JP2012058581A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】投影により画像を表示する電子機器において、どの方向から照射してもほぼ正しい形状で画像を映し出すことができるようにする。
【解決手段】電子機器1は、光学部品を内蔵し、同軸方向にそれぞれ配向された3通りの波長の光を前記光学部品を用いて投影対象場所5に向けて2次元走査することによってカラー映像を表示する投影表示装置2と、投影対象場所5を撮像する撮像素子3と、撮像素子3によって撮像された映像に基づいて、投影表示装置2に内蔵された前記光学部品の位置および角度のうち少なくとも一方を調整する制御装置19とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器に関するものである。
従来、液晶などの直視方式による表示装置においては、ユーザが見る映像のサイズは、表示装置そのもののサイズを超えることはできなかった。このため、大画面で映像を見るためには、表示装置そのもののサイズを大きくする必要があった。大きなサイズの表示装置は、大画面を搭載することができるが、装置自体のサイズが大きいことによって使用形態が制約されるという欠点があった。
特開2002−6397号公報(特許文献1)には、投射光学系を通じてスクリーンに投影する方式の画像表示装置が開示されている。
特開2002−6397号公報
上記特許文献1に示された画像表示装置では、LEDを用いて赤外光の照射を行ない、別途設置された受光素子または撮像素子により受光して、スクリーン近傍への物体の侵入を感知することができる。物体の侵入が感知されたときには、照明光源を消灯させることとなっている。
一方、投影により画像を表示しようとした場合、画像にゆがみが生じる場合がある。
そこで、本発明は、投影により画像を表示する装置において、どの方向から照射してもほぼ正しい形状で画像を映し出すことができる電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく電子機器は、光学部品を内蔵し、同軸方向にそれぞれ配向された3通りの波長の光を上記光学部品を用いて投影対象場所に向けて2次元走査することによってカラー映像を表示する投影表示装置と、上記投影対象場所を撮像する撮像素子と、上記撮像素子によって撮像された映像に基づいて、上記投影表示装置に内蔵された上記光学部品の位置および角度のうち少なくとも一方を調整する制御装置とを備える。
本発明によれば、制御装置によって光学部品の調整が行なわれるので、投影対象場所の面の形状や電子機器の投射角度にかかわらず、投影対象場所にゆがみのほとんどない適性なカラー映像を映し出すことができる。したがって、本発明によれば、どの方向から照射してもほぼ正しい形状で画像を映し出すことができる電子機器を実現することができる。
本発明に基づく実施の形態1における電子機器の説明図である。 本発明に基づく実施の形態1における電子機器が備える投影表示装置の内部構造の概念図である。 本発明に基づく実施の形態1における電子機器によって投影対象場所にカラー映像を投影した初期状態の説明図である。 本発明に基づく実施の形態1における電子機器によって光学部品の調整が行なわれた後の状態の説明図である。 本発明に基づく実施の形態2における電子機器の説明図である。 本発明に基づく実施の形態2における電子機器が備える投影表示装置の内部構造の概念図である。 本発明に基づく実施の形態3における電子機器の説明図である。 本発明に基づく実施の形態3における電子機器が備える赤外光投影ユニットおよび投影されるパターンの説明図である。 本発明に基づく実施の形態2,3における電子機器においてタッチパネル機能をもたせる場合の指差し位置検出用パターンに関する説明図である。 本発明に基づく実施の形態2,3における電子機器においてタッチパネル機能をもたせる場合の使用状態の説明図である。 本発明に基づく実施の形態2における電子機器において出力部を設けた構成の模式図である。 本発明に基づく実施の形態3における電子機器において出力部を設けた構成の模式図である。 (a)は、本発明に基づく実施の形態4における電子機器に用いられるレーザディスプレイデバイスの例1の説明図であり、(b)は、赤/青1パッケージレーザ素子とコリメートレンズとの関係を示す説明図である。 本発明に基づく実施の形態4における電子機器に用いられるレーザディスプレイデバイスの例2の説明図である。 (a)は、本発明に基づく実施の形態4における電子機器に用いられるレーザディスプレイデバイスの例3の説明図であり、(b)は、赤/緑/青1パッケージレーザ素子とコリメートレンズとの関係を示す説明図である。 本発明に基づく実施の形態5における電子機器としての携帯端末の使用状態の説明図である。 本発明に基づく実施の形態6における電子機器としての机の使用状態の説明図である。 本発明に基づく実施の形態7における電子機器としての電子ブックの使用状態の説明図である。 本発明に基づく実施の形態8における電子機器としてのデジタルフォトフレームの斜視図である。 本発明に基づく実施の形態8における電子機器としてのデジタルフォトフレームの断面図である。 本発明に基づく実施の形態9における電子機器としてのパソコンの使用状態の説明図である。
(実施の形態1)
(構成)
