JP2012062984A - 低トルクナット - Google Patents

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Abstract

【課題】小さなトルクで容易に大きな軸力を発生させて締結することができ、かつ、信頼性が高く、確実な緩み止めが実現可能である低トルクナットを提供する。
【解決手段】ボルトに取り付けられる低トルクナットであって、内周面にネジ孔が形成され、上面に所定形状の係合部が形成され、外周面から内径方向に向けて複数のネジ穴が穿設されたナット部材と、ナット部材の下部に回転自在に取り付けられ、底面に滑り止め面が形成され、外周面に等角度間隔で軸方向に沿ってスプライン溝が形成された環状のソーサー部材と、ナット部材とソーサー部材との軸方向における接触部に介在された複数の転動体と、スプライン溝に係合する係合溝、およびナット部材のネジ穴に螺合するネジの挿通孔を有する係止部材とを備え、係止部材は、ナット部材が締結された後に係合溝をスプライン溝に係合させた状態で、ネジによってナット部材のネジ穴に固定される。
【選択図】図4

Description

本発明は、各種機械装置や建築物、配管などの各部を連結固定する手段として用いられる低トルクナットに関する。
従来より、機械装置の部品や建築物の鉄骨などを連結するボルトにはナットが締付られ、これにより各部品間または部材間の連結を実現していた。しかしながら、これら各部に振動や衝撃が加わると、ボルトとナットの締結力が次第に低下してしまうことが当業者の間で懸念されていた。
そこで、このような締結したナットの緩みを防止するように改良したナットとして、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。
このナットは、ネジ孔が貫通状に形成された下ナットと上ナットとからなり、下ナットには、ネジ孔の周りに軸方向外方に縮径するテーパー状の外周面を有する凸部が形成され、該凸部の外周面はネジ孔に対して微少量偏心されている。一方、上ナットには、下ナットの凸部が嵌合する凹部が形成され、該凹部の内周面はネジ孔と同心状とされている。このように凸部と凹部とが偏心されていることから、両ナットを締め付けた際に、ナットがそれぞれネジ孔軸心に対して径方向にずれ込み、ネジ軸に大きな径方向の応力が作用する。特許文献1のナットでは、この上ナットおよび下ナットによるくさび効果によって、締結したナットの緩みを防止するようになっている。
特開平9−280239号公報
しかしながら、上述した特許文献1のナットは、ボルトに締付けた際にナットが緩むのを効果的に防止することを主目的としたものであり、ボルトに大きな軸力を発生させて締結固定することを目的としていない。そのため、大きな軸力による締結固定が要求される原子力発電所の一次系バルブ、電力タービン、給水ポンプ、コンプレッサー、建造物の支柱、大型建機、タワークレーンなどの連結部には、特許文献1のようなダブルナットを適用することができない。
一方で、通常のボルトとナットによる締結手段では、トルクレンチを用いてこれらの締緩を行う場合に、締付対象物の接触座面(主に連結部のフランジ面)に発生する摩擦抵抗は、発生トルクの約50%にも達する。その結果、特にボルトが大径の場合には、この大きな摩擦抵抗によって、締付対象物は、接触座面の損傷を免れないという問題がある。さらに、回転するナットとボルトのネジ部との間で生じるネジ面摩擦抵抗は、潤滑状態が悪ければ最大40%ものトルクが消耗されてしまい、その結果、軸力として有効に作用するトルクが、全発生トルクの僅か10%程度になってしまうという課題があった。
