JP2012050553A - 磁気共鳴イメージング装置の据付冶具、および、磁気共鳴イメージング装置の据付方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置の据付冶具、および、磁気共鳴イメージング装置の据付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】超電導型MRI装置の据付作業を効率化する技術を提供する。
【解決手段】一実施形態では、MRI装置の据付治具は、シート部材を具備する。シート部材は、超電導磁石およびクエンチ配管を具備したMRI装置の据付に際し、超電導磁石を設置場所の床に固定する固定具の固定穴の形成位置を決定するために床に敷かれる。シート部材は、クエンチ配管の位置を示す第1マークと、固定穴の位置を示す第2マークとを有する。そして、第1マークと第2マークとの位置関係が、超電導磁石において固定具が取り付けられる位置と、クエンチ配管との平面的な位置関係と同じになるように、第1マークおよび第2マークは形成されている。
【選択図】 図6

Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング装置の据付冶具、および、磁気共鳴イメージング装置の据付方法に関する。
MRIは、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数のRFパルスで磁気的に励起し、この励起に伴って発生するMR信号から画像を再構成する撮像法である。なお、上記MRIは磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging)の意味であり、上記RFパルスは高周波パルス(radio frequency pulse)の意味であり、上記MR信号は核磁気共鳴信号(nuclear magnetic resonance signal)の意味である。
MRIでは、高い磁場強度を長期に亘り安定に保持する静磁場発生手段が望まれる。そこで、かかる静磁場を実現するものとして、超電導磁石を用いた超電導型MRI装置が知られている。この超電導磁石の内部の超電導コイルの冷媒には、例えば液体ヘリウムが用いられる。そして、超電導磁石は、クエンチが生じた場合に気化した冷媒(ヘリウムガス)を排出するクエンチ配管を有する。
超電導型MRI装置の据付の際には、設置計画に従って撮影室内における寝台等の各部の位置を決めると共に超電導磁石のクエンチ配管の位置を決定し、施工する。この際、超電導磁石は、耐震等のためにアンカーで撮影室の床に対して固定され、設置計画のレイアウトに従ってアンカーの固定穴が施工される。
従来の超電導型MRI装置の据付方法の一例としては、まず、設置計画に基づいて撮影室内における超電導型MRI装置の各部の配置を決め、撮影室の床に対し、その配置の罫書きを入れる。次に、超電導磁石を撮影室内に移動(搬入)し、クエンチ配管と、それが接続される天井の排気口とが鉛直方向に揃うように位置合わせを行い、罫書きを修正する。次に、超電導磁石を脇に再移動し、修正した罫書きの位置に従って、超電導磁石を固定するアンカーの固定穴を床にあける。この後、修正した罫書きが示す位置に超電導磁石を再移動し、超電導磁石をアンカーで床に固定し、次の据付作業および調整作業に入る。
なお、超電導型MRI装置の据付方法に関連した従来技術として、特許文献1が知られている。特許文献1に記載の据付支援方法は、冷媒を内包するクライオスタットへの熱侵入量と、クライオクーラの冷却能力を適正にバランスさせることを目的としている。
国際公開番号:WO2008−007574号
超電導磁石は大きく重いが、それを設置場所となる病院内で移動させるにはフォークリフト等の運搬機械が入れず、大人数の人力で行うことが多い。しかしながら、上記した従来の据付方法では、超電導磁石を撮影室内に移動(搬入)後に、超電導磁石を再移動する手間が生じている。また、この方法だと、装置を搬入するまでアンカー穴の施工ができないという問題もある。
このため、超電導型MRI装置の据付作業を効率化する技術が要望されていた。
本発明の一実施形態では、MRI装置の据付冶具は、シート部材を備える。
シート部材は、静磁場を発生させる超電導磁石、および、超電導磁石の冷媒のガスを排出するクエンチ配管を具備したMRI装置の据付に際して、超電導磁石を設置場所の床に固定する固定具の固定穴を床のどの位置に形成するかを決定するために床に敷かれる。
また、シート部材は、クエンチ配管の位置を示す第1マークと、固定穴の位置を示す第2マークとを有する。
そして、第1マークと第2マークとの位置関係が、超電導磁石において固定具が取り付けられる位置と、クエンチ配管との平面的な位置関係と同じになるように、第1マークおよび第2マークは形成されている。
本発明の別の一実施形態は、静磁場を発生させる超電導磁石、および、前記超電導磁石の冷媒のガスを排出するクエンチ配管を具備したMRI装置の据付方法であって、以下の3ステップを有する。
1つは、第1マークおよび第2マークを有するシート部材を設置場所の床に敷くステップである。なお、第1マークと第2マークとの位置関係が、超電導磁石において固定具が取り付けられる位置と、クエンチ配管との平面的な位置関係と同じになるように、第2マークは形成されている。
1つは、クエンチ配管が接続される設置場所の排気口と、第1マークとが所定の位置関係となるように、シート部材の位置合わせをするステップである。
