JP2012051430A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハイブリッド車両において、アイドル運転時と負荷運転時とで異なる手法でスロットル開度をフィードバック制御する場合においてもエンジン出力を正確に制御する。
【解決手段】ECUは、アイドル運転時はISC制御によってスロットル開度をフィードバック制御し、負荷運転時はPe−F/B制御によってスロットル開度をフィードバック制御する。Pe−F/B制御中は、ISC制御時のフィードバック量eqiおよびPe−F/B制御時のフィードバック量efbが用いられる。ECUは、eqiが更新された場合、VVT進角フェイルが発生したという条件を含む第1〜第7の条件のいずれもが成立していないときはefbからeqiの変化分に相当する量を相殺する相殺補正を行ない、第1〜第7の条件の少なくともいずれか1つの条件が成立しているときは相殺補正を行なわない。
【選択図】図9

Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御に関し、特に、ハイブリッド車両に搭載される内燃機関の出力制御に関する。
ハイブリッド車両は、エンジンとモータジェネレータといった二種類の原動機を搭載し、それら原動機を走行状態に応じて切り替えるようにしている。したがって、ハイブリッド車両では、エンジンが常に運転されているわけではない。そのため、エンジンを運転制御するための制御値を学習する機会が少なくなる。
このような実情に鑑みて、特開平11−107834号公報に開示された制御装置は、ハイブリッド車両において、スロットルバルブの全閉開度を調整する際には、エンジン回転速度が目標アイドル回転速度へ近づくようスロットル開度をフィードバック制御するISC制御を実行し、このISC制御時のフィードバック補正量を学習値として記憶し、以後のスロットルバルブの制御に反映させる。そして、その学習期間中は、エンジンが停止されることを禁止する。そのため、学習値は適切なものとされる。
特開平11−107834号公報
ところで、上述したISC制御は、あくまで自立運転時(エンジンをアイドル状態とする時)のフィードバック制御である。しかしながら、エンジンをアイドル状態よりも出力が大きい負荷運転時にする場合においても、所定条件下では、エンジン出力を微小な値で正確に制御するために、ISC制御とは異なる手法でスロットル開度をフィードバック制御する場合がある。この場合、スロットル開度は、負荷運転時と自立運転時とでは異なる手法でフィードバック制御されることになる。そのため、自立運転と負荷運転との間の切換の際にスロットル開度が互いのフィードバック量の影響を受けた値となって一時的に実際のエンジン出力が目標値からずれてしまうことが懸念される。
しかしながら、特開平11−107834号公報には、自立運転時と負荷運転時とで異なる手法でスロットル開度をフィードバック制御することは想定しておらず、したがって、自立運転と負荷運転との間の切換の際に生じる問題そのものおよびその対策についても何ら言及されていない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ハイブリッド車両において、自立運転時と負荷運転時とで異なる手法でスロットル開度をフィードバック制御する場合においても内燃機関の出力を正確に制御することである。
この発明に係る制御装置は、スロットル開度によって出力が調整される内燃機関と、蓄電装置と、内燃機関の動力を用いた発電が可能で蓄電装置との間で電力を授受する回転電機と、を備えたハイブリッド車両を制御する。この制御装置は、記憶部と、内燃機関をアイドル状態に制御する場合に、内燃機関の回転速度が目標速度となるようにスロットル開度をフィードバック制御する第1制御を実行し、第1制御による第1フィードバック量を記憶部に記憶する第1制御部と、内燃機関をアイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合に、内燃機関のトルクが目標トルクとなるようにスロットル開度をフィードバック制御する第2制御を実行し、第2制御による第2フィードバック量を記憶部に記憶する第2制御部とを含む。第2制御部は、記憶部に記憶された第1フィードバック量および第2フィードバック量を用いて第2制御を実行する。制御装置は、第1制御の実行によって第1フィードバック量が変化した場合、第1制御の実行中の第1フィードバック量の変化分に相当する量を記憶部に記憶された第2フィードバック量から相殺するように補正する相殺補正を行なう補正部をさらに含む。内燃機関は、吸気バルブと、吸気バルブの作動位相を変更可能な可変バルブ機構を備える。第1制御部は、作動位相が目標位相よりも進角し過ぎる進角異常が発生していない場合は第1フィードバック量を第1下限値から第1上限値までの間の値に制限し、進角異常が発生している場合は第1フィードバック量を第1下限値よりも大きい第2下限値から第1上限値よりも大きい第2上限値までの間の値に制限する。補正部は、第1フィードバック量が変化した場合であっても、進角異常が発生している場合には、相殺補正を行なわない。
この発明の別の局面に係る制御装置は、スロットル開度によって出力が調整される内燃機関と、蓄電装置と、内燃機関の動力を用いた発電が可能で蓄電装置との間で電力を授受する回転電機と、を備えたハイブリッド車両を制御する。この制御装置は、記憶部と、内燃機関をアイドル状態に制御する場合に、内燃機関の回転速度が目標速度となるようにスロットル開度をフィードバック制御する第1制御を実行し、第1制御による第1フィードバック量を記憶部に記憶する第1制御部と、内燃機関をアイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合に、内燃機関のトルクが目標トルクとなるようにスロットル開度をフィードバック制御する第2制御を実行し、第2制御による第2フィードバック量を記憶部に記憶する第2制御部とを含む。第2制御部は、記憶部に記憶された第1フィードバック量および第2フィードバック量を用いて第2制御を実行する。制御装置は、第1制御の実行によって第1フィードバック量が変化した場合、第1制御の実行中の第1フィードバック量の変化分に相当する量を記憶部に記憶された第2フィードバック量から相殺するように補正する相殺補正を行なう補正部をさらに含む。内燃機関は、排気バルブと、排気バルブの作動位相を変更可能な可変バルブ機構を備える。第1制御部は、作動位相が目標位相よりも遅角し過ぎる遅角異常が発生していない場合は第1フィードバック量を第1下限値から第1上限値までの間の値に制限し、遅角異常が発生している場合は第1フィードバック量を第1下限値よりも大きい第2下限値から第1上限値よりも大きい第2上限値までの間の値に制限する。補正部は、第1フィードバック量が変化した場合であっても、遅角異常が発生している場合には、相殺補正を行なわない。
この発明の別の局面に係る制御装置は、スロットル開度によって出力が調整される内燃機関と、蓄電装置と、内燃機関の動力を用いた発電が可能で蓄電装置との間で電力を授受する回転電機と、を備えたハイブリッド車両を制御する。この制御装置は、記憶部と、内燃機関をアイドル状態に制御する場合に、内燃機関の回転速度が目標速度となるようにスロットル開度をフィードバック制御する第1制御を実行し、第1制御による第1フィードバック量を記憶部に記憶する第1制御部と、内燃機関をアイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合に、内燃機関のトルクが目標トルクとなるようにスロットル開度をフィードバック制御する第2制御を実行し、第2制御による第2フィードバック量を記憶部に記憶する第2制御部とを含む。第2制御部は、記憶部に記憶された第1フィードバック量および第2フィードバック量を用いて第2制御を実行する。制御装置は、第1制御の実行によって第1フィードバック量が変化した場合、第1制御の実行中の第1フィードバック量の変化分に相当する量を記憶部に記憶された第2フィードバック量から相殺するように補正する相殺補正を行なう補正部をさらに含む。ハイブリッド車両は、駆動輪と、内燃機関と駆動輪との間の動力伝達経路上に設けられた変速機とをさらに備える。第1制御部は、所定条件が成立した場合、第1フィードバック量を増加させて変速機の油温を上昇させる油温上昇制御を実行する。補正部は、第1フィードバック量が変化した場合であっても、油温上昇制御の実行中である場合には、相殺補正を行なわない。
