、スイッチング素子Qaのエミッタ電流に応じた駆動電流が流れる。例えば、抵抗素子Rb、R1〜Rnの抵抗値(必要な場合、同様に符号Rb、R1〜Rnで示す)が全て等しい場合、各光源L1〜Lnには、スイッチング素子Qaのエミッタ電流とほぼ等しい駆動電流が流れ、これによって、各光源L1〜Lnを構成するLED直列体を均等に発光させることができる。
このとき、光源L1の駆動電流をIL1、スイッチング素子Q1のベース電流をIBとすると、スイッチング素子Q1のエミッタ電圧VEは、VE=(IL1+IB)・R1であり、エラー検出回路16aの入力端には、この電圧レベルの信号Viが入力される。また、このとき、スイッチング素子Q1のベース電圧VBは、VB=(IL1+IB)・R1+VBEである(但し、VBEは、スイッチング素子Q1のベース−エミッタ間電圧)。
一方、光源L1が開放状態になった場合、その駆動電流IL1が流れなくなって、エミッタ電圧VEが、VE=IB・R1に低下し、したがって、エラー検出回路16aの入力端に入力される信号Viの電圧レベルも、この電圧レベルに低下する。
この際、照明装置10aでは、抵抗素子Raの抵抗値(必要な場合、同様に符号Raで示す)は、抵抗素子Rb、R1〜Rnの抵抗値に対して十分大きな値に設定されており、ベース電流IBは、IB=(Vref−VBE)/Raで決定される(但し、VBEは、スイッチング素子Q1のベース−エミッタ間電圧)。そして、スイッチング素子Q1のベース電圧VBは、VB=VE+VBE≒VBEとなる。
また、光源L1以外の光源L2〜Lnについても、これらの光源L2〜Lnのうちの少なくとも1つが開放状態になると、スイッチング素子群Q1〜Qnのベース端子が共通化されているため、スイッチング素子Q1のベース電圧VBは、VB=VE+VBE≒VBEとなり、それに応じて、スイッチング素子Q1のエミッタ電圧VE、ひいては、エラー検出回路16aの入力端に入力される信号Viの電圧レベルも低下する。
したがって、エラー検出回路16aにおいて、基準電圧Vref1を、定常動作時の入力信号Viの電圧レベルよりも低く、かつ、光源L1〜Lnのうちの少なくとも1つが開放状態になったときの入力信号Viの電圧レベルよりも高く設定することによって、その開放状態を示す電圧レベルを検出することができる。具体的には、照明装置10aの定常動作時には、コンパレータCP1の出力電圧VoはLOWレベルであり、エラー検出回路16aからLOWレベルの制御信号が出力され、開放状態になると、コンパレータCP1の出力電圧VoがHIGHレベルに遷移し、エラー検出回路16aから、HIGHレベルの制御信号が出力される。
そして、制御回路部14aは、エラー検出回路16aからHIGHレベルの制御信号が入力されると、AC/DCコンバータ12aに対して、光源L1〜Lnへの電源電圧の供給を停止するような制御信号を出力し、AC/DCコンバータ12aは、制御回路部14aの制御の下に、光源L1〜Lnへの電源電圧の供給を停止する。
ここで、照明装置10aにおいて、複数の光源L1〜Lnのうちのいずれかが開放状態になり、その駆動電流が流れなくなると、上述したように共通化されたベース端子のベース電圧VBが低下することにより、開放状態ではない他の光源の駆動電流も、(通常は点灯が維持できないレベルにまで)減少する。このような状態で、光源L1〜Lnへの電源電圧の供給を維持することは、回路素子の保護及び安全等の観点から望ましいものではなく、照明装置10aは、光源L1〜Lnへの電源電圧の供給を停止するといった保護動作を実施することにより、照明装置10aの回路素子の保護及び安全の確保を実現するものである(勿論、開放状態ではない他の光源のうち、点灯を維持している光源があった場合でも、電源電圧の供給の停止により、複数の光源L1〜Lnは、全消灯する)。
尚、本発明は、AC/DCコンバータ12a及び制御回路部14aの具体的構成によるものではなく、上述したような動作を実行する限り、任意の適切な構成により実現することができる。
また、図1及び図2に示す照明装置10、10aでは、エラー検出回路16、16aの入力端は、スイッチング素子Q1のエミッタ端子に接続されているが、エラー検出回路16、16aの入力端が接続されるスイッチング素子は、このスイッチング素子Q1に限定されるものではなく、スイッチング素子群Q1〜Qnのうちの少なくとも1つのスイッチング素子のエミッタ端子に接続されていればよい。
このように、本実施形態における照明装置10、10aでは、エラー検出回路16aの入力端を、スイッチング素子群Q1〜Qnのうちの少なくとも1つのスイッチング素子のエミッタ端子に接続して、その入力信号の電圧レベルを検出する簡易な回路構成により、複数の光源L1〜Lnのいずれが開放状態になった場合でも、その開放状態を確実に検出することが可能となる。
