JP2012058569A - トナー容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境に対する負荷が小さいトナー容器を提供すること。
【解決手段】トナー容器は、樹脂により形成されてなり、当該樹脂が、放射性同位体14C濃度が10pMC以上のものであることを特徴とする。また、このトナー容器においては、放射性同位体14C濃度が10pMC以上の樹脂により形成されている表示を有することが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、バイオマス樹脂を含有する樹脂により形成されているトナー容器に関する。
近年、地球温暖化防止の観点から、成長過程において二酸化炭素を吸収する植物由来のものを原料とすることにより、廃棄時に焼却した場合においても大気中の二酸化炭素量の増減が殆どないというカーボンニュートラルの考え方に基づいて、植物由来の樹脂、いわゆるバイオマス樹脂が注目を集めている。
例えば特許文献1には、電子写真方式による画像形成装置に用いられるトナーの結着樹脂として、バイオマス樹脂を用いる技術が提案されている。
一般に、画像形成装置に用いられるトナー容器は、化石資源を原料とする樹脂により形成されており、このようなトナー容器は、トナー容器内のトナーの残存量が少なくなると、トナーが充填された新たなトナー容器と交換される。そして、使用済みのトナー容器は、通常、焼却などにより廃棄される。
従って、トナー容器においても、環境に対する負荷が小さいものが求められている。
特開2009−288739号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、環境に対する負荷が小さいトナー容器を提供することにある。
本発明のトナー容器は、樹脂により形成されてなり、
当該樹脂が、放射性同位体14C濃度が10pMC以上のものであることを特徴とする。
本発明のトナー容器においては、放射性同位体14C濃度が10pMC以上の樹脂により形成されている表示を有することが好ましい。
本発明のトナー容器によれば、当該トナー容器を形成する樹脂が、放射性同位体14C濃度が10pMC以上のものであることにより、化石資源を原料とする樹脂(以下、「化石資源由来樹脂」ともいう。)の使用量が低減されて、大気中の二酸化炭素量の増加が抑制されることから、環境に対する負荷を小さくすることができる。
本発明のトナー容器の一例を示す説明用概略図である。 本発明のトナー容器の他の例を示す説明用概略図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のトナー容器は、放射性同位体14C濃度が10pMC以上、より好ましくは25pMC以上110pMC以下である樹脂により形成されているものである。この放射性同位体14Cは、その半減期が5730年であることから、堆積層に埋没した古代生物中の有機物に由来する石油などの化石資源中には存在せず、一方、現代の植物に由来するバイオマス樹脂中には存在する。従って、放射性同位体14C濃度は、バイオマス度を示す指数となる。
本発明において、放射性同位体14C濃度は、加速器質量分析法(AMS法)により、ASTM「D6866/Method B」に準拠して測定されるものであり、単位としては「pMC(percent modern carbon)」が用いられるものである。
本発明のトナー容器を形成する樹脂において、放射性同位体14C濃度が10pMC以上であることにより、化石資源由来樹脂の使用量が低減されて、大気中の二酸化炭素量の増加が抑制されることから、環境に対する負荷が小さくすることができる。
放射性同位体14C濃度が10pMC未満である場合においては、バイオマス樹脂の使用量が少ない、すなわち化石資源由来樹脂の使用量が多いことから、環境に対する負荷を十分に小さくすることとならない。
なお、放射性同位体14C濃度は、110pMC程度が最大の値となる。すなわち、バイオマス樹脂のみによりトナー容器が形成されている場合においては、放射性同位体14C濃度は、110pMC程度となる。
本発明においては、トナー容器を構成する部品の少なくとも1つが、放射性同位体14C濃度が10pMC以上である樹脂により形成されているものであれば、本発明の効果が達成される。