このように、ボルトに軸力を発生させる方法の一つであるトルクレンチを用いた締緩作業では、締付トルクによりボルトおよびナットを回転させて、ボルトに軸力を発生させている。通常、ボルトの弾性領域内では、トルクと軸力とは正比例の関係にあり、トルクを増すにつれて発生する軸力も増大するが、その過程では必然的に摩擦抵抗が発生してしまう。この摩擦抵抗の一つは、先にも述べているように、ボルトとナットのネジ摺動部に生じるネジ面摩擦力であり、このネジ面摩擦力は、減摩浸透剤やモリブデンまたは銅粉末入りの潤滑剤を摺動部に塗布することによって低減することができる。しかしながら、ナット面と締付対象物の座面との間で生じる座面摩擦力は、従来のナットでは回避することができず、この座面摩擦力により軸力およびトルク効率が著しく低下してしまうことが懸念されていた。さらに、この座面摩擦力により、特に緩め時にネジ面間で摩擦熱が発生し、溶接現象が起きてナットが回らなくなってしまうという不具合も生じていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小さなトルクで容易に大きな軸力を発生させて締結することができ、かつ、信頼性が高く、確実な緩み止めが実現可能である低トルクナットを提供することにある。
本発明の上記目的は、締結対象物を連結するボルトのネジ溝に取り付けられる低トルクナットであって、内周面に前記ネジ溝に螺合するネジ孔が形成され、上面に締付工具と係合するための所定形状の係合部が形成されるとともに、外周面から内径方向に向けて複数の位置固定用ネジ穴が穿設されたナット部材と、前記ナット部材の下部に回転自在に取り付けられ、前記締付対象物と接触する底面に滑り止め面が形成されるとともに、外周面に等角度間隔で軸方向に沿って位置固定用のスプライン溝が形成された環状のソーサー部材と、前記ナット部材と前記ソーサー部材との軸方向における接触部に介在された複数の転動体と、前記スプライン溝に係合する係合溝、および前記ナット部材の前記位置固定用ネジ穴に螺合するネジが挿通されるネジ挿通孔を有する係止部材とを備え、前記係止部材が、前記ナット部材が締結された後に、前記係合溝を前記スプライン溝に係合させた状態で、前記ネジによって前記ナット部材の前記位置固定用ネジ穴に固定されることを特徴とする低トルクナットにより、達成される。
また、本発明の上記目的は、前記位置固定用ネジ穴が、前記ナット部材の外周面に沿って等角度間隔で少なくとも4箇所に穿設されていることにより、効果的に達成される。
一方で、本発明の上記目的は、締結対象物を連結するボルトのネジ溝に取り付けられる低トルクナットであって、内周面に前記ネジ溝に螺合するネジ孔が形成され、上面に締付工具と係合するための所定形状の係合部が形成され、外周面に前記ネジ溝とは逆方向の雄ネジ溝が形成されたナット部材と、前記ナット部材の下部に回転自在に取り付けられ、前記締付対象物と接触する底面に滑り止め面が形成されるとともに、外周面に等角度間隔で軸方向に沿って位置固定用のスプライン溝が形成された環状のソーサー部材と、前記ナット部材と前記ソーサー部材との軸方向における接触部に介在された複数の転動体と、内周面に前記雄ネジ溝に螺合する雌ネジ溝が形成された環状のナット側スリーブ部材と、内周面に前記スプライン溝に係合する係合溝が形成され、前記ソーサー部材と同一の高さおよび前記ナット側スリーブ部材と同一の外径を有する環状のソーサー側スリーブ部材とを備え、前記ナット部材が締結された後に、前記ソーサー側スリーブ部材が前記係合溝を前記スプライン溝に係合させた状態で前記ソーサー部材に装着され、かつ、前記ナット部材側スリーブ部材の前記雌ネジ溝が前記雄ネジ溝に螺合され、前記ナット部材側スリーブ部材の底面が前記ソーサー側スリーブ部材の上面に着座するまで締付けられることを特徴とする低トルクナットにより、達成される。
また、本発明の上記目的は、前記ナット部材の前記雄ネジ溝と前記ナット側スリーブ部材の前記雌ネジ溝とのネジ結合が、前記ボルトの前記ネジ溝と前記ネット部材の前記ネジ孔とのネジ結合とは逆方向になっていることにより、効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記ナット部材が、外表面から径方向に内周面の前記ネジ孔まで穿設された潤滑剤注入孔を備えていることにより、効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記ナット部材が、外表面から径方向に内周面の前記ネジ孔まで穿設された複数の潤滑剤注入孔を備え、かつ、前記複数の潤滑剤注入孔が、それぞれ前記内周面に対して互いに異なる角度に設定されていることにより、効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記転動体が、前記ソーサ部材の上面に周方向に沿って形成された凹溝内に配されていることにより、効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記転動体が、円錐台形状の複数のローラと、該複数のローラの各間隙に配された球状の複数の鋼球とからなることにより、効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記転動体が、円錐台形状の複数のローラであることにより、効果的に達成される。
