JP2012055448A - リンクバネ装置のバネ圧調整機構及びそれを備えた運動補助用椅子 - Google Patents

リンクバネ装置のバネ圧調整機構及びそれを備えた運動補助用椅子 Download PDF

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Abstract

【課題】 リンクバネ装置の減衰を解消するためのバネ圧調整機構の押圧力を調整することが可能なリンクバネ装置のバネ圧調整機構及びそれを備えた運動補助用椅子を提供する。
【解決手段】 X字状に交差させたリンク部材201〜203を複数組み合わせてなるリンク機構20を有するリンクバネ装置20の減衰を解消するためのバネ圧調整機構50は、最下部に配置されたリンクユニット201を構成する一対のリンク部材の一方側のリンクプレート215bの下端部をベースプレート16に固定すると共に、他方側のリンクプレート125aの下端部を軌道上55を移動可能に配置し、前記一対の軌道55の間に一又は複数の弾性部材60を配置し、リンク機構20が押し縮められてその押圧力が減衰する位置に至ったときに当接部材ボルト59a、59b、59cが弾性部材60に当接するようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、リンクバネ装置のバネ圧調整機構及びそれを備えた運動補助用椅子に関し、さらに詳しくは、X字状に組み合わされたリンク部材を複数連結して構成したリンク機構を有するリンクバネ装置のバネ圧調整機構及びそれを備えた運動補助用椅子に関する。
わが国の高齢化は急速に進行しており、人口に対する高齢者の割合が大幅上昇している。高齢者の多くは足腰の衰えや関節痛に悩まされているため椅子に腰掛けて生活している者が多いが、椅子に腰掛けたり立ち上がったりする動作はやはり負担が大きい。そのため、椅子から立ち上がる際の負担を軽減し高齢者の負担を解消すべく、例えば、特開平8−670号公報(特許文献1)、特開平8−112314号公報(特許文献2)、特開2004−267410号公報(特許文献3)などによって種々の提案がなされている。
このような状況の中で本発明の発明者らは、リンク機構全体があたかも一つのバネのように働くリンクバネ装置を開発し特許出願すると共に(特開2007−107678号公報(特許文献4))、当該リンクバネ装置を利用することにより、椅子として利用することができ、しかも使用者が椅子に腰掛けたり立ち上がったりする動作を補助しながらそれを繰り返すことによって適度な運動を行うことが可能な運動補助具機能を備えた椅子を開発し提案を行った(特許第3795057号公報(特許文献5))。
本発明の発明者らが発明した上述のリンクバネ装置は、特許文献4、5において示しているように、荷重を加えていくとリンクは、次第に下方側へ下がって低くなるが、ある高さまで低くなると荷重を支えるべき力が弱まるという性質がある。すなわち、このリンクバネ装置は、ある程度の高さまでは強い荷重を支えながら次第に縮まっていくが、ある程度まで押し縮められると今度はこれまで加えられていた力よりも弱い力でリンク機構が押し縮められるようになる。
この点、通常の押しバネの場合は、負荷のかかっていない状態から次第に負荷を加えていくと初めは少ない負荷で押し縮めることができるが、押し縮められるに従ってその反発力は次第に大きくなる。しかしながら、このリンクバネ装置は、荷重に対してこれまでの押しバネとは全く逆の作用をするという性質がある。そのため、使用者が椅子に腰掛けて座部がある程度下がり、使用者の体重が椅子にかかったあたりでリンクバネ装置の力が弱まると座面が急に下がることになって実用上好ましくない。そのため、引用文献5に示す運動補助具機能を備えた椅子では、水平方向に押圧力調整用の引きバネを配設したバネ圧調整機構を台座に設け、この引きバネの引き圧力によってリンクバネ装置の減衰を調整できるように構成していた。
しかし、引用文献5のバネ圧調整機構は引きバネを用いていたためバネの長さが長くなり、その分台座の表面積を大きく取らなければならず置き場所が制約されるという問題があった。もちろん台座の表面積が広ければ椅子の安定性はよいがあまり場所を取るようでは使い勝手が悪い。
