JP2012054296A - 配線基板およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体集積回路素子と配線基板との間の電気的な接続が絶たれたり、半導体集積回路素子に割れ等が発生したりすることを有効に防止して、搭載する半導体集積回路素子を正常に作動させることが可能な剛性の高い高密度配線の配線基板およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】内部がスルーホール導体8で覆われた直径が75〜150μmのスルーホール7を150〜300μmのピッチで有するとともに両主面にスルーホール7を覆うようにしてスルーホール導体8に接続されたコア配線導体10を有する厚みが400〜600μmの2枚のコア絶縁板6を、スルーホール7と一致する位置に直径が50〜120μmの貫通孔11を有するとともに貫通孔11内に導電ペースト12が充填された厚みが50〜200μmの絶縁接着層5を介して積層して成るコア基板1の上下面にビルドアップ絶縁層2とビルドアップ配線導体3とを形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体集積回路素子を搭載するための配線基板およびその製造方法に関し、より詳細には、コア基板の上下面にビルドアップ層を積層して成るビルドアップ型の配線基板およびその製造方法に関するものである。
従来、半導体集積回路素子を搭載するための配線基板として、ビルドアップ法により形成された配線基板が知られている。図8はビルドアップ法により形成された従来の配線基板100を示す概略断面図である。
図8に示すように、従来の配線基板100は、コア絶縁板102とコア配線導体103とを有するコア基板101の上下面にビルドアップ絶縁層104とビルドアップ配線導体105とが交互に積層されている。
コア絶縁板102は、例えばガラスクロスにエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた電気絶縁材料から成る。コア絶縁板102の上下面には、銅箔や銅めっき層から成るコア配線導体103が被着されている。また、コア絶縁板102には、その上面から下面にかけて複数のスルーホール106が形成されている。スルーホール106の内壁には、銅めっき層から成るスルーホール導体107が被着されている。コア配線導体103は、スルーホール106を覆うようにして形成されており、スルーホール導体107に接続されている。なお、スルーホール106の内部は孔埋め樹脂108により充填されている。
ビルドアップ絶縁層104は、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂とシリカ等の無機絶縁フィラーを含有する樹脂系電気絶縁材料から成る。ビルドアップ絶縁層104には、それぞれに複数のビアホール109が形成されており、ビアホール109を含む各ビルドアップ絶縁層104の表面には銅めっき層から成るビルドアップ配線導体105が被着形成されている。そしてビルドアップ配線導体105は、ビアホール109を介して上下のものが互い接続されているとともにコア配線導体103に電気的に接続している。さらに、このビルドアップ配線導体105のうち、上面側における最外層のビルドアップ絶縁層104上に被着された一部は、半導体集積回路素子Sの電極端子Tに導電バンプB1を介して電気的に接続される円形の半導体素子接続パッド105aを形成しており、これらの半導体素子接続パッド105aは格子状の並びに多数並んで形成されている。また、下面側における最外層のビルドアップ絶縁層104上に被着された一部は、外部電気回路基板の配線導体に電気的に接続される円形の外部接続パッド105bであり、この外部接続パッド105bは格子状の並びに複数並んで形成されている。
さらに、最外層のビルドアップ絶縁層104およびその上のビルドアップ配線導体105上には、半導体素子接続パッド105aおよび外部接続パッド105bを露出させるソルダーレジスト層110が被着されている。そして、半導体素子接続パッド105aの露出部に半導体集積回路素子Sの電極端子Tが半田や金等から成る導電バンプB1を介して電気的に接続されるとともに外部接続パッド105bの露出部に図示しない外部電気回路基板の配線導体が半田ボールB2を介して電気的に接続される。