1つは、シート部材の位置合わせの後、第2マークの位置に基づいて、床に対して形成する固定具の固定穴の位置を決定するステップである。
第1の実施形態における第1シートの平面模式図。 第1の実施形態における第2シートの平面模式図。 第1の実施形態における第3シートの平面模式図。 MRI装置における超電導磁石の一例を示す模式的斜視図。 MRI装置の各部が据付される撮影室およびコンピュータ室の一例を示す断面模式図。 各センターラインおよび各ベースラインが合致するように、第1の実施形態の第1〜第3シートを重ねた状態を示す平面模式図。 第1の実施形態に係るMRI装置の据付方法の流れを示すフローチャート。 第2の実施形態における第1シートの平面模式図。 第2の実施形態における第2シートの平面模式図。 第2の実施形態における第3シートの平面模式図。 各センターラインおよび各ベースラインが合致するように、第2の実施形態の第1〜第3シートを重ねた状態を示す平面模式図。 MRI装置の全体構成を示すブロック図。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、各図において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、MRI装置の据付治具の一実施形態である第1〜第3シートを予め用意し、これを設置場所の床に敷いてアンカー固定穴を決定することで、超電導型MRI装置の据付作業を支援するものである。
図1は第1シート70の平面模式図であり、図2は第2シート80の平面模式図であり、図3は第3シート90の平面模式図である。第1〜第3シート70、80、90は、所定厚さの長方形として形成されており、可撓性を有する。
ここで、第1〜第3シート70、80、90は、設置場所への移動や保管の際にかさばらないように、丸められるものが望ましい。また、設置場所の床は必ずしも平坦ではなく、多少の凸凹が想定されるので、第1〜第3シート70、80、90は、そのような場合にも皺(しわ)にならない程度の硬さを有することが望ましい。従って、第1〜第3シート70、80、90は、以上の条件を満たすように、例えばレキサン(登録商標)フィルムなどのプラスチックシートで形成すればよい。
図1に示すように、第1シート70には、点線で示すベースライン72と、一点鎖線で示すセンターライン74とが、互いに直交する一直線状に印刷または印付けされている。ベースライン72およびセンターライン74は、第3シート90との位置合わせに用いられる。
ベースライン72は、第1シート70の長手方向に沿うものである。センターライン74は、第1シート70の長手方向に直交するように、第1シート70を2等分する位置にある。
また、第1シート70には、クエンチ配管22b(後述の図4参照)の位置を示すクエンチ配管マーク75が、穴として形成されている。据付の際には例えば、設置場所となる撮影室の排気口から鉛直方向直下に当たる位置に、床にマークをし、この床のマークと、クエンチ配管マーク75とが合致するように第1シート70の位置合わせをする。従って、例えば第1シート70が透明性を有するものであれば、クエンチ配管マーク75は、穴である必要はない。かかる場合、クエンチ配管マーク75は、例えば×印を印字したものなど、クエンチ配管22bの位置を示す何らかの印であってもよい。
さらに、第1シート70には、超電導磁石ユニット22の4つの脚部(後述の図4参照)の内の2つを固定するアンカーの各固定穴(埋め込み穴)の位置を示す固定穴マーク76、78が、穴として形成されている。第1シート70におけるクエンチ配管マーク75および固定穴マーク76、78の位置については、後述する。
図2に示すように、第2シート80には、点線で示すベースライン82と、一点鎖線で示すセンターライン84とが、互いに直交する一直線状に印刷または印付けされている。ベースライン82およびセンターライン84は、第3シート90との位置合わせに用いられる。
ベースライン82は、第2シート80の長手方向に沿うものである。センターライン84は、第2シート80の長手方向に直交するように、第2シート80を2等分する位置にある。また、第2シート70には、超電導磁石ユニット22の4つの脚部の内の残りの2つを固定するアンカーの各固定穴の位置を示す固定穴マーク86、88が、穴として形成されている。固定穴マーク86、88の位置については、後述する。
図3に示すように、第3シート90には、点線で示すベースライン92、94と、一点鎖線で示すセンターライン96とが、互いに直交する一直線状に印刷または印付けされている。センターライン96は、第3シート90の長手方向に沿って第3シート90を2等分する位置にある。
さらに、第3シート90には、寝台(後述の図12参照)を固定するアンカーの各固定穴の位置を示す寝台用固定穴マーク98a、98b、98c、98dが穴として形成されている。
図4は、超電導型のMRI装置20A(後述の図12参照)における超電導磁石ユニット22の一例を示す模式的斜視図である。超電導磁石ユニット22は、内部の超電導コイルによって磁場を発生する円筒型の超電導磁石本体22aを有し、その冷却媒体には一例として液体ヘリウムが用いられる。また、超電導磁石ユニット22は、クエンチの際にヘリウムガスを排出するクエンチ配管22bを有する。