次に、図3を参照して、本発明の第2の実施形態における照明装置を説明する。ここで、図3に示す照明装置20は、その駆動回路部28の構成を除いて、図2に示す照明装置10aと同様のものであるため、同一の構成要素は同一の符号を付して参照するとともに、重複する部分の説明は適宜省略して、主としてその相違点について説明する。
照明装置20は、その駆動回路部28において、エラー検出回路16aの入力端(すなわち、コンパレータCP1の反転入力端子)が、スイッチング素子群Q1〜Qnのうちのいずれか1つのベース端子に接続されている点で、図2に示す照明装置10aと異なるものである。但し、スイッチング素子群Q1〜Qnは、カレントミラー回路の構成要素として共通化されたベース端子を有しており、スイッチング素子群Q1〜Qnのうちのいずれか1つのベース端子への接続は、すなわち、この共通化されたベース端子への接続を意味する。
そして、照明装置20において、共通化されたベース端子のベース電圧VBは、照明装置10aについて上述したように、定常動作時には、VB=(IL1+IB)・R1+VBEであり、エラー検出回路16aの入力端には、この電圧レベルの信号Viが入力される。
一方、複数の光源L1〜Lnのうちの少なくとも1つが開放状態になったときには、照明装置10aについて上述したように、ベース電圧VBは、VB=VE+VBE≒VBEに低下し、エラー検出回路16aの入力端には、この電圧レベルの信号Viが入力される(但し、照明装置20でも、照明装置10aと同様に、抵抗素子Raの抵抗値は、抵抗素子Rb、R1〜Rnの抵抗値に対して十分大きいものとする)。
一方、複数の光源L1〜Lnのうちの少なくとも1つが開放状態になったときには、照明装置10aについて上述したように、ベース電圧VBは、VB=VE+VBE≒VBEに低下し、エラー検出回路16aの入力端には、この電圧レベルの信号Viが入力される(但し、照明装置20でも、照明装置10aと同様に、抵抗素子Raの抵抗値は、抵抗素子Rb、R1〜Rnの抵抗値に対して十分大きいものとする)。
したがって、エラー検出回路16aにおいて、基準電圧Vref1を、定常動作時の入力信号Viの電圧レベルよりも低く、かつ、光源L1〜Lnの開放状態の入力信号Viの電圧レベルよりも高く設定することによって、その開放状態を示す電圧レベルを検出することができる。
このように、本実施形態における照明装置20では、エラー検出回路16aの入力端を、スイッチング素子群Q1〜Qnのうちの少なくとも1つのスイッチング素子のベース端子(すなわち、スイッチング素子群Q1〜Qnで共通化されたベース端子)に接続して、その入力信号の電圧レベルを検出する簡易な回路構成により、複数の光源L1〜Lnのいずれが開放状態になった場合でも、その開放状態を確実に検出することが可能となる。
次に、図4を参照して、本発明の第3の実施形態における照明装置を説明する。ここで、図4に示す照明装置30は、その駆動回路部38及びエラー検出回路36の構成を除いて、図2に示す照明装置10aと同様のものであるため、同一の構成要素は同一の符号を付して参照するとともに、重複する部分の説明は適宜省略して、主としてその相違点について説明する。
照明装置30の駆動回路部38は、エラー検出回路36の入力端が、スイッチング素子群Q1〜Qnのうちのいずれか1つのコレクタ端子に接続されている点で、図2に示す照明装置10aと相違する。
さらに、照明装置30において、エラー検出回路36は、第1、第2のコンパレータCP1、CP2を含んでおり、第1のコンパレータCP1の非反転入力端子と第2のコンパレータCP2の反転入力端子とが接続されて、エラー検出回路36の入力端を構成する。また、第1のコンパレータCP1の反転入力端子には、第1の基準電源Vref1(必要な場合、その電圧を同様にVref1で示し、第1の基準電圧という)が接続され、第2のコンパレータCP2の非反転入力端子には、第2の基準電源Vref2(必要な場合、その電圧を同様にVref2で示し、第2の基準電圧という)が接続される。エラー検出回路36は、さらに、ORゲート回路39を含み、第1、第2のコンパレータCP1、CP2の出力端子は、ORゲート回路39の入力端子に接続され、ORゲート回路39の出力信号Voが、制御信号として制御回路部14aに出力される。
照明装置30において、定常動作時には、スイッチング素子Q1のコレクタ端子のコレクタ電圧VCは、VC=VE+VCE=(IL1+IB)・R1+VCE であり(但し、VCEはスイッチング素子Q1のコレクタ−エミッタ間電圧)、エラー検出回路36の入力端には、この電圧レベルの信号Viが入力される。各スイッチング素子Q1〜Qnのコレクタ−エミッタ間電圧VCEは、それぞれの光源L1〜Lnの電圧のばらつきに応じて定まり、光源L1〜LnがLED直列体から構成される場合、定常動作時には、数V程度である。