本発明のトナー容器においては、放射性同位体14C濃度が10pMC以上の樹脂により形成されている表示を有することが好ましい。
表示方法としては、例えば、文字による表示、マークによる表示などが挙げられるが、放射性同位体14C濃度が10pMC以上の樹脂により形成されたものであることが認識されるものであれば特に限定されない。
本発明のトナー容器を形成する樹脂に用いられるバイオマス樹脂としては、例えば、ポリ乳酸、バイオポリエチレン、バイオポリプロピレン、ポリブチレンサクシネート、3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシヘキサン酸との共重合ポリエステルなどが挙げられる。
本発明のトナー容器においては、当該トナー容器を形成する樹脂として、上記のようなバイオマス樹脂を1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができ、さらに、化石資源由来樹脂と組み合わせて用いることもできる。
バイオマス樹脂の含有割合としては、放射性同位体14C濃度が10pMC以上となるような割合で含有されれば特に限定されない。
〔ポリ乳酸〕
本発明のトナー容器を形成する樹脂に用いられるポリ乳酸は、バイオマス資源から酵素などのバイオ変換プロセスを経て得られたモノマーを化学合成法によりポリマー化されたものである。
このバイオマス資源としては、例えば、とうもろこし、じゃがいも、大豆、米などのでんぷん質を用いることが一般的であるが、近年においては非可食原料から製造される方法も確立されつつある。
本発明のトナー容器を形成する樹脂にポリ乳酸が用いられる場合においては、その他の樹脂を併用することができる。併用する樹脂としては、例えば、ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などが挙げられる。
ポリカーボネート系樹脂としては、特に限定されないが、例えば、脂肪族ポリカーボネート、芳香族ポリカーボネートなどが挙げられる。また、ポリオレフィン系樹脂は、具体的には、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン・プロピレンゴム(EPM)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・アクリル酸エステル共重合体(EEA)などが挙げられる。特に、ポリ乳酸と併用される樹脂が芳香族ポリカーボネートであることが好ましい。
ポリ乳酸のメルトインデックス(以下、「MI」ともいう。)としては、1〜20(g/10min)であることが好ましく、より好ましくは1.5〜10(g/10min)である。
ポリ乳酸のMIが過小である場合においては、溶融粘度が高いものとなることから、トナー容器として成形しにくくなるおそれがある。一方、ポリ乳酸のMIが過大である場合においては、溶融粘度が低いものとなることから、トナー容器の肉厚が均一に成形されないおそれがある。
本発明において、ポリ乳酸のMIは、ASTM D−1238(190℃/2.16kg)に準拠してメルトインデクサーを用いて測定されるものである。
本発明のトナー容器を形成する樹脂としてポリ乳酸を用いる場合においては、必要に応じて、下記一般式(1)で表わされるグリセリン誘導体および下記一般式(2)で表わされるグリセリン誘導体の特性改良剤を添加することが好ましい。このような特性改良剤の添加により、トナー容器の保管時において、当該トナー容器内に収容されるトナーの帯電状態が良好に維持される。
〔一般式(1)において、R1 、R2 およびR3 は、各々独立に、アシル基を示す。R1 、R2 およびR3 は同一のものであっても異なるものであってもよい。〕
〔一般式(2)において、R4 は、炭素数1〜18の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基を示し、R6 およびR7 は、各々独立に、炭素数2〜18の直鎖状または分岐鎖状のアシル基を示す。R6 およびR7 は、同一のものであっても異なるものであってもよい。R5 は、炭素数2〜3のアルキレン基を示し、合計m+n個のR5 は、同一のものであっても異なるものであってもよい。mおよびnは、各々、オキシアルキレン基の平均付加モル数を示す数で、0≦m≦50、0≦n≦50であり、かつ、0≦m+n≦50を満たす数である。〕