図1、図2を参照して、本発明に基づく実施の形態1における電子機器について説明する。この電子機器の使用形態の一例を図1に示す。本実施の形態における電子機器1は、光学部品を内蔵し、同軸方向にそれぞれ配向された3通りの波長の光を前記光学部品を用いて投影対象場所5に向けて2次元走査することによってカラー映像4を表示する投影表示装置2と、投影対象場所5を撮像する撮像素子3と、撮像素子3によって撮像された映像に基づいて、投影表示装置2に内蔵された前記光学部品の位置および角度のうち少なくとも一方を調整する制御装置19とを備える。
図1では、説明の便宜のため、制御装置19を破線でブロック状に示しているが、これは、電子機器1の内部の何らかの位置に何らかの形状の制御装置19があることを概念的に示すものである。制御装置19の実際の形状、位置は、図1に破線で示されたとおりとは限らない。
本実施の形態における電子機器1は、プロジェクタモジュールとも呼ばれる装置である。投影表示装置2の内部構成を図2に示す。投影表示装置2は「レーザディスプレイデバイス」とも呼ばれる装置である。投影表示装置2は、3通りの波長の光の光源として青色レーザ素子11、緑色レーザ素子12および赤色レーザ素子13を備える。青色レーザ素子11の発振波長は430〜470nm、緑色レーザ素子12の発振波長は510〜550nm、赤色レーザ素子13の発振波長は620〜660nmである。投影表示装置2は、これら3つの光源から発せられたレーザ光14,15,16をそれぞれ平行光とするためのコリメートレンズ21,22,23を備える。コリメートレンズ21,22,23を透過してそれぞれ平行光として進行するレーザ光14,15,16はそれぞれの経路でハーフミラー17へと導かれる。ハーフミラー17は、レーザ光14,15,16を同軸に揃えるための部品である。図2ではわかりやすくするために3つの光線を並べて表示しているが、実際はこれら3つの光線をできるだけ同一軸上に揃えることが望ましい。以下の図においても同様である。ハーフミラー17を出射した光は、光学部品である2軸MEMSミラー18を通過して投影表示装置2の外へと出射する。2軸MEMSミラー18は同軸に揃えられたレーザ光14,15,16の進路をすばやく変化させることによって2次元走査を実現する。
この電子機器1は、制御装置19を備える。制御装置19は図1に示した撮像素子3によって撮像された映像に基づいて、投影表示装置2に内蔵された光学部品の位置および角度のうち少なくとも一方を調整するものである。制御装置19は、たとえば光学部品としての2軸MEMSミラー18の位置および角度のうち少なくとも一方を調整する。図2では、制御装置19は投影表示装置2とは別のものとして描いているが、投影表示装置2の一部として制御装置19が設けられていてもよい。撮像素子3はCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)デバイスを含む。
図1では投影対象場所5はスクリーンのように描かれているが平坦なスクリーンとは限らない。投影対象場所5は多少ゆがんだ面であってもよく、何らかの映像が映せるような場所であればよい。投影対象場所5は完全な平坦でなくてもよい。たとえば部屋の壁、天井、建物の外壁、家具の側面、机の上面、紙、カーテンなどが投影対象場所5となりうる。ユーザにとって前方の障害物はたいていの場合に投影対象場所5となりうる。
(作用・効果)
本実施の形態における電子機器1によって投影対象場所5にカラー映像4を投影した初期状態の様子を図3に示す。この例では、カラー映像4は一般的なパーソナル・コンピュータ(以下「パソコン」という。)の画面である。投影対象場所5の面の形状や電子機器1と投影対象場所5との相対的な位置関係、特に投射角度によって、カラー映像4はゆがんだものとなる。たとえばカラー映像4の中で本来長方形として表示されるべき図形が台形になったり平行四辺形になったり不等辺四角形になったりする。
本実施の形態における電子機器1では、投影対象場所5を撮像する撮像素子3と、撮像素子3によって撮像された映像に基づいて、投影表示装置2に内蔵された光学部品の位置および角度のうち少なくとも一方を調整する制御装置19とを備えるので、投影表示装置2に含まれる光学部品の調整が行なわれる。ここで調整が行なわれる光学部品は2軸MEMSミラー18である。
光学部品の調整が行なわれた結果、本実施の形態における電子機器1では、投影対象場所5の面の形状や電子機器1の投射角度にかかわらず、図4に示すように、投影対象場所5にゆがみのほとんどない適性なカラー映像4を映し出すことができる。よって、本実施の形態では、どの方向から照射してもほぼ正しい形状で画像を映し出すことができる電子機器を実現することができる。
投影表示装置2と撮像素子3との相対的位置関係は、投影表示装置2によって投影対象場所5に映し出されたカラー映像4が撮像素子3で検出できる関係であることが求められる。撮像素子3にはカラー映像4以外の背景も取り込まれるので、投影表示装置2によって表示されたカラー映像4とそれ以外とを区別することができるものであることが必要である。この区別のためには公知の画像処理技術を用いてよい。さらに、この区別をしやすくするためには、カラー映像4に周囲の背景との区別をするための枠パターンを含ませることが考えられる。
枠パターンを表示して常時補正処理を行なうことにより処理速度が遅くなってしまい問題となる場合は、映像の動きが止まった際にのみ補正処理を行なうようにしてもよい。また、ユーザが何らかのボタンを押したときに補正処理を行なうようにしてもよい。