さらに、本発明の上記目的は、前記転動体が、球状の複数の鋼球であることにより、効果的に達成される。
本発明に係る低トルクナットによれば、締付工具を介して回転トルクを付与されるナット部材が締付対象物に直接接触せずに、このナット部材に転動体を介して回転自在に取り付けられたソーサー部材が締付対象物の座面に接触するようになっている。これにより、締緩に必要なトルクを従来のものに比べて大幅に低減することができるので、小さなトルクで容易に大きな軸力を発生させて締結することが可能であり、かつ、締緩作業の迅速化および省力化を図ることができるので、安全面でも大きな改善を図ることができる。具体的に、本出願人が行った試算によれば、本発明に係る低トルクナットは、締付時に従来のトルク管理法に対して5倍以上の有効トルク値を得ることができる。したがって、本発明に係る低トルクナットは、ボルトに大きい軸力を発生させることができるので、高強度を有し、大きな軸力による高い締結力が要求される原子力発電所の一次系バルブ、電力タービン、給水ポンプ、コンプレッサーなどの結合部、あるいは移動・運搬の際に分割して現地で組み立てることが要求される大型建機、タワークレーン、建造物の支柱などの連結部に適用する場合に有用である。
また、本発明に係る低トルクナットでは、緩め時においても、ナット部材が締付対象物の座面と接触することなく回転できる構造になっているので、締付対象物の座面を損傷することなく迅速に作業を行うことができる。
さらに、本発明に係る低トルクナットによれば、締結後に回転しないように、係止部材をソーサー部材の外周面上に形成されたスプライン溝に係合させた状態でナット部材にネジ固定するようになっている。これにより、振動などに起因するナットの戻り回転(緩み回転)を防止することができるので、信頼性の向上を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る低トルクナットがボルトに締結された状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る低トルクナットを示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る低トルクナットを示す上面図である。 本発明の第1実施形態に係る低トルクナットを示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る低トルクナットを示す底面図である。 本発明の第1実施形態に係る係止部材を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係るナット部材の要部を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例に係る低トルクナットの要部を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例に係る低トルクナットの要部を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る低トルクナットを示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る低トルクナットを示す上面図である。 本発明の第2実施形態に係る低トルクナットを示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る低トルクナットを示す底面図である。 本発明の第2実施形態に係るナット側スリーブ部材を示す上面図である。 本発明の第2実施形態に係るソーサー側スリーブ部材を示す上面図である。