さらに、超電導磁石ユニット22は、設置場所の床に安定的に固定するための4つの脚部22c、22d、22e、22fを有する。なお、図4は斜視図なので、超電導磁石本体22aの後方に隠れた脚部22fについては図示していない(後述の図5参照)。各々の脚部22c、22d、22e、22fには、固定具としてのアンカーを挿通させる挿通口23がそれぞれ形成されている。
図5は、MRI装置20Aが据付される撮影室100およびコンピュータ室102の一例を示す断面模式図である。図5に示すように、撮影室100の床104(図5の太線部分)の上にMRI装置20Aの超電導磁石ユニット22が据付される。コンピュータ室102としては、例えば、壁106を隔てて撮影室100の隣の部屋が使用される。このコンピュータ室102に、MRI装置20Aのコンピュータ58(後述の図12参照)等が配置される。そして、撮影室100の天井には、超電導磁石ユニット22のクエンチ配管22bが専用のパイプ等で接続される排気口108が設けられている。
図6は、各センターライン74、84、96および各ベースライン72、82、92、94が合致するように、第1〜第3シート70、80、90を重ねた状態を示す平面模式図である。据付時における位置合わせの際には、図6に示すように、以下の3条件を満たすように第1〜第3シート70、80、90を重ねる。
第1に、第1〜第3シート70、80、90の各センターライン74、84、96を揃える。第2に、第1シート70のベースライン72と、第3シート90のベースライン92とを揃える。第3に、第2シート80のベースライン82と、第3シート90のベースライン94とを揃える。
ここで、鉛直方向に直交する平坦な面上に図6のように第1〜第3シート70、80、90を配置し、その上に超電導磁石ユニット22を置く状態を考える。この状態で、脚部22c、22d、22e、22fの各アンカー穴23と合致する位置に、固定穴マーク76、78、86、88はそれぞれ形成されている。また、この状態で、クエンチ配管22bの中心から鉛直方向直下の位置となるように、クエンチ配管マーク75は形成されている。
第1〜第3シート70、80、90の作成に際し、上記のようなクエンチ配管マーク75、固定穴マーク76、78、86、88の位置の割り出しは、MRI装置20Aの設計図等から決定可能である。なお、固定穴マーク76、78はそれぞれ、脚部22f、22eの挿通口23に対応し、固定穴マーク86、88はそれぞれ、図4における脚部22d、22cの挿通口23に対応する。即ち、クエンチ配管マーク75の位置を基準とした固定穴マーク76、78、86、88の位置関係は、実際の超電導磁石ユニット22を平面的に捉えた場合のクエンチ配管22bを基準とした脚部22c〜22fの位置関係と同じになるように設計されている。
同様に、図6のように第1〜第3シート70、80、90を配置し、その上に超電導磁石ユニット22を設置後、超電導磁石ユニット22に対して適正な位置関係となるように寝台を置く状態を考える。この状態において、寝台の脚部の各アンカー挿通穴(図示せず)と合致する位置に、寝台用固定穴マーク98a、98b、98c、98dは形成されている。
このように、固定穴マーク76、78、86、88および寝台用固定穴マーク98a〜98dは、クエンチ配管マーク75の位置を基準に、実際の超電導磁石ユニット22の構造や寝台の構造、寸法に基づいた正確な位置に形成されている。
なお、固定穴マーク76、78、86、88は、穴には限定されない。据付の際には例えば、位置合わせをした第1〜第3シート70、80、90における固定穴マーク76、78、86、88の穴を介して、床にマークをつける。従って、固定穴マーク76、78、86、88は、例えば、十文字状の切り込みであってもよい。
或いは、固定穴マーク76、78、86、88は、穴ではなく、四角印などを印字したものでもよい。この場合、第1〜第3シート70、80、90の初回使用時には、位置合わせ後に、例えば四角印としての固定穴マーク76、78、86、88を貫通するように、床に釘を刺す等によって印をつけてから据付を行えばよい。そして、2回目以降の使用時には、固定穴マーク76、78、86、88は穴になっているので、その穴を介して床に印を付ければよい。以上の点については、寝台用固定穴マーク98a〜98dについても同様である。
図7は、第1の実施形態におけるMRI装置の据付方法の流れを示すフローチャートである。以下、前述の図1〜図6を適宜参照しながら、図7に示すステップ番号に従って、第1〜第3シート70、80、90を用いたMRI装置20Aの据付方法の一例を説明する。
[ステップS1]クエンチ配管22b(図4参照)が接続される撮影室100の天井の排気口108(図5参照)から、例えば分銅を紐で垂らすことで、鉛直方向に排気口108の直下にあたる位置を、床104に対してマークをする。
[ステップS2]床104にマークした排気口108の直下の位置と、クエンチ配管マーク75とが合致するように、第1シート70を床104に敷く。上記の合致状態を維持しつつ、例えば、センターライン74が撮影室100の壁106に平行になるように、第1シート70の位置合わせをする。そして、第1シート70がずれないように、例えばテープで第1シート70を床104に対して固定する。
[ステップS3]第1シート70の上に、第3シート90を敷き、位置合わせをする。具体的には、第1シート70のベースライン72と、第3シート90のベースライン92とを揃え、第1シート70のセンターライン74と、第3シート90のセンターライン96とを揃える。この状態で、第3シート90がずれないように、例えばテープで第3シート90を床104に対して固定する。