そこで、本発明の発明者らは、引用文献5に示す運動補助具機能を備えた椅子とは異なり、台座の表面積を大きく取ることなく、椅子全体をコンパクトにまとめることを可能とするために伸縮方向(高さ方向)に配置して構成されるリンクバネ装置の押圧力調整用のバネ圧調整機構を考案し、それを取り付けた屈伸運動補助機能を備えた椅子を提案した(実用新案登録第3138071号(特許文献6))。
特許文献6に示す屈伸運動補助機能を備えた椅子によればバネ圧調整機構をリンクバネ装置の伸縮方向、すなわち垂直方向、に伸縮するように弾性体を配置したので台座の表面積を広く取る必要がなく、リンクバネ装置の押圧力の減衰を解消しつつ椅子全体をコンパクトにすることが可能となったが、このバネ圧調整機構はリンクバネ装置とは別に外部に設ける構成のものであった。そのため、椅子全体が大型化すると共に、装置全体が複雑化し、部品点数も多くなってメンテナンスに手間がかかることが懸念された。
そのため、本発明者らはさらに検討を重ね、リンクバネ装置の押圧力の減衰を解消するためのバネ圧調整機構をさらに簡単な機構とし、且つ、リンクバネ装置を利用した椅子を簡単でコンパクトにすべく検討を行い、リンクバネ装置の減衰を解消するバネ圧調整機構をリンクバネ装置自体に組み込んだリンクバネ装置を開発した。具体的には、リンク機構が伸縮する際に、リンク機構の最下部に配置されたリンク部材のリンクプレートの下端部を、X字状に交差させたリンクプレートの交点から下端部までの長さを半径とする円弧状の曲面に沿って案内する案内部材を設け、それによってリンク機構が下方側へ圧縮された際に生じる減衰を抑制可能としたことを特徴とするものである(特許文献7)。
特開平8−670号公報 特開平8−112314号公報 特開2004−267410号公報 特開2007−107678号公報 特許第3795057号公報 実用新案登録第3138071号公報 特許第4509214号公報
しかしながら、特許文献7のバネ圧調整機構は、リンクバネ装置の押圧力の減衰を解消させることは可能となったが、バネ圧調整機構自体の押圧力を調整することは困難であった。
そこで、本発明は、リンクバネ装置の減衰を解消するためのバネ圧調整機構の押圧力を調整することが可能なリンクバネ装置のバネ圧調整機構及びそれを備えた運動補助用椅子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、2つのリンクプレートをX字状に交差させてなるリンク部材を互いに対向させるようにして配置し、互いに対向させた一対のリンク部材の交点同士を中心軸によってそれぞれ連結すると共にリンクプレートの端部近傍同士を連結軸でそれぞれ連結することよってリンクユニットを形成し、当該リンクユニットの上部側の連結軸とその上に配置された他のリンクユニットの下部側の連結軸とを共用するようにして複数連結することによって伸縮可能なリンク機構を形成し、そして、対向するようにして位置する連結軸同士を当該リンク機構を伸長させる方向に付勢する弾性部材を架設して構成されたリンクバネ装置の圧縮時における押圧力の減衰を解消するためのバネ圧調整機構において、バネ圧調整機構は、最下部に配置されたリンクユニットを構成する一対のリンク部材の一方側のリンクプレートの下端部をそれぞれベースプレートに固定すると共に、他方側のリンクプレートの下端部をそれぞれベースプレートに設けられた一対の軌道上を移動可能に配置し、一対の軌道の間に一又は複数の弾性部材を配置し、リンク機構が押し縮められてその押圧力が減衰する位置に至ったときに他方側のリンクプレートの下端部の移動と連動して移動する当接部材が弾性部材に当接して当該リンク機構の減衰を低減するように構成されたことを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリンクバネ装置のバネ圧調整機構において、当接部材は、一対の軌道上を移動可能に配置された他方側のリンクプレートの下端部の動きと連動して移動するように配置された調整プレートを備え、調整プレートには一又は複数設けられた弾性部材に対応するようにして一又は複数の調整ボルト取り付けられ、調整ボルトが対応する弾性部材と当接することにより当該リンク機構の減衰を低減するように構成されたことを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のリンクバネ装置のバネ圧調整機構において、調整ボルトは、弾性部材に当接する位置を変更可能とされていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載のリンクバネ装置のバネ圧調整機構において、当接部材が当接する側とは反対側の弾性部材の端部は余圧調整プレートに取り付けられており、余圧調整プレートはその位置を変更することにより弾性部材のバネ力を調整可能とされていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載のリンクバネ装置のバネ圧調整機構を備えた運動補助用椅子を提供する。