この発明の別の局面に係る制御装置は、スロットル開度によって出力が調整される内燃機関と、蓄電装置と、内燃機関の動力を用いた発電が可能で蓄電装置との間で電力を授受する回転電機と、を備えたハイブリッド車両を制御する。この制御装置は、記憶部と、内燃機関をアイドル状態に制御する場合に、内燃機関の回転速度が目標速度となるようにスロットル開度をフィードバック制御する第1制御を実行し、第1制御による第1フィードバック量を記憶部に記憶する第1制御部と、内燃機関をアイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合に、内燃機関のトルクが目標トルクとなるようにスロットル開度をフィードバック制御する第2制御を実行し、第2制御による第2フィードバック量を記憶部に記憶する第2制御部とを含む。第2制御部は、記憶部に記憶された第1フィードバック量および第2フィードバック量を用いて第2制御を実行する。制御装置は、第1制御の実行によって第1フィードバック量が変化した場合、第1制御の実行中の第1フィードバック量の変化分に相当する量を記憶部に記憶された第2フィードバック量から相殺するように補正する相殺補正を行なう補正部をさらに含む。ハイブリッド車両は、駆動輪と、内燃機関と駆動輪との間の動力伝達経路上に設けられた変速機とをさらに備える。第1制御部は、所定の開始条件が成立した場合に第1フィードバック量を増加させて変速機の油温を上昇させる油温上昇制御を実行し、所定の終了条件が成立した場合に第1フィードバック量の増加を停止して油温上昇制御の実行を停止する。補正部は、第1フィードバック量が変化した場合であっても、油温上昇制御の実行の停止直後である場合には、相殺補正を行なわない。
この発明の別の局面に係る制御装置は、スロットル開度によって出力が調整される内燃機関と、蓄電装置と、内燃機関の動力を用いた発電が可能で蓄電装置との間で電力を授受する回転電機と、を備えたハイブリッド車両を制御する。この制御装置は、記憶部と、内燃機関をアイドル状態に制御する場合に、内燃機関の回転速度が目標速度となるようにスロットル開度をフィードバック制御する第1制御を実行し、第1制御による第1フィードバック量を記憶部に記憶する第1制御部と、内燃機関をアイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合に、内燃機関のトルクが目標トルクとなるようにスロットル開度をフィードバック制御する第2制御を実行し、第2制御による第2フィードバック量を記憶部に記憶する第2制御部とを含む。第2制御部は、記憶部に記憶された第1フィードバック量および第2フィードバック量を用いて第2制御を実行する。制御装置は、第1制御の実行によって第1フィードバック量が変化した場合、第1制御の実行中の第1フィードバック量の変化分に相当する量を記憶部に記憶された第2フィードバック量から相殺するように補正する相殺補正を行なう補正部をさらに含む。第1制御部は、内燃機関のストールを防止するために一時的に吸入空気量を増加させるストール防止制御が実行された場合、第1フィードバック量を負値にならないように一時的に制限する制限処理を実行する。補正部は、第1フィードバック量が変化した場合であっても、制限処理の実行中である場合には、相殺補正を行なわない。
この発明の別の局面に係る制御装置は、スロットル開度によって出力が調整される内燃機関と、蓄電装置と、内燃機関の動力を用いた発電が可能で蓄電装置との間で電力を授受する回転電機と、を備えたハイブリッド車両を制御する。この制御装置は、記憶部と、内燃機関をアイドル状態に制御する場合に、内燃機関の回転速度が目標速度となるようにスロットル開度をフィードバック制御する第1制御を実行し、第1制御による第1フィードバック量を記憶部に記憶する第1制御部と、内燃機関をアイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合に、内燃機関のトルクが目標トルクとなるようにスロットル開度をフィードバック制御する第2制御を実行し、第2制御による第2フィードバック量を記憶部に記憶する第2制御部とを含む。第2制御部は、記憶部に記憶された第1フィードバック量および第2フィードバック量を用いて第2制御を実行する。制御装置は、第1制御の実行によって第1フィードバック量が変化した場合、第1制御の実行中の第1フィードバック量の変化分に相当する量を記憶部に記憶された第2フィードバック量から相殺するように補正する相殺補正を行なう補正部をさらに含む。第1制御部は、第1制御の実行条件が成立した場合に第1制御を実行する。補正部は、第1フィードバック量が変化した場合であっても、第1制御の実行条件が成立していない場合には、相殺補正を行なわない。
この発明の別の局面に係る制御装置は、スロットル開度によって出力が調整される内燃機関と、蓄電装置と、内燃機関の動力を用いた発電が可能で蓄電装置との間で電力を授受する回転電機と、を備えたハイブリッド車両を制御する。この制御装置は、記憶部と、内燃機関をアイドル状態に制御する場合に、内燃機関の回転速度が目標速度となるようにスロットル開度をフィードバック制御する第1制御を実行し、第1制御による第1フィードバック量を記憶部に記憶する第1制御部と、内燃機関をアイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合に、内燃機関のトルクが目標トルクとなるようにスロットル開度をフィードバック制御する第2制御を実行し、第2制御による第2フィードバック量を記憶部に記憶する第2制御部とを含む。第2制御部は、記憶部に記憶された第1フィードバック量および第2フィードバック量を用いて第2制御を実行する。制御装置は、第1制御の実行によって第1フィードバック量が変化した場合、第1制御の実行中の第1フィードバック量の変化分に相当する量を記憶部に記憶された第2フィードバック量から相殺するように補正する相殺補正を行なう補正部をさらに含む。補正部は、第1フィードバック量が変化した場合であっても、第2制御が実行された履歴がない場合には、相殺補正を行なわない。
本発明によれば、ハイブリッド車両において、内燃機関をアイドル状態に制御する場合(自立運転時)とアイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合(負荷運転時)とで異なる手法でスロットル開度をフィードバック制御する場合においても内燃機関の出力を正確に制御できる。
車両の構造を示す図である。 エンジンおよびエンジンに関連する周辺機器の構造を示す図である。 バッテリの入出力特性を示す図である。 エンジンの駆動制御を行なう場合のECUの処理フローを示す図である。 ISC制御を行なう場合のECUの処理フローを示す図である。 Pe−F/B制御を行なう場合のECUの処理フローを示す図である。 トルク偏差とPeフィードバック量の変化量との関係を示す図である。 ECUの機能ブロック図である。 相殺補正を行なう場合のECUの処理フローを示す図である。 ISCフィードバック量の更新量Δeqiと更新量ΔeqiのTA換算値との関係を示す図である。 相殺補正を行なった場合の、ISCフィードバック量、Peフィードバック量、スロットル開度のタイミングチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態に係る制御装置が搭載される車両10の構造を示す図である。車両10は、エンジン100および第2モータジェネレータ(MG(2))300Bの少なくともいずれかの動力で走行する車両(以下、「ハイブリッド車両」ともいう)であるとともに、車両外部に設けられた交流電源19から供給された電力での走行が可能な車両(以下、「プラグイン車両」ともいう)である。
車両10には、上述のエンジン100およびMG(2)300Bの他に、エンジン100が発生する動力を出力軸212と第1モータジェネレータ(MG(1))300Aとに分配する動力分割機構200と、エンジン100、MG(1)300A、MG(2)300Bで発生した動力を駆動輪12に伝達したり、駆動輪12の駆動をエンジン100やMG(1)300A、MG(2)300Bに伝達したりする減速機14と、MG(1)300AおよびMG(2)300Bを駆動するための電力を蓄電するバッテリ310と、バッテリ310の直流とMG(1)300A、MG(2)300Bの交流とを変換しながら電流制御を行なうインバータ330と、バッテリ310とインバータ330との間で電圧変換を行なう昇圧コンバータ320と、エンジン100の動作状態を制御するエンジンECU406と、車両10の状態に応じてMG(1)300A、MG(2)300B、インバータ330、およびバッテリ310の充放電状態等を制御するMG_ECU402と、エンジンECU406およびMG_ECU402等を相互に管理制御して、車両10が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体を制御するHV_ECU404等を含む。
動力分割機構200の出力軸212とMG(2)300Bとの間には、HV_ECU404からの制御信号に応じて低速段および高速段のいずれかの変速段に切り替えられる変速機500が設けられている。変速機500は、MG(2)300Bの回転速度を低速段およぼ高速段のいずれかに対応する変速比で変速して出力軸212(駆動輪12)に出力する。変速機500は、ATF(Automatic Transmission Fluid)によって内部の潤滑および作動がなされている。
さらに、車両10には、交流電源19に接続されたパドル15を接続するためのコネクタ13と、コネクタ13を経由して供給された交流電源19からの電力を直流に変換してバッテリ310へ出力する充電装置11とを含む。充電装置11は、HV_ECU404からの制御信号に応じてバッテリ310へ出力する電力量を制御する。