このような従来の配線基板100の製造方法について図9〜図11を基にして説明する。まず、図9(a)に示すように、コア絶縁板102用のガラス−樹脂板122の上下面にコア配線導体103用の銅箔123が積層されて成るコア基板101用の両面銅張り板121を準備する。ガラス−樹脂板122の厚みは例えば400〜800μm程度であり、銅箔123の厚みは例えば2〜18μm程度である。
次に、図9(b)に示すように、両面銅張り板121の上面から下面にかけてスルーホール106をドリル加工により形成する。これによりスルーホール106を有するコア絶縁板102が形成される。スルーホール106の直径は100〜300μm程度である。
次に、図9(c)に示すように、スルーホール106の内壁および銅箔123の表面の全面にわたり、無電解銅めっき層および電解銅めっき層を順次被着させて成るめっき導体層124を形成する。これにより、スルーホール106内にめっき導体層124から成るスルーホール導体107が形成される。めっき導体層124を形成する無電解銅めっき層の厚みは0.1〜1μm程度であり、電解銅めっき層の厚みは5〜30μm程度である。
次に、図9(d)に示すように、めっき導体層124が被着されたスルーホール106内に孔埋め樹脂108を充填する。
次に、図9(e)に示すように、孔埋め樹脂108の上下端およびめっき導体層124の表面を、コア絶縁板102の上下面に銅箔123の層が残存するように研磨して平坦化する。このとき、コア絶縁板102上に残存する銅箔123の層の厚みは2〜8μm程度とする。
次に、図10(f)に示すように、残存した銅箔123の層の表面およびめっき導体層124の端面および孔埋め樹脂108の端面の全面にわたり無電解銅めっき層および電解銅めっき層を順次被着させて成るめっき導体層125を形成する。めっき導体層125を形成する無電解銅めっき層の厚みは0.1〜1μm程度であり、電解銅めっき層の厚みは10〜30μm程度である。
次に、図10(g)に示すように、めっき導体層125におけるスルーホール106上およびその周囲に対応する領域を被覆するエッチングレジスト層131をめっき導体層125の表面に被着形成する。
次に、図10(h)に示すように、エッチングレジスト層131から露出するめっき導体層125およびその下の銅箔123の層をエッチング除去する。これによりエッチングレジスト層131に対応した形状のコア配線導体103が形成される。
次に、図10(i)に示すように、導体層125上からエッチングレジスト層131を剥離除去する。これにより、スルーホール106上を覆う所定パターンのコア配線導体103を有するコア基板101が形成される。
次に、図11(j)に示すように、コア基板101の上下面にビルドアップ絶縁層104用の絶縁樹脂層126を積層する。絶縁樹脂層126は、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂とシリカ等の無機絶縁フィラーを含有する樹脂系電気絶縁材料であり、20〜50μm程度の厚みである。
次に、図11(k)に示すように、絶縁樹脂層126にレーザ加工を施すことによりコア配線導体103を底面とするビアホール109を形成する。これによりビアホール109を有するビルドアップ絶縁層104が形成される。
次に、図11(l)に示すように、ビアホール109内およびビルドアップ絶縁層104の表面に、コア配線導体103に接続するめっき導体層から成るビルドアップ配線導体105を形成する。ビルドアップ配線導体105は無電解めっき層および電解銅めっき層を順次被着させためっき導体層から成り、公知のセミアディティブ法を用いて形成する。
次に、図11(m)に示すように、次層のビルドアップ絶縁層104およびビルドアップ配線導体105を必要に応じて所定層数形成し、最後に図11(n)に示すように、最表層のビルドアップ絶縁層104およびビルドアップ配線導体105上にソルダーレジスト層110を被着形成して従来の配線基板100が完成する。