上記課題を解決するために請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の運動補助用椅子において、運動補助椅子は左右の両側に肘掛けが設けられ、肘掛けには、先端に使用者が握るハンドルを備えた支持バーが前後方向及び上下方向に伸縮可能に設けられていることを特徴とする。
本発明に係るリンクバネ装置のバネ圧調整機構によれば、リンク機構が押し縮められてその押圧力が減衰する位置に至ったときに他方側のリンクプレートの下端部の移動と連動して移動する当接部材が弾性部材に当接して当該リンク機構の減衰を低減するように構成したので、外部に余計な機構を配置することなくコンパクトな構成でリンクバネ装置の押圧力の減衰を解消させることができるという効果がある。
また、弾性部材を適宜の強さのものに変更することにより、または、弾性部材の端部を余圧調整プレートに取り付ける構成としたことにより、弾性部材のバネ圧の調整を可能としたので、リンクバネ装置の押圧力の減衰を適宜の力で調整することができるという効果がある。
さらに、本発明に係るリンクバネ装置のバネ圧調整機構を備えた運動補助用椅子によれば、使用者の体重等に応じて弾性部材のバネ圧を調整することによりリンクバネ装置の押圧力の減衰を的確に解消することができるという効果がある。
また、本発明に係るリンクバネ装置のバネ圧調整機構を備えた運動補助用椅子によれば、先端に使用者が握るハンドルを備えた支持バーを前後方向及び上下方向に伸縮可能に設けたので使用者が安全に屈伸運動を行うことができるという効果がある。
リンクバネ装置の一実施形態の構成を示す斜視図である。 リンクユニットの構成を示す斜視図である。 リンクバネ装置が縮んだ状態を示す斜視図である。 本発明に係るバネ圧調整機構を備えた運動補助用椅子の斜視図である。 図4に示すバネ圧調整機構の概略平面図である。 図5の一部側面図である。 本発明に係る運動補助用椅子の一実施形態の使用状態を示す側面図である。 支持バーの構造を示す側面断面図である。 座部が最上部に位置しているときの状態のバネ圧調整機構の概略平面図である。 メインスプリングとサブスプリングを利用する場合のバネ圧調整機構の概略平面図である。 メインスプリングと一つのサブスプリングを利用する場合のバネ圧調整機構の概略平面図である。 メインスプリングのみを利用する場合のバネ圧調整機構の概略平面図である。 サブスプリングのみを利用した場合のバネ圧調整機構の概略平面図である。
以下、本発明に係るリンクバネ装置のバネ圧調整機構及びそれを備えた運動補助用椅子の好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。初めに、リンクバネ装置の一実施形態の構成を説明し、その後に本発明に係るリンクバネ装置について説明し、その後、リンクバネ装置のバネ圧調整機構及びそれを備えた運動補助用椅子の好ましい一実施形態について説明する。図1はリンクバネ装置の一実施形態の構成を示す斜視図、図2はリンクユニットの構成を示す斜視図である。
[リンクバネ装置の構成]
図2に示すように、リンクバネ装置20は、概略として、3つのリンクユニット201〜203が上下方向に連結されて構成されている。これらのリンクユニット201〜203についてリンクユニット201を例にして説明すると、図1に示すように、2つの細長い板状のリンクプレート215a、215bをX字状に交差させて形成されたリンク部材211a、211bを一対としてそれぞれ対向させるように配置し、各リンク部材211a、211bのリンクプレート215a、215bの交点同士を中心軸217で回動可能に連結すると共に、向かい合うリンクプレート215a、215aの両端部近傍同士をそれぞれ連結軸219a、219aで連結し、向かい合うリンクプレート215b、215bの両端部近傍同士をそれぞれ連結軸219b、219bで連結することによってリンクユニット201が形成されている。リンクユニット202、203についてもリンクユニット201とほぼ同様の構成によって形成されている。尚、リンクユニット202、203についても同じ部材には同じ符号を付してその説明は省略する。