以下、本発明に係る低トルクナットの第1実施形態について、図面を参照にしながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る低トルクナットがボルトに締結された状態を示す側面図である。同図に示すように、本第1実施形態に係る低トルクナット1は、エンジン、モータ、建機のアーム部、パイプ、建造物の支柱などにおける各種結合部の連結固定手段として用いられるボルト2のネジ溝2aに取り付けられるものである。ボルト2は、締付対象物3,4の各フランジ部3a,4aにそれぞれ穿設されたボルト挿通孔5に挿通され、該ボルト挿通孔5を介してフランジ部3a,4aを貫通したネジ部2aに低トルクナット1が螺合されて締結されることにより、2つの締付対象物3,4を連結固定するようになっている。
図2は、本発明の第1実施形態に係る低トルクナットを示す正面図であり、図3は、その上面図である。また、図4(a)は、図3中のX−X線に沿った断面矢視図であり、図4(b)は、図4(a)中のVI−VI線に沿った断面矢視図である。さらに、図5は、本発明の第1実施形態に係る低トルクナットを示す底面図である。
図2ないし図4に示すように、低トルクナット1は、上面に締付工具(トルクレンチ等)と係合するための正六角形の係合部11aが形成された中空のナット部11と、該ナット部材の下方円筒部11bを囲繞するように回転自在に取り付けられた環状のソーサー部材12とを備え、該ソーサー部材12の上面とこれに対向するナット部材11のフランジ部11cとの間には複数の転動体13a,13bが周方向に沿って介在され、かつ、ナット部材11とソーサー部材12とは、複数の係止部材14によって周方向に回転しないように固定されている。このナット部材11、ソーサー部材12、各転動体13a,13bおよび係止部材14は、いずれも高強度ボルト2の締結に十分に対応できる強度を有した金属材料で構成されている。
ナット部材11は、ボルト2のネジ溝(ネジ部)2aに螺合するネジ孔11dが内周面に形成され、外周面には、所定の角度間隔毎(本第1実施形態では90°間隔毎)に内径に向けて位置固定用ネジ穴11eが穿設されている。この位置固定用ネジ穴11eの付近には、軸方向に沿って係止部材14の形状に対応するキー溝11fが形成されている。また、このナット部材11の下方円筒部11bの外周面には周方向に沿って溝11gが形成されており、該溝11gにソーサー部材12内に嵌挿されたボールプランジャ15が差し込まれることによって、ソーサー部材12が下方円筒部11bの周囲に回転自在に連結されている。
ソーサー部材12は、上面に周方向に沿って上方開口で断面コ字状に形成された凹溝12aを有し、該凹溝12a内に上述した複数の転動体13a,13bが介在されている。一方、低トルクナット1が締付対象物4のフランジ部4aと接触する部分であるソーサー部材12の底面12bは、トルク発生時にフランジ部4aの接触面上を回転移動しないように、クラッチ板の表面などに適用されるローレット加工によって形成された摩擦抵抗の大きい滑り止め面になっている。また、ソーサー部材12の外周面には、等角度間隔で軸方向に沿って位置固定用のスプライン溝12cが形成されている。このスプライン溝12cは、後述する係止部材14との結合の角度位相を細かく調節できるセレーションになっている。
ソーサー部材12の凹溝12a内の転動体は、底面が外径方向を向くように周方向に沿って配された円錐台形状の複数のローラ13aと、該複数のローラ13aの各間隙に配された球状の複数の鋼球13bとから構成され、鋼球13bの高さ方向の寸法は、ローラ13aの高さ方向の寸法よりも小さくなっている。したがって、トルク発生時にナット部材11とソーサ部材12の両部材に接触している転動体はローラ13aのみであり、鋼球13bは、滑らかな回転を実現するための緩衝材として機能する。また、この転動体13a,13bと対向するナット部材11のフランジ部11cの表面は、ローラ13aとの接触に対応させて傘型に形成されている。
図6は、本発明の第1実施形態に係る係止部材を示す正面図である。同図に示しように、係止部材14は、上部にナット部材11の位置固定用ネジ穴14に螺合するワッシャー付きのネジ14cが挿通されるネジ挿通孔14aが穿設されるとともに、下部にソーサー部材12のスプライン溝12c対応する係合溝14bが形成されている。この係止部材14は、ボルト2に対してナット部材11が締結された後に、係合溝14bをソーサー部材12のスプライン溝12cに係合させた状態でネジ挿通孔14aにネジ14cを挿通され、該ネジ14cが位置固定用ネジ穴11eに締結されることによってナット部材11に固定される。これにより、係止部材14が回り止めとして機能し、ボルト2に締結されたナット部材11およびソーサー部材12がボルト2に対して回転しなくなる。