なお近時、電子機器の小型化に伴い、半導体集積回路素子は、その高集積化が急激に進むとともにそのサイズが大型化してきており、これを搭載する配線基板にも高密度な微細配線が要求されるようになってきている。このような高密度な微細配線の要求に答えるために、コア基板におけるスルーホールの直径を例えば75〜150μm以下の小さいものとするとともにスルーホールのピッチを150〜300μm以下とすることにより、コア基板におけるコア配線導体の配線密度を高める試みがなされている。
しかしながら、コア基板におけるスルーホールの直径を75〜150μmの小さいものとする場合、スルーホール内にめっき導体層から成るスルーホール導体を良好に被着させるためには、コア基板の厚みを例えば600μm以下の薄いものとする必要がある。スルーホールの直径が75〜150μmの場合にコア基板の厚みが600μmを超えると、スルーホールの内部にめっき液が良好に貫流することができずに、スルーホール内の全面に十分な厚みのめっき導体層を良好に被着できなくなり、スルーホール導体が断線してしまう危険性が大きくなる。
ところが、コア基板の厚みを600μm以下の薄いものとした場合、厚みが薄いためにコア基板の剛性が低いものとなる。コア基板の剛性が低いと、それを用いた配線基板全体の剛性も低いものとなる。そして配線基板の剛性が低いと、その配線基板に半導体集積回路素子を搭載する際や、半導体集積回路素子が搭載された配線基板を外部電気回路基板に実装する際等に加えられる熱応力や外力等により配線基板が大きく撓んでしまいやすくなる。特にそのサイズが大型化した半導体集積回路素子を搭載する場合、その半導体集積回路素子を搭載する際等に大きな応力が加わるので、配線基板も大きく撓みやすくなる。そしてそのような大きな撓みが発生すると、配線基板に搭載された半導体集積回路素子と配線基板との間の電気的な接続が絶たれたり、半導体集積回路素子に割れやクラックが発生したりして、配線基板に搭載する半導体集積回路素子を正常に作動させることができなくなってしまうという問題点を有していた。
特開2001−144410号公報
本発明の課題は、半導体集積回路素子を搭載する配線基板において、コア基板に形成されたスルーホール径が小さい場合においても、コア基板の厚みを厚いものとして剛性を高めることができ、それにより、大きなサイズの半導体集積回路素子を搭載した場合であっても半導体集積回路素子を搭載する際や外部電気回路基板に実装する際等に加えられる熱応力や外力により大きく撓むことがなく、配線基板に搭載された半導体集積回路素子と配線基板との間の電気的な接続が絶たれたり、半導体集積回路素子に割れやクラックが発生したりすることを有効に防止して、搭載する半導体集積回路素子を正常に作動させることが可能な剛性の高い高密度配線の配線基板およびその製造方法を提供することにある。
本発明の配線基板は、互いに同じ位置に、内部がスルーホール導体で覆われた直径が75〜150μmのスルーホールを150〜300μmのピッチで有するとともに両主面に前記スルーホールを覆うようにして前記スルーホール導体に接続されたコア配線導体を有する厚みが400〜600μmの2枚のコア絶縁板を、前記スルーホールと一致する位置に直径が50〜120μmの貫通孔を有するとともに該貫通孔内に導電ペーストが充填された厚みが50〜200μmの絶縁接着層を介して積層して成るコア基板の上下面にビルドアップ絶縁層とビルドアップ配線導体とを形成して成ることを特徴とするものである。
本発明の配線基板の製造方法は、互いに同じ位置に、内部がスルーホール導体で覆われた直径が75〜150μmのスルーホールを150〜300μmのピッチで有するとともに両主面に前記スルーホールを覆うようにして前記スルーホール導体に接続されたコア配線導体を有する厚みが400〜600μmの2枚のコア絶縁板と、前記スルーホールと一致する位置に直径が50〜120μmの貫通孔を有するとともに該貫通孔内に導電ペーストが充填されて成る厚みが50〜200μmのプリプレグとを準備する工程と、前記2枚のコア絶縁板同士を、前記スルーホールと前記貫通孔とが上下に重なるように前記プリプレグを間に挟んで積層するとともに加熱加圧して前記プリプレグが硬化して成る絶縁接着層を介して前記2枚のコア絶縁板同士を接着するとともに前記導電ペーストを介して前記2枚のコア絶縁板のコア配線導体同士が電気的に接続されたコア基板を形成する工程と、前記コア基板の上下面にビルドアップ絶縁層とビルドアップ配線導体とを形成する工程と、を行なうことを特徴とするものである。