図1においては、各ECUを別構成としているが、2個以上のECUを統合したECUとして構成してもよい。たとえば、図1に、点線で示すように、MG_ECU402、HV_ECU404およびエンジンECU406を統合したECU400とすることがその一例である。以下の説明においては、MG_ECU402、HV_ECU404およびエンジンECU406を区別することなくECU400と記載する。
ECU400には、車速センサ、アクセル開度センサ、スロットル開度センサ、MG(1)回転速度センサ、MG(2)回転速度センサ、エンジン回転速度センサ(いずれも図示せず)、およびバッテリ310の状態(バッテリ電圧値、バッテリ電流値、バッテリ温度など)を監視するバッテリ監視ユニット340からの信号が入力されている。
本実施の形態においては、バッテリ310として、リチウムイオン二次電池が用いられる。
ECU400は、MG(1)300AあるいはMG(2)300Bをモータとして機能させる場合、バッテリ310から放電された直流電力を昇圧コンバータ320で昇圧した後、インバータ330で交流電力に変換してMG(1)300AおよびMG(2)300Bに供給する。
一方、ECU400は、バッテリ310を充電する際には、MG(1)300AあるいはMG(2)300Bをジェネレータとして機能させて、MG(1)300AあるいはMG(2)300Bが発電した交流電力を、インバータ330で直流電力に変換した後、昇圧コンバータ320で降圧してバッテリ310に供給する。
さらに、ECU400は、交流電源19からの交流電力を充電装置11で直流に変換してバッテリ310へ供給することによっても、バッテリ310を充電することが可能である。
図2を参照して、エンジン100およびエンジン100に関連する周辺機器について説明する。このエンジン100においては、エアクリーナ(図示せず)から吸入される空気が、吸気管110を流通して、エンジン100の燃焼室102に導入される。スロットルバルブ114の作動量(スロットル開度)により、燃焼室102に導入される空気量が調整される。スロットル開度は、ECU400からの信号に基づいて作動するスロットルモータ112により制御される。
燃料は、インジェクタ101から燃焼室102に噴射される。吸気管110から導入された空気と、インジェクタ101から噴射された燃料との混合気が、ECU400からの制御信号により制御されるイグニッションコイル150を用いて着火されて燃焼する。
燃焼室102の頭頂部には、吸気バルブ103および排気バルブ104が設けられる。燃焼室102に導入される空気の量および時期は吸気バルブ103により制御される。燃焼室102から排出される排気ガスの量および時期は排気バルブ104により制御される。吸気バルブ103はカム105により駆動される。排気バルブ104はカム106により駆動される。
吸気バルブ103の開弁時期(開弁位相)および閉弁時期(閉弁位相)は、VVT(Variable Valve Timing)機構126により変更(進角または遅角)される。開弁時期を変更すれば閉弁時期も変更されるため、以下の説明では、主に、開弁時期について説明する。VVT機構126は、カム105が設けられたカムシャフト(図示せず)を回転させることにより、吸気バルブ103の開弁時期を制御する。
排気バルブ104の開弁時期および閉弁時期は、VVT機構127により変更(進角または遅角)される。開弁時期の変更に伴なって閉弁時期も変更されるため、以下の説明では、主に、開弁時期について説明する。VVT機構126は、カム106が設けられたカムシャフト(図示せず)を回転させることにより、排気バルブ104の開弁時期を制御する。VVT機構126の構造については、周知の構成を用いればよいため、ここでの詳細な説明は繰り返さない。
燃焼室102で混合気が燃焼した後の排気ガスは、排気管120の途中に設けられた触媒140を通って、大気に排出される。
ECU400には、エンジン水温センサ109、エアフロメータ116、空気温センサ118、空燃比センサ122、酸素センサ124、カム角センサ107,108からの信号が入力されている。エンジン水温センサ109は、エンジン冷却水の温度(エンジン水温)THwを検出する。エアフロメータ116は、吸入空気量(エンジン100に吸入される単位時間あたりの空気量)Gaを検出する。空気温センサ118は、吸入空気の温度(吸入空気温)THaを検出する。空燃比センサ122は、排気ガス中の空気と燃料との比率を検出する。酸素センサ124は、排気ガス中の酸素濃度を検出する。カム角センサ107,108は、それぞれカム105,106の回転角を検出する。これらの各センサは、検出結果を表わす信号をECU400に送信する。
ECU400は、各センサから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、エンジン100が所望の運転状態になるように、スロットル開度、点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量、吸気バルブ103の開弁時期を制御する。
また、ECU400の内部には、各種情報、プログラム、しきい値、マップ、ECU400の処理結果等のデータが記憶される記憶部430が設けられる。
図3は、バッテリ310の入出力特性を示す図である。図3において、横軸はバッテリ温度(単位は℃)を示し、縦軸はバッテリ310の放電可能電力Woutおよび充電可能電力Win(単位はいずれもW(ワット))を示す。縦軸の「0[W]」よりも上側の領域に示す実線が放電可能電力Woutを示し、縦軸の「0[W]」よりも下側の領域に示す実線が充電可能電力Winを示す。なお、図3には、参考として、ニッケル水素二次電池の放電可能電力および充電可能電力を破線で示している。
バッテリ310は、リチウムイオン二次電池を用いているため、ニッケル水素二次電池を用いる場合(図3の破線参照)に比べて、バッテリ温度が低い領域での特性が大きく相違する。具体的には、ニッケル水素二次電池を用いる場合に比べて、放電可能電力Woutが大きい値となる。その一方で、充電可能電力Winがニッケル水素二次電池に比べて小さい値となる。特に、バッテリ温度が極低温である場合(たとえばマイナス10℃よりも低い場合)では、充電可能電力Winは数キロワット程度の微小な値となる。すなわち、バッテリ温度が極低温である場合、バッテリ310への充電電力は1kW未満の微小な値に制限されることになる。
次に、ECU400が行なうエンジン100の駆動制御について説明する。ECU400は、まず、アクセル開度や車速などに基づいて車両10から出力すべき車両要求パワーP(走行に必要なエネルギの他、エアコンなどの補機類に必要なエネルギも含む)を設定し、車両要求パワーPとバッテリ310の状態とに基づいてエンジン100から出力すべきエンジン要求パワーPeを設定する。
そして、ECU400は、エンジン要求パワーPeに応じて、「自立運転」および「負荷運転」のいずれかの運転状態でエンジン100を制御する。
「自立運転」では、ECU400は、エンジン100をアイドル状態とする。具体的には、ECU400は、エンジン回転速度Neが予め定められた目標アイドル回転速度Niscに維持されるようにスロットル開度をフィードバック制御するISC(Idle SPeed Control)制御を実行する。
一方、「負荷運転」では、ECU400は、エンジン100をアイドル状態よりも大きいエネルギを出力する状態に制御するように、エンジン要求パワーPeに応じてスロットル開度を制御する。この際、ECU400は、エンジン実パワーが車両要求パワーPを超える場合、エンジン実パワーのうち車両要求パワーPを超える分(以下、「過剰パワー」ともいう)をMG(1)300Aで電力に変換してバッテリ310へ供給する。したがって、「負荷運転」では、バッテリ310の充電が可能となる。
図4は、エンジン100の駆動制御を行なう場合のECU400の処理フローを示す。図4に示すように、ECU400は、まず、上述したエンジン要求パワーPeに応じて、エンジン100の運転状態を「自立運転」とするのか「負荷運転」とするのかを判断する(S10)。具体的には、ECU400は、エンジン要求パワーPeが0キロワットである場合にはエンジン100の運転状態を「自立運転」にすると判断し(S10にてYES)、そうでない場合にはエンジン100の運転状態を「負荷運転」にすると判断する(S10にてNO)。
ECU400は、エンジン100の運転状態を「自立運転」にすると判断した場合(S10にてYES)、ISC制御を実行する(S20)。すなわち、本実施の形態においては、エンジン要求パワーPeが0キロワットである場合に、ISC制御の実行条件が成立したとしてISC制御が実行される。
図5は、ISC制御(図4のS20の処理)を行なう場合のECU400の処理フローを示す。
図5に示すように、ECU400は、エンジン回転速度Neと目標アイドル回転速度Niscとを比較した結果に応じて、ISCフィードバック量eqiを算出する。なお、ISCフィードバック量eqiは、単位時間あたりの吸入空気量(単位;L/s)で表わされ、その初期値は「0」である。
ECU400は、Ne>Nisc+所定値αであると(S20AにてYES)、ISCフィードバック量eqiを更新量Δeqiだけ減少させる(S20B)。すなわち、ISCフィードバック量の前回値eqi(n−1)から更新量Δeqiを減じた値をISCフィードバック量の今回値eqi(n)として算出する。