2次元映像そのものを生成する装置としては、本実施の形態では2軸MEMSミラー18を用いたが、他の方式としては、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)ディスプレイを採用してもよい。あるいは、DMD(Digital Micromirror Device)技術を用いたもの、すなわち、画素の数だけ配置された超小型ミラーの集合体であってもよい。
ただし、フォーカスフリーを実現するための性能に着目すれば、MEMSミラーが特に適している。MEMSミラーを用いれば小型化にとっても有利である。MEMSミラーを用いれば、体積3cm3以下の小型の表示装置を実現することができる。
なお、ここでいう「フォーカスフリー」とは、照射面の距離によって走査スポットのサイズが変わることがなく、その結果、光学素子を通常用いる際に必要なフォーカス合わせをする必要がないということを意味する。フォーカスフリーであれば、斜めに照射しても映像の四隅ともに焦点ずれが生じない。
なお、本実施の形態で示したように、前記3通りの波長の光の光源はそれぞれレーザ素子であることが好ましい。レーザ素子を用いれば、フォーカスフリーの投影を容易に実現することができるからである。以下の実施の形態においても、各光源はそれぞれレーザ素子であることが好ましい。
(実施の形態2)
投影された画面を撮像素子3で撮像して画面としての範囲を特定するためには、上述した画像枠パターン、あるいは、その他の何らかのパターン(以下「画面範囲特定用パターン」という。)を映像とともに投影することが好ましい。そのようにすれば、撮像素子3による画面範囲の特定が格段に行ないやすくなる。
しかし、画面範囲特定用パターンが人間の目にも視認されうるものである場合には、視聴者にとって目障りな存在となるおそれがある。そこで、本発明に基づく実施の形態2としては、そのような問題を回避することができる構成について説明する。
(構成)
図5、図6を参照して、本発明に基づく実施の形態2における電子機器について説明する。この電子機器の使用形態の一例を図5に示す。
本実施の形態における電子機器1iは投影表示装置2iを備える。投影表示装置2iはレーザディスプレイデバイスである。投影表示装置2iの内部構成を図6に示す。電子機器1iにおいては、投影表示装置2iは、前記3通りの波長の光とは別に赤外光32をカラー映像4に重ねて投影する赤外光源31を備える。撮像素子3は投影対象場所5に投影された赤外光32による像を検知する機能を有する。制御装置19は、赤外光32による像に基づいて、投影表示装置2iに内蔵された前記光学部品の位置および角度の少なくとも一方を調整する。図5では制御装置19の表示を省略しているが、図1で示した例と同様に、電子機器1iの内部に制御装置19が配置されている。
赤外光源31はレーザ素子である。赤外光32は赤外レーザ光である。図5に示した例では、赤外光32による像は画面の外側を取り囲む枠パターン6となっている。枠パターン6は赤外光32で描かれたものであるので、人間の目には視認されない。図6に示すように、投影表示装置2iの内部で赤外光源31から発せられ、コリメートレンズ24を透過した赤外光32は、ハーフミラー17iによって他の3種類の可視光と同軸に揃えられ、2軸MEMSミラー18に入射する。2軸MEMSミラー18は、同軸に揃えられたレーザ光14,15,16および赤外光32の進路をすばやく変化させることによって2次元走査を実現するものである。
その他の構成は、実施の形態1で説明したものと基本的に同様である。
(作用・効果)
本実施の形態においても実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施の形態では、人間の目では視認できない赤外光によって投影された枠パターン6が画面範囲特定用パターンの役割を果たすので、画面範囲特定用パターンの存在がユーザにとって目障りとなるおそれはない。
赤外光による像としての枠パターン6は、投影表示装置2iから投影されるカラー映像4の画面枠と必ずしも一致する必要はない。図5に示すように、枠パターン6は、画面枠から離隔した状態で画面枠を取り囲んでいてよい。枠パターン6は、あくまで図形のうち直線であるべき部分が投影対象場所5において正しく直線として表示されているか否かなどをフィードバックするためのパターンであればよい。
(実施の形態3)
(構成)
図7、図8を参照して、本発明に基づく実施の形態3における電子機器について説明する。この電子機器の使用形態の一例を図7に示す。
本実施の形態における電子機器1jは実施の形態1で説明したような投影表示装置2を備える。本実施の形態における電子機器1jは、投影表示装置2とは別に、回折格子を有するホログラム素子を介して赤外光を前記カラー映像に重ねて投影する赤外光投影ユニット7を備える。撮像素子3は投影対象場所5に投影された前記赤外光による像を検知する機能を有する。制御装置19は、前記赤外光による像に基づいて、前記投影表示装置に内蔵された前記光学部品の位置および角度の少なくとも一方を調整する。
電子機器1jに設置された赤外光投影ユニット7および投影されるパターンを図8に示す。赤外光投影ユニット7は、赤外光源31jと、コリメートレンズ24と、ホログラム素子20とを備える。ホログラム素子20には回折格子が設けられている。赤外光源31jから発せられた赤外光32jは、コリメートレンズ24を透過し、さらにホログラム素子20を透過し、形状認識用パターン8として投影対象場所5に投影されている。形状認識用パターン8は、赤外光32jで投影されたものであるので、人間の目には視認されないが、撮像素子3は、形状認識用パターン8を検出することができる。図8に示した例では、形状認識用パターン8は、多数の点が縦横に方陣状に配列されたパターンとなっている。これらの多数の点は等間隔で配置されていてよい。図8に示した例では、多数の点は等間隔で配列された状態でホログラム素子20から出射しているが、実際に映し出される点の配列は、投影対象場所5の表面の凹凸の影響により不均一なものとなっている。