[ステップS4]第3シート90の上に、第2シート80を敷き、位置合わせをする。具体的には、第2シート80のベースライン82と、第3シート90のベースライン94とを揃え、第2シート80のセンターライン84と、第3シート90のセンターライン96とを揃える。この状態で、第2シート80がずれないように、例えばテープで第2シート80を床104に対して固定する。
[ステップS5]固定穴マーク76、78、86、88の穴を介して、超電導磁石ユニット22の脚部22c〜22fを固定するアンカーを打ちつける位置を、床104にマークする。即ち、固定穴マーク76、78、86、88の穴によって部分的に露出した床104の4箇所に対して、固定穴マーク76、78、86、88にそれぞれ対応する第1〜第4マークをつける。
また、寝台用固定穴マーク98a、98b、98c、98dの穴を介して、寝台の脚部を固定するアンカーを打ちつける位置を、床104にマークする。即ち、寝台用固定穴マーク98a、98b、98c、98dの穴によって部分的に露出した床104の4箇所に対して、それぞれ第5〜第8マークをつける。この後、テープを剥がして、第1〜第3シート70、80、90を床104から離し、片づける。
[ステップS6]専用のドリル等を用いて、ステップS5で床につけた第1〜第8マークの位置に対し、アンカーを固定するための穴をあける。次に、超電導磁石ユニット22を撮影室100に搬入し、第1〜第4マークの位置にあけた穴に各脚部22c〜22fの挿通口23が合致するように、超電導磁石ユニット22の位置を合わせる。
即ち、固定穴マーク76に対応する第1マークの位置にあけた穴に脚部22fの挿通口23を合わせ、固定穴マーク78に対応する第2マークの位置にあけた穴に脚部22eの挿通口23を合わせる。また、固定穴マーク86に対応する第3マークの位置にあけた穴に脚部22dの挿通口23を合わせ、固定穴マーク88に対応する第4マークの位置にあけた穴に脚部22cの挿通口23を合わせる。
ここで、前述したように、クエンチ配管マーク75と、各固定穴マーク76、78、86、88との位置関係は、超電導磁石ユニット22のクエンチ配管22bと、脚部22c〜22fの各挿通口23との平面的な位置関係と同じである。従って、上記のように位置合わせした状態では、クエンチ配管22bは、排気口108の鉛直方向直下に位置する。
[ステップS7]ステップS6のように位置合わせした状態において、超電導磁石ユニット22の脚部22c〜22fをアンカー(図示せず)で床104に対して固定する。
[ステップS8]超電導磁石ユニット22のクエンチ配管22bを、専用のパイプ等で排気口108に接続する。
[ステップS9]寝台を撮影室100に搬入する。そして、第5〜第8マークの位置にあけた穴に、寝台の脚部のアンカー挿通口が合致するように、寝台の位置を合わせる。このように位置合わせした状態において、寝台の脚部をアンカーで床104に対して固定する。以上が第1の実施形態のMRI装置の据付方法の説明である。
従来の据付方法では、設置計画に基づく暫定的な罫書きをしてから、超電導磁石を搬入して罫書きを修正後、超電導磁石を脇に再移動し、修正した罫書きに従ってアンカー固定用の穴をあけた後、設置位置に超電導磁石を再移動していた。この再移動の手間が生じる原因は、設置計画に基づく暫定的な罫書きと、実際の超電導磁石におけるクエンチ配管との間に位置ズレが生じる点にあるが、この位置ズレを無くすのは困難である。また、超電導磁石の本体に対してクエンチ配管を接続する配管に自在性があり、位置ズレを吸収できれば上記再移動の手間を解消しうる。しかし、クエンチの際には液体ヘリウムが瞬時に気化するため、配管には耐圧が必要であり、耐圧と自在性の両立は実現できていない。
そこで本実施形態では、クエンチ配管マーク75の位置を基準とした各固定穴マーク76、78、86、88の位置関係を、超電導磁石ユニット22を平面的に捉えた場合のクエンチ配管22bを基準とした各脚部22c〜22fの位置関係と同じにする。
従って、第1シート70のクエンチ配管マーク75を排気口108の鉛直方向直下に合わせるだけで、固定穴マーク76、78、86、88の位置は、超電導磁石ユニット22の脚部22c〜22fを固定するアンカーの固定穴の位置となる。即ち、超電導磁石ユニット22を搬入することなく、これを固定するアンカーの固定穴の位置を正確に決定できる。この結果、超電導型MRI装置の据付作業を効率化できる。
さらに、寝台を固定するアンカーの固定穴についても、第3シート90に寝台用固定穴マーク98a〜98dとして形成しておく。従って、第1〜第3シート70、80、90を上記のように位置合わせするだけで、超電導磁石ユニット22や寝台を搬入することなく、寝台を固定するアンカーの固定穴の位置を正確に決定できる。この結果、超電導型MRI装置の据付作業をさらに効率化できる。
さらに、第1〜第3シート70、80、90は、1回の使用に限らず、多数回使用可能である。即ち、同じ仕様の多数の超電導型MRI装置の据付に際して、据付の時期が異なれば、第1〜第3シート70、80、90は1つ用意しておけば済む。従って、本実施形態のMRI装置の据付方法によれば、殆どコストを増大させることなく、その据付作業を効率化できる。