ECU400は、Ne<Nisc−所定値βであると(S20CにてYES)、ISCフィードバック量eqiを更新量Δeqiだけ増加させる(S20D)。すなわち、ISCフィードバック量の前回値eqi(n−1)に更新量Δeqiを加えた値をISCフィードバック量の今回値eqi(n)として算出する。
ECU400は、Nisc−β<Ne<Nisc+αであると(S20AにてNO、S20CにてNO)、ISCフィードバック量eqiの更新を行なわない。すなわち、ISCフィードバック量の前回値eqi(n−1)をそのままISCフィードバック量の今回値eqi(n)として算出する(S20E)。
そして、ECU400は、予め定められた初期目標スロットル開度TA0にISCフィードバック量eqiのTA換算値を加えた値を、ISC制御時の目標スロットル開度TAiscに設定し(S20F)、実際のスロットル開度TAがISC制御時の目標スロットル開度TAiscとなるように、スロットルモータ112を制御する(S20G)。なお、ISCフィードバック量eqiのTA換算値とは、ISCフィードバック量eqi(単位;L/s)をスロットル角(単位;deg)に換算した値である。
このように、ISC制御では、エンジン回転速度Neが目標アイドル回転速度Nisc付近に維持されるようにスロットル開度がフィードバック制御される。
S20B、S20D、S20Eで算出されたISCフィードバック量eqiは、各ステップの処理時に記憶部430に記憶され、「自立運転」から「負荷運転」に移行しても最終値が保持される。これにより、再び「負荷運転」から「自立運転」に移行した際にエンジン回転速度Neを速やかに目標アイドル回転速度Niscに収束させることが可能となる。
図4に戻って、ECU400は、エンジン100の運転状態を「負荷運転」とする場合(S10にてNO)、Peフィードバック制御(S40)および通常制御(S50)のいずれかで、スロットル開度を制御する。
ECU400は、所定のPeフィードバック条件(たとえばバッテリ310を充電する場合であってかつバッテリ温度がマイナス10℃をよりも低く極低温であるという条件)が成立していない場合(S30にてNO)、通常制御を実行する(S50)。通常制御では、ECU400は、エンジン要求パワーPeに応じた目標スロットル開度を設定し、実際のスロットル開度が設定された目標スロットル開度となるようにスロットルモータ112を制御する。この際、目標スロットル開度は完全暖機時を想定して適合された値に設定される。
ところが、極低温下では、空気密度の増加によってエンジン出力が増加したりエンジンフリクションの増加によってエンジン出力が減少したりするため、完全暖機時を想定して適合された目標スロットル開度で実際のスロットル開度を制御すると、エンジン要求パワーPeとエンジン実パワーとがかけ離れた値となることが懸念される。
さらに、上述の図3に示したように、極低温時は、充電可能電力Winが微小な値となる。そのため、極低温である場合において、バッテリ310の充電を可能としつつ(すなわち「負荷運転」を維持しつつ)バッテリ310の過充電を防止するためには、エンジン実パワー(すなわち過剰パワー)を微小な値で正確に制御する必要がある。
上述した極低温時のエンジン出力の増減や充電可能電力Winの低下を考慮して、ECU400は、Peフィードバック条件が成立した場合(S30にてYES)、エンジン側で負荷運転時のスロットル開度を微小に細かく制御し、バッテリ310の充電電力を1kW未満の微小な値に制御することを可能とするPeフィードバック制御(以下、「Pe−F/B制御」とも記載する)を実行する(S40)。
図6は、Pe−F/B制御(図4のS40の処理)を行なう場合のECU400の処理フローを示す。
図6に示すように、ECU400は、記憶部430に記憶されたISCフィードバック量eqiを読み出し、ISCフィードバック量eqiに基づいてアイドルスロットル開度TAidleを算出する(S40A)。なお、アイドルスロットル開度TAidleは、エンジン100がアイドル状態で駆動する時のスロットル開度に相当する値であって、たとえばISC制御時の目標スロットル開度TAisc(=TA0+(eqiのTA換算値))と同じ値であってもよい。
その後、ECU400は、要求スロットル開度TAreqを算出する(S40B)。要求スロットル開度TAreqは、アイドルスロットル開度TAidleからのスロットル作動量であって、エンジン要求パワーPeに応じた値に算出される。
さらに、ECU400は、各センサの検出値等に基づいて実エンジントルク(推定値)および目標エンジントルクを算出し、実エンジントルクから目標エンジントルクを減じたトルク偏差dtrqを算出し(S40C)、トルク偏差dtrqに応じてPeフィードバック量の変化量Δefbを算出し(S40D)、Peフィードバック量efbに変化量Δefbを加える(S40E)。すなわち、Peフィードバック量の前回値efb(n−1)にPeフィードバック量の変化量Δefbを加えた値をPeフィードバック量の今回値efb(n)として算出する(S40E)。
図7に、トルク偏差dtrqとPeフィードバック量の変化量Δefbとの関係を示す。Peフィードバック量の変化量Δefbは、自立運転から負荷運転に移行してから所定時間が経過するまでは、トルク偏差dtrqに対して図7の線Aで求まる値に設定され、その他においては、図7の線Bで求まる値に設定される。
いずれの場合にも、トルク偏差dtrqがdt1(dt1>0)以上の場合(すなわち実エンジントルクが目標エンジントルクに対してdt1以上大きい場合)には、変化量Δefbが負の値に設定される。これにより、Peフィードバック量efbが変化量Δefbの絶対値分だけ減少されるため、実エンジントルクが目標エンジントルクに近づくように減少する。
一方、トルク偏差dtrqがdt2(dt2<0)以下の場合(すなわち実エンジントルクが目標エンジントルクに対してdt2の絶対値以上小さい場合)には、変化量Δefbが正の値に設定される。これにより、Peフィードバック量efbが変化量Δefbの絶対値分だけ増加されるため、実エンジントルクが目標エンジントルクに近づくように増加する。
図6に戻って、ECU400は、アイドルスロットル開度TAidleに要求スロットル開度TAreqとPeフィードバック量efbとを加えた値をPe−F/B制御時の目標スロットル開度TAfbに設定し(S40F)、実際のスロットル開度がPe−F/B制御時の目標スロットル開度TAfbとなるようにスロットルモータ112を制御する(S40G)。
このように、Pe−F/B制御では、実エンジントルクが目標エンジントルクに近づくように、Peフィードバック量efbを用いてスロットル開度がフィードバック制御される。この際、スロットル開度は、ISCフィードバック量eqiに基づいて算出されたアイドルスロットル開度TAidleを基準として制御される。
S40Eで算出されたPeフィードバック量efbは、S40Eの処理時に記憶部430に記憶され、「負荷運転」から「自立運転」に移行してもその最終値が保持される。これにより、再び「自立運転」から「負荷運転」に移行してPe−F/B制御が再開された際に速やかに実エンジントルクを目標エンジントルクに収束させることができる。
このように、本実施の形態においては、負荷運転時にはPeフィードバック量efbを変化させる(更新する)ことによって、また、自立運転時には別途ISCフィードバック量eqiを変化させることによって、スロットル開度とエンジン実出力との関係がそれぞれ調整される。
しかしながら、Peフィードバック量efbの値は「負荷運転」から「自立運転」に移行した後も最終値が保持される。また、ISCフィードバック量eqiの値も「自立運転」から「負荷運転」に移行した後も最終値が保持される。
したがって、Pe−F/B制御からISC制御に移行した後に再びPe−F/B制御を実行する場合、ISCフィードバック量eqiとPeフィードバック量efbとをそのまま用いて目標スロットル開度TAfbを算出すると、スロットル開度とエンジン実出力との関係が二重に調整されてしまうことが懸念される。
すなわち、ISCフィードバック量eqiは過去に実行されたISC制御時の最終値でありPeフィードバック量efbもまた過去に実行されたPe−F/B制御時の最終値であるため、双方のフィードバック量は、共にスロットル開度とエンジン実出力との調整結果が反映された値である。その結果、目標スロットル開度TAfbは、スロットル開度とエンジン実出力との関係を双方のフィードバック量で二重に補正した値となってしまう。
このような二重補正は、エンジン実出力を微小な値で正確に制御するというPe−F/B制御の目的に沿わない。さらに、二重補正によってエンジン出力が低下すると、エンジン回転速度Neが落ち込み、トランスミッションのギヤ歯打ち音等の要因ともなり得る。
このような二重補正を防止するため、本実施の形態においては、ISCフィードバック量eqiが更新された場合、そのeqi更新量に対応する値がPeフィードバック量efbから相殺されるようにPeフィードバック量efbを補正する処理(以下、「相殺補正」ともいう)を実行する。