ここで、光源L1が開放状態になると、光源L1に駆動電流IL1が流れなくなるため、スイッチング素子Q1のコレクタ−エミッタ電圧VCEは、VCE=0となる。したがって、コレクタ電圧VCは、VC=IB・R1に低下し、エラー検出回路36の入力端には、この電圧レベルの信号Viが入力される。
また、光源L1以外の光源Ln〜Lnのいずれかが開放状態になると、照明装置10aに関連して上述したように、開放状態ではない光源L1の駆動電流IL1も減少するため、AC/DCコンバータ12aから供給される電源電圧(Vinとする)のうち、光源L1に印加される部分が減少するため、スイッチング素子Q1のコレクタ−エミッタ間電圧VCEが、電圧Vin近くまで上昇する。これによって、スイッチング素子Q1のコレクタ電圧Vcは、VC=IB・R1+VCE≒Vinに上昇し、エラー検出回路36の入力端には、この電圧レベルの信号Viが入力される。
したがって、エラー検出回路36において、第1の基準電圧Vref1を、定常動作時の入力信号Viの電圧レベルよりも高く、かつ、光源L2〜Lnのいずれかが開放状態になったときの入力信号Viの電圧レベルよりも低く設定するとともに、第2の基準電圧Vref2を、定常動作時の入力信号Viの電圧レベルよりも低く、かつ、光源L1が開放状態になったときの入力信号Viの電圧レベルよりも高く設定して、入力電圧Viが第1の基準電圧Vref1よりも高い場合または第2の基準電圧よりも低い場合を判別することによって、開放状態を示す電圧レベルを検出することができる。
具体的には、照明装置30の定常動作時には、エラー検出回路36において、第1のコンパレータCP1の出力電圧と第2のコンパレータCP2の出力電圧がともにLOWレベルであるため、ORゲート回路39の出力電圧はLOWレベルとなり、エラー検出回路36からLOWレベルの制御信号が出力される。
また、光源L1が開放状態のときには、入力電圧Viが第2の基準電圧Vref2よりも低くなり、第2のコンパレータCP2の出力電圧がHIGHレベルに遷移するため、ORゲート回路39の出力電圧はHIGHレベルとなり、エラー検出回路36から、HIGHレベルの制御信号が出力される。
また、光源L1以外の光源L2〜Lnのいずれかが開放状態のときには、入力電圧Viが第1の基準電圧Vref1よりも高くなり、第1のコンパレータCP1の出力電圧がHIGHレベルに遷移するため、ORゲート回路39の出力電圧はHIGHレベルとなり、エラー検出回路36から、HIGHレベルの制御信号が出力される。
また、光源L1が開放状態のときには、入力電圧Viが第2の基準電圧Vref2よりも低くなり、第2のコンパレータCP2の出力電圧がHIGHレベルに遷移するため、ORゲート回路39の出力電圧はHIGHレベルとなり、エラー検出回路36から、HIGHレベルの制御信号が出力される。
また、光源L1以外の光源L2〜Lnのいずれかが開放状態のときには、入力電圧Viが第1の基準電圧Vref1よりも高くなり、第1のコンパレータCP1の出力電圧がHIGHレベルに遷移するため、ORゲート回路39の出力電圧はHIGHレベルとなり、エラー検出回路36から、HIGHレベルの制御信号が出力される。
このように、本実施形態における照明装置30では、エラー検出回路36の入力端を、スイッチング素子群Q1〜Qnのうちの少なくとも1つのスイッチング素子のコレクタ端子に接続して、その入力信号の電圧レベルを検出する簡易な回路構成により、複数の光源L1〜Lnのいずれが開放状態になった場合でも、その開放状態を確実に検出することが可能となる。
以上、本発明を好ましい実施形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、スイッチング素子群Q1〜Qnは、NPN型のトランジスタに限定されるものではなく、PNP型であってもよい。また、バイポーラトランジスタに限定されるものではなく、同様な働きを持つ素子であれば、他のスイッチング素子で代替可能である。
エラー検出回路の入力端を、スイッチング素子群Q1〜Qnのうちの複数のスイッチング素子(Q1とQ2など)の、入力端子、出力端子のいずれか1つの端子に接続するようにしてもよい。また、エラー検出回路の入力端を、スイッチング素子群Q1〜Qnのうちのいずれか1つのスイッチング素子の、入力端子、出力端子、制御端子の複数の端子(いずれかの2端子、あるいは、全端子)に接続するようにしてもよい。
光源は、LED直列体に限定されるものではなく、1個のLEDからなる光源または放電ランプ灯の他の種類の光源であってもよい。