本発明の配線基板およびその製造方法によれば、コア基板は、厚みが400〜600μmの2枚のコア絶縁板を厚みが50〜200μmの絶縁接着層で接着して成ることから、その厚みが900〜1400μmと厚く、そのため剛性が極めて高いものとなる。さらに、コア基板を構成する各コア絶縁板は、直径が75〜150μmの小径のスルーホールを150〜300μmのピッチで有するものの、厚みが400〜600μmと薄いので、スルーホール内にめっき導体層からスルーホール導体を良好に被着させることができる。したがって、大きなサイズの半導体集積回路素子を搭載した場合であっても半導体集積回路素子を搭載する際や外部電気回路基板に実装する際等に加えられる熱応力や外力により大きく撓むことがなく、配線基板に搭載された半導体集積回路素子と配線基板との間の電気的な接続が絶たれたり、半導体集積回路素子に割れやクラックが発生したりすることを有効に防止して、搭載する半導体集積回路素子を正常に作動させることが可能な剛性の高い高密度配線の配線基板およびその製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の配線基板における実施形態の一例を示す概略断面図である。 (a),(b)は、本発明の配線基板の製造方法における実施形態の一例を説明するための概略断面図である。 (c),(d)は、本発明の配線基板の製造方法における実施形態の一例を説明するための概略断面図である。 (e),(f)は、本発明の配線基板の製造方法における実施形態の一例を説明するための概略断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の配線基板の製造方法における実施形態の一例を説明するための概略断面図である。 (e)〜(h)は、本発明の配線基板の製造方法における実施形態の一例を説明するための概略断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の配線基板の製造方法における実施形態の一例を説明するための概略断面図である。 従来の配線基板を示す概略断面図である。 (a)〜(e)は、従来の配線基板の製造方法を説明するための概略断面図である。 (f)〜(i)は、従来の配線基板の製造方法を説明するための概略断面図である。 (j)〜(n)は、従来の配線基板の製造方法を説明するための概略断面図である。
以下、本発明の配線基板およびその製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の配線基板50の実施形態の一例を示す概略断面図であり、エリアアレイ型の半導体集積回路素子Sをフリップチップ接続により搭載する場合を示している。
本例の配線基板50は、図1に示すように、コア基板1の上下面に複数のビルドアップ絶縁層2とビルドアップ配線導体3と交互に積層されており、その最表面にソルダーレジスト層4が被着されて成る。
コア基板1は、絶縁接着層5で接着された2枚のコア絶縁板6を備えている。コア絶縁板6は、厚みが400〜600μm程度であり、例えばガラス繊維束を縦横に織ったガラスクロスにビスマレイミドトリアジン樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた電気絶縁材料から成る。
2枚のコア絶縁板6には、その上面から下面にかけて直径が75〜150μmの複数のスルーホール7が150〜300μmのピッチで同じ位置に形成されている。スルーホール7の内壁には銅めっき等のめっき導体層から成るスルーホール導体8が被着されているとともにスルーホール導体8の内部は孔埋め樹脂9が充填されている。また、それぞれのコア絶縁板6の上下面には、スルーホール7を覆うコア配線導体10がスルーホール導体8に接続するようにして被着されている。コア配線導体10は銅箔および銅めっき層から成る。
絶縁接着層5は、例えばガラス繊維束を縦横に織ったガラスクロスにアリル変性ポリフェニレンエーテル樹脂を含浸させた電気絶縁材料から成る。絶縁接着層5の厚みは50〜200μm程度である。絶縁接着層5には、スルーホール7と一致する位置に貫通孔11が形成されており、その内部が導電ペースト12により充填されている。貫通孔11の直径は50〜100μm程度である。導電ペースト12は、例えばビスマスと錫と銀と銅とを含む金属粉末とトリアリルイソシアヌレート等の樹脂成分とを含んでいる。この導電ペースト12は、周囲のアリル変性ポリフェニレンエーテル樹脂と反応して硬化しており、上下のコア配線導体10同士を電気的に接続している。