(作用・効果)
本実施の形態における電子機器1jでは、投影表示装置2からはユーザ向けの映像が投影され、赤外光投影ユニット7からは形状認識用パターン8が投影される。撮像素子3は、投影対象場所5に映し出されたユーザ向けの映像と形状認識用パターン8との両方を撮像する。
赤外光投影ユニット7から投影するパターンは、図8に示した形状認識用パターン8に限らず、図5に示した枠パターン6であってもよい。
撮像素子3により取り込まれた映像からは、赤外光によるパターンが抽出され、画面枠または投射面形状が画像処理により特定される。現状映し出されている画面形状が本来予定されている画面形状と異なっている場合には、適切な形状で映写されるよう、制御装置19は、投影表示装置2内の2軸MEMSミラー18の制御を行ない、適切形状での視聴性能を実現する。2軸MEMSミラー18は、投影表示装置2内でいわゆる絵作りの役割を担う光学部品であるので、これを制御することによって、投影対象場所5に映し出される映像を適正なものに修正することができる。
よって、本実施の形態では、どの方向から照射してもほぼ正しい形状で画像を映し出すことができる電子機器を実現することができる。
本実施の形態のように、電子機器1jの中に、投影表示装置2とは別のものとして赤外光投影ユニットを組み込んだ設計では装置の大きさが問題となる場合がある。そのような場合には、実施の形態2で説明したように、赤外光源31を内蔵する投影表示装置2iを用いればよい。
(タッチパネル機能)
実施の形態2,3の電子機器においては、赤外光を利用してタッチパネル機能をもたせることが出来る。そのような例について、図9、図10を参照して説明する。この電子機器1kは、たとえば、図9に示すように、格子状の指差し位置検出用パターン9を投影対象場所5に投影する。指差し位置検出用パターン9は赤外光で映し出されているので、ユーザの目には視認されない。たとえば投影対象場所5が机の上に置かれた白い紙35であるとき、カラー映像4が映し出される結果、ユーザにとっては図10のような状況となる。図10に示すようにユーザが映像内の特定の箇所を指差したとき、図9に示すように指差し位置検出用パターン9の中に指33が入り込むこととなる。指差し位置検出用パターン9は指33の位置で赤外光による格子状のパターンの形状が歪む。撮像素子3で指差し位置検出用パターン9を撮像し、解析することによって、指33が映像中のどの位置を指しているかを特定することができる。ユーザが指33の代わりに棒状またはペン状の器具で指すこととしても同様の検出は可能である。
このようにすることによって、画面枠の認識、投射面形状の認識ができるだけでなく、画面内のどこが指されているかを検出することが可能な電子機器となるので、画面内へのポイント動作による入力操作も可能なタッチパネル機能を付加することが可能となる。
(出力部を備える電子機器)
実施の形態2,3の電子機器においては、前記赤外光による像における光量および照射位置の変化に対応した信号を外部出力する出力部を備えることが好ましい。
実施の形態2における電子機器1iにおいて出力部を設けた例を図11に示す。この電子機器1iは、制御装置19の他に、赤外光32による像における光量および照射位置の変化に対応した信号を外部出力する出力部35を備える。
実施の形態3における電子機器1jにおいて出力部を設けた例を図12に示す。この電子機器1jは、制御装置19の他に、赤外光32jによる像における光量および照射位置の変化に対応した信号を外部出力する出力部35を備える。
この構成を採用することにより、外部で信号を受け取って利用することができる。これによりたとえば、上述したタッチパネル機能における指33の位置を特定するための情報をプロジェクタモジュールの外部に出力することができる。
(実施の形態4)
(レーザディスプレイデバイスの小型化)
本発明に基づく電子機器では、投影表示装置としてレーザディスプレイデバイスと呼ばれる装置が用いられうる。レーザディスプレイデバイスにおいて小型化に有利な構成の例をいくつか示す。
レーザディスプレイデバイスにおいては、レーザ光の光軸合わせの負担を減らすために、含まれるレーザ素子の数を減らすことが重要である。レーザ素子の1つ分は1つの「パッケージ」として把握され得る。
レーザ素子の数を最も減らした形態としては、1つのレーザ素子から、必要な複数通りの波長のレーザ光をすべて出射することができることが好ましい。このように1つのレーザ素子だけでまかなえる状態にすることを1パッケージ化という。レーザディスプレイデバイスの内部構造は、1パッケージ化することが好ましい。しかし、実際には、材料の問題、または、発光性能の問題により、1パッケージ化することができない場合が多い。
これまで実現されているレーザディスプレイデバイスは全て、それぞれの波長の素子が個別にパッケージ化されたデバイスを用いている。すなわちたとえば3通りの波長のレーザ光を出射するためには3つのレーザ素子すなわち3つのパッケージが用いられている。
(例1)