リンクプレート215a、215bは、例えば、鋼板を細長く薄板状にして形成した板状部材であり、その両端部近傍にはそれぞれ孔部219c、219fが穿設され、中央部には孔部217aが穿設されている。従って、リンクプレート215a、215bにはそれぞれ少なくとも3箇所に孔部が穿設されている。もちろん、リンクプレート215a、215bは、材質や形状はこれに限るものではなく剛性を有する適宜の材質により形成することができる。
リンクユニット203の下部側に配置された連結軸219b、219bは、図2に示すように、その下段側に配置されたリンクユニット202の上部側の連結軸219a、219aと共有となっており、他のリンクユニット202、203も同様に連結軸219a、219aと連結軸219b、219bはそれぞれ共用となっている。尚、図2においては共用された連結軸の符号をそれぞれ219aと219bとして示しているが219aと219bのどちらで示しても実質的には同じである。このように、リンクユニット201〜203を上下方向に複数連結することによって伸縮自在なリンク機構が形成されている。
そして、そのように形成されたリンク機構において、互いに対向するようにして平行に配置された連結軸219a、219aとの間及び連結軸219b、219bとの間にリンク機構を伸長させる方向(図2における矢印方向)に付勢する例えば引きバネからなる弾性部材220が架設されている。弾性部材220は、一対の連結軸219a、219a及び一対の連結軸219b、219bの間に1又は複数配置することができる。
リンクプレート215a、215bによって形成される一対のリンク部材211a、211bの両孔部217a、217a同士を連結する中心軸217は、丸棒状の部材によって構成されている。一方、リンクプレート215a、215bの各孔部219c、219f同士を連結する連結軸219a、219bも、同様に、丸棒状の部材によって構成されている。この中心軸217と連結軸219a、219bの長さと、リンクプレート215a、215bの長さを適宜調整することによって取り付け面積が比較的広い安定したリンクバネ装置20としたり、取り付け面積が狭いよりコンパクトなリンクバネ装置20としたりすることができる。尚、中心軸217及び連結軸219a、219bにボールベアリング等を介在させることによりリンクプレート215a、215bの開閉を滑らかにしてリンクバネ装置20の伸縮をよりスムーズなものにすることができる。
[バネ圧調整機構の構成]
上記したリンクバネ装置20は、リンクを押し縮める方向に上から荷重を加えていくとリンクは次第に下方側へ下がって低くなるが、ある高さまで低くなると荷重を支えるべき力が弱まるという性質がある。そこで、この力の減衰を解消させるための本発明に係るバネ圧調整機構について好ましい一実施形態に基づいて以下説明する。図4は本発明に係るバネ圧調整機構を備えた運動補助用椅子の斜視図、図5は図4に示すバネ圧調整機構の概略平面図、図6は図5の一部側面図である。
[運動補助用椅子の構成]
まず、図4に示された運動補助用椅子10は、平板状のベースプレート16上に立設された4本の脚14、14と、肘掛け13、13と、背もたれ11と、使用者が腰掛けるための座部12を備えて構成されている。座部12の底面は上述したリンクバネ機構20の上部側のリンクユニット201に支持されると共に、リンクユニット203の下部側は後述するバネ圧調整機構50と連結されているが、リンクバネ装置20及びバネ圧調整機構50はカバー15によって覆われており、内部が露出しないようにされている。このように構成したのは機構が露出していると危険であることと、見た目にも好ましくないからである。尚、カバー15は、例えば入れ子式や蛇腹状に構成することでリンクバネ機構20が伸縮しても内部機構を常に被覆した状態を保持するようになっている。尚、図示されたリンクバネ機構20はリンクユニット201〜203の3段に構成されているがこれに限るものではなく、3段以上に構成することも可能である。また、肘掛け13、13には、先端に使用者が握るハンドル31を備えた支持バー30が前後方向及び上下方向に伸縮可能に設けられている。