なお、本実施形態では、第1シート70の上に第3シート90を敷き、その上に第2シート80を敷いて位置決めをする例を述べたが、これは一例にすぎない。第1〜第3シート70、80、90を床に敷く順序は、以下4条件を満たすように位置合わせをする限り、どれを下に敷いてもよい。第1に、クエンチ配管マーク75を排気口108の鉛直方向直下に合わせることである。第2に、第1〜第3シート70、80、90の各センターライン74、84、96を揃えることである。第3に、第1シート70のベースライン72と、第3シート90のベースライン92とを揃えることである。第4に、第2シート80のベースライン82と、第3シート90のベースライン94とを揃えることである。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1〜第3シート120、130、140のみにより、3つの異なる仕様のMRI装置20A、20B、20Cに対応させたものである。なお、MRI装置20Aについては図4や後述の図12に図示しているが、MRI装置20B、20Cについては、寝台および超電導磁石の脚部やクエンチ配管の位置関係が異なるだけなので、図示を省略する。
図8は、第2の実施形態における第1シート120の平面模式図であり、図9は、第2の実施形態における第2シート130の平面模式図であり、図10は、第2の実施形態における第3シート140の平面模式図である。
図8に示す第1シート120は、MRI装置20Aに対応した第1シート70に対して、MRI装置20B、20Cに対応するクエンチ配管マークおよび超電導磁石ユニットの4つの脚部の内の2つを固定するアンカー固定穴マークを追加したものである。なお、第1シート120におけるベースライン122、センターライン124の配置は、第1の実施形態の第1シート70と同様である。
図8に示すように、第1シート120には、MRI装置20A、20B、20Cの各クエンチ配管の位置をそれぞれ示すクエンチ配管マーク125a、125b、125cが、穴およびその隣に識別情報を付したものとして形成されている。ここでの識別情報は一例として、クエンチ配管マーク125aについてはMRI装置20Aを示す「A」であり、クエンチ配管マーク125bについてはMRI装置20Bを示す「B」であり、クエンチ配管マーク125cについてはMRI装置20Cを示す「C」である。
さらに、上記の文字的な識別情報がなくとも識別できるように、クエンチ配管マーク125aは円形の穴で、クエンチ配管マーク125bは正方形の穴で、クエンチ配管マーク125cは六角形の穴でそれぞれ形成されている。
また、第1シート120には、MRI装置20Aの超電導磁石ユニットの4つの脚部の2つを固定するアンカーの各固定穴の位置を示す固定穴マーク126a、128aが、円形の穴およびその隣に付した識別情報(文字「A」)として形成されている。
同様に、第1シート120には、MRI装置20Bの超電導磁石ユニットの4つの脚部の2つを固定するアンカーの各固定穴の位置を示す固定穴マーク126b、128bが、正方形の穴およびその隣に付した識別情報(文字「B」)として形成されている。
同様に、第1シート120には、MRI装置20Cの超電導磁石ユニットの4つの脚部の2つを固定するアンカーの各固定穴の位置を示す固定穴マーク126c、128cが、六角形の穴およびその隣に付した識別情報(文字「C」)として形成されている。
同様に、図9に示す第2シート130には、MRI装置20Aの超電導磁石ユニットの4つの脚部の残り2つを固定するアンカーの各固定穴の位置を示す固定穴マーク136a、138aが、円形の穴およびその隣に付した識別情報(文字「A」)として形成されている。
同様に、第2シート130には、MRI装置20Bの超電導磁石ユニットの4つの脚部の残り2つを固定するアンカーの各固定穴の位置を示す固定穴マーク136b、138bが、正方形の穴およびその隣に付した識別情報(文字「B」)として形成されている。
同様に、第2シート130には、MRI装置20Cの超電導磁石ユニットの4つの脚部の残り2つを固定するアンカーの各固定穴の位置を示す固定穴マーク136c、138cが、六角形の穴およびその隣に付した識別情報(文字「C」)として形成されている。
なお、第2シート130におけるベースライン132、センターライン134の配置は、第1の実施形態の第2シート80と同様である。
また、図10に示す第3シート140におけるベースライン142、144およびセンターライン146の配置は、第1の実施形態の第3シート90と同様である。
図10に示す第3シート140には、MRI装置20Aの寝台の4つの脚部を固定するアンカーの各固定穴の位置を示す寝台用固定穴マーク147a、148a、149a、150aが、円形の穴およびその隣に付した識別情報(文字「A」)として形成されている。
同様に、第3シート140には、MRI装置20Bの寝台の4つの脚部を固定するアンカーの各固定穴の位置を示す寝台用固定穴マーク147b、148b、149b、150bが、正方形の穴およびその隣に付した識別情報(文字「B」)として形成されている。
同様に、第3シート140には、MRI装置20Cの寝台の4つの脚部を固定するアンカーの各固定穴の位置を示す寝台用固定穴マーク147c、148c、149c、150cが、六角形の穴およびその隣に付した識別情報(文字「C」)として形成されている。
図11は、第1の実施形態と同様に各ベースライン122、132、142、144および各センターライン124、134、146が揃うように、第2の実施形態の第1〜第3シート120、130、140を重ねた状態を示す平面模式図である。