まず、レーザディスプレイデバイスが2つのパッケージを含む例を示す。
図13(a)に示す例1では、レーザディスプレイデバイス41は、510〜540nmのレーザ光を出射する緑色レーザ素子52と、赤/青1パッケージレーザ素子53とを備える。赤/青1パッケージレーザ素子53においては、図13(b)に示すように、赤色半導体レーザチップ71と青色半導体レーザチップ73とが1つのパッケージの中に並べられて実装されている。この組合せにより、レーザの光軸系は3本から2本に減らすことができ、レーザディスプレイデバイス41全体のサイズを小型化する上で大いに有利となる。また、効率の面から考慮しても優れている。
現在、技術的に緑色レーザの小型化が困難であるため、図13(a)に示した例では、緑色レーザ素子52は独立した大きなパッケージとして描かれている。
緑色レーザ素子52としてはSHG(Second Harmonic Generation)を用いるレーザ素子を用いることができる。SHGを用いたレーザ素子は、赤外レーザを光源として波長を1/2に変換したものである。このように構成される緑色レーザ素子52は、通常のレーザパッケージよりは容積が大きくなる。しかし、赤外レーザ自体の動作電圧が低いことから、現在の技術による緑色半導体レーザチップを用いた場合よりも消費電力が低くなる。
図13(a)に示した例では、緑色レーザ素子52と、赤/青1パッケージレーザ素子53との各出射部の近傍にはコリメートレンズ61,62がそれぞれ配置されている。コリメートレンズ61,62をそれぞれ透過したレーザ光はハーフミラー47によって同軸化され、2軸MEMSミラー18によって2次元走査に用いられる。2軸MEMSミラー18は1軸MEMSミラーを2つ組み合わせたものであってもよい。このことは他の実施の形態においても同様である。
図13(a)に示した例では、レーザディスプレイデバイス41のサイズは、長さ40mm、幅15mm、厚み5mmとすることができるので、15mm×40mm×5mm=3cm3の体積で構成することができる。
(例2)
一般的に、赤色半導体レーザチップは温度特性の悪い材料系であるのに対して、緑色と青色との半導体レーザチップの材料系は一致しているので、緑色と青色とのレーザを1パッケージで構成することが考えられる。図14に示す例2では、レーザディスプレイデバイス42は、赤色レーザ素子54と、緑/青1パッケージレーザ素子55とを備える。図14に示した構成では、赤色レーザ素子54が独立しているので、赤色レーザ素子54は個別に放熱対策を行なうことができる。また、一般的に発熱量の多い緑色および青色の半導体レーザチップからの熱の影響を低減することができる。また、緑色と青色との半導体レーザチップの材料系は等しいため、1パッケージ化が容易である。緑色、青色ともにレーザチップはGaN系材料を用いている。GaN基板上に両方の発光部を形成することで、個別のレーザチップをそれぞれ別個にパッケージ化する場合に比べ、緑色と青色との発光点を近づけることができ、光軸のずれを抑制することができる。
図14に示した例では、赤色レーザ素子54と、緑/青1パッケージレーザ素子55との各出射部の近傍にはコリメートレンズ63,64がそれぞれ配置されている。コリメートレンズ63,64をそれぞれ透過したレーザ光はハーフミラー47によって同軸化され、2軸MEMSミラー18によって2次元走査に用いられる。
図14に示した例では、レーザディスプレイデバイス42のサイズは、長さ25mm、幅15mm、厚み5mmとすることができるので、15mm×25mm×5mm=1.9cm3の体積で構成することができる。
一般に、赤色レーザにはGaAs基板にエピタキシャル成長させた半導体レーザチップが用いられ、青色および緑色レーザにはGaN基板にエピタキシャル成長させた半導体レーザチップが用いられる。赤色半導体レーザチップは温度特性で他の2つに劣るので、放熱を効率良く行なえるようにするために、図14に示したように、赤色半導体レーザチップのみ別パッケージで構成し、緑色および青色の半導体レーザチップを1パッケージ化することが適切である。
(例3)
図15(a)に示す例3では、レーザディスプレイデバイス43は、赤色、緑色、青色の3通りの波長のレーザを1パッケージで構成した赤/緑/青1パッケージレーザ素子56を備える。赤/緑/青1パッケージレーザ素子56においては、図15(b)に示すように、赤色半導体レーザチップ71と緑色半導体レーザチップ72と青色半導体レーザチップ73とが1つのパッケージの中に並べられて実装されている。
赤/緑/青1パッケージレーザ素子56からは3通りのレーザ光が出射しうる。赤/緑/青1パッケージレーザ素子56の出射部の近傍にはコリメートレンズ65が配置されている。赤/緑/青1パッケージレーザ素子56から出射する3通りのレーザ光はいずれも共通のコリメートレンズ65を透過し、2軸MEMSミラー18によって2次元走査に用いられる。
図15(a)に示した例では、レーザディスプレイデバイス43のサイズは、長さ20mm、幅10mm、厚み5mmとすることができるので、10mm×20mm×5mm=1cm3の体積で構成することができる。
例3は、例2よりもさらに光軸が占める体積を低減した構成である。1つの光軸系で3通りの波長の光を同一の光学部品に向けて入射させることとなっている。例3の構成は、生産の都合からしても、サイズに関しても大きく優れている。