図8に、ECU400の機能ブロック図を示す。ECU400は、入力インターフェイス410、演算処理部420、記憶部430、出力インターフェイス440とを含む。
入力インターフェイス410は、各センサなどからの情報を受信する。記憶部430には、上述したように各種のデータが記憶され、必要に応じて演算処理部420からデータが読み出されたり格納されたりする。ISCフィードバック量eqiおよびPeフィードバック量efbも、この記憶部430に記憶されている。演算処理部420は、入力インターフェイス410および記憶部430からの情報に基づいて演算処理を行なう。出力インターフェイス440は、演算処理部420の処理結果を各機器に出力する。
演算処理部420は、ISC制御部421、Pe−F/B制御部422、補正部423を含む。
ISC制御部421は、上述の図5にて説明したISC制御を実行し、その際に算出したISCフィードバック量eqiを記憶部430にする。Pe−F/B制御部422は、上述の図6にて説明したPe−F/B制御を実行し、その際に算出したPeフィードバック量efbを記憶部430に記憶する。なお、ISC制御部421およびPe−F/B制御部422の機能については、上述の図5、6にて説明したので、ここでの詳細な説明は繰り返さない。
補正部423は、上述した相殺補正を行なう。具体的には、補正部423は、ISC制御の実行によって記憶部430に記憶されたISCフィードバック量eqiが更新された場合、その更新量ΔeqiのTA換算値を算出し、更新量ΔeqiのTA換算値がPeフィードバック量efbから相殺されるように、記憶部430に記憶されたPeフィードバック量efbを補正する。
なお、上述したISC制御部421、Pe−F/B制御部422、補正部423の機能は、ソフトウェアによって実現されるようにしてもよく、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。
以上がECU400の基本的な機能である。
ところで、上述したように、Pe−F/B制御の目的は、負荷運転時においてエンジン出力を微小な値に正確に制御することである。したがって、上述の相殺補正を実行するか否かは、Pe−F/B制御の目的に沿うか否かに応じて慎重に判断する必要がある。
たとえば、何らかの他の条件が成立したことによってISCフィードバック量eqiをある固定値に置き換えるような特定の処理がなされた場合、通常のISC制御とは異なる手法でISCフィードバック量eqiが形式的に更新されることになる。しかしながら、このような場合にまで上述の相殺補正を実行すると、かえってエンジン出力を微小な値に正確に制御し難くなり、Pe−F/B制御の目的に沿わない場合がある。
そこで、補正部423は、ISCフィードバック量eqiが更新された場合(ISCフィードバック量eqiが変化した場合)であっても、以下の第1〜第7の条件の少なくともいずれか1つが成立した場合には、相殺補正を実行しない。この点が本実施の形態の特徴点である。
第1の条件は、VVT進角フェイルが発生したという条件である。
VVT進角フェイルとは、吸気バルブ103の開弁位相が目標位相よりも進角し過ぎた状態を意味する。VVT進角フェイルは、たとえば、VVT機構126の作動油圧を制御するオイルコントロールバルブに異物が混入し作動油圧を正常に制御できなくなることによって発生する。ECU400は、吸気バルブ103の実際の開弁位相が目標位相よりも5度以上進角した状態が5秒以上継続していると、VVT進角フェイルが発生したと判断する。
VVT進角フェイルが発生すると、吸気バルブ103および排気バルブ104のオーバーラップ量が大きくなり内部EGR(Exhaust Gas Recirculation)量が増加するため、燃焼が安定せずにエンジンストールを引き起こす可能性がある。
そこで、ISC制御部421は、VVT進角フェイルが発生していない場合にはISCフィードバック量eqiを通常時の上下限ガード値で制限する(下限ガード値から上限ガード値までの間の値に制限する)が、VVT進角フェイルが発生した場合にはISCフィードバック量eqiを通常時よりも大きい上下限ガード値で制限する。すなわち、ISC制御部421は、VVT進角フェイルが発生した場合には、下限ガード値および上限ガード値を少し大きめの値に変更する。これにより、ISCフィードバック量eqiが吸入空気量を減少させる側に更新されることを抑制でき燃焼の安定化が図られるので、エンジンストールが回避される。
したがって、VVT進角フェイルが発生した場合には、下限ガード値および上限ガード値の変更に伴なってISCフィードバック量eqiも更新されることになるが、この時のISCフィードバック量eqiの更新量はPeフィードバック量efbとは無関係である。そのため、補正部423は、VVT進角フェイルが発生した場合には、相殺補正を実行しない。
第2の条件は、EX−VVT遅角フェイルが発生したという条件である。
EX−VVT遅角フェイルとは、排気バルブ104の閉弁位相が目標位相よりも遅角し過ぎた状態を意味する。EX−VVT遅角フェイルが発生すると、VVT進角フェイル発生時と同様、吸気バルブ103および排気バルブ104のオーバーラップ量が大きくなり内部EGR量が増加するため、エンジンストールを引き起こす可能性がある。
そこで、ISC制御部421は、EX−VVT遅角フェイルが発生した場合にも、VVT進角フェイル発生時と同様、ISCフィードバック量eqiの下限ガード値および上限ガード値を通常時よりも少し大きめの値に変更する。
したがって、EX−VVT遅角フェイルが発生した場合にもISCフィードバック量eqiが更新されることになるが、この時のISCフィードバック量eqiの更新量はPeフィードバック量efbとは無関係である。そのため、補正部423は、EX−VVT遅角フェイルが発生した場合にも、相殺補正を実行しない。
第3の条件は、油温上昇処理中であるという条件である。
油温上昇処理とは、アイドル状態において変速機500のATFの温度(以下、単に「油温」という)を上昇させるために、ISCフィードバック量eqiを増加させる制御である。ISC制御部421は、油温上昇処理の開始条件が成立した場合(たとえば油温を上昇させることを要求する信号を他の機能ブロックなどから受信した場合)、油温上昇処理を開始させる。この時のISCフィードバック量eqiの増加量はPeフィードバック量efbとは無関係である。そのため、補正部423は、油温上昇処理中である場合にも、相殺補正を実行しない。
第4の条件は、油温上昇処理の停止直後であるという条件である。
ISC制御部421は、油温上昇処理の終了条件が成立した場合(たとえばアイドル状態以外の状態になった場合)、油温上昇処理を停止(終了)させる。油温上昇処理の停止時には、油温上昇処理によって増加されていたISCフィードバック量eqiが再び通常値に減少される。この時のISCフィードバック量eqiの減少量はPeフィードバック量efbとは無関係である。そのため、補正部423は、油温上昇処理の停止直後である場合にも、相殺補正を実行しない。なお、ここでいう「油温上昇処理の停止直後」とは、油温上昇処理の停止時から所定時間が経過する時までの期間を意味するものとする。
第5の条件は、ストール防止制御開始後の下限ガード処理の実行中であるという条件である。
ストール防止制御とは、エンジン始動後、エンジンストールを回避するために、VVT進角フェイルおよびEX−VVT遅角フェイルが発生していないことを条件として、一時的に吸入空気量を増加させてエンジン回転速度を上昇させる制御である。
ストール防止制御開始後の下限ガード処理とは、ストール防止制御が開始後に、一時的(緊急回避的)に、ISCフィードバック量eqiを上限ガード値で制限するのを止めるとともに下限ガード値を正値に設定する処理である。この処理により、ISCフィードバック量eqiの上限がなくなるとともに下限が正値となる(負値にはならない)ため、吸入吸気量の減少がアシストされ、エンジンストールがより適切に防止される。ISC制御部421は、ストール防止制御が開始されると、下限ガード処理を実行する。この時にもISCフィードバック量eqiが更新されることになるが、この時のISCフィードバック量eqiの更新量はPeフィードバック量efbとは無関係である。そのため、補正部423は、ストール防止制御開始後の下限ガード処理の実行中である場合にも、相殺補正を実行しない。
第6の条件は、ISC制御の実行条件が成立していない(Peが0キロワットでない)という条件である。ISC制御の実行条件が成立していない場合は、そもそもISC制御が実行されておらずISCフィードバック量eqiがISC制御によって更新されることはない。そのため、補正部423は、何らかの異常(ECUハード、ECU電源等)により制御値がリセットされたり異常値に変化したりしてもPEフィードバックに影響しないように、ISC制御の実行条件の成否を判断し、ISC制御の実行条件が成立していない場合には、相殺補正を実行しない。
第7の条件は、Pe−F/B実行履歴フラグがオフであるという条件である。
Pe−F/B実行履歴フラグとは、過去のPe−F/B制御の実行履歴の有無を示す指標であり、初期状態は「オフ」に設定され、Pe−F/B制御の実行された以降は「オン」に設定される。バッテリクリア時(バッテリの交換時)には、記憶部430に記憶されたPeフィードバック量efbもクリアされて初期値に戻されるため、Pe−F/B実行履歴フラグも初期状態である「オフ」に戻される。