また、図3に示すように、ナット部材11は、外表面から径方向に内周面のネジ孔11dまで穿設された複数の潤滑剤注入孔16a,16b,16cを備えている。図7(a),(b),(c)は、それぞれ潤滑剤注入孔16a,16b,16cに沿ったナット部材の要部を示す断面図である。この3つの潤滑剤注入孔16a,16b,16cは、それぞれ内周面(ネジ孔)11dに対して互いに異なる角度に設定されている。具体的には、潤滑剤注入孔16aは、内周面11dに対して垂直に設定され、潤滑剤注入孔16bは、内周面11dに対して垂直より上方に15°傾けて設定され、かつ、潤滑剤注入孔16cは、内周面11dに対して垂直より上方に30°傾けて設定されている。この潤滑剤注入孔16a,16b,16cは、ボルト2に締め付けた経年後の低トルクナット1の緩め作業時において、ボルト2のネジ溝2aとナット部材11のネジ孔11dとの接触面における摩擦が大きくなっている場合に、この摩擦を低減させるための潤滑剤(浸透液等)をネジ接触部に浸透させるための経路である。このような場合、従来は、ナットの頭部に浸透剤を吹きかけて、ネジ接触部における潤滑効果を図っていたが、本第1実施形態では、潤滑剤をネジ接触部に潤滑剤注入孔16a,16b,16cを介して確実に浸透させることができるので、従来よりも大幅にネジ接触部における潤滑効果の向上を図ることができる。また、本第1実施形態では、複数の潤滑剤注入孔16a,16b,16cが内周面(ネジ孔)11dに対して互いに異なる角度に設定されているので、潤滑剤をネジ接触部の軸方向において広範囲に行き渡らせることができる。
本第1実施形態に係る低トルクナット1の締付時には、まず、ボルト2のネジ溝2aにナット部材11のネジ孔11dを螺合させ、その低トルクナット1が着座するまで、すなわちソーサー部材12の底面12bが締付対象物4のフランジ部4aの表面に接触するまで手動で回し込む。次に、手動あるいは油圧トルクレンチ等を使用して所定のトルク、軸力、角度に至るまでナット部材11を締め付ける。この締め付けの終了後、戻り回転を防止するために、係止部材14を位置固定用ネジ穴11eおよびキー溝11fの少なくとも1箇所以上にネジ14cを介して固定する。
一方、本第1実施形態に係る低トルクナット1の緩め時には、まず、係止部材14を固定しているネジ14cを緩めて戻り止めを解放する。続いて、手動あるいは油圧トルクレンチ等を使用してナット部材11を緩める。この際、経年によりネジ溝2aとネジ孔11dとの接触面の摩擦が大きくなっている場合には、潤滑剤注入孔16a,16b,16cを介して潤滑剤を注入してからナット部材11を緩める。
以上のように、本第1実施形態に係る低トルクナット1では、締付工具を介して回転トルクを付与されるナット部材11が締付対象物4に直接接触せずに、このナット部材11に転動体13a,13bを介して回転自在に取り付けられたソーサー部材12がフランジ部4aの座面に接触するようになっている。これにより、締緩に必要なトルクを従来のものに比べて大幅に低減することができるので、締緩作業の迅速化および省力化を図ることができ、安全面でも大きな改善を図ることができる。一方、緩め時においても、ナット部材11がフランジ部4aの座面と接触することなく回転できる構造になっているので、フランジ部4aの座面を損傷することなく迅速に作業を行うことができる。
また、本第1実施形態に係る低トルクナット1では、ナット部材11をボルト2に締結した後にこれが回転しないように、係止部材14をソーサー部材12の外周面上に形成されたスプライン溝12cに係合させた状態でナット部材11にネジ固定するようになっている。これにより、振動などに起因するナットの戻り回転(緩み回転)を防止することができるので、信頼性の向上を図ることができる。