例3の構成では、3通りの波長の光を1つのコリメートレンズ56でコリメートする構成となっている。実施の形態1の図2のように光源が別々であって各光源に個別のコリメートレンズが設けられている場合はビームスプリッタにより光線を1つに重ねることができるが、1つのパッケージの中に複数の半導体レーザチップを並べて配置し、共通のコリメートレンズを通過させる場合には、レーザ光の種類によってコリメートレンズ上の入射位置にずれが発生せざるを得ない。したがって、3波長間の波長差およびコリメートレンズ上の入射位置のずれによる影響で光線が十分精度良く重ならないおそれがある。このずれを最小化するためには、図15(b)に示すように赤/緑/青1パッケージレーザ素子56から出射されるレーザ光の並ぶ順番は、緑色レーザ光を中心として、青色、緑色、赤色の順となることが好ましい。緑色の波長は510〜540nmであって、これは、620〜660nmという長波長の赤色と430〜470nmという短波長の青色との間の波長に相当するからである。
すなわち、本発明に基づく電子機器としては、前記3通りの波長の光の光源を1パッケージに納めた光源ユニットを備え、前記赤外光源は前記光源ユニットとは別に配置されており、前記光源ユニットにおいて、前記3通りの波長の光の光源は、青色光源、緑色光源、赤色光源の順に並んで配置されていることが好ましい。あるいは、本発明に基づく電子機器としては、前記3通りの波長の光の光源を1パッケージに納めた光源ユニットを備え、前記赤外光投影ユニットは前記光源ユニットとは別に配置されており、前記光源ユニットにおいて、前記3通りの波長の光の光源は、青色光源、緑色光源、赤色光源の順に並んで配置されていることが好ましい。
(実施の形態5)
(テレビ電話)
本発明に基づく電子機器であるレーザプロジェクタモジュールを用いたテレビ電話製品の概略を説明する。このテレビ電話製品は携帯端末として実現することができる。携帯端末は携帯電話であってもよい。レーザプロジェクタモジュールのみならずこのような携帯端末自体も、本発明に基づく電子機器の一種である。
図16に示すように、本実施の形態における電子機器としての携帯端末121は両端にそれぞれカメラモジュール122とレーザプロジェクタモジュール123とを備えている。レーザプロジェクタモジュール123は、本発明に基づく電子機器として構成されたものである。ユーザ124は、この携帯端末121を、投影面と本人との間に置くことで、投影面には映像125が映し出される。ただし、カメラモジュール122はユーザ124の方を向き、レーザプロジェクタモジュール123は投影面の方を向いている。投影面はスクリーンまたは白い壁であることが好ましいが、何らかの障害物であってもよい。
ユーザ124は、映像125の中に登場する話し相手126との間で擬似的な対面会話をすることができる。この携帯端末121から投影される映像のサイズは、レーザプロジェクタモジュール123と投影対象場所の面との間の距離を調整することにより所望の程度にまで大きくすることができる。したがって、ユーザ124は、携帯端末121を置く場所を適宜選択することによりほぼ実物大の相手との対面会話が可能となる。
また、携帯端末121からカメラモジュール122を引き出して携帯端末121の本体から離れた位置に設置することができるように構成することが好ましい。その場合、カメラモジュール122をユーザ124の目線の位置に配置することにより、ユーザ124と話し相手126との間で目線を合わせた対話をすることも擬似的に可能となる。本発明に基づく電子機器として構成されるレーザプロジェクタモジュール123は、非常に小型とすることができるので、携帯端末121自体を投影面とユーザ124本人の目線との間の途中に配置した場合も、ユーザ124は不自然に感じることはない。
この携帯端末121は、フロントプロジェクタとして活用することもできる。この携帯端末121は、本発明の効果により、どの方向から照射してもほぼ正しい形状で画像を映し出すことができるので、自由な場所に設置して、自由な方向から画像を写したい場所に映すことができる。
(実施の形態6)
(机)
本発明に基づく電子機器であるレーザプロジェクタモジュールを用いた製品の一例を図17に示す。この机131は本発明に基づく電子機器として構成されたレーザプロジェクタモジュール132を備えている。この机131自体も本発明に基づく電子機器の一種である。レーザプロジェクタモジュール132はアーム134によって適当な高さに支持されている。この机131はレーザプロジェクタモジュール132によって上面133に映像を投影することができる。
机の上面で映像を見ることができるようにするためには、従来の液晶表示装置などを机の上面に組み込むことも考えられるが、その場合、机の上面を大きく占有してしまうという欠点がある。
これに対して、本発明に基づく電子機器としてのレーザプロジェクタモジュールを用いれば非常に小さく実現することができ、モジュール自体は小型であるにもかかわらず表示される映像のサイズは十分大きくすることができるので、図17に示したように机に取り付けることは好ましい。
図17に示した例では、フロントプロジェクション方式であったが、リアプロジェクション方式であってもよい。その場合、机の天板の下方にレーザプロジェクタモジュールを配置することとすればよい。下方から投影することによって天板の上面に映像が表示され、ユーザは天板の上方からその映像を見ることができる。
リアプロジェクション方式とした場合、明るい環境でも映像を良好に表示することができるという点で優れている。リアプロジェクション方式の机を用いることによって、たとえばミーティング時に、ユーザが画面上の注目すべきポイントを指差しながらのプレゼンテーションも可能となる。