エラー検出回路の入力端を、スイッチング素子群Q1〜Qnのうちの複数のスイッチング素子(Q1とQ2など)の、入力端子、出力端子のいずれか1つの端子に接続するようにしてもよい。また、エラー検出回路の入力端を、スイッチング素子群Q1〜Qnのうちのいずれか1つのスイッチング素子の、入力端子、出力端子、制御端子の複数の端子(いずれかの2端子、あるいは、全端子)に接続するようにしてもよい。
光源は、LED直列体に限定されるものではなく、1個のLEDからなる光源または放電ランプ灯の他の種類の光源であってもよい。
10,10a,20,30:照明装置、12:電源供給部、12a:AC/DCコンバータ、14:制御手段、14a:制御回路部、16,16a,36:エラー検出回路、18,28,38:駆動回路部、39:ORゲート回路、L1〜Ln:光源、Qa,Q1〜Qn:スイッチング素子、Ra,R1〜Rn:抵抗素子、CP1:(第1の)コンパレータ、CP2:第2のコンパレータ、Vref:ミラー基準電源、Vref1:(第1の)基準電源、Vref2:第2の基準電源
Claims (5)
- 並列接続された複数の光源(L1〜Ln)に電源電圧を供給する電源供給部と、
前記複数の光源(L1〜Ln)のそれぞれに直列接続されたスイッチング素子からなるスイッチング素子群(Q1〜Qn)を含むカレントミラー回路を構成し、前記複数の光源(L1〜Ln)を点灯させる駆動回路部と、
入力端が前記スイッチング素子群(Q1〜Qn)のうちの少なくとも1つのスイッチング素子の入力端子、出力端子、制御端子のうちの少なくとも1つに接続され、前記複数の光源(L1〜Ln)のうちの少なくとも1つが開放状態であるときにその開放状態を示す電圧レベルを検出可能なエラー検出回路と、
前記エラー検出回路の出力端からの信号を入力し、前記エラー検出回路が開放状態を示す電圧レベルを検出したときに前記電源電圧の供給を停止するように前記電源供給部を制御可能な制御手段と、を備えることを特徴とする照明装置。 - 前記エラー検出回路の入力端は、前記スイッチング素子群(Q1〜Qn)のうちのいずれか1つのスイッチング素子の出力端子に接続されることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記エラー検出回路の入力端は、前記スイッチング素子群(Q1〜Qn)のうちのいずれか1つのスイッチング素子の制御端子に接続されることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記エラー検出回路の入力端は、前記スイッチング素子群(Q1〜Qn)のうちのいずれか1つのスイッチング素子の入力端子に接続されることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記複数の光源(L1〜Ln)のそれぞれは、少なくとも1つの発光ダイオードを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の照明装置。
Priority Applications (1)
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JP2010205533A JP2012064339A (ja) | 2010-09-14 | 2010-09-14 | 照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010205533A JP2012064339A (ja) | 2010-09-14 | 2010-09-14 | 照明装置 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2012064339A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019192565A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 市光工業株式会社 | 車両用灯具 |
-
2010
- 2010-09-14 JP JP2010205533A patent/JP2012064339A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019192565A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 市光工業株式会社 | 車両用灯具 |
JP7106966B2 (ja) | 2018-04-27 | 2022-07-27 | 市光工業株式会社 | 車両用灯具 |
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