この特性改良剤の含有割合としては、ポリ乳酸100質量部に対して、1〜50質量部であることが好ましく、より好ましくは2〜30質量部である。特性改良剤の含有割合が過多である場合には、柔軟性が高いものとなることから、トナー容器としての自己保形性が不足するおそれがある。一方、特性改良剤の含有割合が過少である場合には、柔軟性が不十分なものとなることから、トナー容器が耐衝撃性の不足するおそれがある。
この特性改良剤をポリ乳酸に添加させる方法としては、例えば、通常の混錬機を用いて、ポリ乳酸および必要に応じて用いられる他の樹脂と混錬する方法などが挙げられる。
〔バイオポリエチレンおよびバイオポリプロピレン〕
本発明のトナー容器を形成する樹脂に用いられるバイオポリエチレンおよびバイオポリプロピレンは、発酵法により得られた原料から得られるものである。
発酵法により得られた原料としては、例えばバイオエタノールが挙げられ、このバイオエタノールは、糖、でんぷんを多く含むとうもろこしやさとうきび、あるいは、セルロースなどの植物資源から、糖質を抽出し、酵母によるエタノール発酵により生成される。そして、バイオポリエチレンは、発酵法により得られたバイオエタノールを適正な触媒下で加熱させ、脱水反応により、エチレンと水とを生成し、得られたエチレンを重合させることにより得られる。また、バイオポリプロピレンについても、上記と同様にしてバイオエタノールを生成し、このバイオエタノールからプロピレンと水とを生成し、得られたプロピレンを重合させることにより得られる。
バイオポリエチレンのMIとしては、0.2〜1.0(g/10min)であることが好ましく、より好ましくは0.2〜0.6(g/10min)である。
バイオポリプロピレンのMIとしては、0.8〜3.0(g/10min)であることが好ましく、より好ましくは0.8〜2.5(g/10min)である。
バイオポリエチレンおよびバイオポリプロピレンのMIが過小である場合においては、流動性の低いものとなることから、成形機における押出性の悪いものとなるおそれがある。一方、バイオポリエチレンおよびバイオポリプロピレンのMIが過大である場合においては、流動性の高いものとなることから、トナー容器の肉厚が均一に成形されないおそれがある。
本発明において、バイオポリエチレンおよびバイオポリプロピレンのMIは、ASTM D−1238(バイオポリエチレン;190℃/2.16kg、バイオポリプロピレン;230℃/2.16kg)に準拠してメルトインデクサーを用いて測定されるものである。
バイオポリエチレンの密度としては、0.940〜0.980(g/cm3 )であることが好ましく、より好ましくは0.943〜0.968(g/cm3 )である。
バイオポリプロピレンの密度としては、0.890〜0.950(g/cm3 )であることが好ましく、より好ましくは0.890〜0.920(g/cm3 )である。
バイオポリエチレンおよびバイオポリプロピレンの密度が上記範囲であることにより、トナー容器に高い強度が得られる。
本発明において、バイオポリエチレンおよびバイオポリプロピレンの密度は、ASTM D−792に準拠して測定されるものである。
〔ポリブチレンサクシネート〕
ポリブチレンサクシネートは、コハク酸と1,4−ブタンジオールとの脱水重縮合により得られるものである。
ポリブチレンサクシネートのMIとしては、1〜30(g/10min)であることが好ましく、より好ましくは1〜20(g/10min)である。
ポリブチレンサクシネートのMIが過小である場合においては、溶融粘度が高いものとなることから、トナー容器として成形しにくくなるおそれがある。一方、ポリブチレンサクシネートのMIが過大である場合においては、溶融粘度が低いものとなることから、トナー容器の肉厚が均一に成形されないおそれがある。
本発明において、ポリブチレンサクシネートのMIは、ASTM D−1238(190℃/2.16kg)に準拠してメルトインデクサーを用いて測定されるものである。
〔3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシヘキサン酸との共重合ポリエステル〕