いずれにしても、このように想定される机は、映像の表示に関して既に説明した本発明の作用効果を奏することができるので、自由な場所に設置して、自由な方向から所望の場所にほぼ正しい形状で映像を映し出すことができる。
(実施の形態7)
(電子ブック)
本発明に基づく電子機器であるレーザプロジェクタモジュールを用いた製品の一例を図18に示す。電子ブック141自体も本発明に基づく電子機器の一種である。本発明に基づく電子機器としての電子ブック141は、窓142を備える。窓142は、投影表示装置からの光が出射するための窓であり、かつ、撮像装置に取り込まれる光が入射するための窓でもある。図18に示すように、既存の紙143をスクリーンとして利用することによって、紙143の上に映像144を投影表示することができる。電子ブック141は、本発明に基づく電子機器であるので、投影表示は紙143に対して垂直方向からする必要はなく、図18に示すように斜めから投影するような位置関係であっても、ほぼ正しい形状で映像を表示することができる。
従来の電子ブックは液晶表示や電子インクを用いた方式が主流であるが、長年にわたって本は紙によって構成されたものが一般的であったので、人間は読書をするに当たっては紙面上の文字を読むことに慣れており、液晶画面などでの読書に抵抗がある。
ここで示した電子ブック141では、紙面に映像を表示することができるので、ユーザにとっては、紙面の上に表れている文字を読んでいるに過ぎず、従来の紙の本の場合とさほど変わらない感覚で読み進めることができる。したがって、電子ブック141によれば、仮想的に本を読んでいる感覚を実現できる。
電子ブック141を使用する際には、メモ可能な紙143を用いて、映像を紙143に投射することが好ましい。そのような場合、映像を見ているユーザは、思いついたことがあれば、すぐにメモを取ることができるので好都合である。
電子ブック141は、パネル145と、クリップ146を含むものであってもよい。クリップ146を設けることとすれば、紙143をパネル145上に固定することができる。用途により、紙、板、樹脂シートなど、投影対象とするスクリーンの材料を自由に入れ替えることができる。
本発明に基づく電子機器としての電子ブック141に、上述のように赤外光を用いたタッチパネル機能を持たせた場合、紙143の上で自然にタッチパネル操作をすることができる。ページをめくる動作をタッチパネル機能によって実現することができる。ユーザが紙143にメモを書き込む際のペン先の動きをタッチパネル機能によって検出し、電子ブック141内に情報として記録することも可能となる。
(実施の形態8)
(デジタルフォトフレーム)
図19、図20に示すように、本発明に基づく電子機器としてのデジタルフォトフレーム151は、本体152と、フレーム153,154とを備える。本体152には回転可能な調整ツマミ155が設けられている。本体152のフレーム153,154に向かう側には窓156が設けられている。窓156は、投影表示装置からの光が出射するための窓であり、かつ、撮像装置に取り込まれる光が入射するための窓でもある。図20では、本体152の内部の様子が示されている。本体152の内部には、レーザプロジェクタモジュール157と、ミラー158とが配置されている。レーザプロジェクタモジュール157は本体152の内部の下部に配置されている。レーザプロジェクタモジュール157は投影表示装置と撮像素子とを含んでいる。ミラー158は調整ツマミ155に連動して、角度を調整することができるように配置されている。レーザプロジェクタモジュール157の投影表示装置から出射した光はミラー158で反射し、窓156を通じて本体152の外に出射する。こうして、フレーム153,154間に設置された紙などに映像が投影される。映像の光はミラー158を通じてレーザプロジェクタモジュール157の撮像素子に入射することによって撮像される。
フレーム153,154間に設置するスクリーン素材は、普通の紙であってもよいが、高級感のある和紙、板材、特殊フィルムなどであってもよい。ユーザがその都度適宜入れ替えることとしてもよい。また、フレーム153,154間に何も配置しないこととすれば、窓156から投影された映像はより遠い位置の何らかの壁に映し出される。そのようにすれば、フレーム153,154のサイズより大きく映像を表示することもできる。その場合、たとえば部屋の壁や天井に映像を映し出すことができる。
このデジタルフォトフレームにおいては、リアプロジェクション方式と、フロントプロジェクション方式とのいずれでの使用も可能とするために、レーザプロジェクタモジュール157に左右反転機能を持たせておき、左右反転させるか否かを選択するための切替えボタン(図示せず)を本体152に設けておいてもよい。左右反転は、映像データの反転またはMEMSミラーの駆動制御によって行なうことができる。
いずれにしても、このようなデジタルフォトフレームは、本発明に基づく電子機器を組み込んだものであるので、自由な場所に設置して、自由な方向から所望の場所にほぼ正しい形状で映像を映し出すことができる。
(実施の形態9)
(パソコン)
図21に示すように、本発明に基づく電子機器としてのパソコン161は、キーボード162と、レーザプロジェクタモジュール163とを備える。レーザプロジェクタモジュール163は投影表示装置と撮像素子とを含んでいる。レーザプロジェクタモジュール163は投影対象場所165に映像164を映し出す。投影対象場所165は、前方の壁、ホワイトボードなどであってよい。