第2の実施形態では、MRI装置20Aの据付に際しては、円形の穴および識別情報(文字A)で識別された「各マーク」に基づいて、第1の実施形態と同様に各ベースラインおよび各センターラインを図11のように合致させてアンカー固定穴の位置決めを行う。ここでの「各マーク」とは、MRI装置20Aに対応するクエンチ配管マーク125a、固定穴マーク126a、128a、136a、138a、寝台用固定穴マーク147a、148a、149a、150aである。
MRI装置20Bの据付に際しては、正方形の穴および文字Bで識別されたクエンチ配管マーク125b、固定穴マーク126b、128b、136b、138b、寝台用固定穴マーク147b、148b、149b、150bに基づいて、同様にすればよい。
MRI装置20Cの据付に際しては、六角形の穴および文字Cで識別されたクエンチ配管マーク125c、固定穴マーク126c、128c、136c、138c、寝台用固定穴マーク147c、148c、149c、150cに基づいて、同様にすればよい。
以上、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、第2の実施形態では、1組の第1〜第3シート120、130、140により、3つの異なる仕様のMRI装置20A、20B、20Cの各据付施工に対応できる。
なお、第2の実施形態では3つの異なる仕様のMRI装置に対応させる例を述べたが、これは一例に過ぎない。2つまたは4つ以上の異なる仕様のMRI装置に対応するように、第1〜第3シートにクエンチ配管マーク、超伝導磁石用の固定穴マーク、寝台用固定穴マークを形成してもよい。
(実施形態の補足事項)
[1]第1および第2の実施形態では、1組のシート部材が第1〜第3シート70、80、90(120、130、140)からなる例、即ち、MRI装置の据付治具を複数シートで構成する例を述べた。本発明の実施形態は、かかる態様に限定されるものではない。例えば、図6、図11に示すような各ベースラインおよび各センターラインを合致させた状態の第1〜第3シート70、80、90(120、130、140)を1つのシートとして形成してもよい。
[2]第1および第2の実施形態では、直線状のベースライン(72、82、92、94等)、センターライン(74、84、96等)によって、第1〜第3シート70、80、90(120、130、140)を所定の位置関係に合わせる例を述べた。これは一例にすぎない。ベースラインおよびセンターラインは、第1〜第3シートを所定の位置関係に合わせるマークの一例であり、ラインではなく、例えば、他の模様や細長い穴などで代用してもよい。
[3]第1および第2の実施形態では、固定具としてアンカーを用いる例を述べたが、これは一例にすぎない。固定具としては、例えば他の種類のボルトなどであってもよい。
[4]本発明の実施形態は、同一の多数のMRI装置20Aの各据付工事に際して、同じ第1〜第3シート70、80、90を繰り返して用いる態様には限定されない。MRI装置1つ1つが、据付治具としての第1〜第3シート70、80、90を有する構成としてもよい。
図12は、そのような例としての超電導型のMRI装置20Aの全体構成を示すブロック図である。図12では煩雑となるので示していないが、MRI装置20Aは、第1の実施形態の第1〜第3シート70、80、90を備える。
以下、MRI装置20Aの構成について説明する。図12に示すように、MRI装置20Aは、静磁場を形成する筒状の超電導磁石ユニット22と、超電導磁石ユニット22の内側において軸を同じにして設けられた筒状のシムコイル24と、傾斜磁場コイル26と、RFコイル28と、制御系30と、被検体Pが乗せられる寝台32とを備える。
制御系30は、静磁場電源40と、シムコイル電源42と、傾斜磁場電源44と、RF送信器46と、RF受信器48と、寝台駆動装置50と、シーケンスコントローラ56と、コンピュータ58とを備える。
傾斜磁場電源44は、X軸傾斜磁場電源44xと、Y軸傾斜磁場電源44yと、Z軸傾斜磁場電源44zとで構成されている。また、コンピュータ58は、演算装置60と、入力装置62と、表示装置64と、記憶装置66とで構成されている。なお、装置座標系の互いに直交するX軸、Y軸、Z軸は、例えば以下のように定義される。超電導磁石ユニット22およびシムコイル24は、それらの軸方向が鉛直方向に直交するように配置されているものとし、超電導磁石ユニット22およびシムコイル24の軸方向をZ軸方向とする。また、鉛直方向をY軸方向とし、寝台32は、その天板の載置用の面の法線方向がY軸方向となるように配置されているものとする。
超電導磁石ユニット22は、静磁場を発生する超電導コイルおよび超電導コイルの冷媒(例えば液体ヘリウム)を内包するクライオスタットを有する。さらに、超電導磁石ユニット22は、前記冷媒が気化したガスを再凝縮させるためのクライオクーラと、(クエンチ時に)前記冷媒が気化したガスをクライオスタットから排出するクエンチ配管とを有する。
超電導磁石ユニット22は、静磁場電源40に接続され、静磁場電源40から供給された電流により撮像空間に静磁場を形成させる。シムコイル24は、シムコイル電源42に接続され、シムコイル電源42から供給される電流により、この静磁場を均一化する。
傾斜磁場コイル26は、X軸傾斜磁場コイル26xと、Y軸傾斜磁場コイル26yと、Z軸傾斜磁場コイル26zとを有し、超電導磁石ユニット22の内側で筒状に形成されている。X軸傾斜磁場コイル26x、Y軸傾斜磁場コイル26y、Z軸傾斜磁場コイル26zはそれぞれ、X軸傾斜磁場電源44x、Y軸傾斜磁場電源44y、Z軸傾斜磁場電源44zに接続される。