さらに、本第1実施形態に係る低トルクナット1では、係止部材14の固定部である位置固定用ネジ穴11eおよびキー溝11fが、ナット部材11の周方向に90°間隔で設けられているので、図1に示すような取付対象物4のフランジ部4aに固定する場合であっても、係止部材14を少なくとも2つはナット部材11に固定することができる。すなわち、取付対象物4によってネジ固定を妨げられることのない位置固定用ネジ穴11eおよびキー溝11fを少なくとも2箇所は確保することができるので、安定した緩み止めを実現することができる。
図8は、本発明の第1実施形態の第1変形例に係る低トルクナットの要部を示す断面図であり、具体的に、図8(a)は、図3中のX−X線に沿った断面矢視図であり、図8(b)は、図8(a)中のVIII−VIII線に沿った断面矢視図である。なお、同図において、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号(番号)を付して、その説明を省略する。
図8(a)に示すように、本第1実施形態の第1変形例に係る低トルクナット1Aでは、ナット部材11Aの下方円筒部11Abの外周面には周方向に沿って形成された溝11Agに対向するソーサー部材12Aの内周面に、この溝11Agと同様の溝12Adが形成され、この溝11Agと溝12Adによって画定される空間内にOリング17が介在されている。したがって、ナット部材11Aとソーサー部材12Aは、このOリング17を介して回転自在に連結されている。
また、図8(b)に示すように、本第1変形例に係る低トルクナット1Aでは、ナット部材11Aとソーサー部材12Aとの軸方向における接触部となる転動体は、全て球状の鋼球13bになっている。上述した第1実施形態では、転動体13a,13bと対向するナット部材11のフランジ部11cの表面がローラ13aとの接触に対応させて傘型に形成されていたが、本第1変形例では、転動体13bと対向するナット部材11Aのフランジ部11Acの表面は水平面になっており、この水平面におけるソーサー部材12Aの凹溝12Aaと対向する部分に、この凹溝12Aaと同様の凹溝11Ahが形成されている。転動体である鋼球13bは、ナット部材11Aの凹溝11Ahとソーサー部材12Aの凹溝12Aaとによって画定される環状の空間内に配されている。
このような構成からなる本第1実施形態の第1変形例に係る低トルクナット1Aによれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図9は、本発明の第1実施形態の第2変形例に係る低トルクナットの要部を示す断面図であり、具体的に、図9(a)は、図3中のX−X線に沿った断面矢視図であり、図9(b)は、図9(a)中のIX−IX線に沿った断面矢視図である。なお、同図において、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号(番号)を付して、その説明を省略する。
図9(a),(b)に示すように、本第1実施形態の第1変形例に係る低トルクナット1Bでは、ナット部材11Bとソーサー部材12Bとの軸方向における接触部となる転動体は、全て円錐台形状の複数のローラ13aになっている。ソーサー部材12Baの上面には、周方向に沿って90°角度間隔で形成された複数のポケット12Beが形成され、この複数のポケット12Beには、ローラ13aが4個ずつ収容されている。
このような構成からなる本第1実施形態の第2変形例に係る低トルクナット1Bによれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明に係る低トルクナットの第2実施形態について、図面を参照にしながら説明する。なお、本第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号(番号)を付して、その説明を省略する。
図10は、本発明の第2実施形態に係る低トルクナットを示す正面図であり、図11は、その上面図である。また、図12(a)は、図11中のX−X線に沿った断面矢視図であり、図12(b)は、図11(a)中のXII−XII線に沿った断面矢視図である。さらに、図13は、本発明の第2実施形態に係る低トルクナットを示す底面図である。