このように、本例の配線基板50では、コア基板1は、厚みが400〜600μmの2枚のコア絶縁板6を厚みが50〜200μmの絶縁接着層5で接着して成ることから、その厚みが900〜1400μmと厚く、そのため剛性が極めて高いものとなる。また、コア基板1を構成する各コア絶縁板6は、直径が75〜150μmの小径のスルーホール7を150〜300μmのピッチで有するものの、厚みが400〜600μmと薄いので、スルーホール7内にめっき導体層からスルーホール導体8を良好に被着させることができる。なお、絶縁接着層5の厚みが50μmより薄い場合、2枚のコア絶縁板6を絶縁接着層5で良好に接着することが困難となる傾向にあり、200μmを超えると、貫通孔11内を導電ペースト12で良好に充填することが困難となる。
ビルドアップ絶縁層2は、厚みが20〜50μm程度であり、それぞれに直径が50〜100μm程度の複数のビアホール13が形成されており、各ビルドアップ絶縁層2の表面およびビアホール13の内面には、ビルドアップ配線導体3が被着形成されている。そしてビルドアップ配線導体3は、ビアホール13の一部を介してコア配線導体10に接続している。さらに、このビルドアップ配線導体3のうち、配線基板50の上面側における最外層のビルドアップ絶縁層2上に被着された一部は、半導体集積回路素子Sの電極端子Tに導電バンプB1を介してフリップチップ接続により電気的に接続される円形の半導体素子接続パッド3aを形成しており、これらの半導体接続パッド3aは格子状の並びに複数並んで形成されている。そして、これらの半導体素子接続パッド3aはその外周部がソルダーレジスト層4により覆われているとともに上面の中央部がソルダーレジスト層4から露出しており、半導体素子接続パッド3aの露出部に半導体集積回路素子Sの電極端子Tが半田や金等から成る導電バンプB1を介して電気的に接続される。
他方、配線基板50の下面側における最外層のビルドアップ絶縁層2上に被着された一部は、外部電気回路基板の配線導体に電気的に接続される円形の外部接続パッド3bであり、この外部接続パッド3bは格子状の並びに複数並んで形成されている。この外部接続パッド3bはその外周部がソルダーレジスト層4により覆われているとともに、その下面中央部がソルダーレジスト層4から露出しており、外部接続パッド3bの露出部に、図示しない外部電気回路基板の配線導体が半田ボールB2を介して電気的に接続される。なお、ソルダーレジスト層4は、最外層のビルドアップ配線導体3を保護するとともに、半導体素子接続パッド3aや外部接続パッド3bの露出部を画定する。なお、ソルダーレジスト層4は、アクリル変性エポキシ樹脂等の感光性を有する熱硬化性樹脂から成る。
次に、このような配線基板50を製造する本発明の製造方法の実施形態の一例について図2〜図7を基にして説明する。まず、図2(a)に示すように、内部がスルーホール導体8で覆われた直径が75〜150μmのスルーホール7を150〜300μmのピッチで同じ位置に有するとともに両主面にスルーホール7を覆うようにしてスルーホール導体8に接続されたコア配線導体10を有する厚みが400〜600μmの2枚のコア絶縁板6と、スルーホール7と一致する位置に直径が50〜120μmの貫通孔11を有するとともに貫通孔11内に未硬化の導電ペースト12が充填されて成る厚みが50〜200μmのプリプレグ5Pとを準備する。
ここで、スルーホール7内にスルーホール導体8を有するとともに上下面にコア配線導体10を有するコア絶縁板6を準備する方法について説明する。まず、図5(a)に示すように、上下面に銅箔21が被着されているコア絶縁板6用の両面銅張板にドリル加工またはレーザ加工を施すことにより、その上面から下面にかけて複数のスルーホール7が穿孔されコア絶縁板6を作製する。銅箔21の厚みは2〜18μm程度である。