図5及び図6に示すように、ベースプレート16上にはリンクバネ機構20の最下段のリンクユニット201を構成する一対のリンク部材の一方側のリンクプレート215b、215bの下端部をそれぞれベースプレート16に固定するための取付部51、51が設けられていると共に、反対側のリンクプレート215a、215aの下端部を移動可能に案内する軌道であるレール55、55が配置されている。
レール55は、リンクユニット201の移動方向に沿って伸びるようにして配置され、長手方向の左右の縁部は所定の高さで立ち上がるように形成された壁面部55aとなっており、壁面部55aには開口部55bが形成されている(図6参照)。そして、一対のリンクプレート215a、215aを連結する連結軸219aに2つの車輪56、56が取り付けられている。ここで、連結軸219aが直線状の棒部材であると、レール55、55の間に配置された後述する弾性部材ユニット60と干渉してしまうことから、連結軸219aの途中部分を切断すると共に弾性部材ユニット60にぶつからないように「コ」の字状に形成された連結部材58によって一対のリンクプレート215a、215aをボルト57で連結している。尚、図5はリンクバネ機構20が一番押し下げられた状態を示し、図9はリンクバネ機構20が一番伸びた状態を示している。
レール55、55の延伸方向と直交する方向に位置する「コ」の字状の連結部材58の面は取付プレート58aとされ、取付プレート58aには3つの調整ボルト59a、59b、59cが取り付けられている。
一方、弾性部材ユニット60は、第一の調整プレート61と、第二の調整プレート62と、余圧調整プレート63とを備え、第一の調整プレート61と余圧調整プレート63との間には弾性部材であるメインスプリング65aが張設され、第二の調整プレート62と余圧調整プレート63との間には弾性部材であるサブスプリング65b、65cが張設されている。そして、リンクバネ機構20が押し縮められて車輪56、56がレール55上を移動し、リンクバネ機構20の押圧力が減衰するポイントに至ったときに調整ボルト59aの先端が第一の調整プレート61に当接することによってメインスプリング65aのバネ力がリンクバネ機構20の減衰を解消するように構成されている。
また、第一の調整プレート61の調整ボルト59b、59c位置に相当する箇所には貫通孔が設けられており、調整ボルト59b、59cは第一の調整プレート61に妨げられることなく第二の調整プレート62に当接可能に形成されている。これにより、さらにリンクバネ機構20の減衰を解消するための力が必要な場合にはメインスプリング65aの両隣に配置したサブスプリング65b、65cによってリンクバネ機構20の減衰を確実に解消するようになっている。
また、メインスプリング65a及びサブスプリング65b、65cが取り付けられた側とは反対側の余圧調整プレート63には支持プレート67に取り付けられた余圧調整ボルト67aが当接するようにして配置されている。余圧調整ボルト67aを回して余圧調整プレート63と余圧調整ボルト67aとが当接する位置を調整することによりメインスプリング65a及びサブスプリング65b、65cのバネ圧を調整することができるようになっている。
一方、取付部51、51の近傍には位置調整プレート66が設けられており、調整ボルト59a、59b、59cの頭部が位置調整プレート66に当接するようになっている。そして、調整ボルト59a、59b、59cと位置調整プレート66の当接位置を調整することによってリンクバネ機構20が伸びたときの高さ位置を調整することができるようになっている。すなわち、位置調整プレート66を弾性部材ユニット60側に近づけて配置すればリンクバネ機構20の最上部の高さを低くすることができ、逆に位置調整プレート66を弾性部材ユニット60側から離して配置すればリンクバネ機構20の最上部の高さを高くすることができる。これによって、座部12の高さ位置の調整が可能となる。
[バネ圧の調整]