バッテリクリア後、一度もPe−F/B制御を実行した履歴が無い場合にまで相殺補正を行なう(ISCフィードバック量eqiの更新量をPeフィードバック量efbに反映させる)と、実際にPe−F/B制御が開始された時に、誤ったPeフィードバック量efbからPe−F/B制御を開始することになってしまう。そのため、補正部423は、Pe−F/B実行履歴フラグがオフである場合にも、相殺補正を実行しない。これにより、相殺補正は、必ずPe−F/B制御の実行後に行なわれることになる。
このように、補正部423は、上述した第1〜第7のいずれかの条件が成立した場合には、相殺補正を実行しない。
図9は、上述した補正部423の機能をソフトウェアによって実現する場合のECU400の処理フローである。なお、この処理は、Pe−F/B制御中であるか否かに関わらず、予め定められたサイクルタイムで繰り返し行なわれる。
S100にて、ECU400は、ISCフィードバック量eqiが更新されたか否かを判断する。すなわち、ECU400は、上述の図5のS20BあるいはS20Dの処理が実行されることにより、記憶部430に記憶されたISCフィードバック量eqiの値が変更されたか否かを判断する。この処理で肯定的な判断がなされると(S100にてYES)、処理はS101に移される。そうでないと(S100にてNO)、この処理は終了する。
S101にて、ECU400は、上述した第1〜第7の条件の少なくともいずれか1つが成立しているか否かを判断する。
第1〜第7の条件のいずれもが成立していない場(S101にてNO)、ECU400は、処理をS102に移し、相殺補正を実行する。具体的には、ECU400は、ISCフィードバック量の更新量ΔeqiのTA換算値を算出し、更新量ΔeqiのTA換算値がPeフィードバック量efbから相殺されるように、記憶部430に記憶されたPeフィードバック量efbを補正する。この際、ECU400は、上述の図5のS20Bの処理でISCフィードバック量eqiが更新量Δeqiだけ減少された場合には、Peフィードバック量efbを更新量ΔeqiのTA換算値だけ増加させる。一方、ECU400は、上述の図5のS20Dの処理でISCフィードバック量eqiが更新量Δeqiだけ増加された場合には、Peフィードバック量efbを更新量ΔeqiのTA換算値だけ減少させる。なお、更新量ΔeqiのTA換算値とは、図10に示すように、単位時間あたりの吸入空気量(単位;L/s)の変化量である更新量Δeqiを、スロットル開度(単位;deg)の変化量に変換した値である。
一方、第1〜第7の条件の少なくともいずれか1つが成立している場合(S101にてYES)、ECU400は、S102の処理(相殺補正)を実行することなく、処理を終了させる。
図11に、相殺補正を行なった場合のISCフィードバック量eqi、Peフィードバック量efb、スロットル開度のタイミングチャートを示す。
図11は、時刻t1で負荷運転から自立運転に移行し、時刻t3で自立運転から負荷運転に移行される場合を示している。なお、負荷運転時にはPe−F/B制御が実行されるものとする。
時刻t1までは、Pe−F/B制御によって、実エンジントルクが目標エンジントルクよりも高いため、Peフィードバック量efbが減少される(図6、図7参照)。Peフィードバック量efbは、減少させるたびに記憶部430に記憶される。
時刻t1でISC制御の実行条件が成立した場合、負荷運転から自立運転に移行され、Peフィードバック量efbの最終値が記憶部430に保持されるとともに、Pe−F/B制御に代えてISC制御が実行される。ISC制御では、エンジン回転速度Neが目標アイドル回転速度NiscとなるようにISCフィードバック量eqiが調整される。時刻t2にて、実際のエンジン回転速度Neが目標アイドル回転速度Nisc+αよりも高いと(図5のS20AにてYES)、スロットル開度が過剰であると判断されてISCフィードバック量eqiが減少され始める(図5のS20B)。
ISCフィードバック量eqiが減少され始める際に、上述した第1〜第7の条件の少なくともいずれか1つが成立しているか否かが判断される(S101)。
第1〜第7の条件のいずれもが成立していない場合(S101にてNO)、相殺補正が実行され、ISCフィードバック量の更新量ΔeqiのTA換算値だけPeフィードバック量efbが増加される(図9のS102)。この相殺補正は、ISCフィードバック量eqiが更新される度に繰り返される。このように、ISCフィードバック量eqiで取り込んだISC過剰分を予めPeフィードバック量efbから相殺しておく。
そのため、時刻t3で自立運転から再び負荷運転に移行してPe−F/B制御を再開する場合においても、スロットル開度の二重補正(図11の破線参照)が防止される。そのため、エンジン実出力を微小な値で正確に制御するというPe−F/B制御の目的に合致したスロットル制御が実現できる。また、二重補正によるエンジンの出力低下やエンジン回転速度Neの落ち込みも防止できる。
一方、第1〜第7の条件の少なくともいずれか1つが成立している場合(図9のS101にてYES)、ISCフィードバック量eqiの減少は通常のISC制御とは異なる特定の処理によってなされたものでありPeフィードバック量efbとは無関係であるため、相殺補正(図9のS102の処理)は実行されない。そのため、不要な相殺補正を適切に排除してPeフィードバック量efbを適切な値に安定させることができるので、Pe−F/B制御の精度低下を抑制することができる。
このように、本実施の形態においては、ISCフィードバック量eqiが通常のISC制御によって更新された場合、その更新量に相当する値が負荷運転時のPe−F/B制御で用いられるフィードバック量から相殺されるように予め補正しておく。これにより、その後に負荷運転に移行してPe−F/B制御が開始される際にスロットル開度の二重補正が防止されるため、エンジン実出力を微小な値にするという要求に正確に応えることが可能となる。
一方、ISCフィードバック量eqiが通常のISC制御とは異なる特定の処理によって更新された場合には、そもそもPeフィードバック量efbとは無関係であるため、上述した相殺補正は実行しない。これにより、その後に負荷運転に移行してPe−F/B制御が開始される際に、不要な相殺補正を適切に排除してPeフィードバック量efbを適切な値に安定させることができる。そのため、Pe−F/B制御の精度低下を抑制し、エンジン100の出力を正確に制御することができる。
なお、本実施の形態は、たとえば以下のように変更することもできる。
本実施の形態では、いわゆるプラグイン型のハイブリッド車両に本発明を適用したが、これに限らず通常のハイブリッド車両に本発明を適用してもよい。
また、本実施の形態では、バッテリとしてリチウムイオン二次電池を用いたが、これに限らずたとえばニッケル水素二次電池を用いてもよい。ニッケル水素二次電池はそのセル数が少ないほどリチウムイオン二次電池の入出力特性に近くなる傾向にあるため、コスト削減等のためにニッケル水素二次電池のセル数を削減した場合には、特に本発明の適用が有効である。
また、本実施の形態においては、ISC制御によってISCフィードバック量eqiが更新された時にリアルタイムでPeフィードバック量efbの相殺補正を行なうが、これに限らず、少なくともISC制御からPe−F/B制御に移行するまでに、ISC制御中のISCフィードバック量eqiの更新量の合計のTA換算値を用いてPeフィードバック量efbを相殺補正するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、図9のS101の処理で判断する条件(相殺補正を行なわない条件)として第1〜第7の条件を挙げたが、必要に応じて他の条件を追加してもよい。
たとえば、以下の第8〜第14の条件を追加してもよい。
第8の条件は、ISCフィードバック量eqiが減少しかつ相殺補正を行なったと仮定した場合のPeフィードバック量efb(ISCフィードバック量eqiの減少分に相当する量だけPeフィードバック量efbを増加させた量)が正の値(スロットル開度を増加させる値)となってしまうという条件である。この第8の条件を相殺補正を行なわない条件に追加することにより、エンジントルクの出過ぎを防止することができる。
第9の条件は、ISCフィードバック量eqiの更新がISC学習値EQGの更新のための更新であるという条件である。ISC制御時に、ISC学習が行なわれる場合がある。このISC学習では、所定の学習条件(たとえばISC制御を繰り返すことによってエンジン回転速度Neが所定時間継続して目標アイドル回転速度Niscを含む所定範囲に収束したという条件)が成立した場合に、それまでのISCフィードバック量eqiの変化量をISC学習値EQGに取り込んで更新するとともに、ISCフィードバック量eqiを初期値(たとえば「0」)に更新される。このようにISC学習値EQGの更新のためにISCフィードバック量eqiが初期値に更新される場合、ISCフィードバック量eqiの更新量は、Peフィードバック量efbと相殺する必要はない。したがって、第9の条件を相殺補正を行なわない条件に追加することにより、より正確にエンジン出力を制御することが可能となる。