次に、図5(b)に示すように、スルーホール7の内壁および銅箔21の表面の全面にわたり、無電解銅めっき層および電解銅めっき層を順次被着させて成るめっき導体層22を被着する。これによりスルーホール7内にめっき導体層22から成るスルーホール導体8が形成される。めっき導体層22を形成する無電解銅めっき層の厚みは0.1〜1μm程度であり、電解銅めっき層の厚みは5〜30μm程度である。このとき、コア絶縁板6は、直径が75〜150μmの小径のスルーホール7を150〜300μmのピッチで有するものの、厚みが400〜600μmと薄いので、スルーホール7内にめっき導体層22から成るスルーホール導体8を良好に被着させることができる。
次に、図5(c)に示すように、スルーホール導体8が形成されたスルーホール7内に孔埋め樹脂9を充填する。孔埋め樹脂9は、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂から成る。このような孔埋め樹脂9は、熱硬化性樹脂を含有する樹脂ペーストをスルーホール7の内部にスクリーン印刷法を採用して充填するとともに、それを熱硬化させることにより形成される。
次に、図5(d)に示すように、孔埋め樹脂9の上下端およびめっき導体層22の表面を、コア絶縁板6の上下面に銅箔21の層が残存するように研磨して平坦化する。このとき、コア絶縁板6上に残存する銅箔21の層の厚みは2〜8μm程度とする。
次に、図6(e)に示すように、残存した銅箔21の層の表面およびスルーホール導体8の端面および孔埋め樹脂9の端面の全面にわたり無電解銅めっき層および電解銅めっき層を順次被着させて成るめっき導体層23を形成する。めっき導体層23を形成する無電解銅めっき層の厚みは0.1〜1μm程度であり、電解銅めっき層の厚みは10〜30μm程度である。
次に、図6(f)に示すように、めっき導体層23におけるスルーホール7上およびその周囲に対応する領域を被覆するエッチングレジスト層31をめっき導体層23の表面に被着形成する。
次に、図6(g)に示すように、エッチングレジスト層31から露出するめっき導体層23およびその下の銅箔21の層をエッチング除去する。これによりエッチングレジスト層31に対応した形状のコア配線導体10が形成される。
次に、図6(h)に示すように、導体層23上からエッチングレジスト層31を剥離除去する。これにより、スルーホール7上を覆う所定パターンのコア配線導体10を有するコア絶縁板6が形成される。
さらにここで、貫通孔11を有するとともに貫通孔11内に導電ペースト12が充填されて成るプリプレグ5Pを準備する方法について説明する。まず、図7(a)に示すように、上下面に保護フィルム24が剥離可能に貼着されたプリプレグ5Pを準備する。プリプレグ5Pは、ガラスクロスに例えば未硬化のアリル変性ポリフェニレンエーテル樹脂を含浸させて半硬化させたものである。また、保護フィルム24は、例えばポリエチレンテレフタレートが用いられる。保護フィルム24の厚みは例えば5〜25μm程度である。
次に、図7(b)に示すように、プリプレグ5Pの上面から下面にかけてレーザ加工を施すことにより、複数の貫通孔11を形成する。
次に、図7(c)に示すように、貫通孔11内に導電ペースト12を充填する。導電ペースト12を充填するには、上面側の保護フィルム24上に導電ペースト12を供給するとともに、その上を硬質ゴム製のスキージを導電ペースト12を掻きながら摺動させることにより充填する方法が採用される。導電ペースト12は、例えば錫と銀とビスマスと銅との合金から成る金属粉末とトリアリルシアヌレートやトリアリルイソシアヌレート、トリスエポキシプロピルイソシアヌレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート等のトリアジン系熱硬化性樹脂とを含有している。
次に図7(d)に示すように、プリプレグ5Pの上下面から保護フィルム24を剥離して除去することにより、貫通孔11内に導電ペースト12が充填されたプリプレグ5Pが形成される。
次に、図2(b)に示すように、2枚のコア絶縁板6同士を、スルーホール7と貫通孔11とが上下に重なるようにプリプレグ5Pを間に挟んで積層するとともに加熱加圧してプリプレグ5Pが硬化して成る絶縁接着層5を介して2枚のコア絶縁板6同士を接着するとともに硬化した導電ペースト12を介して2枚のコア絶縁板6のコア配線導体10同士が電気的に接続されたコア基板1を得る。