次に、調整ボルト59a、59b、59cを用いたバネ圧調整機構50のバネ圧の調整について説明する。まず、図9に示すのはリンクバネ機構20が伸びて座部12が最上部に位置しているときの状態を示すバネ圧調整機構の概略平面図である。この状態では、「コ」の字状の連結部材58は図の左側に位置しており、取付プレート58aに取り付けられた調整ボルト59a、59b、59cは位置調整プレート66に当接している。そして、使用者が座部12に腰を掛けることによりリンクバネ機構20が押し縮められるとリンクユニット201が開くのに伴って車輪56、56が図10に示すように右側方向へ移動する。すると、調整ボルト59aが第一の調整プレート61に当接するのとほぼ同時に、調整ボルト59b、59cが第一の調整プレート61の貫通孔を通過して第二の調整プレート62に当接する。これにより、メインスプリング65aとサブスプリング65b、65cのバネ圧によってリンクバネ機構20の押圧力の減衰が解消される。
次に、図11に示すのはメインスプリング65aと一つのサブスプリング65bを利用する場合の例である。図示されているように、リンクバネ機構20が押し縮められてその押圧力が減衰するポイントに至ったときに調整ボルト59aが第一の調整プレート61に当接するのとほぼ同時に調整ボルト59bが第二の調整プレート62に当接し、調整ボルト59cは第二の調整プレート62に当接しないように調整された状態を示している。このように調整することにより、メインスプリング65aと一つのサブスプリング65bのバネ力を利用してリンクバネ機構20の押圧力の減衰を調整することができる。
次に、図12に示すのはメインスプリング65aのみを利用する場合の例である。図示されているように、リンクバネ機構20が押し縮められてその押圧力が減衰するポイントに至ったときに調整ボルト59aのみが第一の調整プレート61に当接し、調整ボルト59b、59cはそれぞれ第二の調整プレート62に当接しないように調整された状態を示している。このように調整することにより、メインスプリング65aのバネ力のみを利用してリンクバネ機構20の押圧力の減衰を調整することができる。
次に、図13に示すのはサブスプリング65b、65cのみを利用してメインスプリング65aを使用しない場合の例である。図示されているように、リンクバネ機構20が押し縮められてその押圧力が減衰するポイントに至ったときに調整ボルト59b、59cがそれぞれ第二の調整プレート62に当接し、調整ボルト59aは第一の調整プレート61に当接しないように調整された状態を示している。このように調整することにより、サブスプリング65b、65cのバネ力のみを利用してリンクバネ機構20の押圧力の減衰を調整することができる。
[支持バーの構成]
次に、運動補助用椅子10の肘掛け13、13に設けられた支持バー30について説明する。図7は運動補助用椅子の使用状態を示す側面図、図8は支持バーの構造を示す側面断面図である。肘掛け13の内部は空洞状になっており、内部には押しバネ35が内蔵されている。そして、押しバネ35の内側を貫通するようにして水平バー34が肘掛け13の内部に挿入されている。そして、水平バー34の奥側の端部は押しバネ35の奥側の端部と連結されており、押しバネ35の出口側端部は肘掛け13に固定されている。尚、水平バー34が肘掛け13内で回転しないように回転防止のピン34aが取り付けられており、押しバネ35の出口側の端部はこのピン34aに固定されている。
一方、水平バー34の先端には中空状の保持部材36が取り付けられており、この保持部材36を貫通するようにして垂直方向に立設された垂直バー32が挿通されている。そして、垂直バー32の頂部には使用者が手で握るためのハンドル31が配設されている。保持部材36とハンドル31との間の垂直バー32の内部には押しバネ33が内蔵されており、垂直バー32を上方側へ引き上げるように付勢している。尚、保持部材36には垂直バー32が回転しないように回転防止のピン32aが取り付けられており、垂直バー32の下端部には石突37が取り付けられている。
この構造により、図7に示すように、使用者Uが腰掛けたり立ち上がったりする動作に応じて支持バー30が上下及び前後に動くので屈伸運動を行う際によりよいポジションをとることが可能となる。尚、押しバネ33、35はあまり弱いと不用意に支持バー30が上下及び前後に移動するおそれがあるので適宜の弾性を有するものを用いることが好ましい。また、ストッパ(図示せず)を設けることで支持バー30が動かないように固定できるようにすることもできる。
以上のように、本発明に係るリンクバネ装置のバネ圧調整機構及びそれを備えた運動補助用椅子によれば、複数の調整ボルトの位置を適宜に変更可能とすることで第一の調整プレート及び第二の調整プレートへの接触状態を調整することによりメインスプリング及び/又はサブスプリングによってリンクバネ装置の減衰を防止するためのバネの圧力を調整するようにしたので使用者の体重などを考慮して適切に調整を行うことが可能となる。また、バネ圧調整機構が外部に露出しないので見た目にもすっきりとした運動補助用椅子を提供することが可能となる、