第10の条件は、ISC学習値EQGの学習終了後以降であるという条件である。上述のように、ISC制御時に、ISC学習が行なわれる場合がある。このISC学習が終了した後は、エンジン水温も高温となりエンジンフリクションも安定していることから、相殺補正を行なわなくても制御上の背反はそれほど大きくないと考えられる。したがって、第10の条件を相殺補正を行なわない条件に追加することにより、ISCフィードバック量eqiの安定化を図ることができる。
第11の条件は、自立運転中かつ触媒暖機制御中であるという条件である。触媒140は、上述したように、その温度が低いほど排気浄化能力が低くなる特性を有する。そのため、触媒140の暖機を促進するためにエンジン100の点火時期を遅角する触媒暖機制御が実行される場合がある。この触媒暖機制御が自立運転中に実行されると、触媒暖機制御での点火遅角によって低下したエンジントルクの影響がISCフィードバック量eqiに反映されることになる。このときのISCフィードバック量eqiの更新量は、Peフィードバック量efbと相殺する必要はない。したがって、第11の条件を相殺補正を行なわない条件に追加することにより、より正確にエンジン出力を制御することが可能となる。
第12の条件は、ISCフィードバック量eqiの更新がeqi反省処理に起因する更新であるという条件である。上述したように、触媒暖機制御が自立運転中に実行されると、触媒暖機制御での点火遅角によって低下したエンジントルクの影響がISCフィードバック量eqiに反映されることになる。このため、触媒暖機制御が終了した時点で、ISCフィードバック量eqiを触媒暖機制御前の値に戻す処理(eqi反省処理)が行なわれる場合がある。このeqi反省処理によるISCフィードバック量eqiの更新量は、Peフィードバック量efbと相殺する必要はない。したがって、第12の条件を相殺補正を行なわない条件に追加することにより、より正確にエンジン出力を制御することが可能となる。
第13の条件は、レーシング要求中であるという条件である。無負荷状態でエンジンを通常よりも高い回転速度で運転させるレーシング要求をユーザがした場合、レーシング中にレーシング回転速度に応えるためにエンジン回転速度Neを上昇させるが、その上昇分を、ハイブリッド車両では、ISCフィードバック量eqiにて実施する場合がある。このレーシング要求によるISCフィードバック量eqiの更新量は、Peフィードバック量efbと相殺する必要はない。したがって、第13の条件を相殺補正を行なわない条件に追加することにより、より正確にエンジン出力を制御することが可能となる。
第14の条件は、ロードロード(Road Load、以下「R/L」という)設定中という条件である。なお、R/L設定中とは、ユーザ操作によって、実際の道路を走行する際の走行抵抗と同じ負荷をシャシダイナモメータ上で模擬できるようにダイナモの負荷設定を合わせるモードの実行中であることを意味する。R/L設定中、ハイブリッド車両では、自立運転でISCフィードバック量eqiを調整することによって、エンジン回転速度Neが車速(駆動輪の回転速度)に応じた目標回転速度になるように制御する。このR/L設定中のISCフィードバック量eqiの更新量は、Peフィードバック量efbと相殺する必要はない。したがって、第14の条件を相殺補正を行なわない条件に追加することにより、より正確にエンジン出力を制御することが可能となる。
このように、第1〜第7の条件に加えてさらに第8〜第14の条件のいずれかが成立した場合に相殺補正を行なわないようにすることによって、より正確にエンジン出力を制御することが可能となる。
なお、上述した第1〜第14の条件のうちの少なくともいずれか1つの条件を相殺補正を行なわない条件に設定するようにしてもよい。このような条件設定であっても、相殺補正を行なわない条件を設定しない場合に比べれば、より正確にエンジン出力を制御することが可能となるためである。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 車両、11 充電装置、12 駆動輪、13 コネクタ、14 減速機、15 パドル、19 交流電源、100 エンジン、101 インジェクタ、102 燃焼室、103 吸気バルブ、104 排気バルブ、105,106 カム、107,108 カム角センサ、109 エンジン水温センサ、110 吸気管、112 スロットルモータ、114 スロットルバルブ、116 エアフロメータ、118 空気温センサ、120 排気管、122 空燃比センサ、124 酸素センサ、126,127 VVT機構、140 触媒、150 イグニッションコイル、200 動力分割機構、212 出力軸、310 バッテリ、320 昇圧コンバータ、330 インバータ、340 バッテリ監視ユニット、400 ECU、410 入力インターフェイス、420 演算処理部、421 ISC制御部、422 Pe−F/B制御部、423 補正部、430 記憶部、440 出力インターフェイス、500 変速機。

Claims (7)

  1. スロットル開度によって出力が調整される内燃機関と、蓄電装置と、前記内燃機関の動力を用いた発電が可能で前記蓄電装置との間で電力を授受する回転電機と、を備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    記憶部と、
    前記内燃機関をアイドル状態に制御する場合に、前記内燃機関の回転速度が目標速度となるように前記スロットル開度をフィードバック制御する第1制御を実行し、前記第1制御による第1フィードバック量を前記記憶部に記憶する第1制御部と、
    前記内燃機関を前記アイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合に、前記内燃機関のトルクが目標トルクとなるように前記スロットル開度をフィードバック制御する第2制御を実行し、前記第2制御による第2フィードバック量を前記記憶部に記憶する第2制御部とを含み、
    前記第2制御部は、前記記憶部に記憶された前記第1フィードバック量および前記第2フィードバック量を用いて前記第2制御を実行し、
    前記制御装置は、前記第1制御の実行によって前記第1フィードバック量が変化した場合、前記第1制御の実行中の前記第1フィードバック量の変化分に相当する量を前記記憶部に記憶された前記第2フィードバック量から相殺するように補正する相殺補正を行なう補正部をさらに含み、
    前記内燃機関は、吸気バルブと、前記吸気バルブの作動位相を変更可能な可変バルブ機構を備え、
    前記第1制御部は、前記作動位相が目標位相よりも進角し過ぎる進角異常が発生していない場合は前記第1フィードバック量を第1下限値から第1上限値までの間の値に制限し、前記進角異常が発生している場合は前記第1フィードバック量を前記第1下限値よりも大きい第2下限値から前記第1上限値よりも大きい第2上限値までの間の値に制限し、
    前記補正部は、前記第1フィードバック量が変化した場合であっても、前記進角異常が発生している場合には、前記相殺補正を行なわない、ハイブリッド車両の制御装置。
  2. スロットル開度によって出力が調整される内燃機関と、蓄電装置と、前記内燃機関の動力を用いた発電が可能で前記蓄電装置との間で電力を授受する回転電機と、を備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    記憶部と、
    前記内燃機関をアイドル状態に制御する場合に、前記内燃機関の回転速度が目標速度となるように前記スロットル開度をフィードバック制御する第1制御を実行し、前記第1制御による第1フィードバック量を前記記憶部に記憶する第1制御部と、
    前記内燃機関を前記アイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合に、前記内燃機関のトルクが目標トルクとなるように前記スロットル開度をフィードバック制御する第2制御を実行し、前記第2制御による第2フィードバック量を前記記憶部に記憶する第2制御部とを含み、
    前記第2制御部は、前記記憶部に記憶された前記第1フィードバック量および前記第2フィードバック量を用いて前記第2制御を実行し、
    前記制御装置は、前記第1制御の実行によって前記第1フィードバック量が変化した場合、前記第1制御の実行中の前記第1フィードバック量の変化分に相当する量を前記記憶部に記憶された前記第2フィードバック量から相殺するように補正する相殺補正を行なう補正部をさらに含み、
    前記内燃機関は、排気バルブと、前記排気バルブの作動位相を変更可能な可変バルブ機構を備え、
    前記第1制御部は、前記作動位相が目標位相よりも遅角し過ぎる遅角異常が発生していない場合は前記第1フィードバック量を第1下限値から第1上限値までの間の値に制限し、前記遅角異常が発生している場合は前記第1フィードバック量を前記第1下限値よりも大きい第2下限値から前記第1上限値よりも大きい第2上限値までの間の値に制限し、
    前記補正部は、前記第1フィードバック量が変化した場合であっても、前記遅角異常が発生している場合には、前記相殺補正を行なわない、ハイブリッド車両の制御装置。