本発明のトナー容器を形成する樹脂に用いられる3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシヘキサン酸との共重合ポリエステル(以下、「PHBH」ともいう。)は、例えば特定の微生物を炭素源存在下で増殖させることにより、微生物体内に生分解性ポリエステルを蓄積させて得られるものである。炭素源としては、糖、天然油脂などを用いることができる。
PHBHにおける3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシヘキサン酸との組成比としては、3−ヒドロキシ酪酸が50〜98モル%、3−ヒドロキシヘキサン酸が50〜2モル%であることが好ましく、より好ましくは、3−ヒドロキシ酪酸が75〜95モル%、3−ヒドロキシヘキサン酸が25〜5モル%である。PHBHにおける3−ヒドロキシ酪酸の組成比が、50モル%未満である場合においては、PHBHの生産性が著しく低下するおそれがある。一方、3−ヒドロキシ酪酸の組成比が98モル%を超える場合においては、PHBHの機械的物性が低下するおそれがある。
本発明のトナー容器においては、例えば2種以上の樹脂による樹脂層からなる積層体により形成されていてもよい。このような積層体としては、例えばバイオマス樹脂による樹脂層と、ポリグリコール酸による樹脂層とからなる積層体などが挙げられる。積層体を構成する樹脂層のうち、少なくとも1層の樹脂層を構成する樹脂としてポリグリコール酸を用いることにより、トナー容器に高いガスバリア性が得られる。
ポリグリコール酸は、下記式(1)で表わされるグリコール酸繰り返し単位のみからなるグリコール酸単独重合体(グリコール酸の2分子間環状エステルであるグリコリドの開環重合物を含む)からなるもの、または、上記グリコール酸繰り返し単位を55質量%以上含むグリコール酸共重合体からなるものである。
式(1):−(−O−CH2 −C(O)−)−
上記グリコリドなどのグリコール酸モノマーと共に、グリコール酸共重合体を与えるコモノマーとしては、例えば、シュウ酸エチレン(1,4−ジオキサン−2,3−ジオン)、ラクチド類、ラクトン類(例えば、β−プロピオラクトン、β−ピバロラクトン、γ−ブチロラクトン、β−バレロラクトン、β−メチル−δバレロラクトン、ε−カプロラクトンなど)、カーボネート類(例えば、トリメチリンカーボネートなど)、エーテル類(例えば、1,3−ジオキサンなど)、エーテルエステル類(例えばギオキサノンなど)、アミド類(例えばεカプロラクタムなど)などの環状モノマー;乳酸、3−ヒドロキシプロパン酸、3−ヒドロキシブタン酸、6−ヒドロキシカプロン酸などのヒドロキシカルボン酸またはそのアルキルエステル;エチレングリコール、1,4−ブタンジオールなどの脂肪族ジオール類と、こはく酸、アジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸類またはそのアルキルエステル類との実質的に等モルの混合物などが挙げられる。
ポリグリコール酸において、上記グリコール酸繰り返し単位は55質量%以上であり、好ましくは70質量%以上、特に好ましくは90質量%以上である。グリコール酸繰り返し単位の割合が過小である場合においては、ガスバリア性を十分に有さないものとなるおそれがある。
ポリグリコール酸の溶融粘度としては、温度270℃およびせん断速度122sec-1の条件下において、100〜10,000Pa・secであることが好ましく、より好ましくは300〜8,000Pa・sec、特に好ましくは400〜5,000Pa・secである。
積層体を構成する樹脂層としてポリグリコール酸を用いる場合においては、ポリグリコール酸による樹脂層は最内層または最外層以外に用いることが好ましい。具体的には、積層体が3層構造である場合においては、ポリグリコール酸による樹脂層は中間層として用いることが好ましい。
本発明のトナー容器は、トナーを収容することのできるものであれば、形状は特に限定されないが、例えば、図1に示すようなトナーボトル形状のものや図2に示すようなトナーカートリッジ形状のものなどが挙げられる。