図10ないし図13に示すように、本第2実施形態に係る低トルクナット1Cでは、上述した第1実施形態の係止部材14の代わりに、ナット部材11Cの外周面に装着される環状のナット側スリーブ部材18、およびソーサー部材12Cの外周面に装着される環状のソーサー側スリーブ部材19が用いられている。ナット部材11Cとソーサー部材12Cの外径は同一に設定されている。また、ナット側スリーブ部材18およびソーサー側スリーブ部材19は、ナット部材11Cおよびソーサー部材12Cの外径と一致する内径を有し、互いの外径も同一に設定されている。さらに、ソーサー側スリーブ部材19は、ソーサー部材12Cと同一の高さに設定されている。このナット部材11Cおよびソーサー部材12Cは、いずれも大きな軸力を発生させる高強度ボルト2の締結に十分に対応できる強度を有した金属材料で構成されている。
図14は、本発明の第2実施形態に係るナット側スリーブ部材を示す上面図であり、図15は、本発明の第2実施形態に係るソーサー側スリーブ部材を示す上面図である。
ナット部材11Cのフランジ部11Caの外周面には、内周面のネジ孔11Cdとは逆方向の雄ネジ溝11Chが形成され、ナット側スリーブ部材18の内周面には、この雄ネジ溝11Chと螺合する雌ネジ溝18aが形成されている。すなわち、この雄ネジ溝11Chと雌ネジ溝18aによるネジ結合は、ボルト2のネジ溝2aとネジ孔11Cdによるネジ結合に対して、逆タップネジになっている。また、ナット側スリーブ部材18の外周面には、該ナット側スリーブ部材18を締緩する際に用いる工具を係合させるための係合部18bが等角度間隔(ここでは90°)毎に形成されている。一方、ソーサー側スリーブ部材19の内周面には、ソーサー部材12Cの外周面のスプライン溝12Ccに係合する係合溝19aが形成されている。
本第2実施形態に係る低トルクナット1Cの締付時には、まず、第1実施形態と同様、ボルト2のネジ溝2aにナット部材11のネジ孔11dを螺合させて、ソーサー部材12の底面12bが締付対象物4のフランジ部4aの表面に接触するまで手動で回し込み、手動あるいは油圧トルクレンチ等を使用して所定のトルク、軸力、角度に至るまでナット部材11Cを締め付ける。その後、ソーサー側スリーブ部材19の係合溝19aをソーサー部材12Cのスプライン溝12Ccに係合させて、ソーサー側スリーブ部材19をソーサー部材12Cに装着するとともに、ナット部材側スリーブ部材18の雌ネジ溝18aをナット部材11Cの雄ネジ溝11Chに螺合させ、ナット部材側スリーブ部材18の底面がソーサー側スリーブ部材19の上面に着座するまでナット部材側スリーブ部材18を締付ける。
一方、本第2実施形態に係る低トルクナット1Cの緩め時には、まず、ナット部材側スリーブ部材18を緩めてナット部材11Cから取り外し、その後、ソーサー側スリーブ部材19をソーサー部材12Cから取り外す。続いて、手動あるいは油圧トルクレンチ等を使用してナット部材11を緩める。この際、経年によりネジ溝2aとネジ孔11dとの接触面の摩擦が大きくなっている場合には、第1実施形態と同様、潤滑剤注入孔16a,16b,16cを介して潤滑剤を注入してからナット部材11Cを緩める。
このような構成からなる本第2実施形態に係る低トルクナット1Cによれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができるのはもとより、ナット部材側スリーブ部材18とソーサー側スリーブ部材19によって、転動体13a,13bおよびナット部材11Cとソーサー部材12Cの接触座面における経年変化などに起因する歪の発生を防止することができ、軸力の低下を回避することができる。しがたって、タービン、給水ポンプ、コンプレッサなどの連結部に適用される重荷重ボルトに対しても、十分に対応することができる。また、ナット側スリーブ部材18とナット部材11Cのネジ結合が、ナット部材11Cとボルト2のネジ結合とは逆方向になっているので、確実な緩み止めを実現することができる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1・・・低トルクナット
2・・・ボルト
2a・・・ネジ溝
3,4・・・締付対象物
3a,4a・・・フランジ部
11・・・ナット部材
11a・・・係合部
11d・・・ネジ孔
11e・・・位置固定用ネジ穴
11Ch・・・雄ネジ溝
12・・・ソーサー部材
12a・・・凹溝
12b・・・底面(滑り止め面)
12c・・・スプライン溝
13・・・転動体
13a・・・ローラ
13b・・・鋼球