  3. スロットル開度によって出力が調整される内燃機関と、蓄電装置と、前記内燃機関の動力を用いた発電が可能で前記蓄電装置との間で電力を授受する回転電機と、を備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    記憶部と、
    前記内燃機関をアイドル状態に制御する場合に、前記内燃機関の回転速度が目標速度となるように前記スロットル開度をフィードバック制御する第1制御を実行し、前記第1制御による第1フィードバック量を前記記憶部に記憶する第1制御部と、
    前記内燃機関を前記アイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合に、前記内燃機関のトルクが目標トルクとなるように前記スロットル開度をフィードバック制御する第2制御を実行し、前記第2制御による第2フィードバック量を前記記憶部に記憶する第2制御部とを含み、
    前記第2制御部は、前記記憶部に記憶された前記第1フィードバック量および前記第2フィードバック量を用いて前記第2制御を実行し、
    前記制御装置は、前記第1制御の実行によって前記第1フィードバック量が変化した場合、前記第1制御の実行中の前記第1フィードバック量の変化分に相当する量を前記記憶部に記憶された前記第2フィードバック量から相殺するように補正する相殺補正を行なう補正部をさらに含み、
    前記ハイブリッド車両は、駆動輪と、前記内燃機関と前記駆動輪との間の動力伝達経路上に設けられた変速機とをさらに備え、
    前記第1制御部は、所定条件が成立した場合、前記第1フィードバック量を増加させて前記変速機の油温を上昇させる油温上昇制御を実行し、
    前記補正部は、前記第1フィードバック量が変化した場合であっても、前記油温上昇制御の実行中である場合には、前記相殺補正を行なわない、ハイブリッド車両の制御装置。
  4. スロットル開度によって出力が調整される内燃機関と、蓄電装置と、前記内燃機関の動力を用いた発電が可能で前記蓄電装置との間で電力を授受する回転電機と、を備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    記憶部と、
    前記内燃機関をアイドル状態に制御する場合に、前記内燃機関の回転速度が目標速度となるように前記スロットル開度をフィードバック制御する第1制御を実行し、前記第1制御による第1フィードバック量を前記記憶部に記憶する第1制御部と、
    前記内燃機関を前記アイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合に、前記内燃機関のトルクが目標トルクとなるように前記スロットル開度をフィードバック制御する第2制御を実行し、前記第2制御による第2フィードバック量を前記記憶部に記憶する第2制御部とを含み、
    前記第2制御部は、前記記憶部に記憶された前記第1フィードバック量および前記第2フィードバック量を用いて前記第2制御を実行し、
    前記制御装置は、前記第1制御の実行によって前記第1フィードバック量が変化した場合、前記第1制御の実行中の前記第1フィードバック量の変化分に相当する量を前記記憶部に記憶された前記第2フィードバック量から相殺するように補正する相殺補正を行なう補正部をさらに含み、
    前記ハイブリッド車両は、駆動輪と、前記内燃機関と前記駆動輪との間の動力伝達経路上に設けられた変速機とをさらに備え、
    前記第1制御部は、所定の開始条件が成立した場合に前記第1フィードバック量を増加させて前記変速機の油温を上昇させる油温上昇制御を実行し、所定の終了条件が成立した場合に前記第1フィードバック量の増加を停止して前記油温上昇制御の実行を停止し、
    前記補正部は、前記第1フィードバック量が変化した場合であっても、前記油温上昇制御の実行の停止直後である場合には、前記相殺補正を行なわない、ハイブリッド車両の制御装置。
  5. スロットル開度によって出力が調整される内燃機関と、蓄電装置と、前記内燃機関の動力を用いた発電が可能で前記蓄電装置との間で電力を授受する回転電機と、を備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    記憶部と、
    前記内燃機関をアイドル状態に制御する場合に、前記内燃機関の回転速度が目標速度となるように前記スロットル開度をフィードバック制御する第1制御を実行し、前記第1制御による第1フィードバック量を前記記憶部に記憶する第1制御部と、
    前記内燃機関を前記アイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合に、前記内燃機関のトルクが目標トルクとなるように前記スロットル開度をフィードバック制御する第2制御を実行し、前記第2制御による第2フィードバック量を前記記憶部に記憶する第2制御部とを含み、
    前記第2制御部は、前記記憶部に記憶された前記第1フィードバック量および前記第2フィードバック量を用いて前記第2制御を実行し、
    前記制御装置は、前記第1制御の実行によって前記第1フィードバック量が変化した場合、前記第1制御の実行中の前記第1フィードバック量の変化分に相当する量を前記記憶部に記憶された前記第2フィードバック量から相殺するように補正する相殺補正を行なう補正部をさらに含み、
    前記第1制御部は、前記内燃機関のストールを防止するために一時的に吸入空気量を増加させるストール防止制御が実行された場合、前記第1フィードバック量を負値にならないように一時的に制限する制限処理を実行し、
    前記補正部は、前記第1フィードバック量が変化した場合であっても、前記制限処理の実行中である場合には、前記相殺補正を行なわない、ハイブリッド車両の制御装置。
  6. スロットル開度によって出力が調整される内燃機関と、蓄電装置と、前記内燃機関の動力を用いた発電が可能で前記蓄電装置との間で電力を授受する回転電機と、を備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    記憶部と、
    前記内燃機関をアイドル状態に制御する場合に、前記内燃機関の回転速度が目標速度となるように前記スロットル開度をフィードバック制御する第1制御を実行し、前記第1制御による第1フィードバック量を前記記憶部に記憶する第1制御部と、
    前記内燃機関を前記アイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合に、前記内燃機関のトルクが目標トルクとなるように前記スロットル開度をフィードバック制御する第2制御を実行し、前記第2制御による第2フィードバック量を前記記憶部に記憶する第2制御部とを含み、
    前記第2制御部は、前記記憶部に記憶された前記第1フィードバック量および前記第2フィードバック量を用いて前記第2制御を実行し、
    前記制御装置は、前記第1制御の実行によって前記第1フィードバック量が変化した場合、前記第1制御の実行中の前記第1フィードバック量の変化分に相当する量を前記記憶部に記憶された前記第2フィードバック量から相殺するように補正する相殺補正を行なう補正部をさらに含み、
    前記第1制御部は、前記第1制御の実行条件が成立した場合に前記第1制御を実行し、
    前記補正部は、前記第1フィードバック量が変化した場合であっても、前記第1制御の実行条件が成立していない場合には、前記相殺補正を行なわない、ハイブリッド車両の制御装置。
  7. スロットル開度によって出力が調整される内燃機関と、蓄電装置と、前記内燃機関の動力を用いた発電が可能で前記蓄電装置との間で電力を授受する回転電機と、を備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    記憶部と、
    前記内燃機関をアイドル状態に制御する場合に、前記内燃機関の回転速度が目標速度となるように前記スロットル開度をフィードバック制御する第1制御を実行し、前記第1制御による第1フィードバック量を前記記憶部に記憶する第1制御部と、
    前記内燃機関を前記アイドル状態よりも出力が大きい負荷運転状態に制御する場合に、前記内燃機関のトルクが目標トルクとなるように前記スロットル開度をフィードバック制御する第2制御を実行し、前記第2制御による第2フィードバック量を前記記憶部に記憶する第2制御部とを含み、
    前記第2制御部は、前記記憶部に記憶された前記第1フィードバック量および前記第2フィードバック量を用いて前記第2制御を実行し、
    前記制御装置は、前記第1制御の実行によって前記第1フィードバック量が変化した場合、前記第1制御の実行中の前記第1フィードバック量の変化分に相当する量を前記記憶部に記憶された前記第2フィードバック量から相殺するように補正する相殺補正を行なう補正部をさらに含み、
    前記補正部は、前記第1フィードバック量が変化した場合であっても、前記第2制御が実行された履歴がない場合には、前記相殺補正を行なわない、ハイブリッド車両の制御装置。
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