X軸傾斜磁場電源44x、Y軸傾斜磁場電源44y、Z軸傾斜磁場電源44zからX軸傾斜磁場コイル26x、Y軸傾斜磁場コイル26y、Z軸傾斜磁場コイル26zにそれぞれ供給される電流により、X軸方向の傾斜磁場Gx、Y軸方向の傾斜磁場Gy、Z軸方向の傾斜磁場Gzが撮像空間にそれぞれ形成される。即ち、X軸、Y軸、Z軸方向の傾斜磁場Gx、Gy、Gzを合成して、論理軸としてのスライス選択方向傾斜磁場Gss、位相エンコード方向傾斜磁場Gpe、および、読み出し方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場Groの各方向を任意に設定できる。スライス選択方向、位相エンコード方向、および、読み出し方向の各傾斜磁場は、静磁場に重畳される。
RF送信器46は、シーケンスコントローラ56から入力される制御情報に基づいて、核磁気共鳴を起こすためのラーモア周波数のRFパルス(RF電流パルス)を生成し、これを送信用のRFコイル28に送信する。RFコイル28には、ガントリに内蔵されたRFパルスの送受信用の全身用コイルや、寝台32または被検体Pの近傍に設けられるRFパルスの受信用の局所コイルなどがある。
送信用のRFコイル28は、RF送信器46からRFパルスを受けて被検体Pに送信する。受信用のRFコイル28は、被検体Pの内部の原子核スピンがRFパルスによって励起されることで発生したMR信号(高周波信号)を受信し、このMR信号は、RF受信器48により検出される。
RF受信器48は、検出したMR信号に前置増幅、中間周波変換、位相検波、低周波増幅、フィルタリングなどの各種の信号処理を施した後、A/D(analog to digital)変換を施すことで、デジタル化された複素データである生データを生成する。RF受信器48は、生成したMR信号の生データをシーケンスコントローラ56に入力する。
演算装置60は、MRI装置20全体のシステム制御を行うものである。
シーケンスコントローラ56は、演算装置60の指令に従って、傾斜磁場電源44、RF送信器46およびRF受信器48を駆動させるために必要な制御情報を記憶する。ここでの制御情報とは、例えば、傾斜磁場電源44に印加すべきパルス電流の強度や印加時間、印加タイミング等の動作制御情報を記述したシーケンス情報である。
シーケンスコントローラ56は、記憶した所定のシーケンスに従って傾斜磁場電源44、RF送信器46およびRF受信器48を駆動させることで、傾斜磁場Gx、Gy、GzおよびRFパルスを発生させる。また、シーケンスコントローラ56は、RF受信器48から入力されるMR信号の生データを受けて、これを演算装置60に入力する。
寝台駆動装置50は、シーケンスコントローラ56を介して演算装置60に接続される。シーケンスコントローラ56は、演算装置60の指令に従って寝台駆動装置50を制御することで寝台32の天板を移動させる。
以下、上記MRI装置20Aのイメージングの動作の流れについて説明する。
被検体Pが寝台32にセットされ、静磁場電源40により励磁された超電導磁石ユニット22によって撮像空間に静磁場が形成される。また、シムコイル電源42からシムコイル24に電流が供給されて、撮像空間に形成された静磁場が均一化される。
そして、入力装置62から演算装置60に撮像開始指示が入力されると、演算装置60は、パルスシーケンスを含む撮像条件をシーケンスコントローラ56に入力する。シーケンスコントローラ56は、入力されたパルスシーケンスに従って傾斜磁場電源44、RF送信器46およびRF受信器48を駆動させることで、撮像空間に傾斜磁場を形成させると共に、RFコイル28からRF信号(RFパルス)を発生させる。
このため、被検体Pの内部の核磁気共鳴により生じたMR信号が、RFコイル28により受信され、RF受信器48により検出される。RF受信器48は、検出したMR信号に所定の信号処理を施した後、これをA/D変換することで、デジタル化したMR信号である生データを生成する。RF受信器48は、生成した生データをシーケンスコントローラ56に入力する。
シーケンスコントローラ56は、生データを演算装置60に入力し、演算装置60は、その内部のk空間データベースに形成されたk空間において、生データをk空間データとして配置する。演算装置60は、k空間データにフーリエ変換を含む画像再構成処理を施すことで画像データを再構成し、これを一旦保存後、これに所定の画像処理を施すことで表示用画像データを生成し、この表示用画像データを記憶装置66に保存する。以上がMRI装置20Aのイメージングの動作の説明である。
多数の同一のMRI装置20Aの1つ1つに第1〜第3シート70、80、90を具備させておくことで、同じ時期に多数の同一のMRI装置20Aの据付施工を行う場合にも対応できる。このように多数のMRI装置20Aの1つ1つに第1〜第3シート70、80、90を付随させる場合、第1〜第3シート70、80、90を紙で形成することでコストを低減してもよい。
[5]本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
20A MRI装置
22 超電導磁石ユニット
22a 超電導磁石本体
22b クエンチ配管
22c、22d、22e、22f 脚部
23 挿通口
24 シムコイル
26 傾斜磁場コイル
26x X軸傾斜磁場コイル