従来のパソコンで主に表示手段として用いられているものは液晶表示装置であるが、液晶表示装置などの場合は、表示装置のサイズ以下の映像しか表示することができない。そのような表示装置では、映像をなるべく大きく表示するために、表示装置のサイズがパソコンの全体のサイズのうちかなり大きな部分を占めているのが現状である。特に、ノートパソコンの分野では機能を制限し、小型であることをメリットとしてアピールするモデルも数多く発売されている。そのような中で、液晶表示装置を採用し続ける場合、製品全体のサイズをある程度より小さくできないという制約が問題となる。
これに対して、本実施の形態におけるパソコン161は、図21に示したようにシンプルな構成となっている。このパソコン161のキーボード162の内部には、ハードディスクドライブ、メモリ、CPU(Central Processing Unit)が収納されている。
本実施の形態におけるパソコンによれば、自由な場所に設置して、自由な方向から画像を写したい場所に映すことができる。本実施の形態におけるパソコンで、上述のように赤外光を用いたタッチパネル機能を持たせてもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1,1i,1j,1k 電子機器、2,2i 投影表示装置、3 撮像素子、4 カラー映像、5,165 投影対象場所、6 枠パターン、7 赤外光投影ユニット、8 形状認識用パターン、9 指差し位置検出用パターン、10,33 指、11 青色レーザ素子、12,52 緑色レーザ素子、13,54 赤色レーザ素子、14,15,16 レーザ光、17,47 ハーフミラー、18 2軸MEMSミラー、19 制御装置、20 ホログラム素子、21,22,23,24,61,62,63,64,65 コリメートレンズ、31,31j 赤外光源、32,32j 赤外光、35 出力部、41,42,43 レーザディスプレイデバイス、53 赤/青1パッケージレーザ素子、55 緑/青1パッケージレーザ素子、56 赤/緑/青1パッケージレーザ素子、71 赤色半導体レーザチップ、72 緑色半導体レーザチップ、73 青色半導体レーザチップ、121 携帯端末、122 カメラモジュール、123,132,157,163 レーザプロジェクタモジュール、124 ユーザ、125,144,164 映像、126 話し相手、131 机、133 上面、134 アーム、141 電子ブック、142,156 窓、143 紙、145 パネル、146 クリップ、151 デジタルフォトフレーム、152 本体、153,154 フレーム、155 調整ツマミ、158 ミラー、161 パソコン、162 キーボード。

Claims (7)

  1. 光学部品を内蔵し、同軸方向にそれぞれ配向された3通りの波長の光を前記光学部品を用いて投影対象場所に向けて2次元走査することによってカラー映像を表示する投影表示装置と、
    前記投影対象場所を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子によって撮像された映像に基づいて、前記投影表示装置に内蔵された前記光学部品の位置および角度のうち少なくとも一方を調整する制御装置とを備える、電子機器。
  2. 前記投影表示装置は、前記3通りの波長の光とは別に赤外光を前記カラー映像に重ねて投影する赤外光源を備え、
    前記撮像素子は前記投影対象場所に投影された前記赤外光による像を検知する機能を有し、
    前記制御装置は、前記赤外光による像に基づいて、前記投影表示装置に内蔵された前記光学部品の位置および角度の少なくとも一方を調整する、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記投影表示装置とは別に、回折格子を有するホログラム素子を介して赤外光を前記カラー映像に重ねて投影する赤外光投影ユニットを備え、
    前記撮像素子は前記投影対象場所に投影された前記赤外光による像を検知する機能を有し、
    前記制御装置は、前記赤外光による像に基づいて、前記投影表示装置に内蔵された前記光学部品の位置および角度の少なくとも一方を調整する、請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記赤外光による像における光量および照射位置の変化に対応した信号を外部出力する出力部を備える、請求項2または3に記載の電子機器。
  5. 前記3通りの波長の光の光源はそれぞれレーザ素子である、請求項1から4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記3通りの波長の光の光源を1パッケージに納めた光源ユニットを備え、前記赤外光源は前記光源ユニットとは別に配置されており、前記光源ユニットにおいて、前記3通りの波長の光の光源は、青色光源、緑色光源、赤色光源の順に並んで配置されている、請求項2に記載の電子機器。
  7. 前記3通りの波長の光の光源を1パッケージに納めた光源ユニットを備え、前記赤外光投影ユニットは前記光源ユニットとは別に配置されており、前記光源ユニットにおいて、前記3通りの波長の光の光源は、青色光源、緑色光源、赤色光源の順に並んで配置されている、請求項3に記載の電子機器。
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