14・・・係止部材
14a・・・ネジ挿通孔
14b・・・係合溝
14c・・・ネジ
16a,16b,16c・・・潤滑剤注入孔
18・・・ナット側スリーブ部材
18a・・・雌ネジ溝
19・・・ソーサー側スリーブ部材
19a・・・係合溝

Claims (10)

  1. 締結対象物を連結するボルトのネジ溝に取り付けられる低トルクナットであって、
    内周面に前記ネジ溝に螺合するネジ孔が形成され、上面に締付工具と係合するための所定形状の係合部が形成されるとともに、外周面から内径方向に向けて複数の位置固定用ネジ穴が穿設されたナット部材と、
    前記ナット部材の下部に回転自在に取り付けられ、前記締付対象物と接触する底面に滑り止め面が形成されるとともに、外周面に等角度間隔で軸方向に沿って位置固定用のスプライン溝が形成された環状のソーサー部材と、
    前記ナット部材と前記ソーサー部材との軸方向における接触部に介在された複数の転動体と、
    前記スプライン溝に係合する係合溝、および前記ナット部材の前記位置固定用ネジ穴に螺合するネジが挿通されるネジ挿通孔を有する係止部材とを備え、
    前記係止部材は、前記ナット部材が締結された後に、前記係合溝を前記スプライン溝に係合させた状態で、前記ネジによって前記ナット部材の前記位置固定用ネジ穴に固定されることを特徴とする低トルクナット。
  2. 前記位置固定用ネジ穴は、前記ナット部材の外周面に沿って等角度間隔で少なくとも4箇所に穿設されている請求項1に記載の低トルクナット。
  3. 締結対象物を連結するボルトのネジ溝に取り付けられる低トルクナットであって、
    内周面に前記ネジ溝に螺合するネジ孔が形成され、上面に締付工具と係合するための所定形状の係合部が形成され、外周面に前記ネジ溝とは逆方向の雄ネジ溝が形成されたナット部材と、
    前記ナット部材の下部に回転自在に取り付けられ、前記締付対象物と接触する底面に滑り止め面が形成されるとともに、外周面に等角度間隔で軸方向に沿って位置固定用のスプライン溝が形成された環状のソーサー部材と、
    前記ナット部材と前記ソーサー部材との軸方向における接触部に介在された複数の転動体と、
    内周面に前記雄ネジ溝に螺合する雌ネジ溝が形成された環状のナット側スリーブ部材と、
    内周面に前記スプライン溝に係合する係合溝が形成され、前記ソーサー部材と同一の高さおよび前記ナット側スリーブ部材と同一の外径を有する環状のソーサー側スリーブ部材とを備え、
    前記ナット部材が締結された後に、前記ソーサー側スリーブ部材が前記係合溝を前記スプライン溝に係合させた状態で前記ソーサー部材に装着され、かつ、前記ナット部材側スリーブ部材の前記雌ネジ溝が前記雄ネジ溝に螺合され、前記ナット部材側スリーブ部材の底面が前記ソーサー側スリーブ部材の上面に着座するまで締付けられることを特徴とする低トルクナット。
  4. 前記ナット部材の前記雄ネジ溝と前記ナット側スリーブ部材の前記雌ネジ溝とのネジ結合は、前記ボルトの前記ネジ溝と前記ネット部材の前記ネジ孔とのネジ結合とは逆方向になっている請求項3に記載の低トルクナット。
  5. 前記ナット部材は、外表面から径方向に内周面の前記ネジ孔まで穿設された潤滑剤注入孔を備えている請求項1ないし4のいずれかに記載の低トルクナット。
  6. 前記ナット部材は、外表面から径方向に内周面の前記ネジ孔まで穿設された複数の潤滑剤注入孔を備え、かつ、
    前記複数の潤滑剤注入孔は、それぞれ前記内周面に対して互いに異なる角度に設定されている請求項1ないし4のいずれかに記載の低トルクナット。
  7. 前記転動体は、前記ソーサ部材の上面に周方向に沿って形成された凹溝内に配されている請求項1ないし6のいずれかに記載の低トルクナット。
  8. 前記転動体は、円錐台形状の複数のローラと、該複数のローラの各間隙に配された球状の複数の鋼球とからなる請求項1ないし7のいずれかに記載の低トルクナット。
  9. 前記転動体は、円錐台形状の複数のローラである請求項1ないし7のいずれかに記載の低トルクナット。
  10. 前記転動体は、球状の複数の鋼球である請求項1ないし7のいずれかに記載の低トルクナット。
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