このように、厚みが400〜600μmの2枚のコア絶縁板6を厚みが50〜200μmの絶縁接着層5で接着してコア基板1を得ることから、コア基板1の厚みを900〜1400μmと厚くすることができる。それにより、コア基板1の剛性を極めて高いものとすることができる。
次に、図3(c)に示すように、コア基板1の上下面にビルドアップ絶縁層2用の絶縁樹脂層25を積層する。絶縁樹脂層25は、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂とシリカ等の無機絶縁フィラーを含有する樹脂系電気絶縁材料であり、20〜50μm程度の厚みである。
次に、図3(d)に示すように、絶縁層25にレーザ加工を施すことによりコア配線導体10を底面とするビアホール13を形成する。これによりビアホール13を有するビルドアップ絶縁層2が形成される。
次に、図4(e)に示すように、ビアホール13内およびビルドアップ絶縁層2の表面に、コア配線導体10に接続するめっき導体層から成るビルドアップ配線導体3を形成する。ビルドアップ配線導体3は厚みが0.1〜1μm程度の無電解めっき層および厚みが5〜30μm程度の電解銅めっき層を順次被着させためっき導体層から成り、公知のセミアディティブ法を用いて形成する。
最後に図4(f)に示すように、次層のビルドアップ絶縁層2およびビルドアップ配線導体3を必要に応じて所定層数形成した後、最表層のビルドアップ絶縁層2およびビルドアップ配線導体3上にソルダーレジスト層4を被着形成して本例の配線基板50が完成する。
かくして、本発明の配線基板およびその製造方法によれば、大きなサイズの半導体集積回路素子を搭載した場合であっても、半導体集積回路素子を搭載する際や外部電気回路基板に実装する際等に加えられる熱応力や外力により大きく撓むことがなく、配線基板に搭載された半導体集積回路素子と配線基板との間の電気的な接続が絶たれたり、半導体集積回路素子に割れやクラックが発生したりすることを有効に防止して、搭載する半導体集積回路素子を正常に作動させることが可能な剛性の高い高密度配線の配線基板およびその製造方法を提供することができる。なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変更は可能である。
1:コア基板
2:ビルドアップ絶縁層
3:ビルドアップ配線導体
5:絶縁接着層
5P:プリプレグ
6:コア絶縁板
7:スルーホール
8:スルーホール導体
10:コア配線導体
11:貫通孔
12:導電ペースト

Claims (2)

  1. 互いに同じ位置に、内部がスルーホール導体で覆われた直径が75〜150μmのスルーホールを150〜300μmのピッチで有するとともに両主面に前記スルーホールを覆うようにして前記スルーホール導体に接続されたコア配線導体を有する厚みが400〜600μmの2枚のコア絶縁板を、前記スルーホールと一致する位置に直径が50〜120μmの貫通孔を有するとともに該貫通孔内に導電ペーストが充填された絶縁接着層を介して積層して成るコア基板の上下面にビルドアップ絶縁層とビルドアップ配線導体とを形成して成ることを特徴とする配線基板。
  2. 互いに同じ位置に、内部がスルーホール導体で覆われた直径が75〜150μmのスルーホールを150〜300μmのピッチで有するとともに両主面に前記スルーホールを覆うようにして前記スルーホール導体に接続されたコア配線導体を有する厚みが400〜600μmの2枚のコア絶縁板と、前記スルーホールと一致する位置に直径が50〜120μmの貫通孔を有するとともに該貫通孔内に導電ペーストが充填されて成るプリプレグとを準備する工程と、前記2枚のコア絶縁板同士を、前記スルーホールと前記貫通孔とが上下に重なるように前記プリプレグを間に挟んで積層するとともに加熱加圧して前記プリプレグが硬化して成る絶縁接着層を介して前記2枚のコア絶縁板同士を接着するとともに前記導電ペーストを介して前記2枚のコア絶縁板のコア配線導体同士が電気的に接続されたコア基板を形成する工程と、前記コア基板の上下面にビルドアップ絶縁層とビルドアップ配線導体とを形成する工程と、を行なうことを特徴とする配線基板の製造方法。
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