26y Y軸傾斜磁場コイル
26z Z軸傾斜磁場コイル
28 RFコイル
30 制御系
32 寝台
40 静磁場電源
42 シムコイル電源
44 傾斜磁場電源
44x X軸傾斜磁場電源
44y Y軸傾斜磁場電源
44z Z軸傾斜磁場電源
46 RF送信器
48 RF受信器
50 寝台駆動装置
56 シーケンスコントローラ
58 コンピュータ
60 演算装置
62 入力装置
64 表示装置
66 記憶装置
70、120 第1シート
72、82、92、94 ベースライン
74、84、96 センターライン
75 クエンチ配管マーク
76、78、86、88 固定穴マーク
80、130 第2シート
90、140 第3シート
98a、98b、98c、98d 寝台用固定穴マーク
100 撮影室
102 コンピュータ室
104 床
106 壁
108 排気口
P 被検体

Claims (6)

  1. 静磁場を発生させる超電導磁石、および、前記超電導磁石の冷媒のガスを排出するクエンチ配管を具備した磁気共鳴イメージング装置の据付に際して、前記超電導磁石を設置場所の床に固定する固定具の固定穴を前記床のどの位置に形成するかを決定するために前記床に敷かれるシート部材を具備し、
    前記シート部材は、前記クエンチ配管の位置を示す第1マークと、前記固定穴の位置を示す第2マークとを有し、
    前記第1マークと前記第2マークとの位置関係が、前記超電導磁石において前記固定具が取り付けられる位置と、前記クエンチ配管との平面的な位置関係と同じになるように、前記第1マークおよび前記第2マークは形成されていることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置の据付冶具。
  2. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置の据付冶具において、
    前記第1マークおよび前記第2マークは、前記シート部材における穴として形成されていることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置の据付冶具。
  3. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置の据付冶具において、
    前記第1マークとの位置関係が、磁気共鳴イメージング装置の寝台において前記固定具が取り付けられる位置と、前記クエンチ配管との平面的な位置関係と同じになるように形成された第3マークを前記シート部材は有することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置の据付冶具。
  4. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置の据付冶具において、
    前記シート部材は、前記第1マークおよび前記第2マークと基準マークとが形成された第1のシートと、前記基準マークおよび第3マークが形成された第2のシートとを有し、
    前記基準マーク同士が合致するように前記第1のシートおよび前記第2のシートを重ねた場合の前記第1マークと前記第3マークとの位置関係が、磁気共鳴イメージング装置の寝台において前記固定具が取り付けられる位置と、前記クエンチ配管との平面的な位置関係と同じになるように、前記第3マークは形成されていることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置の据付冶具。
  5. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置の据付冶具において、
    前記第1マークは、互いに異なる仕様の複数の磁気共鳴イメージング装置の前記クエンチ配管の位置をそれぞれ示す複数のマークであって、これら複数のマークがそれぞれどの磁気共鳴イメージング装置に対応するかを識別可能に形成したものであり、
    前記第2マークは、前記複数の磁気共鳴イメージング装置に対する各々の前記固定穴の位置をそれぞれ示す複数のマークであって、これら複数のマークがそれぞれどの磁気共鳴イメージング装置に対応するかを識別可能に形成したものである
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置の据付冶具。
  6. 静磁場を発生させる超電導磁石、および、前記超電導磁石の冷媒のガスを排出するクエンチ配管を具備した磁気共鳴イメージング装置の据付方法であって、
    前記クエンチ配管の位置を示す第1マークを有すると共に、前記第1マークとの位置関係が、前記超電導磁石において固定具が取り付けられる位置と、前記クエンチ配管との平面的な位置関係と同じになるように形成された第2マークを有するシート部材を設置場所の床に敷くステップと、
    前記クエンチ配管が接続される前記設置場所の排気口と、前記第1マークとが所定の位置関係となるように、前記シート部材の位置合わせをするステップと、
    前記シート部材の位置合わせの後、前記第2マークの位置に基づいて、前記床に対して形成する前記固定具の固定穴の位置を決定するステップと
    を有することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置の据付方法。
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