図1において、トナーボトル10は、トナーボトル本体11の外周面に螺旋状の溝12と、トナーボトル本体11の長手方向に沿った直線状の溝13とを有し、この直線状の溝13と、画像形成装置のトナー容器格納空間に設けられた突起部とを嵌合し、挿入することにより、画像形成装置内に装着される。トナーボトル本体11の一端には、画像形成装置にトナーを補給するトナー補給口としての排出部17が設けられており、トナー容器保管時にはキャップ14により封止され、トナー容器格納空間に装着される場合においてはキャップ14が取り外された状態とされる。
図2において、トナーカートリッジ20は、断面がU字形状のハウジング21を備え、ハウジング21の上面側には、蓋22が設けられており、この蓋22はビス23によりハウジング21に固定されている。ハウジング21の下面側には、画像形成装置にトナーを補給するトナー補給口としての排出部27が設けられている。ハウジング21の前面側には、トナーカートリッジ20にトナーを充填するための充填口(図示せず)が形成されている。この充填口は、トナーの充填時を除いては、キャップ29により封止されている。ハウジング21の背面側にはトナーカートリッジ内のトナーを撹拌するためのミキサ(図示せず)を回転させるミキサギア24の回転軸を挿入する挿入孔(図示せず)が設けられている。
本発明のトナー容器の製造方法は、特に限定されないが、例えば、ブロー成形法、インジェクション成形法、押し出し成形法などが挙げられる。特に、トナー容器が図1に示すトナーボトル形状のものである場合においては、ブロー成形法によって製造されることが好ましく、また、トナー容器が図2に示すトナーカートリッジ形状のものである場合においては、インジェクション成形法によって製造されることが好ましい。
ブロー成形法とは、可塑化した円筒状の樹脂を成形用金型に注入し、金型で挟み込んだ状態で円筒状の樹脂の中空部に空気を吹き込み、樹脂を膨らませて金型に密着させて、冷却して固化することにより成形する方法をいう。
また、インジェクション成形法とは、加熱溶融され流動化した樹脂を射出プランジャーまたはスクリューにより金型中に圧力によって注入し、冷却して固化することにより成形する方法をいう。
本発明のトナー容器によれば、当該トナー容器を形成する樹脂が、放射性同位体14C濃度が10pMC以上のものであることにより、化石資源由来樹脂の使用量が低減されて、大気中の二酸化炭素量の増加が抑制されることから、環境に対する負荷を小さくすることができる。
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<バイオマス樹脂の製造例1>
植物から発酵法により得られたバイオエタノールを原料として、バイオポリエチレン〔1〕を製造した。このバイオポリエチレン〔1〕は、MIが0.35(g/10min)、密度が0.957(g/cm3 )であった。
<バイオマス樹脂の製造例2>
植物から発酵法により得られたバイオプロパノールを原料として、バイオポリプロピレン〔1〕を製造した。このバイオポリプロピレン〔1〕は、MIが1.51(g/10min)、密度が0.907(g/cm3 )であった。
<化石資源由来樹脂の製造例1>
石油を原料とする化石資源由来ポリエチレン〔1〕を製造した。この化石資源由来ポリエチレン〔1〕は、MIが0.35(g/10min)、密度が0.951(g/cm3 )であった。
〔実施例1〕
バイオポリエチレン〔1〕の含有割合を100質量%として、ブロー成形法により図1に示すトナー容器本体(11)とキャップ(14)よりなるトナー容器〔1〕を作製した。
〔実施例2〜4〕
バイオマス樹脂および化石資源由来樹脂の含有割合を表1に従って変更したことの他は、実施例1と同様にしてトナー容器〔2〕〜〔4〕を作製した。
得られたトナー容器〔1〕〜〔4〕について、14C濃度を上述した方法により測定した。結果を表1に示す。
10 トナーボトル
11 トナーボトル本体
12 螺旋状の溝
13 直線状の溝
14 キャップ
17 排出部
20 トナーカートリッジ
21 ハウジング
22 蓋
23 ビス
24 ミキサギア
27 排出部
29 キャップ

Claims (2)

  1. 樹脂により形成されてなり、
    当該樹脂が、放射性同位体14C濃度が10pMC以上のものであることを特徴とするトナー容器。
  2. 放射性同位体14C濃度が10pMC以上の樹脂により形成されている表示を有することを特徴とする請求項1に記載のトナー容器。
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