本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能であることはいうまでもない。
10 運動補助用椅子
11 背もたれ
12 座部
13 肘掛け
14 脚
15 カバー
16 ベースプレート
20 リンクバネ装置
30 支持バー
31 ハンドル
32 垂直バー
33 押しバネ
34 水平バー
35 押しバネ
50 バネ圧調整機構
51 取付部
55 レール
55a 壁面部
55b 開口部
56 車輪
58 連結部材
58a 取付プレート
59a、59b、59c 調整ボルト
60 弾性部材ユニット
61 第一の調整プレート
62 第二の調整プレート
63 余圧調整プレート
65a メインスプリング
65b、65c サブスプリング
67a 余圧調整ボルト
U 使用者

Claims (6)

  1. 2つのリンクプレートをX字状に交差させてなるリンク部材を互いに対向させるようにして配置し、互いに対向させた一対の前記リンク部材の交点同士を中心軸によってそれぞれ連結すると共に前記リンクプレートの端部近傍同士を連結軸でそれぞれ連結することよってリンクユニットを形成し、当該リンクユニットの上部側の連結軸とその上に配置された他のリンクユニットの下部側の連結軸とを共用するようにして複数連結することによって伸縮可能なリンク機構を形成し、そして、対向するようにして位置する前記連結軸同士を当該リンク機構を伸長させる方向に付勢する弾性部材を架設して構成されたリンクバネ装置の圧縮時における押圧力の減衰を解消するためのバネ圧調整機構において、
    前記バネ圧調整機構は、
    最下部に配置されたリンクユニットを構成する一対のリンク部材の一方側のリンクプレートの下端部をそれぞれベースプレートに固定すると共に、他方側のリンクプレートの下端部をそれぞれ前記ベースプレートに設けられた一対の軌道上を移動可能に配置し、
    前記一対の前記軌道の間に一又は複数の弾性部材を配置し、
    前記リンク機構が押し縮められてその押圧力が減衰する位置に至ったときに他方側の前記リンクプレートの下端部の移動と連動して移動する当接部材が前記弾性部材に当接して当該リンク機構の減衰を低減するように構成されたことを特徴とするリンクバネ装置のバネ圧調整機構。
  2. 請求項1に記載のリンクバネ装置のバネ圧調整機構において、
    前記当接部材は、
    前記一対の軌道上を移動可能に配置された他方側のリンクプレートの下端部の動きと連動して移動するように配置された調整プレートを備え、前記調整プレートには一又は複数設けられた前記弾性部材に対応するようにして一又は複数の調整ボルト取り付けられ、前記調整ボルトが対応する前記弾性部材と当接することにより当該リンク機構の減衰を低減するように構成されたことを特徴とするリンクバネ装置のバネ圧調整機構。
  3. 請求項2に記載のリンクバネ装置のバネ圧調整機構において、
    前記調整ボルトは、前記弾性部材に当接する位置を変更可能とされていることを特徴とするリンクバネ装置のバネ圧調整機構。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のリンクバネ装置のバネ圧調整機構において、
    前記当接部材が当接する側とは反対側の前記弾性部材の端部は余圧調整プレートに取り付けられており、前記余圧調整プレートはその位置を変更することにより前記弾性部材のバネ力を調整可能とされていることを特徴とするリンクバネ装置のバネ圧調整機構。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のリンクバネ装置のバネ圧調整機構を備えた運動補助用椅子。
  6. 請求項5に記載の運動補助用椅子において、
    前記運動補助椅子は左右の両側に肘掛けが設けられ、
    前記肘掛けには、先端に使用者が握るハンドルを備えた支持バーが前後方向及び上下方向に伸縮可能に設けられていることを特徴とする運動補助用椅子。
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